投稿者: dbcheck

  • ランス・ストロール F1スペインGP予選走れず「エンジンで大きく不足している」

    ランス・ストロール F1スペインGP予選走れず「エンジンで大きく不足している」

    ランス・ストロールは、2026年F1スペインGPの予選Q1でウォータープレッシャーの問題に見舞われ、タイムを記録できないまま22番手に終わった。

    アストンマーティンは前夜にもバッテリーパックの問題を検出して複数のパワーユニット(PU)コンポーネントを交換しており、ストロールは決勝でグリッド降格を受ける。

    トラブルが続くなか、ストロールはマシン自体について「そこまで悪くはない」としながらも、「エンジンで大きく不足している」と指摘。最後尾付近からスタートする決勝では、赤旗やアクシデントによってチャンスが生まれる可能性に期待している。

    前夜のPU交換に続いて予選でもトラブル
    アストンマーティンは金曜夜、ストロールのバッテリーパックに問題を発見し、夜間作業制限を破って対応。複数のPUコンポーネントを交換したことで、予選を前にグリッド降格が決まっていた。

    それでもストロールはマドリンクで走行距離を稼ぐことを望んでいたが、Q1ではウォータープレッシャーの問題が発生。タイムを記録することなく予選を終えた。

    「予選ではウォータープレッシャーの問題があった。前夜に交換したコンポーネントによって、いずれにしてもグリッド後方からスタートすることは分かっていたけど、このコースでもう少し周回を重ねるのを楽しみにしていた」

    「まだ取り組まなければならないことがたくさんあるのは明らかだ」

    「エンジンで大きく不足している」
    予選後、ストロールは今週末のマシンの感触について、シャシーそのものに致命的な問題を感じているわけではないと説明。その一方で、エンジン面での不足を明確に指摘した。

    「マシンについてはいくつか取り組むべきことがある。そこまで悪くはないと思う。ただ、エンジンで大きく不足している」

    アストンマーティンは2026年からホンダF1のパワーユニットを搭載している。チームメイトのフェルナンド・アロンソも十分なペースを引き出せず、1分35秒388の18番手でQ1敗退となった。

    ランス・ストロール(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    赤旗やアクシデントに期待「チャンスはあるかもしれない」
    後方から迎える決勝について、ストロールはマドリンクではレースが荒れる可能性もあると考えている。

    「明日はチャンスがあるかもしれない。自分たちのレースをして、どうなるか見てみる」

    さらに、順位を上げる機会について問われると、ストロールは赤旗やアクシデントの可能性を挙げた。

    「たぶんね。このコースでは赤旗やアクシデントが起こる可能性がある。だから、やってみてどうなるか見てみる」

    バッテリーパックの問題によるPUコンポーネント交換に続き、予選でもトラブルに見舞われたストロール。アストンマーティンの競争力についてもエンジン面での不足を指摘しており、F1スペインGP決勝では後方から波乱を生かして順位を上げることを目指す。

  • ウーゴ・ウゴチュクウ F3王座獲得 最終戦マドリンクでスレーターとの激戦制す

    ウーゴ・ウゴチュクウ F3王座獲得 最終戦マドリンクでスレーターとの激戦制す

    ウーゴ・ウゴチュクウが、2026年FIA F3選手権のドライバーズタイトルを獲得した。マドリンクで行われた最終ラウンドでフレディ・スレーターとのタイトル争いを逆転で制し、F3王者に輝いた。

    最終ラウンドをランキング2位で迎えたウゴチュクウは、首位スレーターに15ポイント差をつけられていた。しかし、今大会はフィーチャーレースが追加されたことで通常より多くのポイント獲得機会があり、タイトル争いはシーズン最終レースまでもつれ込んだ。

    スレーターが失速 ウゴチュクウが15点差を逆転
    アウディF1のジュニアドライバーであるスレーターにとって、マドリードでの週末は厳しいスタートとなった。予選で苦戦して後方グリッドに沈み、最初の2レースではポイントを獲得できなかった。

    最初のフィーチャーレースでは、ポイント圏外を走行していたスレーターがスピンしてウォールにクラッシュ。一方、ウゴチュクウは最初の2レースを8位、4位で終え、シーズン最終レースを前にスレーターと同ポイントまで追いついた。

    タイトル決定戦ではウゴチュクウが2番グリッド、スレーターが8番グリッドからスタート。オーバーテイクが非常に難しいマドリンクでは、このグリッド差が大きな意味を持った。

    スレーターは順位を大きく上げることができず8位でフィニッシュ。一方のウゴチュクウは2位をキープし、タイトル獲得へ大きく前進した。

    最終周セーフティカー再スタートを耐えて王座
    それでも最後まで緊張感は途切れなかった。最終周にセーフティカーからの再スタートが行われ、2番手を走るウゴチュクウには大きなプレッシャーがかかった。

    しかし、ウゴチュクウはポジションを守り切って2位でチェッカーフラッグ。スレーターに14ポイント差をつけ、2026年FIA F3選手権のチャンピオンを決めた。

    ウゴチュクウは、かつてマクラーレンの育成プログラムに所属していたアメリカ人ドライバー。今回のタイトル獲得によって、オスカー・ピアストリやガブリエル・ボルトレトらに続き、F3王者の歴代リストにその名を刻むことになった。

    ウーゴ・ウゴチュクウ FIA フォーミュラ3選手権

  • セルジオ・ペレス キャデラックF1に手応え「アストンマーティンとの差を縮めた」

    セルジオ・ペレス キャデラックF1に手応え「アストンマーティンとの差を縮めた」

    セルジオ・ペレスは、2026年F1スペインGPの予選を19番手で終えたものの、キャデラックF1が前方のウィリアムズやアストンマーティンとの差を縮めたことに手応えを示した。

    初開催となるマドリンクで、キャデラックは予選Q1突破には届かなかった。それでもペレスは1分35秒913を記録してチームメイトのバルテリ・ボッタスを上回り、チームの積極的なアプローチとオペレーションを高く評価した。

    「パッケージを最大限に引き出せた」
    「素晴らしいコースだし、ここに来られて本当にうれしい。雰囲気も信じられないくらい素晴らしいし、予選ラップにもとても満足している」

    ペレスは予選後、キャデラックが週末を通して積極的なプログラムを進めてきたことが結果につながったと説明した。

    「僕たちはプログラムに関してかなりアグレッシブだった。チームには本当によくやったと言いたい。僕たちのパッケージを最大限に引き出して、前にいるウィリアムズとアストンマーティンとの差をさらに縮めることができた」

    「Q2に進むには十分ではなかったけど、本当に強いラップだった。チームはオペレーション面でも強かったので、そこにはとても満足している」

    予選後のインタビューでも、ペレスは同様にチームの仕事ぶりを強調した。

    「自分のすべてのラップと、チームの実行力にとても満足している。チームは素晴らしい仕事をしてくれたし、すべてがうまくいったことを本当にうれしく思っている」

    「全体として素晴らしい予選だった。今日、ウィリアムズとアストンとの差を縮められたことには本当に満足している。それはかなり有望だった」

    決勝重視のセットアップ「いいレースができる」
    キャデラックは予選だけに照準を合わせていたわけではない。ペレスによれば、週末の準備では決勝にかなり重点を置いており、日曜日には順位を上げるチャンスがあると考えている。

    「明日は間違いなく、いいチャンスがいくつかあると思う。僕たちはすべてを最大限に生かせるようにしなければならない」

    「僕たちは決勝にかなり重点を置いてきたので、明日はいいレースができると確信している」

    さらに、ペレスはチームの現場対応について「今日はオペレーション面でとても強かったし、非常にアグレッシブでもあった。チームは本当によくやってくれた」と評価した。

    キャデラックF1チーム

    ボッタスはサインツJr.の妨害で20番手
    一方、バルテリ・ボッタスは1分38秒011で20番手。高速コーナーでのパフォーマンス不足に加え、アタックラップでカルロス・サインツJr.に妨害されたことも響いた。これにより、ボッタスがペレスを予選で上回っていた連続記録は5戦で途切れた。

    「僕たちにとって難しい週末になっている。いつだってマシンから最大限を引き出したいけど、今日はそこまで到達できなかった」

    「高速コーナーで不足していることは分かっているし、このコースはブラインドの場所がとても多いので難しい。最初は僕が先頭でコースに出たけど、その後はトラフィックの影響を受けてしまった。不運だったけど、そういうこともある」

    「明日の決勝でもう一度やってみる。何かチャンスがあることを願っている」

    ブドコウスキー「すべてのチャンスを生かすことが重要」
    チーム代表のマルチン・ブドコウスキーも、ペレスがマシンの性能を最大限に引き出したと評価した。

    「マドリンクはF1カレンダーへの素晴らしい追加であり、ドライバーにとって大きなチャレンジだ。全体として、今日はまずまずの予選パフォーマンスだった」

    「チェコはマシンから最大限を引き出すという点でいい仕事をした。バルテリはセッション中の低いグリップに適応するのに苦労していたが、徐々に改善していた。それだけに、アタックラップで明らかに妨害を受けたのは残念だった」

    決勝については、高温とタイヤマネジメントが大きなポイントになると予想している。

    「明日は厳しく、暑く、要求の高いレースになると予想している。このコースはタイヤと集中力の両方を試すことになる。トラブルを避け、クリーンにレースを遂行し、あらゆるチャンスを最大限に生かすことが重要だ」

    予選順位だけを見ればキャデラックF1は19番手と20番手に終わったが、ペレスはライバルとの差が縮まっていることをポジティブな材料として挙げている。決勝を重視した準備も含め、初開催のF1スペインGPではレース展開を利用して上位進出を狙う。

  • ランド・ノリス F1スペインGPで渾身のポール「キャリア最高のラップのひとつ」

    ランド・ノリス F1スペインGPで渾身のポール「キャリア最高のラップのひとつ」

    ランド・ノリスは、2026年F1スペインGPの予選で今季3回目となるポールポジションを獲得。マドリンクで決めた最後のアタックを「キャリアで最高のラップのひとつ」と表現した。一方で決勝については「僕たちが最速のマシンではない」と警戒している。

    マクラーレンのノリスはQ3最後のアタックで1分31秒824を記録。メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリをわずか0.011秒上回り、F1通算19回目、今季3回目のポールポジションを手にした。

    「キャリア最高のラップのひとつ」
    ノリス自身にとっても会心の1周だった。

    「このラップをものすごく誇りに思っている。すべてが噛み合って、自分が達成しようとしていたことを正確に引き出せた瞬間だった」

    「マシンの感触はよかったし、自信もあった。このサーキットで自分が走ったなかでは、あの最終ラップは限りなく完璧に近かった」

    予選後、「F1でこれまで走ったなかで最高の予選ラップか」と尋ねられたノリスは、「そうだと思う」と答えた。

    「ほとんどのコースでは、完璧とはどういうものなのか、自分が完璧なラップで何を達成したいのかは分かっている」

    「すごくいい日というのは、それにかなり近づけた日だ。でも今日は、最終コーナーまでは、ほぼすべてのコーナーで自分がやりたかったこと、その完璧なレベルに到達できたと思う」

    「こういうラップを達成するのは夢みたいなことだ。間違いなく、これまで走ったなかで最高のラップのひとつだった」

    縁石もブレーキングも「すべて完璧にまとまった」
    マドリンクでは縁石への乗せ方やブレーキングポイントなど、小さな違いがラップタイムを大きく左右する。

    ノリスはQ3最後の1周で、それらの要素をほぼ狙い通りにまとめた。

    「すべてが完璧にまとまった。縁石に当てるタイミング、どう縁石に乗るか、ブレーキングポイント、そういうすべてのタイミングを本当にうまく合わせることができた」

    「今日みたいな日、こういうコースではミスをするのは本当に簡単だ。でも、一番重要なラップでちゃんと決めることができた」

    公式記者会見では、その最終アタックでそれまでの自己ベストから約0.7~0.75秒もタイムを縮めたことを明かしている。

    「最終ラップでは、0.7秒とか0.75秒くらい改善した。それ自体は誇るようなことじゃないけど、それを最も重要なQ3でできたことは誇っていいと思う」

    特に、それまで慎重になっていたシケインで一気に限界へ踏み込めた。

    「シケインは初めてちゃんとうまくいった。ずっと少し慎重になっていたんだけど、縁石を使うという意味では、慎重すぎることが逆に悪くなる場合もある」

    最終コーナーでは「ウォールに当たったと思った」
    ほぼ完璧だったラップで唯一、ノリス自身が失敗したと感じたのが最終コーナーだった。

    「最終コーナーでちょっとした瞬間があった。マシンの中で少し興奮してしまったのか、エントリーでプッシュしすぎた」

    「正直、ウォールに当たったと思ったよ」

    パルクフェルメでも「今夜みんながマシンを修理することになると思った」と振り返ったが、接触を回避してフィニッシュラインを通過。0.011秒差でポールを奪った。

    「こういうラップを達成できることは滅多にない。だから、実際にできたときの感覚は本当に最高だよ」

    初開催となるマドリンクでポールを獲得したことも、ノリスにとって特別な意味を持つ。

    「マドリンクで行われる最初のF1レースでポールポジションを獲得できたことで、さらに特別なものになった。チームのみんなのハードワークに心から感謝している」

    FP2をギアボックス問題で失う
    今回のポールをさらに印象的なものにしたのが、金曜日に十分な走行時間を確保できなかったことだ。

    ノリスはギアボックスの問題によってFP2で走行できず、新設されたマドリンクで貴重な経験を積む機会を失った。

    「FP2でラップを走れなかったから、少し追いつく必要があった」

    新しいサーキットでは、単純な走行距離だけでなく、バンプの位置、縁石の使い方、スロットルを開けられるポイントなど、ドライバーが実走から得る情報も重要になる。

    「特に新しいコースでは経験を失うことになる。小さな部分だけど、どこにバンプがあるのか、新しいタイヤを履いたときにどこでもっと積極的にスロットルを開けられるのか、シケインの縁石をどう使うのか。ドライバーとしてそういうタイミングを学ぶ機会を失う」

    それでもFP3と予選で遅れを取り戻し、最も重要なQ3最後のアタックで結果につなげた。

    ランド・ノリス(マクラーレン)

    「ポールだけど僕たちが最速ではない」
    一方、ノリスはポールポジションを獲得したからといって、マクラーレンが決勝で最も速いマシンだとは考えていない。

    「明日はかなり厳しい一日になると思う」

    「ザントフォールトやブダペストほど単純にはいかない。あそこでは僕たちが最速のマシンだった。でも、確かに今は僕がポールにいるけど、僕たちが最速のマシンというわけではない」

    ノリスが強調したのは、ポール獲得にはほぼ完璧な1周が必要だったという事実だ。

    「今日は完璧なラップを走って、それでようやく100分の1秒差でポールを取れた」

    決勝では予選とは異なり、純粋なレースペースとタイヤマネジメントが問われる。その点でノリスには大きな未知数が残されている。

    高燃料走行なし 決勝前に「宿題」
    FP2を失ったことで、ノリスは決勝を想定した高燃料でのロングランをほとんど行えていない。

    「まだ高燃料ではほとんど走っていない。だから宿題をしないといけない」

    「昨日オスカーが何をやったのかを見て、何を準備できるか確認する必要がある。データを全部見て、チームと一緒に分析しないといけない」

    タイヤデグラデーションが大きいと予想されるだけに、どのコーナーでタイヤを守り、どこでプッシュするかも事前に把握しておく必要がある。

    「長いレースだし、新しいコースだ。どのコーナーでプッシュして、どこで抑えるべきなのか、バッテリーがどうなるのか。今夜やらなければならないことはたくさんある」

    それでも、オーバーテイクが難しいと予想されるマドリンクで先頭グリッドを確保した意味は大きい。

    「明日に向けて自分たちを可能な限り最高のポジションに置くことができた。今はそれを決勝で強い結果につなげることに集中している」

    FP2で貴重な走行時間を失いながら、Q3最後の1周ですべてをまとめたノリス。自身が「夢」と表現するほどの渾身のラップで初開催のマドリンクでポールを手にした。ただし、決勝では最速マシンではないとの認識を持っており、高燃料走行を経験していないことも不確定要素となる。アントネッリとマックス・フェルスタッペンを背後に従え、ポールを勝利へ変えられるかが注目される。

  • ジョージ・ラッセル F1スペインGP予選「タイヤがオーバーヒートしてすべて失った」

    ジョージ・ラッセル F1スペインGP予選「タイヤがオーバーヒートしてすべて失った」

    ジョージ・ラッセルは、2026年F1スペインGPの予選で6番手に終わった原因としてタイヤのオーバーヒートを挙げた。Q3最後のアタックでは途中までポールポジション争いに加わるペースを見せていたものの、ラップ終盤にタイヤが厳しくなり、タイムを失ったという。

    初開催となるマドリンクでラッセルはFP1最速と好スタートを切ったが、路面コンディションが改善していくにつれてタイヤからパフォーマンスを引き出すことに苦戦。

    予選ではQ1でトップタイムを記録したものの、最終的には今季自己ワーストタイとなる6番手にとどまった。

    Q3最終アタックで「限界まで攻めた」
    ラッセルはQ3最後のアタックについて、途中まではポールポジションを狙える手応えがあったと振り返った。

    「ポールを争える位置にはいたし、Q3最後のラップでは本当に限界まで攻めた」

    「途中ではコンマ3秒くらい速かったんだけど、ラップ終盤にタイヤがオーバーヒートして、そのアドバンテージを全部失ってしまった」

    「かなり残念だったね。みんなの差が本当に小さかったし、その結果がこの順位だ」

    ラッセルは予選Q1で最速タイムをマーク。最初のアタックではウォールに接触する場面もあったが、その後はペースを上げ、ポールポジション候補のひとりとしてQ3へ進出した。

    しかし、最後のアタックではランド・ノリスやチームメイトのキミ・アントネッリらに届かず6番手。ラッセルにとってはF1ハンガリーGP以来となる低い予選順位となった。

    路面が速くなるほどタイヤに苦戦
    ラッセルが特に問題視しているのは、週末が進み、路面のグリップが向上するにつれてタイヤをうまく使えなくなっている点だ。

    「最初にマシンに乗ったときはすごく快適だったし、自信もあった」

    「でも、路面が速くなっていくにつれて、タイヤから最大限のパフォーマンスを引き出すことに苦戦するようになった」

    「コーナーをより速く曲がれるようになるのではなく、ただスライドするようになっている。なぜそうなっているのか理解する必要がある」

    ラッセルは金曜日のFP1ではトップタイムを記録したが、FP2では5番手、土曜日のFP3では6番手と徐々に順位を落としていた。予選では一時的に速さを取り戻したものの、タイヤのオーバーヒートという問題がQ3で再び表面化した格好だ。

    ジョージ・ラッセル(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)

    決勝でもタイヤ管理が大きな課題
    マドリンクでは金曜日からタイヤのデグラデーションやオーバーヒートが大きなテーマとなっている。ラッセル自身も初日の走行後、タイヤへの負荷の大きさについて「6ストップが最速だと思ったくらい」と冗談交じりに語っていた。

    決勝では予選以上に長いスティントでタイヤを管理する必要があるだけに、メルセデスにとって原因の解明は重要になる。

    一方で、チームメイトのアントネッリは予選でフロントローを獲得しており、マシンそのものに上位を争う速さがないわけではない。ラッセルが自身のタイヤの使い方とセットアップの問題をどこまで改善できるかが、F1スペインGP決勝での追い上げを左右することになりそうだ。

  • マックス・フェルスタッペン F1スペインGP予選「抜けるコーナーがない」

    マックス・フェルスタッペン F1スペインGP予選「抜けるコーナーがない」

    マックス・フェルスタッペンは、2026年F1スペインGPの予選で3番手を獲得。レッドブル・レーシングのマシンには改善を感じた一方、決勝については「抜けるコーナーがない」とマドリンクのレイアウトに厳しい評価を下した。

    フェルスタッペンは1分31秒964を記録し、ポールポジションのランド・ノリスから約0.1秒差の3番手。フェラーリ勢を上回って2列目を確保した。

    今季は予選トップ3に入る機会が多くなかったこともあり、結果には満足感を示している。

    「トップ3なら満足できる」
    「僕たちとしてはとても強い予選だった。トップ3という結果にはかなり満足できると思う」

    「セットアップにいくつかいい改善を加えて、マシンをいいウインドウに入れることができた。Q1からQ3まで走るたびに積み上げていけたし、ずっと上位で競争力を保つことができた」

    予選直後のインタビューでも、フェルスタッペンはマシンについて「正直、かなりまともなウインドウに入っていた」と説明した。

    「僕たちにとって予選トップ3に入れたのはいいことだ。満足できる」

    予選に向けてマシンの感触はさらに改善し、自分が望む形でコーナーを攻められるようになった。

    「予選ではマシンをかなりいい感触にすることができたし、自分が好きなようにコーナーを攻められた。だから、僕たちにとってはとてもいい結果だと思う」

    最終セクターのデプロイメントが課題
    一方で、ポール争いで最後まで残った課題がラップ終盤のエネルギーデプロイメントだった。

    「ポールにはかなり近かったけど、実際にタイムを失ったのはほぼ最終セクターだった」

    「まだ改善の余地はある。特に最終セクターだ。そこでデプロイメント戦略に少し苦しみすぎていたと思う。今後に向けて学ばなければならない部分だ」

    公式記者会見でもフェルスタッペンは、ライバルとの違いをより具体的に説明している。

    「僕たちが少し苦しんでいるのはいつも最終セクターだ。ライバルたちと同じようなデプロイメントができていないようで、それによってタイムを合わせるのがかなり難しくなる」

    それでもQ1からQ3まで大きなミスなくタイムを積み上げることができ、自身のドライビングについて大きな取りこぼしはなかったと感じている。

    「Q1からQ2、Q3までいい形で進歩できた。自分として大きく取りこぼしたものはないと思う。マシンには僕たちが分かっているいくつかの制約があって、それに最終セクターのデプロイメントも完全にはうまくできていなかった」

    Q2ではトップタイムを記録したものの、フェルスタッペンは新品タイヤを2セット使用していたため、ライバルとの単純比較はできないとした。

    「僕は2セット使った数少ないドライバーのひとりだったと思うから、公平な比較ではない」

    「速くても抜けない」
    決勝でノリスやアントネッリに挑戦できるかと聞かれると、フェルスタッペンはマドリンク最大の問題としてオーバーテイクの難しさを挙げた。

    「厳しいと思う。仮にベストケースで自分たちの方が速かったとしても、抜けない。抜けるコーナーがないからね」

    「だから、前のドライバーがかなり激しくデグラデーションすることに頼る必要がある。ロングランは全員かなり厳しくて、デグラデーションも大きかった。それが明日の重要なポイントになると思う」

    そして冗談交じりにこう付け加えた。

    「それでも、どのコーナーで抜けばいいのかを見つけないといけないけどね」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)

    タイヤ管理と戦略が決勝の鍵
    レッドブルも、フリー走行で確認されたタイヤの厳しさを決勝最大のポイントとして挙げている。

    「長いレースになるし、タイヤには厳しい。だから、タイヤをうまく管理して、そこから最大限を引き出すことが重要になる。そこから何ができるか見てみよう」

    フェルスタッペンはチームの公式コメントでも、タイヤライフをコントロールできるかどうかがライバルとの戦いを左右すると語った。

    「プラクティスを見れば、タイヤライフが非常に重要になることは分かっている。ライバルと戦いたければ、そこをしっかり管理しなければならない」

    「ここではオーバーテイクのチャンスがなかなかないし、抜くのは簡単ではない。だから戦略を正しく決めることが重要になる。それができれば、レースに向けていいマシンがあると思う」

    ラ・モニュメンタルは「バッテリーがなくなる」
    注目を集めているバンクコーナー、ラ・モニュメンタル(La Monumental)についても、フェルスタッペンはF1マシンでは見た目ほど難しいコーナーではないと説明した。

    「全開で行きたかったけど、バッテリーがなくなる。だから、よりいいデプロイメントにするためにリフトする。それが僕のラ・モニュメンタル体験だよ」

    「バンク自体はクールだけど、逆にした方がよかったと思う。最初をもっとバンクさせて、そこから徐々にフラットにしていく感じだね」

    「F1マシンにはものすごいダウンフォースがある。他のカテゴリーの方が難しいと思う。他のカテゴリーでは簡単に全開という感じには見えなかった」

    コース設計を批判「ドライバーの意見を取り入れるべき」
    フェルスタッペンはマドリンクの路面グリップやイベントそのものについては高く評価する一方、レースを成立させるためのレイアウトには改善が必要だと主張した。

    「グリップは好きだ。舗装はいい仕事をしたと思う。新しいコースなのに、すでに少しバンピーすぎる場所はあるけどね」

    「でも前にも言ったように、抜けない。いくつかのブレーキングゾーンでは、ブレーキングしながらステアリングを切らなければならないような形にするべきではない。それではオーバーテイクができない」

    今後のサーキット設計ではF1ドライバーからの意見をより積極的に取り入れるべきだとも訴えた。

    「将来的にはコース設計にドライバーからのインプットを取り入れることも大きな助けになると思う」

    「いつも『スペースがないから』と言われるけど、それはナンセンスだ。サーキットには必ずオーバーテイクの機会を作る方法がある」

    ただし、初開催イベントの運営面については評価している。

    「イベントそのものはすごくクールだ。彼らは素晴らしい仕事をしたと思う。コースをこれだけ早く使える状態にしたこともそうだし、シミュレーター用の情報共有もよかった」

    「でも、よりいいレースやオーバーテイクを望むなら、変更できるコーナーはいくつかあると思う」

    今季は予選トップ3が多くなかったフェルスタッペンにとって、3番手はポジティブな結果となった。レッドブルもセットアップを改善し、決勝に向けて「いいマシン」があるとの手応えを得ている。ただし、前方のノリスとアントネッリに仕掛けるには、大きなタイヤデグラデーションを管理しながら戦略でチャンスを作ることが重要になりそうだ。

  • オリバー・ベアマン F1スペインGPで40Gクラッシュ「マシンは速かっただけに痛い」

    オリバー・ベアマン F1スペインGPで40Gクラッシュ「マシンは速かっただけに痛い」

    オリバー・ベアマンは、2026年F1スペインGPのフリー走行3回目(FP3)で約40Gのクラッシュを喫し、マシンの損傷によって予選への出走を断念した。本人にけがはなかったものの、アップデートを投入したハースF1のマシンに強い手応えを感じていただけに「かなりつらい」と悔しさをあらわにした。

    ベアマンはFP3終盤、ターン10で突然リアのコントロールを失ってバリアに激突。大きな衝撃を受けたが、自力でマシンを降りた。

    その後、ハースF1は予選に向けて修復を試みたものの、損傷が激しく、作業を時間内に終えることができなかった。

    ターン10で突然リアを失い40Gの衝撃
    ベアマンはクラッシュについて、古くなったタイヤと突風が重なったことが原因だったと説明した。

    「残念です。今ここに立っているのは本当に悔しいですね。マシンは速かったです」

    「昨日は厳しい一日でしたけど、一晩でいくつか変更を加えて、FP3ではマシンのフィーリングが本当に良くなっていました。でも残念ながら、最後のラップのターン10でやられてしまいました。タイヤが少し古くなっていたことと、自分にとって良くない方向から突風が吹いたことが重なりました」

    データを確認したベアマンも、リアが突然動いたことを強調している。

    「予想していないところでリアを失いました。データも確認しましたけど、マシンのリアが突然動いて、そこに突風が来ていました」

    「残念です。マシンを失わないこと以外に何ができたのかは分かりません。何か明確に間違ったことをしたとは思っていなくて、運が悪かった部分もあります。ただ、走れなかったことが本当に残念です」

    クラッシュ時の衝撃は約40Gに達した。それでもベアマンにけがはなく、チーム代表の小松礼雄も安堵した。

    小松礼雄「40Gの大きなクラッシュだったが無事でよかった」
    チームメイトのエステバン・オコンも、まずベアマンの無事を喜んだ。

    「まず、オリーが無事だったことがうれしい。40Gのクラッシュだったからね。決して小さなものではなかったし、けがをしていてもおかしくなかった。でも、彼は大丈夫だった」

    小松礼雄も、今回のミスだけでベアマンへの評価が変わることはないと強調した。

    「FP3ではマシンに非常に満足していました。ドライバーたちも満足していて、パフォーマンスも出ていましたし、競争力があるように見えていました」

    「FP3の最後にオリーがクラッシュしてしまったのは残念です。ただ、彼は素晴らしいドライバーですし、素晴らしい人間です。我々が今もコンストラクターズ選手権7位にいるのは、いくつかのレースで彼が本当に結果を出してくれたからです。またそういうレースが来ることに疑いはありません」

    「残念ながら今回は競争力のあるマシンを持っている週末に起きてしまいました。でも、こういうことはあります。それがレースです。損傷が非常に大きく、予選までにマシンを準備することはできませんでした」

    オリバー・ベアマン(ハースF1チーム)

    アップデートで改善「マシンが強かっただけに痛い」
    ハースF1にとって特に惜しまれるのは、スペインGPでアップデートパッケージが機能し、VF-26の競争力が上向いていたことだ。

    オコンは予選で13番手を獲得。日本GP以来となる好位置につけ、アップデートによってマシンの挙動が改善していることを確認した。

    「新しいパッケージは今週末かなり良くなっている。パーツ間の一貫性という問題を解決できたし、マシンは健全な状態で、本来のパフォーマンスを発揮していた。そこから最大限を引き出せたと思う」

    ベアマン自身も、クラッシュ前のFP3では同じ感触を得ていた。

    「こういうミスをするべきではありませんでした。マシンが強かっただけに、かなりつらいです。でも、明日はチャンスがあると思っています」

    「気持ちを切り替えて、ポジティブな部分を見なければなりません。マシンは速かったですし、明日はできる限り最高の結果を出すために全力を尽くします」

    決勝では同じアップデート仕様で出走へ
    FP3で受けたダメージは予選までに修復できないほど大きかったが、ベアマンは決勝にはアップデート仕様のマシンで出走できると説明している。

    「ダメージはありました。予選までに直すには時間が短すぎましたけど、決勝ではクラッシュする前と同じ仕様のマシンでスタートします」

    予選でタイムを記録できなかったベアマンにとって、F1スペインGP決勝は後方からの追い上げとなる。それでも、FP3までに確認されたVF-26の速さは希望材料だ。アップデートによって改善したマシンの競争力を生かし、失った予選のチャンスを決勝でどこまで取り戻せるかが焦点となる。

  • ルイス・ハミルトン F1スペインGP予選で失速「怪しいタイヤだった」

    ルイス・ハミルトン F1スペインGP予選で失速「怪しいタイヤだった」

    ルイス・ハミルトンは、2026年F1スペインGPの予選でQ3最初のアタックを終えて暫定ポールポジションに立ちながら、最終的に4番手に後退した。最後のアタックでは期待したグリップを得られず、チェッカー後の無線で「怪しいタイヤだった」と疑問を呈した。

    フェラーリのハミルトンは、最終アタックでマシンのバランスが変化し、アンダーステアに苦しんだと説明。さらに、予選で上位に立ったライバル勢とのパワー差にも言及し、「僕たちには匹敵できない」と語った。

    FP3のクラッシュから予選で復調
    ハミルトンにとって土曜日は順調なスタートではなかった。FP3では最終コーナーへのブレーキングでロックアップし、そのままバリアにクラッシュ。フロントウイングを大きく破損した。

    ハミルトンは当初、損傷したマシンをピットまで持ち帰ろうとしたが、フェラーリからコース上にマシンを止めるよう指示された。このクラッシュによって走行時間を失ったものの、その影響を引きずることなく予選では速さを取り戻した。

    Q1ではチームメイトのシャルル・ルクレールとともにミディアムタイヤを使用して突破。Q2を経て進出したQ3では、最初のアタックでトップタイムを叩き出し、暫定ポールポジションに立った。

    しかし、最後のアタックでは状況が変わった。ハミルトンもタイム自体はわずかに更新したものの、周囲がさらに大きくタイムを伸ばし、ランド・ノリス、キミ・アントネッリ、マックス・フェルスタッペンに逆転を許した。

    最終的にハミルトンは1分32秒013で4番手。5番手のルクレールとの差はわずか0.006秒だった。

    「怪しいタイヤだった」
    チェッカーを受けた後、ハミルトンは無線で最後に使用したタイヤについて率直な言葉を口にした。

    「怪しいタイヤのセットだった。みんなごめん。すべてを出し切ったよ」

    予選後、ハミルトンはQ3最初のアタックと最後のアタックでマシンの感触が大きく異なっていたと説明した。

    「Q3の1回目はマシンがかなり素晴らしく感じられた。でも、最後のラップではそれ以上のグリップもパワーもなかった」

    「2回目のラップも最初と同じくらい良かった。タイムもほとんど同じだったし、たしか0.05秒くらいは速かったと思う」

    異変を感じたのは、最後のアタックラップに入る直前だったという。

    「なぜか最後のラップに入るとき、最終コーナーを回ったところでアンダーステアが出た。それで『フロントタイヤがまだ入っていないのかもしれない』と思った」

    「実際にはリアのグリップが増えて、そのぶんラップ全体を通してアンダーステアが強くなっていた」

    ハミルトンはフェラーリの公式コメントでも、最終アタックをうまくまとめられなかったことが順位を落とす要因になったと振り返った。

    「セッションは僕たちが望んでいた結果では終わらなかったけど、全体としては堅実なパフォーマンスだった。マシンはずっといい感触だった」

    「Q3最初のラップは強かったけど、最後のアタックではすべてをうまくまとめることができず、それでいくつかポジションを失った」

    「4番手は僕たちが本来いられたと思う位置ではないけど、このセッションから得られるポジティブな部分もある」

    ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリ)

    上位勢とのパワー差にも言及
    一方、ハミルトンは最後のタイヤだけを予選4番手の理由として挙げているわけではない。予選後のインタビューでは、上位勢とのパワー差についても踏み込んだ。

    FP3でのクラッシュについて尋ねられると、「FP3については特に何も言うことはない。大したことではない。予選はかなり良かった」と答え、そのうえで現在のフェラーリの競争力について語った。

    「全体的にはかなりいい感触だった。僕たちが前にいる2つの強力なエンジンと戦うためには、すべてを出し切る必要がある」

    「彼らは予選になるとエンジンを上げるのか何なのか分からないけど、僕たちにはそれに匹敵することができないように見える」

    「もっと努力しなければならない。だから、もっと努力しないといけない」

    Q3最初のアタックでは暫定ポールに立っただけに、ハミルトンにとって4番手という結果には悔しさが残った。それでも、決勝ではタイヤのデグラデーションが大きな要素になると予想している。

    「走っていて素晴らしいサーキットだ。明日は一貫性とタイヤマネジメントが重要になる。デグラデーションが大きな要素になる可能性があるから、しっかりレースを遂行して、訪れるすべてのチャンスを最大限に生かすことに集中する」

    暫定ポールから4番手に後退したハミルトンは、最後のタイヤで生じたバランス変化に加え、上位勢とのパワー差も課題として指摘した。追い抜きが難しいとみられるF1スペインGP決勝では、タイヤマネジメントを含めたレース運びが順位を上げる鍵となりそうだ。

  • フェルナンド・アロンソ ホンダF1エンジンの影響を指摘「ストレートで37km/h差」

    フェルナンド・アロンソ ホンダF1エンジンの影響を指摘「ストレートで37km/h差」

    フェルナンド・アロンソは、2026年F1第14戦スペインGPの予選を18番手で終え、アストンマーティンの苦戦にホンダF1のパワーユニット(PU)が大きく影響しているとの見方を示した。

    アロンソは、アストンマーティンAMR26のコーナリング性能には明確な進歩を感じている一方、「ストレートでは37km/hの差がある」とトップスピード不足を指摘した。

    母国スペインで初開催されたマドリンクで、アロンソは1分35秒388を記録したもののQ1敗退。チームメイトのランス・ストロールは水圧系の問題が疑われたため予選でタイムを記録できず、アストンマーティンは2台ともQ2へ進めなかった。

    「エンジンの影響は考えていたよりずっと大きかった」
    アロンソは前戦F1イタリアGPが開催されたモンツァよりも、マドリンクではパワーユニットの影響が小さくなることを期待していた。

    特にザントフォールトでAMR26が示したパフォーマンスを踏まえれば、いくつかの改善を加えることでマドリードではより上位を争えるとの期待があった。しかし、実際に走行するとパワーユニットの影響は予想以上だったという。

    「ザントフォールトでは最初のホンダエンジンを見て、3つか4つのことを改善すれば、ここではチャンスがあると思っていた。でも、エンジンの影響は僕たちの多くが考えていたよりずっと大きかった」

    アロンソはさらに、ストレートで抱えている速度差を具体的な数字で説明した。

    「ストレートでは37km/hの差がある。これではオーバーテイクできる場所がない」

    初開催のマドリンクでは追い抜きの難しさが週末を通じて話題となっている。後方18番手からスタートするアロンソにとって、ストレートスピードの不足は予選だけでなく決勝でも大きな課題となる。

    「FP1からマシンは改善できた」
    一方で、予選後のF1公式インタビューでアロンソは、金曜日から土曜日にかけてアストンマーティンがマシンを前進させたことを評価している。

    「難しかった。FP1から今までにマシンは改善できたと思う。でも同時に、サーキットがどう進化して、グリップレベルがどう上がっていくのかを追いかける必要もある。そこにも対応していかなければならない」

    初開催の市街地サーキットでは、走行を重ねるにつれて路面にラバーが乗り、グリップレベルが大きく変化する。アロンソは、そうしたコンディションの変化への対応も重要だったと説明した。

    「ストリートサーキットではいつも同じようなことが起きるけど、僕たちはうまくやったと思う。今日は最大限を引き出した」

    アストンマーティンのプレスリリースでも、アロンソは予選で得られた結果がおそらく現状の最大限だったとの認識を示している。

    「サーキットは難しく、高速なのでアドレナリンが高まるラップだった。今日の予選では、おそらくこれが僕たちにできる最大限だったと思う。決勝で何ができるか見てみる必要がある」

    予選18番手でも「マシンには満足していた」
    Q1敗退という結果とは対照的に、アロンソ自身は予選でのAMR26の感触についてポジティブだった。

    「今はマシンに満足していた。ウィリアムズとは0.1秒以内だったと思う。彼らはおそらく今年、予選では僕たちより最も良かったチームのひとつだから、これが現状なんだと思う」

    実際、アロンソは18番手、その前の17番手にはカルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)が並んだ。アロンソはザントフォールトとの比較からも、アストンマーティンがコーナーで大きく前進したと考えている。

    「ザントフォールトではウィリアムズから0.5秒離されていたけど、ここでは同じ0.1秒以内にいる。コーナーではものすごく改善した」

    つまりアロンソの評価では、AMR26のシャシー側は前進している。コーナリング性能が改善し、予選後には「マシンには満足していた」と語れる状態まで来ているにもかかわらず18番手にとどまったことで、パワーユニットとストレートスピードの不足がより大きな制約として浮かび上がった形だ。

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    オーバーテイク困難「すべてを最大限に生かす」
    アストンマーティンのプレスリリースでアロンソは、決勝ではオーバーテイクが難しくなるとの見通しを示した。

    「オーバーテイクは難しそうだから、ポジションを上げるためにすべてを最大限に生かさなければならない」

    予選後のインタビューでも、FIA F3とFIA F2で行われたレースを引き合いに出し、同様の見解を示している。

    「明日は、まずチェッカーフラッグを見ることが最初の目標になる。そのうえで、オーバーテイクは難しくなると思う」

    「F3とF2を見ても、オーバーテイクが簡単なサーキットではなかった。でも、何が起きるか分からない。特に僕たちの前で混乱が起きれば、そこから利益を得る必要がある」

    純粋なペースとストレートスピードだけを考えれば、18番手から順位を上げるのは容易ではない。それだけに、戦略やセーフティカーなどレース中に生まれる展開を逃さないことが重要になる。

    母国ファン「今週末で一番よかった部分」
    厳しい結果となった一方、アロンソを後押ししているのがマドリードに集まった母国ファンだ。

    アストンマーティンのプレスリリースでは、スタンドから送られた声援について次のように語った。

    「今日はファンがとても熱狂的だった。グランドスタンドにたくさんの緑とエネルギーがあるのを見るのは素晴らしかった」

    さらに予選後には、「ファンが今週末で一番よかった部分だ」とも語り、厳しい週末のなかで母国からのサポートに感謝した。

    FP1からセットアップを改善し、AMR26のコーナリング性能について「ものすごく改善した」と評価しながらも、18番手でQ1敗退となったアロンソ。その理由として本人が強調したのが、想定以上に大きかったホンダF1のパワーユニットの影響だった。ストレートで37km/hの速度差があると訴えるなか、決勝ではまず完走を果たし、初開催のマドリンクで生まれる不確定要素を利用してポジションを取り戻すことを狙う。

  • アービッド・リンドブラッド F1スペインGP予選「マシンと一体になれなかった」

    アービッド・リンドブラッド F1スペインGP予選「マシンと一体になれなかった」

    アービッド・リンドブラッドは、2026年F1第14戦スペインGPの予選で10番手に入り、Q3進出を果たした。前日のFP2ではクラッシュを喫したものの、それまで4番手につける速さを見せていただけに、「Q3にいることには驚いていない」と語った。

    レーシングブルズのリンドブラッドは、FP2でターン13のバリアにクラッシュ。マシンの修復作業によって土曜日のFP3でも走行時間を大きく失った。

    「昨日は4番手だった。僕たちはものすごく速かった」
    前日のクラッシュを経験した後でQ3に進出できたことについて尋ねられたリンドブラッドは、複雑な気持ちはあるとしながらも、結果そのものは意外ではないと語った。

    「正直、昨日のことがあったからといって、驚いたとは言わない。Q3にいることには驚いていないよ。昨日は4番手だったし、僕たちはものすごく速かったからね」

    ただし、クラッシュから予選までの道のりは簡単ではなかった。マシンの修復に時間がかかり、FP3の大部分を走ることができなかった。

    「もちろん、難しい状況ではあった。残念ながらFP3の大部分に間に合うようにマシンを準備できなくて、かなりの走行時間を失った」

    FP3ではルイス・ハミルトンのクラッシュによって赤旗が提示され、バリア修復に時間を要した。この中断が結果的にリンドブラッドに追加の修復時間を与え、セッション再開後にコースへ戻ることができた。

    「実際、ルイスがクラッシュしたことで、僕はかなり運がよかった。それで再びコースに出ることができたからね」

    クラッシュ後は「昨日ほどマシンと一体になれなかった」
    マドリンクはウォールが近く、ドライバーの自信がラップタイムに大きく影響する。そのなかでリンドブラッドは、FP2でのクラッシュによって土曜日は前日ほど自信を持って攻められなかったと認めた。

    「ここは自信が重要なサーキットだから、クラッシュすればいつだって少し難しくなる。今日は少し難しかった。自信が少し足りなかったし、昨日ほどマシンと一体になれている感覚がなかった」

    金曜日には、その感覚がまったく違っていたという。

    「それは少し残念だった。昨日はただ簡単に感じられたからね。これだけ難しいサーキットなのに、マシンと一体になれていると感じていたし、僕たちはものすごく速かった」

    「だから、なぜその感覚がなくなったのかを理解する必要がある。それでも、またQ3に進めた。昨日の夜が大変だったことを考えれば、明日に向けていい結果だと思う」

    「週末をこんな形で組み立てていきたかったわけではないけど、それでもここにいられるのはいいことだよ」

    アービッド・リンドブラッド(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

    新コースの決勝「誰も何が起きるか分からない」
    決勝では10番グリッドからポイント獲得を狙う。ただし、初開催のマドリンクだけにレース展開や最適な戦略には未知数な部分が多いとリンドブラッドは考えている。

    「難しいレースになると思う。僕たちは本当に集中して、すごくシャープでいなければならない」

    「現実として、誰も何が起きるか分からない。新しいサーキットだし、路面も難しく、タイヤもそれほど持ちそうにないからね。何が起きるか見ていく必要がある」

    特に戦略については、1ストップと2ストップのどちらが有力になるのか、使用するタイヤコンパウンドを含めて決まった答えはないという。

    「戦略の幅はすごく広い。1ストップになるのか2ストップになるのか、どのコンパウンドを使うのかも分からない」

    「だから、オープンマインドでいる必要があるし、しっかりコミュニケーションを取って、その瞬間の状況にうまく反応しなければならない」

    FP2のクラッシュとFP3での走行時間不足を乗り越え、F1スペインGP予選で再びQ3進出を果たしたリンドブラッド。金曜日ほどマシンとの一体感を得られなかったとしながらも、10番グリッドから未知数の多いマドリンクでポイント獲得を狙う。