元F1ドライバーのデビッド・クルサードが、フェラーリのシャルル・ルクレールについて、グランプリ週末への向き合い方に疑問を投げかけた。
クルサードが問題視したのは、ルクレールの妻アレクサンドラ・サン・ムルーと愛犬レオが今季、複数のF1グランプリでパドックを訪れていることだ。家族との時間を大切にするルクレールに対し、クルサードはレース週末は「ピクニックではない」と語り、より競技へ集中すべきだとの考えを示した。
クルサード「グランプリは真剣勝負で危険な仕事」
パートナーや家族をパドックに連れてくること自体は、現在のF1では珍しいことではない。ジョージ・ラッセル、オスカー・ピアストリ、カルロス・サインツJr.らもパートナーがレースを訪れることがあり、アンドレア・キミ・アントネッリやマックス・フェルスタッペンも父親が同行することが多い。
また、ルクレールの親しい友人であるピエール・ガスリーも、時折愛犬をパドックに連れてきている。
しかし、クルサードは『Up to Speed』ポッドキャストで、ルクレールについてドライビングへの集中をさらに高め、「ポスターボーイ」としての側面から距離を置くべきではないかとの考えを語った。
ルクレールは2026年2月にアレクサンドラ・サン・ムルーと結婚し、現在は第1子の誕生を控えている。
「シャルル・ルクレールはフェラーリに何年も在籍していて、とてつもなく速い。レーシングドライバーのポスターボーイのような存在だ」とクルサードは語った。
「ルックスもいいし、家庭を持って、もうすぐ子どもが生まれる。犬もパドックにいる……。僕の意見では、率直に言って、それは少しやりすぎだと思う」
「週末に出かけてピクニックをしているわけじゃないだろう?」
「これはグランプリだ。真剣勝負の世界だし、危険な仕事でもある。ただ、これは僕が古い世代だからそう考えるだけなのかもしれないけどね」
ルクレールとハミルトンの成績にも言及
クルサードは以前にも、28歳で理論上キャリアのピークにいるルクレールが、41歳のチームメイトであるルイス・ハミルトンにポイントで後れを取るべきではないとの見方を示している。
今季のルクレールは1勝を挙げ、4度の表彰台を獲得している一方、バルセロナ、モナコ、イタリアでは目立ったミスもあった。現在ドライバーズランキング5位で、ハミルトンとは24ポイント差となっている。
一方、直接対決を見ると、予選では両者7勝7敗。2人とも完走したレースに限れば、決勝でも5勝5敗と互角だ。ただし、ルクレールがチーム内対決で優位に立っていた前年と比較すると、その構図には大きな変化が生じている。
ルクレールのF1出走数は現在185戦で、2027年には200戦の節目に到達する見込みだ。これまでの通算勝利数は9勝。もっとも、ルクレールがフェラーリで組んできたセバスチャン・ベッテル、カルロス・サインツJr.、ハミルトンの3人を合わせても、同期間の勝利数は6勝にとどまっている。
家族や愛犬の存在が実際にルクレールのパフォーマンスへ影響していることを示す根拠はないが、クルサードはF1グランプリを「真剣勝負で危険な仕事」と捉える自身の世代的な価値観から、レース週末では競技への集中をより優先すべきだとの考えを示した。



















