カテゴリー: カルロス・サインツJr.

  • カルロス・サインツJr. F1オーストリアGP決勝DNS「なぜ自分にばかり…」

    カルロス・サインツJr. F1オーストリアGP決勝DNS「なぜ自分にばかり…」

    カルロス・サインツJr.にとって、2025年F1オーストリアGPはスタートすることすらできない週末となった。サインツはフォーメーションラップ前にマシンの不具合に見舞われ、キャリア3度目となるDNS(Did Not Start)を喫した。

    土曜の予選ではブレーキの問題とフロアの損傷に苦しみ、サインツは19番手に沈んでいたが、決勝当日にはさらなる不運が待っていた。

    フォーメーションラップに向けてグリッド上でスタートしようとした際、サインツのFW47は動き出せず、ポールポジションのランド・ノリスが背後に迫る中でぎりぎり発進。「何かがクルマの前進を妨げてる」と無線で報告した。

    このトラブルによりフォーメーションラップは2回目が行われることとなり、サインツはピットレーンからのスタートを目指してコースを周回。しかしピットに戻ると、彼は「ずっとブレーキがかかっているように感じる」と訴えた。

    やがてピット出口で停止した際、チームから「リアブレーキが燃えてる」と告げられ、マシン後方からは白煙とともに炎が上がる様子も見られた。ウイリアムズのメカニックとマーシャルが消火器で対応し、マシンはガレージへ押し戻され、その時点で「ゲームオーバー」と告げられた。

    「なぜこんなことが自分にばかり起こるのか分からない」とサインツはPlanetF1などのメディアに語った。

    「今までも何度かスタートすらできないレースがあったけど、今日はまた別の問題だった。昨日も明らかに問題が多すぎたし、今日もそうだ」

    「チームとして厳しい時期を過ごしてる。シーズン前半はとても散発的だったし、今日でちょうど折り返し地点だ」

    「正直言って、クルマにはすぐ適応できたと思っているし、スピードもある。でも肝心なところで問題が多すぎる。信頼性、戦略、週末の運営……すべてが噛み合っていない」

    「もう一度立て直す時だ。シルバーストンまでは時間がないけど、チームのホームGPだし、何ができるかを考え直さなければならない」

    カルロス・サインツJr. F1 オーストリアGP ウィリアムズ・レーシング

    サインツによれば、FW47はグリッド上で1速に入らず、リアブレーキが固着していたという。電源をリセット(パワーサイクル)して一度は動き出せたものの、再び同じ問題が発生して最終的には発火に至った。

    「1速に入らなかったのは、リアブレーキが固まっていたからだと分かった。それでクルマの電源を落として再起動したけど、すぐにまた問題が戻ってきた。最終的には火が出て、それで終わりだった」

    「セカンドスタートまで10分あったから、チームは火を消して問題を解決しようとしてくれていた」

    一方で、サインツはこの問題が予選で発生したブレーキトラブルと同じ原因かどうかについては「まだ分からない」と語る。

    「パルクフェルメ下ではブレーキを交換できないけど、昨日の予選で起きた問題には対処できていた。だから今日のマシンは問題なかったはず。でもグリッドに向かうラップで突然また新たな問題が出た」

    ウイリアムズにとっても苦しい週末となり、チームメイトのアレクサンダー・アルボンも決勝途中でリタイア。オーストリアでは無得点に終わったが、コンストラクターズ選手権では5位を維持し、レーシングブルズに対して19ポイント差をつけている。

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  • カルロス・サインツJr. F1オーストリアGP予選「車は壊れて運転不能だった」

    カルロス・サインツJr. F1オーストリアGP予選「車は壊れて運転不能だった」

    ウィリアムズ・レーシングのカルロス・サインツは、2025年F1オーストリアGPの予選でまさかのQ1敗退を喫した理由について、フロアの損傷とブレーキの問題が重なった結果だったと明かした。

    サインツはこれで、スペイン、カナダに続いて今季3度目のQ1敗退。レッドブル・リンクでの土曜予選は19番手に終わり、キック・ザウバーのニコ・ヒュルケンベルグを上回っただけだった。セッション中には無線でエンジニアに向けて深刻な懸念を訴えていた。

    「マシンにダメージがあるのは間違いない。ブレーキング中に引っ張られるし、高速コーナーでは全然荷重がかからない。運転不能だった」とサインツは訴えた。

    予選後、サインツはメディア対応の場で「実際にフロアにかなりのダメージがあることが分かった」と説明。

    「それでかなりのダウンフォースを失っていた。それに加えて、予選開始直後からブレーキにも問題が出ていた。これだけ問題が重なると、自信が重要なこのサーキットでは全然攻められない」と語った。

    決勝での巻き返しについては「すごく奇妙な週末だ」としながらも、こう付け加えた。

    「ハードタイヤでのロングランではかなり速かった。でもソフトタイヤではまったく競争力がない。何が起きているのか分析が必要だ」

    カルロス・サインツJr. F1 オーストリアGP ウィリアムズ・レーシング

    一方、チームメイトのアレックス・アルボンは12番手で予選を終え、Q3進出こそ逃したものの、パフォーマンスには満足感を示した。

    「正直、すごく満足している」とアルボン。

    「Q1のアタック中にターン7でワイドに出てフロアを壊してしまった。そこからはテープでリアを補修して走っていたけど、ちょうど最悪なタイミングで赤旗が出た」

    「Q2の最後のアタックは中古タイヤと損傷したフロアでの走行だったけど、それで12番手ならかなり満足できるよ」

    日曜決勝については「プラクティスではレースペースが良かった」と自信を覗かせた。

    「予選順位くらい、もしくはそれ以上のペースがあると思う。他チームよりもミディアムタイヤを多く温存しているし、どうなるか楽しみだね」

    ウィリアムズは現在、コンストラクターズ選手権で55ポイントを獲得して5位を堅持しており、6位のハースおよびレーシングブルズに対して27ポイントのリードを築いている。

  • カルロス・サインツJr. マドリードF1サーキット設計に助言「追い抜きはマスト」

    カルロス・サインツJr. マドリードF1サーキット設計に助言「追い抜きはマスト」

    カルロス・サインツJr.は、2026年からF1世界選手権に加わる予定のマドリードの新レースについて、自身が主催者に伝えてきたアドバイスの内容を明らかにした。

    マドリードは2026年から10年間の契約でスペイングランプリの開催地となる予定で、IFEMA展示会場周辺に新たなセミパーマネント(半常設)型のサーキットが開発されている。

    この「マドリンク(MADRING)」のハイライトは、ターン12の「ラ・モヌメンタル」であり、24度のバンク角を持つ550メートルのコーナーが設けられる予定だ。

    今年初めにこのレースのアンバサダーに任命されたサインツは、イベントのPR活動に積極的に取り組んでいる。しかし、公的な役割にとどまらず、ウィリアムズF1のドライバーである彼は、イベントの運営チームと舞台裏でも密接に関わり、サーキットレイアウトが追い抜きに適しているかどうかについても助言を行ってきた。

    「もちろん、サーキット自体には24%のバンキングと非常に長い複合セクションがあって、それがこのサーキットの特徴になる」とサインツはカナダで語った。

    「F1サーキットを自由に設計できるような開けた場所ではない。よりストリートサーキット的な環境になる」

    「だから僕が助言しようとしているのは、主に2つの追い抜きゾーンにおいて、ブレーキングゾーンやアプローチの仕方、そしてコーナーの開き方が十分に大きくて追い抜きが可能かどうかという点なんだ。僕が助言した中で、何かを変えたり適応させたりできるか確認しないといけない」

    サインツは、都市部の現代的なサーキットであっても追い抜きを促進することは十分可能だと考えており、その例として近年エンターテインメント性の高いレースを生み出してきたバクーを挙げた。

    「僕は常に、どんなサーキットであっても追い抜きが起こるようにすることを意識している」と彼は語った。「バクーを見てほしい。バクーにはドライバーの視点から見て気持ちいいコーナーなんて一つもない。でも、あそこは非常に長いストレートがあって、素晴らしいスペクタクルを生んでいる。みんなバクーを気に入っている。それが僕らが目指していることなんだ」

    「もちろん、マドリードで開催される以上、もう少しキャラクターがあるかもしれないけど、やっぱり追い抜きがなければならない」

    F1は近年、世界中で“退屈な”ストリートサーキットを導入していると一部から批判を受けており、とくにヨーロッパから新興市場への移行が進む中で、この傾向は顕著だ。

    その影響はカレンダーの他の部分にも及び、イモラは来季のスケジュールから外され、ザントフォールトも2026年を最後にF1開催を終了することが明らかになっている。

    バルセロナについても、現在の契約は2026年で満了となるため、F1での将来は不透明だ。

    しかしサインツは、より収益性の高いレースを追加するのがF1ビジネスの一部であることを理解しているとし、次のように説明した。

    「新しいサーキットや新しい開催地が増えることに僕は何の反対もない。サーキットにキャラクターや個性がある限りはね」

    さらに彼はこう続けた。

    「ヨーロッパのことに関して言えば、これはビジネスなんだ。現代の基準に適合したイベントを作り上げていくかどうかという話で、それはヨーロッパのF1サーキットでも十分できることだと思う。でも、ステファノ(ドメニカリ)の視点も理解している。ビジネスを成長させて、メキシコやマイアミみたいな、現代F1の基準に適したレースを作ろうとしているのだから」

  • カルロス・サインツJr. F1カナダGP予選 ハジャーの妨害でQ1敗退に怒り

    カルロス・サインツJr. F1カナダGP予選 ハジャーの妨害でQ1敗退に怒り

    カルロス・サインツJr.は、F1カナダGP予選でQ1敗退を喫したことに「極めて落胆している」と語り、決勝レースについて考える気持ちにもなれないと吐露した。ウィリアムズのサインツは、セッション終盤にレーシングブルズのアイザック・ハジャーに妨害される場面があり、そこで全てが崩れたと明かしている。

    今週末のウィリアムズは、サインツとアレックス・アルボンの両者がプラクティスで好ペースを見せ、順調な滑り出しとなっていた。しかし予選では、早い段階でサインツの流れが崩れてしまう。

    サインツはアタックラップ中にコースオフも経験しており、さらにその直後、スロー走行中のハジャーに遭遇。これに激しく不満を示し、ハジャーは予選後に「妨害行為」としてスチュワードの調査を受け、最終的に3グリッド降格のペナルティを科された。

    Q1で17番手に終わったサインツは、土曜までの好調が水の泡となったことに無念さをにじませた。

    「正直、すごく落胆している。ここまで本当にいい週末だったのに、たった一つの妨害で全てが台無しになってしまった」と30歳のサインツは予選後に語った。

    「Q2まではあと20ミリ秒だった。でも実際には3~4テンポ(0.3~0.4秒)分を妨害されていた。ターン3と4、そしてターン6と7でも妨害された。2回もだ」

    「極めて落胆している。自分ではどうしようもないことで週末が終わるなんて、理不尽に思えるけど、それが現実だ」

    予選後、マシンが週末を通じて悪くなかったにもかかわらず、日曜の決勝に向けた気持ちを問われたサインツはこう答えた。

    「全力は尽くすつもりだけど、今は落胆しすぎていて、明日のことを考える余裕がない」

    一方で、当事者のアイザック・ハジャーは今回の接触を「誤解」とし、サインツに謝罪の意を示した。

    「本当にシンプルな話なんだ。彼がアタックをやめたって無線で聞いたんだ」とハジャーは予選後に述べた。

    「僕も速めのインラップ中だったから、譲らなかった。こういうことは僕たちみんな日常的にやっている。ただ、彼がまだプッシュラップ中だったとは思っていなかった。誤解だったけど、正直どうしようもなかった。彼には申し訳なく思っている」

  • カルロス・サインツJr. F1カナダGP初日「中団の上位にはいる」

    カルロス・サインツJr. F1カナダGP初日「中団の上位にはいる」

    カルロス・サインツJr.は、2025年F1カナダGP初日の走行を終えて、ウィリアムズのパフォーマンスに手応えを感じていると語った。

    サインツは午前中のFP1で3番手と好位置につけたが、これについては「他のチームよりも軽い燃料かエンジンモードを上げていたため」だと説明する。それでも午後のFP2でも7番手とまずまずの位置をキープし、競争力のある週末になりそうだと感じているという。

    「午前中は他のチームより軽めだったから、予想以上に競争力があるように見えたけど、午後もミックスの中にいたし、全体としては悪くなかった。ラッセルがかなり速かったけど、トップ勢からは0.3~0.4秒差で、予想していた通りの位置にいるよ」

    燃料を多めに積んだロングランでの感触についても次のように語った。

    「まあまあだった。トップチームのレベルには届かないけど、中団の上の方、あるいはトップ10圏内では十分戦えると思う。今週末もその位置にいるし、全体としては悪くない」

    カルロス・サインツJr. カナダGP F1 ウィリアムズ・レーシング

    また、予選に向けたタイヤ戦略の見極めが鍵になるとも指摘する。

    「C6とC5、どちらのタイヤを使うかでまたバランスの問題が出てくると思う。両者の性能差は非常に小さいからね。だからこそ、タイヤ戦略をしっかり決めることが重要になる」

    最後に、メルセデスやフェラーリといったトップチームに挑めるかという問いに対しては慎重な姿勢を示した。

    「彼らがすべてを出し切れば、僕たちが予選で前に出るのは難しいと思う。でもマイアミやイモラと同じように、そこまで離れてはいない。その位置にいられるのは、いいことだよ」

  • カルロス・サインツJr. マドリードでF1デモ走行 2026年スペインGPに向け始動

    カルロス・サインツJr. マドリードでF1デモ走行 2026年スペインGPに向け始動

    カルロス・サインツJr.がウィリアムズFW45でマドリードの市街地を初走行し、地元ファン8万人の熱狂に包まれた。2026年のF1スペインGP開催に向けたプレイベント「MADRING」が開催され、F1の首都回帰へ向けた第一歩が刻まれた。

    1日を通して8万人が、地元出身のカルロス・サインツを応援しようと集まり、彼が初めてファンの前でウィリアムズFW45に乗り込む様子を見守った。スペインGPの市街地コースの一部となる通りは、完全に観客で埋め尽くされた。

    マドリードではF1への期待が高まっており、それはMADRINGの最初の「tardeo(夕刻のイベント)」開始時からはっきりと感じられた。このイベントは、これから始まる壮大な出来事の“前菜”にすぎなかった。カルロス・サインツは、スペインGPの市街地コースの一部となる通りをウィリアムズFW45で初めて走り、ファンから全面的な声援を受けた。

    ロードショーに先立つ記者会見で、カルロスは2026年に地元でレースをすることへのモチベーションについて語った。「このグランプリはF1に新たな価値を加え、自らの個性を持つものになると思う」と述べた。また、記者から、同じスペイン人でありながらバルセロナでのF1開催を支えてきたフェルナンド・アロンソとの「MADRINGアンバサダー」としての立場について問われると、サインツは「アロンソへのライバル意識はサーキット上に限られるもので、彼は常に自分にとって大きな手本だった」と断言した。

    午後7時、全長1キロ100メートル以上のコースでイベントが幕を開けた。カルロス・サインツがウィリアムズFW45で最初のスティントを行い、会場の熱気を一気に高めた。その後に続いたのは、スペインのF2およびF3の若手有望株であるペペ・マルティとマリ・ボヤ。彼らはカンポス・レーシングのマシンで登場し、自分たちもこの世界に残る覚悟を見せつけた。

    さらに、音楽とグルメで高い評価を受けるエンタメ集団「WAH」もフォード・ラプターやその他の演出車両に乗ってショーに加わり、F1マシンの演出と見事なハーモニーを奏でた。

    このイベントには、ロベルト・カルロス、フェデ・バルベルデ、アルトゥーロ・バルス、セルヒオ・リュルなど、多くの著名人も来場。その一部は、マシンが通過したあとにチェッカーフラッグを振るという体験を楽しんだ。IFEMA MADRID執行委員会の会長ホセ・ビセンテ・デ・ロス・モソスは、カルロス・サインツの最後のスティントでその役目を担った。

    マドリード F1 スペインGP カルロス・サインツJr.

    マシンを降りたあと、サインツはイベントの中継が行われた橋の上に登り、ファンに手を振って挨拶をした。そして、この初のロードショーの成功を支えたすべての人に向けて、感謝の言葉を述べた。

    「ありがとう、マドリード。ありがとう、みんな。今日のこの温かさ、本当に嬉しかった。この場を作ってくれた主催者、そして何より、今日ここに来てくれたみんなに感謝している。僕は本当に幸せ者だ」

    その後、サインツは再び地上に降りてサインに応じ、観客との別れを惜しんだ。

    会場の一部であるIFEMA MADRIDの展示施設内では、「パドック・エクスペリエンス」が展開され、来場者はシミュレーター体験、ライブミュージック、フード&ドリンクブース、MADRINGおよびアトラシアン・ウィリアムズ・レーシングの公式グッズショップなどを楽しむことができた。

    このMADRING初回イベントは、現在準備が進むスペインGPのプレゼンテーションとも言えるもので、F1が2026年に再びスペインの首都に戻ってくること、そしてマドリードがモータースポーツの世界舞台に返り咲くことを高らかに示した。マドリード、F1、そしてカルロス・サインツは、まさに街中で愛の物語を紡いだかのようだった。

  • カルロス・サインツJr. レッドブルF1移籍破談の内幕「彼らは僕を拒んだ」

    カルロス・サインツJr. レッドブルF1移籍破談の内幕「彼らは僕を拒んだ」

    カルロス・サインツJr.は、2024年シーズン開幕時に“最も注目される移籍候補”の1人だった。フェラーリが7度のワールドチャンピオン、ルイス・ハミルトンを2025年に迎えるため、サインツがチームを去ることが明らかになった直後、複数のF1チーム――レッドブル・レーシングを含む――が彼の獲得に関心を示したと噂された。

    しかし、最終的にサインツが2025年に選んだのはウィリアムズ・レーシングだった。

    最近配信されたポッドキャスト番組「El Cafelito Podcast(チニギート・インサイド提供)」の中で、サインツはレッドブルとの交渉について率直に語り、なぜ契約に至らなかったのか、そしてなぜレッドブルがルーキーのリアム・ローソンを選んだのかを明かした。

    レッドブルとの交渉を振り返るサインツ
    El Cafelito Podcastでのインタビューにて、サインツは2024年に行われたレッドブルとの交渉について次のように述べた。

    「レッドブルとは話をした。でも彼らは僕を望まなかった。いろいろな理由で合意には至らなかった。F1のことを分かっている人なら、なぜレッドブルが僕を選ばなかったのか察しがつくと思う。彼らや彼らの判断に対して、僕は何も否定的な感情は持っていない」

    また、FIA会長選への出馬を検討しているカルロス・サインツSr.は、オーストリア紙『Kronen Zeitung』の取材に対し、「マックスの隣で彼がレッドブルに乗る姿を見たかった。でも、それは実現しなかった」と語った。

    サインツ陣営は、レッドブルの“セカンドシート”を狙っていたことを明確にしていたが、2024年6月には、サインツが2025年にウィリアムズへ移籍することが正式に発表された。

    サインツはウィリアムズ加入以降、ジェームス・ボウルズ代表およびチームメイトのアレックス・アルボンと連携し、チームの未来に向けた強化に取り組んでいる。彼の豊富な経験は、ウィリアムズにとって大きな財産となっている。

    レッドブルがルーキーを選んだ理由
    2025年シーズンのレッドブルは、4度のワールドチャンピオンであるマックス・フェルスタッペンとルーキーのリアム・ローソンというドライバーラインアップを選択。サインツは除外される形となった。

    この決定の背景には、サインツ自身の発言にもあるように、フェルスタッペンとの過去の関係が影響している可能性がある。

    「F1を知っている人なら、なぜレッドブルが僕を望まなかったのか分かるはずだ」と彼はポッドキャスト内で再び繰り返した。

    サインツとフェルスタッペンは、2015年にトロ・ロッソ(現レーシングブルズ)でチームメイトとしてF1デビューを飾ったが、両者は常に良好な関係ではなかった。特に2016年の開幕戦オーストラリアGPでは、フェルスタッペンが無線でサインツの後ろに留め置かれていることへの不満を繰り返し訴え、最終的に接触未遂を起こし、10位に終わっている。

    2016年シーズン開幕4戦目、レッドブルではダニール・クビアトが降格され、その後任として昇格したのはサインツではなくフェルスタッペンだった。この判断をきっかけに、両者のキャリアは大きく分岐することになった。

    サインツは2017年末にトロ・ロッソを離れ、ルノー、マクラーレン、フェラーリとキャリアを重ね、2025年にウィリアムズへとたどり着いた。

  • カルロス・サインツJr. F1スペインGP予選「コラピントの問題で台無しに」

    カルロス・サインツJr. F1スペインGP予選「コラピントの問題で台無しに」

    カルロス・サインツは母国スペインGPの予選Q1で敗退し、18番手という厳しい結果に終わった。このバルセロナ・カタルーニャ・サーキットではF1デビュー以来、毎回ポイントを獲得してきたサインツだが、今回のレースではその記録の継続に向けて大きなリカバリーが求められる。

    今季復調を見せているウィリアムズは、しばしば1台以上をQ3に送り込んでいるが、今回の予選ではサインツとアレクサンダー・アルボンの両名とも突破に失敗。アルボンは11番手で惜しくもQ3を逃した。

    サインツにとって予選の障害のひとつとなったのは、ウィリアムズのフランコ・コラピントがQ1終盤にピットレーン出口で立ち往生し、予想外の位置に止まってしまったことだった。これにより、彼のアウトラップは大幅に遅れ、タイム更新に必要なアタックタイミングを失った。

    サインツはセッション後、次のように振り返った。

    「正直、とても難しい予選だった。今日のペースならQ3には進めたと思っていた。でもフランコ(・コラピント)がピットレーンでトラブルを抱えて、僕たちは“何もない場所”からすごく遅れて出ていくことになってしまった」

    「そのせいでアタックラップ中に5~6台を追い越す必要があったし、ダーティエアがすごくてパフォーマンスが台無しになった。全体的に僅差の中で、7番手とコンマ1秒半しか違わなかったのに、僕は18番手だったんだ」

    「ポイント圏内に戻るために全力を尽くすよ。明日は何か違うことを試すいい機会になるだろうし、追い上げに挑戦する」

    「もちろん、ここはバルセロナで、18番手スタートは理想的じゃないけど、できる限りのことはすべてやるつもりだ」

    ウィリアムズ・レーシング F1 スペイングランプリ今季5戦連続ポイントを目指すアルボン

    サインツのチームメイトであるアレクサンダー・アルボンも、今季3度目のQ2敗退を喫したが、その要因にはダーティエアやトラフィックがあったという。特にハースのオリバー・ベアマンに関しては無線で「セクター3で意図的に遅く走った」と指摘し、「ダーティすぎる」と不満を口にしていた。

    アルボンにとっては予選前から厳しい週末だった。FP1をビクター・マルタンスに譲ったうえに、FP3ではブレーキの問題により走行はわずか5周にとどまった。

    「Q3を逃したのは残念だけど、それでも満足している。スペインでQ2に進んだのは初めてだし、もう少しでQ3にも届くところだった。それだけ進歩しているという証拠だ。まだやるべきことはあるけどね」とアルボンはコメント。

    無線での発言について問われると、「細かい違いが結果を左右する。正直、オリバーが邪魔になったわけじゃない。ブレーキを踏む必要もなかったし、直接的な影響があったわけでもない。けどダーティエアがすごくて、セクター3ではちょっとキツすぎた。それでQ3を逃した。それだけさ」と冷静に語った。

  • カルロス・サインツJr.はレッドブルF1加入を望んでいた? 父が語る“本音”

    カルロス・サインツJr.はレッドブルF1加入を望んでいた? 父が語る“本音”

    F1レジェンドであり現在はFIA会長選出馬の可能性も取り沙汰されているカルロス・サインツSr.は、息子カルロス・サインツJr.が再びマックス・フェルスタッペンのチームメイトとして走る機会があれば「喜んで受け入れたはずだ」と語った。

    これは、元F1ドライバーのゲルハルト・ベルガーが、伝説的なアイルトン・セナをも凌ぐとフェルスタッペンを評した発言を受けたものだ。ベルガーは独Auto Bild誌にこう語っている。

    「長い間、私はアイルトンこそ史上最高のドライバーだと思っていた。しかし今では、マックス・フェルスタッペンの方が彼を上回っていると考えている」

    「マックスには、私が今まで見たことのない才能がある」

    現在30歳のカルロス・サインツJr.は、昨年フェラーリのシートを失った際、レッドブルF1だけでなくメルセデスF1からも断られ、2025年はウィリアムズ・レーシングでの中団チーム入りを選ぶこととなった。

    そのサインツJr.は今季すでにいくつかの場面で不満をにじませているが、父サインツSr.はオーストリアの『Kronen Zeitung』紙に対しこう語った。

    「今はウィリアムズで満足している。彼の背後には、彼を信頼し、尊重してくれるチームがいる」

    一方で、63歳のラリーレジェンドは、フェラーリ離脱について「当然ながら悲しかった」とも明かす。

    「フェラーリはF1でも最高のチームの一つ。あれは本当に予想外だった。だけど、人生はそういうものだ。運が良ければ契約できるし、時には離れなければならないこともある」

    レッドブルF1は約10年前、サインツJr.を育成チームのトロ・ロッソ(現レーシングブルズ)からF1にデビューさせたが、その時のチームメイトが当時17歳のフェルスタッペンだった。

    レッドブルF1は今年、この2人を再び同じチームにする案に一時関心を示したものの、フェルスタッペンを「明確なナンバー1」と位置づけるチーム方針と整合しないとして見送ったとされている。

    それでもサインツSr.は次のように語った。

    「マックスの隣で彼が走る姿を見てみたかった。きっと彼もそのチャレンジを喜んで受け入れただろう」

    「残念ながら、それは実現しなかった。君がカルロス本人に聞いたら『ノーだ』と答えるかもしれないが、私には彼がレッドブルで走ることを望んでいたように思える」

    実際、サインツJr.は今季マイアミとイモラでのレース後、ウィリアムズのオペレーションや戦略に対して公然と疑問を呈している。ただし彼自身は、現在ウィリアムズとフェラーリがコース上で争う場面が増えていることにやりがいを感じていると述べている。

    「フェラーリと争えるレベルに到達できる可能性を秘めたチームだと分かっていた。そうでなければ来ていなかった」と、モナコでRTBFの取材に語った。

    「でも、ここまで早くそのレベルに到達しつつあるのは予想外だった。自分がクルマに改善を求めると変化が起こると実感できているのも大きい。チームを正しい方向へ導く力が自分にはあると感じられて、自信につながっている」

  • ウィリアムズF1 モナコGPでW入賞も戦略に不満「レースというよりゲーム」

    ウィリアムズF1 モナコGPでW入賞も戦略に不満「レースというよりゲーム」

    ウィリアムズF1のアレクサンダー・アルボンとカルロス・サインツJr.は、F1モナコGPで両ドライバーがポイント圏内に入る結果を得たものの、「チームメイトのためにペースを落とす」という中団の“混沌とした戦略”にはフラストレーションを感じていたという。

    ウィリアムズはこれで4戦連続で両ドライバーがトップ10入りを果たすこととなったが、そのためにはライバルを封じ込めるための“異例の戦術”を用いる必要があった。

    先にこの戦略を仕掛けたのはレーシングブルズだった。後方を走るリアム・ローソンが意図的にスローペースで集団の後続を抑え、その前方にいるアイザック・ハジャーに十分なギャップを作らせたのだ。

    これによりハジャーは、2回の義務ピットストップをほとんど順位を失うことなく完了することができた。この戦術は後続のアルボンを含むドライバーたちにとっては苛立たしいものだったが、非常に効果的であり、ウィリアムズも同様の手を打って両車をポイント圏に送り込んだ。

    ウィリアムズ・レーシング F1 モナコGPモナコGP終盤、チームオーダーによってサインツはアルボンにP9のポジションを譲る形となった。

    「正直、気に入らなかった。カルロスも気に入ってなかったと思う」とアルボンはレース後に語った。

    「これが僕らの望むレースのやり方ではない。でも結局は戦術勝負なんだ。レーシングブルズが仕掛けてきたから、こっちも合わせるしかなかった。そうやってレースがグチャグチャになる」

    「枕とコーヒーでも持ち込んでリラックスしたいくらいだったけど、実際はすごく遅いペースで走りながら集中力を保つのが意外と難しいんだ」

    「見た目は良くないけど、チームのためにポイントが取れたのは良かった。現実的には、土曜の予選でレースを失った感じだ。タイヤが決まらなかったし、そのツケを払うことになった。今日はそれがすべてだった」

    「もっとポイントを持ち帰れなかったのはフラストレーションだけど、それでも着実に前進してる。今週末はちょっと残念だった。最大限の成果を出し切れなかった気がしてるし、後ろには怒ってたドライバーが何人かいたと思う」

    ウィリアムズ・レーシング F1 モナコGPローソンのスローペース戦術によって、中団の攻防は実質的にコントロールされた。

    サインツもまた、ローソンの走りを「ペースの操作」と表現し、批判的な立場を取ったが、自分たちが同じ戦術を取ったことでウィリアムズが9位と10位でゴールできたことも認めた。

    ウィリアムズにとっては、もはやトップ10圏内の最下位にあたる9位・10位という結果ですら、物足りなさを感じるようになってきた。アルボンは今季すでに3度も5位フィニッシュを記録しており、それ以上の成果を求める声も強まっている。

    「9位と10位で週末を終えて悔しい気持ちになるのは、良い兆候だと思う」とサインツは説明した。

    「以前のウィリアムズなら9位・10位は大成果だったわけで、それを前向きに受け止めている」

    「レースまではちょっと調子が悪かったけど、決勝ではスピードを感じていた。次のバルセロナでは再び競争力を取り戻せるようにしたい。でもバルセロナは僕たちにとって厳しいサーキットになるかもしれない」