カテゴリー: 自動車ニュース

  • 角田裕毅『Sparrow Tsunoda Edition』 ジャパンモビリティショー2025で初公開

    角田裕毅『Sparrow Tsunoda Edition』 ジャパンモビリティショー2025で初公開

    RDSは、F1レーシングドライバーの角田裕毅(レッドブル・レーシング所属)とのパートナーシップのもと、“モータースポーツの可能性を世界に示す”取り組みを展開している。

    その一環として、10月30日(木)~11月9日(日)に開催される「ジャパンモビリティショー2025」にて、3輪プラットフォーム型モビリティ「Raptor(ラプター)」の特別仕様『Sparrow Tsunoda Edition』を初公開する。

    角田裕毅コラボモデル『Sparrow Tsunoda Edition』とは
    「Sparrow Tsunoda Edition」は、軽快さと俊敏さを象徴する「Sparrow」をベースに、角田裕毅をイメージして開発された特別モデルだ。

    レーシングマシンを思わせるカラーリングに加え、日本の紅葉をモチーフにしたグラフィックを採用し、日本らしい力強さとスピード感を融合させたデザインとなっている。

    未来のモビリティ「Raptor」
    「Raptor」は、株式会社ROIDZ TECHが開発した“プラットフォーム型モビリティ”。

    ベースユニット(下部)とデザインユニット(上部)が分離・合体できる構造を持ち、デザインユニットを交換することで車体の形状と機能を自在に再構成できる。

    3輪構造と前輪2つのリーン機能により、バイクの軽快さと車の安定感を両立。前輪独立懸架リーンサスペンションや可変式差動リーンダンパー、油圧ブレーキコンバータなどの高機能を備える。

    また、自動運転ユニットの実装も予定されており、物流や警備などへの応用も視野に入れて開発が進められている。

    角田裕毅 Raptor

    角田裕毅F1日本GP限定ヘルメットも展示
    会場では、角田裕毅が2025年F1日本GPで使用したオリジナルヘルメットも展示される。

    デザイン監修は歌舞伎俳優の市川團十郎氏が担当。歌舞伎十八番『暫(しばらく)』をモチーフに、隈取や仁王襷をあしらった和の意匠が施され、後頭部には市川團十郎直筆のカーナンバー「22」を記している。

    正面の口元にはRDSロゴも描かれ、まるで歌舞伎役者がサーキットに舞い降りたかのような演出となっている。

    角田裕毅 ヘルメット

    展示概要
    ■ 名称:Japan Mobility Show 2025(ジャパンモビリティショー2025)
    ■ 会期:2025年10月30日(木)~11月9日(日)
    ■ 会場:東京ビッグサイト
    ■ 主催:一般社団法人 日本自動車工業会(JAMA)
    ■ URL:https://www.japan-mobility-show.com/

    ■ 展示場所:Tokyo Future Tour 2035 内「FUTURE DESIGN FACTORY」(西展示棟1階 西2ホール)

    「FUTURE DESIGN FACTORY」では、モビリティ製造の進化やデザインの自由度、拡張性を体験的に学べる展示を展開。未来の移動体験を通して、来場者一人ひとりが10年後のモビリティ社会を創造するインスピレーションを得る場となる。

  • トヨタ、新プロジェクト始動 5ブランド横断の「TO YOU」戦略を発表

    トヨタ、新プロジェクト始動 5ブランド横断の「TO YOU」戦略を発表

    センチュリー最上位化、レクサスは「誰の真似もしない」、GRは年末からオートサロンで大型発表、ダイハツは「私に大発明」

    トヨタは10月13日、生配信番組を通じて新プロジェクト「TO YOU(あなためがけて)」の全貌を発表した。トヨタ、レクサス、センチュリー、GR、ダイハツの5ブランドを横断し、一人ひとりに寄り添うモビリティを目指す新戦略を打ち出した。

    9月19日から特設サイトで展開してきたカウントダウン企画の最終章として公開された今回の発表では、各ブランドの役割再定義と新CMが一斉にお披露目された。番組には豊田章男会長、サイモン・ハンフリーズCBOをはじめ、クリエイターの篠原誠氏、野沢たけし氏、小西俊之氏らが出演し、ブランドごとの方向性や今後の展開を語った。

    5ブランド連携の新体制
    トヨタは5ブランドの役割を「サッカーチームのように個性を発揮しながらも、全体でひとつの方向へ進む関係」と表現した。

    センチュリーはレクサスのさらに上位に位置する「One of One」のハイエンドブランドとして再定義。レクサスは「誰の真似もしない」をコンセプトに独創的な価値を追求する。

    トヨタは「TO YOU(あなためがけて)」という新しいブランドメッセージを掲げ、従来の「For All」ではなく「For You」、すなわち個人を起点とするブランドへと変化する。

    GRはモータースポーツ由来の情熱と“野生味”を強調し、年末から来年1月にかけての大型発表を予告。

    ダイハツは「小さいからこそできること。私に大発明。」をテーマに、日常に寄り添う発想で新しい暮らし方を提案する。

    豊田会長は「これからはスペックではなく共感でブランドを語る時代。商品そのもので経営する」と語り、従来の広告的アプローチから脱却する方針を打ち出した。

    センチュリー 伝統を受け継ぎ“再誕”する最上位ブランド
    サイモン・ハンフリーズCBOが制作を担当したセンチュリーの新CMでは、創業期の豊田喜一郎や中村健也らの思想を軸に、手仕事と哲学の継承を映像で表現。白黒の過去からカラーの現在へと移り変わる演出で、伝統と革新の融合を象徴している。

    映像の終盤にはオレンジ色の「センチュリー クーペ」が登場し、ブランドの未来を象徴する存在として注目を集めた。これによりセンチュリーはレクサスよりも上位に位置づけられ、「Above Lexus」という明確な立ち位置を確立する。

    レクサス 「DISCOVER」精神で未知の領域へ
    野沢たけし氏が手がけたレクサスの新キャンペーンは、「DISCOVER(発見)」をテーマに掲げる。映像には6輪仕様の「LS」コンセプトが登場。LSの“S”を“Sedan”ではなく“Space(空間)”と再定義し、移動そのものを新しい体験に変える発想を提示した。

    続編となる映像はモビリティショーで公開予定であり、レクサスが「誰の真似もしない」存在として未来のモビリティを切り拓く姿を強調する。

    トヨタ 「TO YOU」でプロダクトが語るブランドへ
    篠原誠氏によるトヨタの新CMは、ブランド再構築の象徴として制作された。「TO YOU(あなためがけて)」という言葉が示すように、これまでの“みんなのトヨタ”から“一人ひとりのトヨタ”へと焦点を移す内容となっている。

    映像の中では、新型カローラのコンセプトが先行公開され、製品そのものがブランドのメッセージを語るスタイルが採用された。さらにアフリカ向けのキット車や、地域別のラストワンマイルモビリティなど、多様な「あなた」に応える取り組みも進められている。

    GR “野生味”を磨く 年末からオートサロンで大型発表へ
    GRブランドでは、リアルな走りを重視した実写演出が特徴。既存の「Wild Moment」に続き、今回の映像でも実車撮影にこだわり、エンジン音や振動など五感に訴える仕上がりとなっている。

    配信では2000GT、LFA、新型GR(仮称)のエンジン音がティザー公開され、年末から東京オートサロンにかけて大規模な発表が行われる予定である。GRブランドの新章を告げる重要な節目となりそうだ。

    ダイハツ 「小さいからこそできること。私に大発明。」
    小西俊之氏が制作を担当したダイハツのCMは、1959年のミゼット以来続く“小さな発明”の精神を現代的に再解釈したもの。日常の中にある気づきと創造を軸に、身近な技術で暮らしを支える姿を描いた。

    CMの最後には、期間限定で赤い「D」ロゴを「大発明」ロゴに変更。ショー会期中はこの新ロゴが使われ、遊び心のある演出で話題を集める見込みだ。社内でもポスター展開を行い、社員のモチベーション向上にもつなげている。

    トヨタ センチュリー

    モビリティショーでの“一体展示”
    今回のモビリティショーでは、トヨタ、レクサス、センチュリー、ダイハツの4ブランドが同じホールで合同展示を行う予定。各ブランドのCMに登場した新型カローラ、6輪のLS、アフリカ向けキット車など、映像と現物がリンクする構成となる。

    一方、GRは別会場の東京オートサロンで大規模な展示を予定しており、年末からの発表に焦点を当てる。

    制作の舞台裏 スピードと共感を重視した“CM相談室”
    今回のCM群は、豊田章男会長が直接フィードバックを行う「CM相談室」で制作が進められた。会長は「共感を生まない映像はすぐにやり直し」とし、開発チームに迅速な判断とチャレンジを促したという。

    スペックよりも共感、数字よりも心を動かす物語を重視する姿勢が徹底されている。

    今後の展開と注目ポイント
    新CMは本日より順次オンエアを開始。モビリティショーでは各ブランドの実機展示や続編映像の公開が予定されている。センチュリー・クーペや6輪LSは本気開発中で、量産時期は未定だが、いずれも「夢で終わらせない」としている。

    GRブランドは年末から2026年初頭にかけて新型車の正式発表を控えており、ダイハツは“暮らしの発明”をテーマにした地域密着型モデルを展開予定だ。

    トヨタは「商品でブランドを語る」新時代に踏み出した。センチュリーが最上位として独立し、レクサスが未知の領域に挑む。GRは走りで感情を動かし、ダイハツは生活に寄り添う発明を生み出す。そしてその中心にあるのが、「あなためがけて」という言葉である。モビリティを通じて、人と社会に寄り添うトヨタの新たな章が始まった。

  • ホンダ 2026年スーパーGTに向けて開発中GT500車両「プレリュードGT」公開

    ホンダ 2026年スーパーGTに向けて開発中GT500車両「プレリュードGT」公開

    ホンダ・レーシング(HRC)は9月30日(火)、2026年SUPER GTシリーズに参戦するプレリュードをベースとした新型GT500マシンのプロトタイプを初公開した。10月1日(水)に初テスト走行を実施する。

    2024年から投入されたシビック・タイプR-GTは、わずか2シーズンで引退することになる。HRC(ホンダ・レーシング)広報担当者は、来季のGT500用ベースモデルについて「最終決定はまだ下されていない」と強調していた。

    ホンダは、NSXロードカーの生産終了を受け、2024年にNSX-GTから4ドアのシビックへとスイッチ。タイプRブランドのプロモーションを目的としていたが、これまでの戦績は昨年の富士スピードウェイでARTAの野尻智紀/松下信治組が挙げた1勝のみ。2025年は第3戦セパンでの2位が最高成績で、その後の富士スプリントレース2連戦では「近年最悪のレース」とチーム首脳が評する不振に陥った。

    ホンダ陣営からは、シビックのボディ形状に起因する基本的な限界が大きく、トヨタの独走を止めるにはベースモデル変更が唯一の選択肢ではないかとの声もある。現在トヨタのGRスープラは、富士スプリント2連勝を含む9連勝中と圧倒的な強さを誇る。

    HRC渡辺康治社長は今年初め、シビック投入によるマーケティング効果については肯定的に語ったが、3年目の継続については明言を避けていた。

    第6世代となる新型プレリュードは、2023年末にコンセプトカーとして初公開され、今年の東京オートサロンで「プロトタイプ」として披露。9月5日に予定され、日本での発売後、年末に北米市場、2026年に欧州市場へ投入される。

    2026年は空力開発凍結の解除に伴い、GT500の3メーカーのうちホンダだけが新型ベース車を導入する可能性が高い。トヨタは当初GRスープラの退役も噂されたが、1年延長の公算が大きく、日産はZ NISMO継続の方針で改良型を投入するとみられている。

    ホンダ プレリュード SUPER GT

  • メルセデス F1マシン名を冠した限定GTスポーツカー「GT2 Edition W16」発表

    メルセデス F1マシン名を冠した限定GTスポーツカー「GT2 Edition W16」発表

    メルセデスAMGは、F1とGTスポーツの世界を融合させた限定モデル「Mercedes-AMG GT2 Edition W16」を発表した。

    このモデルは、F1マシン「Mercedes-AMG F1 W16 E PERFORMANCE」から着想を得た最強のGTスポーツカーで、世界限定30台のコレクターズアイテムとなる。発表会にはメルセデスAMGペトロナスF1チームのキミ・アントネッリも登場し、両世界の架け橋を象徴した。

    最高出力830馬力、1000Nmの圧倒的パフォーマンス
    搭載されるAMG 4.0リッターV8ツインターボは、新開発のターボチャージャーとPush2Pass機能により最大830馬力(610kW)、1000Nmを発揮。車重は1430kgに抑えられ、パワーウェイトレシオは1.7kg/psという驚異的数値を実現。最高速度は320km/hを超える。

    メルセデスAMG GT2 Edition W16
    F1由来のエアロダイナミクスとDRS
    F1サーキットでのテストを経て、拡大されたフロントディフューザーやアクティブルーバー、カーボン製スポイラーリップなどを導入。さらにリアウイングとルーバーを同時制御するDRS(ドラッグ・リダクション・システム)も搭載し、空力効率を最大化している。

    デザインとインテリアはF1直系
    エクステリアはW16 E PERFORMANCEをモチーフに、星柄ペイントとPETRONASカラーのアクセントを採用。インテリアにも特別仕様のステアリングやシートが備わり、Push2PassとDRSを直感的に操作可能。さらにドアシルにはアントネッリの直筆サインが入り、センターコンソールには「1 of 30」の限定バッジが付く。

    メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ
    ユニークな納車体験
    購入者には専用カーカバーやOMP製レーシングスーツ、BELL製ヘルメットが付属。最大の特典は2026年春に欧州サーキットで行われる特別イベントでの納車式で、車両説明や走行体験、メルセデスAMGペトロナスF1チームとの交流が用意される。

    F1とGTスポーツの英知を融合した「GT2 Edition W16」は、メルセデスAMGの技術と情熱を凝縮した究極のトラックデイマシンとして、30人のオーナーに特別な体験を提供する。

  • ホンダ、新型「プレリュード」を9月5日発売 ハイブリッドスポーツの新時代

    ホンダ、新型「プレリュード」を9月5日発売 ハイブリッドスポーツの新時代

    ホンダは、新型「PRELUDE(プレリュード)」を2025年9月5日(金)に発売する。月間販売計画台数は300台で、価格は617万9,800円(税込)。ホンダ独自の2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」を進化させ、走る楽しさと環境性能を両立させた「新時代のスペシャリティスポーツ」として位置付けられる。

    モデル名の「プレリュード(前奏曲)」は、電動化時代におけるスポーツモデルの幕開けを象徴。開発コンセプト「UNLIMITED GLIDE」のもと、グライダーが滑空するような高揚感を表現している。

    エクステリアデザイン
    新型プレリュードは、低くシャープなフロントノーズ、流れるようなボディライン、ワイドなスタンスによってスポーティな印象を強調。ヘッドライトは羽ばたきをイメージした細いストライプを備えたマルチファンクションライトを採用し、夜間の視認性を高めるアダプティブドライビングビームも搭載した。
    また、ルーフにはレーザーブレーズ技術を採用し、ルーフモールを廃止。ガラスプリントアンテナとあわせ、滑らかでクリーンなルーフラインを実現している。フロント・リアのバンパー下部にはブルーアクセントを配し、コンセプトを象徴する「伸びやかさ」を演出する。

    インテリアデザイン
    室内は、運転席・助手席それぞれに異なる設計を採用。運転席はホールド性を高め、助手席は包み込まれるような快適性を重視した。メインカラーには「ブルー×ホワイト」を採用し、所有欲を満たす刺繍ロゴや陰影感のある素材を採用している。
    また、低い水平基調の視界、専用デザインのDシェイプステアリング、金属製パドル、専用フルグラフィックメーターを装備し、走りへの期待感を高める仕様とした。

    ホンダ・プレリュード

    パッケージングと実用性
    ワイド&ローのスポーティなプロポーションを実現しながら、テールゲート式の荷室を備える。スーツケース2個やゴルフバッグ、サーフボードなど多様な荷物を積載可能で、仕切り板として利用できる床下収納も用意。スポーツカーながら日常使いの利便性も追求した。

    走行性能と新技術
    新型プレリュード最大の特徴は、ホンダ初採用の制御技術「Honda S+ Shift」。仮想の8段変速を実現し、モーター駆動ながらリニアなシフトフィールと迫力あるエンジンサウンドを再現する。さらに、グライダーの滑空を意識した「コースティング制御」を搭載し、アクセルオフ時に自然な減速度で走行できる。
    ドライブモードは「SPORT」「GT」「COMFORT」に加え、各特性を組み合わせた6種類の走行モード、さらにカスタマイズ可能な「INDIVIDUAL」モードを備える。

    シャシーはシビック・タイプRをベースに専用チューニングを施し、デュアルアクシス・ストラットフロントサスペンション、アダプティブ・ダンパー・システム、Brembo製大容量ブレーキを採用。旋回時の挙動安定性を高める「アジャイルハンドリングアシスト」も進化し、ブレーキング時まで制御範囲を拡大した。

    安全・快適装備
    先進運転支援システム「Honda SENSING」を標準装備し、快適かつ自然な制御を実現。さらに、GoogleアシスタントやGoogleマップが利用できる9インチ「Honda CONNECTディスプレー」、BOSEプレミアムサウンドシステムも搭載する。

    ボディカラーと特別仕様
    ボディカラーは、新開発色「ムーンリットホワイト・パール」を含む5色展開。オンライン販売サービス「Honda ON」専用の2トーン仕様も数量限定で用意される。発売後は全国の一部Honda Cars店舗にてレンタカー展開も予定されており、幅広いユーザーに試乗機会を提供する。

    ホンダ プレリュード

    主要諸元と価格
    乗車定員:4名
    パワートレーン:2.0L直噴アトキンソンサイクルエンジン+2モーターハイブリッド(e:HEV)
    トランスミッション:電気式無段変速機(FF)
    メーカー希望小売価格:6,179,800円(税込)

  • アストンマーティン 新型ヴァンテージSがベースのF1セーフティカー投入

    アストンマーティン 新型ヴァンテージSがベースのF1セーフティカー投入

    アストンマーティンの高性能「S」モデルの血統に新たに加わった最新作は、史上最もパフォーマンスに特化したヴァンテージであり、今週末のF1オランダGP(ザントフォールト)でデビューを果たす。

    手組みの4.0リッターV8ツインターボは680PSと800Nmのトルクを発揮し、0-100km/h加速はわずか3.4秒、最高速度は325km/h(202mph)。特別仕様のヴァンテージSは、世界最速のレーシングカーたちを先導するセーフティカーとして十分な性能を備えている。

    新設計のリアデッキスポイラーを含む追加のエアロダイナミクスや、FIA仕様のライトバーなども装備され、展開時の安定性と視認性が最適化されている。

    アストンマーティン・グローバルマーケティングディレクターのアレックス・ロングは「ヴァンテージSは、アストンマーティンブランドの心臓部であるモデルのパフォーマンスの頂点を示す存在です」とこう語る。

    「パワーが向上し、ダイナミクスもさらに進化したこのクルマは、F1セーフティカーという名誉ある役割を担うべくして生まれました。必要とされる時にこのクルマが隊列を率いる姿を見ることは、我々の仲間や顧客にとって大きな誇りとなるでしょう。ブランド認知という点においてF1に匹敵するものは存在せず、世界最高のショーの一部を担うことを誇りに思います」

    F1 セーフティカー アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチームセーフティカーとして配備されるアストンマーティン・ヴァンテージS

    ヴァンテージSは、アストンマーティンの「ドライビング・インテンシティ」への情熱を体現している。外観面では、V8エンジンの“ホットV”構造から発生する熱気を効率的に排出するためのボンネット中央のブレードや、リアダウンフォースを高めつつフロント寄りのバランスを維持する全幅デッキリッドスポイラーが新採用された。

    これにより、公式セーフティカー・ドライバーのベルント・マイレンダーは高いターンインレスポンスと強力なコーナリンググリップを得ることができる。

    マイレンダーは「ヴァンテージSがF1公式セーフティカーとして導入されることは、このモデルのパフォーマンス能力がさらに一段上へ進化したことを示す明確な一歩です」とに語る。

    「コールがあった際に迅速かつ安全に対応するための性能が備わっています。史上最もパフォーマンス志向のヴァンテージを最初にドライブできることは光栄であり、世界最高のサーキットをこのクルマで走れるのを楽しみにしています」

    F1公式セーフティカーとして投入されるヴァンテージSは、アストンマーティン・アラムコF1チームのマシンと同じグリーンで塗装される。これにより、すでにオフィシャルF1メディカルカーとして使用されているアストンマーティンDBX707と並び、F1に新たな魅力を加えることになる。

    安全性はかつてないほどエキサイティングな姿とサウンドを備えて登場する。

    アストンマーティン F1 セーフティカーアストンマーティン F1 セーフティカー

  • ゴードン・マレー 新型「S1 LM」登場 伝説マクラーレンF1直系の魂

    ゴードン・マレー 新型「S1 LM」登場 伝説マクラーレンF1直系の魂

    ゴードン・マレーは、ル・マンGTRとS1 LMという2台のトラック志向型スーパーカーを、新設されたスペシャル・ビークル部門から発表した。

    ゴードン・マレー・グループは、既存のGMAモデルと同じエンジニアリング手法を用いつつ、オーナーと密接に協力して独自のデザインと仕様を開発した、極めて特注性の高いスーパーカー群を展開する「GMSV(ゴードン・マレー・スペシャル・ビークルズ)」部門を設立した。

    今回発表されたル・マンGTRとS1 LMは、その最初のモデルとなる。モントレー・カーウィークで公開された2台は、GTRが往年のロングテール・レーサーに着想を得たサーキット専用スーパーカー、S1 LMがマレーのル・マン優勝マシン「マクラーレンF1 LM」を現代に再現した公道仕様マシンだ。残念ながら入手はもう不可能で、24台限定のル・マンGTRはすでにすべて完売、S1 LMも依頼主のためにわずか5台のみ製造される。

    ゴードン・マレーのスーパーカーは、T.50sニキ・ラウダを除けば基本的にロードカーとして最適化されてきたが、今回の2台は新たな方向性を示す。ル・マンGTRは新開発のGMSVプラットフォームを採用し、軽量かつ高剛性のサスペンション、ワイドトレッド、ミシュラン・カップ2タイヤ、サーキット用冷却システムを搭載。心臓部には自然吸気のGMA製V12エンジンを搭載し、ソリッドマウントされ、後輪を6速マニュアルギアボックスを介して駆動する。レブリミットは驚異の12,100rpmに達する。

    ル・マンGTRGMSV ル・マンGTRル・マンGTR

    エンジンとギアボックスを除けば「ほぼすべての要素」がGTR専用に変更されている。低ドラッグ設計のエアロパッケージはグラウンドエフェクトとツインチャンネルディフューザーを備え、リアにはフル幅ウイングを装備。T.50に見られたリアマウントファンは搭載されていない。内装もサーキット志向を徹底し、専用ダッシュボードやスイッチ類、ダイヤル、シートクッション、ペダル類が採用される。顧客はモータースポーツ風のカラーリングから完全オーダーメイドまで、自由に仕様を選ぶことができる。

    一方、S1 LMはさらに踏み込み、完全に特注の1台として設計された。公道走行可能ながらサーキット性能を強調しており、マクラーレンF1 LMと同様のコンセプトを持つ。フロントクラム形状、ルーフ上のエアインテーク、リアウイング、丸型リアライト、センター出し4本テールパイプなど、F1 LMを彷彿とさせる要素を備える。フロントスプリッターや大型リアディフューザーを含む空力パッケージは、サーキットでの性能を高めるために設計された。シャシーもよりハードに仕立てられ、ソリッドマウントされた自然吸気V12はT.50より大きい4.3リッター仕様となり、12,100rpmまで回り、6速マニュアルを介して駆動する。

    S1 LMS1 LM

    今後もGMSVからは、ワンオフモデルや、ゴードン・マレーの歴史的モデルを忠実に再現または現代風に再構築したモデルなど、特注スーパーカーが続々と登場する見込みだ。

  • スーパーGT:ホンダ 新型プレリュードでGT500参戦の可能性高まる

    スーパーGT:ホンダ 新型プレリュードでGT500参戦の可能性高まる

    ホンダが2026年のSUPER GT GT500クラスで、まもなく市販される新型プレリュードをベース車両に採用する可能性が高まっている。日本国内での市販デビューを控える中、パドック内では現行のシビック・タイプRに代わるトップカテゴリー用車両として投入されるとの見方が強まっている。

    この場合、2024年から投入されたシビック・タイプR-GTは、わずか2シーズンで引退することになる。HRC(ホンダ・レーシング)広報担当者は、来季のGT500用ベースモデルについて「最終決定はまだ下されていない」と強調している。

    ホンダは、NSXロードカーの生産終了を受け、2024年にNSX-GTから4ドアのシビックへとスイッチ。タイプRブランドのプロモーションを目的としていたが、これまでの戦績は昨年の富士スピードウェイでARTAの野尻智紀/松下信治組が挙げた1勝のみ。2025年は第3戦セパンでの2位が最高成績で、その後の富士スプリントレース2連戦では「近年最悪のレース」とチーム首脳が評する不振に陥った。

    ホンダ陣営からは、シビックのボディ形状に起因する基本的な限界が大きく、トヨタの独走を止めるにはベースモデル変更が唯一の選択肢ではないかとの声もある。現在トヨタのGRスープラは、富士スプリント2連勝を含む9連勝中と圧倒的な強さを誇る。

    HRC渡辺康治社長は今年初め、シビック投入によるマーケティング効果については肯定的に語ったが、3年目の継続については明言を避けていた。

    第6世代となる新型プレリュードは、2023年末にコンセプトカーとして初公開され、今年の東京オートサロンで「プロトタイプ」として披露。正式発表は9月に予定され、日本での発売後、年末に北米市場、2026年に欧州市場へ投入される。GT500仕様車のシェイクダウンは秋に非公開で行われ、年末に正式発表される見込みだ。

    2026年は空力開発凍結の解除に伴い、GT500の3メーカーのうちホンダだけが新型ベース車を導入する可能性が高い。トヨタは当初GRスープラの退役も噂されたが、1年延長の公算が大きく、日産はZ NISMO継続の方針で改良型を投入するとみられている。

  • ハースF1両ドライバー トヨタGTレーシングコンセプトを絶賛「驚きの連続」

    ハースF1両ドライバー トヨタGTレーシングコンセプトを絶賛「驚きの連続」

    ハースF1の新人ドライバー、オリバー・ベアマンは、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでトヨタの新型GT3マシン「GTレーシングコンセプト」を走らせた際、「グッドウッドの丘が生きているようだった」と語った。

    このイベントでは、トヨタの次世代GT3マシンがカモフラージュ仕様で初の一般公開。ベアマンに加え、チームメイトのエステバン・オコンも有名なヒルクライムコースでこのマシンをドライブする機会を得た。

    市販予定のトヨタGTコンセプトの標準仕様も同様に走行しており、これは将来的にトヨタのフラッグシップモデルとして展開される見通しだ。

    ベアマンは昨年仕様のハースVF-24もグッドウッドでドライブしているが、今回は短くテクニカルなレイアウトにGT3マシンがより適しているとし、その性能の一端を披露することができたと述べた。

    「正直、すごく楽しかった。昨日は市販モデルをドライブしたけど、GTの方が確実に速いね。でも両方とも、それぞれの良さがあるんだ」

    「このコースにはGTの方が合っている。F1カーではパワーがありすぎるし、リアタイヤのグリップも足りなくて本気では攻められない」

    「でもGTカーならコースがまるで生きているように感じられて、本当に楽しかった。グッドウッドでここまで攻めたのは初めてだったけど、心から楽しめたよ」

    ハース F1 トヨタ

    同じくトヨタGTコンセプトのロードカーおよびレース仕様をドライブしたオコンも、今回の体験を高く評価した。これはハースとトヨタの新たな技術提携の一環として実現したものだ。

    GTレーシングコンセプトは、2017年からレースで使用されてきたレクサスRC F GT3の後継モデルとして開発されている。

    「本当に楽しかったよ。素晴らしいクルマだった」とオコン。

    「昨日はレースカーを、今日はオリバーと交代して市販車を運転したんだ。今朝は昨日よりちょっと快適だったね」

    「とにかく速くて、信じられないくらい性能が高い。こんなモンスターを僕たちに任せてくれたトヨタには本当に感謝してるよ。毎回トヨタの人たちに会うたびに驚かされる。そして今日はまだ続きがあるんだ」

  • マクラーレンF1含む名車20台を故マンスール・オジェ家が売却

    マクラーレンF1含む名車20台を故マンスール・オジェ家が売却

    F1界で伝説的な地位を築いた実業家マンスール・オジェの死去から3年。彼が所有していた20台のマクラーレン・ロードカーが一括で売りに出されることが明らかになった。

    このコレクションはすべて、フランス系サウジアラビア人でTAGホイヤーの元オーナー、そしてマクラーレン・グループの元株主である故マンスール・オジェが生前に収集したもの。

    この売却を担当するのは、今年初めにバーニー・エクレストンのF1カー69台を総額約6億ドル(約950億円)で売却したことで話題となったクラシックカー・ディーラー、トム・ハートリーJr氏。オジェ家からの正式依頼を受けてこの希少なコレクションの販売を手掛ける。

    特に注目すべきはマクラーレンF1で、走行距離はわずか1,810km。マクラーレンによって特別に仕立てられた「マンスール・オレンジ」と呼ばれる専用カラーが施されている。他のモデルも、P1 GTRを除けばすべて未使用の状態で、マクラーレンの工場出荷時のまま保存。しかもこれらのメンテナンスは、マクラーレン自身が直接管理しており、これはオジェだけに許された特別な待遇だった。

    マクラーレン F1

    マンスール・オジェはマクラーレンのF1における黄金時代を支えたキーパーソン。在任中にはコンストラクターズタイトルを7回、ドライバーズタイトルを10回も獲得した。またマクラーレン・オートモーティブおよびマクラーレン・アプライド・テクノロジーズの設立にも尽力し、革新と技術力の象徴としてブランドを築き上げた。

    オジェの妻キャシー・オジェは次のように語る。

    「マクラーレンはマンスールにとってビジネス以上の存在であり、純粋な情熱そのものでした。このコレクションはその証であり、彼が1台1台に込めたこだわりを家族として間近で見てきました。手放すのは簡単なことではありませんが、マンスールの想いを理解し、大切にしてくださる新たな保管者に託す時が来たのです」

    マクラーレン・レーシングCEOのザク・ブラウンもこう付け加える。

    「マンスールは現代のマクラーレンの礎を築いた人物であり、マクラーレンをこれほどまでに愛した人はいません。彼のコレクションは本当に特別で、他に類を見ません」

    マクラーレン

    販売を担当するハートリーJr氏もこう語る。

    「このようなコレクションを販売できること自体が特別ですが、それがマクラーレンの歴史において重要な人物であるマンスール・オジェのものであるという事実が、唯一無二の価値を与えています」

    この“最後の伝説”とも言えるコレクションにどれほどの価値がつくのか、世界のカーファンやF1ファンの注目が集まっている。