カテゴリー: F1カナダGP

  • マックス・フェルスタッペン、無線不通でサインツの猛追を封じ込める

    マックス・フェルスタッペン、無線不通でサインツの猛追を封じ込める

    マックス・フェルスタッペンは、F1カナダグランプリのレース終盤にカルロス・サインツJr.からのプレッシャーにうまく対応しているように見えたが、レッドブル・レーシングのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、彼に影響を与えたわずかな問題が1つあったことを明かした。

    マックス・フェルスタッペンは、2番手のカルロス・サインツJr.からプレッシャーをかけられ、ジル・ヴィルヌーヴ・サーキットで緊迫した最後の数周に直面した。しかし、フェルスタッペンは冷静さを保ち、2022年シーズンの6勝目を収めた。

    かなり快適な週末だったかと質問されたレッドブル・レーシングのチーム代表クリスチャン・ホーナーはその考えに反論。マックス・フェルスタッペンがレース終盤に無線に問題を抱え、コミュニケーションの問題を引き起こしたことを明らかにした。

    「VSC(バーチャルセーフティカー)以降の最後の10周ほどは、まったく快適ではなかった」とクリスチャン・ホーナーはSky Sport F1に語った。

    「今日のフェラーリはストレートで非常に速かく、マックスはDRS圏内から抜けることができなかった。彼らは縁石を攻撃して、近くにとどまることができた」

    「しかし、1つのミスも犯さなかった」

    クリスチャン・ホーナーは、マックス・フェルスタッペンが無線なしでも問題なく対処したと称賛する。

    「車との通信が途絶えた、もしくは一方通行だった」とクリスチャン・ホーナーは説明した。

    「彼は我々の声を聞くことができたが、我々は彼の声を聞くことができなかった。だが、彼は我々の声をあまり聞く必要はなかったと思う!」

    また、クリスチャン・ホーナーは、マックス・フェルスタッペンをプッシュし続けたカルロス・サインツを賞賛した。

    「今日のカルロスを称賛したい。彼は彼を本当に一生懸命にプッシュしていた」とクリスチャン・ホーナーは続けた。

    「我々は最初のVSCでその早期にピットストップに向かったので、戦略は明確ではなかった。それがレース終了への最良のルートであると感じた」

    「それから次のVSCが来た。カルロスも事実上のフリーストップを獲得し、彼は明らかにレースの終わりにそれを美しくセットアップした。非常にタイトだった」

    マックス・フェルスタッペン レッドブル・レーシング F1 カナダグランプリ

  • アルファタウリF1 「ミッドフィールドでの戦いにおいて地位を失った」

    アルファタウリF1 「ミッドフィールドでの戦いにおいて地位を失った」

    スクーデリア・アルファタウリのテクニカルディレクターを務めるジョディ・エギントンが、2022年F1第9戦カナダグランプリの決勝を振り返った。

    スクーデリア・アルファタウリは、最後尾からスタートした角田裕毅はクラッシュリタイア。誰よりも先にピットストップを行う奇策が機能しなかったピエール・ガスリーは14位とF1カナダグランプリをノーポイントで終えた。

    「シンプルに、今日は我々にとって残念なレースになってしまった」とジョディ・エギントンはコメント。

    「PUの変更により最後尾からのスタートとなった裕毅は、レース前半に強いスティントで入り、タイヤも上手くマネージメントしていた。ポイント圏内を狙える位置まで順位を上げたが、残念ながら、2回目のピットストップを終えてコースに出た直後に、レース終了となってしまった」

    「ピエールはクリーンエアーで走行するために、かなり早いタイミングで1回目のピットストップを行った。しかし、周りのマシンとのフェーズがズレてしまい、さらにバーチャル・セーフティカーも上手く活かすことができなかった。この結果、彼のレースはより厳しいものとなってしまった。最初のハードタイヤのバランスも良いとは言えず、今日はポイント圏内に入るための十分な過程を踏めなかった」

    「今日の結果は、ミッドフィールドの戦いおいて、ある程度の地位を失ったと感じている。取り戻すには次のレースで力強く復活しなければならない」

    スクーデリア・アルファタウリ F1 カナダグランプリ

  • ランス・ストロール、ホームレースで10位 「成功したレース」

    ランス・ストロール、ホームレースで10位 「成功したレース」

    ランス・ストロール(アストンマーティン)は、2022年F1第9戦カナダグランプリの決勝を10位で終えた。

    カナダ出身のランス・ストロールにとってカナダグランプルはホームレースとなる。

    「僕たちはこのレースのために素晴らしい戦略を立てたし、ポイントを獲得できたことをとてもうれしく思う」とランス・ストロールはコメント。

    「僕たちは、最初のタイヤセットを長く使って1ストップレースを成功させることを決意し、何とか車の列を後ろに置いておくという素晴らしい仕事をした。ダニエル(リカルド)をオーバーテイクできたのは素晴らしいボーナスだった。僕たちの方がタイヤがフレッシュだったので、かなり簡単なムーブだった」

    「今年の状況ははるかにチャレンジングだったのは確かだけど、今日が成功したレースができたことををうれしく思う。最後に、週末を通して素晴らしいレセプションをくれたすべてのファンに感謝する。久しぶりにホームでレースをするのは素晴らしいことだった」

    ランス・ストロール F1 カナダグランプリ

  • 周冠宇、自己ベスト8位入賞 「コース上でも戦略でもすべてを正しく行った」

    周冠宇、自己ベスト8位入賞 「コース上でも戦略でもすべてを正しく行った」

    周冠宇(アルファロメオ)は、2022年F1第9戦カナダグランプリの決勝を8位で終えた。

    「僕にとってもチームにとってもかなり良い週末だった。これまでのF1でのベストフィニッシュだし、8位に本当に満足している」と周冠宇はコメント。

    「今日、僕たちはコース上、そして、戦略ですべてを正しく行った。しばらくランスの後ろで立ち往生していたけど、それでも、僕たちはクリーンだったし、週末にわたって迅速な進歩を果たした」

    「僕たちは可能な限りすべてを出し尽くし、車からポテンシャルをフルに引き出した。一連の苛立たしいレースの後にトップ10に入れたは素晴らしい報酬だ。もちろん、このコースでの経験はあまりなかったけど、昨日はトリッキーなコンディションで仕事をこなし、今日は力強いペースがあった。ポイント争いができることは分かっていたし、僕たちは成し遂げた。現場とファクトリーのすべての人のためにとてもうれしい。この数週間で達成された作業と進歩はこの結果に値するものだった。今後のレースでもこの流れを続けることを本当に楽しみにしている」

    チームメイトのバルテリ・ボッタスは7位でフィニッシュ。VSCのタイミングなど完璧な『ハッピーデイズ!』と称した。

    「今日のレース、特に午後を通して見せたペースに満足することができる」とバルテリ・ボッタスはコメント。

    「特に難しいレースが数回あった後、ダブルポイントを獲得するのは常に良いことだけど、最も重要なことは、周囲の車と戦うことができ、シーズン開始時のレベルに戻っていることを確認できたことだった」

    「僕のレースはかなり単純だった。ハードタイヤですたーとして、すべてが完璧に進んだ。『ハッピーデイズ!』といった感じだったね。本当に良い感触だったし、周のためにもうれしく思う。彼は力強いペースを持っていて、今週末から多くの自信を得ることができると思う」

    アルファロメオ・レーシング F1 カナダグランプリ

  • 2022年 F1カナダGP 決勝:タイヤ戦略解説

    2022年 F1カナダGP 決勝:タイヤ戦略解説

    2022年F1第9戦カナダグランプリ 決勝でのタイヤ戦略をF1公式タイヤサプライヤーのピレリが解説した。

    カナダグランプリは、ポールポジションからスタートしたレッドブルのマックス・フェルスタッペンが2ストップ戦略で優勝した。ファステストラップは、フェラーリのカルロス・サインツが記録した。サインツも2ストップ戦略を採り、フィニッシュまでフェルスタッペンを猛追した。

    バーチャルセーフティカーとセーフティカーの導入が戦略に影響を及ぼした。フェルタッペンは、バーチャルセーフティカー導入周回中に1回目のピットストップを行った。サインツは、セーフティカー導入周回中に2回目のピットストップを行い、セーフティカー終了後、フェルタッペンの直後から再スタートを切り、エキサイティングなフィナーレを演出した。

    昨日の豪雨後、モントリオールの天候は回復し、今日のコンディションは、金曜日と同様の気温25度、路面温度40前後だった。

    P Zeroホワイト・ハードでスタートした5名以外は、予想どおりP Zeroイエロー・ミディアムタイヤでスタートした。ハードタイヤでスタートしたドライバーには、フェラーリのシャルル・ルクレールも含まれていた。後方グリッドからスタートしたルクレールは、5位でフィニッシュした。

    2022 F1 カナダグランプリ

    【ハードC3】
    低いデグラデーションレートで素晴らしい耐久性を示した。最も注目すべき例は、ハードタイヤで62周を走行したハースのケビン・マグヌッセンだった。ハードでスタートした5名中の4名が1ストップで完走した。ほかの完走者は2ストッパーだった。

    【ミディアムC4】
    スピードとデグラデーション間の堅実なバランスを示した。ミディアムでスタートしたアルピーヌのフェルナンド・アロンソは、ポジション維持を狙って28周のオープニングスティントを走行した。

    【ソフトC5】
    ソフトは、ミディアムよりもラップあたり0.5秒以上速い性能を示していたが、グレイニングのリスクが存在する今日の『グリーン』な路面での登場機会はなかった。

    2022年 カナダグランプリ

    マリオ・イゾラ(ピレリモータースポーツディレクター)
    「ここカナダで、全体を通して我々の新型18インチタイヤによる接戦が見られたことを嬉しく思います。いずれも2ストップ戦略ながら、イエローフラッグに伴ってピットストップのタイミングが微妙に異なるフェルスタッペンとサインツの戦略が、最後までスリリングな戦いを盛り上げました。P Zeroイエロー・ミディアムとP Zeroホワイト・ハードタイヤは、ドライバーたちが終始ハードにプッシュすることを可能にし、優勝争いの激戦や、シャルル・ルクレールによる後方グリッドからの素晴らしい追い上げに貢献できたと思います」

  • ジョージ・ラッセル 「レースペースでフェラーリやレッドブルに近づいた」

    ジョージ・ラッセル 「レースペースでフェラーリやレッドブルに近づいた」

    ジョージ・ラッセル(メルセデスF1)は、2022年F1第9戦カナダグランプリの決勝を4位で終えた。

    8番グリッドからレースをスタートしたジョージ・ラッセルは、ハース勢とアルピーヌ勢をコース上で交わして4位でフィニッシュ。チームメイトで3位表彰台を獲得してルイス・ハミルトンとともに大量ポイントを獲得した。

    「ハース勢とアルピーヌ勢を抜くことができると完全に自信を持っていた」とジョージ・ラッセルは語った。

    「ルクレールとチェコ(セルジオ・ペレス)が切り抜けてくることを侵犯していたけど、幸運にも彼らを抑えることができた」

    「最終的に僕たちのレースペースはシーズン全体で目にしてきたものよりもフェラーリやレッドブルに近づいていた。僕たちはパフォーマンスに問題を抱えていたけど、彼らはそうではなかった」

    「後から考えるのはすべてが簡単で、最初のVSCでピットインしたかったけど、結局、最終結果を変えることはなかったと思う」

    「第1スティントのペースは本当に強力だったし、第2スティントも強かった。リスタート後の最終スティントは理由はわからないけど、タイヤを機能させることができなかった。少し後退してしまい、戦うことができなかったので少し残念だ」

    「それでも、4位はチームにとって良いポイントだし、メルセデスとして表彰台に戻れたのは素晴らしいことだ」

    ジョージ・ラッセル メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ F1 カナダグランプリ

  • ルイス・ハミルトン 今季2度目の3位表彰台 「この車はここからが本番」

    ルイス・ハミルトン 今季2度目の3位表彰台 「この車はここからが本番」

    ルイス・ハミルトン(メルセデスF1)は、2022年F1第9戦カナダグランプリの決勝で今季2度目となる3位表彰台を獲得した。

    金曜日のプラクティスでセットアップの方向を間違えた後、ルイス・ハミルトンは予選で状況を好転させ、4番グリッドを確保。決勝では1つポジションを上げ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)とカルロス・サインツ(フェラーリ)に次ぐ3位でフィニッシュした。

    決勝でのペースは、W13にはロックを解除できるパフォーマンスがまだ多くあることをルイス・ハミルトンに確信させた。

    「戦いに参加できてとても嬉しい」と今シーズンで2度目となるチームメイトのジョージ・ラッセルを破ったルイス・ハミルトンは語った。

    「一瞬、ある意味でそういった人たちにつくことができた。それは僕とチームにこの車はここからが本番だという多くの希望を与えてくれた。ポテンシャルはある」

    「完全なレースディスタンスを得るときは車で多くのことを見つけることができる。今日から多くの収穫があった。本当に良い信頼性がある。チームの素晴らしい仕事のおかげだ。僕たちは集中を続ける必要がある。僕はそういった人たちに負けている部分を知っているので、それを改善して攻撃することに集中するつもりだ」

    ルイス・ハミルトンは、ジル・ヴィルヌーヴ・サーキットでこのような強力な結果を得たのは特別だったことを認めた。このトラックでは、ハミルトンは2007年にマクラーレンで初優勝をはじめ、7回以上の勝利を収めてきた。

    「正直なところ、15年前に初めて優勝したモントリオールで戻ってこれらのはシーズンで最高のフィーリングの1つだった」ルイス・ハミルトンは付け加えました。

    「ここに戻ってきて、雰囲気を感じること、そして、観客を感じることはかなり特別だった」

    次戦はルイス・ハミルトンのホームレースであるシルバーストン。そこでは、シーズンの多くを悩ませてきたバウンシングの問題をコントロールできると仮定しており、トラックの速い性質がメルセデスに合うことを望んでいる。

    「低速よりも中速と高速のコーナーの方が良いけど、バウンシングしているので、コプスでどうなるかは分からないけどね」とルイス・ハミルトンはイギリスGPの見通しについて語った。

    ルイス・ハミルトン メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ F1 カナダグランプリ

  • シャルル・ルクレール 19番手から5位入賞「ポイントを最大化できた」

    シャルル・ルクレール 19番手から5位入賞「ポイントを最大化できた」

    シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)は、2022年F1第9戦カナダグランプリの決勝を5位で終えた。

    PU交換ペナルティによって最後尾19番手からスタートしたシャルル・ルクレールは、レース序盤に入賞を争うDRSトレインの後ろで身動きが取れなくなる。ピットストップでその隊列の前に出ることを試みたが、5秒以上をロスするスローストップによって、再びDRSトレインの後ろでコースに戻る。

    それでも、そこから順位を上げたシャルル・ルクレールは、14ポジションアップの5位でフィニッシュした。

    「全力を尽くした」とシャルル・ルクレールはコメント。

    「5位でフィニッシュするのは決して気持ちがいいことではないけど、どこからスタートし、レースがどのように展開したかを考えると、今日持ち帰ることができる最高の結果だったと思う」

    「レースの最初のパートは、DRSトレインの後ろで立ち往生していたため、非常に苛立たしいものだった。忍耐が重要だった。ピットストップ後、僕たちはまたDRSトレインの後ろに戻り、取り戻すための戦いを始めた。このパートでは、機能させるためにかなりアグレッシブにいかなければならなかったし、はるかに楽しかった」

    「ポイントを最大化する必要があるレースの1つだった。そして、それがまさに今日僕たちがしたことだ。シルバーストーンを今から楽しみにしている。カレンダーでお気に入りのサーキットの1つであり、そこで大量ポイントを獲得できることを願っている」

    シャルル・ルクレール スクーデリア・フェラーリ F1 カナダグランプリ
  • レッドブルF1代表 「フェラーリは非常に速かったがマックスは集中を保った」

    レッドブルF1代表 「フェラーリは非常に速かったがマックスは集中を保った」

    レッドブル・レーシングのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーが、2022年F1第9戦カナダグランプリの決勝を振り返った。

    マックス・フェルスタッペンは70周レースの終盤に導入されたセーフティカーでリードを帳消しにされながらも、カルロス・サインツ(フェラーリ)の強力なプレッシャーを凌ぎきってシーズン6勝目を飾った。

    しかし、ギアボックスと思われる問題から7周目でリタイアを強いられたセルジオ・ペレスにとっては、モントリオールでの日曜日は落胆の1日になってしまった。

    「今日のマックスは素晴らしかった」とクリスチャン・ホーナーは語る。

    「特にレース終盤、彼には大きなプレッシャーがかかっていた。今週末のマックスはプラクティス、予選、レースと全セッションを通じて絶好調だった。今日のフェラーリは非常に速く、またこのサーキットのDRSゾーン配置もあり、マックスの背後にカルロスが迫る展開になった。彼らがバッテリーをリチャージして仕掛けてくるシーンがたびたび見られたが、マックスは集中を高く保ち、実に素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた」

    「チェコにとっては悔しい週末になってしまった。ギアボックスの問題が疑われているので、これからマシンが戻ってきたらすぐに何が起きたか調べることになる。シルバーストンへ向かうことに興奮を覚えている」

    レッドブル・レーシング 2022年 F1カナダグランプリ 決勝レポート

    スタートでは全車がクリーンな発進を見せ、グリッド最前列のマックス・フェルスタッペンはフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)を抑えてリードを守る。サインツはケビン・マグヌッセン(ハース)の強力なプレッシャーにさらされているルイス・ハミルトン(メルセデス)の前方で3番手をキープ。はるか後方では、セルジオ・ペレスも良いスタートを決め、アレックス・アルボン(ウィリアムズ)をかわして早くも11番手に上がる。

    マックス・フェルスタッペンは序盤からリードを広げ始め、3周目までにはサインツの対応に忙しいアロンソに対して約3秒のギャップを築く。しかし、DRSの使用が解禁されると、サインツがこれを活かして最終シケインでアロンソをパス。また、7周目にはハミルトンとのバトルでフロントウイングを傷めたマグヌッセンにブラック&オレンジフラッグが掲示され、ウイング交換のためにピットへ入る。

    8周目、セルジオ・ペレスはターン8へのアプローチでスローダウンし、彼のレースは突然の終わりを迎えた。セルジオ・ペレスは「エンジンを失った。ギアがスタックしている」と無線で報告し、ランオフエリアでマシンを停めた。

    これでバーチャルセーフティカー(VSC)導入となり、マックス・フェルスタッペンはすぐさまピットレーンへ向かいハードタイヤに交換。マックス・フェルスタッペンは、新たに首位に立ったサインツと2番手アロンソに続く3番手でコースに戻った。

    10周目を終えてVSCが解除されると、マックス・フェルスタッペンはサインツまで6.5秒差、アロンソまで4秒差となった。ジョージ・ラッセル(メルセデス)がVSC導入中にピットインしたチームメイトのハミルトンを抑えて4番手を走行。ハミルトンはすぐにエステバン・オコン(アルピーヌ)をかわして5番手に上がる。その後方では、19番手グリッドからスタートしたシャルル・ルクレール(フェラーリ)が13番手まで順位を上げた。13周目、ルクレールはランド・ノリス(マクラーレン)をパスすると、10番手アルボンのDRS圏内を走行するバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)追走をスタートさせる。

    先頭集団では、15周目を終えたマックス・フェルスタッペンがヘアピンでアロンソに接近し、最終シケインまでの加速で楽々とアロンソをかわして2番手に浮上。サインツとのギャップは5.4秒となった。一方、ボッタスは最終シケインでアルボンをパスして10番手に上がり、ルクレールも続くメインストレートでアルボンを仕留めて11番手に浮上する。

    20周目、ミック・シューマッハ(ハース)がセルジオ・ペレスと同じランオフエリアでマシンを停め、再びVSCが導入される。これによりサインツとラッセルにはピットインのチャンスが生まれ、両者はハードタイヤに交換。ところが、アロンソはステイアウトを選び、マックス・フェルスタッペンの後方7.7秒で2番手に上がる。

    スタートからハードを履き続けていたルクレールもVSC中にステイアウトし、22周目には7番手へ浮上。サインツがアロンソをかわして再び2番手を取り返し、アロンソはハミルトンにも先行を許してしまった。

    23周目、マックス・フェルスタッペンを9.3秒差で追うサインツはかなり新しめのハードタイヤを履いていた。しかし、フレッシュなタイヤを履いているにもかかわらず、サインツはマックス・フェルスタッペンとの差を大幅に詰められず、28周目のラップでは0.5秒ほどしか上回ることができなかった。ここでようやくアロンソがピットへ向かい、ハードに交換してルクレールの後方7番手でコースに合流する。

    レースが折り返しに近づき、マックス・フェルスタッペンは8秒差でサインツをリードしているが、マックス・フェルスタッペンはハードタイヤのグリップ低下が始まったことを無線で訴える。10周若いタイヤを履くサインツは37周目にマックス・フェルスタッペンとのギャップを7.4秒に縮め、ハミルトンはサインツまで10秒、ラッセルから9秒の3番手をキープ。後方ではアロンソが6番手ルクレールに迫っており、リアエンドのグリップがないと無線で訴えるルクレールは5番手オコンとの差を詰められない。ルクレールは41周目にピットへ入ったが、左リアの交換に手間取り、ダニエル・リカルド(マクラーレン)の後方12番手でコースに戻った。

    マックス・フェルスタッペンは43周目に2回目のピットストップを行い、申し分のない作業を経てまたもハードに履き替え、ハミルトンの背後でコースに合流する。44周目、フェルスタッペンはほどなくハミルトンをかわし、9.8秒前方を走るサインツへの追撃を開始する。

    新品タイヤに履き替えたルクレールも集団の中でポジションを上げ始め、49周目には8番手まで浮上。ところが、49周目にピットアウトしたばかりの角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ)がターン2でコントロールを失い、そのままバリアに突っ込んでしまう。これでセーフティカー導入となり、これに乗じてサインツは2回目のピットストップを行う。マックス・フェルスタッペンはセーフティカー中に再び首位に立ち、サインツもすぐマックス・フェルスタッペンに迫りフィニッシュに向けたバトルに備える。サインツの後方ではメルセデス勢が3番手・4番手をキープし、以下オコン、アロンソ、ルクレール、ボッタス、周冠宇(アルファロメオ)が続く。

    54周目を終えてセーフティカーがピットレーンへ戻ると、マックス・フェルスタッペンはリスタートを上手くコントロールし、サインツとハミルトンの前方でリードを守る。サインツは56周目にファステストラップを記録し、マックス・フェルスタッペンの1秒差以内に迫る。そして57周目に再びDRSが使用可能となり、サインツはマックス・フェルスタッペンの背後に迫るが、マックス・フェルスタッペンは巧みなディフェンスでサインツを寄せ付けない。後方ではルクレールがヘアピンでアロンソのインサイドを差し、6番手に上がる。ルクレールは同じコーナーで続けてオコンも仕留めると、5番手まで浮上した。

    マックス・フェルスタッペンはわずかにペースアップしサインツに対してわずかなマージンを築き始め、0.5秒以上のギャップを安定して保つようになった。しかし、サインツがハードにプレッシャーをかけ続け、一切のミスが許されない展開となる。しかし、70周を走り切ったマックス・フェルスタッペンはサインツから0.9秒差でチェッカーフラッグを受け、通算26勝目・シーズン6勝目の優勝を決めた。サインツは2位のままフィニッシュを迎え、3位ハミルトンはシーズン2回目の表彰台を獲得した。4位ラッセルと後方グリッドから追い上げた5位ルクレール以下は、オコンとアロンソが6位&7位、ボッタス8位、周9位となり、母国GPとなったランス・ストロール(アストンマーティン)が10位で最後の1ポイントを手にした。

    モントリオール初制覇を達成したマックス・フェルスタッペンは、リタイアしたセルジオ・ペレスに対する選手権リードを46ポイント差に広げた。ルクレールは5位でポイントを手にし、合計126点とした。コンストラクターズ選手権ではオラクル・レッドブル・レーシングが合計304ポイントに伸ばし、2位フェラーリ(228ポイント)との差は76ポイントになった。

    レッドブル・レーシング F1 カナダグランプリ

  • セルジオ・ペレス 「ギアがスタックした。多くのポイントを失った」

    セルジオ・ペレス 「ギアがスタックした。多くのポイントを失った」

    セルジオ・ペレス(レッドブル・レーシング)は、2022年F1第9戦カナダグランプリの決勝をリタイアで終えた。

    8周目、ターン8へのアプローチでスローダウンし、セルジオ・ペレスのレースは突然の終わりを迎えた。「エンジンを失った。ギアがスタックしている」と無線で報告し、ランオフエリアでマシンを停めた。

    予選でクラッシュを喫して13番グリッドからスタートしていたセルジオ・ペレスは、良いスタートを決め、アレックス・アルボン(ウィリアムズ)をかわして早くも11番手に順位を上げていたが、モントリオールでの日曜日は落胆の1日になった。

    「ギアボックスに問題があり、不運なことにギアがスタックしてしまった」

    「状況は悪くなかった。良いスタートを切れたし、ハードタイヤで伸びることができていた。DRSゾーンでマクラーレンのダニエル(リカルド)を捉えて、ここから自分らしい形で上位を狙えていたはずのレースだったので、非常に残念だ。大きく順位を上げて多くのポイントを獲得できる可能性は十分にあると感じていた」

    「信頼性を高く維持し続ける必要がある。なぜなら、チャンピオンシップを争っている状況で0ポイントは非常に痛く、大きな損失だからだ。新しいレギュレーションが採用されれば、必ず新しい問題に直面するものだが、今日は非常に痛い結果だ。個人的には忘れたい週末になったので、今日のことも忘れてシルバーストンへ向けて切り替えたい」


    セルジオ・ペレス レッドブル・レーシング F1 カナダグランプリ