カテゴリー: F1カナダGP

  • F1カナダGP 決勝:ラッセル今季初勝利 メルセデス1-3 マクラーレン同士討ち

    F1カナダGP 決勝:ラッセル今季初勝利 メルセデス1-3 マクラーレン同士討ち

    2025年F1第10戦カナダGPの決勝レースがモントリオールのジル・ヴィルヌーヴ・サーキットで行われ、メルセデスのジョージ・ラッセルが今季初優勝を飾った。

    レースは終盤にマクラーレンのオスカー・ピアストリとランド・ノリスが接触する波乱の展開となり、ノリスがリタイア。その間にセーフティカーが導入され、ラッセルはそのままトップチェッカーを受けた。

    ポールポジションからスタートしたラッセルは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)を抑えて序盤から主導権を握る。各車の戦略は分かれ、一部は1ストップでタイヤを温存、他は2ストップでペース重視の戦略を展開した。

    終盤にかけては上位5台の差が縮まり、緊迫した展開に。ラッセルとフェルスタッペンのトップ争いの背後では、ピアストリがキミ・アントネッリ(メルセデス)を追う展開となっていたが、後方から迫るノリスとのマクラーレン勢によるバトルがヒートアップ。ノリスがピアストリのリヤに接触し、車両をコース脇に止めてリタイアとなった。

    このアクシデントでセーフティカーが導入され、レースはそのままフィニッシュ。ラッセルが自身通算4勝目を挙げ、メルセデスに今季初勝利をもたらした。2位にはフェルスタッペンが入り、3位にはアントネッリが入りF1初表彰台を獲得。メルセデスにとっては1-3フィニッシュのダブル表彰台となった。

    ピアストリはセーフティカー中のピットインで順位を守り、4位でフィニッシュ。フェラーリ勢はシャルル・ルクレールが5位、ルイス・ハミルトンが6位で続いた。アストンマーティンのフェルナンド・アロンソは7位でポイントを加算し、キック・ザウバーのニコ・ヒュルケンベルグは8位と健闘。

    ハースにとって節目となるF1参戦200戦目となったレースで、エステバン・オコンが9位入賞。ウィリアムズのカルロス・サインツJr.が10位に入り、チームにとって厳しい週末ながらもポイントを持ち帰った。

    以下、11位にはハースのオリバー・ベアマン、18番グリッドスタートから追い上げた角田裕毅(レッドブル)は12位でフィニッシュした。アルピーヌ勢はフランコ・コラピントが13位、ピエール・ガスリーが15位。キック・ザウバーのガブリエル・ボルトレトは14位、レーシングブルズのアイザック・ハジャーは16位だった。

    地元レースとなったランス・ストロール(アストンマーティン)は18位完走。リタイアはノリスのほか、ライアム・ローソン(レーシングブルズ)、アレックス・アルボン(ウィリアムズ)の3名だった。

    カナダGP F1 2025年のF1世界選手権ノリスはピアストリとの接触によりコース脇でマシンを止め、リタイアとなった

    2025年F1 カナダGP 決勝 順位・結果

    1.ジョージ・ラッセル(メルセデス)
    2.マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
    3.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
    4.オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
    5.シャルル・ルクレール(フェラーリ)
    6.ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
    7.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
    8.ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)
    9.エステバン・オコン(ハース)
    10.カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
    11.オリバー・ベアマン(ハース)
    12.角田裕毅(レッドブル)
    13.フランコ・コラピント(アルピーヌ)
    14.ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)
    15.ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
    16.アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)
    17.ランス・ストロール(アストンマーティン)
    18.ランド・ノリス(マクラーレン)
    DNF.リアム・ローソン(レーシングブルズ)
    DNF.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)

  • 角田裕毅は12位 … F1カナダGP 決勝:結果・タイムシート

    角田裕毅は12位 … F1カナダGP 決勝:結果・タイムシート

    2025年F1 カナダGP 決勝の結果・タイムシート。6月15日(日)にジル・ヴィルヌーヴ・サーキットで2025年のF1世界選手権 第10戦 カナダグランプリの決勝レースが行われた。

    優勝はジョージ・ラッセル(メルセデス)、2位にはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3位にはアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)が続いた。角田裕毅(レッドブル)は12位でレースを終えた。

    マクラーレン同士の接触で波乱の終盤 セーフティカー先導で決着
    2025年F1第10戦カナダGP決勝は、ジョージ・ラッセル(メルセデス)がポール・トゥ・ウィンで制し、今季初勝利を挙げた。カナダ・モントリオールでの勝利はラッセルにとってキャリア初であり、メルセデスにとっても久々の優勝となった。レースは終盤にランド・ノリスとオスカー・ピアストリ(ともにマクラーレン)が接触し、ノリスがリタイアする波乱の展開。セーフティカーが導入され、そのままレース終了となった。ラッセルはトップを譲らない安定した走りでチェッカーを受け、2位にはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3位にはアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)が入り、自身初の表彰台を達成した。

    マクラーレンの自滅 ノリスがピアストリに追突
    残り4周、4位争いの最中に波乱が起きた。ターン13でピアストリを追い詰めていたノリスがブレーキングを誤ってリアに追突。ノリスはそのままストップし、マシンは炎上。無線で「全部僕の責任だ」と謝罪し、レースを終えた。一方のピアストリはダメージを負いつつも走行を続け、4位でフィニッシュ。貴重なポイントを守り切った。

    フェラーリは5・6位で堅実なダブル入賞
    5位にはシャルル・ルクレール、6位にはルイス・ハミルトンが入り、フェラーリは堅実なダブル入賞。ルクレールは1ストップ戦略を敢行し、中盤のペース管理でポジションを上げた。ハミルトンは序盤に車体ダメージを抱えながらも、持ち前の経験で順位を維持した。

    アロンソ7位、ザウバーとハースも入賞
    7位にはフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)が続き、アップダウンの激しいレースをまとめて完走。8位のニコ・ヒュルケンベルグは、ザウバーにとって価値あるポイントをもたらした。ハース勢はエステバン・オコンが9位、オリバー・ベアマンが11位と、それぞれポイント圏内と目前でフィニッシュ。カルロス・サインツJr.はウィリアムズから10位に入り、1ポイントを獲得した。

    角田裕毅は12位、コラピントは13位
    レッドブルの角田裕毅は最後尾スタートから追い上げを見せ、12位で完走。アップグレードの効果を活かし、粘り強く6ポジションを上げた。アルピーヌのフランコ・コラピントは13位でチェッカーを受け、ポイントには届かなかったが、安定したレース運びを見せた。なお、アルピーヌのピエール・ガスリーは15位完走。ザウバーのガブリエル・ボルトレトは14位、レーシングブルズのアイザック・ハジャーは16位だった。

    リタイアは3台 ノリス、ローソン、アルボン
    このレースでは3台が完走できなかった。マクラーレンのランド・ノリスはチームメイトとの接触でリタイア。レーシングブルズのリアム・ローソンはメカニカルトラブルでストップ。ウィリアムズのアレクサンダー・アルボンもPUの不具合により、2戦連続でのリタイアとなった。

    2025年F1 カナダGP 決勝 結果・タイムシート

    Pos No ドライバー チーム GAP INT POS PIT
    1 63 ジョージ・ラッセル メルセデス     - 0 5
    2 1 マックス・フェルスタッペン レッドブル 0.228 0.228 - 0 5
    3 12 アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデス 1.014 0.786 ↑ 1 5
    4 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン 2.109 1.095 ↓ 1 5
    5 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 3.442 1.333 ↑ 3 5
    6 44 ルイス・ハミルトン フェラーリ 10.713 7.271 ↓ 1 5
    7 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーティン 10.972 0.259 ↓ 1 6
    8 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ザウバー 15.364 4.392 ↑ 3 5
    9 31 エステバン・オコン ハース 1L 74.680 ↓ 5 4
    10 30 カルロス・サインツJr. ウィリアムズ 1L 0.413 ↑ 6 4
    11 87 オリバー・ベアマン ハース 1L 1.831 ↓ 2 4
    12 22 角田裕毅 レッドブル 1L 1.739 ↑ 6 4
    13 43 フランコ・コラピント アルピーヌ 1L 1.562 ↑ 3 4
    14 98 ガブリエル・ボルトレト ザウバー 1L 0.861 ↑ 1 4
    15 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ 1L 0.071 ↑ 5 4
    16 6 アイザック・ハジャー レーシングブルズ 1L 0.787 ↓ 4 4
    17 18 ランス・ストロール アストンマーティン 1L 0.326 - 0 5
    DNF 4 ランド・ノリス マクラーレン     ↓ 11 2
    DNF 55 リアム・ローソン レーシングブルズ     - 0 2
    DNF 23 アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ     ↓ 11 1
  • 2025年F1 カナダGP 予選:FACTS AND STATS

    2025年F1 カナダGP 予選:FACTS AND STATS

    ジョージ・ラッセルがモントリオールで今季初のポールポジションを獲得。予選最終ラップで驚異的なタイムを叩き出し、マックス・フェルスタッペンを退けて最前列の座を手にした。

    メルセデスが優位に立ったカナダ予選では、マクラーレン勢がオスカー・ピアストリ3番手、ランド・ノリス7番手にとどまった。しかし、グリッド全体でも注目すべき出来事が多数あった。

    以下、ジル・ビルヌーブ・サーキットでの予選に関する興味深いデータと記録をまとめた。

    ■ Q3では、モントリオールで2019年以来最速となるラップタイムが記録された。

    ■ ラッセルが同じサーキットで複数回ポールを獲得するのは今回が初めて。昨年もこのカナダGPでポールを獲得している。

    ■ 通算6回目のポールとなり、昨年と同じフロントロウ(ラッセル&フェルスタッペン)でレースがスタートする。

    ■ フェルスタッペンは2番手。今季5回目のフロントロウで、昨年は2番手スタートから優勝している。

    ■ ピアストリは3番手を確保。しかし彼はこれまで1番手、2番手、4番手スタートからは優勝経験があるが、3番手からの優勝経験はない。

    ■ キミ・アントネッリは4番手。今季これを上回る予選順位はマイアミでの3番手のみ。

    カナダGP F1 シャルル・ルクレールルクレールはQ3の最終アタックでミス

    ■ ルイス・ハミルトンは5番手。フェラーリでの最高グランプリスタートタイ記録であり、フェラーリとしては2022年以来となるモントリオールでの最高グリッド。

    ■ フェルナンド・アロンソは4年連続でモントリオールのトップ6に進出。直近4戦で3回目のトップ6スタート。

    ■ ノリスは7番手だが、今世紀においてカナダで7番手スタートのドライバーが優勝したのは2回。これは3~5番手スタートからの優勝数の合計を上回る。

    ■ ノリスは過去、トップ6外からスタートして表彰台に登ったのは2回のみ(2021年イモラ、2023年カタール)。

    ■ シャルル・ルクレールは2戦連続でハミルトンに予選で敗れたのは今回が初めて。

    ■ ルクレールにとって8番手は2022年以降でのモントリオール最高グリッド。

    ■ アイザック・ハジャーは9番手。これで直近4戦中3回目の9番グリッドスタートとなった。

    ■ アレックス・アルボンは10番手で、昨年のカナダGPと同じ順位。

    カナダGP F1 フェルナンド・アロンソアロンソはミディアムとソフトの組み合わせで6番手を獲得

    ■ 角田裕毅は11番手だったが、ペナルティにより決勝は最後尾スタート。

    ■ フランコ・コラピントは11番手でアルピーヌでの自己最高グリッド。前回イモラの16番手を上回った。

    ■ ニコ・ヒュルケンベルグは13番手予選だったが、角田裕毅のペナルティで12番手スタートに繰り上がり。これは中国GP以来の自己最高グリッド。

    ■ オリバー・ベアマンは14番手で、今季エステバン・オコンを4回目の予選で上回った。

    ■ ガブリエル・ボルトレトはQ1で敗退し、チームメイトに対して6勝4敗となった。Q2進出には0.007秒届かなかった。

    ■ カルロス・サインツは2戦連続でQ1敗退。これは2023年アブダビ以来のこと。

    ■ ランス・ストロールは今季10戦中6回目のQ1敗退。ただし、カナダGPではQ1敗退後にも3回ポイントを獲得している。

    ■ リアム・ローソンは中国GP以来、自己最悪の予選成績。

    ■ ピエール・ガスリーは最下位。アルピーヌはここ3戦中2戦で最下位を記録(モナコではコラピントがP20)。

    ■ Q1では全ドライバーの差がわずか0.841秒。これはスペインGPの0.834秒に次ぐ僅差だった。

  • ジョージ・ラッセル フェルスタッペンを挑発「F1ペナルティポイントは僕の味方」

    ジョージ・ラッセル フェルスタッペンを挑発「F1ペナルティポイントは僕の味方」

    ジョージ・ラッセルは、カナダでマックス・フェルスタッペンとフロントローから並んでスタートするにあたり、「ペナルティポイントは僕の味方だからね」と冗談を飛ばした。

    フェルスタッペンはF1カナダGPで暫定ポールを手にしていたが、ラッセルがミディアムタイヤで1分10秒899のタイムを叩き出し、ジル・ヴィルヌーヴ・サーキットで2年連続のポールポジションを獲得。今や視線はグランプリ日曜へと移りつつあり、ラッセルとフェルスタッペンの間でスペインGPで起きた火花も記憶に新しい。

    ジョージ・ラッセル vs マックス・フェルスタッペン:カナダGPでもドラマが?
    フェルスタッペンは、バルセロナでのラッセルとの物議を醸した接触の末、10秒ペナルティとペナルティポイント3点を受けたことで、12カ月の期間で累積11点に達しており、これはつまり、カナダまたはオーストリアでさらに1点でも加算されればレース出場停止処分が下される状況であることを意味する。

    そして今回、このふたりがカナダのフロントローに並ぶことになったことで、レーススタートにはさらに大きな注目が集まっている。フェルスタッペンは、いかなる接触やインシデントも許されない立場にある。

    予選後、1997年のF1ワールドチャンピオン、ジャック・ヴィルヌーヴとのインタビューでラッセルは、「僕らは友達だから大丈夫」と語りつつ、続けてこう皮肉った。

    「ペナルティポイントは僕の味方だからね」

    「さて…どうなるかな」

    ジョージ・ラッセル マックス・フェルスタッペン F1 カナダGP

    ラッセル、ポールラップを「人生で最もスリリングなラップのひとつ」と語る
    ラッセルがポールで、フェルスタッペンが2番手というのは、昨年のカナダGPと同じフロントローの並びである。ラッセルは、自身のポールラップが「思いがけない」出来事だったと明かした。

    「今日は素晴らしかった。この素晴らしい観客の前でポールを獲れて最高だった」とラッセルは語った。

    「正直言って、あの最後のラップは、おそらく僕の人生で最もスリリングなラップのひとつだった。というのも、ステアリングホイールにはデルタが表示されていて、各コーナーごとに0.1秒速くなっているのが見えていたから。最終コーナーに入るころには0.6秒アップしていた。『よし、このラップはすごい』って思ったよ」

    「そしてフィニッシュラインを越えて、P1だって分かった瞬間、少し驚いたけど、めちゃくちゃうれしかった」

    ドライバーズ選手権にも影響する緊迫状況

    ラッセルはドライバーズ選手権で4位につけており、フェルスタッペンとの差は26ポイント。もしフェルスタッペンが1点でもペナルティポイントを加算されれば、レッドブルのホームレースとなる次戦オーストリアGPで出場停止となる可能性がある。

    そして、そんなふたりが並ぶ決勝のスタートでは、いかなる動きも重大な意味を持つことになりそうだ。

  • 2025年F1 カナダGP 決勝:持ちタイヤ数&タイヤ戦略予想

    2025年F1 カナダGP 決勝:持ちタイヤ数&タイヤ戦略予想

    2025年F1 カナダGP 決勝で各ドライバーが使用可能な持ちタイヤ数と予想されるタイヤ戦略を公式タイヤサプライヤーのピレリが発表した。

    9戦続いたマックス・フェルスタッペンとマクラーレン勢による土曜の激闘に終止符を打つように、カナダでは新たな展開が訪れた。モントリオールで2年連続となるポールポジションを獲得したのは、ジョージ・ラッセルだった。

    ピレリは今季、コンパウンドの選択を1段階柔らかくしており、グレイニングの発生と複数回のピットストップが予想される。また、ジル・ヴィルヌーヴ・サーキットでは毎年のようにセーフティカーが登場する傾向がある。各チームはタイヤ選択で異なるアプローチを取っており、今日のレースは戦略バトルが熾烈を極めそうだ。

    2023年と昨年には何があったのか?
    昨年はマックス・フェルスタッペンが優勝し、ランド・ノリスとジョージ・ラッセルが続いた。しかし、そのレースでは2度のセーフティカー導入があり、レースの大部分がウェットコンディションで行われたため、2025年の参考にはなりにくい。

    ただし重要なのは、レース終盤の多くのドライバーがC4コンパウンド(今年でいうところのハードタイヤ)で最大28周の長いスティントをこなしたことだ。

    したがって、2023年のレースのほうが参考になる。あれから路面が再舗装されており、グレイニングは増える見込みだが、2025年のタイヤはよりグレイニングに強くなっているため、同じような条件下での戦いになると見られている。あの年はC3とC4を使った1ストップと2ストップ戦略が入り混じる展開だった。

    フェルスタッペンは、ミディアム→ハード→ミディアムという2ストップ戦略で勝利。1回目のピットストップはセーフティカー中の12周目、2回目は42周目に行った。3位のルイス・ハミルトンも同様だったが、2回目のストップは40周目だった。フェルナンド・アロンソはやや異なる戦略で、ミディアム→ハード→ハードの順で走って2位に入った。

    エステバン・オコン(8位)とランス・ストロール(9位)もアロンソと同じ戦略を採ったが、彼らの周囲は1ストップ勢が多かった。フェラーリ勢のシャルル・ルクレールとカルロス・サインツは、いずれもミディアム→ハードの1ストップで、ピットインはそれぞれ39周目と38周目だった。アレックス・アルボンはこのバージョンを変則的に用い、12周目のセーフティカー中に唯一のピットストップを行い、7位でフィニッシュした。

    セルジオ・ペレス(6位)とバルテリ・ボッタス(10位)は逆の戦略、ハード→ミディアムで走行。ペレスは37周目、ボッタスは36周目にピットインした。唯一ソフトタイヤを使ったドライバーはピエール・ガスリーで、ソフト→ハード→ハードという戦略を採り、10周目と33周目にタイヤ交換を行った。

    カナダGP F1

    今年の最速戦略は?
    ピレリが今年C6を持ち込んだ理由について、チーフエンジニアのシモーネ・ベッラは「C3、C4、C5では1ストップレースになると考えたから」と説明している。

    金曜の走行データに基づくシミュレーションでは、その狙いは成功しており、想定される主な戦略はすべて2ストップとなっている。最速と見られるのはミディアム→ハード→ハードの戦略で、1回目のピットインは15~21周目、2回目は39~45周目の間に行われる見込みだ。

    トップ10に向けた別の選択肢は?
    予選でミディアムタイヤが速かったことは、決勝戦略にも影響を与えている。フェラーリとマクラーレンはこのタイヤに懐疑的だったため、ミディアムの使用は1セットにとどめたが、他チームには柔軟性がある。

    「これはあまりあることではないが、フェルスタッペン、メルセデス、アストンマーティン、アルピーヌ、ウィリアムズはハードとミディアムを2セットずつ(アストンは3セット)持っている」と語るのは、ピレリのモータースポーツディレクター、マリオ・イゾラ。

    「各チームはレース中に戦略を変更する柔軟性を持っている」とし、最も有力な代替案としては、ミディアム→ハード→ミディアムのパターンを挙げている。この場合、1回目のピットインは18~24周目、2回目は43~49周目が想定される。

    カナダグランプリ

    ソフトタイヤについてはまだ触れていないが、ピレリの示す「3番目に速い戦略」はソフト→ハード→ハードだ。

    理論上はやや遅いが、1スティント目でロケットスタートを決めてアンダーカットを狙いたいドライバーには適しているかもしれない。今日は特にそれが有効だと見られている。2ストップが前提となっているが、カナダではグレイニングのリスクも高く、それにより第1スティントを早めに切り上げる必要が出てくる可能性がある。

    また、早い段階で赤旗が出た場合、2セットのハードタイヤで事実上の1ストップレースに持ち込む手もある。

    標準的なソフト→ハード→ハード戦略では、1回目のピットは9~13周目、2回目は36~42周目となる。

    今年のマクラーレンは通常、スティントを長く取りライバルを凌駕する戦略を好んでいるが、7番手スタートのランド・ノリスはもう少し派手な手を打とうとしているかもしれない。彼は決勝ペースで最速と見られており、波乱を起こす存在になり得る。

    カナダGP 2025年のF1世界選手権

    グリッド後方の戦略は?
    1ストップ戦略はここでは成立しそうにない――ただし、今年すでにこの予測が外れたこともある。カナダではタイヤ性能差があればオーバーテイクは比較的容易であり、1ストップ勢は2ストップ勢に呑み込まれる可能性が高い。

    スペイングランプリのように3ストップが再び登場する可能性は? ジル・ヴィルヌーヴのピットレーンは非常に短く、これにより3ストップも現実味を帯びる。P17スタートの地元ストロールのように、ミディアムタイヤを3セット持つドライバーに向いている戦略だ。

    そして天候は?
    カナダGPは例年、灼熱か豪雨になることが多いが、今年は…穏やかだ。雨の予報はなく、最高気温は24℃前後。絶好のレース日和である。

    注目すべきは、週末で最も暑い日になるという点だ。金曜のロングラン時と比べて、路面温度は約8℃高くなる見込みであり、これによってデグラデーションが増すなら、3ストップ戦略がより魅力的になる。
    2025年のF1世界選手権 カナダGP

  • 2025年F1 カナダGP決勝:ガスリーとローソンがピットレーンスタート

    2025年F1 カナダGP決勝:ガスリーとローソンがピットレーンスタート

    2025年F1カナダGP決勝は、2名のドライバーが予選順位からさらに後退し、ピットレーンからのスタートを強いられる異例の展開となった。

    アルピーヌのピエール・ガスリーとレーシングブルズのリアム・ローソンが、いずれも予選後の車両変更によってパルクフェルメ規定に違反し、決勝はピットレーンスタートとなる。

    ガスリーは予選20番手に終わり、最終アタックではグリップ不足に苦しんだ。アルピーヌはその問題の改善を目指し、車両のセットアップを大幅に変更する判断を下したが、これはFIAのスポーティングレギュレーションにおけるパルクフェルメ規定に違反。これにより、ガスリーは最後尾からさらに下がって、決勝をピットレーンからスタートすることとなった。

    一方、ローソンも予選Q1で敗退し18番手に終わったことを受けて、レーシングブルズはパワーユニット関連の大規模な交換に踏み切った。チームはシーズン5基目となる内燃エンジン(ICE)を投入したほか、ターボチャージャー(TC)とMGU-Hも5基目を搭載。また、年間2基までと定められているエナジーストア(ES)およびコントロールエレクトロニクス(CE)も、それぞれ3基目を使用した。

    これらの変更により、合計で50グリッド降格相当のペナルティが発生。本来であれば15グリッド以上の降格は「最後尾スタート」となるが、ローソンのマシンにはさらにサスペンションセットアップの変更も加えられたため、FIAは「30号車はパルクフェルメ条件を満たしておらず、ピットレーンからスタートする必要がある」と正式に発表した。

    2台のマシンが規定外の整備を受けたことで、決勝では戦略面でも注目が集まる展開となりそうだ。特に、エンジンの新規投入によってローソンの今後のパワーユニット運用には柔軟性が生まれた点も見逃せない。

    2025年F1 カナダGP 決勝 スターティンググリッド

    Grid No ドライバー チーム 予選
    1 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 1 (-)
    2 1 マックス・フェルスタッペン レッドブル 2 (-)
    3 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン 3 (-)
    4 12 アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデス 4 (-)
    5 44 ルイス・ハミルトン フェラーリ 5 (-)
    6 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーティン 6 (-)
    7 4 ランド・ノリス マクラーレン 7 (-)
    8 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 8 (-)
    9 23 アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ 10 (↑1)
    10 43 フランコ・コラピント アルピーヌ 12 (↑2)
    11 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ザウバー 13 (↑2)
    12 6 アイザック・ハジャー レーシングブルズ 9 (↓3)
    13 87 オリバー・ベアマン ハース 14 (-)
    14 31 エステバン・オコン ハース 15 (-)
    15 98 ガブリエル・ボルトレト ザウバー 16 (-)
    16 30 カルロス・サインツJr. ウィリアムズ 17 (-)
    17 18 ランス・ストロール アストンマーティン 18 (-)
    18 22 角田裕毅 レッドブル 11 (↓7)
    PIT 55 リアム・ローソン レーシングブルズ 19
    PIT 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ 20
  • 2025年F1 カナダGP 予選:トップ3インタビュー&記者会見全文

    2025年F1 カナダGP 予選:トップ3インタビュー&記者会見全文

    ジョージ・ラッセルがF1カナダGPの予選で今季初、そして2年連続となるポールポジションを獲得した。

    Q3終盤の最終アタックで0.160秒差でマックス・フェルスタッペンを退けたラッセルは、「人生で一番エキサイティングなラップだった」と語り、その走りには本人も「鳥肌が立った」と明かすほどの自信が宿っていた。

    2番手にはレッドブルのフェルスタッペン、3番手にはマクラーレンのオスカー・ピアストリが続いた。2人ともミディアムタイヤでのアタックを選んだラッセルに対しソフトで挑むも、わずかに及ばなかった。

    予選後には3人によるパルクフェルメインインタビューと記者会見が行われ、それぞれが決勝への意気込みと、週末のセッションを振り返った。

    パルクフェルメインインタビュー(インタビュアー:ジャック・ヴィルヌーヴ)

    Q:オスカー、3番手でしたね。ポールではなかったけど、今日はすごく大変そうでした。マシンのドライブは難しかったですか?さっきちょっと壁に当たってましたけど、それでもチャンピオンシップ争いには残ってますよね。明日のレースに向けて、良いポジションだと思いますか?

    オスカー・ピアストリ: 正直、プラクティスの内容を考えると今の自分にはかなり満足している。いい巻き返しができたと思う。Q3ではミディアムにするかソフトにするかという判断があったけど、僕たちはたくさんの問題を抱えていたから、一貫性を持たせるためにソフトを選んだ。けっこう満足しているよ。今年はちょっと違う形だけど、ここではそれが合っていたと思う。

    Q:チームメイトがずっと後ろにいることを考えると、チャンピオンシップ的にはいいポジションですよね。明日、頑張ってください。

    ピアストリ: ありがとう。

    Q:マックス、あとちょっとでしたね。本当に接戦でした。でもこのサーキットって、鈴鹿みたいに予選で走るのが難しい場所ですよね。ウイングを削って速く走って、トップスピードもあって、でもコーナーでも速さが必要で。どうやってそのバランスを取ってるんですか?

    マックス・フェルスタッペン: 週末を通してかなりいい感触だった。クルマもずっといいウインドウに入っていたと思う。このサーキットはけっこうクールだよ。縁石を使って走る感覚がビッグゴーカートみたいだし、長いストレートと強いブレーキングポイントがあって、直線での効率が重要になる。そこは僕たちの強みでもある。だから、予選には満足しているし、今日もクルマはよく機能してくれた。あとはタイヤ選択が難しかったけど、正しい判断ができたと思う。

    Q:ターン1と2のレイアウトを見た時に、2番手って実は右側スタートになるじゃないですか。それって有利だったりしません?

    フェルスタッペン: ポールを選べるなら、いつだってポールの方がいい。スタート位置がちょっとでも前になるからね。でもまあ、2番手でも大丈夫。明日どうなるか見てみよう。今日の結果にはすごく満足しているし、明日はいいレースができればと思っている。

    Q:それじゃあ明日は楽しんでくださいね。頑張って。

    フェルスタッペン: ありがとう。

    Q:ジョージ、2年連続のポールですね。トップスピードが足りないって言われてる中で、また最後のラップで決めてきました。今年は勝利争いまでは届かないけど、ずっとポイントを取り続けてチャンピオンシップに残ってますよね。今日のポールって、流れ的にも完璧なタイミングでした?

    ジョージ・ラッセル: 今日は本当に最高だった。この素晴らしい観客の前でポールを獲れて、すごくうれしい。正直言って、最後のラップは人生で一番エキサイティングなラップだったと思う。ステアリングにデルタが表示されていて、各コーナーで0.1秒ずつ速くなっていくのが見えて、最終コーナーに入る時点で0.6秒アップしてた。「このラップはすごい」って思いながら走ってた。ゴールラインを越えてP1だと分かった時は本当に驚いたし、めちゃくちゃうれしかった。

    Q:隣にはタフなファイターがいますね。あなたもチャンピオンシップ争いの中にいるわけですけど、明日はどう戦うんですか?

    ラッセル: 僕らは友達だから、全然問題ないよ。

    Q:でも、ヘルメットを被ったら違いますよね!ターン1のスタート、彼の方がトップスピードは上です。勝ちを狙って攻めていくのか、それともポイントを確実に取りに行くんですか?

    ラッセル: ペナルティポイントは僕の味方だからね。さて、どうなるか見てみようか。

    記者会見(F1カナダGP予選後)

    Q:ジョージ、2年連続のポールですね。あの最後のラップは本当にすごかったです。どれくらい気持ちよかったですか?

    ラッセル: 正直言って、人生で一番エキサイティングなラップだったと思う。このサーキットはすごくアグレッシブに攻めないといけないし、バンピーで簡単にミスできる。最後のラップでほぼ0.7秒見つけたんだ。コーナーごとに0.1秒ずつ速くなっていって、本当にクルマがレールの上を走ってるみたいな感覚だった。完全にリズムに乗れてたし、あのラップの後にポールが決まった瞬間は本当にすごかった。鳥肌が立った。ポールやいい結果で鳥肌が立ったのは初めてかもしれない。それくらい意味のあるラップだった。

    Q:ミディアムタイヤの違いはどうでしたか?

    ラッセル: 今日に限って言えば、間違いなくミディアムの方が速かったと思う。こういうことは時々あるけど、今日の予選は本当にトリッキーで、順位もセッションごとにガラッと変わってた。Q1では僕は下位だったけど、Q2ではいいラップが出て、Q3の最初のランではまた少し遅れてた。けどその時も「悪くないな」と思ってたんだ。でもミディアムに変えてからは一段と自信が持てた。ただ、オスカーがソフトで出したタイムと比べても3〜4テンポ差があったから、別にミディアムがソフトより0.3秒速いとは思ってない。どっちにしろ、あのラップは自分の中で特別だった。

    Q:Q3では、まだ路面が上がってきていた感じがしましたか?

    ラッセル: そうだね。ラップごとに路面は確実に良くなっていた。特にここはストリートサーキットだから風があるとダストが乗るし、セッションの合間にコンディションが変わる。だからQ3の最後の最後が勝負どころになるんだ。週末ずっと調子が良かっただけに、もし予選でそれが出せなかったら「失敗だった」と感じてしまう。だからあの結果は本当に嬉しかった。

    Q:じゃあレースを見据えて、何が一番の課題になりそうですか?

    ラッセル: 今のところは正直まだ分からない。金曜の時点ではロングランのペースは良かったけど、今日は気温が5度も高くて、それが大きく影響するんだ。金曜はクルマが完璧に近い状態だったけど、明日気温がさらに上がったら逆方向に振れる可能性もある。レースは午後2時スタートで、予選は午後4時だったから、そこも違う。簡単な展開にはならないと思うし、周りにも速いクルマがいる。1ストップになるのか2ストップになるのか、それもまだ見えていないし、色んな要素が絡んでくると思う。

    Q:スペインの件もありましたが、ターン1でマックスに対して少し強気にいけそうな気持ちはありますか?

    ラッセル: もちろん、ここでは勝利を争ってるから、互いに全力で行くしかない。僕はまだ今年1勝もしていないし、何としても1つは勝っておきたい。あとはタイミング次第だね。

    Q:マックス、あなたにとっても素晴らしい予選だったと思います。Q3であと少し詰められる部分はありましたか?

    フェルスタッペン: ない。

    Q:じゃあセッション全体を振り返って、特にQ3はどんな感触でしたか?セクター1はとても良かったように見えました。

    フェルスタッペン: 問題なかった。予選を通して毎回ステップアップできてたし、ミディアムを使うという戦略も計画通りだった。それがうまくいったから満足している。

    Q:じゃあロングランでの感触はどうでしたか?

    フェルスタッペン: 悪くなかった。昨日の段階ではかなり満足していた。タイヤをうまく管理する必要がある。昨日は全体的にグレイニングが出ていたから、それをどう抑えるかが鍵になると思う。明日は気温も高いから、そこをどう対応できるかだね。

    Q:「安定したレースがしたい」とさっき言ってましたけど、それって具体的にどういう意味ですか?

    フェルスタッペン: 表彰台に立つこと、できる限り競争力を発揮すること、そしてクルマのポテンシャルを最大限に引き出すことだと思う。でもそれが実際にできたかどうかは、レース後にしか分からない。ただ、タイヤマネジメントをうまくやれればいい結果が出せると思う。

    Q:ちなみに…ジョージの隣ということもあって、またペナルティポイントの話題が出ましたけど、気にしてますか?

    フェルスタッペン: またその話か…マジでうんざりしてる。木曜にも聞かれたけど、こんなの本当にくだらない。幼稚だよ。だから僕もあんまり喋りたくない。こんな世界になってしまったことがただただ残念だ。

    Q:じゃあオスカーに移りますね。今日の予選も素晴らしかったですけど、ご自身としてはどんな内容だったと思いますか?

    オスカー・ピアストリ: プラクティスと比べたら、はるかに良かった。正直、3番手にはかなり満足してる。ここまでのすべてのプラクティスセッションでは苦しんでたし、今朝もあまりスムーズには行かなかった。だけど、予選ではすべてが正常に戻ったというか、クルマがちゃんと反応してくれた。だから、「ミディアムにすべきだったのか」っていう疑問は常にあるけど、プラクティスの状況を踏まえると、同じコンパウンドでクリーンなラップをまとめることが最善だと判断した。それがうまくいったと思うから、かなり満足してる。

    Q:そのミディアムを使わないという判断は、どのタイミングで決めたんですか?Q3直前の判断ですか?

    ピアストリ: 常にオプションとしてはあったけど、正直、自分はそこまで惹かれてなかった。さっき言ったように、プラクティスはかなり苦しかったし、予選ではとにかくシンプルに進めたかった。余計な変数を入れて、もっと難しくしたくなかったんだ。今年の僕たちの強みのひとつは、自分たちの判断を貫くことだと思ってる。ミディアムを使えばポールだったかもしれないけど、失敗するリスクもあるし、今より悪いポジションに終わっていた可能性もある。だから、今の結果にはけっこう満足してるよ。

    Q:予選ではクルマの調子が戻ってきたとのことですが、明日は優勝を狙えると思いますか?

    ピアストリ: 狙えると思う。金曜の段階ではどのセッションも良くなかったけど、今朝よりはかなりマシな感触がある。昨日と比べてもかなり良くなってる。レースでは僕たちはだいたいいつも強いからね。ただ、隣の2人も昨日のロングランではすごく速かったし、簡単に勝てるようなレースにはならないと思う。でも、勝負には加われると思ってる。

    カナダGP F1 2025年のF1世界選手権 カナダグランプリ

    質疑応答セクション

    Q:ジョージ、今季ここまでマクラーレンの速さをずっと評価してきましたが、明日オスカーと本気で戦う状況になるとは予想してましたか?

    ラッセル: さっきも言ったように、気温次第なんだよね。今のところはタイヤがオーバーヒートしていないから、僕たちはかなり良い状態にある。タイヤがオーバーヒートしないサーキット、例えばここや去年のラスベガスでは、すごく良いパフォーマンスを出せている。昨日はマクラーレンがかなり苦しんでいたのを見ていたし、明日も天気や気温の変化が大きな鍵になると思う。ほんのちょっと曇っただけで、僕らに0.2秒のアドバンテージが出るかもしれないし、逆に晴れて気温が上がれば、全部フラットになる。明日どうなるかは少し運次第なところもあるけど、どんな状況でも僕らは一番前からスタートできるんだから、それはすごく大きい。

    Q:オスカー、今回は新しいサスペンションを使う選択肢があったけど、使わなかったですよね。その理由を教えてもらえますか?

    ピアストリ: 特に気にしてないよ。詳細についてはあまり言えないけど、自分が使いたいと思えば使えた。でもそうはしなかった。いくつかの点では良くなるけど、他の点ではそうじゃない。だから単純なアップグレードというより「別の部品」なんだ。今季ここまでのクルマの状態に満足してるし、今回は一貫性を保ちたかった。それだけだよ。

    Q:ジョージ、GPDA(F1ドライバー協会)代表としての立場から。今回デレック・ウォーリックがスチュワードから外された件について、スチュワードがメディアに話すのは問題だと思いますか?

    ラッセル: 僕らはみんな自分の意見を持つ権利があると思ってる。今回デレックが言ったことって、たぶん誰も傷つけてないと思うし、だからこそ彼はまた復帰するんじゃないかな。今の時代、誰が何を言ってもすぐに細かく取り上げられる。そういう世界になった。あと、忘れちゃいけないのは、スチュワードってボランティアなんだ。F1から給料をもらってるわけじゃないし、みんな他に仕事を持ってる。その上でメディア対応するのも自然なことだよ。今回みたいに、週末だけ外れる程度で済んだなら、それ以上はやりすぎだと思う。

    Q:ジョージ、去年のモントリオールでポールからスタートして、結果は厳しいものになりました。今年のレースに向けて、何か学んだことはありますか?

    ラッセル: 去年のレースで分かったのは、このサーキットでは本当に何が起きるか分からないってこと。天気もそうだし、トラック上のアクシデントもある。ストリート寄りのサーキットだから、最後の最後まで気が抜けない。去年はレースの内容が悪かったし、もっと良くできたと今でも思ってる。今年はまったく別の展開になると思う。みんなレース中にハードタイヤを使うことになると思うけど、それが1ストップで持つのかどうか、誰にも分からない。だから、そのへんが波乱要素になるかもしれないね。

    Q:マックス、スペインではちょっとチャンピオンシップについて悲観的な発言がありましたけど、それは一時的なものですか?今日みたいなパフォーマンスを見て、まだタイトル争いにいると感じてますか?

    フェルスタッペン: 僕はいつもレースごとに集中してるだけ。チャンピオンシップのことは、別に毎週考えてるわけじゃない。仮にリードしてても、そんなに気にしてない。とにかく毎戦ベストを尽くすこと、それだけに集中してる。

    Q:ジョージ、モントリオールはブレーキングの安定性が試されるサーキットですが、今日のブレーキの感触はどうでした?特にターン10について。

    ラッセル: 今日の感触はすごく良かった。特にこういう涼しいコンディションのときはクルマの性能が出しやすいんだ。…ちょうどいま靴のサイズ比べをしてたんだけどね(笑)。僕の足がデカすぎて、ペダルに入れづらい。でも、それでも問題はなかった。今日のQ3は赤旗もあって予選全体が1時間15分ぐらいかかってたと思うんだけど、その間に路面温度も下がっていった。それもあってQ3の方がQ1よりも速かったんだと思う。チームとしては、こういう条件での良さは活かせてるけど、シーズン全体ではそれだけじゃ足りない。24戦のうち3戦くらいしか完璧な状態で戦えてないから、残りに向けて改善が必要だと思ってる。

    Q:マックス、今週ずっとほぼ完璧な走りでした。クルマの改善による部分と、自分がゾーンに入っていた部分、どれくらいの割合だと思いますか?

    フェルスタッペン: バルセロナと同じマシンだけど、今回はチームがすごくうまくやってくれたと思う。到着した時点ですでにクルマのセットアップがすごく良かった。それから微調整して、タイヤの選択も適切にできた。今シーズンはクルマの仕上がりが良かったり悪かったりすることが多かったけど、今回は最初から良かった。だから今日こうして良い結果を出せて嬉しい。

    Q:最後に、ジョージとオスカーに聞きます。ペナルティポイントの件が話題になってますが、相手にそれがあることを知った上で、戦い方に変化はありますか?

    ラッセル: そもそも誰だって他人にぶつけに行こうなんて思ってない。マックスはトップクラスのドライバーだし、だからって彼が特別にスペースをくれるなんてことはないと思ってる。むしろ、逆に見せつけようとしてくるかもしれないから、気をつけないとね。でも僕らはみんな勝つためにここにいる。自分のレースを台無しにするようなことは誰もしないさ。もし出場停止になったら、家で過ごすことになる。まあ、理想ではないけど、世界の終わりってわけでもない。

    ピアストリ: 僕自身は何も変わらない。リスクを減らすつもりもないし、増やすつもりもない。いつも通りにレースするよ。

    Q:オスカー、今年のマクラーレンはこれまで支配的な速さを見せてきましたが、今回の週末はちょっと違いました。それはサーキットの特性が理由ですか?それとも他チームが追いついてきたのでしょうか?

    ピアストリ: 今週末は正直、かなり苦戦していたと思う。予選では少し立て直せたけど、それでもいつもの感じには戻りきってなかった。今季の予選は、ほとんどのレースですごく接戦になってる。今日はそこに「ミディアムかソフトか」っていう要素が加わって、さらにややこしかった。ジョージが言ってたように、こことか去年のラスベガスみたいにメルセデスが強い場所もあるし、条件が合ってたのかもしれない。要因はいろいろあるよ。昨日の段階では僕たちは完全に後手に回っていたし、今日の午前中も個人的にはあまり納得できる内容じゃなかった。予選ではある程度持ち直せたけど、週末全体としてはちょっと荒れてた。そのぶん、最後にほんの少し届かなかった感じがある。差はもっと小さくできたと思うけど、いろんな要因が重なって、こうなったんだと思う。

  • 2025年F1 カナダGP:知っておくべき統計・トリビア・洞察

    2025年F1 カナダGP:知っておくべき統計・トリビア・洞察

    F1は今週末、2025年シーズン第10戦となるカナダGPに向けて、ヨーロッパから北米モントリオールへと舞台を移した。伝統のジル・ヴィルヌーヴ・サーキットで開催されるこの一戦は、毎年ドラマチックな展開で知られ、今季も注目のレースとなっている。「Need to Know」は、統計や戦略のヒント、ドライビングの要点などを一挙にまとめたファン必読のガイドだ。

    フリー走行と予選セッションはすでに終了し、注目の決勝レースは本日6月15日(日)に予定されている。

    マシンのセットアップやタイヤ選択、気まぐれな天候など、あらゆる要素が勝敗を分ける中、各チームがどのような戦略で挑むのかに注目が集まる。

    重要な統計情報
    ■ 初開催年:1967年(モスポート)
    ■ サーキット全長:4.361km
    ■ ラップレコード:1分13秒078(バルテリ・ボッタス/メルセデス/2019年)
    ■ 最多ポールポジション獲得:ミハエル・シューマッハ、ルイス・ハミルトン(各6回)
    ■ 最多勝利:ミハエル・シューマッハ、ルイス・ハミルトン(各7勝)
    ■ 豆知識:カナダは2011年にF1史上最長のレースを開催。所要時間は4時間4分39秒だった
    ■ ポールポジションからターン1のブレーキングポイントまでの距離:186メートル
    ■ 2024年に記録されたオーバーテイク数:83回
    ■ セーフティカー出動確率:83%
    ■ バーチャルセーフティカー出動確率:50%
    ■ ピットストップによるタイムロス:18.4秒(2.5秒の停車時間を含む)

    カナダグランプリ

    ドライバーの見解
    元ルノーF1ドライバーのジョリオン・パーマーによると、「カナダは本当に走っていて気持ちのいいサーキットで、周回する中で独特の雰囲気が感じられる。木々がコース上に覆いかぶさるように茂っていて、公園のような雰囲気があり、ストリートサーキットのようにも感じるし、実際その性質を持っている」

    「低速コーナーが多く、壁もかなり近い部分が多いが、素晴らしいレーシングトラックだ。多くのシケインがあり、そのすべてにしっかりとマシンを向けるためには良いフロントエンドが必要になる」

    「そしてヘアピンは、最終シケインというオーバーテイクポイントに向けて勢いをつける場所だ。あるいは、ターン1への進入でチャンスをうかがうこともできるかもしれない。ターン1と2はかなり難しい。というのも、ターン1への進入は非常にスピードが速く、右にアークを描きながらブレーキングし、そのまま左へと勢いよく向かうからだ」

    「ターン1の進入で何かミスをすると、すぐにラインを外してしまったり、ターン2に向けてコーナーをショートカットする形になってしまう。また、モントリオールでは特に寒い日にはタイヤのウォームアップがうまくいかないこともある」

    過去5回のカナダGPポールポジション獲得者
    ■ 2024年:ジョージ・ラッセル(メルセデス)
    ■ 2023年:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
    ■ 2022年:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
    ■ 2019年:セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
    ■ 2018年:セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)

    過去5回のカナダGP優勝者
    ■ 2024年:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
    ■ 2023年:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
    ■ 2022年:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
    ■ 2019年:ルイス・ハミルトン(メルセデス)
    ■ 2018年:セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)

    カナダGP F12024年のカナダGP予選ではフェルスタッペンとラッセルが全く同じタイムを記録したが、決勝ではフェルスタッペンが勝利を収めた

    タイヤと戦略の展望
    ピレリの週末プレビューによれば、「今シーズン3度目となる最も柔らかいコンパウンドの組み合わせが採用される。つまり、イモラとモナコに続いて、C6が使用され、C5がミディアム、C4がハードとして登場する」

    「これは昨年より1段階柔らかい選択となっており、2024年はC3、C4、C5が使用されていた。今回C6が導入されることで、チームとドライバーはイモラとモナコで得られたデータを最大限に活かすことができる」

    「ジル・ヴィルヌーヴ・サーキットでは、タイヤにかかる横方向の力は中程度から低めで、縦方向の力はより強いものの、特に高いわけではない。これは強い減速の直後に鋭い加速が続くためだ」

    「路面は非常にスムーズで摩耗も少なく、グランプリ週末以外はレースに使われることがない。金曜のフリー走行ではグレイニングが発生する可能性があるが、ラバーが乗っていくにしたがってそれは解消されていくだろう。ラップタイムは一日ごと、さらには各セッション中にも大きく向上していく」

    「さらに、予測が難しく変わりやすい天候がレースをかき乱す要因となり得る。モントリオールでは気温の変動も常に注意すべきポイントとなっている」

    カナダGP 2025年のF1世界選手権

    直近の勢力図
    第9戦スペインGP終了後、チャンピオンシップ上位の構図に大きな変化はなかったが、オスカー・ピアストリが今季5勝目を挙げ、合計186ポイントでリードを広げている。

    マクラーレンのチームメイト、ランド・ノリスは10ポイント差の2位につけている。昨年のカナダGPでは2位表彰台に立ったノリスだが、今年はそれ以上を狙っているはずで、ウォーキング拠点のチーム内バトルが激化しつつある。

    この2人はランキング3位のマックス・フェルスタッペンをわずかに引き離し始めている。フェルスタッペンはスペインでジョージ・ラッセルとの接触により10秒加算のペナルティを受け、元の5位から10位に降格。その結果、ピアストリとのポイント差は49に広がり、さらにフェルスタッペンは自動的なレース出場停止まであと1ポイントというペナルティポイント状況にもなっている。

    ただし、フェルスタッペンはジル・ヴィルヌーヴでの相性は抜群で、過去3年連続で優勝している。果たして今回の週末で巻き返せるだろうか?

    また、カナダで好成績を収めてきたのがメルセデスで、2024年はラッセルが3位、当時のチームメイトだったハミルトンがその後ろにつけた。今回も好条件を活かして、レッドブルやフェラーリとの争いに一歩前進したいところだ。

    フェラーリはスペインでシャルル・ルクレールが表彰台を獲得したことでコンストラクターズランキング2位に浮上。一方でルイス・ハミルトンは三連戦を通して不満の残る内容だった。スクーデリアは今週末、どのような結果を残すだろうか?

    中団では、バルセロナでの厳しいレースを経て、ウィリアムズがそのリーダーとしての地位を再確立したいと考えており、レーシングブルズはコンストラクターズ6位争いのなかで他チームとの接戦を演じている。

    名場面
    ロバート・クビサは、2007年のカナダGPでの恐ろしいクラッシュにより、次戦アメリカGPを欠場することになった。このアメリカGPでは、後に4度のF1世界王者となるセバスチャン・ベッテルがデビュー戦でポイントを獲得している。

    しかし、クビサが再びモントリオールに戻ってきた翌年は、状況が一変した。彼は予選でフロントロウを獲得し、決勝ではルイス・ハミルトンとキミ・ライコネンによるピットレーンでの珍しい接触といった波乱をかいくぐり、見事優勝を飾った。

    それは彼にとって唯一のF1優勝であり、BMWザウバーにとっても特別な勝利だった。2008年のタイトル争いでは後半戦で他チームの開発力に押されて失速したものの、彼とポーランドにとって忘れられない思い出となっている。

    動画の公開は終了しました
  • 2025年F1 カナダGP 決勝:スターティンググリッド

    2025年F1 カナダGP 決勝:スターティンググリッド

    2025年F1 カナダGP 決勝レースの暫定スターティンググリッドがFIA(国際自動車連盟)から発表された。今週末のモントリオールでは予選終了後に4つの動きがあり、決勝のグリッド構成にも変化が生じている。

    2025年F1カナダGPの予選で、メルセデスのジョージ・ラッセルが2年連続のポールポジションを獲得した。フロントロウには、前戦カナダGPでの物議を醸した接触以来の直接対決となるレッドブルのマックス・フェルスタッペンが並び、決勝のオープニングバトルは大きな注目を集める。

    チャンピオンシップリーダーのオスカー・ピアストリ(マクラーレン)は3番手。もう一台のメルセデスを駆るアンドレア・キミ・アントネッリが4番手につけ、2列目を形成した。

    フェラーリ勢はルイス・ハミルトンが5番手、シャルル・ルクレールが8番手に位置。6番手にはアストンマーティンのフェルナンド・アロンソが続いた。マクラーレンのランド・ノリスは失望の残る7番手に終わっている。

    9番手にはウィリアムズのアレックス・アルボンが入り、アルピーヌのフランコ・コラピントがトップ10を締めくくった。プレッシャーのかかる状況下で、自身最高の予選結果を残している。

    一方、レーシングブルズのアイザック・ハジャーは今季4度目のQ3進出を果たすも、Q1でカルロス・サインツを妨害したとして3グリッド降格のペナルティを科され、12番手からのスタートとなる。

    また決勝当日にはピエール・ガスリーとリアム・ローソンがセットアップやコンポーネント交換でピットレーンスタートを選択。最終プラクティス中の赤旗提示時に他車を追い越したとして10グリッド降格ペナルティを受けたレッドブル・レーシングの角田裕毅は、決勝は18番グリッドからのスタートとなった。

    2025年F1 カナダGP 決勝 スターティンググリッド

    Grid No ドライバー チーム 予選
    1 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 1 (-)
    2 1 マックス・フェルスタッペン レッドブル 2 (-)
    3 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン 3 (-)
    4 12 アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデス 4 (-)
    5 44 ルイス・ハミルトン フェラーリ 5 (-)
    6 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーティン 6 (-)
    7 4 ランド・ノリス マクラーレン 7 (-)
    8 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 8 (-)
    9 23 アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ 10 (↑1)
    10 43 フランコ・コラピント アルピーヌ 12 (↑2)
    11 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ザウバー 13 (↑2)
    12 6 アイザック・ハジャー レーシングブルズ 9 (↓3)
    13 87 オリバー・ベアマン ハース 14 (-)
    14 31 エステバン・オコン ハース 15 (-)
    15 98 ガブリエル・ボルトレト ザウバー 16 (-)
    16 30 カルロス・サインツJr. ウィリアムズ 17 (-)
    17 18 ランス・ストロール アストンマーティン 18 (-)
    18 22 角田裕毅 レッドブル 11 (↓7)
    PIT 55 リアム・ローソン レーシングブルズ 19
    PIT 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ 20
  • 2025年F1 カナダGP 予選:トップ10 ドライバーコメント

    2025年F1 カナダGP 予選:トップ10 ドライバーコメント

    2025年F1 カナダGPの予選でトップ10入りしたドライバーのコメント。6月14日(土)にジル・ヴィルヌーヴ・サーキットで2025年のF1世界選手権 第10戦 カナダグランプリの公式予選が行われた。

    F1カナダGP予選は、メルセデスのジョージ・ラッセルが劇的なラップで今季初のポールポジションを獲得する結果となった。フェルスタッペンとピアストリがそれに続き、アントネッリやハミルトンも上位に並ぶなど、各チームの実力が拮抗した予選となった。

    トップ10にはウィリアムズやレーシングブルズのドライバーも食い込むなど、見応えあるセッションとなった。

    1番手:ジョージ・ラッセル(メルセデス)
    「予選ラップ後に鳥肌が立ったのは今回が初めてだ。ターン1を回った時点で1コンマ上回っていて、その後はクルマがまるでレールの上を走っているようだった。限界まで攻める自信が持てて、最終的にQ3の最初のラップよりも0.6秒も速いタイムを記録できた。とても特別なラップだったし、長く記憶に残ると思う。フィニッシュラインを越えたときに『これはポールだ』と確信できたし、実際そうなって本当に嬉しい。ターン1までの距離は短いけれど、良いポジションを取ってそこから展開していきたい。自分たちに集中して、FP2のロングランで見せたようなペースを明日も発揮できることを願っている。とはいえ、現実はそう簡単にはいかないので、明日のレースで勝つためにはベストを尽くさなければならない」

    2番手:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
    「全体的に、この週末はとてもポジティブな感触だった。FP1の最初からバランスが良くて、マシン全体のパフォーマンスにも満足していた。FP2は少し難しかったけれど、予選ではタイヤの選択がうまくいったし、ミディアムのほうがしっくりきた。バランスも良く、パフォーマンスを最大限に引き出せたと思う。タイヤのデグラデーションやグリップの問題については、もう少し理解を深める必要がある。ポール争いをするにはグリップが足りなかったけれど、今日の内容としてはやれることは全てやった。2番手には満足している。明日は良いスタートを決めて、タイヤマネジメントをしっかりしたい。コーナーではクルマが少し難しいけれど、長いレースになるし、いい展開に持ち込めると期待している」

    3番手:オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
    「今日は3番手を取れて嬉しい。今年はあまりなかったことだから、今回は素直に受け入れたい。特にプラクティスで苦労したあとの結果だから、なおさらだ。午後の巻き返しができたのは良かったし、明日のレースに向けてこの勢いを維持していきたい。前のポジションを狙って、安定した走りを見せられるよう準備する」

    4番手:アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
    「最近のレースに比べて、今日は良い予選ができたと思う。C6のソフトタイヤではかなりフィーリングが良かった。リズムをつかむまで少し時間がかかってしまい、Q3までに新しいミディアムを2セット使い切ってしまった。Q3はユーズドのタイヤだったので若干不利だったし、最後のセクターではグリップが落ちてタイムを失ってしまった。完璧なラップではなかったけれど、それでもP4に入れたのは悪くない。上位を狙える位置からスタートできるので、レースでは前を見て戦いたい。もうひとつ注目すべきなのは天候だ。今日は金曜よりも気温が高かったけれど、うまく対応できた。明日はさらに暑くなるかもしれないけれど、FP2のロングランでは競争力を感じられたし、良いペースを発揮できるよう頑張りたい」

    5番手:ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
    「興味深いプラクティスと予選を経て、P5というのはまずまずの結果だ。アップグレードを投入してきたチームとの争いになっているから、ここからが正念場だけど、表彰台を目指して全力で挑むつもりだ。戦略とレースペースが鍵になると思うけど、うまくやればチャンスはある。明日は簡単なレースにはならないけれど、まだまだ希望は持っている」

    カナダGP F1 2025年のF1世界選手権

    6番手:フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
    「今日の仕事はやりきったと思うし、P6には満足している。このサーキットを走るのは本当に楽しいし、いつもチャレンジングだ。予選ではマシンの感触が良くて、限界まで攻めることができた。イモラ以来、マシンへの理解が深まっていて、その点にも満足している。明日は周囲に速いマシンが多くて簡単にはいかないだろうけど、トップ10フィニッシュとポイント獲得を目指して頑張る」

    7番手:ランド・ノリス(マクラーレン)
    「厳しい予選だったし、望んでいた結果ではない。速いクルマに対して少しペースが足りなかったので、何とかそれを埋めようとして少し無理をしてしまった。今は明日に向けて切り替えて、チームと協力してポジションを挽回し、チャンピオンシップにとって重要なポイントを獲得できるよう取り組む」

    8番手:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
    「FP3や予選ではマシンに対するフィーリングが良くて、今日はポールを狙えるだけのマシンだったと思う。だからこそ、P8という結果には正直失望している。最後のQ3のアタックではすべてをまとめるつもりだったけれど、ターン6でアイザック(・ハジャー)が前にいて、ダーティエアでダウンフォースをかなり失ってしまった。リアを失ってアタックを中断せざるを得なかった。明日はスタートを決めて、表彰台を目指して全力で戦う」

    9番手:アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
    「悔しい予選だった。今週末ずっと見せていたペースを考えれば、トップ6~7は狙えたはず。だからこそ、今日はタイミングが悪くてついていなかったと思う。風向きも昨日と180度変わっていて、バランスも変化した。タイヤの扱いにも苦労した。Q1のボディワークの問題では、チームがすぐにクルマを直してくれて、そのおかげで走れたことに感謝している。C6タイヤについてはもっと理解を深める必要がある」

    10番手:アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)
    「今日はマシンのフィーリングが良くなくて、バランスがうまくまとまっていなかった。それでもQ3に持ち込めたのは良い仕事だったと思う。純粋な速さはまだあると感じているけど、他のサーキットと比べると、ここではラップをまとめるのがかなり難しい。Q1では、カルロスがラップをやめたと伝えられていたけど、実際にはプッシュラップ中だった。あの件は不運だったし、本当に申し訳なく思っている。明日はいつも通り攻めるつもりだけど、タイヤのマネジメントが重要になる。ここはグレイニングがひどいから注意しないといけない。オーバーテイクは簡単じゃないけど、面白いレースになると思うし、ポイント争いができるといいね」