カテゴリー: F1カナダGP

  • シャルル・ルクレール F1カナダGP初日「ブレーキにまったく自信がない」

    シャルル・ルクレール F1カナダGP初日「ブレーキにまったく自信がない」

    シャルル・ルクレール(フェラーリ)は、2026年F1カナダGPのスプリント予選を6番手で終えた。チームメイトのルイス・ハミルトンに後れを取ったルクレールは、週末を通してブレーキングに大きな問題を抱えていることを明かした。

    フェラーリはマイアミGPで導入したアップグレードの最適化を進めているが、ルクレールはコーナー進入時の不安定さに苦しみ、思うように攻め切れなかったという。

    「曲がれるか分からないままコーナーへ入っている」
    「正直、僕の側としてはこうなることはある程度予想していた。マシンにまったく馴染めていないんだ」

    「なぜか僕の側のガレージではブレーキにかなり苦しんでいる。そこを調べて、明日に向けて何か見つけないといけない。そうでなければ、とても長い週末になる」

    「今のところ最大の問題はブレーキだ。ブレーキングでは“そのまま真っ直ぐ行ってしまわないこと”を祈りながらコーナーに入っている状態なんだ」

    一方で、ブレーキ以外の部分については一定の手応えも感じていると語った。

    「それ以外は実際かなり悪くない。ルイスは今週末ずっと本当に速い。でも僕としては、とにかくブレーキのフィーリングを改善する必要がある」

    「何が起きているかについては、かなり明確な理解があると思う。ただ、それを明日までに修正できるかは別問題だ」

    「できる限り最善を尽くして対処していくしかないし、状況を好転させられるか見てみるよ」

    フェラーリF1は5-6番手スタート
    スプリント予選ではマクラーレン勢が2列目を独占し、フェラーリ勢は5番手ハミルトン、6番手ルクレールという結果となった。ルクレールにとっては、ブレーキングの問題をどこまで改善できるかが、残りの週末を左右する重要なテーマになりそうだ。

  • ランス・ストロール F1カナダGPスプリント予選「タイヤが冷えすぎていた」

    ランス・ストロール F1カナダGPスプリント予選「タイヤが冷えすぎていた」

    ランス・ストロール(アストンマーティン)は、2026年F1カナダGPのスプリント予選SQ1敗退について、赤旗後の最後のアタックでタイヤ温度を十分に上げられなかったことが原因だったと説明した。

    地元カナダGPでのスプリント予選となったストロールは、SQ1終盤の赤旗中断後にピットレーン先頭付近へ並び、最後のアタックに望みをつないだ。しかしタイヤを適正温度まで持ち込めず、18番手で敗退となった。

    ストロール「タイヤが冷えすぎていた」
    SQ1終盤はフェルナンド・アロンソのクラッシュによって赤旗中断。再開後は残り時間が極めて少なく、各車は慌ただしく最後のアタックへ向かった。

    ストロールはインタビューで、その状況が大きく影響したことを認めている。

    「最後のラップに向けてタイヤが冷えすぎていた。まあ、こういうこともある」

    アストンマーティンはストロールをできる限り前方でコースインさせたものの、短いアウトラップではタイヤを十分に作動領域へ持ち込めなかった。

    レース後に発表されたチームのプレスリリースでも、ストロールは同様の内容を語っている。

    「赤旗後の最後のラップに向けてコースへ出るため、できる限りのことはした。でもピットレーンで待機していたことでタイヤが冷えすぎていて、ラップタイムを改善することができなかった。時にはこういうこともある」

    「データを確認して、どこを改善できるかを見ていく。明日は少しでも前進できることを期待している」

    ランス・ストロール(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム) カナダグランプリ

    “まずは完走”を目標に
    今季のアストンマーティンは依然として厳しい戦いが続いており、カナダGPでもトップ10争いには加われていない。

    スプリントでどのような結果を望むかを問われたストロールは、「完走すること」と率直に答えた。

    母国レースで厳しいスタートとなったストロールだが、土曜日にはスプリントと通常予選の2セッションが控えており、巻き返しを目指すことになる。

  • フェルスタッペン F1カナダGPスプリント予選「ペダルから足が浮いていた」

    フェルスタッペン F1カナダGPスプリント予選「ペダルから足が浮いていた」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、2026年F1カナダGPのスプリント予選を7番手で終えた。ジル・ヴィルヌーヴ・サーキット特有の激しいバンピーな路面に苦しみ、RB22の挙動に強い不満を示した。

    フェルスタッペンはポールポジションを獲得したジョージ・ラッセルから0.5秒以上遅れを取っており、メルセデス、マクラーレン、フェラーリとの差を痛感するセッションとなった。

    「ペダルから足が浮くほど跳ねていた」
    フェルスタッペンは、マシンの乗り心地が極めて悪かったと説明し、特に路面のギャップとバウンシングに苦しめられたことを明かした。

    「別に驚いてはいない。マシンのフィーリングはあまり良くなかったし、コース全体のバンプでかなり苦労していた」

    「アクセルを踏み込めなかった。ペダルから足が浮いてしまうほどだったんだ。一貫性を持って走るのがすごく難しかったし、そこは調査しなければならない」

    「良くはなかった。もちろんスプリントではこの状態のままだ。でも、理解しなければならないことはいくつかあるし、予選までには少しでも改善していることを願っている」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング) カナダグランプリ

    レッドブルはモントリオールで苦戦
    フェルスタッペンは終始マシンバランスに苦しみ、特に縁石を跨ぐ場面でRB22の不安定さが目立った。バンピーな路面への対応力不足は、カナダGP週末におけるレッドブルの大きな課題となっている。

    スプリントでは4列目からのスタートとなるが、レースペースとセットアップ変更によってどこまで巻き返せるかが焦点となる。

  • アイザック・ハジャー F1カナダGPスプリント予選「グリップがあっても使えない」

    アイザック・ハジャー F1カナダGPスプリント予選「グリップがあっても使えない」

    アイザック・ハジャー(レッドブル)は、2026年F1カナダGPのスプリント予選を8番手で終えた。チームメイトのマックス・フェルスタッペンに近い位置で戦えたことには手応えを示した一方で、RB22の深刻なバウンシングに不満を漏らした。

    前戦マイアミGPではフェルスタッペンとの差が大きかったハジャーだが、今回はSQ3進出を果たし、最終的にはフェルスタッペンのすぐ後ろにつけた。

    「グリップがあっても使えない状態」
    ハジャーはFP1でソフトタイヤを十分に試せなかったことで、序盤はセットアップと感触の構築に時間を要したと説明した。

    「FP1ではソフトでまともなタイムを出せなかったので、基準が少なくて、少しずつ積み上げていく感じだった」

    「SQ3ではようやくソフトで良い感触を得られた。最後のラップには満足しているし、チームメイトとの差もマイアミより近かったので、その点では少し安心している。でも現時点では、僕たち2人ともマシンに良い感触を持てていない」

    さらにハジャーは、フェルスタッペン同様にマシンの跳ねの大きさを問題視した。

    「僕たちはバウンシングにかなり苦しんでいるし、路面コンディションも良くない。そこでかなりタイムを失っている」

    「グリップ自体はあっても、それを使うことができないんだ」

    アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング) カナダグランプリ

    縁石と路面がRB22の弱点を露呈
    ジル・ヴィルヌーヴ・サーキットは縁石を積極的に使う必要があるレイアウトとして知られるが、レッドブルはその場面でマシンの安定性を欠いていた。ハジャーは予選順位以上に、マシン挙動そのものへの不安を強調しており、決勝ペース改善が課題となりそうだ。

  • ランド・ノリス F1カナダGPスプリント予選「3番手は嬉しいサプライズ」

    ランド・ノリス F1カナダGPスプリント予選「3番手は嬉しいサプライズ」

    ランド・ノリス(マクラーレン)は、2026年F1カナダGPのスプリント予選で3番手を獲得した。フリー走行1回目ではメルセデス勢に大差をつけられていただけに、ノリスは「嬉しいサプライズだった」と振り返った。

    FP1でノリスは6番手に留まり、トップのキミ・アントネッリから1.397秒差。オスカー・ピアストリも7番手に沈み、マクラーレンは苦戦を強いられていた。しかし数時間後のスプリント予選では大きくパフォーマンスを改善し、ジョージ・ラッセルとアントネッリのメルセデス勢に続く3番手につけた。

    「かなり心配していた」
    ノリスは予選後、FP1後の不安を率直に認めた。

    「本当にいい結果だった。正直、嬉しいサプライズだ。今朝の後は、自分たちがどれだけ離されているのか、それ以上にマシンへの自信のなさを少し心配していた」

    「でもいくつか調整をして、変更も加えたことで大きく改善できた。3番手には満足している。ラップ自体は完璧ではなく、もっと引き出せたと思うけど、前との差を見ればそこまで大きくなかった」

    「ポジティブな巻き返しだったし、ここまで立て直したチームを誇りに思う」

    アップデートは“評価継続中”
    マクラーレンはカナダGPにアップデートを投入しているが、ノリスはまだ評価段階だと説明した。

    「感触自体は悪くなかった。ただ、いくつかは少し疑問も残っているし、もっと時間をかけて確認する必要がある。このサーキットはかなり特殊だからね」

    「路面グリップが低くて、縁石で跳ねるような感覚もある。だから風洞データとの比較もしづらいし、本当の効果を把握するのが難しい」

    「いくつかのパーツは来週末かバルセロナで再投入することになると思う」

    その一方で、ノリスはSQ3でのマシンバランスには好感触を得ていた。

    「マシン全体としては明らかにうまく機能していたし、特にソフトタイヤではかなり自信を持てた。今週末で初めてそう感じられたと思う。大きな前進だったし、明日に向けてさらに改善点を探っていく」

  • オスカー・ピアストリ F1カナダGPスプリント予選「メルセデスがかなり強い」

    オスカー・ピアストリ F1カナダGPスプリント予選「メルセデスがかなり強い」

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン)は、2026年F1カナダGPのスプリント予選で4番手を獲得した。チームメイトのランド・ノリスとはわずか0.02秒差だったが、ピアストリは「今日の最大の収穫はメルセデスの強さだった」と警戒感を示した。

    マクラーレンはFP1で苦戦を強いられたものの、スプリント予選ではパフォーマンスを改善。ノリスが3番手、ピアストリが4番手につけ、フェラーリ勢を上回る結果を残した。

    「クルマの感触はかなり良かった」
    ピアストリはアップデートの効果について一定の手応えを口にした。

    「今日は全員にとって少し混乱した一日だったと思う。でも、メルセデスはかなり強そうに見える。それが今日の一番大きなポイントだったと思う。残念だけどね」

    「それでも、もっと最適化できる部分はあると思うし、明日もベストを尽くす」

    また、スプリントで後方に並ぶフェラーリ勢とのスタート争いについて問われると、ピアストリはマクラーレンの発進性能に自信を見せた。

    「僕たちのスタートは今季ずっとフェラーリより良かった。だからそこには自信を持っている」

    「メルセデスもいずれ改善してくるだろうけど、それまでは僕たちがそのアドバンテージを最大限活かしたい」

  • フェルスタッペンのメルセデスF1移籍説再燃 父ヨスとトト・ヴォルフが会談

    フェルスタッペンのメルセデスF1移籍説再燃 父ヨスとトト・ヴォルフが会談

    マックス・フェルスタッペンの将来を巡る憶測が、2026年F1カナダGPのパドックで再び熱を帯びている。

    舞台となったのはメルセデスのホスピタリティエリアだ。Sky F1の中継中、メルセデスF1代表のトト・ヴォルフと、フェルスタッペンの父ヨス・フェルスタッペンが談笑する様子が映し出され、パドック内では“メルセデス移籍説”が再燃する形となった。

    フェルスタッペンの将来に再び注目
    マックス・フェルスタッペンはレッドブルと2028年末まで契約を結んでいるものの、成績条項に関連した離脱オプションの存在が以前から噂されている。

    PlanetF1によれば、その条項は「夏休みまでにランキング2位以内を維持できなければ発動可能」とされており、現在ランキング7位に沈む状況が、再び移籍話を活性化させている。

    2026年シーズンのフェルスタッペンは、新レギュレーションへの不満を隠しておらず、そもそもF1継続自体を検討しているとも報じられている。もし参戦を続ける場合、その舞台がレッドブルではない可能性が再び現実味を帯び始めた。

    Sky F1が“決定的瞬間”を中継
    Sky F1のクレイグ・スレーターは、ジョージ・ラッセルがカナダGPでプレッシャーを受けているかを問われ、「そうだと思う。しかも、ここ数分でさらにプレッシャーが増したかもしれない」と語った。

    その直後、中継カメラはメルセデスのホスピタリティを映し出し、そこにはヴォルフとヨス・フェルスタッペンの姿があった。

    スレーターは続けて、「見てください。メルセデスのホスピタリティに来ている人物を」と語り、パドック内の空気を象徴するシーンとして紹介した。

    さらにスレーターは、「マックスは夏休みまでにランキング2位以内にいなければフリーエージェントになる可能性がある。おそらくそうならないだろう」と説明した。

    その上で、「ザク・ブラウンも、もしマックスが移籍するとしたら行き先はメルセデスだろうと語っていた」と付け加えた。

    “GT3メルセデス化”も憶測を後押し
    今回の噂をさらに加速させているのが、フェルスタッペンのGT3活動だ。

    フェルスタッペンは2026年シーズン、自身のGT3プログラムでアストンマーティンからメルセデス製マシンへとスイッチしている。先週のニュルブルクリンク24時間レースでも、#3メルセデス車両で勝利争いを展開していた。

    こうした背景もあり、パドックでは「すでにメルセデスとの関係構築が始まっているのではないか」という見方も出始めている。

    もっとも、今回のヨスとヴォルフの会話が実際にフェルスタッペンの契約交渉だったという証拠はない。

    実際、ヴォルフ本人は最近になって「マックスとの話し合いは行っていない」と明言しており、「現在の2人のドライバーに非常に満足している」と語っている。

    ただ、パドックにおいて“偶然の会話”がこれほど大きな意味を持つのもF1の世界らしい。レッドブルの競争力低下とメルセデス復調の流れが続く限り、フェルスタッペン移籍説は今後も消えることはなさそうだ。

  • ホンダF1 カナダGPスプリント予選総括「ドライバビリティの面で前向きな兆し」

    ホンダF1 カナダGPスプリント予選総括「ドライバビリティの面で前向きな兆し」

    ホンダF1は、2026年F1カナダGP初日に向けてエネルギーマネジメント最適化とドライバビリティ改善に取り組み、「前向きな兆し」を確認したことを明かした。

    アストンマーティン・ホンダはスプリント予選でフェルナンド・アロンソが16番手、ランス・ストロールが18番手に終わったものの、ホンダF1 トラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアの折原伸太郎は、データ上では改善方向が見え始めていると説明している。

    今大会はスプリントフォーマットで行われており、初日にFP1とスプリント予選を消化。限られた走行時間の中で、各チームはセットアップとエネルギーマネジメントの最適化を急ぐ週末となっている。

    ホンダは“エネルギーマネジメント最適化”に注力
    ホンダ F1 トラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアの折原伸太郎は、カナダGPに向けて重点的に取り組んできた課題について説明した。

    「カナダGPに向けて、HRC Sakuraとともにエネルギーマネジメントの最適化とドライバビリティの改善という2つの課題に取り組んできました」

    「エネルギーマネジメントについては、シミュレーション結果に基づいて慎重なセッティングから始め、走行を重ねながら調整を加えていくことで、セッションを通じて最適化を進めることができました」

    2026年F1マシンではエネルギー回生と電力使用比率が拡大しており、各メーカーともエネルギーマネジメントが大きなテーマとなっている。特にストップ&ゴー特性の強いジル・ヴィルヌーヴ・サーキットでは、回生効率と電力展開のバランスが重要視される。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダF1

    “前向きな兆し”を確認
    アストンマーティンはスプリント予選で苦戦を強いられたが、ホンダ側はデータ上で改善傾向を確認しているという。

    「フリー走行、スプリント予選ともに大きな問題は見られず、データ上でもドライバビリティの面で前向きな兆しを確認することができています」

    「まだ十分ではありませんが、進むべき方向性は見えてきているので、引き続き改善を続けていきます」

    アロンソはSQ1終盤にターン3でクラッシュ。限界を超えてプッシュしていたことを自ら認めているが、一方でホンダ側はパワーユニットや制御面での大きな問題は確認されなかったとしている。

    短いスプリント週末では修正作業に割ける時間も限られるが、アストンマーティン・ホンダF1は残るセッションで改善方向をさらに煮詰めていくことになる。

  • レーシングブルズF1に罰金 CDS不備でローソン車両の赤旗回避できず

    レーシングブルズF1に罰金 CDS不備でローソン車両の赤旗回避できず

    リアム・ローソン(レーシングブルズ)は、2026年F1カナダGPのFP1でマシントラブルによりコース上にストップし、セッションは赤旗中断となった。この件についてFIAは調査を行い、レーシングブルズに3万ユーロ(約555万円)の罰金を科した。

    ただし、そのうち2万ユーロ(約370万円)は今後12か月以内に同様の違反がないことを条件に執行猶予となるため、実際にチームが支払う金額は1万ユーロ(約185万円)となる。

    FIA(国際自動車連盟)は、クラッチ解除システムが規則どおりに機能していれば、赤旗ではなくバーチャルセーフティカーで対応できた可能性があったとして、この問題を「重大」と位置づけた。

    ローソン車両のCDSが作動せず赤旗に発展
    FP1でローソンはパワーステアリングの喪失を報告し、第1シケインでコースオフ。その後、第2シケインを抜けた先でマシンを停止させた。当初はバーチャルセーフティカーで対応されていたが、マーシャルによる回収作業が難航し、最終的に赤旗へと切り替えられた。

    FIAの調査では、ローソンのVCARB 03に搭載されていたCDS(クラッチ解除システム)が規則どおりに作動しなかったことが問題視された。CDSは、エンジンが停止した状態でマシンを動かせるようクラッチを解除するための装置だが、今回のケースではマーシャルが作動させてもクラッチが解除されず、マシンを移動できなかった。

    油圧漏れが発端、CDSの二重用途にもFIAが懸念
    FIA文書によると、今回のトラブルはジョイントの破損による油圧漏れが原因で発生した。チーム側は、同車のCDSが本来のクラッチ解除機能に加え、アンチストールシステムにも関係する二重の役割を担っていると説明した。

    スチュワードは、この設計についてFIA技術代表が懸念を示したことも明らかにしている。さらに、レーシングブルズは2025年にもCDSシステムの設計について警告を受けていたとされ、今回の判断ではその経緯も重く見られた。

    ローソンはマーシャル対応にも疑問を提示
    一方で、ローソンはスチュワードに対し、現場での対応について2点の懸念を示した。ひとつは、自身の指示や一般的な手順に反して、マーシャルが停止中のマシンを押そうとしたこと。もうひとつは、CDSを作動させようとしたマーシャルが、実際にはCDSボタンではなくオンボードカメラのボタンを押そうとしていたことだった。

    FIAはこの点について、シングルシーター回収仕様に関する明確な文書を配布しているとしつつも、文書だけでは不十分であり、主催者側による実地訓練の補強が必要だと認めた。

    スプリント予選欠場にもつながった痛いトラブル
    この一件は、レーシングブルズにとって罰金だけでなく競技面でも大きな痛手となった。ローソンのマシンはスプリント予選までに修復が間に合わず、同セッションを欠場。FP1でマーモットと接触して大きな損傷を負ったウィリアムズのアレックス・アルボンとともに、スプリント予選に出走できなかった。

    ローソンのトラブルは単なるマシン停止にとどまらず、回収手順、CDS設計、マーシャル訓練という複数の問題を浮き彫りにした。FIAが「重大」と表現した背景には、赤旗中断そのものだけでなく、本来なら短時間で処理できたはずのインシデントが、システム不備によってセッション全体に影響を及ぼしたという判断がある。

    【関連】
    ・リアム・ローソンがF1カナダGPスプリント予選欠場 アルボンに続き2台目

  • フェルナンド・アロンソ F1カナダGPスプリント予選「限界を攻めすぎていた」

    フェルナンド・アロンソ F1カナダGPスプリント予選「限界を攻めすぎていた」

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)は、2026年F1カナダGPのスプリント予選SQ1でクラッシュを喫した後、「限界を攻めすぎていた」と自身のミスを認めた。

    アロンソはSQ1終盤、ターン3進入でフロントタイヤをロック。そのままウォールに直進し、セッションは赤旗中断となった。アストンマーティンはフロントウイングなどにダメージを負い、アロンソは16番手で敗退となった。

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)は、2026年F1カナダGPのスプリント予選SQ1でクラッシュを喫した後、「限界を攻めすぎていた」と自身のミスを認めた。

    アロンソはSQ1終盤、ターン3進入でフロントタイヤをロック。そのままウォールに直進し、セッションは赤旗中断となった。アストンマーティンはフロントウイングなどにダメージを負い、アロンソは16番手で敗退となった。

    アロンソ「ロックした時点で乗客状態だった」
    クラッシュ直後のインタビューでアロンソは、ブレーキング時のロックアップが原因だったと説明した。

    「フロントをロックさせた。そうなると、もうパッセンジャー状態だ。カナダには避けるスペースがない。限界を攻めすぎていた」

    アロンソほど経験豊富なドライバーには珍しいミスとも映ったが、本人はマシン側の問題を否定。現在のアストンマーティンの競争力不足が背景にあったことを認めている。

    「我々は少し後方にいるし、十分なペースがない。たぶんP14くらいの位置だったと思う。だから本来の力より7〜8ポジション上を狙ってプッシュしていた」

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム) カナダグランプリ

    レース後に発表されたアストンマーティンF1チームのプレスリリースでも、アロンソは次のように振り返った。

    「残念ながらターン3でフロントをロックさせてしまい、そこからは乗客状態だった。あのインシデントまでは、僕たちは期待以上の位置で戦えていた。スプリントともう一度の予選セッションから、明日どんなことを学べるか見てみたい」

    苦戦続くアストンマーティン
    アストンマーティンは今季ここまで苦戦が続いており、カナダGPでもトップ10争いは厳しい状況となっている。

    アロンソはFP1でも上位争いには加われず、スプリント予選では限界ギリギリまで攻めた結果、クラッシュという代償を払う形となった。

    短いスプリント週末では修復時間も限られており、アストンマーティンのメカニック陣は土曜日に向けて慌ただしい作業を強いられることになる。