カテゴリー: F1カナダGP

  • F1カナダGP スプリント予選:ジョージ・ラッセルが意地のポール獲得

    F1カナダGP スプリント予選:ジョージ・ラッセルが意地のポール獲得

    2026年F1カナダGPのスプリント予選が5月22日(金)にジル・ヴィルヌーヴ・サーキットで行われ、ジョージ・ラッセル(メルセデス)がポールポジションを獲得した。

    ラッセルはSQ3最後のアタックで1分12秒965を記録し、チームメイトのアンドレア・キミ・アントネッリを0.068秒差で抑えた。メルセデスは大型アップグレード投入初戦となるモントリオールで圧倒的な速さを見せ、フロントロウを独占した。

    メルセデスF1のアップグレードが機能 ラッセルが意地のポール
    SQ2でトップタイムを記録していたラッセルは、その勢いをSQ3でも維持した。最初のアタックからトップに立つと、最後のランでさらにタイムを更新。1分12秒965という唯一の12秒台を叩き出し、スプリントポールを決めた。

    今季ここまで3連勝中のアントネッリが勢いを見せていた中、昨年のカナダGP勝者でもあるラッセルが意地を見せた形となった。FP1ではウォールに接触するスピンもあったが、予選本番では完璧に立て直した。

    アントネッリも0.068秒差の2番手に入り、メルセデスはアップグレード初戦で1-2を達成。マクラーレン勢に対して明確なアドバンテージを示した。

    マクラーレンはノリス3番手 フェラーリも上位へ
    ランド・ノリス(マクラーレン)はトップから0.3秒差の3番手。オスカー・ピアストリも4番手につけ、マクラーレンは2列目を確保した。

    FP1ではソフトタイヤでのロックアップもあったピアストリだが、スプリント予選では安定したペースを披露。ノリスも終盤にタイムをまとめ、フェラーリ勢を上回った。

    ルイス・ハミルトン(フェラーリ)はセッション各所で速さを見せ、SQ2ではトップタイムも記録。最終的には5番手となったが、復調気配を感じさせる内容だった。シャルル・ルクレールも6番手に入り、フェラーリ勢は揃ってトップ6入りを果たした。

    フェルスタッペン苦戦 ハジャーとリンドブラッドが存在感
    マックス・フェルスタッペン(レッドブル)はSQ2でタイム抹消に見舞われ、一時は敗退圏に沈む苦しい展開となった。最後は7番手でSQ3進出を果たしたものの、トップ争いには絡めなかった。

    一方でアイザック・ハジャーは8番手を獲得。さらにレーシングブルズのアービッド・リンドブラッドは、F1カナダGP初走行ながら9番手に食い込んだ。

    リンドブラッドはFP1でリアム・ローソンのトラブルにより追加データ収集も担っていたが、その重圧の中でも安定した走りを披露。レーシングブルズの新型フロア投入も一定の成果を示した。

    アロンソがクラッシュ SQ1赤旗で大混乱
    SQ1終盤にはフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)がターン3で大きくロックアップ。そのままバリアへ直進し、赤旗中断の原因となった。

    アロンソは無線で「ロックアップした」と認め、「今の僕たちにはペースがない。P14だったから、本来以上に攻める必要があった」と説明。ジョリオン・パーマーは「超人的な速さを持ち込もうとした」と分析した。

    残り1分46秒でセッションは中断され、再開後は各車が一斉にコースイン。短いジル・ヴィルヌーヴ・サーキットの特性もあり、“最後の1周”を巡る大混乱となった。

    その結果、多くのドライバーがチェッカーフラッグに間に合わず、セルジオ・ペレス(キャデラック)、ランス・ストロール(アストンマーティン)、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)、バルテリ・ボッタス(キャデラック)がSQ1敗退となった。

    アルボンとローソンは欠場 スプリント週末の厳しさ露呈
    アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)はFP1でマーモットと接触し、マシンに大きなダメージを負ったため欠場。リアム・ローソン(レーシングブルズ)もFP1で発生した油圧トラブルの修復が間に合わず、スプリント予選に参加できなかった。

    通常の週末より走行時間が限られるスプリントフォーマットだけに、FP1でのトラブルがそのまま予選結果へ直結する厳しい展開となった。

    2026年F1カナダGP スプリント予選 結果

    1.ジョージ・ラッセル(メルセデス)
    2.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
    3.ランド・ノリス(マクラーレン)
    4.オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
    5.ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
    6.シャルル・ルクレール(フェラーリ)
    7.マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
    8.アイザック・ハジャー(レッドブル)
    9.アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)
    10.カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
    11.ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)
    12.ガブリエル・ボルトレト(アウディ)
    13.フランコ・コラピント(アルピーヌ)
    14.エステバン・オコン(ハース)
    15.オリバー・ベアマン(ハース)
    16.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
    17.セルジオ・ペレス(キャデラック)
    18.ランス・ストロール(アストンマーティン)
    19.ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
    20.バルテリ・ボッタス(キャデラック)
    21.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
    22.リアム・ローソン(レーシングブルズ)

    2026年のF1世界選手権 カナダグランプリ スプリント予選

    ■ SQ1:アロンソのクラッシュで赤旗 大混乱の終盤に
    SQ1はハミルトンが先頭でコースインし、多くのチームにとって未知数だったミディアムタイヤでの走行がスタートした。序盤はフェラーリ勢が1分15秒台を並べたが、そこからジョージ・ラッセル(メルセデス)が1分14秒台へ突入。さらにランド・ノリス(マクラーレン)が0.1秒差まで迫り、トップ争いは激しさを増した。

    その後はマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がラッセルを約0.3秒上回るタイムを記録したものの、直後にアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)がさらに0.466秒更新。さらにルイス・ハミルトン(フェラーリ)がそれを塗り替えるなど、目まぐるしくトップタイムが入れ替わった。

    終盤にはラッセルがシケインをショートカットしてラップを中止する場面も発生。一方でアイザック・ハジャーとアービッド・リンドブラッドは引き続き好調を維持し、トップ10圏内に食い込んだ。

    残り1分46秒でフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)がターン3で大きくロックアップ。そのままバリアへ突っ込み、赤旗中断となった。アロンソは「ロックアップした。今の僕たちにはペースがない」と無線で説明した。

    再開後は各車がピット出口へ殺到。短いコース特性もあり、最後のアタックに間に合うかどうかの“レース”となった。カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)はギリギリでタイム更新に成功した一方、セルジオ・ペレス、ピエール・ガスリー、バルテリ・ボッタスは間に合わず敗退。ランス・ストロールもアタックを断念した。

    ■ SQ2:フェルスタッペン敗退危機 メルセデスF1が支配
    SQ2ではメルセデス勢が再び主導権を握った。ラッセルとアントネッリは2周のウォームアップを行う戦略を採用し、タイヤ温度を慎重に合わせ込んだ。

    最初のアタックではルイス・ハミルトン(フェラーリ)がトップタイムを記録。しかし直後にラッセルが更新し、アントネッリも0.085秒差まで迫るメルセデス1-2体制となった。

    マクラーレン勢ではオスカー・ピアストリがランド・ノリスを上回るタイムを記録。一方でフェルスタッペンは最初のラップがトラックリミットで削除され、タイムなしの状態に追い込まれた。

    終盤、フェルスタッペンは9番手でギリギリの位置に留まりながらピットへ戻る判断。ニコ・ヒュルケンベルグが10番手止まりだったことで辛うじてSQ3進出を決めた。

    一方、ガブリエル・ボルトレトやフランコ・コラピントが終盤にタイムを更新。オリバー・ベアマン、エステバン・オコン、フェルナンド・アロンソらが敗退となった。

    ■ SQ3:ラッセルが逆転 アントネッリとの直接対決制す
    SQ3ではソフトタイヤが投入され、各車は1セットで2回のアタックを狙う構成となった。

    最初に動いたのはルイス・ハミルトン(フェラーリ)。アイザック・ハジャーとともに早めにコースインしたが、1回目のプッシュラップはターン2でのスライドにより中止となった。

    その後のアタックではハミルトンが1分13秒411を記録してトップへ浮上。しかしマックス・フェルスタッペンは0.096秒差の2番手止まりとなり、さらにジョージ・ラッセル(メルセデス)が0.217秒更新して首位を奪取した。

    残り2分ではアントネッリが3番手に留まり、一時はハミルトンとラッセルがフロントロウを占める展開となった。しかし最後のアタックでノリスが2番手へ浮上し、さらにアントネッリも0.068秒差まで迫る好ラップを記録した。

    それでもラッセルは最後に1分12秒965までタイムを縮め、唯一の12秒台をマーク。メルセデスにスプリントポールとフロントロウ独占をもたらした。

  • 【速報】 F1カナダGP スプリント予選 結果・タイムシート:ラッセルがポール

    【速報】 F1カナダGP スプリント予選 結果・タイムシート:ラッセルがポール

    2026年F1カナダGP スプリント予選の結果・タイムシート。現地時間5月22日(金)にジル・ヴィルヌーヴ・サーキットで2026年のF1世界選手権 第5戦 カナダグランプリのスプリントのグリッドを決める予選が行われた。

    ポールポジションを獲得したのはジョージ・ラッセル(メルセデス)。2番手にアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)、3番手にランド・ノリス(マクラーレン)が続いた。アストンマーティン・ホンダは、フェルナンド・アロンソが16番手、ランス・ストロールは18番手だった。

    ■ ラッセルがアントネッリを抑えてスプリントポール獲得
    ジョージ・ラッセル(メルセデス)が2026年F1カナダGPスプリント予選でポールポジションを獲得した。SQ3最後のアタックで1分12秒965を記録し、アンドレア・キミ・アントネッリを0.068秒差で抑えた。メルセデスはカナダGPに大型アップグレードを投入しており、FP1に続いて圧倒的な速さを披露。ラッセルは週末を通して安定したパフォーマンスを見せ、昨年勝利したモントリオールで再び存在感を示した。

    ■ アントネッリは惜しくも2番手
    3連勝中のアンドレア・キミ・アントネッリはSQ3終盤に好ラップをまとめたが、ラッセルにわずか0.068秒届かなかった。それでもメルセデスはフロントロウ独占となり、アップグレードの効果を強く印象付ける結果となった。ランキング首位のアントネッリにとっても、決勝スプリントへ向けて十分な内容だった。

    ■ ノリス3番手 マクラーレン勢も上位争い
    ランド・ノリス(マクラーレン)は3番手を獲得。オスカー・ピアストリも4番手につけ、マクラーレン勢はメルセデスに続く位置を確保した。FP1では本領を隠していた印象もあったが、スプリント予選では着実にタイムを上げてきた。特にノリスは終盤のアタックでフェルスタッペンとハミルトンを上回った。

    ■ ハミルトン復調 フェラーリF1勢も存在感
    ルイス・ハミルトン(フェラーリ)はSQ2で好調を維持し、一時はトップタイムを記録。SQ3でも積極的なアタックを見せたが、最終的には5番手となった。シャルル・ルクレールも6番手に入り、フェラーリ勢は2台揃って上位進出。ハミルトンについてジョリオン・パーマーは「今日はもっと上を狙えたはずだ」と評価した。

    ■ フェルスタッペンは苦戦しながらSQ3進出
    マックス・フェルスタッペン(レッドブル)はSQ2でタイム抹消もあり苦しい展開となった。終盤にはピットへ戻る場面もあり、一時は敗退危機に追い込まれた。それでも最後は7番手を確保。アイザック・ハジャーも8番手に入り、レッドブル勢は揃ってトップ10入りを果たした。

    ■ リンドブラッドが再び輝き SQ3進出
    アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)はF1カナダGP初走行ながらSQ3進出を達成した。FP1ではリアム・ローソンのトラブルで追加データ収集も担っていたが、そのプレッシャーの中でも安定した走りを披露。最終的に9番手を獲得し、再び高い評価を集めた。

    ■ アロンソがSQ1でクラッシュ 赤旗中断
    SQ1終盤にはフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)がターン3で大きくロックアップ。そのままバリアへ直進し、セッションは赤旗中断となった。アロンソは無線で「ロックアップした」と認め、「今の僕たちにはペースがない。P14だったから、本来以上に攻める必要があった」と説明。マシンから自力で降り、無事をアピールした。

    ■ 赤旗後は大混乱 ペレスやガスリーが敗退
    残り1分46秒で再開時刻待ちとなり、各車はピットレーン出口に殺到。最後の1周を巡る慌ただしい展開となった。カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)はギリギリでアタックを成功させた一方、セルジオ・ペレス、ピエール・ガスリー、バルテリ・ボッタスはSQ1敗退となった。

    ■ アルボンとローソンは出走できず
    アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)はFP1でマーモットとの接触による大破ダメージを負い、スプリント予選を欠場した。リアム・ローソン(レーシングブルズ)もFP1序盤の油圧トラブルによる修復が間に合わず欠場。スプリント週末で貴重な走行機会を失う厳しい金曜日となった。

    F1カナダグランプリ スプリント予選 結果・タイムシート

    順位 No ドライバー チーム SQ1 SQ2 SQ3
    1 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 1分14秒772 1分13秒026 1分12秒965
    2 12 アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデス 1分14秒010 1分13秒551 1分13秒033
    3 1 ランド・ノリス マクラーレン 1分14秒265 1分13秒957 1分13秒280
    4 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン 1分14秒665 1分13秒858 1分13秒299
    5 44 ルイス・ハミルトン フェラーリ 1分13秒889 1分13秒465 1分13秒326
    6 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1分15秒006 1分13秒554 1分13秒410
    7 3 マックス・フェルスタッペン レッドブル 1分14秒028 1分14秒412 1分13秒504
    8 6 アイザック・ハジャー レッドブル 1分14秒541 1分14秒239 1分13秒605
    9 41 アービッド・リンドブラッド レーシングブルズ 1分14秒517 1分14秒140 1分13秒737
    10 55 カルロス・サインツJr. ウィリアムズ 1分15秒500 1分14秒547 1分14秒536
    11 27 ニコ・ヒュルケンベルグ アウディ 1分15秒673 1分14秒595  
    12 98 ガブリエル・ボルトレト アウディ 1分15秒801 1分14秒627  
    13 43 フランコ・コラピント アルピーヌ 1分15秒484 1分14秒702  
    14 31 エステバン・オコン ハース 1分15秒760 1分14秒928  
    15 87 オリバー・ベアマン ハース 1分15秒872 1分14秒305  
    16 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーティン 1分15秒760    
    17 11 セルジオ・ペレス キャデラック 1分16秒002    
    18 18 ランス・ストロール アストンマーティン 1分16秒354    
    19 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ 1分16秒642    
    20 77 バルテリ・ボッタス キャデラック 1分16秒866    
      23 アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ      
      30 リアム・ローソン レーシングブルズ      
  • F1カナダGP スプリント予選SQ2:マックス・フェルスタッペンが薄氷突破

    F1カナダGP スプリント予選SQ2:マックス・フェルスタッペンが薄氷突破

    F1カナダGPのスプリント予選SQ2は、メルセデス勢が引き続き圧倒的な速さを見せる一方で、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がまさかのギリギリ通過となる波乱の展開となった。

    終盤にはカルロス・サインツ(ウイリアムズ)が最後のアタックでトップ10入りを決め、ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)を脱落圏へ押し出した。

    SQ2ではニコ・ヒュルケンベルグ、ガブリエル・ボルトレト、フランコ・コラピント、エステバン・オコン、オリバー・ベアマン、そしてSQ1でクラッシュを喫したフェルナンド・アロンソが敗退。SQ3進出を巡る争いは最後まで激しさを増した。

    メルセデスが再び最速 ハミルトンも好調
    SQ2序盤、ルイス・ハミルトン(フェラーリ)が1分13秒637を記録してトップに立つ。限界ギリギリまで攻め込む走りを見せ、カナダでの強さを印象づけた。

    しかし直後にメルセデス勢がそれを上回る。ジョージ・ラッセルがトップタイム、キミ・アントネッリが2番手に続き、ラッセルはチームメイトに0.085秒差、ハミルトンには0.171秒差をつけた。

    今回のカナダGPで大型アップグレードを投入したメルセデスは、スプリント予選でも安定して速さを発揮。タイヤとバッテリーを最適な作動領域に入れるため、多くのドライバーが“ダブルウォームアップラップ”を選択する場面も見られた。

    フェルスタッペンがまさかの崖っぷち
    一方、マックス・フェルスタッペンは最初のアタックラップのタイムを抹消される苦しい展開となった。

    残り4分時点でフェルスタッペンはノータイムのまま脱落圏。フェルナンド・アロンソとともに危険な位置に追い込まれた。

    再アタックで何とか9番手タイムを記録したものの、安全圏とは言えない状況。レッドブルは終盤にフェルスタッペンをピットへ戻し、他車のタイム更新を見守る緊迫した展開となった。

    結果的にニコ・ヒュルケンベルグが10番手止まりとなったことで、フェルスタッペンは9番手で辛くもSQ3進出を決めている。

    サインツが土壇場で逆転突破
    終盤にはガブリエル・ボルトレト(アウディ)が10番手へ浮上し、カルロス・サインツを脱落圏へ押し下げた。

    しかしチェッカー直前、サインツが渾身のアタックを成功。10番手へ滑り込み、ヒュルケンベルグを11番手へ押し出した。

    その結果、アウディ勢はヒュルケンベルグとボルトレトの2台がSQ2敗退となった。

    また、ハースF1チームはアップグレード仕様を投入したオリバー・ベアマンが15番手で敗退。エステバン・オコンにはスプリント後に同仕様が投入される予定となっている。

    SQ2敗退ドライバー
    11番手:ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)
    12番手:ガブリエル・ボルトレト(アウディ)
    13番手:フランコ・コラピント(アルピーヌ)
    14番手:エステバン・オコン(ハースF1チーム)
    15番手:オリバー・ベアマン(ハースF1チーム)
    16番手:フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)

  • F1カナダGP スプリント予選SQ1:アロンソがクラッシュ 赤旗で大混乱

    F1カナダGP スプリント予選SQ1:アロンソがクラッシュ 赤旗で大混乱

    F1カナダGPのスプリント予選SQ1は、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)のクラッシュによる赤旗で大混乱となった。

    セッション終盤にターン3でフロントタイヤを激しくロックさせたアロンソは、そのままウォールに直進。残り1分46秒で赤旗中断となり、多くのドライバーが最後のアタックを行えないままSQ1終了を迎えた。

    その結果、セルジオ・ペレス、ランス・ストロール、ピエール・ガスリー、バルテリ・ボッタスに加え、FP1でマシントラブルとクラッシュに見舞われたアレックス・アルボンとリアム・ローソンが敗退。スプリント週末特有の短いセッションと赤旗タイミングが、大きく明暗を分ける形となった。

    アロンソのクラッシュでSQ1は赤旗終了寸前の混乱
    SQ1終盤、フェルナンド・アロンソはターン3進入でフロントを完全にロック。そのまま減速できずバリアにクラッシュした。

    「フロントをロックさせた。ああなるともう乗客状態だ。カナダには逃げ場がない。我々は後方にいるし、ペースも不足している。P14だったから、本来より7〜8ポジション上を狙ってプッシュしていた」とアロンソは説明した。

    F1 TV解説のジョリオン・パーマーも「超人的なスピードを持ち込もうとしたが、ブレーキングと同時に完全にロックした。ドライバーが責任を認めているし、フェルナンドはこのアストンマーティンで何か特別なことを起こそうとしていたのだと思う」と分析した。

    アロンソは自力でマシンを降り、無事をアピールしたものの、アストンマーティンはフロントウイングなどにダメージを負うことになった。

    最後のアタック合戦で明暗
    赤旗前のタイミングシートではルイス・ハミルトン(フェラーリ)がトップ。キミ・アントネッリ(メルセデス)、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、ランド・ノリス(マクラーレン)が続き、4チームが上位を分け合う接戦となった。

    一方でジョージ・ラッセルはシケインを乗り越えてラップを中断。ピエール・ガスリーにはインピーディングが記録される場面もあった。

    赤旗後、セッションは残り時間わずかで再開。ピットレーン出口では“先頭争い”が始まり、カルロス・サインツが真っ先にコースインした。

    しかし全車がチェッカー前に最終ラップへ入れたわけではなく、サインツとストロール、ハミルトンら一部のみが間に合う展開となった。

    その結果、ペレス、ガスリー、ボッタスはタイム更新できず敗退。ストロールもラップを断念し、地元カナダGPでSQ1敗退となった。

    ローソンとアルボンは走行不能のまま終戦
    リアム・ローソンはFP1序盤に油圧系トラブルでストップ。パワーステアリングを失った影響で走行時間を大きく失い、SQ1開始直前までマシンは分解状態のままだった。

    レーシングブルズは新型フロアを投入していたが、ローソンは十分なデータ収集もできないまま欠場状態となった。

    一方、アレックス・アルボンもFP1でマーモットと接触してクラッシュ。ウイリアムズはパワーユニットとギアボックス交換が必要なレベルの損傷を確認し、SQ1欠場を決定している。

    メルセデス優勢の流れは継続
    FP1ではキミ・アントネッリがトップタイムを記録し、ジョージ・ラッセルとのメルセデス1-2を達成。大型アップグレードを投入したメルセデスは依然として最速候補とみられている。

    ただしSQ1ではハミルトン、フェルスタッペン、ノリスらもトップ争いに加わっており、スプリントポール争いは混戦模様となっている。

    また、アービッド・リンドブラッドはカナダ初走行ながら上位争いを継続。レーシングブルズのアップグレード効果も含め、引き続き注目を集めている。

    ■ SQ1敗退ドライバー
    17番手:セルジオ・ペレス(キャデラックF1チーム)
    18番手:ランス・ストロール(アストンマーティン)
    19番手:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
    20番手:バルテリ・ボッタス(アウディ)
    21番手:アレックス・アルボン(ウイリアムズ)
    22番手:リアム・ローソン(レーシングブルズ)

  • フェルナンド・アロンソ F1カナダGP SQ1でクラッシュ「ロックアップした」

    フェルナンド・アロンソ F1カナダGP SQ1でクラッシュ「ロックアップした」

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)は、2026年F1カナダGPのスプリント予選SQ1終盤でクラッシュを喫した。ターン3進入で大きくフロントタイヤをロックさせ、そのまま直進してウォールに接触。セッションは赤旗中断となった。

    アロンソは無線で即座に「ロックアップした」と認め、自力でマシンを降りて無事をアピールした。一方で、アストンマーティンにとってはフロントウイングを含むダメージが発生しており、修復作業を迫られることになった。

    アロンソがターン3で痛恨のロックアップ
    SQ1終盤、アロンソはアタックラップ中にターン3で大きくタイヤをロック。ブレーキングでフロントが完全に固定され、そのまま逃げ場なくウォールへ向かった。

    「うん、すまない。ロックアップした」とアロンソは無線で報告。残り時間は1分46秒で、赤旗が提示された。

    この時点で脱落圏にはセルジオ・ペレス、ランス・ストロール、ピエール・ガスリー、バルテリ・ボッタスが並んでおり、セッションは緊迫した状況だった。

    “限界を超えたアタック”とパーマーが分析
    F1 TVで解説を務めたジョリオン・パーマーは、アロンソのクラッシュについて「限界を超えた進入」だったと分析した。

    「彼はこのコーナーに、とんでもないスピードを持ち込もうとした。でも、すぐに大きなロックアップになった」

    「ブレーキを踏んだ瞬間、フロントが完全にロックした」

    さらにパーマーは、アロンソが今季苦戦するアストンマーティンで“特別な一周”を狙っていた可能性にも言及した。

    「ドライバーは自分の責任だと認めているし、フェルナンドはおそらく、ここでアストンマーティンで何かとんでもないことをやれるチャンスがあると感じていたんだと思う」


    アップグレード投入週末で痛いアクシデント
    アストンマーティンはカナダGPに向けて、ホンダ側の改良を含む細かなアップデートを投入。マシンの扱いやすさやエネルギーマネジメント改善に期待が集まっていた。

    その中で起きた今回のクラッシュは、限られた走行時間しかないスプリントフォーマットにおいてチームにとって大きな痛手となる。

    特にジル・ヴィルヌーヴ・サーキットは縁石とウォールが近く、わずかなミスが即ダメージにつながる高速ストリート型レイアウト。アロンソも限界を攻めた結果、代償を払う形となった。

  • リアム・ローソンがF1カナダGPスプリント予選欠場 アルボンに続き2台目

    リアム・ローソンがF1カナダGPスプリント予選欠場 アルボンに続き2台目

    リアム・ローソン(レーシングブルズ)が、2026年F1カナダGPのスプリント予選を欠場することが正式に決定した。

    ローソンはモントリオールで行われたフリー走行1回目の開始直後、油圧系トラブルによってパワーステアリングを失い、走行継続不能となった。セッション序盤にマシンを止めざるを得ず、スプリント週末における貴重な唯一のプラクティス走行時間をほぼ失う結果となった。

    さらに、ローソン車はCDS(クラッチ・ディスエンゲージメント・システム)が正常に機能していなかった件についても調査対象となっている。CDSは、マシン停止時にマーシャルがエンジン停止状態でもクラッチを切り離せるようにする安全上重要なシステムとなっている。

    アラン・パーメイン「致命的な可能性もある」
    FP1終了後、レーシングブルズF1のチーム代表アラン・パーメインは、トラブルの深刻さについて「単純な問題かもしれないし、もっと“致命的”なものかもしれない」と語っていた。

    当時はまだマシンがガレージへ戻っておらず、損傷状況の全容も確認できていない状態だったという。

    「本当にフラストレーションが溜まる。特にスプリント週末ではなおさらだ。あんなに早い段階でマシンを失うのは厳しい」とアラン・パーメインはコメント。

    「油圧漏れが原因だ。ここへ来る時点でも、まだマシンは戻ってきていなかったので、どれほど深刻なのか分かっていない」

    「非常に単純な問題で、次のセッションには余裕を持って間に合う可能性もある。一方で、もう少し“致命的”なものかもしれない。だから、今は様子を見るしかない」

    マシンは分解状態のまま スプリント予選に間に合わず
    レーシングブルズはローソン車の回収後、原因究明と修復作業を進めていたが、マシン回収自体に時間を要したことで作業開始も遅れる形となった。

    スプリント予選開始直前の時点でも、ローソンのマシンは複数のパーツに分解された状態で、パワーユニットとギアボックスも取り外されたままだったという。

    これにより、ローソンのスプリント予選欠場が正式決定。FP1しか走行機会のないスプリント週末において、事実上ほぼ走行ゼロの状態で土曜日以降を迎えることになった。

    アルボンに続く欠場でスプリント予選は20台に
    また、アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)もFP1でマーモットと接触した際のダメージによりスプリント予選を欠場することが決定している。

    これにより、F1カナダGPのスプリント予選は20台で争われる異例のセッションとなった。

  • アレクサンダー・アルボン F1カナダGPで“マーモット事故” スプリント予選を欠場

    アレクサンダー・アルボン F1カナダGPで“マーモット事故” スプリント予選を欠場

    アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)は、2026年F1カナダGPのスプリント予選を欠場することになった。FP1でコース上の野生動物と接触し、マシンに想定以上の大きなダメージを負ったためだ。

    ウィリアムズは修復作業を進めたものの、損傷はギアボックスとパワーユニットの交換を必要とする規模に及び、同日午後のスプリント予選までに作業を完了できないと判断した。

    マーモットとの接触でFP1が終了
    アルボンのカナダGPは、週末唯一のプラクティスでいきなり困難に見舞われた。金曜午後のFP1でマーモットと接触し、その衝撃によってウィリアムズのマシンは大きなダメージを受けた。

    この接触により、アルボンはFP1の残り時間を走行できず、マシンはガレージへ戻された。チームはすぐに修復作業に取りかかったが、損傷の範囲は当初の想定を大きく上回っていた。

    ギアボックスとパワーユニット交換でスプリント予選欠場
    ウィリアムズは声明で、アルボンがスプリント予選に出走しないことを明らかにした。

    「FP1でコース上の野生動物が関係したインシデントを受け、アレックスは今日午後のスプリント予選には出走しない」

    「チームはマシンを修復するために最善を尽くしたが、受けたダメージは当初考えられていたよりもはるかに大きく、ギアボックスとPUを交換する必要がある」

    「アレックスにとっては不運だが、明日のセッションに向けて可能な限り準備できるよう、カルロス側のガレージから得られるすべての学びを生かしていく」

    スプリント週末で重い代償
    カナダGPはスプリントフォーマットで行われており、FP1は各チームにとってセットアップを煮詰める貴重な走行機会だった。アルボンはその走行時間を失っただけでなく、スプリント予選も欠場することになり、週末の立て直しは一段と難しくなった。

    ウィリアムズにとっては、カルロス・サインツ側のデータがアルボンの週末を再構築するうえで重要な基準となる。土曜以降の走行に向けて、チームは限られた情報の中でマシンを再び仕上げる必要がある。

  • F1カナダGP FP1:アントネッリ最速 大型アップグレードのメルセデスが1-2

    F1カナダGP FP1:アントネッリ最速 大型アップグレードのメルセデスが1-2

    2026年F1カナダGPのフリー走行1回目が5月22日(金)にジル・ヴィルヌーヴ・サーキットで行われ、キミ・アントネッリ(メルセデス)がトップタイムを記録した。スプリント形式で行われる今週末は、このFP1が唯一のプラクティスとなり、各チームにとってスプリント予選前の貴重な走行機会となった。

    セッションは3度の赤旗により中断される波乱の展開となったが、メルセデスは投入した大型アップグレードを生かし、アントネッリが1分13秒402、ジョージ・ラッセルが2番手につけてワンツー。3番手にはフェラーリのルイス・ハミルトンが入った。

    唯一のプラクティスで全22台が一斉にコースイン
    現地時間12時30分にピット出口のシグナルがグリーンになると、全22台がジル・ヴィルヌーヴ・サーキットへ向かった。スプリント予選を控えた唯一の60分間で、各チームはセットアップ確認とタイヤ評価を急いだ。

    開始から5分も経たないうちに、フランコ・コラピントのアルピーヌにトラブルが発生。コラピントは無線で「スロットルが機能していない」と訴え、なんとかピットに戻ったものの、チームはパワーユニットの電気系トラブルへの対応に追われた。

    路面はまだ非常に汚れており、各車は序盤から限界を探る展開となった。ランド・ノリスは最終シケインでランオフへ入り、マックス・フェルスタッペンはターン7出口で芝生にタイヤを落とした。それでもフェルスタッペンはハードタイヤで1分15秒895を記録し、序盤のトップに立った。

    ローソン停止で最初の赤旗 アルボンはグラウンドホッグと接触
    開始10分を前に、リアム・ローソンのレーシングブルズがターン5付近でメカニカルトラブルにより停止。バーチャルセーフティカーを経て赤旗が出され、マシン回収のためセッションは一時中断された。この中断により、セッション時間には4分が追加された。

    再開後も各車はグリップ不足に苦しみ、オスカー・ピアストリが最終シケインをショートカットし、ハミルトンもターン8/9のシケインで芝生を横切った。

    20分経過時点ではラッセルが1分15秒760でトップに立ったが、すぐにアントネッリが1分15秒414で上回った。その後、ピアストリがハードタイヤで1分14秒963を記録し、最初に1分15秒を切った。

    しかし、開始から25分近くで2度目の赤旗が出された。アレックス・アルボンがターン7出口でグラウンドホッグと接触し、ウィリアムズに大きなダメージを負ったためだ。スプリント予選までの修復時間は限られており、ウィリアムズにとっては厳しい状況となった。この中断により、セッションはさらに15分延長された。

    メルセデス勢が最速争い アントネッリが1分13秒402
    再開後は多くのドライバーが引き続きハードタイヤで走行を重ねるなか、メルセデス勢がチーム内で最速タイムを更新し合った。アントネッリはハードタイヤで1分14秒392までタイムを縮め、アップグレード投入初日からW17の速さを示した。

    終盤に入ると、ラッセルが上位勢で最初にソフトタイヤを投入。1分13秒850を記録してトップに立ったが、直後にアントネッリが1分13秒402をマークし、このタイムがセッション最速となった。

    ラッセルはその後、ターン1でオーバーランし、さらにターン2でスピンしてバリアに軽く接触したが、マシンに大きなダメージはなく走行を続けた。

    オコンがクラッシュ 3度目の赤旗でセッション終盤も混乱
    終盤にはエステバン・オコンが大きなクラッシュを喫した。ハースのオコンはターン4出口でスピンし、正面からバリアに衝突。ノーズを大きく破損し、デブリ回収のため3度目の赤旗が出された。

    セッションは残り1分未満で再開されたが、オコンはピット出口の赤信号を通過した件で審議対象となった。

    最終的に、アントネッリがトップ、ラッセルが2番手となり、メルセデスがワンツーで唯一のフリー走行を終えた。3番手にはハミルトン、4番手にシャルル・ルクレール、5番手にフェルスタッペン、6番手にノリスが続いた。

    トップ10は、7番手ピアストリ、8番手アービッド・リンドブラッド、9番手ニコ・ヒュルケンベルグ、10番手フェルナンド・アロンソという顔ぶれとなった。

    メルセデスのアップグレードが初日から存在感
    今回のFP1で最も大きな収穫を得たのはメルセデスだった。アントネッリとラッセルはハードタイヤ、ソフトタイヤの双方で速さを示し、スプリント予選を前に明確な優位性を印象づけた。

    一方で、3度の赤旗によりロングランやセットアップ比較の時間は大きく削られた。特にローソン、アルボン、オコン、コラピントにとっては走行量不足が大きな痛手となり、スプリント予選へ向けて限られた準備で臨むことになる。

    カナダグランプリ 2026年のF1世界選手権

    2026年F1カナダGP フリー走行1回目 結果

    1.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス) – 1分13秒402
    2.ジョージ・ラッセル(メルセデス) – 1分13秒544
    3.ルイス・ハミルトン(フェラーリ) – 1分14秒176
    4.シャルル・ルクレール(フェラーリ) – 1分14秒355
    5.マックス・フェルスタッペン(レッドブル) – 1分14秒366
    6.ランド・ノリス(マクラーレン) – 1分14秒799
    7.オスカー・ピアストリ(マクラーレン) – 1分14秒963
    8.アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ) – 1分15秒452
    9.ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ) – 1分15秒698
    10.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン) – 1分15秒863
    11.ガブリエル・ボルトレト(アウディ) – 1分16秒214
    12.アイザック・ハジャー(レッドブル) – 1分16秒253
    13.エステバン・オコン(ハースF1チーム) – 1分16秒497
    14.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ) – 1分16秒642
    15.カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ) – 1分16秒660
    16.ピエール・ガスリー(アルピーヌ) – 1分16秒809
    17.ランス・ストロール(アストンマーティン) – 1分16秒978
    18.リアム・ローソン(レーシングブルズ) – 1分17秒431
    19.オリバー・ベアマン(ハースF1チーム) – 1分17秒770
    20.バルテリ・ボッタス(キャデラックF1) – 1分17秒868
    21.セルジオ・ペレス(キャデラックF1) – 1分17秒926
    22.フランコ・コラピント(アルピーヌ) – タイムなし

  • 【速報】 F1カナダGP フリー走行 結果・タイムシート:アロンソ10番手

    【速報】 F1カナダGP フリー走行 結果・タイムシート:アロンソ10番手

    2026年F1カナダGP フリー走行1回目の結果・タイムシート。現地時間5月22日(金)にジル・ヴィルヌーヴ・サーキットで2026年のF1世界選手権 第5戦 カナダグランプリのフリープラクティスが行われた。

    トップタイムを記録したのはアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)。2番手にジョージ・ラッセル(メルセデス)、3番手にルイス・ハミルトン(フェラーリ)が続いた。アストンマーティン・ホンダは、フェルナンド・アロンソが10番手、ランス・ストロールは17番手だった。

    ■ メルセデスF1が圧倒的速さ アントネッリ首位発進
    2026年F1カナダGPの唯一のプラクティスとなるフリー走行1回目は、メルセデス勢が他を圧倒した。アンドレア・キミ・アントネッリがトップタイムを記録し、ジョージ・ラッセルも0.142秒差の2番手。短いジル・ヴィルヌーヴ・サーキットで約0.8秒のギャップを築き、アップグレード投入初戦で強烈な存在感を示した。

    ■ 赤旗3回でFP1は15分延長 波乱のセッションに
    セッションはリアム・ローソン、アレクサンダー・アルボン、エステバン・オコンのストップ/クラッシュによって計3度の赤旗が出される荒れた展開となった。レースコントロールは中断時間を補うため、当初4分だった延長をさらに拡大し、最終的にFP1は15分延長される異例の対応となった。

    ■ ローソンは序盤離脱 スプリント週末で大打撃
    最初の赤旗原因となったのはリアム・ローソン。パワーステアリングを失ったと無線で訴え、マシンをコース脇に停止させた。スプリント週末で唯一のプラクティスとなる中、アップグレードを投入したレーシングブルズにとって大きな痛手となった。

    ■ アントネッリ vs ラッセル 同門対決が白熱
    メルセデスの2台は序盤から激しいトップ争いを展開。ウォール際ギリギリまで攻めたアントネッリが最終的に1分13秒402を記録し首位に浮上した。一方のラッセルも安定した走りを見せ、昨年勝利したカナダGPで好スタートを切っている。

    ■ フェラーリF1は3・4番手 ハミルトンはロックアップ
    ルイス・ハミルトンは大きなロックアップでフラットスポットを作りながらも3番手を確保。シャルル・ルクレールも4番手につけ、フェラーリ勢はメルセデスに続く位置を確保した。ただしトップとの差は大きく、まだ改善の余地を残している。

    ■ マクラーレンは苦戦 ピアストリにもフラットスポット
    ランド・ノリスが6番手、オスカー・ピアストリが7番手。ピアストリはアタック中にロックアップを喫してタイヤにフラットスポットを作り、走行を中断した。前戦マイアミで接近したメルセデスとの差が再び広がる可能性も見えてきた。

    ■ リンドブラッドが8番手 新フロア投入の効果示す
    レーシングブルズは新フロアを投入し、アービッド・リンドブラッドが8番手と好走。チームメイトのリアム・ローソンが序盤離脱となった中、ルーキーながら安定感ある走りで存在感を示した。

    ■ アストンマーティンは振動問題改善の兆し
    フェルナンド・アロンソは10番手。ソフトタイヤを早めに投入したことで順位はやや良く見える面もあるが、チーム側はマイアミで振動問題を解決できたとして楽観視している。カナダではアップグレード投入はないものの、安定性改善が注目される。

    ■ アルピーヌはコラピントが実質走行不能
    フランコ・コラピントは序盤にスロットル系トラブルを訴え、その後PUの電気系統トラブルが判明。1周のみでセッション終了となった。スプリント週末で走行時間が限られる中、SQへ向けて厳しい状況となっている。

    ■ スプリント週末特有の“忙しいFP1”に
    カナダGPは初のスプリント開催となり、FP1が唯一のプラクティス。各チームはハード、ミディアム、ソフトを分けて比較しながらアップグレード評価も並行して進めた。赤旗中断が相次いだことで、走行時間確保とセットアップ作業の難しさが際立つセッションとなった。

    F1カナダグランプリ フリー走行 結果・タイムシート

    順位 No ドライバー チーム タイム GAP LAP
    1 12 アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデス 1分13秒402   33
    2 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 1分13秒544 0.142 35
    3 44 ルイス・ハミルトン フェラーリ 1分14秒176 0.774 36
    4 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1分14秒355 0.953 36
    5 3 マックス・フェルスタッペン レッドブル 1分14秒366 0.964 31
    6 1 ランド・ノリス マクラーレン 1分14秒799 1.397 32
    7 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン 1分14秒963 1.561 32
    8 41 アービッド・リンドブラッド レーシングブルズ 1分15秒452 2.050 33
    9 27 ニコ・ヒュルケンベルグ アウディ 1分15秒698 2.296 28
    10 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーティン 1分15秒863 2.461 31
    11 98 ガブリエル・ボルトレト アウディ 1分16秒214 2.812 33
    12 6 アイザック・ハジャー レッドブル 1分16秒253 2.851 29
    13 31 エステバン・オコン ハース 1分16秒497 3.095 32
    14 23 アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ 1分16秒642 3.240 15
    15 55 カルロス・サインツJr. ウィリアムズ 1分16秒660 3.258 36
    16 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ 1分16秒809 3.407 29
    17 18 ランス・ストロール アストンマーティン 1分16秒978 3.576 30
    18 30 リアム・ローソン レーシングブルズ 1分17秒431 4.029 5
    19 87 オリバー・ベアマン ハース 1分17秒770 4.368 26
    20 77 バルテリ・ボッタス キャデラック 1分17秒868 4.446 28
    21 11 セルジオ・ペレス キャデラック 1分17秒926 4.524 28
    22 43 フランコ・コラピント アルピーヌ     1
  • メルセデスF1 “スタート問題”解決へ カナダGPで新クラッチレバーを投入

    メルセデスF1 “スタート問題”解決へ カナダGPで新クラッチレバーを投入

    メルセデスが、2026年F1シーズン序盤から続くスタート性能の改善に本腰を入れている。チームはカナダGPに向けてクラッチシステムとソフトウェアの両面に手を加え、アンドレア・キミ・アントネッリは「ステアリング側の変更が最も大きい」と明かした。

    今季ここまで全勝を維持しているメルセデスだが、レース序盤の蹴り出しでは何度も出遅れを経験してきた。特にシグナル消灯直後のホイールスピンやトルク制御には課題が残っており、ブラックリーでは問題解決に向けた開発作業が進められていた。

    カナダGPで新クラッチレバーを投入
    F1カナダGPを前にアントネッリは、メルセデスがスタート改善に向けて具体的な変更を施したことを明かした。

    「今週末はクラッチのレバーが新しくなっている。この部分に変更を加えたんだ」

    「ソフトウェア面でもかなり作業を進めたはずだ。マイアミではスタート時にその部分で少し問題があったからね」

    「確実に変更は加えられているけど、一番大きいのはステアリング側の変更だ。今週末、それがまともなスタートにつながるか見てみたい」

    メルセデスにとってスタート改善は急務となっている。W17は依然として高い競争力を示しているものの、今後は各チームの性能差が縮まっていくことをチーム側も想定しており、出遅れによるポジションロスを取り返す難易度はさらに高まるとみられている。

    一方で、カナダGPはスプリントフォーマットで行われるため、チームが新仕様を試せる機会は限られる。スタート練習が可能なのはフリー走行1回目後のみとなり、新クラッチへの適応時間は非常に短い。

    単なるターボ差では説明できない問題
    シーズン開幕当初、メルセデスのスタート難はフェラーリより大型のターボを採用していることが主因と考えられていた。フェラーリは低速域でのレスポンスに優れており、スタート加速では一定の優位性を持つとみられている。

    しかし実際には、それだけでは説明できない問題も浮上していた。オーストラリアではフォーメーションラップ中のバッテリー充電不足が影響し、他のレースではドライバー側の操作ミスも重なっていた。

    アントネッリはマイアミGP前にもシミュレーターでスタート練習を重ねていたが、それでも実戦では再び出遅れを喫した。そこでメルセデスは今回、ソフトウェア制御とクラッチシステムの双方に修正を加え、タイヤへのトルク伝達をより細かく制御する方向へ舵を切った。

    カナダGPは“本当の検証”になる
    カナダGPのジル・ヴィルヌーヴ・サーキットは、短い加速区間と強いトラクション性能が求められるコーナーが連続するレイアウトとなっている。そのため、スタート性能の差が序盤の展開を大きく左右しやすい。

    メルセデスは今週末、W17への大規模アップデート投入も予定しているが、実際にはスタート改善の成否も重要な焦点となる。特にライバル勢との性能差が縮まり始めれば、これまで以上に“最初の数秒”の重要性は増していくことになる。

    アントネッリが語ったように、新しいクラッチレバーと制御変更が本当に効果を発揮するかどうかは、実際のスタートでしか分からない。モントリオールのグリッドは、メルセデスにとって今季最大のスタートテストになりそうだ。