カテゴリー: F1カナダGP

  • アストンマーティン・ホンダF1 “PU&ギアボックスB仕様”を夏以降に投入か

    アストンマーティン・ホンダF1 “PU&ギアボックスB仕様”を夏以降に投入か

    アストンマーティン・ホンダF1は、2026年シーズン後半に向けてAMR26の“B仕様”投入を準備している可能性が浮上している。ホンダ側ではADUO支援を受けた改良版パワーユニット、アストンマーティン側ではギアボックスの再設計が進められているとされ、夏以降の巻き返しに向けた重要なアップデートになる可能性がある。

    F1カナダGPでは小規模な改善に留まる見通しだが、フェルナンド・アロンソが指摘していたギアボックス制御の問題や、冬から続いていた振動課題への対処は進展を見せている。

    チーム内部では、ザントフォールトやスパをターゲットにした大規模アップデート計画も噂されている。

    ホンダは振動問題解消後の“次の段階”へ
    ホンダはすでに、F1カナダGPに向けてAMR26のパワーユニットに限定的な変更を投入することを認めている。主な焦点は、冬から続いていた振動問題への対処と、エネルギー回生・供給の最適化にある。

    マイアミGPでは振動の解消が確認され、フェルナンド・アロンソもレース前後に改善を認めていた。これにより、日本側は単なる“生存モード”から一歩進み、パワーユニット全体の制御最適化によるパフォーマンス向上へ移行する段階に入ったとみられている。

    ただし、今回のカナダGPでICE本体の構造変更が行われるわけではない。真の性能向上版となる“ホンダPU B仕様”は、ADUOによる開発支援を受けながら夏以降に投入される可能性が高い。

    アロンソが問題視したギアボックス制御
    現在のAMR26における最大の課題のひとつは、エンジンよりもむしろギアボックス側にあるとみられている。

    アロンソはマイアミGP後、次のように語っていた。

    「週末を通して問題はエンジンよりもギアボックスの方だった。電子制御か何かだと思うけど、シフトダウンやシフトアップで奇妙な動きがあり、うまく制御できていなかった。まず解決すべきはそこだ」

    現状では、変速時の精度不足や反応のズレが指摘されており、短期間で構造そのものを変更することは難しいため、まずはトランスミッション制御ソフトウェアの最適化による改善が進められているとみられる。

    ギアボックスB仕様は夏以降か
    AMR26のギアボックスは、アストンマーティンF1がドライブシャフトとともに初めて本格自社開発したものだ。しかし、バーレーンテストの段階から反応の粗さや扱いづらさが指摘されていた。

    F1のギアボックスは単なる変速機ではなく、リアサスペンション取り付け部を兼ねる車体後部構造の一部でもある。そのため、大規模な設計変更には長い開発期間が必要になる。

    一部では、エイドリアン・ニューウェイ率いる技術陣が2月段階で部分的な再設計を決断したとの見方もある。ただし、それが事実だったとしても、新仕様ギアボックスの投入は早くても8月頃になる可能性が高い。

    そのタイミングは、ザントフォールトまたはスパで予定されている大規模空力アップデート、そしてホンダPU B仕様投入時期とも重なる可能性がある。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    カナダGPでは“小規模改善”に注目
    一方で、モントリオールでは全面刷新ではなく、小規模な改善が中心になる見込みだ。

    マイク・クラックはマイアミGPで、「モントリオールではいくつかの改善を投入する。我々にとって重要なレースであり、より良いパフォーマンスを期待している」と語っていた。

    現地では、ステアリングコラム周辺の変更が行われる可能性も取り沙汰されている。また、ジル・ヴィルヌーヴ・サーキット向けにローダウンフォース仕様のリアウイング投入も見込まれている。

    アストンマーティン・ホンダF1にとって、カナダGPは“夏のB仕様”へ向けた重要な中継地点となりそうだ。

  • ランス・ストロール 母国F1カナダGPに闘志「アストンマーティンは一歩前進」

    ランス・ストロール 母国F1カナダGPに闘志「アストンマーティンは一歩前進」

    ランス・ストロール(アストンマーティン)は、母国レースとなる2026年F1カナダGPを前に、アストンマーティンがマイアミGPで「一歩前進」したと語った。

    アストンマーティンは開幕から厳しい戦いが続いているが、前戦マイアミGPではストロールとフェルナンド・アロンソがそろって完走。マシンに影響していた振動問題にも改善が見られ、カナダGPでは現状のパッケージを最大限に引き出すことが焦点になる。

    ストロール「今季ずっと楽しみにしている週末」
    ストロールにとって、ジル・ヴィルヌーヴ・サーキットで行われるカナダGPは特別な一戦だ。木曜のメディアデーで、27歳のカナダ人ドライバーは母国レースへの思いを語った。

    「最高だ。今季ずっとこの週末を楽しみにしている」とストロールは説明した。

    「1年で一番好きなレースだ。トラックが大好きだし、ファンも、エネルギーも、街全体がレース週末に本当に入り込んでいる」

    「本当に電気が走るような雰囲気だ。FP1の最初のアウトラップで走っているときでさえ、サーキット全体のエネルギーがすごいと感じる。ここには何年にもわたる素晴らしい思い出があるし、いい結果も、いいレースもあった。楽しみだ」

    マイアミで振動問題は改善も、必要なのは「ダウンフォースとパワー」
    アストンマーティンは2026年シーズン序盤、厳しいスタートを強いられてきた。それでもマイアミGPでは、ストロールとアロンソがともにチェッカーを受け、問題となっていた振動も改善された。

    「マイアミでは振動を修正できたので、それはよかった」とストロールは語った。

    「レースを完走できたし、今季初めて2台ともチェッカーを受けた。それは一歩前進だと思う」

    「今は、もっと多くのダウンフォースとパワーを見つける必要がある。そこができれば、もっといい状態になる。だから、そこに集中している」

    ストロールは今後のアップグレードについて、スパかその次のザントフォールトで投入される可能性に触れた。ただし、それだけで上位争いに加わるほどの変化になるとは見ていない。

    「スパ、あるいはスパの次にアップグレードがある。どちらかは分からない。ザントフォールトかな? それでトップ争いができるようになるか? いや、そういうことは一夜にして起きるものではない」

    「全員ができる限り懸命にプッシュしているし、できるだけ早くマシンにラップタイムをもたらすために、僕たちはできることをすべてやっている」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    アロンソは現状の最適化を重視
    フェルナンド・アロンソも、モントリオールでのアストンマーティンの焦点について語った。今週末はパフォーマンスアップグレードがないため、現在のパッケージをどう最適化するかが重要になる。

    「週末ごとにターゲットは違う」とアロンソは説明した。

    「今週末は残念ながらパフォーマンスアップグレードがないので、焦点はドライバビリティにある。マシンの感じ方を改善し、現時点で持っているものを最適化しようとしている」

    難しい状況の中でチームの士気をどう支えるかを問われると、アロンソはドライバー側からのフィードバックの重要性を強調した。

    「今の僕たちの使命は、チームの近くにいて、できるだけ早く全員で改善しようとすることだ。そのためには団結する必要があるし、コックピットからエンジニアやデザイナーに対して、できる限り最善の形でフィードバックする必要がある」

    「明らかに、今後数カ月に向けて、エンジンコンセプトと空力コンセプトの両方で、パフォーマンスをもたらすためのいくつかの異なる哲学が来る。僕たちは、ステアリングを握っている側から何が必要なのか、そのフィードバックを正確に伝える必要がある」

    アストンマーティンにとってカナダGPは、大型アップグレードで一気に状況を変える週末ではない。マイアミで得た信頼性と振動改善の前進を土台に、現行パッケージの扱いやすさを高め、次の開発段階につなげる一戦となる。

  • アントネッリ F1カナダGP会見「この好調を一年維持するのは不可能ではない」

    アントネッリ F1カナダGP会見「この好調を一年維持するのは不可能ではない」

    アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)は、2026年F1カナダGPを前に、開幕から続く好調をどこまで維持できるかは「自分にとっても疑問符」だと語った。

    19歳のアントネッリはここまで3戦連続でポールポジションから優勝を飾り、チームメイトのジョージ・ラッセルに20ポイント差をつけてドライバーズ選手権首位に立っている。

    昨季の経験が支える飛躍
    今季の勢いをシーズンを通して続けられるかを問われたアントネッリは、自身にとっても未知数だと認めた。

    「それは自分にとっても疑問符だ。昨年の経験が大きな役割を果たしていると思うし、昨年の難しい時期を乗り越えたことも助けになっていて、僕をかなり強くしてくれた」

    「状況をよりコントロールできていると感じているし、自分にとって何が良くて、何が良くないのかもより分かっている。正しいことに集中しようとしているだけだけど、ここまではかなりうまくいっている。もちろん今週末の目標は、マイアミで終えたところから再開して、この良い流れを続けることだ」

    「もちろん何が起きるかは分からないけど、この調子を一年を通して維持することは不可能ではないと思う」

    アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ) カナダグランプリ

    カナダは初表彰台の地
    メルセデスは今週末、今季初の本格的なアップグレードパッケージを投入する。カナダは昨年、ラッセルが優勝し、アントネッリがF1初表彰台を獲得した舞台でもある。

    「ここは僕にとって特別な意味を持つ場所だ。初めて表彰台に上がった場所だからだ」

    「今週末はさらに良い思い出を作れるようにしたいし、表彰台の一番高いところで終えられるようにしたい。でも、それが難しいことは分かっている」

    「ジョージはここでいつもとても強い。簡単にはいかない。でも僕たちはアップグレードも持ち込んでいるし、うまく機能してくれることを願っている。シミュレーターでは試していて、ここまではポジティブに見えている」

    課題のスタート改善へ小変更
    一方で、アントネッリは今季ここまで多くのレースでスタートに苦しんできた。カナダGPではW17のクラッチパドルに小変更が加えられている。

    「小さな変更を施した。これがスタートでより一貫性を持つ助けになって、ラインを離れるときにポジションを失わずに済むようになればいい」

    3連勝という勢い、初表彰台を得たサーキット、そしてメルセデスの大型アップグレード。アントネッリにとってカナダGPは、序盤戦の快進撃が一過性ではないことを示す重要な一戦となる。

  • ガブリエル・ボルトレト アントネッリとフェルスタッペン比較は「公平ではない」

    ガブリエル・ボルトレト アントネッリとフェルスタッペン比較は「公平ではない」

    ガブリエル・ボルトレト(アウディ)は、2026年F1シーズン序盤でランキング首位に立つキミ・アントネッリについて、マックス・フェルスタッペンと比較するのは時期尚早だと語った。

    アントネッリは開幕4戦を終えた時点でメルセデスのチームメイトであるジョージ・ラッセルに20ポイント差をつけ、F1史上初めて自身初の3回のポールポジションをすべて連勝につなげたドライバーとなった。

    「彼には時間を与える必要がある」
    カナダGPを前にアントネッリについて問われたボルトレトは、同世代の才能を認めながらも、フェルスタッペンとの比較には慎重な姿勢を示した。

    「キミは非常に才能がある」とボルトレトは語った。

    「フェルスタッペンのレベルか? 彼には時間を与える必要がある。マックスと比較すること自体、あるいは誰かをマックスと比較すること自体が公平だとは思わない。まず年齢が違うし、F1での時間も違う。マックスはすでに多くのことを成し遂げている」

    「少し落ち着いて見るべきだと思う。それに、僕が同世代の誰かを評価する立場ではない。公平ではないと思う。僕は彼と年齢も近いし、彼とレースをしてきた。だから、自分が競うべき相手だと感じている誰かについて話したくはない」

    若手世代の力を示すアントネッリの快進撃
    それでもボルトレトは、アントネッリが好調なメルセデスで結果を出していることを高く評価した。

    「今の彼には良いマシンがあり、良い仕事をしている。シーズン序盤としては信じられないようなスタートを切り、3連勝している」

    「彼のことはうれしく思っている。オリバー・ベアマン、アイザック・ハジャー、僕、そして1年上下の他のドライバーたちを含めて、僕たちの世代に才能があることを示しているからだ」

    「若いドライバーがうまくやっているのを見るのは素晴らしいことだし、僕たち全員が良いマシンを手にして、そういう戦いができるチャンスを得られればいいと思う。彼は間違いなくチャンピオンシップを争えると思う。実際にランキング首位にいるのだから、勝つことはできる」

    アンドレア・キミ・アントネッリ

    アウディでの自分の道を重視するボルトレト
    一方で、ボルトレトはアントネッリの成功を自分の状況と重ね合わせることは避けた。アウディは開幕戦オーストラリアGPでボルトレトが9位に入って以降、ポイントを獲得できていない。

    アントネッリの活躍がモチベーションになるかと問われると、ボルトレトはこう答えた。

    「それがモチベーションになるとは言わない。なぜなら、その状況にいるのは僕ではないからだ。彼が信じられない仕事をしていることはうれしいし、彼にはその資格がある。才能もある。僕は彼のことをずっと前から知っている」

    「彼はとても良いマシンに乗っていて、やるべき仕事を果たしている。完璧なシーズン序盤を過ごし、今ランキング首位にいるのは当然のことだ。でも、それが僕のモチベーションになるかと言えば、何も変わらない。もっと頑張ろうという意味で変化があるわけではない」

    「僕には自分の仕事があり、自分の優先事項があり、自分の前にあるプロジェクトがある。将来的には僕たちもうまくやれると確信している。ただ、時間と忍耐が必要なんだ」

  • F1カナダGP 記者会見 PART2:ラッセルが王座争いに冷静 ガスリーはPSG支持

    F1カナダGP 記者会見 PART2:ラッセルが王座争いに冷静 ガスリーはPSG支持

    2026年F1カナダGPの木曜FIA記者会見PART2には、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)、ジョージ・ラッセル(メルセデス)、アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)が出席した。

    ガスリーはマイアミ後にポール・リカールとマニクールで走行した感想を語り、ラッセルはメルセデスの大型アップグレードやタイトル争いへの姿勢を説明した。F1初年度を戦うリンドブラッドは、初めて迎えるカナダGPへの期待と、ここまでのシーズンを振り返った。

    Q:ピエール、マイアミ以降、ポール・リカールとマニクールで多く走りましたね。フランスの名門サーキットで再びステアリングを握った感想は?

    ピエール・ガスリー:ああ、正直に言うと、もう少し忘れかけていた。カステレに行って、そこからマニクールへ飛んで、マニクールで2日間のテストをした。だからかなりクールだった。特にカステレでは、フランスのファン、モータースポーツファンに囲まれて、すごく特別な週末だった。古いF1マシンもたくさん見られたし、1979年のルノーのターボ車で数周走ることもできた。それは本当に素晴らしい感覚で、このスポーツが時間とともにどれだけ進化してきたかを実感させられた。今ではほとんどまったく別のスポーツのようだ。

    それからマニクールに行けたのも良かった。面白いトラックだ。実は僕にとって初めてだった。そして、ここまであまり走れていないという話をしていたところだった。5月末なのに、まだ4レースしかしていない。だからもっとトラック上でのアクションが欲しいと思っている。

    Q:マニクールでのピレリのウェットタイヤテストは、今週末の天気予報を考えると役立つかもしれません。ウェットでのクルマはどうでしたか?

    ガスリー:君たちは驚くことになると思う。この2日間をやれて良かったよ。君たちにとっては面白くなると思う。僕には1月20日のシルバーストンがあって、それは忘れられないものだったし、一生残ると思う。でもマニクールもまた別物だった。

    Q:何が難しいのでしょうか? トルクですか? 何がそれほどチャレンジングなのですか?

    ガスリー:その質問には答えてほしくないと思うよ。

    Q:では、ドライだと仮定して、ここモントリオールでのパフォーマンスについて聞きます。マイアミではクルマに完全には満足していないと言っていました。進歩はありましたか? エンストンでシミュレーター作業もしていましたね。

    ガスリー:ああ、マイアミからは良い学びがあったし、今回はより多くの答えを持ってここに来ていると思う。前戦でクルマに投入したものを完全に理解するために、FP1でまだ試すことはいくつかある。でも、必要だった前進はできたと確信している。

    全体的に見れば、マイアミでのペースは良かったと思う。2台ともQ3に入ったし、スプリントでは8位になれた。フランコはレースで7位に入った。良い流れが生まれていると思うし、このままプッシュし続けて、さらに自分たちから引き出そうとしていくだけだ。

    Q:モントリオールのレイアウトはクルマに合うと思いますか?

    ガスリー:分からない。でもポイント争いをするための良いベースラインはあると確信している。マイアミでは、差が少し広がったように見えて少し驚いた。僕たちは中団からかなり明確に抜け出しているように見えた。今週末もそうなってくれることを願っているけど、それは明日分かる。

    Q:最後に、マックスのニュルブルクリンク24時間挑戦は見ていましたか? どう思いましたか?

    ガスリー:正直、見ないでいるのは難しかった。かなりクールだと思った。あのパフォーマンスとコミットメントは尊敬している。僕もあのレースをやってみたいし、実際に同じように戦ってみたい。彼はすごく不運だったと思う。もちろん、彼が今どのレベルにいるかを示しただけだったし、あのカテゴリー、あのフィールドでとても競争力があるのを見ても驚きはなかった。SNSなどにも素晴らしいハイライトがいくつか出ていた。すごくクールだったと思う。

    Q:ジョージ、ピエールはニュルブルクリンク24時間に出たいと言っています。あなたはどうですか?

    ジョージ・ラッセル:ああ、いつかは間違いなく。正直、ピエールが言ったように、週末にマックスを見るのはかなりクールだった。僕も過去にそのレースを追っていたし、ああいう24時間レース、あそこやバサーストもそうだけど、本当に過酷なレースだ。

    僕たちはみんなマックスとは少し違う立場にいる。もちろん僕たちも世界選手権を勝つことを目指しているけど、彼は自分が楽しめることをできる贅沢な立場にいる。彼にとっては素晴らしいことだし、彼は素晴らしい仕事をした。

    Q:ではここモントリオールに話を移します。あなたは昨年の勝者で、このトラックでは常に好調です。走り出すのをどれほど楽しみにしていますか?

    ラッセル:ピエールが言ったように、5月末なのに4レースしかしていない。今年はここまでかなり途切れ途切れに感じている。だから、ただレースに戻って、連戦が増えて、少しリズムに入っていくのを楽しみにしている。マイアミは僕にとって本当に厳しい週末だったけど、そこから多くを学んだ。今週末に向けてはすごく良い感触だ。

    Q:マイアミから得た最大の学びは何でしたか?

    ラッセル:僕たちの多くはエネルギーマネジメントにも集中している。過去からあるタイヤへの対応、セットアップへの対応、レースの基本的な部分が、エネルギーマネジメントに集中していることで少し後回しになっている。だから別のところに集中していたことで、いくつか重要なものを見落とした。それは良いリマインダーになった。痛みはあったけど、本当に必要な週末だったと思う。シーズンの残りにとって非常に有益になるはずだ。

    Q:メルセデスは今季最初の大きなアップグレードを投入します。何を期待していますか?

    ラッセル:マイアミでマクラーレンとフェラーリが持ち込んだアップグレードと同じくらい競争力があることを期待している。彼らは明らかにまずまずの前進を果たした。僕たちの数値もかなり有望に見える。ただ、現実でその通りに相関するとは限らない。競争力がないと示す科学的な根拠はないけど、実際にトラックで走らせるまでは、常にいくつかの未知数がある。

    Q:パワーユニットについても聞きます。予選での6MJ充電制限は今季ここまでで最も低い値です。コクピットではどう影響しますか?

    ラッセル:正直、あまり大きくは影響しないと思う。正しい判断だと思う。シミュレーションを見る限り、ストレート終盤でスピードを失うようには見えない。ラップ中にリフトやコースティングをするような癖も出ないはずだ。だから間違いなく正しい方向だし、ここではより分かりやすくなると思う。

    Q:アービッド、お待たせしました。初めてのカナダGPです。ジル・ヴィルヌーヴ・サーキットの印象は?

    アービッド・リンドブラッド:素晴らしいトラックだと思う。今週、走り出すのを本当に楽しみにしている。2011年の有名なレースは、子どもの頃に最初に見たレースのひとつだったことを覚えている。あれは、このスポーツを好きになったレースのひとつだった。今でもとてもよく覚えている。だから、この特別なトラックを走る機会を得られることを本当に楽しみにしている。

    Q:準備についてもう少し教えてください。スプリント週末ですし、初めて来るには難しいトラックです。どのような準備をしましたか?

    リンドブラッド:ああ、チャレンジになると思う。今季の状況を考えると、スプリントがかなり多い。最初の5戦のうち3つがスプリントになると思うから、少し慣れてきてはいる。でも、シミュレーターでかなり作業した。準備のために僕たちが持っている主なツールだから、ファクトリーに行って、過去数年のことを確認しつつ、エンジニアたちとシムで自分の作業をして、できる限り準備を進めた。オンボードを見たり、普通のことはすべてやった。

    Q:今週末はさらにアップグレードも入っています。シミュレーターではどう感じましたか?

    リンドブラッド:良い感じだった。新しいフロアがある。少しステップになるはずだけど、ジョージが触れたように、それが100%トラックで相関するかはいつも分かりにくい。だから楽観的ではあるけど、自分自身に集中して、どうなるかを見ていく。

    Q:第5戦を迎え、カレンダーには間隔もありました。ここまでの初年度を振り返る時間もあったと思います。自分のシーズンをどう総括しますか?

    リンドブラッド:悪くはなかったと思う。良い瞬間もあったし、難しい瞬間もあった。それは予想されることだ。もちろん、僕にとってはルーキーイヤーだからね。全体としてはかなり前向きに捉えている。自分に何ができるかを時々示せたと思う。でも、まだ取り組むべき部分もある。だから自分には自信があるけど、もっと良くできるところに取り組もうとしている。

    Q:ジョージ、首位とは20点差です。まだ第5戦ですが、今週末はどれほど大きな意味を持ちますか?

    ラッセル:僕にとってはただの1レースだ。ただの1レースだし、チャンピオンシップは頭の中にさえない。自分に何ができるか、自分にどれだけのスピードがあるかは分かっている。もちろんマイアミは悪い週末だった。昨年もあそこでは厳しい週末だったけど、その後モントリオールに来て素晴らしい週末を過ごした。今年も同じになるという意味ではないけど、自分自身に集中し、メルボルンや中国でやったようにプロセスを進め、自分がコントロールできることをコントロールする必要がある。

    だから本当にまったく慌てる必要はない。言ったように、まだ4レースが終わっただけで、少なくともあと18レースある。実際、最後にチャンピオンシップを争ったF2時代を振り返ると、F2では4レース後に6位で、35点くらい離されていた。だからこの時点では何の意味もない。

    Q:ジョージ、スタート手順に役立つソフトウェア面のアップグレードはどれほど重要ですか?

    ラッセル:もちろん、スタートは僕たちにとって大きな焦点だ。明らかにそこが最大の弱点だからだ。短期的に大きな改善をするのは難しいと分かっているし、もちろん短期的に解決するためにできる限り努力している。でも、中期的に変更して改善し続けなければならない項目もある。

    そして当然、レーススタートはあまり練習できない。シミュレーターでも実際には練習できない。レースによっては、フリー走行でさえレーススタートを練習できないこともある。だから改善するために最善を尽くし続ける。

    Q:今年は中断が多く、不運もありました。クルマの感触として、ドライビングスタイルに合っていない感覚はありますか?

    ラッセル:いや、それはサーキットに大きく左右されると思う。去年と同じだ。誰にでも得意なサーキット、苦手なサーキットがある。客観的に見れば、マイアミだけが唯一のつまずきだった。去年の僕にとっても、ある意味そうだった。だから22戦のうち1戦がそうだっただけであってほしい。

    中国と日本では少し不運もあって、少し難しいスタートにはなった。もしそこが少し違っていれば、シーズンはまったく違う状況になっていたかもしれない。だから心配する理由はない。通常通り仕事をして、この週末が何をもたらすかを見るだけだ。そしてヨーロッパシーズンに入り、僕たち全員がもう少しリズムに乗り、年末にはダブルヘッダーやトリプルヘッダーもある。物事はとても速く変わる。

    Q:ジョージ、昨年も見られたように、このトラックがあなたに合う理由を説明できますか?

    ラッセル:ここ2年、このトラックは僕たちのクルマにより合っていたと思う。涼しいコンディションで明らかに良いパフォーマンスを発揮していたからだ。ラスベガスで勝ち、カナダで勝った。ここでは過去2年ポールを獲っているし、それが大きな部分だったと思う。昨年はキミもここで表彰台に上がったし、僕たちは2人とも非常に良いパフォーマンスを発揮した。

    今年の最初の3レースは、チームとして勝っている。昨年は年間4勝だった。そこからカナダに来て勝った。だから今年も勝てるという保証にはならない。ただ、僕はこのトラックが好きだ。流れが好きだし、中速コーナーの性質も好きだ。ここは楽しめる。

    Q:ピエール、アーセナルがリーグを制した話がありましたが、PSGもリーグを制し、チャンピオンズリーグでアーセナルと対戦します。どう見ていますか?

    ガスリー:ようやく本当の話をし始めてくれてうれしいよ。僕の意見? そうだね、僕はPSGの大ファンだし、僕たちは昨年チャンピオンズリーグを勝った。だから素晴らしい試合になると思う。実はプレミアリーグもかなり見てきた。ここ数年、アーセナルは優勝にかなり近づいていたし、今季それを成し遂げたことを、チーム全体、監督にとってうれしく思っていた。

    カナダの後の来週末の予定はもう決まっている。素晴らしいフットボールの試合になると確信している。そしてもちろん僕はPSGを応援するし、彼らが2度目のチャンピオンズリーグを持ち帰ってくれることを願っている。

    Q:ジョージ、いつかマックスとチームメイトとしてニュルブルクリンク24時間に出る姿は想像できますか?

    ラッセル:ああ、絶対にないとは言えない。誰にも分からない。言ったように、絶対にないとは言わない。マックスは明らかに最高のひとりだ。昨年は彼とチームメイトになることについてたくさん聞かれたけど、それはシートを共有するというよりF1での話だった。僕はやる気があるし、常に最高の相手と戦う機会を歓迎する。それはルイスとチームメイトだった時にも感じていたことだし、マックスについても今でもそう感じている。どんなドライバーでも、最高の相手と真っ向勝負したいものだ。

    ガスリー:チームマネージャーとして?

    ラッセル:ああ、それはどうかな。

    Q:ジョージ、経験以外で、チャンピオンシップで優位に立てる自分の資質は何だと思いますか?

    ラッセル:正直に言うと、僕は自分自身を最大の競争相手として見ている。それはこの7年間、F1キャリア全体でやってきたことだ。自分の項目をすべて満たせば、誰にでも勝てると分かっている。昨年ルイスとチームメイトだった時もそうだったし、キミとチームメイトだった時もそうだった。その前の年にルイスと組んでいた時もそうだった。

    だから、誰かに対して自分の優位性を見るのではない。自分自身から、エンジニアたちとともに、クルマのセットアップから、タイヤから、どうやって最大限を引き出すかを見ている。そうした項目をすべて満たせば勝てる。それが僕の目標だ。

    Q:キミは今年ステップアップしたと思いますか?

    ラッセル:キミは昨年を通して非常に速かったと思う。大きな違いは、昨年は僕たちが複数のチームと混戦の中にいて、すべてのセッションがチャレンジだったことだ。昨年はQ1を通過するだけでも大きなプレッシャーとストレスがあった。Q3に進むのもそうだった。

    レーススタートも同じで、昨年は悪いスタートを切ると、失った4つか5つのポジションを簡単に取り戻すことはできなかった。そこまでのペース優位がなかったからだ。だから間違いなく、彼は本当に素晴らしいレベルでパフォーマンスしている。でも、それは彼の中に常にあるものだと分かっていたし、昨年も見ていた。だから彼は素晴らしいドライバーだ。

    Q:ジョージ、年ごとの自分の進歩はどう測っていますか? 勝利、表彰台、結果だけですか?

    ラッセル:F1の美しさは、毎年が違うことだと思う。テニス選手を見れば、同じような環境、同じラケット、同じボール、クレー、ハードコートと、毎年同じものを相手にする。だから進歩を本当に測ることができる。

    ドライバーの場合、今年はタイヤが違い、パワーユニットが違い、クルマも違う。すべてのレース週末に行くたびにコンディションが違う。今週末のコンディションも、12か月前のカナダとは違う。だから進歩を測るのはとても難しい。なぜなら、自分が改善しようとしている限界、あるいは弱点は、年ごとに変わる可能性があるからだ。ある年には強みだったものが、ある年には弱点になることもある。だからドライバーとしては、与えられたものに対して常に適応できなければならないと思う。

    Q:アービッド、F1ドライバーになって約5か月です。ここまでで最もクレイジーだった瞬間は?

    リンドブラッド:間違いなく一番クレイジーだった瞬間はメルボルンだ。F1での初レースだったし、おそらくメルボルンの1周目はかなりすごかった。ある時点で3番手を走っていて、長い間見上げてきた存在であるルイスとサイド・バイ・サイドで走ることになるとは思っていなかった。

    だから正直、その瞬間の感情を説明するのは難しい。かなり大きな遅れがあった。実際に何が起きたのか理解できたのは、2周目の始めか、2周目の中盤くらいだったと思う。本当にかなりすごかった。

    Q:3人に質問です。サッカーとワールドカップにどれくらい関心がありますか? フランス、イギリス、イングランドに優勝のチャンスはあると思いますか?

    リンドブラッド:フットボールが帰ってくるよ。

    ラッセル:彼が言ったよ。

    ガスリー:それはどうかな。思い出させてあげるよ……どのレースだったかな? スパ?

    ラッセル:スパだね。スパの土曜日だ。

    ガスリー:どのホームに帰ってくるか見てみよう。

  • F1カナダGP 記者会見 PART1:ストロール母国戦、ハミルトンがアーセナル優勝に涙

    F1カナダGP 記者会見 PART1:ストロール母国戦、ハミルトンがアーセナル優勝に涙

    2026年F1カナダGPの木曜FIA記者会見PART ONEには、ランス・ストロール(アストンマーティン)、ルイス・ハミルトン(フェラーリ)、バルテリ・ボッタス(キャデラック)が出席した。

    地元モントリオールでのレースを迎えるストロールは、アストンマーティンがマイアミで振動問題を解決したことを明かし、「今はもっと多くのダウンフォースとパワーが必要だ」と語った。また、フェルスタッペンのニュルブルクリンク24時間での走りについても「脱帽だ」と称賛した。

    ハミルトンは、フェラーリでシミュレーター作業を見送った理由について語った。さらに、アーセナルのプレミアリーグ優勝への思いや、母親とともにカナダGPを過ごす理由も明かした。一方、ボッタスはキャデラックのアップグレード状況や、キミ・アントネッリへの助言を振り返った。

    Q:地元モントリオールでレースを迎える気持ちは?

    ランス・ストロール:素晴らしいよ。この週末をシーズン中ずっと楽しみにしている。1年で一番好きなレースなんだ。トラックも好きだし、ファンも、エネルギーも好きだ。街全体がレースウイークエンドに本当に熱中していて、電気が走るような雰囲気になる。FP1で最初のアウトラップを走るだけでも、サーキットの周りにあるエネルギーを感じることができる。本当に素晴らしいよ。ここには長年の素晴らしい思い出があるし、いい結果も、いいレースもいくつかあった。だから楽しみだ。

    Q:昨日はホンダNSXなど古いクルマを運転したそうですね。

    ストロール:ああ、ホンダと一緒に楽しい一日だった。古いクルマがいくつかあって、いつもと違うマシンを運転するのはいつでも楽しい。だから楽しかったよ。

    Q:マイアミで2台完走を果たしました。進歩は感じていますか?

    ストロール:ああ、マイアミでは振動を直せた。だからそれは良かった。レースを完走して、今季初めて2台ともチェッカーフラッグまで行けた。それは前進だと思う。あとは、もっと多くのダウンフォースとパワーを見つける必要がある。それができれば、もっといい状態になる。だからそこに集中している。

    Q:ダウンフォースやパワー向上の時期は聞いていますか?

    ストロール:スパか、スパの次にアップグレードがある。どっちかは分からない……ザントフォールトだね。フロントで戦うのに十分か? いや。でも、こういうことは一晩では起きない。だから全員ができる限りハードに取り組んでいるし、できるだけ早くクルマにラップタイムを持ち込むために、できることはすべてやっている。

    Q:フェルスタッペンのニュルブルクリンク24時間での走りをどう見ましたか?

    ストロール:ああ、24時間全部を見たわけじゃない。実際にはハイライトを少し見た。もちろん、脱帽だよ。彼は本当に才能があって、すごく速くて、すごく勇敢だ。夜中にかなりクレイジーな動きをしているのを見たし、ステアリングを握っている時はいつでもものすごく速かった。だから楽しかった。僕たちは休みがある時、僕はトラックデイ用のGT3カーを持っていて、そういうことを楽しみでやっている。6週間の休みがあった時には友人を集めて、クルマをレースに出して、みんなで走って楽しんだ。だから違うものを運転するのはいつでもクールだ。彼は良かった。見ていて楽しかったよ。

    Q:ルイス、GT3やニュルブルクリンク挑戦に興味はありますか?

    ルイス・ハミルトン:特にはないね。確かに自分の中には一部……つまり、僕はノルドシュライフェが大好きだから、いつかあそこでクルマを走らせてみたいとは思う。レースも素晴らしく見える。でも分からない。やるかもしれないし、やる必要はないかもしれない。

    Q:初優勝を含め、成功を収めてきたモントリオールに戻る気持ちは?

    ハミルトン:シーズンの中で訪れるのが好きな場所のひとつだ。ここでみんなに会えるのはいいね。今日は天気も素晴らしい。今朝到着したんだけど、今週末は母も来る。街の雰囲気が電気が走るように素晴らしいからね。そして、この小さく整った島に来て、こんな象徴的な週末を迎える。ファンはおそらく年間で最も近い距離にいてくれるし、トラックは世界最高のトラックのひとつだ。だから、もちろん過去にここでは素晴らしいレースがいくつかあった。今週末が楽しみだ。

    Q:今週末のフェラーリには何を期待できますか?

    ハミルトン:もっと良い週末になることを期待している。最初の数戦、特に前戦からは多くの学びがあったと思う。ファクトリーにいるチーム全員が、僕たちがどこで良くて、どこであまり良くなかったのかを分析し、プロセスやアプローチを調整するために、本当に信じられないほど懸命に作業してくれている。そこには本当に感謝している。だから、僕たちがクルマからもっと引き出せることを願っている。まだ自分たちの持っているパッケージから最大限を引き出そうとしている段階だと思っているし、同時に、たとえばメルセデスと比べて現時点で自分たちがどこにいるのかについても現実的でいなければならない。でも多くのことが起こり得る。だから今週末は、クルマから最大限を引き出すことに尽きる。

    Q:マイアミのアップグレード後、勢力図での位置は?

    ハミルトン:それは週末ごとに変わると思う。明らかにメルセデスはトップにいる。マクラーレンも前戦では信じられないほど強く見えたし、良いステップを踏んだ。そしてもちろん、レッドブルも大きなステップを踏んでいる。だから僕たちは、マクラーレンとレッドブルのあたりにいると思う。どの順番になるかは、これから分かる。でも分からない。メルセデスは今週末、大きなアップグレードを持ち込んでいる。アップグレードがなくても前戦ではとても速かったし、実際に前戦を勝っている。だから僕たちの焦点は自分たち自身に向けること、そして最適化しようとすることだけになる。僕としては、もっと良い週末になることを本当に楽しみにしている。

    Q:バルテリ、ジル・ヴィルヌーヴ・サーキットの魅力は?

    バルテリ・ボッタス:楽しいよ。ここにいる2人のドライバーが話した通り、カレンダーの中でも最も楽しいトラックのひとつだ。本当にテクニカルで、いいレースになる。だから間違いなくチャレンジだ。特に今はプラクティスが1回しかない。トラックはいつもかなりグリーンだから、路面の進化はかなり大きい。でも僕は好きだ。

    Q:マイアミのアップグレードで改善した部分は?

    ボッタス:そうだね。僕たちが入れたのは、間違いなく空力にかなり重点を置いたアップグレードだった。高速域でクルマのリアエンドの安定性がかなり不足していたから、そこは間違いなく改善した。ただ、マイアミには高速コーナーが1つか2つくらいしかなく、ここにはない。でも舞台裏では進歩している。そして今週末も、新しい空力パーツとメカニカル面のアップグレードがいくつかある。だから、裏では多くのことが起きている。

    Q:今週末はどのあたりとの戦いになりそうですか?

    ボッタス:全員が改善している。全員がステップを踏んでいる。だから僕たちは、それより大きなステップを踏めるようにしなければならない。もちろん、僕たちはまだアストンマーティンと戦っている。できれば中団に少し近づいていることを確認したい。それから、進みながら見ていくことになる。

    Q:ルイス、今回はなぜシミュレーター作業を見送ったのですか?
    関連記事:ハミルトンがシム回避を説明

    Q:アーセナル優勝への思いと、フェラーリでの継続性について聞かせてください。

    ハミルトン:誰にとってもそうだと思うけど、とても感情的だった。正直に言うと、涙を流した。僕が5歳だった時のことを覚えている。地元のスティーブニッジ、ピアツリー・ウェイで、角を曲がったところで友人たちとサッカーをしていた。僕はその地域で唯一の黒人の子どもで、一緒にプレーしていた人たちの中で、自分が溶け込もうとしていたことを覚えている。みんなウェストハムやトッテナムやマンチェスターなど、それぞれ違うチームを応援していた。だから僕は4歳か5歳の頃、一緒にいる相手によって、その間を行ったり来たりしていた。

    そして姉のことをはっきり覚えている。先日彼女にメッセージを送ったんだけど、彼女が僕を家まで歩いて送ってくれて、その時に僕がどのチームを応援しているのか聞いた。そして僕にデッドアームをした。でも、それから僕の腕を軽く小突いて、「あなたはアーセナルを応援しなきゃいけない」と言ったんだ。だから昨日、そのことで笑い合った。でも僕たちは本当に何度も、あと少しという瞬間を経験してきた。そしてついにそれを手にした。ワオ、という感じだった。僕の中で多くの感情が湧き上がった。きっと多くの人にとってもそうだったと思う。僕はただ本当にうれしいし、チームを誇りに思っている。

    そしてもちろん、アーセナルは素晴らしかった。ここ数年で彼らが進んできた方向性は本当に素晴らしかったと思う。だから、彼らがやってきたことには大いに刺激を受けているし、チームを本当に誇りに思っている。そして彼らはここからさらに強くなっていけると思う。

    自分のチームでの時間について言えば、僕は常に素晴らしいことをしている他のリーダーたちや、彼らがチームとどう働いているかを見ている。周りの人たちにとって、どうすればより良い同僚、より良いチームメイトになれるのかを常に学ぼうとしている。どうすれば自分自身からもっと引き出せるのか、そして一緒に仕事をする人たちやグループからもっと引き出せるのかを学ぼうとしている。チームワークが夢を実現させるというのは、本当にそうなんだ。大きな集団がいる時には、本当に多くの異なるエネルギーがある。そしてそれぞれのセクションに溶け込めるように、かなりダイナミックでなければならない。でも僕たちは本当に良い場所にいると感じている。僕は自分のチームと良い場所にいる。もちろん、常に取り組まなければならない初期の問題やそういうものはある。でも、僕は本当に満足している。

    Q:来年についてはすべて明確ですか?

    ハミルトン:ああ。僕はまだ契約下にいる。だから僕にとってはすべて100%明確だ。僕はまだ集中しているし、まだモチベーションもある。今でも自分のやっていることを心の底から愛している。そして僕はまだしばらくここにいるつもりだから、慣れておいてほしい。僕を引退させようとしている人がたくさんいるけど、それは僕の考えの中にさえない。僕はすでに次に何があるかを考えていて、次の5年に向けて計画している。だから、まだしばらくここにいるつもりだ。

    Q:なぜ今週末、お母様をカナダに連れてきたのですか?

    ハミルトン:ああ、ここしばらく母に遠征へ来てもらおうとしていたんだけど、ここ数年は彼女が旅をしたがらなかった。ここ数年、というか、神のみぞ知るくらい長い間、彼女はシルバーストンにしか来ていなかった。去年、彼女をコンフォートゾーンから出してカナダに連れてこようとした。レイク・ルイーズや、カナダにあるたくさんの美しい場所に連れて行きたかったんだ。でも言い訳が次々と出てきた。

    そして年末に彼女が約束してくれた。「来年はあなたと一緒に旅をする年にする」と言ったんだ。だから中国は一緒に行った。それは正直、僕たちが一緒に過ごした中で最高の時間だった。それから彼女が、モントリオールに行ってもいいかと聞いてきた。僕は「もちろん」と答えた。でも、それはここが訪れるのに本当に素晴らしい街だからでもあると思う。ここには本当に良いレストランがあるし、街には独特の活気がある。僕が「友達を連れてきたい?」と聞いたら、彼女は「いいえ、あなたと時間を過ごしたいだけ」と言った。だから僕たちは本当に素晴らしい時間を過ごしている。彼女は本当に僕の親友なんだ。だから彼女が時間を作ってここに来てくれることに、本当に感謝している。

    エネルギーという意味でも、家族からのサポートがあると週末には間違いなく違いが出ると思う。僕たちはいつも遠征に出ていて、家族にいつも会えるわけではないから、そういう存在がいるのは本当にいい。中国に来た時には、彼女にチームを見せることもできた。彼女はチームの周りにいることをとても気に入っていたし、チームに本当に溶け込んだように感じていた。彼らは彼女をとても歓迎してくれた。彼女はイタリア人たちの周りにいることも気に入っていたし、食べ物も素晴らしかった。だから、彼女がここに来てくれることが本当に楽しみだし、もっと多くのレースに来てくれることを願っている。

    Q:バルテリ、アントネッリにはどんな助言をしていましたか?

    ボッタス:そうだね、まず最初に、もちろん彼の成功のすべての手柄は僕がもらうよ! それは事実だと思う。いや、つまり、彼を見るのは素晴らしいことだった。僕はいつも、彼が最初の年を終えて冬の間に良いステップを踏めるという感覚を持っていた。そして実際に彼はそれをやった。短期間で大きく成長した。彼はチームに対しても、クルマに対しても、ずっと自信を持ち、ずっと快適に感じているように見える。でも、去年の終わりに僕が最後に彼へ与えたアドバイスは、「今やっていることを続けること」だった。彼は大きく進歩していたからだ。ドライビングへの自信も増していたし、技術的なフィードバックも良くなっていた。だから彼は少しずつ積み重ねて、チェック項目をひとつずつクリアしてきたように見える。彼はまだとても若いし、キャリアの本当に初期にいる。それでいて非常にうまくやっている。だから本当に彼を誇りに思っている。

    Q:ジル・ヴィルヌーヴがF1に残したレガシーをどう見ていますか?

    ストロール:僕には記憶はないよ。彼がレースをしていた時、僕はまだ生まれていなかったから。でも誰もが、彼は本当に勇敢だったと言っている。当時はクルマの限界にいる時、いつもクルマから生きて出られない可能性があった。そして彼は本当にクルマを限界まで押し込むことを恐れなかったし、すごく才能があった。彼の歩みは本当に素晴らしいと思う。スノーモービルでレースをして、それからクルマに入り、F1であれほど才能を見せた。もちろん、誰もが彼を史上最も才能あるドライバーのひとりだと言っている。だから当時を見るのは本当にすごいことだと思う。僕が本当に感銘を受けるのは、当時の人たちだ。クルマがあれほど危険で、彼らがあれほど勇敢に限界で走り、そのクルマを攻め、クルマに乗り込むたびに、おそらく20%、30%くらい死ぬ可能性があることを受け入れていた。かなり正気ではないことだと思う。

    ハミルトン:ああ、つまり、それについて僕が言える範囲では、正直に言うと、僕は個人的には彼について多くを知っていたわけではない。もちろんニキについては知っていた。彼とは多くの時間を過ごすことができたし、成長する中で彼について学び、映像を見る必要もあったからだ。だから、ここに来た偉大なドライバーたちについて読んでいる中で、僕が本当に知っていたのは、彼が偉大なドライバーだったということだけだった。いくつかの映像から見ると、彼は本当に限界のところにいるドライバーだったように見えた。クルマが動いている中で、そのバランスを取ることができていた。それは見ていてかなりクールだった。そしてもちろん、彼の息子よりはるかに優れていた。

    Q:ルイス、モントリオールでの初優勝はなぜ重要でしたか?

    ハミルトン:それは、つまり、まったく、F1でたった6戦目だった。そしていくつかの要素があったと思う。ひとつは、モントリオールに初めて来たこと。テレビで見てきて、長年楽しんで見ていたトラックだった。F1に来て、ルーキーとしてワールドチャンピオンと組むのは大変だった。フェルナンドは本当に才能があって、とても速かった。でも僕はすごく競争心が強い。だから「自分はルーキーだから、2位で満足しよう」と考えるのではなく、それを受け入れることはできなかった。いつも自分を押し上げたいと思っていたし、競いたかった。勝ちたかった。その気持ちが圧倒的だった。

    最初の5レースを覚えている。自然なこととして、燃料の面ではいつもフェルナンドに軽い燃料量が与えられていて、2台のクルマは2周分離されていた。だから僕にはいつも、フェルナンドはとても速かったから、自分は2倍とは言わないまでも、それ以上に努力しなければならないように感じていた。彼の前に出るためには、常に少なくとも彼よりコンマ1秒、あるいはそれ以上、コンマ1秒ちょっと速くなければならなかった。そして僕は同じ燃料量を得るためにかなり強く求めた。「ただチャンスをくれれば、自分に何ができるか見せる」と言っていた。

    そしてこのレースで、彼らは僕たちに同じ燃料量を与えた。僕はポールを獲り、そして勝った。彼らはこのレースと、その後のインディアナポリスでそれをやった。だから僕にとって本当に特別な瞬間だったと思う。自分が心から信じていたもののために戦い、彼らがその機会を与えてくれた時、その信念を証明した。そしてその後は歴史になった。

    Q:成功とは勝利、長寿、レガシーのどれだと思いますか?

    ハミルトン:分からない。成功をどう定義するかについては、あまり考えたことがない。成功はたくさんの違う形で受け取られるものだと思う。毎日目を覚まして、もう一度挑戦すること。常に以前の自分より良くなろうとすること。自分が心地よいと感じる人間、自分がなりたい人間へと進化すること。逆境を乗り越えること。自分を引き止めようとしたり、引きずり下ろそうとしたりする人たちが間違っていると証明すること。自分がどう現れるか。もちろん外の世界から見れば、結果こそが人々の言う成功だと思う。でも僕の内側では、それはただ進歩だ。進歩しているなら、成功しているということだ。

    僕はあまり多くのプレッシャーをかけていない。だから、僕はいつも記録やそういうものに本当に感謝していると言ってきたけれど、それらは僕が考えるものではない。僕が考えているのは、毎日どうやって自分の脳を調整するかだ。最終的に僕が本当に集中しているのは、自分が信じたいものを信じるように自分を調整できるということだからだ。そして僕は常に、自分の内側に取り組み、自分自身を前へ進むようにプログラムしようとしている。後ろを見ないようにしている。過去は旅の一部だけれど、必ずしも最も重要なものではない。重要なのは、自分がどう立ち上がるか、どう前に進むか、どう進化しようとするかだ。そして前を見ること。常に前を見ること。決して後ろを振り返らないことだ。

    Q:初めて“F1へようこそ”と感じた瞬間は?

    ボッタス:僕にとっての“F1へようこそ”の瞬間は、おそらくフランク・ウィリアムズから、ウィリアムズでレースをすることになると告げられた時だ。それはかなり強く響いた。あれが“F1へようこそ”だった。今でも昨日のことのように感じるけど、実際にはもうかなり前のことだ。だから、それが僕の瞬間だと思う。

    ハミルトン:僕の瞬間は2006年のモンツァだった。GP2選手権を獲ったばかりだった。グリッド上で、キミがポールにいて、僕はグリッドに入る特権を得た。そしてキミのクルマの前に立っていた。ロンが僕の肩に腕を回し、ターン1の方を見上げながら、「君にチャンスを与える」と言った。それがその瞬間だった。その瞬間、僕は信じられなかったし、彼が「君にチャンスを与える」と言った時、それが何に対するチャンスなのか、本当にそれなのか分からなかった。そこを離れた時、僕はそう考えていた。でも明らかに、それが彼が2007年に僕へチャンスを与えると決めた瞬間だった。

    ストロール:ウィリアムズでの初テストだ。翌朝起きてベッドから出ようとしたら、首が固まっていた。それが僕にとって最初のF1の記憶だ。つまり、僕はヨーロッパF3を勝って、それがニュルブルクリンクで、それから次の月曜日にウィリアムズでシート合わせをして、火曜日にテストした。水曜日のことを覚えているけど、本当にベッドから出られなかった。首が完全に壊れていた。

    Q:ホッケーとF1で盛り上がるモントリオールの雰囲気は?

    ハミルトン:僕は文字通り、着いたばかりだ。でも、毎年来るたびにここはすごい。交通は大変だ。トラックに入る方法も変わって、これまで以上に難しくなっている。小さな場所だから、街を抜けてホテルへ行くまでにもかなり時間がかかる。それだけ街が盛り上がっているということだ。通りを歩き、楽しんでいる人たちも見える。間違いなく、シーズン最高のグランプリのひとつであり、僕たちが行く街の中でも最高の街のひとつだ。

    ボッタス:ああ、街は間違いなく活気づいている。特に今はホッケーがあって、モントリオールがプレーオフを進んでいる。今夜はアウェイゲームだけど、それでも街全体が盛り上がっている。素晴らしい週末になるはずだ。

  • ジョージ・ラッセル メルセデスF1のアップグレードに期待「焦る必要はない」

    ジョージ・ラッセル メルセデスF1のアップグレードに期待「焦る必要はない」

    ジョージ・ラッセル(メルセデス)は、2026年F1カナダGPを前に、チームメイトのキミ・アントネッリに20ポイント差をつけられている状況について「焦る必要はまったくない」と語った。

    メルセデスは今週末、W17に今季初の大規模アップグレードを投入する。前戦マイアミGPではアントネッリが3連勝を飾る一方、ラッセルは苦しい週末を過ごして4位に終わったが、本人はチャンピオンシップよりも自分自身のプロセスに集中していると強調した。

    ラッセル「マイアミは厳しかったが、多くを学んだ」
    「まだ5月の終わりだし、4レースを終えただけだ。今年はここまでかなり途切れ途切れに感じている。だから、レースに戻って、連戦の流れに入っていくのを楽しみにしている」

    「マイアミはもちろん僕にとって非常に厳しい週末だった。でも、そこから本当に多くのことを学んだし、今週末に向けてすごくいい感触で来ている」

    「僕たちの多くはエネルギーマネジメントにあまりにも集中していて、これまで重要だったタイヤへの対応、セットアップへの対応、レースの基本的な部分が後回しになっていたと思う」

    「マイアミでは、別のところに集中していたことで重要なポイントをいくつか見落とした。いい意味での小さなリマインダーになった。痛みを伴うものではあったけど、必要な週末だったし、シーズン残りに向けて非常に有益になると思う」

    メルセデスのアップグレードに「数字はかなり有望」
    「マクラーレンとフェラーリがマイアミに持ち込んだアップグレードで見せた競争力と同じくらい、僕たちのものも競争力があることを願っている。彼らは明らかにかなり前進した」

    「僕たちの数字はかなり有望に見えている。ただ、それが実際にそのまま相関するとは限らないことも分かっている。競争力がないと示す兆候はないけど、実際にコースで走らせるまでは、常にいくつかの未知数がある」

    20ポイント差にも「今の時点では何の意味もない」
    「僕にとってはただの1レースだ。ただの1レースで、チャンピオンシップのことは頭にすらない。自分に何ができるかは分かっている。自分にスピードがあることも分かっている。もちろん、マイアミは悪い週末だった」

    「去年もあそこでは厳しい週末だったけど、モントリオールに行って素晴らしい週末を過ごした。今年も同じになるという意味ではないけど、僕は自分自身に集中し、メルボルンでやったように、中国でやったように、自分のプロセスをこなし、コントロールできることをコントロールするだけだ」

    「焦る必要は本当にまったくない。言ったように、まだ4レースが終わっただけで、少なくともあと18レースある。実際、最後にチャンピオンシップを争ったF2時代を振り返ると、4レースを終えた時点で僕は6番手で、35ポイントほど離されていた。この時点では何の意味もない」

    ジョージ・ラッセル(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ) カナダグランプリ

    「自分のすべてを出し切れば誰にでも勝てる」
    「正直に言えば、自分自身を一番のライバルとして見ている。それはこの7年間、F1キャリア全体を通してやってきたことだ」

    「自分がすべての項目をきちんと満たせば、誰にでも勝てると分かっている。去年、キミがチームメイトだったときもそうだったし、その前にルイス・ハミルトンがチームメイトだったときもそうだった」

    「だから、他の誰に対して自分にどんな優位性があるかを見ているわけではない。自分自身、エンジニア、マシンセットアップ、タイヤからどう最大限を引き出すかを見ている。そこをすべて満たせれば勝てると分かっている。それが僕の目標だ」

    ラッセルにとってカナダGPは、昨年勝利を挙げた相性の良い舞台でもある。マイアミで見えた課題を修正し、メルセデスのアップグレードが実走で数字どおりに機能するかどうかが、アントネッリとの差を詰める最初の試金石になる。

  • リアム・ローソン F1のV8エンジン復活論を支持「遊び心のあるマシンが必要」

    リアム・ローソン F1のV8エンジン復活論を支持「遊び心のあるマシンが必要」

    リアム・ローソン(レーシングブルズ)は、F1で高まるV8エンジン復活論に支持を示し、将来のF1マシンにはドライバーがより本能的に攻められる「遊び心」が必要だと語った。

    2026年F1レギュレーションではエネルギー配分やバッテリーマネジメントの比重が高まり、ドライバーからは純粋な速さよりもシステム管理に意識を割かれることへの不満が相次いでいる。

    そうした中、FIA会長のモハメド・ビン・スライエムは2031年までにV8エンジンを復活させる可能性に言及している。

    ローソンが求める“速く、楽しく、音のする”F1
    ローソンは、ドライバーの立場から見たF1の理想像をシンプルに表現した。

    「簡単に言えば、ドライバーの側からすれば、僕たちはマシンに乗って、できるだけ速く走りたい」

    「僕たちは、運転していて遊び心があって、強く攻めることができて、クールな音を出すマシンを望んでいる」

    「それが僕たちの愛しているものだし、僕が見て育ったF1もそうだった。そして、それがその時代の姿だった」

    2026年F1マシンへの不満とFIAの対応
    現行の2026年F1マシンをめぐっては、パワーユニットの使い方、エネルギー回生、バッテリー管理への依存度が高まり、ドライバーから不満の声が強まっている。

    ローソンは、FIAがドライバーからのフィードバックを受けて調整を進めていることは評価しつつ、それだけでは不十分だとした。

    「少なくとも僕たちの声がある程度聞かれているのは素晴らしいことだ」

    「でも、そうでなければならないと思う。だって、人々がレースをしたくない、あるいはそのマシンでレースをしたくない、以前ほど楽しめないようなシリーズにはできないからだ」

    V型8気筒について語ったリアム・ローソン(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

    速さよりも管理が問われる現在のF1
    ローソンは、現在のF1ではマシンそのものを限界まで攻める時間よりも、パワーユニットをどう使うかが大きな要素になっていると説明した。

    「今年はパワーユニットの比重がずっと大きい。いつデプロイするのか、いつチャージするのか、もっとエネルギーを管理するためにギアの使い方で何ができるのか、そういうことだ」

    「そこに非常に多くのラップタイムがあり、実際のマシンに費やされる時間はずっと少ない」

    カナダGPではアップグレードに期待
    ローソンは今週末のF1カナダGPを前に、ドライバーズランキング10位につけている。レーシングブルズはモントリオールでVCARB 03に新アップグレードを投入する予定で、ローソンはその効果に期待を寄せている。

    「エキサイティングだ」

    「僕たちにはアップグレードがあり、それがうまく機能してくれることを願っている。すべてがそうなれば、良い位置にいられるはずだ」

    「マイアミは難しい週末だったけど、個人的には週末を通して実際にはかなり良い感触があった。今週末に向けても良い感触を持っている」

  • アービッド・リンドブラッド F1で続く不運「重要な走行距離を失った」

    アービッド・リンドブラッド F1で続く不運「重要な走行距離を失った」

    アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)は、2026年F1シーズン序盤で相次ぐ技術トラブルによって十分な走行距離を確保できず、自身の成長にも影響が出ていることを認めた。

    18歳のリンドブラッドは、開幕戦オーストラリアGPで8位入賞を果たし鮮烈なF1デビューを飾った。しかし、その後の中国GP、日本GP、マイアミGPではマシントラブルに苦しみ、特にスプリント週末で重要な走行機会を失う場面が続いている。

    「重要な走行距離を失っている」
    マイアミGPでは、今季2度目となるスプリントレース欠場を経験したリンドブラッド。週末を振り返り、走行不足がレース内容にも影響したと語った。

    「スプリントを逃したことで、走行距離が不足した状態で週末に入ることになるのは分かっていた。簡単ではなかった」

    「正直に言うと、最初のスティントはあまり良くなかった。ミディアムタイヤでかなり苦労したし、運転も簡単ではなかった」

    一方で、ハードタイヤへ交換後は状況が改善したという。

    「ハードに替えてからはかなり感触が良くなったし、ずっと運転しやすかった。全体的なペースもかなり改善していたと思う」

    「自分がもっと良くできたこと、チームとして改善できたことをしっかり分析する必要がある」

    そしてリンドブラッドは、走行距離不足が依然として大きな課題だと認めた。

    「結局のところ、僕自身まだ学ぶべきことがたくさんある。今回も重要な走行距離を失った週末になってしまったのは残念だった。でも、そういうものだ」

    アービッド・リンドブラッド(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

    “20周”で得た大きな学び
    スプリントレースを走れなかった影響は、決勝レース序盤にも現れた。ライバルたちがロングランデータを蓄積していた一方で、リンドブラッドは実戦の中で学習を重ねるしかなかった。

    それでも本人は、レース中に大きな収穫があったと明かしている。

    「最初の20周で本当に多くのことを学んだ」

    「もし今日のレースを20周目からスタートできていたら、大きな違いになっていたと思う」

    「でも最終的には、みんなベストを尽くしている。カナダでは同じことが起きないことを願っている」

    不運でも前向きな姿勢は崩さず
    開幕から数戦で相次ぐ技術トラブルに見舞われながらも、リンドブラッドは苛立ちを表に出さなかった。

    「フラストレーションだとは思っていない。僕が文句を言ったところで何か変わるわけじゃないからね」

    「現実を受け入れるしかないし、それも挑戦の一部だと思っている。僕はその挑戦を楽しんでいる」

    さらに、F1マシンそのものへの手応えについても前向きな言葉を残した。

    「最初の数レースは本当に楽しかったし、今もこのマシンを運転することを楽しめている」

    2026年型F1マシンは、電動比率がさらに高まった新世代パワーユニットへの適応が求められる難しいマシンとなっている。ルーキーであるリンドブラッドにとって、走行距離不足は経験値の蓄積を妨げる大きな痛手となっているが、その冷静な姿勢と学習能力は、パドック内でも高く評価され始めている。

  • フェルナンド・アロンソ F1ハイブリッド時代を批判「純粋なレースの10年を失った」

    フェルナンド・アロンソ F1ハイブリッド時代を批判「純粋なレースの10年を失った」

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)は、F1のハイブリッド時代について「純粋なレースの10年近くを失った」と厳しく批判した。2027年に向けて議論されている60:40のエンジン配分変更についても、本質的な問題は変わらないとの見解を示している。

    現在のF1では、電動出力の扱いが大きなテーマとなっており、FIAとF1は2027年に向けて内燃エンジン比率を高める方向で調整を進めている。

    しかし、アロンソは「ハイブリッド時代そのもののDNAが問題だ」と主張し、現行世代のレース哲学に疑問を投げかけた。

    アロンソ「純粋なレースの10年を失った」
    フェルナンド・アロンソは、モントリオールで開かれたメディアセッションで、現在のパワーユニット規則について次のように語った。

    「このパワーユニットのDNAは常に同じだ。そして常にコーナーを遅く走ることを報いるものになる。根本的に変わるとは思わない」

    アロンソは、F1が2014年から進めてきた電動化路線そのものに問題があったと考えている。

    「彼らはいつも耳を傾けている。ただ、世界全体が電動化へ向かうと思われていた。それが未来だと考えられていた。でも、それはレースには当てはまらない。レースは別の生き物だ」

    「今は60:40へ少し戻ろうとしているし、将来的にはさらに電動比率を減らしていくだろう。残念ながら、2014年のターボ時代から、そして今はさらに、我々は純粋なレースの10年近く、あるいはそれ以上を失った」

    F1が推進してきたハイブリッド時代そのものを“失われた時代”と表現した点は、現役ドライバーとして極めて異例の強い発言と言える。

    「今のオーバーテイクは本当のバトルではない」
    アロンソは、現代F1のオーバーテイクについても厳しい見方を示した。

    現在のF1ではERSとバッテリー残量の差によってストレートスピード差が大きく生まれるケースがあるが、アロンソはそれを「本当のレーシングではない」と指摘する。

    「ストレートでは、他のマシンより多くバッテリーを持っていれば簡単だ。それはオーバーテイクではなく、単なる回避行動だ」

    「相手より多くバッテリーを持っていれば、相手はクリップして500馬力を失う。そして自分は500馬力多い状態になる。そこで避けるように横へ動けば追い抜けてしまう」

    現在のF1では、タイヤ、エネルギーマネジメント、デプロイ戦略の重要性が高まっている一方、“ドライバー同士の純粋な戦い”が薄れているとの指摘は以前から存在していた。アロンソの発言は、その不満を極めて率直な形で代弁した格好だ。

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム) カナダグランプリ

    F1以外への関心拡大にも理解
    アロンソは近年、マックス・フェルスタッペンがニュルブルクリンク24時間への関心を示すなど、F1ドライバーが他カテゴリーへ目を向ける流れについても言及した。

    ただし、それはF1否定ではなく、モータースポーツ全体への視野拡大だと説明している。

    「それを純粋なレースと呼べるかは分からない。ただ違うシリーズというだけだ。でも、異なるカテゴリーやモータースポーツの楽しみ方を知るのは良いことだ。F1はモータースポーツ全体の1%に過ぎない」

    さらに、自身がインディ500初テストを行った際の反響にも触れた。

    「僕が最初にインディ500のテストをした時、オーバルを1人で周回しているだけの映像をYouTubeで200万人くらいが見ていた。そして彼らはそのシーズンを追い始めた」

    「当時インディカーにヨーロッパ人は2人くらいしかいなかった。でも今は80%がヨーロッパ人だ。将来的にはもっと多くの人がニュルブルクリンクやル・マンを見るようになるだろう」

    2027年F1レギュレーション議論にも影響か
    アロンソの発言は、単なる“懐古主義”ではなく、現在進行中の2027年F1パワーユニット議論とも重なっている。

    FIAは電動比率を下げ、内燃エンジンの重要性を高める方向を検討しているが、アロンソは「数字を少し変えてもDNAは変わらない」と考えている。

    2026年F1レギュレーションでは電動依存がさらに高まる見通しで、すでにドライバー側からは「コースト走行が増える」「コーナーで遅くなる」といった懸念も出ている。今回のアロンソの発言は、そうした不満を象徴するものとなった。