カテゴリー: F1イギリスGP

  • 新型コロナ感染のセルジオ・ペレス、F1 70周年記念GPへの出場を望む

    新型コロナ感染のセルジオ・ペレス、F1 70周年記念GPへの出場を望む

    セルジオ・ペレスのトレーナーは、ペレスが今週末シルバーストンで開催される70周年記念GPでレーシング・ポイントのF1マシンのステアリングを握ることを望んでいると認める。

    新型コロナウイルス検査で陽性反応が出たことで先週末のF1イギリスGPの欠場を余儀なくされたセルジオ・ペレスは、火曜日にSNSでフォロワーに症状が出ていないことを“神に感謝している”と感じていると述べた。

    「何の症状も出ていない。確かに長い日々だと感じている。すぐに戻れることを楽しみにしています。」

    セルジオ・ペレスのフィジオおよびアドバイザーであるチャビ・マルトスは、セルジオ・ペレスは今週末のレースに参戦したいと考えており、隔離されている状況でトレーニングを行っていると語る。

    「彼は身体的にも精神的にも準備ができている必要がある。レースをすることが許される場合に備えて、我々は次のレースのためのアクションプランに従っている」

    「許可されなければ、それはバルセロナになるだろう」

    F1イギリスGPではニコ・ヒュルケンベルグがセルジオ・ペレスの代役を務めたが、レーシング・ポイントF1は、ダブルヘッダーとなる今週末の70周年記念GPでも再びヒュルケンベルグが代役を務める可能性が高いと語っている。

    「最終的な答えは木曜日に出ると思う」とニコ・ヒュルケンベルグは RTL に語った。「それまでは我慢しなければならない」

    ニコ・ヒュルケンベルクは、再びレースに出られない場合、今はフルタイムでF1に復帰することに非常に熱心になっていると認める。

    「週末に血を味わったことで、マシンの戻ることを熱望している」とニコ・ヒュルケンベルグは語る。

    「でも、僕は一時的なゲストです。それが現状だ。そのとおりに受け取っているよ」

  • F1 70周年記念GP テレビ放送時間&タイムスケジュール

    F1 70周年記念GP テレビ放送時間&タイムスケジュール

    2020年のF1世界選手権 第5戦 70周年記念GPが、8月7日(金)からシルバーストン・サーキットで行われる。

    グランプリは“その国(地域)で最高峰のレース”を表す言葉であり、原則として同じ名前を使いまわすことができない。2週連続開催となるシルバーストンでの2戦目には『70周年記念GP』という名前がつけられた。

    舞台となるシルバーストン・サーキットはF1カレンダー中で最も歴史があり、かつ最も高速なサーキットのひとつ。F1世界選手権の初年度となった1950年に開幕戦を開催。今年でちょうど70周年を迎える。

    コースレイアウトは何度か変更されたものの、開設からの67年間、一貫して高速コースという特性は変わっておらず、F1マシンが全開で攻める姿を堪能できる。高速で流れるようなコーナーの連続、正確なライン取りが要求される難易度の高いサーキットだ。

    シルバーストンではF1以外にも多くのレースが行われ、四輪のWEC(世界耐久選手権)や二輪のMotoGPのほか、多数の英国内選手権も開催。F1チームも英国を拠点としているチームが多く、モータースポーツの聖地とも呼べるサーキットだ。

    1戦目となったF1イギリスGPでは、レース終了間際にタイヤがパンクするというトラブルによってバルテリ・ボッタスがポイント圏外に滑り落ちたものの、メルセデスが圧倒的な強さを見せた。第2戦目は気温が高くなることが予報されており、それに加えてピレリは1戦目よりも1段階柔らかいコンパウンドを供給するため、1ストップではなく、2ストップのレース展開が予想されている。

    日本とイギリスの時差は8時間。70周年記念GPGPのフリー走行1回目は、8月7日(金)の18時(現地時間10時)から行われる。

    テレビ放送に関しては、今年もフジテレビはBSフジによる無料放送は行わず、F1 70周年記念GPの放送もCS放送による有料放送のみ。フジテレビNEXTでフリー走行から公式予選、決勝まで全セッションをノーカット完全生中継で放送する。

    F1 70周年記念GP (シルバーストン)

    8月7日(金) フリー走行1回目 19:00~20:30 (現地時間 11:00~12:30)
      フリー走行2回目 23:00~24:30 (現地時間 15:00~16:30)
    8月8日(土) フリー走行3回目 19:00~20:00 (現地時間 11:00~12:00)
      予選 22:00~23:00 (現地時間 14:00~15:00)
    8月9日(日) 決勝 22:10~ (現地時間 14:10~)

    CS放送/フジテレビNEXT F1 70周年記念GP 放送時間

    【フリー走行1】 8月7日(金) 18:50~20:40
    【フリー走行2】 8月7日(金) 22:50~24:40
    【フリー走行3】 8月8日(土) 18:50~20:10
    【予選】 8月8日(土) 21:50~24:00
    【決勝】 8月9日(日) 21:34~25:00
  • F1 Topic:ピレリが声明で述べた当たり前の故障理由に込められた意地

    F1 Topic:ピレリが声明で述べた当たり前の故障理由に込められた意地

    ピレリは、F1イギリスGPのレース終了間際に多発したパンクの原因を“高い摩耗と過度の負荷”というごく当たり前の説明をしたが、そこにはタイヤメーカーとしての意地が感じ取れた。

    国際映像に次々とタイヤが故障していく様が映し出されるのはピレリにとって打撃だ。そこにある背景を知らずにテレビやニュースを見ているファンには、あたかもピレリが“欠陥品”“不良品”を製造したと映り、実際にSNSなどでもそのような認識が多数見受けられる。

    ピレリの声明で見逃せすことができないのが“史上最も速いF1マシンによって生み出された力”という一文だ。

    ピレリは、技術規則がほぼ変わらない2020年にF1マシンのダウンフォースが増すことを予測して耐久性を高めた2020年仕様のF1タイヤの開発を進めていた。ピレリは2020年のタイムの伸びを1~1.5秒と予測していた。

    しかし、その導入はF1チームの全会一致の反対によって拒否された。2019年マシンで新型タイヤをテストドライバーには、当然、耐久性が高められたタイヤはグリップもピークパフォーマンスも違和感を感じずにはいられない。実際、ラップタイムは1秒遅くなるサーキットもあった。

    さらに当時、F1チームは翌年のレギュレーション変更に控えて2つのマシンを開発する必要があり、現行レギュレーションのマシンのデザイン修正を拒んだ。

    そのため、ピレリは2020年も2019年用に開発されたタイヤを継続して供給することを余儀なくされた。また、2019年に批判されたオーバーヒート問題に対応するためにタイヤの空気圧を高めた。

    そもそも、タイヤメーカーであるピレリは、パンクしないタイヤを製造することは可能なはずである。しかし、F1はタイヤ戦略によるレース展開の多様性を求めてピレリにあえてデグラデーション(性能劣化)の高いタイヤの製造を求めた。
    デグラデーションが高いタイヤを導入するというアイデアは、ラップタイムに大きな変化をもたらすことでドライバー間のオーバーテイクの機会を増やすことを目指してのものだったが、結果としてタイヤがオーバーヒートしやすくなり、レースに悪影響を与えることになった。

    実際、F1の上層部は、デグラデーションの高いタイヤをピレリに要求したのは間違いだったと認めており、2021年のF1タイヤはドライバーが長くプッシュできる方向へと転換が図られる。

    FIAのシングルシーター部門技術責任者のニコラス・トンバジスは「現在のタイヤは、我々がピレリに求めた結果のプロダクトだ。そして、我々は過去に彼らに要求したものとは異なるものを要求する必要があると思う」とコメント。

    F1のチーフテクニカルオフィサーを務めるパット・シモンズも「我々は過去に、間違った要求をしてきたのかもしれないと思っている」と語っている。

    「ファンが2~3秒のピットストップを楽しんでいることはわかっている。だから、このような水準のピットストップは維持したい。おそらく長く履けるル・マンのタイヤを装着すれば、デグラデーションの問題は簡単に解決するだろうが、その場合、我々はピットストップの機会を失うことになる」

    「ニコラスの『過去数年にわたってピレリに間違った要望をしてきた』という見解には完全に同意する。高いデグラデーション目標は、進めていくべき方法ではない」

    ピレリは、F1の要請に基づいてタイヤ特性を定めてきたが、異なる方向に進むことになっても不満はないと語る。

    ピレリのカーレーシング部門責任者を務めるマリオ・イゾラは「我々のアプローチは常にF1の求めるものを届けるというものだった」とコメント。

    「2021年の目標を修正する必要がある場合にはタイヤの開発は開始されているので、すぐにそれを知る必要がある。F1がデグラデーションの低いタイヤを求めるか、デルタを大きくするか、もしくは他の考えかなったとしても、それが実現可能であるならば我々はその方向性には満足だ」

  • F1 Topic:70周年記念GP~シルバーストンが特別な理由~

    F1 Topic:70周年記念GP~シルバーストンが特別な理由~

    世界選手権初開催の1950年5月13日から現在までシルバーストンはF1の名舞台であり続けている。英国ノーザンプトンシャーに位置するこの伝統のサーキットの魅力を探る。

    サーキット最大の興奮と満足感を得られるセクションを訊ねた時に、「2速・3速の低速コーナーを備えたテクニカルで難しいスタジアムセクション」と回答するF1ドライバーはまずいない。

    そのようなスタジアムセクションが、精度が求められない退屈なセクションが併存するサーキットのアクセントになるのは確かだが、ほぼすべてのF1ドライバーが最高に面白いと考えているセクション “高速コーナー” の血湧き肉躍る興奮は絶対に与えてくれない。

    そして、シルバーストンほど高速コーナーが充実しているサーキットはカレンダーのどこにも存在しない。

    目を閉じて思い浮かべてみよう…。スタート / フィニッシュラインを全開で駆け抜け、8速にギアを入れると同時に右へ鋭くターンし、改修されたターン1のアビーを300km/hで疾走する。その直後に待ち受けているブルックランズに7速・約290km/hで進入し、320km/hで右に旋回するコプスで心臓が口から飛び出しそうになる感覚を味わったあとは、曲がりくねったマゴッツ / ベケッツ / チャペルの複合セクションをすり抜ける。その感覚は、12.3Gの横Gに耐えながら290 km/hで蛇行するヘビの背に乗っているかのようだ。しかも250km/hの高速右コーナーのストウも控える。ドライバーたちがシルバーストンを神聖視するのは当然だ。

    「個人的には好きなF1サーキットベスト3に入るね」と2019シーズンのイギリスGP前に語ったのはアレックス・アルボンだ。

    「速くて流れが良いし、ドライバーが好むすべての要素が詰まっている。高速コーナーでダウンフォースを目一杯効かせると優れたマシンが本領を発揮する。そういうサーキットだからドライバー全員が大好きなんだ」

    その起源を踏まえると、シルバーストンが高速サーキットの条件を揃えているのは驚きではない。シルバーストンは第二次世界大戦中に英国空軍の飛行場として誕生し、交差する3本の滑走路から爆撃機が出撃していたのだ。戦後はその平坦な地形、滑走路、外周道路、広大な敷地がモータースポーツに最適とされ、1948年にシルバーストン・サーキット初のメジャーイベント、RACグランプリが開催された。
    しかし、シルバーストンの名前がグランプリ・レーシング史に正式に刻まれたのは1950年のことだった。この年、シルバーストンはF1世界選手権デビューレースの舞台になった。

    以来70年に渡り、F1イギリスGP開催地としてのシルバーストンの人気は紆余曲折を経ていった。1950シーズンから5年に渡りイギリスGPをホストしたあと、イギリスGP開催サーキットの栄誉はエイントリー(1950年代〜1960年代前半)、ブランズハッチ(1964〜1986年)との持ち回りになった。しかし、1987シーズン以降はシルバーストンがイギリスGP不動のホームとなっており、現時点でシルバーストンより多くのF1レース開催実績を持つサーキットはモナコとモンツァだけだ。

    1951シーズンのホセ・フロイラン・ゴンザレスによるフェラーリ初優勝、1967シーズンに生涯最後・通算5回目の母国GP優勝を飾ったジム・クラークの壮絶なドライブ、1980年代後半に英国人ファンから “我らがナイジ(Our Nige)” と愛されたナイジェル・マンセルが繰り広げた名勝負、1994シーズンのデイモン・ヒルによる母国GP初制覇、1995シーズンのジョニー・ハーバートによる驚きの母国GP優勝など、シルバーストンはF1史に残る数多の名場面の舞台になってきた。

    そして、このように非常に長く豊かなシルバーストンの歴史には、レッドブル・レーシングも深く関わっている。レッドブル・レーシングもこのサーキットで非常にスペシャルな瞬間を味わってきたのだ。

    まず、2009シーズンのセバスチャン・ベッテルがポールポジションから圧倒的なドライブを見せてチーム通算2勝目を挙げ、レッドブル・レーシングにイギリスGP初制覇をもたらした。

    翌2010シーズンには、マーク・ウェバーがターン1でベッテルに真っ向勝負を挑んで優勝をもぎ取るドラマティックなレースを見せてチームにイギリスGP通算2勝目をもたらした。ウェバーは2012シーズンのイギリスGPでも優勝し、レッドブル・レーシングはイギリスGP通算3勝目をマークした。
    さらに、2013シーズンのウェバー現役最後のエモーショナルレース、2016シーズンのウェットコンディションながらニコ・ロズベルグをパスして2位を獲得したマックス・フェルスタッペンのスーパードライブ、通算3回のポールポジションもシルバーストンで記録されている。レッドブル・レーシングがこのサーキットに特別な思いを持つのは当然なのだ。

    しかし、スピードと歴史、成功だけが特別な思いの理由ではない。サーキットを取り巻く雰囲気とファンのおかげでシーズン屈指のエネルギッシュなレースウィークエンドになることも、このサーキットに特別な思いが寄せられている理由だ。

    シルバーストンはレッドブル・レーシングの本拠地ミルトンキーンズから最も近いサーキットで、オーストリアGPと並んで彼らのホームレースとして位置づけられている。

    そのため、チームがシルバーストンへ向かう時は大所帯になる。通常、イギリスGPはファクトリースタッフが現場に足を運べる数少ないチャンスになるからだ。この結果、イギリスGP開催時のチームはフェスティバルのような雰囲気になる。

    さらに、レースデイに13万人のファンが詰めかけるレースは世界でほんのひと握りだが、シルバーストンのF1はそのひとつで、このサーキットに大挙するファンは誰もがF1への深い造詣と激しい情熱を持ち合わせている。

    しかし、何より素晴らしいのは、英国モータースポーツファンの特色である、彼らのドライバーだけでなくチームも含めて応援する姿勢だ。また、彼らはそれぞれ贔屓のドライバーを抱えているが、ドライバーが本物のスキルと勇気を見せれば出身国や所属チームがどこであろうと称賛する。

    マックス・フェルスタッペンは「シルバーストンのコーナー群は超高速でコプスは全開だ! マゴッツも同じく7速全開でそれだけで十分クレイジーなのに、予選ではブレーキに触れさえしない。ダウンシフトするだけなんだ」と語る。

    今年のシルバーストンには上記のようなチームとファンが生み出す素晴らしい雰囲気がないため、非常に寂しい2戦になるだろう。しかし、たとえグランドスタンドが静寂に包まれても、70年以上前にグランプリマシンの咆哮が初めて轟いた飛行場跡地に、マシンを限界スピードまでプッシュして常識を打ち破ろうとする20人のヒーローたちのドライビングサウンドが響き渡るのは確かだ。

    そして、突き詰めて言えば、そのような鳥肌の立つ光景こそが、シルバーストンを特別な場所にしている理由なのだ。

  • ピレリ 「マックス・フェルスタッペンのタイヤの切り傷はデブリが原因」

    ピレリ 「マックス・フェルスタッペンのタイヤの切り傷はデブリが原因」

    ピレリは、F1イギリスGPの決勝でレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンのタイヤに刻まれていた切り傷はキミ・ライコネン(アルファロメオ)のフロントウイングの破片によってついたものだと語った。

    レッドブル・ホンダのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、F1イギリスGPのレース後に、マックス・フェルスタッペンの第2スティントで装着していたハードタイヤには50個の切り傷が確認されたと述べていた。

    レースの最終フェーズでは、キミライコネンがフロントウィングの一部を失い、ウィングの一部がトラック全体に散らばっていました。ピレリのF1責任者を務めるマリオ・イソラはこのデブリによってマックス・フェルスタッペンのタイヤに切り傷ができたと語った。

    「フェルスタッペンのタイヤが受けた切り傷は、ライコネンのデブリが原因だった。これらは、彼のタイヤにさまざまな切り傷を引き起こしましたが、そのような損傷によってタイヤが壊れたかどうか、いつ壊れるかはわからない。外部要因に依存し、タイヤ構造のより深い層に侵入するのに十分な切込みがあるかどうかによって、タイヤが故障する時期を正確に推定できなくなる」

    レース直後、マリオ・イゾラは、マックス・フェルスタッペンのタイヤは“良好な状態にあった”と RacingNews365 に述べていたが、徹底的な検査を終え、予想される寿命については沈黙を保った。

    ピレリは、マックス・フェルスタッペンのタイヤの損傷に関しては、キミ・ライコネンのデブリが原因だと結論付けたが、パンクが発生したバルテリ・ボッタス(メルセデス)、ルイス・ハミルトン(メルセデス)、カルロス・サインツ(マクラーレン)に関しては、デブリが原因ではないことを再確認した。

    「我々はすべてを徹底的に調査し、キミのデブリがメルセデスが直面した問題の原因ではなかったことがわかった」とマリオ・イゾラは語った。

    F1イギリスGPの決勝では、13周目にダニール・クビアト(アルファタウリ)のクラッシュによってセーフティカーが導入された際に全ドライバー(ロマン・グロージャンを除く)がピットインしてハードタイヤに交換。

    ピレリは、3名のパンクの原因として、通常よりも長いスティントによる激しい摩耗と、2020年F1マシンの増加したスピードによってタイヤに過度の負荷がかかったことを上げている。

  • ピレリ 「タイヤ交換しなければフェルスタッペンは勝っていた」

    ピレリ 「タイヤ交換しなければフェルスタッペンは勝っていた」

    ピレリF1のマリオ・イゾラは、F1イギリスGPの第2スティントでレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが履いていたタイヤをチェック。ゴムは問題なかったとし、タイヤ交換がなければフェルスタッペンが勝っていたことを示唆した。

    F1イギリスGP終了間際のマックス・フェルスタッペンは、今シーズンのレース戦略で最も議論されたトピックとなっている。

    レッドブル・ホンダは、バルテリ・ボッタス(メルセデス)のタイヤがパンクしたのを見て、ファステストラップを確実にとるためにマックス・フェルスタッペンをピットに入れてハードタイヤからソフトタイヤに交換した。それはルイス・ハミルトンとの差が10秒以上あったことを考えれば賢明な決断だった。

    だが、ファイナルラップでトップを走行していたルイス・ハミルトンのタイヤがパンクしたことで事態は一変。タイヤ交換をしたことで10秒だった差は30秒上に広がっており、フレッシュなタイヤでアタックしたにもかかわらず、優勝には5秒届かなかった。

    F1イギリスGPのレース後、マックス・フェルスタッペンが第2スティントで履いていたハードタイヤを押収して調査を実施。F1レース責任者を務めるマリオ・イゾラはフェルスタッペンのタイヤがまだ比較的良好であることを RacingNews365 に確認した。

    マリオ・イゾラは、ハードタイヤを分析した結果、マックス・フェルスタッペンは安全に継続することができ、その結果、優勝していたと結論付けた。

    ピレリは、3台に発生したタイヤバーストの原因についてはまだ調査結果を発表していない。タイヤが寿命に達していたのか、それともデブリによってパンクしたかは現時点では不明となっている。

  • メルセデスF1代表 「フェルスタッペンのピットストップは論理的な決定」

    メルセデスF1代表 「フェルスタッペンのピットストップは論理的な決定」

    メルセデスF1のチーム代表トト・ヴォルフは、F1イギリスGPの終了間際にレッドブル・ホンダがマックス・フェルスタッペンをピットインさせたのは論理的な決断だったとし、ピットインしなかった場合にフェルスタッペンが勝てたかどうかは分からないと語った。

    メルセデスF1にとってF1イギリスGPは1-2フィニッシュを逃す、残念な結末となった。両ドライバーのタイヤにパンクが発生し、ルイス・ハミルトンはなんとかマックス・フェルスタッペンのピットストップによって逃げ切ることができたが、バルテリ・ボッタスは11位でレースを終えた。

    レッドブル・ホンダがマックス・フェルスタッペンをピットに入れたことに驚いたかと質問されたトト・ヴォルフは「いいや、驚きはしなかった」とコメント。

    「あの時点でバルテリが脱落し、フェルスタッペンにはフリーストップができるギャップがあった。原則的にフェルスタッペンは何も犠牲にするものはなかった。そういった場合、エクストラポイントを狙いにいくものだ。論理的な決定だったと思う」

    「さらにクリスチャンがフェルスタッペンのタイヤも駄目になっていた言っていたのを耳にした。予防的なストップであり、最速ラップを設定するためのリスクのないピットストップだった。したがって、彼らの選択は非常に理解できるものだ」

    「レースを振り返ってみれば、あのピットストップがフェルスタッペンに勝利したかどうか、あるいは、あのピットストップによって実際に2位でフィニッシュすることがどうかはわからない」

    また、トト・ヴォルフは、DASシステムがタイヤ問題の原因ではないかとの見方を否定した。

    「カルロス・サインツも左フロントタイヤが壊れたいたし、DASシステムがタイヤがパンクした原因だとは思っていない。他のチームでも、第2スティントのかなり早い段階でタイヤにブリスターが発生していたのが分かったと思うし、我々は一般的な問題だったと考えている」

    トト・ヴォルフは、バルテリ・ボッタスのタイヤがバーストした後、ルイス・ハミルトンをピットに入れてタイヤを交換させることも検討していたと語る。

    「バルテリがタイヤを壊したとき、すぐにピットウォールでルイスをピットに入れるかどうかついて話し合った。予防策として、我々は彼に追加でピットストップさせようと思っていた。彼はフェルスタッペンに対してピットストップをするのに十分なリードを築いていたからね」

    「それでも、ルイスのタイヤはボッタスのタイヤよりも良く見えたので、我々はそれをしないことに決めた」

  • F1 Topic:ルイス・ハミルトンの3輪フィニッシュは規約違反ではない?

    F1 Topic:ルイス・ハミルトンの3輪フィニッシュは規約違反ではない?

    F1イギリスGPでルイス・ハミルトンが左フロントタイヤがパンクして3輪状態でわずかなリードでトップでチェッカーを受けたファイナルラップは大きな興奮をもたらした。だが、そこにペナルティ違反はなかったのか?

    通常、ドライバーは、他の人を危険に晒す可能性のあるダメージを受けた場合にはピットに戻る必要がある。

    しかし、アントニオ・ジョビナッツィは金曜日のフリー走行で破損したマシンをコース脇に駐車せずにピットレーンまで運転した後、公式の警告を受けた。

    F1競技規則27.4
    「車両はいかなる時にも、不必要に速度を落とし不安定な走行、あるいは他のドライバーまたはそれ以外の人に危険を及ぼす可能性があるとみなされる方法で運転できない」

    これは多かれ少なかれ、ルイス・ハミルトンのマシンにも当てはまる。なぜなら、3輪でF1カーを運転することは、4輪すべてが正常である場合よりもはるかに難しいからだ。

    しかし、ルイス・ハミルトンは処罰されなかった。決定的な答えはレースマネジメントから与えられていいない。おそらく、それはルイス・ハミルトンがファイナルラップにいたという事実に関係しているだろう。

    また、別のニュアンスとして、ルイス・ハミルトンのマシンとアクセサリーはパンクしたタイヤにもかかわらず無傷のままであったことだ。アントニオ・ジョビナッツィはコース上にデブリを巻き散らかしていた。これはハミルトンのマシンでも発生した可能性があるため、ややグレーゾーンのようだ。

    事実は、スチュワードはルイス・ハミルトンの行動を調査しなかった。レースマネジメントが行った唯一のことは、該当のドライバー(ボッタス、サインツ、ハミルトン)がゆっくりと運転するようチームに要求を送っただけだった。

    F1レースディレクターのマイケル・マシは 、レース後に「チームに直接無線で連絡して、速度を直ちに効果的に下げるように依頼した。 これにより、そのドライバー、周囲のドライバーへの影響を最小限に抑えたいと考えた。それがレースマネジメントからチームへの直接の注文だった」と語った。

    だが、ここでレギュレーション違反を持ち出すのは野暮かもしれない。スチュワードがルイス・ハミルトンから勝利を奪っていれば、世界中のメディアから攻撃の的となっていただろう。

  • 「私がレッドブルF1のチーム代表ならタイヤ交換させた自分に怒っていた」

    「私がレッドブルF1のチーム代表ならタイヤ交換させた自分に怒っていた」

    F1イギリスGPの決勝で、レッドブル・ホンダF1は、ちょっとした運が味方してマックス・フェルスタッペンが2位表彰台を獲得したが、ルイス・ハミルトンがもう少し前にパンクしていたら、フェルスタッペンは優勝さえできていたかもしれない。

    マックス・フェルスタッペンが優勝のチャンスを逃したのは、レッドブル・ホンダが万全を期すとともに、ファステストラップを狙って新しいタイヤセットを履かせるためにピットインさせたためだ。元F1ドライバーのジャック・ヴィルヌーヴは、それはチームの重大な過ちだったと語る。

    タイヤ専門家のキース・ファンデグリントは、マックス・フェルスタッペンにもタイヤがパンクするリスクがあり、レッドブル・ホンダは当時できる最高の決断をしたと語る。

    それはレッドブル・ホンダのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーも同じ意見だ。

    「ボッタスがパンクしたこともあったが、我々にもバイブレーションが出ており、タイヤに大きな溝があった。そのため、ピットインしてソフトタイヤを履き、ファステストラップを狙うことにした」とクリスチャン・ホーナーはに語った。

    「実際、マックスのマシンから外したタイヤには深い溝が刻まれており、かなりの裂傷もあった」

    マックス・フェルスタッペンも「勝利の可能性があったから、ソフトタイヤに履き替えるためにピットインすべきではなかったと言われるのは分かる。後からこういうことを言うのは簡単だけど、僕は全く後悔していないし、ファステストラップを狙ってピットストップを行ったのは正しい決断だったと信じている」とコメント。

    「僕にもパンクの可能性はあったし、現代のF1でこのようなことが起こるのは非常に稀なので、僕たちの行動は正しかったと思う」

    しかし、ジャック・ヴィルヌーヴは、自分がチーム代表だったが、マックス・フェルスタッペンをピットインさせることはなかったと語る。

    「もし私がレッドブルのチーム代表だったら、レース後、自分自身に本当に腹を立てていただろう。フェルスタッペンのタイヤはメルセデスに比べればまったく悪くなかった」とジャック・ヴィルヌーヴは Sky Sports Italy に語った。

    言い換えれば、マックス・フェルスタッペンは運転を続けられた可能性があり、メルセデスにはもう一台にも同じことが起こる可能性があったとジャック・ヴィルヌーヴは語る。

    「ボッタスのタイヤが破損したのを見た場合、それがハミルトンに起こる可能性があることは分かるはずだ。その時点で、チームとしてリスクを取らなければならないし、エクストラポイント(ファステストラップ)を狙うべきではない。実際に勝利のチャンスがあるのだからね」

    どちらのシナリオも根拠は十分であり、何が正しい決定だったかを判断することは困難だ。

  • ホンダF1:2020年 第4戦 F1イギリスGP 決勝レポート

    ホンダF1:2020年 第4戦 F1イギリスGP 決勝レポート

    2020年のF1世界選手権 第4戦 F1イギリスGPの決勝レースがシルバーストン・サーキットで開催され、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが2戦連続の2位表彰台でフィニッシュした。さらに、トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーが7位、アレクサンダー・アルボンが8位に入賞し、ホンダF1パワーユニット勢は3台がポイント獲得を果たした。

    レースは、オープニングラップの最終コーナーで、アルボンとケビン・マグヌッセン(ハース)が接触し、早くもセーフティカー導入となる。

    アルボンは、このセーフティカー走行が明けた直後の7周目にピットインし、ハードタイヤに交換。ここからロングスティントを目指す戦略を採りますが、接触によって5秒加算のタイムペナルティーを科される。

    2台のアルファタウリ・ホンダは、ポイント圏内が目前となる位置で走行し、ダニール・クビアトはアントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)をオーバーテイク。ガスリーが11番手、クビアトが12番手となって追い上げを目指す。しかし、その直後の11周目にクビアトがクラッシュ。高速コーナーのマゴッツ(ターン10)からベケッツ(ターン13)にかけてのセクションでマシンのコントロールを突然失ったが、幸いにもケガはなかった。クラッシュの原因についてはレース後に調査が行われている。

    これによって再びセーフティカーが導入されると、このタイミングで各車はピットへ入り、ハードタイヤに交換。ここからチェッカーフラッグまで走りきる戦略に切り替えた。先にタイヤ交換を済ませていたアルボンは、30周目に2度目のピットインを行い、ミディアムタイヤに交換するとともにタイムペナルティーを消化する。

    11番手を走行していたガスリーは、レース終盤にかけて追い上げを見せる。フェラーリのセバスチャン・ベッテルの背後につけると、ターン15のストウで外側からオーバーテイクに成功すると、その後のターン1でランス・ストロール(レーシングポイント)もパスして、9番手までポジションを上げる。

    その後方にいたアルボンも、ベッテルとストロールをかわして10番手に。また、フェルスタッペンは後ろを大きく引き離し、3番手を盤石なものとして最後の3周に入る。

    そのとき、フェルスタッペンの前方を走行していたバルテリ・ボッタス(メルセデス)が、タイヤにパンクを喫してスローダウン。フェルスタッペンが2番手の座を手に入れると、後方との差も十分だったことから、チームはピットインさせてソフトタイヤに交換し、ファステストラップを目指すとともにタイヤを万全な状態にする。

    こうしてファイナルラップに入った瞬間、首位を行くルイス・ハミルトン(メルセデス)にもパンクが発生してスローダウン。約30秒差で2番手につけていたフェルスタッペンは、ファステストラップをマークしながらその差を詰めたが、捉える一歩手前でチェッカーフラッグとなり、2位でフィニッシュした。

    また、カルロス・サインツ(マクラーレン)も同様にパンクが発生し、ガスリーとアルボンがポジションアップ。一度は後方でのレースを強いられた2人だったが、見事な追い上げで、それぞれ7位、8位でのフィニッシュを果たした。

    田辺豊治(ホンダF1 テクニカルディレクター)
    「今日のイギリスGP決勝ではレッドブル・ホンダのフェルスタッペン選手が安定した走りを見せ、2位でフィニッシュし、3戦連続となる表彰台を獲得しました。ライバルがトラブルを抱えたレース最終周にはトップに詰め寄るエキサイティングな展開となりました。最終的には2位で終わりましたが、高速サーキットでこの成績を得られたことは前向きにとらえています。7位に入賞したScuderia AlphaTauriのガスリー選手も素晴らしいオーバーテイクを見せて、ポイント獲得を果たしました。序盤の接触により苦しい展開になったRed Bull Racingのアルボン選手は、チームのタイヤ戦略が功を奏し、終盤に素晴らしいペースでいくつものオーバーテイクを見せました。他車のトラブルに助けられたところもありますが、ポイントを獲得できたことはよかったと思います。Scuderia AlphaTauriのクビアト選手は、トラブルにより突然マシンのコントロールを失いクラッシュを喫し、唯一のリタイアとなりました。いいペースを見せていただけに非常に残念です。セーフティカーの導入や終盤のタイヤトラブルなど、波乱含みの展開ではありましたが、昨日の予選結果を大きく挽回して3台が入賞できたことは、この先のシーズンに向けてポジティブな結果だったと思っています。来週はまた同じサーキットでのレースになりますので、今週得られたデータを分析し、さらなるパフォーマンス向上を目指して準備を進めます」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
    「勝利の可能性があったのだから、ソフトタイヤに履き替えるためにピットインすべきではなかったと言われるのは分かります。後からこういうことを言うのは簡単ですが、僕は全く後悔していませんし、ファステストラップを狙ってピットストップを行ったのは正しい決断だったと信じています。僕にもパンクの可能性はありましたし、現代のF1でこのようなことが起こるのは非常に稀ですから、僕らの行動は正しかったと思います。今日メルセデスが勝利を手にしたのは僕らより速かったからですし、ルイス(ハミルトン)がラッキーだったという人もいますが、首位を走行中にパンクを喫するのは不運ですし、ボッタスも同様です。3位が最大の結果かと思われたレースで2位ということに満足していますし、ポイントも稼ぐことができました。メルセデスには一周あたり0.4~0.5秒離されていましたが、後方のマシンに対しては1秒ほど速いペースだったので、孤独なレースでした。エンジニアに無線で水分補給を忘れないように伝える余裕があったほどです(笑)。ほかにできるのは羊を数えることくらいでした。来週はタイヤ選択が戦略に影響を及ぼすので、かなり違った展開になると思います。メルセデスとの差は冷静に捉えていますが、今日の僕らのように、プッシュし続けていきます」

    ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
    「今日の7位は、僕らにとって素晴らしい結果です!力強いレースができて、僕にとってはベストレースの一つと言えるかもしれません。この結果は予想以上で、ポイント獲得の可能性はあると思っていましたが、最初のセーフティカーのタイミングが不利に働いたことで、厳しい展開になりそうでした。その時点では12番手で、集団の中でバトルをしていました。タフな戦いでしたが楽しむことができて、ベッテル、ストロール、ジョビナッツィと素晴らしいバトルを繰り広げました。セバスチャンに近づくのに苦戦しましたが、一撃でパスしなければならないと覚悟していました。フェラーリをアウトサイドからオーバーテイクするなんて、なかなかないので、心から楽しみました!マシンの感触はよく、どこを改善すべきかも分かっているので、次戦ではさらなる前進ができることを願っています」

    アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
    「8位は望んだ結果ではありませんが、マシンにダメージを受けて、さらにペナルティーも科されてのものです。ケビン(マグヌッセン)とのインシデントは、50/50だと思います。彼がミスをしてスペースを開けたので、僕はオーバーテイクを試みました。彼が僕のことを見ておらず、スペースを閉めてきたのに気付き後ろに下がろうとしましたが、接触してしまいました。コーナーの進入スピードの差が大きく、避けられませんでした。今週末は課題が多かったのですが、ベストを尽くしましたし、レースペースは十分あったので巻き返すことができました。シルバーストンは大好きなサーキットなので、来週またここでレースがあるのはうれしいですし、今週学んだことをフリー走行から活用していけると思います」

    ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)
    「わずかな時間で終わってしまいましたが、今日はとても強いレースができたと思います。スタートはよく、ペースはかなりよかったので、いくつもオーバーテイクをして追い上げていくことができました。いい結果が出せると思っていたところ、突然ターン10でマシンのリアを失いました。普段から、まずは自分に責任があると考えるので、原因は自分だと思いましたが、映像を見返すと僕のコントロールが及ばない範囲で何かが起こっているように見えたので、データをすべてチェックして何が問題だったのかを理解する必要があります。今日はポイントが獲得できるはずだったので残念ですが、また来週トライしていきます」