カテゴリー: F1イギリスGP

  • マックス・フェルスタッペン、F1 70周年記念GPでも“孤独なレース”を予想

    マックス・フェルスタッペン、F1 70周年記念GPでも“孤独なレース”を予想

    レッドブル・ホンダF1のマックス・フェルスタッペンは、今週末のF1 70周年記念GPもメルセデスと後続との間で孤独なレースになると予想する。

    とはいえば、マックス・フェルスタッペンにはまずは倒さなければならない相手がいる。3番グリッドにはミディアムタイヤを履いたレーシング・ポイントのニコ・ヒュルケンベルグがいる。

    先週は競争力にかけたレーシング・ポイントだが、今週末は復調。その原因はリアウイングにあるとマックス・フェルスタッペンは分析する。

    「先週末は彼らが本当に大きなウイングで走っていたと思う。彼らはマシンにダウンフォースをたくさんかけていた。おそらく、それは彼らにとってあまりうまくいかなかったんだと思う。彼らはより競争力があるように見える」とマックス・フェルスタッペンはコメント。

    「もちろん予選では、メルセデスは異なるモードを持っている。それは大きなステップだ。僕たちにはそれがない。もちろんそれは役に立つ。でも、彼らはレースでそれをあまり使うことはできない。通常、私たちはノー・マンズ・ランドにいる。でも、彼らは週末を通して良い仕事をしたと思う」

    また、マックス・フェルスタッペンは、ピレリが持ち込んだ最も柔らかいタイヤに満足していなかったと語る。

    「1周でさえ、ラップの最後に苦労し始めていららね。複数のラップしたい場合はタイヤが劣化しているのがわかる。マシンを振り回せば、さらに多くなるだろう」

    「それに先週の教訓もある。最も柔らかい化合物はすでに運転には適さなかった。さらに柔らかくするのは、さらに役に立たないということだ」

  • ホンダF1:2020年 第5戦 70周年記念GP 予選レポート

    ホンダF1:2020年 第5戦 70周年記念GP 予選レポート

    前週に引き続き、シルバーストン・サーキットで開催されている第5戦 F1 70周年記念GPの予選が行われた。ホンダF1パワーユニット勢は力強い走りを見せ、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが4番手、アレクサンダー・アルボンが9番手。アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーが7番手となり、4台中3台がQ3進出を果たした。

    Q1では、アルボンが3番手、フェルスタッペンが4番手、ガスリーが5番手と、3台そろって上位へ進出。

    アルファタウリ・ホンダのダニール・クビアトは、最終アタック中にターン14のチャペルでわずかにふくらみ、そこでフロアへのダメージを認識。その後のストウ(ターン15)ではコースオフを喫し、これがコース外走行(トラックリミット規定違反)と判定され、このラップのタイムが取り消された。この結果、クビアトは16番手となり、ここでグリッドが確定した。

    Q2で上位10台に入り、Q3へ進出すると、ここでベストタイムをマークしたタイヤで決勝レースをスタートしなければならない。このレギュレーションを考慮し、フェルスタッペンはハードタイヤを選択。見事にQ2突破を決め、上位10台の中では唯一のハードタイヤスタートを決めた。

    アルボン、ガスリーも進出したQ3では、レッドブル・ホンダの2台が最初のアタックでミディアムタイヤを装着し、最終アタックでソフトタイヤを使用。ガスリーは両アタックともにソフトタイヤで臨んだ。3名とも最終アタックで自己ベストタイムをマークし、フェルスタッペンが4番手、ガスリーが7番手、アルボンが9番手で予選を終えている。

    田辺豊治(ホンダF1 テクニカルディレクター)
    「今日の予選は、昨日ほどではないものの、27℃とイギリスとしては比較的気温が上がった中でのセッションとなりました。ソフトタイヤがあまり長く持たないということからタイヤの選択が難しい予選となりましたが、そのような中でホンダ PUを搭載する3台がQ3へ進出し、まずまずの予選になりました。Aston Martin Red Bull Racingのフェルスタッペン選手は、明日のスタートタイヤを決めるQ2をトップ10中唯一のハードタイヤで通過、Q3でも明日のレースに向けて期待の持てる2列目の4番グリッドを獲得しました。Scuderia AlphaTauri Hondaのガスリー選手は、ここのところの調子のよさを予選結果につなげて今季最高の7番手、9番手のアルボン選手と、コースアウトもあり僅差でQ1落ちとなってしまったクビアト選手とともにマシンに競争力はあると思うので、それぞれ明日のレースでのポジションアップを期待します。PUとしては今日も大きな問題のない一日でした。明日は特にタイヤの使い方など、戦略も含めて難しいレースになると思いますが、PUとしては最大限のパフォーマンスを発揮できるように準備を進めます」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
    「4番手は完璧とは言えませんが、上位のマシンがいい仕事をした結果です。Q3では風の方向が変わり、少しアンバランスな状態になって難しい状況でした。今週は持ち込まれたタイヤのコンパウンドが1段階柔らかくなり、ミディアムタイヤが先週のソフトタイヤですが、気温も上がってレースではあまりよくないと思うので、ハードタイヤでレースをスタートできるのは強みですし、この作戦が気に入っています。今日はハードタイヤでQ3へ進出できるかが一番の課題でした。明日ハードタイヤでスタートすることでどんな恩恵を得られるかは、1周目の状況とセーフティカーの有無に左右されるので分かりませんが、少なくともトップ10の中で唯一ですし、ポジティブに働いてくれればと思います。明日も長いレースになります。僕らにはメルセデスのように予選モードはありませんが、ここまでレースペースでは競争力を発揮できています。スタートがクリーンになることを願っていますし、そうなればいいレースができると思います。目標は表彰台です。最後に、ニコ(ヒュルケンベルク)が、速さを見せられたことをうれしく思っています」

    ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
    「素晴らしい土曜日となり、この予選結果はとてもうれしいです。昨日は少し難しい状況がありましたが、チームは昨日から今日にかけて素晴らしい仕事ぶりで、限界までプッシュできるマシンにするため、正しい方向に変更を施してくれました。Q2で4番手、Q3で7番手となり、フェラーリ、マクラーレン、Red Bullのマシンよりも上位につけられたのは、望みうる最高の結果だと思います。ここからは、明日のレースに集中します。見せ場を作る準備はできていますし、持てる全力を出しきり、チームに好結果を持ち帰りたいです」

    アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
    「Q3最後の走行までは、気持ちよく走れて、上位を目指せると感じていたのですが、ミディアムからソフトにタイヤを交換すると、マシンバランスがかなり違うように感じました。マシンの感触はよく、最後のラップに期待していたのですが、ガラッと変わってしまいました。もしかしたら風の影響もあるのかもしれません。9番手という結果には満足できません。ソフトタイヤを機能させていたチームもありましたが、僕らは苦戦したので、理由を確認する必要があります。まだ僕自身の中にはタイムを上げられる伸びしろがあるとも思っています。もっとマシンの感触をよくして、ペースを安定させられるはずです。明日は、採れる戦略が複数あるので、面白いレースになるはずです。先週のレースではいいペースがあり、追い上げていけたので、明日のプランはマシンの力を最大限に発揮することです。ポジションを上げて仕事を果たしたいと思います」

    ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)
    「今日の予選では不運に見舞われました。かなりいいラップを走行していたのに、突風によってターン15でコースオフしてしまい、タイムを失いました。ポジティブな面に目を向ければ、これまで予選で不調でも日曜には巻き返してきたので、このままプッシュし続けていけば、明日はいいレースができて、ポイント争いに絡めるはずです」

  • メルセデスF1代表 「フェルスタッペンのハードスタートは大きな賭け」

    メルセデスF1代表 「フェルスタッペンのハードスタートは大きな賭け」

    メルセデスF1のチーム代表トト・ヴォルフは、70周年記念GPをハードタイヤでスタートするレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは順位を維持するのに苦労すると考えている。

    マックス・フェルスタッペンは、Q3に進出したドライバーのなかで唯一ハードタイヤでQ2を突破。5列目以内のドライバーのなかで唯一、決勝をハードタイヤでスタートする。

    トト・ヴォルフは、レッドブル・ホンダとマックス・フェルスタッペンにとってハードタイヤでのスタートは大きな賭けだと考えている。

    「ハードタイヤでスタートする場合、ポジションを維持するのが非常に困難になる。実際、うまくいかなければ、ポジションを失うことさえあり、その後、非常に困難になる」と Sky Sports F1 に語った。

    「そのようなタイヤが非常に粘らなければ、戦略的なアドバンテージは得られない。そうすれば、ピットストップを遅らせることができる。またはセーフティカーが出て、ピットストップをしなくても良くなったときもね」

    「私にとって、それは外部戦略だ。しかし、彼らは離されているため、ギャンブルをしなければならない」

  • ニコ・ヒュルケンベルグ 「表彰台が目前に迫っているのはわかっている」

    ニコ・ヒュルケンベルグ 「表彰台が目前に迫っているのはわかっている」

    レーシング・ポイントF1のニコ・ヒュルケンベルグが、2020年のF1世界選手権 第5戦 70周年記念GPの予選後の記者会見でこの2週間を改めて振り返った。

    新型コロナウイルスに感染したセルジオ・ペレスの代役として10日前に急遽参戦が決まったニコ・ヒュルケンベルグだが、代役2戦目でポールポジションから0.928秒差の3番グリッドを獲得した。

    予選後のパドックでは仲間のドライバーたちからも祝福を受けたニコ・ヒュルケンベルグ。待望のF1初表彰台への期待などについてインタビューに答えた。

    「先週はクレイジーだったね。7~8日、なんなら今もそうだね。もちろん、先週は戻ってこれたことが最高潮で日曜日はどん底だった。とても極端だったね」とニコ・ヒュルケンベルグは語る。

    「今週末はマシンに乗っていてはるかにいい感じだし、はるかに準備が整っている。それでも予選はトリッキーだった。Q2では自分で窮地に追い込んでしまったし、マシンにダメージを負っていないか心配だったけど、Q2はとにかく集中して、思いっきり走って、自分が持っているものをすべて出すことができた。正直、ここに立っているのはちょっと驚きだけど、笑顔になってしまう。でも、明日のレースの方がはるかに大事だ」

    先週、ニコ・ヒュルケンベルグはレースをスタートすることができなかった。そのため、決勝は新たなチャレンジになる。

    「明日はそれが間違いなく痛手になるだろう。先週末のレースを経験していないし、スタートでの動きなども経験できていない。まだマシンは新しいしね。でも、やれることをやるだけだ。素早く学んで、相応しい場所にマシンをキープしたい」

    先週と比較してマシンをどのように感じているのだろう?

    「はるかに良かった。10時間以内にF1に復帰して、セッションの10分前にまったく準備もできない状態でパドックに戻ってくるのは控えめにいってもチャレンジングだった。でも、同時に楽しくもあった。先週はマシンのフィーリングを得ることがすべてだったし、今週末にむけてはるかに準備はできていると感じていた。予選でのラップは良かった。Q2では最初の走行でコースオフして自分でちょっと難しくしてしまった。Q3ではあまり考えなかった。とにかく全力を尽くして、マシンとタイヤと自分自身からすべてを絞り出そうとしていた。そこも今週の挑戦だったし、ここにいることに満足している」

    予選3番手は多くにとって驚きだった。ニコ・ヒュルケンベルグ自身、そのような結果を期待していたのだろうか?

    「いいや、期待はしていなかった。でも、今週末はずっと一発のペースは良かったと思う。トップ10に入れるだろうとはかなり自信を持っていたけどね。3番手はあまり期待できなかった、正直、期待していなかった。もちろん、ちょっと驚いているけど、今日にとっては良い結果だ」

    「昨日のロングランはかなり良かった。マシンを快適に感じていたし、先週よりも良くなっていると思う。チームはいい感じのことを見つけ出したし、レースペースという点で改善を果たした。うまくいけば役立つはずだ。タイヤのことははほとんど心配していない。過去数年とかなり似ているし、どう予想すればいいかもだいたいわかっている。でも、それ以外はすべてが新しいし、ほぼ初めてと言っていいので、その点ではよりエキサイティングだし、少し難しいかもね」

    ニコ・ヒュルケンベルグは、177戦で表彰台未登壇という不名誉な記録を持っている。その記録に終止符を打つことはできるのだろうか?

    「表彰台が目の前まで来ていることはわかっている。正直、とてもチャレンジングだし、難しい状況ではあるけど、速いマシンがあることは分かっている。だから、すべてを正しくやるだけだ。当然、それは1周目から始まる。スタートもとって新しいものになるだろう。でも、自分のすべての経験を生かして正しくやりたいと思っている。もちろん、他の人たちは数戦やっているけど、感覚はまだ覚えている。あまり考えすぎずに集中するだけだ。明日は良いレースをしたい」

    代役として参戦しているニコ・ヒュルケンベルグは、他のドライバーよりもプレシャーなくレースに臨めると語る。

    「まったくその通りだと思う。僕は一時的なゲストとしてここにいるので、当然、期待されるものは少し異なるし、流れに任せている。特に先週はあまり多くは期待できなかった。でも、感情的には金曜日に戻れて高ぶったし、日曜日にレレースができなかったのは本当にどん底な気分だった。今、ここに戻ることができたので、とても前向きでワイルドな一週間だった」

    「身体的にはこのようなGフォースは大変だ。マシンは非常に速く、方向転換とピークのGフォースはかなり印象的だ。体験できるジムもトレーニングもないので、実際にそのための準備はない…間違いなくそれを感じている。明日持ってきているテープを最大限に貼るつもりだ。でも、なんとか生き残れればと思っている。

    ニコ・ヒュルケンベルグの後ろには、マックス・フェルスタッペンという強敵がいる。フェルスタッペンと戦うことはできるのだろうか?

    「イエスと言いたいところだけど、あらゆる状況を考えれば、非常にタフだと思うし、チャレンジングだと思う。でも、決して何が起こるかは分からない。クルマの感触は悪くないし、今週末は先週と比べてマシンに慣れている。より一体になれている気買いする。答えるのはとても難しい。推論になってしまうし、僕にとってそれはあまり重要なことではない。良いレースをすることが重要だし、チームのためにポイントを獲得できればいいと思っている」

  • レッドブル・ホンダF1 予選分析:ハードスタートで対メルセデスに活路

    レッドブル・ホンダF1 予選分析:ハードスタートで対メルセデスに活路

    レッドブル・ホンダF1は、2020年のF1世界選手権 第5戦 70周年記念GPの予選でマックス・フェルスタッペンが4番グリッドを獲得。ミディアムタイヤでスタートするフロントローのメルセデス勢に対して、ハードタイヤでのスタートで活路を見出せるかが注目となる。

    結果としては、前戦F1イギリスGPに続いて、メルセデスに1秒以上の差をつけられることになったレッドブル・ホンダ。同じサーキットでの70周年記念GPではそれは想定できていたこと。

    そこでレッドブル・ホンダは、Q2でマックス・フェルスタッペンをハードタイヤで通過させるというギャンブルに出た。これにより、フェルスタッペンは第1スティントで他のドライバーとは異なるシークエンスで走れることになる。

    何とかメルセデスと戦うチャンスを得るためにはスタートと第1スティントが重要となる。ピレリが試算したハードとミディアムのタイム差は0.7秒。レースペースでメルセデスに対して0.3~0.4秒差のペース差があるレッドブル・ホンダはどこまで食らいついていけるかが鍵となる。

    F1 70周年記念GP タイヤ戦略予想

    ピレリが分析した最速のタイヤ戦略はミディアム-ミディアム-ハードの2ストップ。この場合でのミディアムのウインドウは15周。2番目に最速の戦略はミディアム-ハード-ハードの2ストップ。この場合はミディアムで15周、ハードで20周を走行することを想定している。おそらくメルセデスは2名のドライバーで戦略を分けてくることが想定される。

    ハードスタートは3番目に最速。ハード-ハード-ソフトの2ストップ戦略でハードで23周ずつ走り、ラスト6周をソフトで走るというものだ。

    まずマックス・フェルスタッペンはスタートでニコ・ヒュルケンベルグ(レーシング・ポイント)を攻略することが重要。2つ目は、おそらくメルセデスはどちらかのドライバーがフェルスタッペンをブロックしてくることになるので、そこでバトルができるかが鍵を握るかもしれない。

    理想的なシナリオは、メルセデスの2台がピットに入った後にタイミングよくセーフティカーが入り、ポジションをロスすることなく上位を維持できることだ。だが、ガチンコ勝負になった場合にはレースペースでメルセデスに分があるため、おそらく3位表彰台が狙うことができるベストな成績となるだろう。

    明日ハードタイヤでスタートすることでどんな恩恵を得られるかは、1周目の状況とセーフティカーの有無に左右されるので分からないが、少なくともトップ10の中で唯一だし、ポジティブに働いてくれればと思っている」とマックス・フェルスタッペンは語る。

    「僕たちにはメルセデスのように予選モードはないけど、ここまでレースペースでは競争力を発揮できている。スタートがクリーンになることを願っているし、そうなればいいレースができると思う。目標は表彰台だ」

    一方、アレクサンダー・アルボンは今回のグランプリで再び真価が問われることになるだろう。週末を通してマックス・フェルスタッペンとの0.5秒差が縮まることはなく、予選では姉妹チームのアルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーが7番手と上回った。ガスリーは昨年途中にアルボンと交代で当時のトロロッソに降格したドライバー。心に期するものがあるはずだ。レースでの結果如何では、レース後にドライバー交代の報道が賑わうことになるかもしれない。

    「まだ僕自身の中にはタイムを上げられる伸びしろがあるとも思っている。もっとマシンの感触をよくして、ペースを安定させられるはずだ」とアレクサンダー・アルボンは語る。

    「明日は、採れる戦略が複数あるので、面白いレースになるはずだ。先週のレースではいいペースがあり、追い上げていけたので、明日のプランはマシンの力を最大限に発揮することだ。ポジションを上げて仕事を果たしたいと思う」

    一方、「ピエール・ガスリーはェラーリ、マクラーレン、レッドブルのマシンよりも上位につけられたのは、望みうる最高の結果だと思う。ここからは、明日のレースに集中する。見せ場を作る準備はできているし、持てる全力を出しきり、チームに好結果を持ち帰りたい」と意気込んでいる。

  • ピレリ、タイヤ選択への批判に反論 「F1側からの要請に従っただけ」

    ピレリ、タイヤ選択への批判に反論 「F1側からの要請に従っただけ」

    ピレリは、今週末のF1 70周年記念GPのタイヤ選択への批判に反論。F1側から要請されたものだと主張した。

    F1は同サーキットでの2戦目が最初のレースの焼き直しになることを防ぐべく、シルバーストンでの2連戦では異なるタイヤコンパウンドを導入。先週、ピレリは最も硬いタイヤであるC1、C2、C3を持ち込んだが、今週はC2、C3、C4と全体的に一段階柔らいコンパウンドを持ち込んでいる。

    だが、ソフトタイヤとして選択されたC4はレース用としては使えず、予選でもQ2ではマックス・フェルスタッペンがハードで突破。Q3でもメルセデスの2台はミディアムで最速タイムをマークしている。

    レッドブル・ホンダのアレクサンダー・アルボンは「ピレリの選択は素晴らしいものではないと思う」とコメント。

    「タイヤは速くない。このサーキットには柔らかすぎる。他のみんながなんていうか聞いてみたいけど、今日はソフトよりもメディアの方が速かったと思う」

    加えて、今季はルールが変更され、ドライバーのタイヤ数は固定されている(ソフト8、ミディアム3、ハード2)。そのため、各チームは決勝で耐久性のあるタイヤが不足することを恐れて、プラクティスセッションの大部分をソフトで走った。

    これを予測して、チームは主にソフトタイヤを走らせた。初日にソフトタイヤしか走らせなかったマクラーレンのカルロス・サインツは「ミディアムとハードを節約して週末の後半に備え、何がベストかを本当に理解するために金曜日全体でソフトタイヤを走らせることを決断した」とコメント。

    「現在、僕たちのマシンは最も柔らかいタイヤレンジで少し苦労しているので、何ができるか、何を学べるかを見極め、そこから週末に向けて確実に正しい判断をできるようにした」

    アレクサンダー・アルボンは、この状態は戦略の変化を妨げるかもしれないと考えている。

    「問題は、週末に必要なミディアムとハードが足りないことだ。戦略的に少し行き詰まっている」とアレクサンダー・アルボンは語った。

    また、先週末のF1イギリスGPではレース終了間際に3台の左フロントタイヤ(ハード=今週のミディアム)が相次いでバーストするというアクシデントが発生。決勝での耐久性に懸念の声が挙がっている。
    だが、ピレリのF1責任者を務めるマリオ・イゾラは、70周年記念GPのタイヤ選択はピレリが行ったものではなく、F1側だと指摘する。

    「ドライバーからのコメントは理解している」とマリオ・イゾラは語る。

    「彼らはタイヤをプッシュしたい。彼らはタイヤを管理したくはない」

    「この決定はピレリの決定ではなく、ショーを盛り上げ、最初のレースと2番目のレースで異なるものを作るためにFIAとFOMから寄せられた要請だった」

    マリオ・イゾラは、今年初めにレッドブル・リングのダブルヘッダーで行わた第2レースのために、最も柔らかいタイヤを用意するよう求められていたことも明かした。

    「オーストリアの場合、C3、C4、C5を提供するように要請されたが、要求が非常に遅れたため、異なるタイヤを提供することはでなかった」

    今週末のC2、C3、C4の選択は、チームにタイヤ管理に課題を提示する。

    「C4(ソフト)はレース用タイヤではないと思う」とマリオ・イゾラは考えており、すべてのタイヤで予想される短い寿命は、1ストップ戦略を「ほとんど不可能」にするはずだと語った。

    関連:F1 Topic:ピレリが声明で述べた当たり前の故障理由に込められた意地

  • セバスチャン・ベッテル、フェラーリ内で八方塞がり状態 「万策尽きた」

    セバスチャン・ベッテル、フェラーリ内で八方塞がり状態 「万策尽きた」

    セバスチャン・ベッテルにとって、フェラーリF1での最後のシーズンはどんどん悪い方向へと進んでいる。70周年記念GPの予選を12番手で終えたベッテルは“答えが尽きた”と語り、自分とチームが“行き詰っている”と認める。

    今年、フェラーリはミッドフィールドへと競争力を落としている。そして、セバスチャン・ベッテルは、チームメイトのシャルル・ルクレールよりもSF1000への対応に苦しんでいる。

    先週末のF1イギリスGPではインタークーラーの問題とブレーキペダルの不具合でほとんどフリープラクティスでまともに走行できなかったセバスチャン・ベッテルは、今週末もFP2でエンジン故障に見舞われ、土曜日にむけてエンジン交換を余儀なくされている。

    予選ではチームメイトのシャルル・ルクレールがQ3に進出したのに対し、セバスチャン・ベッテルはQ2で0.4秒近く後れをとり、12番手でセッションを終えた。

    「自分が持っているすべてのものを試みた」とセバスチャン・ベッテルはセッション後に語った。「ラップにはかなり満足していた。マシンに関しては、先週から多くのことを試しているけど、あまり違いは出ていない。僕たちはかなり行き詰まっていると思う。リセットして、明日また頑張る。明日できるのはそれだけだ」

    すべてを試しても良い結果を得られないことについて質問されたセバスチャン・ベッテルは「言い方を変えれば、通常とは大きくことなる。僕にはわからない。万策尽きてしまった」と語る。

    セバスチャン・ベッテルがQ2で敗退するのは3回目。だが、決勝ではスタートタイヤを自由に選べると前向きに捉えている。

    「僕はいつも楽天的だ。だから、明日はもっと良い一日を過ごすためにいつも自分をリセットしようとしている。先週以来、僕たちはほぼ今と同じポジションにいると思う。私たちは一歩前進することができていないし、マシンの中でいろいろなことを試した」

    「ポジティブな部分に目を向けると、自分のラップには満足できたことだ。あれが精一杯だったと感じているし、過去にはもっと悪いラップでも上位だったこともある。だから、ラップについては満足している」

    セバスチャン・ベッテルにとっての唯一の救いは、エステバン・オコンに3グリッドペナルティが科せられたことで、11番グリッドからスタートすることかもしれない。

  • ダニール・クビアト、今季2度目のQ1敗退 「突風でコースオフしてしまった」

    ダニール・クビアト、今季2度目のQ1敗退 「突風でコースオフしてしまった」

    アルファタウリ・ホンダF1のダニール・クビアトは、2020年のF1世界選手権 第5戦 70周年記念GPで今季2度目となるQ1敗退を喫して16番手で予選を終えた。

    ダニール・クビアトは、最終アタック中にターン14のチャペルでわずかにふくらみ、そこでフロアへのダメージを認識する。その後のストウ(ターン15)ではコースオフを喫し、これがコース外走行(トラックリミット規定違反)と判定され、このラップのタイムが取り消された。

    この結果、ダニール・クビアトは16番手となり、ここでグリッドが確定した。

    「今日の予選では不運に見舞われた。かなりいいラップを走行していたのに、突風によってターン15でコースオフしてしまい、タイムを失った」とダニール・クビアトはコメント。

    「ポジティブな面に目を向ければ、これまで予選で不調でも日曜には巻き返してきたので、このままプッシュし続けていけば、明日はいいレースができて、ポイント争いに絡めるはずだ」

  • ピエール・ガスリー、アルボンを上回り「見せ場を作る準備はできている」

    ピエール・ガスリー、アルボンを上回り「見せ場を作る準備はできている」

    アルファタウリ・ホンダF1のピエール・ガスリーは、2020年のF1世界選手権 第5戦 70周年記念GPの予選で7番グリッドを獲得。レッドブル・ホンダのアレクサンダー・アルボンを上回ったガスリーは“見せ場を作る準備はできている”と意気込む。

    今季3度目のQ3進出を果たしたピエール・ガスリーは、両アタックともにソフトタイヤで臨み、最終アタックで自己ベストタイムをマーク。アレクサンダー・アルボンを0.135秒上回り、7番グリッドを獲得した。

    「素晴らしい土曜日となり、この予選結果はとてもうれしい」とピエール・ガスリーはコメント。

    「昨日は少し難しい状況があったけど、チームは昨日から今日にかけて素晴らしい仕事ぶりで、限界までプッシュできるマシンにするため、正しい方向に変更を施してくれた」

    「Q2で4番手、Q3で7番手となり、フェラーリ、マクラーレン、レッドブルのマシンよりも上位につけられたのは、望みうる最高の結果だと思う。ここからは、明日のレースに集中する。見せ場を作る準備はできているし、持てる全力を出しきり、チームに好結果を持ち帰りたい」

  • 【動画】 バルテリ・ボッタスのポールラップ / F1 70周年記念GP 予選

    【動画】 バルテリ・ボッタスのポールラップ / F1 70周年記念GP 予選

    メルセデスのバルテリ・ボッタスは、2020年のF1世界選手権 第5戦 70周年記念GPの予選でチームメイトのルイス・ハミルトンを0.063秒の僅差で上回り、今シーズン2度目のポールポジションを獲得した。

    フリープラクティスでもルイス・ハミルトンと僅差のタイムを記録していたバルテリ・ボッタス。Q3では1回目のソフトでのアタックではハミルトンに0.166秒差で負けていた。

    しかし、ミディアムの2回目のアタックで1分25秒154をマーク。ハミルトンを0.063秒差で上回り、今季2回目、通算3回目のポールポジションを獲得した。

    今週、2021年もメルセデスに残留することが発表されたバルテリ・ボッタスは「いい気分だ。特に予選がうまくいったときはとにかく最高だ。このマシンを運転できることを誇りに思う。僕たちの最初の仕事は明日良いスタートを切って、そこから進めていくことだ」と語った。