カテゴリー: アルピーヌF1チーム

  • セルジオ・ペレス 2026年F1復帰に向けてアルピーヌF1チームと交渉

    セルジオ・ペレス 2026年F1復帰に向けてアルピーヌF1チームと交渉

    セルジオ・ペレスの陣営が、2026年シーズンのF1復帰に向けてアルピーヌF1チームと初期交渉を行っていたことが明らかになった。

    セルジオ・ペレスは2024年末にF1グリッドから離脱した。当初は2026年までレッドブルF1との契約を結んでいたが、チームの競争力低下とともに成績も失速。開幕5戦で4度の表彰台を獲得したものの、その後の19戦ではトップ5入りが1回のみとなり、最終的に契約解除金を受け取ってチームを離れた。

    その後任にはリアム・ローソンが起用されたが、ローソンもすでに角田裕毅に交代されている。

    現在ペレスは、母国グアダラハラで家族との時間を過ごしながらも、F1復帰の可能性を探り続けている。トレーニングも継続しており、代理人がいくつかのチームと交渉を進めている。

    最も進展しているのはキャデラックF1との交渉
    現時点で最も話が進んでいるのは、2026年にF1参戦を予定している新チーム「キャデラックF1」だ。

    ペレスは以前、「自分を本気でモチベートしてくれるプロジェクトで、チームが自分のキャリアや経験を評価し、信頼してくれるのであれば復帰は非常に魅力的」と語っていた。

    キャデラックはその条件を満たす可能性がある。レッドブルを含む複数チームでの経験、優れた技術的フィードバック能力、そして中団チームでの安定した成績は、新規参入チームにとって大きな武器となる。また、レース勝者としての実績もその価値を高めている。

    加えて、ペレスが持つ強力なスポンサー群は、アメリカ拠点の新チームにとって魅力的だ。レッドブル時代よりも柔軟に企業との契約が可能となることで、その商業的価値がより発揮されることが期待される。

    セルジオ・ペレス アルピーヌF1チームマイアミGPに姿を見せたカルロス・スリム・ドミット

    アルピーヌとも水面下で接触
    ただし、ペレスの代理人はキャデラック以外の選択肢も探っており、その一つがアルピーヌF1だ。マネジメント体制を一新したペレス陣営には、長年の支援者であるカルロス・スリム・ドミットの存在も健在で、彼はF1マイアミGPに合わせて現地入りし、ペレスの将来に関する会談を行ったとされる。

    実際、ペレス側は昨年末にもアルピーヌに接触しており、最近ではアルピーヌのエグゼクティブ・アドバイザーであるフラビオ・ブリアトーレと再び話し合いが行われたという。

    ペレスはアルピーヌへの加入に前向きだとみられており、キャデラックよりも短期的に競争力がある点を評価している。2025年1月に36歳を迎える彼にとっては、即戦力としての起用が現実的な選択肢となる。

    アルピーヌは現時点でペレスを主要候補とは見なしていないものの、完全には可能性を排除しておらず、一定の関心を持っているようだ。現在は既存ドライバーの評価を優先しており、その一環としてフランコ・コラピントがジャック・ドゥーハンに代わり、今後5戦に出場する予定となっている。

    また、リザーブドライバーのポール・アロンも将来の選択肢として注目されている。

    スリムとブリアトーレの“別の形の連携”も?
    仮にペレスがアルピーヌと契約しなかった場合でも、支援者スリムとブリアトーレの間で別の形の協力が進む可能性がある。たとえば、コラピントがスリムの支援ドライバーに加わる形や、スリム傘下の企業グループ(Telmex、Telcel、Claroなど)とのスポンサー連携が模索される可能性がある。

    昨年、レッドブルが当時ウィリアムズ所属だったコラピントをラインアップ候補として検討していた際にも、ラテンアメリカで高まる人気を活かし、ペレス離脱後もスリムとの関係を維持するための手段として注目されていた。

    同様の構図はアルピーヌにも当てはまる可能性がある。ブリアトーレがコラピントを有力候補と見なし、スリムおよび彼が関与するブランドにとって魅力的な存在となれば、両者の利害が一致し、新たなパートナーシップが成立することも考えられる。

    スリムは、Telmex、Telcel、Claroなどを傘下に持つアメリカ・モビル(America Movil)の会長を務めている。

  • アルピーヌF1交代劇にピアストリ「ドゥーハンは誇り持っていい」

    アルピーヌF1交代劇にピアストリ「ドゥーハンは誇り持っていい」

    アルピーヌF1チームは、2025年F1シーズンのわずか6戦を終えた段階でドライバーラインアップの変更を決断し、ジャック・ドゥーハンに代えてアルゼンチン出身のフランコ・コラピントを起用すると発表した。

    この決定を受け、同じオーストラリア出身のオスカー・ピアストリはドゥーハンに対し、「顔を上げて誇りを持っていい」との言葉を贈った。

    今回の交代劇は、アルピーヌのチーム代表オリ・オークスが電撃辞任した直後に発表されたもので、ドゥーハンはリザーブドライバーの役割に戻り、コラピントは次戦エミリア・ロマーニャGPから5戦にわたる“試用期間”に臨むことになる。

    今季のアルピーヌF1が決勝で獲得した唯一のポイントは、ピエール・ガスリーが第1戦バーレーンGPで記録した7位入賞によるものであり、その後のマイアミGPスプリントでもガスリーが8位に入り1ポイントを加えている。

    ドゥーハンの降格により、現在のF1グリッドで唯一のオーストラリア人ドライバーとなったピアストリは、交代劇の正式発表直前にワイド・ワールド・オブ・スポーツの取材に応じ、次のように語った。

    「チーム代表の辞任を知ったばかりなんだ」

    「ジャックが外れたという正式な発表はまだ聞いていないけど、話題になっているのは目にしている。もし本当にジャックにとってこれがF1での終わりだとしたら、まず“F1に到達した”ということ自体に誇りを持つべきだよ。それは簡単なことじゃないし、特にオーストラリアから来ているとなれば、たくさんの厳しい決断を乗り越えてたどり着いた道なんだから」

    「たとえこれが最後のレースだったとしても、誇りを持って顔を上げていい。“F1ドライバーだった”という事実は誰にも奪えない」

    「きっとどんな道を進んでも、彼は成功すると思うよ」

    ドゥーハン「F1ドライバーとして夢を叶えたことに誇り」 今後の5戦は静観へ
    F1の世界は時に非情であり、今回のドゥーハンの降格もその一例といえる。ただし、F1への扉が完全に閉ざされたわけではなく、今後の5戦でコラピントがどのようなパフォーマンスを見せるかを見守る立場となる。

    ドゥーハンは次のようにコメントした。

    「プロのF1ドライバーになるという、生涯の夢を叶えることができたことに誇りを持っているし、それを実現させてくれたチームには心から感謝している」

    「もちろん、今回の決定は自分にとって厳しい現実だ。プロのドライバーであれば、誰もが“レースに出たい”と思うのが当然だからね」

    「それでも、チームが自分に信頼と継続的なサポートを示してくれていることには感謝している」

    「チームとしての長期的な目標がある以上、自分も引き続き最大限の努力を重ねて、その達成にどんな形であれ貢献していきたい」

    「今はただ集中して、努力を続けながら、これからの5戦を注視し、自分自身の目標に向かって歩み続けていくつもりだ」

  • フランコ・コラピント アルピーヌF1でレース復帰「またイタリアで始まる!」

    フランコ・コラピント アルピーヌF1でレース復帰「またイタリアで始まる!」

    フランコ・コラピントがF1の舞台に戻ってくる。復帰戦の舞台はエミリア・ロマーニャGP。今季第6戦を終えた段階で、アルピーヌF1チームはジャック・ドゥーハンをリザーブに降格し、代わってコラピントを昇格させた。

    ドゥーハンの将来についてはプレシーズンから憶測が絶えず、今季レースに出場していた期間も、その座をコラピントに奪われるのではという噂がつきまとっていた。

    結局、ドゥーハンには6戦のチャンスが与えられたが、ここでコラピントがステアリングを引き継ぐ。彼は昨年、ウィリアムズからローガン・サージェントの代役としてシーズン途中にF1デビューを果たし、その印象的なパフォーマンスを、今回の機会に活かしたい考えだ。

    そのF1デビューの舞台は、イタリア・モンツァ。そして今回の復帰戦も再びイタリア――今度はイモラとなる。

    コラピントは復帰にあたって、次のように語っている。

    「まず最初に、今後5戦で戦うチャンスを与えてくれたチームに感謝したい」

    「イモラと、その後の3連戦に向けてチームとともにしっかり準備していくつもりだ。この先はタフで、大きな挑戦になるだろう」

    「レースサポートのテストプログラムやエンストンのシミュレーターでコンディションを維持してきたし、準備は万全だと思っている」

    「ピエール(・ガスリー)と一緒に、可能な限り良い結果を出せるよう全力を尽くすよ」

    また、SNSに投稿された動画では、次のように語っている。

    「このビッグニュース、もう聞いてくれたかな? 僕がF1グリッドに戻ることが決まった。アルピーヌのレースドライバーとしてね」

    「本当にワクワクしてるし、素晴らしいチャンスをもらえたことに感謝している。チームのみんなに、信頼を寄せてこのシートを託してくれたことに感謝したい」

    「またイタリアで始まる! 去年はモンツァで、今年はイモラ。素晴らしいサーキットでチームとのデビューを飾ることができるなんて最高だ。早く始めたくてたまらない。とにかくすごく楽しみ」

    「そして何より、これまで応援してくれたファンの皆さん、アルピーヌファンの皆さん、そして僕がレースに出ていない間も支えてくれたすべての人たちに、心から感謝したい」

    「みんなが楽しんでくれて、いい結果が出せるといいね。またすぐに会おう」

  • アルピーヌF1 オリバー・オークスのチーム代表辞任は弟の逮捕が影響か

    アルピーヌF1 オリバー・オークスのチーム代表辞任は弟の逮捕が影響か

    元アルピーヌF1チーム代表のオリバー・オークスが辞任したのは、実弟ウィリアム・オークスの逮捕からわずか数日後のことだった。ウィリアム・オークスは「犯罪収益の移転」の容疑で起訴されており、現在も拘留中である。

    オリバー・オークスは5月6日(火)夜にアルピーヌF1の代表職を辞任。一方、弟のウィリアムは同年5月1日(木)にノーサンプトンシャー州シルバーストーン・パーク周辺で多額の現金を所持していたとして警察に拘束され、翌2日に起訴された。

    ロンドン警視庁の広報担当者は次のように声明を発表している。

    「ウィリアム・オークス(31歳、ラグビー在住)は、2025年5月2日金曜日に『犯罪収益の移転』の容疑で起訴されました。前日、シルバーストーン・パーク地域で多額の現金を所持していたとして拘束され、5月3日土曜日にノーサンプトン治安判事裁判所に出廷し、拘留されたままとなっています」

    英紙『テレグラフ』によれば、オリバー・オークスは現在ドバイに滞在しているという。アラブ首長国連邦は英国と犯罪人引渡し条約を結んでいる。

    ウィリアム・オークスは、Hitech Grand Prixの登記上の取締役でもある。Hitechは、オリバー・オークスがロシアによるウクライナ侵攻の9日前に全株式を取得したモータースポーツ企業だ。

    それ以前、同社の株式の75%はロシアの新興財閥ドミトリー・マゼピンが保有しており、彼は元ハースF1ドライバー、ニキータ・マゼピンの父でもある。

    Hitech Grand Prixは、2015年にオリバー・オークスとデイビッド・ヘイルによって設立され、翌年にはマゼピンが出資。これはニキータ・マゼピンがF3チームに加入した時期に重なる。

    2022年、ロシアのウクライナ侵攻を受けて国際社会の制裁が強まる中、オリバー・オークスは3月11日に新会社「Hitech Global Holdings Ltd」を設立。これにより、キプロスを拠点とするドミトリー・マゼピンの投資会社「Bergton Management Ltd」から株式を引き継いだ。

    この設立タイミングは、EUおよび英国がマゼピン父子を制裁対象としたわずか3日後であった。

    なお、ニキータ・マゼピンはその後、欧州連合司法裁判所の判断により制裁の取り消しを勝ち取っている。

  • アルピーヌF1 2026年に向けた“Xファクター方式”ドライバー選考を開始

    アルピーヌF1 2026年に向けた“Xファクター方式”ドライバー選考を開始

    アルピーヌF1チームは、2025年シーズンの開幕6戦を終えたタイミングでジャック・ドゥーハンに代わり、フランコ・コラピントを起用すると発表した。コラピントは今後5戦でピエール・ガスリーのチームメイトを務める予定で、今回の決定は2026年の新レギュレーションを見据えた布石とみられている。

    スカイスポーツF1のクレイグ・スレイター記者は、今回の動きを英国の人気オーディション番組『Xファクター』になぞらえ、「ドライバー選考という名の公開オーディションだ」と評した。

    「アルピーヌは来年に向けて非常に良いパッケージを準備できると考えている。エンジンはメルセデス製、シャシーもすでに高いレベルにあり、バックグラウンドには優秀な人材も揃っている」とスレイターはSky Sports Newsで語る。

    「彼らは2026年、タイトル争いに絡める4チームのひとつになり得ると見ている。中には、マックス・フェルスタッペンのアルピーヌ移籍をささやく声もあるが、それは今のところ現実味に欠ける」

    「アルピーヌはピエール・ガスリーを信頼しており、ジャック・ドゥーハンを評価してきた。そして、コラピントにはすでに旧型マシンで4度のテスト機会を与えている。育成ドライバーにはエストニア出身のポール・アロンもいる」

    「今回の5戦を通じて、彼らは2026年に向けた最適なドライバーラインアップを見極めようとしている。コラピントが期待に応えられなければ、アロンにチャンスが巡る可能性もある」

    「とはいえ、それはあまり現実的とは言えないだろう。コラピントが一定の結果を残せば、そのまま残留するはずだ。いずれにせよ、今回の選考は『Xファクター』的な形式、つまり競争を通じた評価プロセスであるのは間違いない」

    財政的な要因も決定を左右
    アルピーヌの今回の判断には、コラピントの強力な資金的支援が影響を与えたとみられている。

    「彼には大きな財政的魅力がある。もし他の要素が拮抗していれば、非常に魅力的な選択肢となる」とスレイターは説明する。

    「F1の世界は厳しく、冷酷で非情だ。そして今回の決断は、まさにフラビオ・ブリアトーレの“教科書”通りのものだ。彼は非情な決断を厭わない人物だ」

    「今回の交代で最大の要因となったのは、財政的な圧力だと見られている。私が得た情報によれば、アルピーヌはウィリアムズからコラピントをローン移籍で獲得するために450万ユーロを支払った。この契約には、5年以内にウィリアムズへ戻る可能性があるという条項が含まれている」

    「ただし、コラピントがレースに出場すれば、年間で最大2000万ユーロの資金がチームにもたらされる。その条件を満たすためにも、彼をマシンに乗せる必要があったということだ」

    アルピーヌF1チーム コラピント ドゥーハンアルピーヌF1チームはジャック・ドゥーハンに代えて5戦でフランコ・コラピントを起用する。

    チーム代表オリバー・オークスの辞任との関係は?
    コラピントの昇格発表からわずか12時間後、アルピーヌはチーム代表オリバー・オークスの突然の辞任を発表した。

    この2つの出来事に関連があるのかという問いに対し、スレイターは「必ずしもそうではないようだ」と裏事情を明かした。

    「ファクトリーのスタッフがオークスの辞任を知らされたのは前夜のことだった。2件の大きな発表があるとだけ告げられ、辞任の理由は明かされていない」

    「オークスはドゥーハンからコラピントへの交代に反対していたわけではないが、“なぜこのタイミングで?”という点には疑問を持っていた可能性がある」

    「彼の中では“自分は本当にチーム代表なのか? 実質的な決定はすべてブリアトーレが行っているのではないか?”という疑念が芽生えたのかもしれない。役割の実態が当初聞かされていた内容と違っていた可能性がある」

    「さらに、舞台裏で何らかの問題が進行していた可能性も否定できず、それが明らかになるのは今後になるだろう」

    「このタイミングでの交代劇、決断の構造から察するに、オークスは“もはやブリアトーレが正式にチーム代表になるべきだ”と感じたのかもしれない。あるいは、ブリアトーレが対外的な顔となり、実務を担う新たな人物を据えるべきだという考えに至ったのかもしれない」

    「実際、ダヴィデ・サンチェスやデイブ・グリーンウッドといった人物がファクトリーの統括を担い、ブリアトーレが政治的・経営的な役割に徹する体制も考えられる」

    「いずれにせよ、オークスの辞任については現時点で正式な説明はなく、背後には別の要因があった可能性もある」

  • アルピーヌF1降格のドゥーハンが胸中告白「夢は叶ったが今はつらい」

    アルピーヌF1降格のドゥーハンが胸中告白「夢は叶ったが今はつらい」

    ジャック・ドゥーハンは、アルピーヌF1チームのレースシートから外れ、リザーブドライバーへ降格することになったことについて、この機会を与えてくれたチームに感謝の意を示す一方で、「受け入れるのが難しい」と率直な思いを明かした。

    今年1月にリザーブドライバーとして起用されて以来、フランコ・コラピントが実戦のチャンスを得るのではないかという憶測が絶えなかったが、アルピーヌは水曜日、元ウィリアムズ所属のコラピントを次戦エミリア・ロマーニャGPから5戦にわたり起用すると正式発表。ドゥーハンに代わってレースシートを務める。

    ドゥーハンはこれまでにアルピーヌから7戦に出走し、直近のマイアミGPでは初めてチームメイトのピエール・ガスリーを予選で上回っていた。

    「F1ドライバーになるという生涯の夢を叶えられたことを誇りに思っているし、それを実現させてくれたチームには一生感謝する」とドゥーハン。

    「もちろん、今回の決定は受け入れるのが難しい。プロのドライバーとして、レースに出たいという気持ちは当然だからね」

    「とはいえ、チームが僕を信頼し、支えてくれていることは理解している。僕たちには長期的な目標があり、その達成に向けてこれからも全力を尽くすつもりだ。今は頭を下げて努力を続け、次の5レースを注視しながら、自分自身の目標も追いかけていく」

    アルピーヌは、7月のイギリスGPに向けて新たなドライバー評価を実施するとしており、このシルバーストンでのレースはオーストリアとの2連戦の後半戦にあたる。

    ドゥーハンの今季最高位は中国GPでの13位。開幕戦となった母国オーストラリアGPと直近のマイアミGPではいずれもリタイアしており、後者はレース序盤にリアム・ローソンとの接触が原因だった。

  • アルピーヌF1代表辞任巡る報道をブリアトーレが否定「対立は事実無根」

    アルピーヌF1代表辞任巡る報道をブリアトーレが否定「対立は事実無根」

    アルピーヌF1チームのエグゼクティブ・ディレクターであるフラビオ・ブリアトーレは、オリバー・オークスがチーム代表を辞任したのは内部対立が原因だったという一部報道を強く否定した。

    アルピーヌF1チームは、火曜日の夜にオークスの辞任を公式に発表した。この発表のわずか数時間後、ジャック・ドゥーハンがレースシートを失い、代わってフランコ・コラピントの起用が即時に発表された。

    これを受け、オークスの辞任はブリアトーレとのチーム方針を巡る対立によるものではないかとの憶測が飛び交ったが、ブリアトーレはこの噂を一蹴した。

    「ここ24時間で多くの憶測が飛び交い、オリの辞任が私との不一致によるもの、あるいは方向性の違いがあったかのように誤って報じられているが、それはまったくの事実無根だ」とブリアトーレは声明で述べた。

    「私とオリの関係は非常に良好で、チームを共に前進させるという長期的なビジョンを共有していた」

    「オリの辞任の申し出は尊重しており、その決断を受け入れることにした」

    「辞任の理由はチームとは無関係であり、私的なものである」

    「私は今後もチームにこれまで以上に深く関わっていくつもりだし、すでに確立された強力なマネジメント体制とともに、今季のパフォーマンス改善と2026年に向けた準備に全力を注いでいく」

    オークスの初コメント「フラビオは父のような存在」
    2023年9月にチーム代表に就任し、当時グリッド最年少のチーム代表となったオリバー・オークスも、自身の辞任について初めて公式にコメントを出した。

    「エンストンの皆を率いることができたのは光栄だった。本当に素晴らしいチームであり、素晴らしい場所だ」とオークスは語った。

    「今回の辞任は私個人の決断だ。フラビオはこの役職に就いてからずっと父のような存在であり、非常にサポートしてくれた。チャンスを与えてくれたことにも感謝している」

    「2026年に向けた体制はすでに整っており、この夢のプロジェクトが進むべき道を信じている。私はエンストンを信じている」

  • アルピーヌF1 ガスリーがブリアトーレを擁護「変化を恐れずチームを前進」

    アルピーヌF1 ガスリーがブリアトーレを擁護「変化を恐れずチームを前進」

    ジャック・ドゥーハンの降格が発表された中、ピエール・ガスリーは、フラビオ・ブリアトーレがアルピーヌF1チームを「より良い状態に導く」ために「変化を恐れず取り組んでいる」と強調した。

    ルノー傘下の同チームは、2023年シーズン序盤に不振に陥り、それを受けて同年6月にブリアトーレがエグゼクティブ・アドバイザーとして復帰。これは、当時のルノーCEOルカ・デ・メオの判断によるものだった。

    ブリアトーレは、2006年にフェルナンド・アロンソとともにチームをタイトル獲得に導いた立役者であり、その豊富な経験を背景に、現在進行中の組織再編を主導している。ウィリアムズからフランコ・コラピントを獲得したのも、その一環だ。

    ブリアトーレはすでに、コラピントにレースシートを用意する方針を明かしていたとされており、今回のドゥーハン降格とコラピント昇格の決定にも主導的に関与したと見られている。

    正式発表前、ガスリーはメディアに対し次のように語っていた。

    「彼は各部門から最大限を引き出すべく、非常に精力的にチームをプッシュしている。チームをより良い方向に導くために、全力で取り組んでいるよ」

    「彼は経験も人脈も豊富で、変化を実行できる人物。時に外部からのプレッシャーや挑戦が必要になるが、彼はそれをいとわない」

    「彼がチームにもたらしているものは非常に価値があると思っている」

    「もちろん、2〜3カ月で劇的な成果が出る世界ではない。一定の時間はかかるが、彼がチームを正しい方向に導いているのは間違いない」

    ピエール・ガスリー アルピーヌF1チームピエール・ガスリー、イモラからアルピーヌで新しいチームメイトを迎える。

    ブリアトーレ主導で進む改革と前進
    イモラからはフランコ・コラピントがチームメイトとなるガスリーだが、アルピーヌで進む改革はそれだけにとどまらない。2026年のレギュレーション変更を見据え、同チームはルノー製パワーユニットの開発継続を断念し、メルセデス製カスタマーエンジンへの切り替えを決断。これもまたブリアトーレの主導によるものだ。

    ガスリーは、将来的なタイトル争いへの可能性を見据えつつ、チームが内部で確かな前進を遂げていると語る。

    「彼は、僕たちのプロセスや取り組み方に常に疑問を投げかけ、“それが本当に最善の方法なのか”と問い続けている」

    「もちろん、僕たちがすでに行っている素晴らしい取り組みも多いが、このスポーツは常に進化している。立ち止まって見直し、技術の進歩に追いつきながら、チームを前に進めていく必要がある」

    「彼はチームのスタッフとも良好に連携していて、舞台裏では確実に多くの進歩が進んでいると思う」

  • アルピーヌF1チーム ドゥーハン降格決断とコラピント5戦起用の舞台裏

    アルピーヌF1チーム ドゥーハン降格決断とコラピント5戦起用の舞台裏

    2025年のF1シーズンが開幕してわずか6戦、アルピーヌF1チームは早くもドライバーラインアップの見直しに踏み切った。ジャック・ドゥーハンがベンチに下げられ、フランコ・コラピントがピエール・ガスリーとともに、今週末のエミリア・ロマーニャGPを皮切りに少なくとも5戦に出走することが決定した。F1特派員ローレンス・バレットが、その舞台裏を掘り下げる。

    そして水曜朝には、より予想されていた内容として、コラピントがイモラでのエミリア・ロマーニャGPから少なくとも4戦にわたってレースシートに昇格し、ドゥーハンはリザーブドライバーに戻ることが発表された。これはチームが進めるドライバープール評価の一環とされている。

    今季がフル参戦初年度となるドゥーハンにとって、今年1月にアルピーヌF1チームがウィリアムズと契約し、コラピントを2025年のリザーブとして複数年契約で獲得した時点から、常にプレッシャーがかかる状況だった。

    アルゼンチン出身のコラピントは、昨年終盤にウィリアムズでローガン・サージェントの代役として9戦に出走し、2度のポイント獲得を記録。一時は、レーシング・ブルズでの起用を経て、レッドブル本隊への昇格も噂されるなど注目を集めた。

    しかしその後、複数の大クラッシュにより評価は下がり、イギリスのチームに多額の修理費をもたらしたこともあって、勢いを失いつつあった。

    フランコ・コラピント アルピーヌF1チームフランコ・コラピントがジャック・ドゥーハンに代わりアルピーヌF1チームのレースシートに昇格

    ウィリアムズがコラピントを放出した背景について、同チームの代表ジェームズ・ボウルズは「実質的な貸し出しだった」と説明している。すでにカルロス・サインツがアレックス・アルボンのチームメイトとして契約済みだったため、コラピントは本来リザーブに戻る予定だった。

    「彼には2025年か2026年にF1でレースをしてほしいと考えている」とボウルズは語る。「そのための最善の機会がアルピーヌF1チームにある。それが彼がそこにいる理由だ。これはジャックを軽視する意図ではない。彼にも成功してほしいと思っている」

    「だが最終的に、フランコは私のドライバーであり、再びマシンに乗せたいと思っている。彼がウィリアムズに戻る時期はまだ明確には言えないが、いずれ戻るのは確かだ」

    ドライバー交代の可能性がささやかれるなか、アルピーヌF1チームは表向きにはその可能性を否定し、あくまでドゥーハンに自身の価値を証明する機会を与える方針を取っていた。

    バーレーンでポイント目前まで迫ったレースなど、ドゥーハンには速さを感じさせる場面もあったが、結果を安定して出すには至らなかった。

    今季ここまでポイントはゼロで、クラッシュも2回。最初はオーストラリアGPの1周目、次は日本GPのフリー走行で、DRSを閉じ忘れたまま高速ターン1へ突入し、マシンを大破させた。どちらもドゥーハンへのプレッシャーを強める要因となったが、彼は動じることなく前を向き続けていた。

    オートバイ界のレジェンド、ミック・ドゥーハンを父に持つジャックは、マイアミGPで初めて予選でガスリーを上回るパフォーマンスを見せたものの、レースでは1周目にリアム・ローソンと接触しリタイア。結果に繋がらない流れが続いた。

    情報筋によれば、マイアミGPの週末を通じて、ドゥーハンを交代させる議論が進んでいたという。

    ジャック・ドゥーハン アルピーヌF1チームドゥーハンはアルピーヌF1チームで7戦に出走、初戦は2024年最終戦アブダビGP

    コラピントはアルピーヌF1チームにとって、財政面でも戦力面でも魅力的な存在だ。情報筋によると、今回の昇格によって彼のスポンサー支援がさらに増える可能性もあるという。

    さらに、彼は強いスター性と情熱的なファン層を持ち、昨年のウィリアムズでの活躍によって母国アルゼンチンでは英雄視されている。今やリオネル・メッシに次ぐ国民的スポーツスターとの声もある。

    確かに彼はクラッシュによる損害を残したが、一方でポイント獲得能力と順応の早さも証明しており、アルピーヌF1チームにとっては非常に魅力的なパッケージだ。

    同チームは現在、コンストラクターズランキング9位で7ポイントしか獲得できておらず、接戦の中で安定してポイントを狙えるドライバーの存在が欠かせない。

    現時点ではタイトル争いに絡んでいないからこそ、フラビオ・ブリアトーレも言うように、これは2026年から始まる新レギュレーションに向けて、誰がガスリーの最良のパートナーなのかを見極める絶好の機会なのだ。

    そして、いま動くことによって、コラピントはF2時代に走行経験のあるイモラ、モナコ、スペインでリズムを掴むことができる。4戦目のカナダは未経験だが、5戦目のレッドブルリンク(オーストリア)は再びよく知るコースだ。

    このチャンスは、コラピントがアルピーヌF1チームのエンストン拠点に足を踏み入れた瞬間から目指していたものであり、ウィリアムズとの契約によって実現の可能性が見えていた。

    ウィリアムズでの9戦で即座に結果を出した実績がある彼にとって、今回も同様に順応できれば、7月のイギリスGP前に行われる次の評価でシートを確保する最有力候補となるだろう。ある意味、これはドゥーハンとの“直接対決”だ。

    2022年にアルピーヌF1チームのドライバーアカデミーに加入したドゥーハンは、今後はチームに貢献しながら、シルバーストンでの再起を目指して準備を進めることになる。

    オリバー・オークス アルピーヌF1チームコラピント昇格発表の前日に、オリバー・オークスがアルピーヌF1チーム代表を辞任

    一方、オークスの辞任は、ここ2年間で続いたアルピーヌF1チーム上層部の混乱の延長線上にある。

    ハイテックの元代表であるオークスは、昨年夏にブリュノ・ファマンの後任としてブリアトーレに招聘されたばかりだった。

    その前後で、CEOローラン・ロッシの退任を皮切りに、チーム代表オトマー・サフナウアー、スポーティングディレクターのアラン・パーメイン、CTOパット・フライ、テクニカルディレクターのマット・ハーマン、空力責任者ディルク・デ・ビア、レーシング拡張プロジェクト責任者ダヴィデ・ブリビオらが次々とチームを去っている。

    今回のオークス辞任の理由は公式には明かされていないが、今後はブリアトーレがレース活動全体の責任を担うことになるのは確実な情勢だ。

  • アルピーヌF1 フランコ・コラピントの起用を発表 ドゥーハンはまずは5戦欠場

    アルピーヌF1 フランコ・コラピントの起用を発表 ドゥーハンはまずは5戦欠場

    アルピーヌF1は、ピエール・ガスリーのチームメイトとしてフランコ・コラピントを起用することを正式に発表した。次戦エミリア・ロマーニャGPから5戦にわたってジャック・ドゥーハンの代役を務める予定で、チームは今後の評価の一環としてこの「ローテーション起用」に踏み切った。

    この決定は、火曜日夜にチーム代表オリバー・オークスの電撃辞任が発表された直後に伝えられたもので、アルピーヌのエグゼクティブ・アドバイザーであるフラビオ・ブリアトーレがオークスの業務を暫定的に引き継ぐ。

    2024年アブダビGPで急遽デビューを果たしたドゥーハンは、今季からレースドライバーに昇格。だが、チームメイトのガスリーに対してパフォーマンス面で後れを取り、直近のマイアミGPでは1周目の接触によりリタイアしていた。

    コラピントは2024年にウィリアムズで9戦に出走し、アゼルバイジャンとアメリカ(オースティン)でポイントを獲得するなど印象的な活躍を見せていた。一方で、サンパウロとラスベガスではクラッシュも経験している。

    アルピーヌF1チーム フランコ・コラピントフランコ・コラピントは、2025年シーズンの次の5戦、エミリア・ロマーニャグランプリからアルピーヌでレースに出場する。

    アルピーヌは声明の中で次のように説明している。

    「現在進行中のドライバーラインアップ評価の一環として、BWTアルピーヌF1チームは、2025年FIA F1世界選手権の今後5戦において、レースシートの一つをローテーションすることを決定した」

    「したがって、フランコ・コラピントがエミリア・ロマーニャGPからピエール・ガスリーとペアを組むこととなり、7月のイギリスGP前に再評価を行う予定である。ジャック・ドゥーハンはこの期間中、ファーストチョイスのリザーブドライバーとしてチームに残る」

    ドゥーハンはこれまでに速さの片鱗を見せてきたが、開幕からの7戦では複数のミスも目立った。特に、マイアミでの接触のほか、鈴鹿ではDRSを閉じずにターン1へ進入し、激しいクラッシュを喫している。

    アルピーヌF1チーム フラビオ・ブリアトーレフラビオ・ブリアトーレは、2026年に向けてドライバーを「完全かつ公正」に評価するために、チームはドライバーのラインナップを「ローテーション」する必要がある、と述べた。

    一方、コラピントはこの復帰に向けて以下のようにコメントしている。

    「まず、次の5戦で競技の場を与えてくれたチームに感謝する。イモラ、そしてその後のトリプルヘッダーは激しく大きな挑戦になるが、しっかり準備を整えて臨むつもりだ」

    「シミュレーターやテストプログラムで常に鋭さを保ってきたので、すぐに感覚を掴めると確信している。ピエールと共にベストな結果を目指して全力を尽くす所存だ」

    一方、レースから一時離れることとなるドゥーハンは、次のように述べている。

    「F1ドライバーになるという人生の夢を叶えられたことを誇りに思う。そして、それを実現させてくれたチームには心から感謝している」

    「もちろん、プロのドライバーとして走れないのは辛い現実である。しかし、チームの信頼と将来へのビジョンは理解している。今は自分自身の目標を見据えながら、全力でサポートに努めていく」

    また、チームの意思決定を担う立場となったブリアトーレは、今回の交代について以下のように説明した。

    「シーズン序盤を振り返り、ピエールの隣にフランコを乗せる決断に至った」

    「現在のF1は極めて接戦であり、我々も昨年からマシンを大幅に改善してきた。その中で、ラインアップをローテーションする必要性があると判断した」

    「2026年はチームにとって非常に重要なシーズンになるため、今年のうちにドライバーの評価を完了することが不可欠である。ドゥーハンは非常にプロフェッショナルに役割を果たしてきたし、今回の5戦は異なるアプローチを試す機会になる。この期間を経て、今後の方針を決定する予定である」