カテゴリー: アルピーヌF1チーム

  • バルテリ・ボッタス 2026年にアルピーヌでF1復帰も選択肢も「政治もある」

    バルテリ・ボッタス 2026年にアルピーヌでF1復帰も選択肢も「政治もある」

    バルテリ・ボッタスは、2026年にF1グリッド復帰の可能性を探る中で、レッドブルF1やアルピーヌF1が自らにとって選択肢となるかどうかについて見解を語った。現在はメルセデスF1のリザーブドライバーを務めるボッタスだが、昨年の契約交渉では両チームとどこまで話が進んでいたのかも明かしている。

    2024年限りでキック・ザウバーを離脱することが発表されたのは同年11月。本人はこの決定が「遅すぎた」とし、他チームへの移籍のチャンスを逃したと語る。

    「問題はそこだった」とボッタスはF1公式ポッドキャスト『Beyond The Grid』で述べた。「(離脱を知らされたのは)ブラジルGPの後だった。自分より先に知っていた人もいたようで、それがすべてを台無しにしてしまった。そこから他チームとの話をまとめるには遅すぎたんだ。運が悪かったよ」

    その後、2025年は古巣メルセデスF1でリザーブドライバーとしてチームに復帰。しかし、35歳のボッタスは今も現役復帰への強い意欲を隠しておらず、2026年にセカンドシートが空く可能性のあるレッドブルF1の名前を挙げた。

    「彼らがアカデミー外のドライバーに目を向けるかは分からない。レッドブルにはたくさんのドライバーがいるし、ジュニアチーム(レーシングブルズ)もあるからね」とボッタス。

    「それに、あのマシンは運転が難しそうだ。マックス(フェルスタッペン)は限界を超えるような走りで結果を出しているけど、彼のチームメイトになったドライバーは皆、苦戦してきた。速く走らせるには経験が必要なクルマなんじゃないかと思う」

    「レッドブル側も僕が来年レースをしたいと思っていることは分かっている。僕が利用可能だということも知っているはず。ただ、彼らがどう考えているかまでは分からない」

    2025年のシート獲得に向けてレッドブルと話をしたかとの問いには、次のように答えた。

    「話は早い段階で却下されたよ。レッドブルの中に、なぜか僕をあまり好いていない人物、あるいは“ある人物”がいるようで……それが理由なんだろう。でも、そういうものさ」

    バルテリ・ボッタス アルピーヌF1チームボッタスは2025年ここまでレースを傍観する立場にありながらも、F1グリッドへの復帰に強い意欲を示している。

    一方で、アルピーヌF1についてもボッタスは可能性があると見ている。2025年にはジャック・ドゥーハンとフランコ・コラピントがすでに2台目のシートをシェアしており、チームは今後の判断材料を見極めようとしている最中だ。

    「ある程度の話し合いはあったと思う。ただ、僕自身が直接関わっていたわけではなく、マネジメントチームが裏で動いている」とボッタス。

    「アルピーヌは今後メルセデスのパワーユニットを搭載することになる。良い決断だと思うよ。今年はもう2人目のドライバーが走っていて、これからの数戦でどうなるかが見えてくるだろう。こういう厳しい状況のときには、やっぱり経験が助けになるものだ」

    「ただ、このスポーツには多くの“政治”がある。僕は何千万ユーロも持っているわけじゃない。チームにもよるけど、僕には一緒にスポンサーを連れていけるパートナーは何社かある。でも、他の候補と比べれば見劣りする部分もある。ここ数戦の結果を見ながら、どうなるか見てみよう」

    アルピーヌとは昨年も2025年のシートについて話していたというが、当時は自分がアウディ移行プロジェクトの一員として残留するものと思い込んでおり、交渉に本腰を入れていなかったことを悔やむ様子も見せた。

    「昨年の早い段階で、契約が終わる予定だったこともあっていくつかのチームと話をした。でも100%本気にはなれなかった。というのも、自分はてっきりアウディプロジェクトの一員になれると思い込んでいたから。それが実現しなかったのは残念だ」

  • ピエール・ガスリー ルカ・デ・メオ辞任に困惑「アルピーヌF1と話す必要ある」

    ピエール・ガスリー ルカ・デ・メオ辞任に困惑「アルピーヌF1と話す必要ある」

    ピエール・ガスリーは、来月ルノーCEOのルカ・デ・メオが辞任することがアルピーヌF1チームにどのような影響を与えるのか、自分には分からないと認めた。

    ルノーが管理するエンストン拠点のこのチームは、ここ数年にわたり不安定な運営が続いており、今回のデ・メオによる突然の辞任もまた、チームにとって新たな打撃となった。

    58歳のデ・メオは、ちょうど1年前にイタリア出身のフラビオ・ブリアトーレをアルピーヌF1の「エグゼクティブ・アドバイザー」として個人的に任命しており、その後、オリバー・オークスが辞任したことでブリアトーレの影響力はさらに強まっていた。

    しかし、日曜遅くにモントリオールを後にする際、ブリアトーレは、デ・メオの7月の辞任がF1チームに与える影響は「何もない」と断言した。

    それとは対照的に、この大きなニュースに対してより冷静な反応を示したのが、チームのリードドライバーであるピエール・ガスリーだった。

    「僕はルカととても良い関係を築いている」とガスリーは仏『L’Equipe(レキップ)』に語った。「チームに僕を加入させてくれたのは彼なんだ」

    「彼はとてもインスピレーションを与えてくれる人物だから、まず最初の反応としては、彼が去ることを残念に思っている」

    ガスリーはすでに2026年まで契約を結んでおり、その年からアルピーヌはメルセデス製のギアボックスと、ドイツメーカーのカスタマーF1パワーユニットを初めて使用することになる。

    この移行、つまりルノーのワークスF1エンジンプログラムの終了という物議を醸す決定を下したのも、デ・メオだった。

    ガスリーは続けた。「チームとして、すべてが完璧というわけではないけど、ファクトリーではポジティブな動きが起きている。2026年に向けて、この流れを維持しないといけない。パフォーマンスが大きく変わる可能性があるからね」

    「それを常に念頭に置く必要がある」と、月曜日にニューヨークで行われた新作F1映画のプレミアに出席した29歳のガスリーは付け加えた。

    デ・メオの辞任について具体的にどう思うかについては、ガスリーはこう語った。

    「チームにとってどういう意味を持つのか、マネジメント陣と話して確認する必要がある」

  • ルカ・デ・メオの突然の辞任もアルピーヌF1には「全く影響なし」とブリアトーレ

    ルカ・デ・メオの突然の辞任もアルピーヌF1には「全く影響なし」とブリアトーレ

    ルノーCEOルカ・デ・メオが突然辞任したことについて、アルピーヌF1チームには「全く影響がない」とフラビオ・ブリアトーレは主張している。

    ブリアトーレはちょうど1年前、F1部門における「自身のエグゼクティブ・アドバイザー」として、デ・メオ本人によって任命されていた人物だ。

    75歳のブリアトーレは、その後アルピーヌF1の元チーム代表オリバー・オークスの突然の辞任を受けて、エンストン拠点のチームで事実上のチーム代表としての役割を担ってきた。

    モントリオールでデ・メオの7月の辞任がチームに与える影響について問われたブリアトーレは、「何もない」と述べた。

    F1パドックでは日曜日、仏紙『Le Figaro』がデ・メオ(58)が辞任し、グッチを保有するケリング・グループのCEOに就任する意向であると報じたことで、驚きが広がった。

    「ルノー・グループのトップとして5年間務めた後、ルカ・デ・メオは辞任し、自動車業界の外で新たな挑戦を追求する決断を下した」と、ルノーは公式声明で発表している。

  • ルカ・デ・メオがルノーCEOを退任 アルピーヌF1の将来に再び不透明感

    ルカ・デ・メオがルノーCEOを退任 アルピーヌF1の将来に再び不透明感

    ルノー・グループのCEOを務めてきたルカ・デ・メオが辞任を表明した。この動きは、アルピーヌF1チームの今後に新たな疑念を投げかけることとなった。

    2020年にCEOに就任したイタリア人のデ・メオは、ルノーの企業再建を「ルノーリューション(Renaulution)」と称し、大規模な改革を主導。その一環としてルノー・スポール部門を「アルピーヌ」ブランドに再編し、F1チームも「ルノー」から「アルピーヌ」へと改称された。

    この再編には、F1用パワーユニットを開発するヴィリー=シャティヨンのファクトリーもアルピーヌの名に改称されるなど大きな変化が含まれていた。そして2021年には、エステバン・オコンがハンガリーGPで優勝し、改革の一つの成果とされた。

    しかしその後のF1活動は順風満帆とはいかず、チーム代表はたびたび交代。直近では2025年5月にオリバー・オークスが「個人的理由」で辞任していた。

    デ・メオの退任について、アルピーヌは次のような声明を発表している。

    「ルカ・デ・メオは、自動車業界以外の新たな挑戦に取り組むため、自らの意思で辞任する決断をしました」

    ルノー・グループ取締役会のジャン=ドミニク・スナール会長もコメントを発表した。

    「この5年間でルカは、ルノー・グループを本来あるべき姿に戻してくれた。経営の安定、魅力的な製品ラインナップ、成長の回復。そのすべてが彼の指導によるものだ」

    「彼は産業界の卓越したリーダーであり、創造的で情熱をもった人物だ。彼との仕事は忘れがたい経験となった」

    ルカ・デ・メ・メオ ルノー アルピーヌF1チーム

    ブリアトーレ体制にも影響か? CEO交代でアルピーヌの将来に揺らぎ
    ルノー側は今後のCEOについて「すでに策定された後継計画に基づき選定を開始する」としているが、F1チームの将来には不透明感が広がる。

    とりわけ注目されるのは、エグゼクティブ・アドバイザー兼暫定チーム代表として復帰したフラビオ・ブリアトーレの去就だ。彼の復帰はデ・メオの主導によるものであり、今回の辞任によりブリアトーレの権限や立場にも影響が及ぶ可能性がある。

    両者は、F1チームがヴィリーのファクトリーを手放し、2026年以降はメルセデス製パワーユニットを使用する「カスタマーチーム」へと転換する決断を共に下していた。これは大幅なコスト削減の一環でもあり、F1活動の再建を図るための方策だった。

    この動きについて、メルセデスF1代表のトト・ヴォルフは次のように語っている。

    「レース中に聞いたばかりだが、ルカは私にとって尊敬する友人であり、ルノーを立て直した人物だ。彼が今後どこへ向かうのかは分からないが、彼を得る人々は幸運と言える」

    F1界での成績不振が続けば、アルピーヌの価値は下がり売却も難しくなる。だが、デ・メオの下で収益性を回復した現在は、企業としての売却価値が最も高まった時期とも言える。

    そして、デ・メオという後ろ盾を失ったブリアトーレの立場が今後どうなるか――それもまた、アルピーヌF1チームの未来を大きく左右する要素になりそうだ。

  • フェルナンド・アロンソがアルピーヌ“ランチ訪問” アストンマーティンF1火消し

    フェルナンド・アロンソがアルピーヌ“ランチ訪問” アストンマーティンF1火消し

    フェルナンド・アロンソがカナダGPの週末にアルピーヌのホスピタリティユニットにいるところを目撃されたことを受けて、アストンマーティンは彼が移籍を検討しているという憶測を打ち消した。

    アロンソは2023年にアストンマーティンに加入し、2024年シーズンも契約していた。そして4月には2026年まで契約を延長したことが発表された。しかし、週末にアルピーヌで彼が目撃されたことで、かつてタイトルを獲得したエンストンのチームへの復帰の可能性をめぐる臆測が再燃することになった。

    Sky F1の実況中、デビッド・クロフトは次のように語った。

    「アルピーヌについてドライバーに関する話題があるときには、またアロンソについての話題も出てくる。そして、パドックの中で再びその話題が持ち上がっている。アロンソがこの週末、アルピーヌのホスピタリティユニットを4回訪れたという報告を聞いた」

    かつてルノーとアルピーヌで幹部を務めたマルチン・ブドコウスキも、モントリオールでアロンソの姿を少なくとも2回目撃したと述べた。

    「日曜の朝、彼がホスピタリティユニットから出てくるのを見た。その後、彼はパートナーとトレーナーと一緒に隅のテーブルで昼食をとっていた」

    ブドコウスキはさらに、「それが将来のアルピーヌへの復帰に向けた動きなのか、それともブリアトーレがちょっと騒ぎを起こして注目を集めようとしているだけなのか、あるいはお金を得ようとしているのか。だが、今回は昼食に来ただけだったようだ」と述べた。

    フェルナンド・アロンソ F1 アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    しかし、アストンマーティンは彼らのドライバーがチームを離れる意向があるという話を明確に否定した。

    Sky Sportsの番組『Any Driven Monday』の中で、アンディ・コーウェル(アストンマーティンのチーム代表)は次のように語った。

    「彼がどのチームのホスピタリティを訪れようと、我々は彼を歓迎する。彼には我々と来年の契約があるし、それ以降もアンバサダーのような形で長期的に残ってくれることを期待している」

    「彼が持ち込んでくれる戦闘的な精神、競争力は素晴らしいもので、チーム全体を刺激してくれる」

    ニコ・ロズベルグが「フラビオ・ブリアトーレの噂について心配しているか?」と尋ねると、コーウェルは笑顔で「まったく」と答えた。

    アロンソは2005年と2006年にルノーでF1ワールドチャンピオンとなっており、エンストンとの関係は深い。しかし、今回のランチ訪問はあくまで“ランチ”だったようだ。

  • フランコ・コラピント 今季F1初ポイントなるか カナダGPで評価期間の正念場

    フランコ・コラピント 今季F1初ポイントなるか カナダGPで評価期間の正念場

    もしフランコ・コラピントがF1カナダGPでアルピーヌにとって自身初となるポイントを獲得することができれば、予選Q1のある瞬間を「転機」として振り返ることになるかもしれない。

    モントリオールでの決勝を10番グリッドからスタートするコラピントにとって、これはジャック・ドゥーハンに代わってアルピーヌに加入して以来、明らかに最高の予選パフォーマンスだった。だが、その道のりは簡単ではなかった。プラクティスでは苦戦し、予選前にはチームメイトのピエール・ガスリーに対してコンマ4秒遅れていた。

    これまでのところ、コラピントはアルピーヌのマシンに慣れるのに苦労しており、その自然なドライビングスタイルとはすぐにはフィットしていない様子で、特に1周のパフォーマンスが大きく不足していた。

    そしてそれはモントリオールでも変わらなかった。これまでの週末同様、金曜はガスリーに大きく遅れをとっていたが、FP3で少しずつ差を縮め、予選でさらなる飛躍が必要な状況だった。

    「まだチーム内で自分の居場所を見つけようとしているところで、セットアップの方向性を理解しようとしている段階なんだ」とコラピントは語った。

    「夜間にかなり良い変更ができたと思う。まだちょっと扱いづらいクルマだけど、そのポテンシャルをどう引き出せるかを理解しようとしている。ただ、今日は良い1日だったし、ポジティブな前進だったと思う」

    「変更がうまく結果に繋がったし、少しは自信も持てるようになってきた。クルマのグリップをより引き出せるようになったと感じているし、それは良い方向性だ」

    Q1では、最初のミディアムタイヤでのラップは良かったが(各チームはミディアムとソフトのどちらが速いか定まらず使い分けていた)、2回目のアタックでは問題に直面したようだった。

    ターン1でミスを犯し、そのラップはガスリーより1秒も遅れていた。ガスリーはそのラップでトップ付近に迫るペースを出していたが、2人が最終セクターに差し掛かったところで赤旗が提示され、ラップが無効となったことで、コラピントはプレッシャーがかかる前にQ2進出が確定した。

    その後、彼は新たなソフトタイヤで見事なラップを決め、ガスリーはミスを犯して最下位となった。

    フランコ・コラピント アルピーヌF1チーム カナダGP F1

    コラピントはこれまで、特にターン1と2でスピードの持ち込み過ぎが目立っており、レースエンジニアから何度もその点を指摘されていた。その指示がようやく効いてきたようで、最終的に必要な予選結果を手に入れることができた。

    Q1の最終ソフトタイヤでの2回目のアタックがもっと上手くいかなかったことを悔やんでいたが、十分な走りだった。Q2は完璧ではなかったが、悪くはなく、12番手でフィニッシュ。トップ10進出まであとコンマ1秒ちょっとだった。だが、アイザック・ハジャーと角田裕毅のペナルティによって、彼は10番グリッドを獲得した。

    Q2終了時に、コラピントはQ1でのミスの後と同様に、チームに謝罪していたが、チームはこれを良い結果だと評価した。もし彼が最初からソフトを履いていれば、もっと良い結果になった可能性もあった。

    「ミディアムタイヤはウォームアップが難しいんだ。最初の5~6コーナーまではグリップがなかった」と彼は述べた。

    「そこで少しタイムを失った。クルマにグリップを感じられなかったし、全体的に、あれがなければQ3に進めたと思う。最終的には多少リカバリーできたし、少しタイムを取り戻したけど、あの最初の数コーナーを見ていると、タイヤがまだ準備できていなかったのは悔しい。結果として、ちょっとビターな気分なんだ」

    とはいえ、ウィリアムズで見せたあの印象的な姿を彷彿とさせる走りだった。今や彼は、F1初ポイントを獲得するチャンスを手にしている。

    このレースは、あくまで5戦限定の評価期間のうちの第4戦目であり、もしこの10番グリッドからポイントを取ることができれば、ジャック・ドゥーハンが開幕数戦で成し遂げられなかった結果をたった1レースで出すことになり、来季シート獲得への大きな一歩となるかもしれない。

    「テストなしで何が求められているかを比較するのはとても難しい。みんなバーレーンで何日も走ってきたし、自分だけがこの非常に扱いづらいクルマに慣れようとしている状態だから」とコラピントは語った。

    「このクルマからラップタイムを引き出すのは本当に簡単じゃない。すごく速いクルマだけど、そのポテンシャルを使い切るのは難しい。それを理解して、どう走ればいいか、どう自分を変えればいいか、クルマから何を求めればいいかが分かるまでに思ったよりも時間がかかった」

    「でも、ようやく自分に必要なものが分かってきた気がする。それはポジティブなことだと思う。ただ、まだまだやるべきことがあるし、もっと上を目指せる。今日はまあまあだったけど、本当に重要なのは明日なんだ」

  • ピエール・ガスリー F1カナダGP予選最下位「タイヤに熱が入らなかった」

    ピエール・ガスリー F1カナダGP予選最下位「タイヤに熱が入らなかった」

    2025年F1カナダGPの予選で、アルピーヌF1のピエール・ガスリーはまさかのQ1敗退を喫し、20番手(最後尾)に沈んだ。金曜のプラクティスでは手応えを感じていたガスリーだが、予選では渋滞やタイヤの温度管理に苦しみ、本来のパフォーマンスを発揮できなかったと振り返った。

    「今日は本当に悔しい。特にクルマには十分なペースがあったからこそ、Q1で終わってしまったのは辛い」とガスリーは語った。

    「赤旗が出るまでは、Q1でトップ10に入れるようなラップを走っていたし、順調に進んでいた。だけどその赤旗でその周回を諦めることになった。その後の最終アタックではタイヤの温度レンジにうまく入れられず、グリップを失ってスライドばかりだった。非常にフラストレーションが溜まる内容だったし、2セットのタイヤの間で大きく感触が変わった理由をこれからしっかり検証しないといけない」

    「今日は2台とももっと上の順位にいるべきだった。クルマは良かったし、ポテンシャルも十分にあったから、なおさら悔しい。明日は長いレースになると思うし、戦略次第で挽回のチャンスもあるはず。できる限りのことをして、上位を目指すよ」

    なお、フリー走行3回目で赤旗提示中に追い越し行為があったとして10グリッド降格のペナルティを受けた角田裕毅の処分により、ガスリーは19番手からのスタートとなる見込み。

    予選ではチームメイトのフランコ・コラピントが12番手(ペナルティ適用後は10番手)と自己最高のグリッドを獲得しており、今季苦戦が続いているガスリーにとっては、若手の躍進がさらなるプレッシャーになる可能性もある。日曜の決勝で巻き返しを果たせるか注目される。

    ピエール・ガスリー カナダGP F1 アルピーヌF1チーム

  • アルピーヌF1 ブリアトーレがコラピント続投に含み「パフォーマンス次第」

    アルピーヌF1 ブリアトーレがコラピント続投に含み「パフォーマンス次第」

    アルピーヌF1チームのアドバイザーであるフラビオ・ブリアトーレは、フランコ・コラピントがF1で何戦に出場するかについて「上限はない」と語っていた。だが、同チームにとって失望続きの3レースを終えた今、その語調は曖昧なものに変わりつつある。

    「川のほとりに長く座っていれば、敵の死体が流れてくるのを目にするだろう」――『孫子』の言葉として広く知られているが、実際には誤った引用であるこの一節は、アルピーヌの現状を端的に表している。

    アルピーヌで唯一確かなことは、「常に不確実」であるということだ。過去数年で数多くの幹部が雇用と解雇を繰り返されてきたせいで、オフィスのドアに刻まれた名前と肩書きのインクが乾く間もなかったのではと思わせるほどである。

    この“椅子取りゲーム”は、ついにドライバーにも及んだ。マイアミGPを最後にジャック・ドゥーハンがコックピットを明け渡し、代わってフランコ・コラピントが起用されたのだ。

    発表時には「5戦限定」と明記されていたが、その明確さはすぐに失われた。事実上のチーム代表となった“エグゼクティブ・アドバイザー”フラビオ・ブリアトーレは、その数字は「誰かが勝手に言ったもの」と一蹴し、「出場レース数に上限はない」と発言した。

    そしてこの混乱は、スペインGP前のチーム代表記者会見にブリアトーレが登場したことで、さらに深まる。

    「私は5戦だの3戦だの、4戦だの、1戦だのとは言っていない。コラピントがパフォーマンスを発揮すれば彼が乗るし、そうでなければ……そのときはそのときだ」とブリアトーレは語った。

    その口調に脅しの響きを感じるのは無理もない。そしてそれには相応の理由もある。アルピーヌでの最初の3戦で、コラピントは昨年ウィリアムズに急遽起用された際に見せた悪癖ばかりが露呈し、純粋な速さは影を潜めている。

    昨年のモンツァでは、ローガン・サージェントに代わってFW46を駆るや否や即座に戦力アップとなったが、A325での走りにはそのような印象はない。

    アルピーヌでの初戦イモラでは、Q1中の赤旗明けにピットレーンから出る際、再開時間が確定する前にファストレーンへ進入してしまい、無線指示の誤解からグリッド降格ペナルティを受けた。さらにタンブレロ出口でのわずかなミスからコースオフし、ウォールにクラッシュするという散々な結果だった。

    モナコではQ1敗退の後、レースではハードタイヤでのスタートを強いられる戦略を理由に13位フィニッシュとなったが、実際には後方スタートと、前方でレーシングブルズやウィリアムズが仕掛けた“隊列操作”に巻き込まれたことも大きな要因だった。

    スペインではドライブトレインの問題によりギアボックス交換が必要となり、Q1の2回目のアタックに出られずに終わった。進化する路面状況の中で、他ドライバーにタイムを上回られるのは当然だった。決勝では終盤のセーフティカー導入に助けられる形となったが、それでも15位止まりだった。

    アルピーヌF1チーム フランコ・コラピント

    スペインGP後、コラピントは「カナダに集中しないといけない」と語った。確かにその通りだ。すでに噂の風は吹き始めている。

    「セルジオ・ペレスがコラピントの代役として起用される」という話は、メディアの一部が“ブリアトーレ=金銭優先”という既成概念から直感的に導き出した観測にすぎないと見られている。確かにペレスが豊富なスポンサー資金をもたらすのは事実だが、彼は来季キャデラックからの復帰を目指しており、現時点で中団チームに乗ることには何のメリットもない。

    現実的な代役候補としては、昨季F2でレース勝利を挙げたテストドライバーのポール・アロン、あるいは今なおリザーブドライバーとして待機しているドゥーハンの名が挙がる。

    ブリアトーレは過去にも非情な決断を下してきた前歴があり、今回も「最初に言ったことをその通りに実行しない」可能性は高い。彼の上には結果を求めるプレッシャーがのしかかっており、それは間違いなくドライバーたちの肩に転嫁されることになる。

    記者会見で彼はこうも語っていた。「今の時点ではフランコが今季もシートに残るかどうかは分からない。様子を見るだけだ。私たちが見ているのはパフォーマンスだけだ。それ以外は何も関係ない」

  • アルピーヌF1 オリバー・オークス後任にホーナーとニールセンの名が浮上

    アルピーヌF1 オリバー・オークス後任にホーナーとニールセンの名が浮上

    オリバー・オークスの電撃辞任から1か月あまり、アルピーヌF1の新たな常任チーム代表をめぐって2つの名前が取り沙汰されている。

    オークスは個人的な理由により突然辞任。詳細は明かされていないが、その後、エグゼクティブ・アドバイザーのフラビオ・ブリアトーレが“非公式”のチーム代表として指揮を執っている。

    しかし75歳のブリアトーレ自身は、正式にこの役職を引き受けるつもりはないという。実際、彼はアルピーヌやルノーの直接の従業員ではなく、グランプリにおける“チーム代表”としてのみ公式な立場にある。

    「我々はいま探しているところだ」と、後任について尋ねられた際にブリアトーレは語った。

    「正直なところ、オリー(オークス)には本当に同情している。彼とはとても良い関係だったし、彼は優秀なチーム代表だった。個人的な理由で辞めることになったのは誰もが知っていることだ」

    後任について重ねて質問されると、ブリアトーレは再びこう答えた。

    「我々は慎重になりたい。間違いは犯したくないんだ。だからこそ、少し時間をかけるつもりだ」

    「でも、誰が新しいチームマネージャーになるか決まった瞬間に、ちゃんと伝えるよ」

    アルピーヌF1チーム

    興味深いことに、レッドブルのクリスチャン・ホーナーが候補の1人として挙げられている。ホーナーは以前からフェラーリ移籍の可能性も取り沙汰されている人物だ。

    そんなホーナーは、記者会見でブリアトーレの隣に座っていた。新たなアルピーヌ代表に求める資質について尋ねられた際、ホーナーが冗談めかしてこう口を挟んだ。

    「安上がりなことだな」

    それに対しブリアトーレは笑いながらこう返した。

    「安けりゃいいってもんじゃない。今はふさわしい人物を探している最中だ。こういう仕事ができる人間はたくさんいるし、アルピーヌの新たな旅路に加わりたいと思っている人も何人か知っている」

    「早めに決めるつもりだよ」

    オランダの報道によれば、ホーナーは2024年に巻き起こった個人的スキャンダルやチーム内の指導体制混乱を経て、レッドブル内でかつての権限を失いつつあるともされている。

    またもう一人、候補として浮上しているのがスティーブ・ニールセンだ。ブリアトーレとはルノー時代に成功を共にした旧知の仲であり、スペインGPのパドックでは2人が話し込む姿も目撃されている。

    一方、ブリアトーレが「2人のフェルスタッペンをアルピーヌに乗せたい」と語ったことに対し、マックス・フェルスタッペンは笑ってその発言に応じたという。

  • フラビオ・ブリアトーレ アルピーヌF1再建計画「夢を追うチームでなければ」

    フラビオ・ブリアトーレ アルピーヌF1再建計画「夢を追うチームでなければ」

    アルピーヌF1チームのエグゼクティブアドバイザーを務めるフラビオ・ブリアトーレは、2026年シーズンにチームが「少なくとも時々表彰台に立つ」競争力を持たなければならないと述べ、2027年以降の勝利やタイトル争いへの足掛かりにしたいとの意欲を示した。

    昨年復帰を果たしてから1年が経過したブリアトーレは、近年大幅な組織改革が続いたアルピーヌの現状について、変革には時間がかかると語っている。

    「アルピーヌと共に、我々は再びF1のビジネスに戻ってきた。だが簡単なことではない。というのも、ここ4~5年にわたってチームは非常に多くの変化を経験してきたからだ。ただ、一歩ずつチーム全体を再編成しようとしている」とブリアトーレは語った。

    2025年シーズン終了時点でチームはコンストラクターズ選手権の最下位に沈んでおり、ここまでの獲得ポイントはわずか11点。来季からはメルセデス製の新型エンジンとギアボックスの導入が予定されているが、ブリアトーレは「来年に向けての準備も進めているが、現時点では私の望む競争力がまだ備わっていない」とし、チームの現状を冷静に評価している。

    会見の場で隣に座ったレッドブルF1代表クリスチャン・ホーナーに言及しながら、「隣に座るこのマエストロを見ても分かる通り、勝てるマシン、勝てるレース、勝てるチームを作るには時間がかかる。私もかつてそれをやってきたし、またやりたいと思っている」と自身の経験に自信をのぞかせた。

    フラビオ・ブリアトーレ アルピーヌF1チームアルピーヌF1チームは現在、2025年コンストラクターズ選手権で最下位に沈んでおり、獲得ポイントは11点にとどまっている

    さらに2027年の目標について問われたブリアトーレは「夢も必要だ。F1の世界にいる以上、夢を見ながら仕事をしているんだ。希望を持つんだよ。今はまだチーム全体が新しく、思うようなパフォーマンスは出せていない。チーム内には未解決の問題も多い」と語り、2025年を再構築の年、2026年を競争力を示す年と位置づけた。

    「まずは2025年をしっかり使い、2026年には少なくとも時折表彰台が見える位置まで持っていきたい。そしてなぜ2027年に勝利やタイトル争いができないと言えるだろう? レッドブルを見てみれば分かる。全てはチームにどんなドライバーがいるかにもよる」と将来的な可能性に前向きな姿勢を見せた。

    現在アルピーヌは、5月に辞任したオリバー・オークスの後任チーム代表の選定も課題となっており、ブリアトーレが当面その役割も兼任している。後任人事については「いま探しているところだが、まだ何も決まっていない。個人的にはオリバーを非常に信頼していたし、彼の辞任は残念だ。だが人事では間違いを犯したくないので、慎重に時間をかけて決めたい」としている。