カテゴリー: アルピーヌF1チーム

  • アルピーヌF1の迷走にロズベルグが警笛「ブランドとして逆マーケティング」

    アルピーヌF1の迷走にロズベルグが警笛「ブランドとして逆マーケティング」

    元F1ワールドチャンピオンのニコ・ロズベルグは、アルピーヌF1チームが抱えるオン・トラックでの苦戦とオフ・トラックでの不安定さが、ブランドにとって有害であると警鐘を鳴らした。

    アルピーヌは現在、2025年シーズン開幕12戦でわずか19ポイントしか獲得できず、コンストラクターズ選手権で最下位に沈んでいる。

    さらに舞台裏では体制の混乱が続いており、ルノーはCEOルカ・デ・メオがその職を辞任することを正式に発表している。

    2016年のF1ワールドチャンピオンであるロズベルグは、「安定性の欠如がアルピーヌにとって打撃になっている」と語り、現在の競争力不足が「ブランドを傷つけている」と警告した。

    「チームのパフォーマンスにとって、安定性がいかに重要かは我々も知っている」とロズベルグはSky SportsのF1番組で語った。

    「それはフェラーリの弱点の一つでもある。ここ数年で何度もリーダーシップのポジションが変わっているのに対し、メルセデスに行けば、15年前の僕の在籍時と同じ主要人物がいまだに多くの重要な役割にいる。それは本当に素晴らしいことだよ。継続性があり、同時に若い才能も育っている」

    「そしてアルピーヌ… 僕がメルセデスにいた頃、僕らが最後尾を走っていた時代、彼ら(ルノー)は毎週のようにF1から撤退しかけていた。なぜなら莫大な費用をかけていながら、ブランドにとってマイナスのマーケティングになっていたからだ。最下位を走っていることが、アルピーヌやルノーのブランドを傷つける“逆マーケティング”になっていたんだ」

    さらにロズベルグは、自動車業界全体の動きがチームに与える影響についても指摘した。

    「自動車業界の厳しい環境の中で、販売台数が激減している。EV(電動モビリティ)への移行は苦戦していて、中国勢がどんどんシェアを拡大している。テスラもシェアを奪っている」

    「そして最初に削られるのがマーケティング予算であり、F1チームの活動もその中に含まれる。だから我々は、今後の新たなリーダーシップのもとで、彼がF1推進派なのか反対派なのか注視する必要がある。とても難しい局面だ」

    アルピーヌF1チーム

    アルピーヌF1チームは売却されるのか?
    デ・メオはこれまでF1チームを売却しないと明言していたが、彼の退任によってその方針が変わる可能性はあるのだろうか?

    Sky Sportsのテッド・クラビッツは次のように語った。

    「フラビオ(・ブリアトーレ)はこう言うだろう。『これはルノーにコストをかける必要はない』と。F1は、ホールディング会社にとって一切のコストを発生させない形にすることが可能なんだ。予算上限制度と分配金のおかげで、実質的に収支トントンになる」

    「BWTをはじめとするアルピーヌのスポンサーがいる中で、コストを適切に管理できれば、フラビオはさらにスポンサーを連れてくると約束していて、そうすれば収支は均衡する」

    「彼は新たなCEOに対して、F1チームの維持が可能だと説得したいと考えているだろう」

    「今後も“アルピーヌ”というブランド名を使い続けるのか、それとも“ルノー”に戻したほうがいいのか、そこも議論の対象になるはずだ」

    「彼らは2026年にはメルセデス製パワーユニットを搭載する予定で、成績改善の可能性がある転機に差しかかっている。だからルノー・グループとしては、2026年を見届けてから判断するのが賢明だろう」

    「ただし、売却の可能性がゼロというわけではない。F1チームを買いたがっている投資家は実際にいるからね」

  • オトマー・サフナウアー 上層部交代のアルピーヌF1チーム買収を検討

    オトマー・サフナウアー 上層部交代のアルピーヌF1チーム買収を検討

    オトマー・サフナウアーがF1復帰に向け、混迷するアルピーヌF1チームの買収を検討していることが明らかになった。RacingNews365が報じている。

    元フォース・インディア、レーシング・ポイント、アストンマーティン、そしてアルピーヌの代表を務めたサフナウアーは、約2年前にフランスチームを離れて以降もF1の現場復帰への意欲を隠していない。

    最近では、北米の投資家コンソーシアムと提携しており、F1における第12のチーム設立を視野に入れていることを明かしている。ただし、今年3月にキャデラックのF1参戦がF1側から承認されたばかりであることを踏まえ、F1側がさらなるグリッド拡大には慎重な姿勢を取っていることから、新規参入には時間がかかる見通しだ。

    キャデラックの承認までには2年を要した。これは当初アンドレッティとして立ち上がったプロジェクトが、マイケル・アンドレッティの離脱とTWGモータースポーツおよびGMによる主導体制への移行など、複雑な経緯をたどったことが背景にある。

    このため、サフナウアー陣営はより迅速なF1参入の手段として、既存チームの買収に照準を合わせている。情報筋によると、サフナウアーは昨年、当時ルノー・グループのCEOを務めていたルカ・デ・メオに対し、アルピーヌ買収の初期提案を行っていたという。しかし、一定の検討期間の後、デ・メオはこれを拒否したとされる。

    現在、アルピーヌは大きな不安定状態にある。7月15日付でデ・メオがルノー・グループCEOを退任することが決まっており、チームの意思決定を担う上層部が不在の状況だ。さらに、5月上旬にオリバー・オークスが代表を辞任して以降、チーム代表の座も空席が続いている。

    オークスの辞任は、実弟であるウィリアム・オークスが大量の現金を伴う犯罪資産所持の容疑で逮捕され、2027年4月に裁判を控えるというスキャンダルを受けた決断だった。

    現在、アルピーヌの実務を担っているのは、元ベネトンおよびルノーの代表を務めたフラビオ・ブリアトーレで、エグゼクティブ・アドバイザーの立場から暫定的にチームを指揮している。だが、9月にはスティーブ・ニールセンがマネージングディレクターとして就任し、日々のチーム運営をブリアトーレに代わって管理する予定となっている。

    アルピーヌF1チーム

    サフナウアーは、デ・メオの後任がチーム売却に前向きな人物となることを期待しており、現在はその人事を見守っている段階だ。アルピーヌは来季からルノー製のパワーユニットを搭載しなくなり、メルセデスからの供給を受けるカスタマーチームへと転換することが決まっている。

    デ・メオは昨年、2026年に導入される新パワーユニットに向けた開発プログラムの中止を決断しており、ファクトリー体制からの撤退はチームの将来に大きな影を落としている。

    現時点でアルピーヌの評価額がどの程度になるのかは不透明だが、F1チームの市場価値は近年急騰しており、買収は容易ではない。それでもサフナウアーは、「自分たちの背後にいる投資家は本気で、潤沢な資金を有している」と繰り返し主張しており、もしアルピーヌが売却可能な状態であるなら、彼らのF1復帰への道が開かれる可能性もある。

  • アルピーヌF1ブリアトーレ 2025年のバルテリ・ボッタス起用説を否定

    アルピーヌF1ブリアトーレ 2025年のバルテリ・ボッタス起用説を否定

    フラビオ・ブリアトーレは、バルテリ・ボッタスを起用してアルピーヌでのF1復帰を画策しているという噂について、「そのような情報はない」と強く否定した。

    35歳のボッタスは現在メルセデスのリザーブドライバーを務めており、F1イギリスGPの場でブリアトーレとの会談があったことを本人とトト・ヴォルフの双方が認めている。

    ブリアトーレは現在アルピーヌの首脳としてチーム再建に携わっており、フランコ・コラピントの成績不振を受けてボッタスを今季後半から起用するのではないかとの見方が広がっていた。

    しかしブリアトーレはViaplayの取材に対し、「そのような情報は私のところにはまったくない」「絶対に違う」と語り、噂を一蹴した。

    それでもブリアトーレは「彼はいいドライバーだ」とボッタスの実力には一定の評価を示しつつも、「今は我々のドライバーがいる。変更するなら私から言う」と明言を避けた。

    アルピーヌF1チーム バルテリ・ボッタス

    一方で、ボッタスには2026年から新規参戦するキャデラックとの契約話が進んでいるとの報道もあり、イギリスGPの舞台裏でチーム代表のグレアム・ロードンおよびプロジェクトCEOのダン・トーリスと接触していたとされる。

    「私はバルテリのことを長く知っているし、彼のことがとても好きだ」とロウドンは認めた上で、「彼は速いし、我々が話をしているドライバーの1人だ。候補リストには入っている」と述べた。

    仮にアルピーヌから今季後半の参戦オファーが届いたとしても、元レーシングドライバーのトニ・ビランダーはボッタスに対して慎重な姿勢を求めている。

    「僕だったらハーフシーズンの参戦は選ばない」とビランダーは語る。

    「クルマのスタイルや挙動がドライバーに合わない可能性があるし、慣れるまでには何戦も必要だ。その間にも評価は下される。これまでにもそういった短期起用でキャリアが終わった例は少なくない」

  • バルテリ・ボッタス キャデラックとアルピーヌの両F1チームと交渉を認める

    バルテリ・ボッタス キャデラックとアルピーヌの両F1チームと交渉を認める

    2026年にF1参戦を控えるキャデラックと、最下位に沈むアルピーヌ。バルテリ・ボッタスは現在、両チームと交渉が行われていることを正式に認めた。

    10度のグランプリ優勝経験を持つボッタスは今季、メルセデスのリザーブドライバーとして全戦に帯同しているが、来季に向けたF1復帰が現実味を帯びてきている。

    2026年にF1参戦を控えるキャデラックと、最下位に沈むアルピーヌ。バルテリ・ボッタスは現在、両チームと交渉が行われていることを正式に認めた。

    10度のグランプリ優勝経験を持つボッタスは今季、メルセデスのリザーブドライバーとして全戦に帯同しているが、来季に向けたF1復帰が現実味を帯びてきている。

    F1オーストリアGPでは、メルセデス代表トト・ヴォルフとアルピーヌの首脳フラビオ・ブリアトーレとの間で30分にわたる会談が行われたと報じられた。その議題は、ブリアトーレがマネジメントするルーキー、フランコ・コラピントの後任としてボッタスを起用する可能性だった。

    「ええ、その通りだと思う」とボッタスはViaplayの取材に対し、ブリアトーレとの交渉を認めた。

    「彼が最初に関心を示したのはトトを通じてだった」

    アルピーヌは2025年から高額なメルセデス製パワーユニットのカスタマー供給を受けるため、ボッタスの起用は政治的な連携強化の意味も含まれていると見る向きもある。

    しかし、本人は短期契約には慎重な姿勢も見せた。

    「どこかで短期間だけ走ることが、自分にとって何か意味があるのかどうか、正直分からない」

    「自分の本当の焦点は2026年以降にある。今年よりも来年の話のほうが多くなるだろうと思っている」

    ボッタスが中長期的な選択肢として重視しているのが、キャデラックだ。新チームの代表グレアム・ロードンは、F1イギリスGPの週末にボッタスら候補ドライバーと接触したとされる。

    「今の状況としては、確かに交渉は行われている」とボッタスは明言した。

    「でもまだ話し合いの段階だ。去年学んだが、このスポーツでは紙に名前が載るまでは何も確定じゃない」

    「今のところ、あらゆる選択肢を探っている段階だ」

    その「選択肢」のひとつとして、2025年後半のアルピーヌ加入も視野に入っている。契約延長の保証はなく、あくまで暫定的な参戦となる可能性もあるが、ボッタスは即時参戦への準備もできていると語った。

    「いつでも乗れる準備はできている」

  • アルピーヌF1での将来に黄信号 コラピントの後任候補に4名の名前が浮上

    アルピーヌF1での将来に黄信号 コラピントの後任候補に4名の名前が浮上

    フランコ・コラピントのF1キャリアが早くも岐路を迎えている。F1イギリスGPでのリタイアを受け、アルピーヌF1内では代役を模索する動きが加速しており、英Sky Sportsのテッド・クラヴィッツは4人の後任候補を挙げた。

    コラピントは今季途中、マイアミGP後にジャック・ドゥーハンと交代してアルピーヌからF1参戦を開始。ウィリアムズでローガン・サージェントの代役を務めた際には好パフォーマンスを披露していたが、アルピーヌ移籍後は厳しい展開が続いている。

    イギリスGPでは予選Q1の最終コーナーでコントロールを失い、ピットレーンスタートが決定。その後もスタート直後にギアが2速に固定され、アンチストールも作動せずストール状態に陥ったままリタイア。パドックではアドバイザーのフラビオ・ブリアトーレが頭を抱える場面も見られた。

    こうした苦境の中、クラヴィッツは「スパでコラピントがこのマシンをドライブしているかどうかには疑問が残る」と語り、次のような候補を挙げた。

    ■ ジャック・ドゥーハン(前任者)
    ■ バルテリ・ボッタス(メルセデスのリザーブドライバー)
    ■ フェリペ・ドルゴヴィッチ(アストンマーティンのリザーブ)
    ■ ポール・アロン(アルピーヌ・アカデミー所属/ザウバーでFP1走行経験あり)

    ボッタスは2026年にキャデラックからF1復帰を目指しているとされるが、メルセデスPUに切り替えるアルピーヌは魅力的な選択肢となり得る。2026年にはメルセデスPUが最強との下馬評もあり、チームの混乱はあるものの参戦環境としての評価は決して低くない。

    コラピントにとっては、今後数戦が極めて重要な試練となる。アルピーヌは依然としてコンストラクターズ最下位に沈んでおり、ドライバー交代による状況打開が検討されても不思議ではない。スパ・フランコルシャンで誰がステアリングを握るのか、注目が集まる。

  • ピエール・ガスリー F1イギリスGP決勝「普段戦えない相手との勝負楽しめた」

    ピエール・ガスリー F1イギリスGP決勝「普段戦えない相手との勝負楽しめた」

    アルピーヌのピエール・ガスリーが、変わりゆく天候に翻弄されたF1イギリスGPで冷静かつ果敢な走りを見せ、今シーズン自己最高となる6位でフィニッシュした。

    シルバーストンはアルピーヌのエンストン本拠地に近いホームレース。その舞台でガスリーは、フェラーリやメルセデス、レッドブルといったトップ勢を相手に堂々としたバトルを繰り広げた。

    「6位でフィニッシュできたことはチーム全体にとって素晴らしい結果だと思う。フリー走行の段階ではこんな結果になるとは思っていなかったから、週末を通して努力してくれたみんなに感謝したい」とガスリーは喜びを語る。

    序盤はルイス・ハミルトンをピット戦略で先行し、その後も雨と乾きかけの路面を見極めながら順位をキープ。終盤には再びハミルトンやマックス・フェルスタッペンに追い抜かれたものの、ラストラップでランス・ストロールをパスして6位を確保した。

    「ここシルバーストンはエンストンのホームレースだし、多くのスタッフがグランドスタンドで応援してくれたことがモチベーションになった。普段は戦うことの少ないフェルナンド、ルイス、マックスとバトルできて、本当に楽しかった」

    不安定な天候を味方につけたアルピーヌの戦略、そしてガスリーの判断力が光った一戦だった。ファクトリーでの仕事にも意欲を見せるガスリーは、「今週はファクトリーにも顔を出す予定なので、みんなの笑顔を見られるのが楽しみだ」と締めくくった。

    ピエール・ガスリー アルピーヌF1チーム イギリスGP F1 イギリスグランプリ

    この快走に対して、アルピーヌのエグゼクティブアドバイザーを務めるフラビオ・ブリアトーレも高く評価している。

    「今日はチームにとって良い結果だったし、ピエールは難しいコンディションの中で素晴らしいドライブを見せてくれた。ホームレースでポイントを獲得できたことは、ここまで厳しい展開が続いていたチームにとって大きな意味がある」

    また、フランコ・コラピントがスタート前にリタイアを余儀なくされた件にも触れ、「残念ながらフランコはレースが始まる前に駆動系の問題でリタイアになってしまったが、ライバルチームの結果を見ても、我々にも巻き返せる可能性があると確信している。これからも改善を続けていく」と前向きに語った。

    アルピーヌにとって厳しい戦いが続いてきた2025年シーズンだが、この日の6位入賞は反転攻勢への足がかりとなるかもしれない。

  • F1イギリスGP:フランコ・コラピントがピットレーンスタートに変更

    F1イギリスGP:フランコ・コラピントがピットレーンスタートに変更

    フランコ・コラピントは、2025年F1イギリスGP決勝をシルバーストンのピットレーンからスタートすることになった。アルピーヌがマシンに変更を加えることを決断したためだ。

    アルゼンチン出身のコラピントは、予選Q1でスピンを喫して最後尾となる20番手に沈み、その場面ではアルピーヌのエグゼクティブ・アドバイザーであるフラビオ・ブリアトーレが頭を抱える様子も見られた。

    当初より最後尾スタートが確定していたことから、アルピーヌはA525のパワーユニットコンポーネントを交換することを選択。このため、コラピントにとって初のF1イギリスGPはピットレーンからのスタートとなる。

    この結果、決勝グリッドには19台のみが並ぶ見込みで、キミ・アントネッリとオリバー・ベアマンはスチュワードの裁定により、それぞれ3グリッドと10グリッドの降格ペナルティを受けている。

    フランコ・コラピント、予選の痛恨スピンで逆風強まる ブリアトーレは交代の可能性も示唆
    F1イギリスGP予選で再び浮き彫りとなったのは、アルピーヌの2人のドライバーの対照的なパフォーマンスだった。ピエール・ガスリーが土壇場でQ3進出を果たす一方で、フランコ・コラピントは痛恨のスピンでQ1敗退。チーム内の評価格差は決定的なものとなっている。

    週末の立ち上がりでは、コラピントはガスリーとのタイム差を縮めており、FP3では上回る場面も見られた。Q1序盤でもガスリーを上回るペースを見せていたが、1セット目のソフトタイヤでの2回目のアタック中、最終区間でワイドにふくらみ縁石に乗りすぎてスピン。バリアに軽く接触しながらも走行を続けたが、最終的にマシンを止めることになり、予選は早々に終了した。

    天候による微妙な雨の影響もあったとされるが、それでもチーム代表フラビオ・ブリアトーレは「彼は自分のミスを理解している。明日の決勝では成長して戻ってきてほしい」と短くコメント。冷静ながらも厳しい視線を向けた。

    もしこのままガスリーもQ1敗退していれば、コラピントのミスは目立たなかったかもしれない。しかしガスリーが15番手でQ2進出を果たし、さらにQ2では「奇跡のような」ラップでQ3に滑り込んだことで、状況は一変。コラピントにとっては、この週末の改善傾向を結果につなげる最大のチャンスを逃した形となった。

    「正直、クルマにはまだ苦しんでいる」とコラピントは予選中に語った。

    「理想的な予選にはならなかったけど、いくつかの改善点を見つけることはできた。ピエールには近づけたが、まだ差は大きい。これからさらに数歩踏み出さなければならない」

    フランコ・コラピント F1 イギリスGP アルピーヌF1チーム

    とはいえ、アルピーヌのマシンは依然として競争力に欠けており、カナダGPと同様、日曜のレースでどこまで持ち直せるかは不透明だ。オーストリアのようにタイヤマネジメントとペースに問題が出れば、ガスリーも上位に食い込むのは難しいかもしれない。

    それでも、チーム内での評価は結果に大きく左右される。ブリアトーレはすでにバルテリ・ボッタスの起用について情報収集を始めており、次戦スパ・フランコルシャンでのさらなる動きも取り沙汰されている。実際、アルピーヌは過去2年連続でスパ・ウィークエンドにチーム代表の交代を発表しており、同GPは「混乱の象徴」とも言える存在になっている。

    そのような中で、コラピントには大きなプレッシャーがのしかかる。本人は「もちろん、常に噂はあるけど、それほど気にしていない。自分はただチームのために頑張ってクルマを改善しようとしているだけ」と語ったが、チーム側が「時間の猶予」をどこまで与えるかは不透明だ。

    コラピントに求められているのは、プレッシャーの中でも確実に結果を残すこと。チームがポイント争いに絡める可能性を見出した時、その座にふさわしいかどうかが問われている。次戦スパまでの2週間、その去就を巡る憶測はさらに加熱しそうだ。

  • ポール・アロン F1イギリスGP初日「ザウバーとアルピーヌに心から感謝」

    ポール・アロン F1イギリスGP初日「ザウバーとアルピーヌに心から感謝」

    アルピーヌのリザーブドライバーを務めるポール・アロンは、F1イギリスGPのフリー走行1回目(FP1)でキック・ザウバーのニコ・ヒュルケンベルグに代わって出走し、F1マシンでの走行機会を与えられたことに感謝の言葉を述べた。

    アルピーヌとザウバーというライバル関係にある2チームの間で合意が交わされ、アロンにFP1のチャンスが与えられた。走行後、彼は「本当に素晴らしい経験だった」とコメント。

    「まずはザウバーとアルピーヌの両方に心から感謝したい。ライバルチームの間でこうしたチャンスが与えられるのは本当に稀なことだし、僕に関心を持ってFP1の機会をくれたザウバーにも、送り出してくれたアルピーヌにも感謝している」

    「正直、思ったより早くクルマに慣れることができた。F1の週末に自分がクルマに乗ると分かった上で来るのは、リザーブドライバーとしてミーティングに出るだけのときとは全然違う」

    ポール・アロン F1 イギリスGP

    そして、久々の実戦感覚が戻ってきたとも明かす。

    「昨日、チームの皆に言っていたんだけど、今年1年でこれほどのアドレナリンを感じたのは初めてだった。F2で走っていた時以来かな。今回は、聞いたことを自分で実際にクルマの中で活かせるという意味で、本当に意味のある時間だった」

    F1シート獲得への展望について問われたアロンはこう語った。

    「もちろんレースシートは欲しい。ただ、F1というのは予測不可能な世界で、将来を見通すことに意味はないと思ってる。僕にできるのは、与えられたチャンスをすべて生かしてベストを尽くすことだけ。残りは自分の手の及ばないところにある」

    「だからこそ、今できることに集中する。今回のFP1も、結果を気にしすぎず、目の前の瞬間を楽しむことを意識して走った」

  • オスカー・ピアストリ 「アルピーヌは今も邪魔してくる」F1無線の真意を語る

    オスカー・ピアストリ 「アルピーヌは今も邪魔してくる」F1無線の真意を語る

    マクラーレンのオスカー・ピアストリが、先週のF1オーストリアGP終盤に発した無線について振り返った。この無線はすぐに“悪名高い”ものとしてメディアに取り上げられ、ピアストリは冗談めかして「アルピーヌは何年経っても俺の邪魔をする方法を見つけてくる」と語った。

    この発言は、エンストンのチーム(アルピーヌ)が2022年に起こしたある出来事を引き合いに出したものだった。

    当時、フェルナンド・アロンソがアストンマーティンへの移籍を発表した直後、アルピーヌはリザーブドライバーだったピアストリが翌年スペイン人の代役としてレースに出場すると自信満々に発表していた。

    だがそれに対し、オーストラリア出身のピアストリはX(旧Twitter)で反論し、F1史上でも最も記憶に残るツイートのひとつとなった。

    「俺の同意なしに、アルピーヌF1が今日の午後遅くに、俺が来年彼らのチームでドライブすると発表した。でもそれは間違っているし、俺はアルピーヌと2023年の契約を結んでいない。来年、俺はアルピーヌで走らない」

    今回の無線と、それがキャリアの分岐点となった過去と結びつけられていることについて、ピアストリはあらためて次のように説明した。

    「予選で妨害されたのがアルピーヌだったし、決勝でもある程度2台に妨げられたから、まあ偶然そうなっただけだ。だから、あれは単なる偶然だよ」

    また、あのときフランスのチームを選んでいたらどうなっていたか、今でも考えることはあるかと尋ねられると、ピアストリはこう答えた。

    「最近はそんなことを考えることはないな。F1に来たばかりの頃は、比較とか、各チームがどんな方向に進んでいくかという話題はあったかもしれない。でも今は、正直言って、もう1年以上そういうことを考えてないと思う」

    オーストリアGPの週末を通して、ピアストリのフラストレーションは明らかだった。レース後半では、アルゼンチン人ドライバーのフランコ・コラピントがレッドブルの角田裕毅とバトルを繰り広げる中で、ピアストリをコース外に押し出した。そしてその2周後、今度はピエール・ガスリーに進路を阻まれ、さらに状況は悪化した。

    ただしピアストリにとっては幸いなことに、マクラーレンは彼の加入以降、著しいパフォーマンスの向上を見せており、現在はコンストラクターズ選手権で首位に立っている。そのマシンの戦闘力を活かし、ピアストリはドライバーズ選手権でもチームメイトのランド・ノリスに15ポイント差をつけて今週末に臨んでいる。

  • スティーブ・ニールセン アルピーヌF1のマネージングディレクターに就任

    スティーブ・ニールセン アルピーヌF1のマネージングディレクターに就任

    アルピーヌF1チームは、スティーブ・ニールセンがチームのマネージングディレクターとして加入することを発表した。

    ニールセンはフラビオ・ブリアトーレの指揮のもと、9月1日付でチームに加わり、F1イタリアGP(モンツァ)を前にエンストンでのチーム運営全般を担当する。

    F1界で最も経験豊富かつ信頼される人物の一人であるニールセンにとって、これはエンストンへの復帰となる。彼は過去にベネトンやルノーで複数回勤務しており、特に2005年と2006年にルノーがコンストラクターズおよびドライバーズの両タイトルを獲得した際にはスポーティングディレクターとしてチームを支えていた。

    それ以降、ニールセンは他のF1チームに加え、FIA(国際自動車連盟)やフォーミュラワン・グループでも要職を歴任。特に2020年の世界的なパンデミックの最中にはF1のレース再開に向けた枠組みの構築に中心的な役割を果たした。

    BWTアルピーヌF1チームでは近年、組織全体で重要な人材の補強を進めており、今回のニールセンの加入もその一環だ。

    アルピーヌF1チーム

    技術部門では、デヴィッド・サンチェス エグゼクティブ・テクニカルディレクターの直属として、クリス・ミッジリーが空力開発責任者(Head of Aerodynamic Development)に就任。ミッジリーは2007年から2013年までエンストンに在籍しており、その後フェラーリに移り、プリンシパル・エアロダイナミシストとして活躍した。彼の再加入は、2026年に導入される新レギュレーション時代に向けて技術部門の強化を図る重要な一手とされている。

    また、グローバルマーケティングディレクターとしてガイ・マーティンも新たにチームに加わった。マーティンはこれまでVisaにてスポンサーシップ戦略やパートナーシップ交渉、現場でのアクティベーションから商業化に至るまで幅広く携わっており、Visa CashAppレーシングブルズをはじめ、FIFA、オリンピック、NFLインターナショナル、ディズニー、アフリカ・ネイションズカップ、そしてFIAフォーミュラE選手権など、さまざまなスポーツ・エンタメプロパティに関与してきた。

    さらにVisaでは、音楽やゲームといった新たなエンターテインメント領域を取り込むことで、ファンや顧客との接点を拡大し、新たなオーディエンス獲得にも寄与したという。

    2026年に向けた改革の波が加速するアルピーヌF1チーム。ニールセンを筆頭とする新体制の手腕に注目が集まる。