カテゴリー: アルピーヌF1チーム

  • クリスチャン・ホーナー アルピーヌF1株取得ならドライバー人事に影響力

    クリスチャン・ホーナー アルピーヌF1株取得ならドライバー人事に影響力

    クリスチャン・ホーナーがアルピーヌF1への関与を模索しているとの報道が、パドック内で新たな政治的議論を呼んでいる。

    レッドブル解任後のガーデニング休暇を終えたホーナーは、F1復帰に向けてチーム株式の取得を目指しているとされ、アルピーヌF1の24%株式を保有するOtro Capitalへの接触が浮上した。

    一方で、この株式取得を巡ってはメルセデスも正式入札を行ったと報じられており、ルノー側がどちらを支持するのかにも注目が集まっている。背景には、F1における“複数チーム支配”への警戒感も存在する。

    Otro Capital株取得ならドライバー人事にも影響
    The Raceによると、Otro Capitalが保有する24%株式には単なる投資以上の意味があり、一部の経営権や拒否権が含まれているという。

    F1 Oversteerは、もしクリスチャン・ホーナーがこの株式を取得した場合、アルピーヌF1のドライバーラインナップや経営構造に対して“拒否権”を持つ可能性があると報道。そのため、将来的なドライバー戦略にも影響を与える可能性があるとみられている。

    現在、ピエール・ガスリーは少なくとも2028年まで契約を結んでいる一方、フランコ・コラピントのシートは2026年までしか確定していない。

    ルノー首脳はメルセデス案を支持か
    The Raceによると、ルノー首脳陣はホーナーよりもメルセデスによる株式取得を好んでいるとされている。

    ルノー・グループは9月までOtro Capitalの株式売却先に対するコントロール権を保持しているとされ、最終決定権は事実上ルノー側にある状況だ。

    また、メルセデスはすでに正式オファーを提出済みとされ、ホーナーは“アルピーヌF1にとって適切な人物”であることを説得しなければならない立場に置かれている。

    “第2チーム化”への警戒感も
    もしメルセデスがアルピーヌF1の株式を取得すれば、パドック内では“Bチーム化”への懸念がさらに強まる可能性がある。

    すでにレッドブルとレーシングブルズの関係については議論が続いており、マクラーレンCEOのザク・ブラウンも複数チーム所有の禁止をFIAに求めている。

    FIA会長のモハメド・ビン・スライエムも最近、「複数チーム所有は正しい方向ではない」と発言しており、とくに“投票権への影響”を問題視している。

    その意味では、ホーナーへの売却は政治的対立を避ける選択肢としてルノー側に映る可能性もある。

    ホーナーは“資本参加”を復帰条件に
    クリスチャン・ホーナーは、単なるチーム代表としてではなく、“株式を保有する立場”でF1へ戻ることを望んでいるとされる。

    2026年F1マイアミGP後にレッドブルとの競業避止条項が失効したことで、現在は即時復帰も可能な状況にある。

    レッドブルF1で20年間チームを率い、8回のドライバーズタイトルと6回のコンストラクターズタイトルを築いたホーナーが、次にどのチームで復帰するのか。アルピーヌF1を巡る動きは、単なる投資話を超えた“F1政治戦”の様相を見せ始めている。

  • BYD アルピーヌF1買収に関心 ルノー旧PU工場も取得検討か

    BYD アルピーヌF1買収に関心 ルノー旧PU工場も取得検討か

    中国の自動車メーカーであるBYDが、アルピーヌF1チームへの関与に興味を示していると報じられた。F1 Oversteerによると、BYDはルノーがかつてF1パワーユニット開発拠点として使用していたヴィリー=シャティヨン工場の取得も視野に入れているという。

    アルピーヌを巡っては、投資会社「Otro Capital」が保有する24%株式の売却を検討しているとされ、チームの将来を巡る憶測が続いている。

    そうした中で、FIA会長モハメド・ビン・スライエムが“中国メーカーのF1参戦”を望んでいることもあり、BYDの動きが注目を集めている。

    BYDはアルピーヌF1の“全体取得”も視野か
    F1 CEOのステファノ・ドメニカリとBYD副会長ステラ・リーは、BYDのF1参戦について協議を行ったとされる。

    ブラジルメディア『UOL』によると、BYDはルノーの旧F1工場があるヴィリー=シャティヨン施設の取得に関心を示しているという。

    ルノーは2025年に同施設を閉鎖。アルピーヌは2026年からメルセデス製パワーユニットを使用するカスタマーチームへ移行した。

    この動きは、BYDが単なるスポンサー参入ではなく、将来的に独自パワーユニットを開発する“ワークス参戦”を視野に入れている可能性を示唆している。ただし、新規メーカーとしてF1へ本格参入するには莫大な投資が必要となるため、実現時期は不透明だ。

    アルピーヌF1チーム ルノー

    ホーナーやメルセデスもアルピーヌに関心
    一方で、アルピーヌを巡る争奪戦はBYDだけではない。

    クリスチャン・ホーナーがOtro Capital保有株の取得を検討しているとの報道もあり、経営面でアルピーヌに関与する可能性が浮上している。

    さらにメルセデスも24%株式の取得を模索しているとされるが、すでにパワーユニット供給契約を結んでいることから、“アルピーヌがメルセデスのBチーム化する”との懸念も出ている。

    マクラーレンCEOのザク・ブラウンは、この構図についてレッドブルとレーシングブルズの関係になぞらえながら懸念を表明したとされる。

    BYD参戦ならF1勢力図に大きな変化も
    BYDが実際にアルピーヌ買収へ動けば、F1にとっては大きな転換点となる可能性がある。

    現在のF1では自動車メーカー主導の参戦機運が高まっており、アウディやキャデラックF1に続く新たな大型メーカーとして、中国最大級EVメーカーであるBYDが加われば、商業面でも技術面でもインパクトは極めて大きい。

    ただ、アルピーヌ側が中国企業による買収提案をどこまで本格的に受け止めるのかは現時点では不明であり、今後の動向が注目される。

    【関連】
    ・クリスチャン・ホーナー 中国BYDと協議 12番目のF1チーム構想が浮上

  • アルピーヌF1チーム 元FIA空力責任者ジェイソン・サマービルを獲得

    アルピーヌF1チーム 元FIA空力責任者ジェイソン・サマービルを獲得

    アルピーヌF1チームは5月15日、FIA(国際自動車連盟)で空力部門責任者を務めていたジェイソン・サマービルを副テクニカルディレクターとして迎え入れることを発表した。新設されたポジションで、デビッド・サンチェス(エグゼクティブ・テクニカルディレクター)の直属となる。

    サマービルは1999年にウィリアムズでF1キャリアをスタートし、2003年にトヨタF1へ加入。空力部門でキャリアを積み、最終的には副責任者を務めた。その後、2010年から2011年にかけてエンストンのチームに在籍しており、今回が古巣復帰となる。

    その後はウィリアムズで空力部門を率いたほか、フォーミュラワン・マネジメント(FOM)では2022年F1レギュレーション策定にも関与。2022年からはFIAで空力部門責任者として、複数のレギュレーションサイクルを監督していた。

    今回の副テクニカルディレクター職は、アルピーヌの設計・空力グループをさらに強化する目的で新設されたものだという。RacingNews365によると、サマービルは今週前半にFIAでの職務を終えており、以前からアルピーヌ加入が報じられていた。

    アルピーヌは2026年シーズン序盤で競争力を示しており、開幕4戦終了時点でコンストラクターズ選手権5位の23ポイントを獲得。これは2025年シーズン通算ポイントをすでに上回る数字となっている。

    チームは昨夏以降、主要人材の補強を進めており、フラビオ・ブリアトーレとスティーブ・ニールセン体制のもとで技術組織の強化を加速させている。サマービルの加入によって、現行マシンだけでなく将来コンセプトの開発もさらに推し進める狙いだ。

    ジェイソン・サマービルは次のように語った。

    「エンストンに戻り、フラビオ、スティーブ、そしてデビッドとこの新しい役職で働けることを本当に楽しみにしている」

    「ここ数年はチーム環境での競争の最前線から離れていたので、再びその渦中に戻り、コンマ数秒を追い求め、ライバルとポイントやトロフィーを争えることに大きなやりがいを感じている」

    「ファクトリーの優秀なエンジニア、デザイナー、空力担当者たちと仕事を始め、近い将来のチーム成功に貢献できることを願っている」

    ジェイソン・サマービルとデビッド・サンチェス(アルピーヌF1チーム)

    サンチェスもサマービル加入を歓迎した。

    「ジェイソンのような経験と実績を持つ人物を迎えられることを非常に嬉しく思っている。我々は継続的な前進を続けている」

    「今季ここまでのチームの仕事は素晴らしいものだったが、これはまだ始まりに過ぎない。誰ひとり現状に満足してはいない。ジェイソンが加わることで、現在のF1開発競争の中でさらにパフォーマンスを引き上げることができるだろう」

    アルピーヌF1は“技術組織の再構築”を加速
    2026年F1シーズンのアルピーヌは、単なるパフォーマンス向上だけでなく、組織そのものの強化に力を注いでいる。昨年からデビッド・サンチェスやスティーブ・ニールセンらを招へいしてきた流れに続き、今回のサマービル加入によって空力部門の体制はさらに厚みを増すことになる。

    特に2026年F1レギュレーションをFOMやFIA側で経験してきたサマービルの知識は、現行マシン開発だけでなく、中長期的な技術戦略においても大きな武器となりそうだ。現在コンストラクターズ5位につけるアルピーヌは、勢いを一時的なものに終わらせず、本格的な上位争いへの足場固めを進めている。

  • アルピーヌF1 ピエール・ガスリーがマニクールでウエットタイヤテストを完了

    アルピーヌF1 ピエール・ガスリーがマニクールでウエットタイヤテストを完了

    アルピーヌF1は、フランスのマニクール・サーキットで実施されたピレリの2026年F1シーズン向けウエットタイヤ開発テストに協力した。走行は2日間にわたって行われ、ピエール・ガスリーがテストドライバーを務めた。

    今回のプログラムでは、チントゥラート フルウエットタイヤとチントゥラート インターミディエイトタイヤの各種プロトタイプを評価。コースには人工的に散水が施され、均一なウエットコンディションが再現された。

    初日はフルウエットタイヤを中心に走行
    初日のテストでは、まずドライタイヤでセットアップ作業を実施。その後、散水された路面でフルウエットタイヤの評価が行われた。

    この日の気温は最高20℃、路面温度は29℃以下にとどまり、ガスリーは101周・446kmを走行。ベストタイムは1分37秒816だった。

    2日目はインターミディエイトタイヤも評価
    2日目も引き続きガスリーがステアリングを握り、103周・454kmを走行した。

    午前中は複数のフルウエット仕様をテストし、午後にはインターミディエイトタイヤの開発プログラムを実施。路面には再び人工的に散水が行われ、ピレリのウエットタイヤ2種類に適した均一なコンディションが維持された。

    この日のベストタイムは、チントゥラート インターミディエイトタイヤで記録した1分31秒457。路面温度は最高27℃、気温は19℃だった。

    2日間で900kmを走破
    2日間の総走行距離は900kmに達し、ピレリは2026年用ウエットタイヤ開発に向けた重要なデータを収集した。

    次回のピレリ公式タイヤテストは、2026年F1スペインGP終了後の6月16日と17日にバルセロナ-カタルーニャ・サーキットで実施される予定で、こちらはスリックタイヤ開発を目的としたプログラムとなる。

    Photo:Alpine

  • メルセデスF1 アルピーヌ株取得でも“支配否定” FIAは独立性を警戒

    メルセデスF1 アルピーヌ株取得でも“支配否定” FIAは独立性を警戒

    アルピーヌF1の株式売却問題が、新たな“マルチチーム化”論争へ発展している。

    ルノー傘下のアルピーヌF1では、24%の株式を保有するオトロ・キャピタルが持ち分売却を検討しており、その有力候補としてメルセデスF1の名前が浮上している。だが、この動きに対してFIA内部では「競技の独立性」を巡る懸念が強まっている。

    メルセデスF1による“アルピーヌ支配”を否定
    ザク・ブラウンは以前からレッドブルとレーシングブルズの関係性を批判してきた立場であり、今回のメルセデスによるアルピーヌ株取得についても「健全ではない」と警戒感を示している。

    FIA会長モハメド・ビン・スライエムも最近、この問題について公に言及。「マルチチーム所有」の問題を調査中であることを認めた。特定勢力が規則投票で過剰な影響力を持つことや、“スポーツとしての公平性”が損なわれればファン離れにつながるとの懸念を示している。

    そんな中、RACERによると、メルセデスは依然としてルノー側が最優先とする買い手候補だという。

    ただし、関係者は今回の取引について「純粋な金融投資」であり、メルセデスがアルピーヌを支配することにはならないと強調している。

    仮に取引が成立しても、ルノーは引き続き76%を保有する見込みで、メルセデス側に“支配権”は渡らない構図だ。

    トト・ヴォルフも以前、「アルピーヌをジュニアチーム化するつもりはない」と説明しており、レーシングブルズのような立場にはしない考えを示している。

    それでもFIA側が納得するかは未知数だ。現行レギュレーションでは、各F1チームが“独立した競技主体”として運営されることが求められている。

    約443億円規模の大型案件に
    今回売却対象となっている24%株式の評価額について、双方はまだ正式合意に至っていない。

    しかし、ブラックブック・モータースポーツによる試算では、その価値は約6億ドル(約443億円)規模に達すると見られている。

    なお、この案件には元レッドブルF1代表クリスチャン・ホーナーも関心を示しているという。

    レッドブル退団時の契約制限が今週で解除され、ホーナーは他チームでの活動が可能となった。アルピーヌ以外ではアストンマーティンとの関連も報じられているほか、自身のチーム設立やMotoGP転向など複数の可能性が取り沙汰されている。

    F1の“マルチチーム化”問題はさらに拡大か
    今回の案件は、単なる投資案件にとどまらない。

    2026年からアルピーヌはメルセデス製PUを搭載することが決まっており、そこへ資本関係まで加われば、“事実上の提携チーム化”との見方が強まる可能性がある。

    FIAが問題視しているのは、単純な株式保有そのものではなく、技術・政治・投票力が複数チーム間で連動する構造だ。

    レッドブルとレーシングブルズの関係性が長年議論されてきたなか、今後はメルセデスとアルピーヌの関係も、新たな焦点になっていく可能性がある。

    Photo:Getty Images

  • アルピーヌF1 2027年にグッチがタイトルスポンサー就任の可能性

    アルピーヌF1 2027年にグッチがタイトルスポンサー就任の可能性

    アルピーヌF1チームが、2027年シーズンから大きく姿を変える可能性が浮上している。複数の海外メディアによると、現在タイトルスポンサーを務めるBWTとの契約が2026年末で終了予定となっており、その後継候補としてイタリア高級ブランド「グッチ(Gucci)」の名前が急浮上している。

    GPblogは、グッチが新たなタイトルスポンサーとなり、チーム名が「グッチ・アルピーヌ・フォーミュラワン・チーム(Gucci Alpine Formula One Team)」へ変更される可能性があると報道。

    一方、フランスのAUTOhebdoも、アルピーヌがグッチと協議を行っていると伝えており、両報道が一致する形となった。

    BWT時代の終焉で“ピンクのアルピーヌ”は消滅か
    現在の正式名称は「BWT Alpine Formula One Team」。2022年から続くBWTとのパートナーシップによって、アルピーヌは鮮烈なピンクカラーをF1グリッドに定着させてきた。

    BWTは水処理システム企業として知られ、過去にはフォース・インディアやレーシングポイントでも象徴的なピンクカラーを展開。アルピーヌでも強烈な視覚的アイデンティティを構築してきた。

    しかし、その5年契約が2026年末で終了予定となっており、アルピーヌは次の大型スポンサー探しを進めているとみられている。

    そこで浮上したのがグッチだった。

    鍵を握るルカ・デ・メオとケリングの関係
    今回の話題で最大の注目点は、グッチを所有する「ケリング・グループ」のCEOに、元ルノーCEOのルカ・デ・メオが就任している点だ。

    ルカ・デ・メオはルノー時代、アルピーヌF1プロジェクトを強力に推進した中心人物のひとりであり、2024年にはフラビオ・ブリアトーレをF1チームへ復帰させた人物としても知られる。

    AUTOhebdoは、デ・メオが「自動車」と「ラグジュアリー」という自身の2つの情熱を結びつける絶好の機会として、この提携を後押ししている可能性があると報じている。

    つまり今回の構想は、単なるスポンサー契約ではなく、“アルピーヌ再ブランディング計画”として動いている可能性がある。

    グッチがF1参入を狙う理由とは
    グッチ側にとっても、F1は極めて魅力的なマーケットになりつつある。

    特にアメリカ市場では『Drive to Survive』以降、F1人気が急拡大。若年層や富裕層へのリーチ力が強まり、ラグジュアリーブランドとの親和性が急速に高まっている。

    GPblogは、グッチがF1を通じて欧州とアメリカ市場でさらなる成長を狙っていると報道。これは近年、LVMHグループがF1全体との大型契約を進めている流れとも重なる。

    実際、F1パドックでは近年「ファッション化」が急速に進行している。

    ルイス・ハミルトンとディオール、フェラーリとリシャール・ミル、メルセデスとアディダス、マクラーレンとニューバランスなど、F1と高級ブランドの距離は急激に縮まっている。

    その中でグッチが本格参入すれば、“最もラグジュアリー色の強いF1チーム”が誕生する可能性もある。

    アルピーヌは否定せず “協議は常に存在する”
    AUTOhebdoとGPblogはいずれもアルピーヌ側へ取材を行っている。

    チームは提携を否定しなかった一方で、正式発表前の段階として慎重なコメントに留めた。

    「アルピーヌ・フォーミュラワン・チームは常に新たなパートナーシップの機会を模索しており、多くのブランドや企業と協議を行っている」

    「ただし、それらの協議は常に機密扱いであり、すべての関係者間で正式合意された場合にのみ公表される」

    このコメントは事実上、“協議そのものは存在する”ことを否定していない。

    “グッチ・アルピーヌ”誕生ならF1勢力図にも影響か
    もしグッチがタイトルスポンサーとして正式参入すれば、アルピーヌは数千万ドル規模の大型資金を得る可能性がある。

    近年のアルピーヌは成績面で苦戦が続いているが、一方でブランド戦略では大きな転換期を迎えている。

    ピエール・ガスリー自身もジバンシィやラコステのアンバサダーを務めており、すでにチームには“ファッションとの接点”が存在する。

    そこへグッチが加われば、アルピーヌは単なるF1チームではなく、“ラグジュアリーブランド化したモータースポーツチーム”へ進化する可能性がある。

    赤と緑のストライプ、GGロゴ、そしてファッションブランド特有の世界観がF1マシンへ投入されれば、視覚的インパクトは極めて大きい。

    そして、それはF1全体が今後どこへ向かうのかを象徴する動きになるかもしれない。

  • リオネル・メッシ F1ドライバーのコラピントにエール「自分の物語を生きるべき」

    リオネル・メッシ F1ドライバーのコラピントにエール「自分の物語を生きるべき」

    リオネル・メッシが、F1マイアミGPで自己最高7位を獲得したフランコ・コラピント(アルピーヌ)にエールを送った。

    インテル・マイアミでプレーするメッシは、マイアミGP期間中にパドックを訪問。アルゼンチン期待の若手ドライバーであるコラピントと交流し、その才能を高く評価した。

    メッシは地元ポッドキャスト『Lo del Pollo』で、コラピントとの初対面について次のように語った。

    「実のところ、彼とはこれまで一度も接点がなかった。彼はヘルメットをくれて、いつか僕に会いたいとも思ってくれていた」

    「共通の知り合いがいて、先日ようやく実現した。彼が練習に立ち寄ることができて、そこで会った。本当に素晴らしい」

    “公の存在”として送ったメッシの助言
    メッシは、急速に知名度を高める22歳のコラピントに対し、脚光を浴びることの難しさにも言及した。

    「彼は自分自身の物語を生きるべきだと思う。そして多くのことに備えなければならない。公の場に立つと、良いことも悪いことも、あらゆる方向から自分に向かってくる」

    「特に悪い時期には、身近な人たち、家族、自分の周囲の支えが必要になる。結局、それが困難な時間を乗り越える助けになるからだ」

    「物事がうまくいっているときは、ずっと簡単だし、人も近づいてくる。でも大事なのは、物事がうまくいっていないときに誰がそばにいるかを知ることだ」

    コラピントにとっても“夢の時間”に
    一方、コラピントにとっても、メッシとの交流は特別な体験となった。

    「この7日間で多くの夢がかなった。うれしいし、この瞬間を楽しんでいる。レオがここに来てくれたのを見られた」

    「彼が家族全員で僕を応援しに来てくれたことは、とても特別だ。僕のアイドルであり、すべてのアルゼンチン人にとってのヒーローに再び会えたのは素晴らしかった」

    コラピントはマイアミGPで7位入賞を果たし、F1キャリア自己最高成績を記録。アルピーヌも2026年シーズン序盤で中団上位争いを展開しており、コンストラクターズランキング5位につけている。

  • FIA会長が警戒 トト・ヴォルフのアルピーヌF1関与に「反対」

    FIA会長が警戒 トト・ヴォルフのアルピーヌF1関与に「反対」

    マクラーレンのザク・ブラウンが提起した“チーム間の相互依存”問題が、F1パドックに新たな政治的緊張を生み出している。

    その議論の中心にあるのが、メルセデスF1のチーム代表であるトト・ヴォルフによるアルピーヌへの出資計画だ。FIAのモハメド・ビン・スライエム会長もこの問題に言及し、慎重な姿勢を示している。

    ブラウンが問題提起した“チームB”構造
    F1パドックで現在進行中の政治的対立のひとつが、いわゆる“チームB”の存在だ。

    マイアミGPを前に、マクラーレンのCEOであるザク・ブラウンはこの構造を強く批判した。レッドブルが長年にわたり2チーム体制を維持している点に加え、フェラーリとハースF1チームの技術・人材面での密接な関係、さらにトト・ヴォルフとメルセデスがアルピーヌの株式取得を検討している点にも疑問を投げかけた。

    現在、アルピーヌは投資ファンドによって売却が進められており、ヴォルフとメルセデスは約24%の株式取得に向けた交渉を行っているとされる。

    ベン・スライエムは“個人的に反対”と明言
    こうしたブラウンの問題提起に対し、FIA会長のモハメド・ビン・スライエムも反応を示した。

    「もしそれが、他者に取得させないためや、レギュレーションに関する投票権を強めるためでないのであれば、ある程度は理解できるかもしれない。しかし一般的に言えば、2つのチームを所有することは正しい方向ではないと考えている」

    「これはあくまで私個人の見解だが、この問題は非常に複雑であり、現在も検討を続けている」

    この発言は、FIAとして正式な規制に踏み込む可能性を示唆するものではないが、トップ自らが否定的な見解を示したことは無視できないシグナルとなっている。

    ヴォルフの意図とパドックの思惑
    パドックでは、かつてレッドブルのチーム代表だったクリスチャン・ホーナーもアルピーヌへの関与に関心を示していたとされる。

    そのため、ヴォルフによる出資検討は、長年のライバルを排除する意図があるのではないかとの憶測も流れた。しかし、この見方についてヴォルフ本人は否定している。

    それでも、今回の問題は単なる投資案件にとどまらず、F1における“勢力図”や“影響力”に直結するテーマであることは明らかだ。

    レッドブル体制にも波及する可能性
    仮にFIAがチーム間の相互依存や複数チーム所有に対して厳格な姿勢を打ち出した場合、その影響はヴォルフとアルピーヌの関係にとどまらない。

    レッドブルが長年維持してきた2チーム体制の正当性も、改めて議論の対象となる可能性があるためだ。

    今回の発言が単なる個人的見解にとどまるのか、それとも将来的なルール変更の前触れとなるのか。F1の政治構造を揺るがす議論は、今後さらに激しさを増していくことになりそうだ。

  • アルピーヌF1 ブリアトーレ コラピント称賛「毎レースで期待するレベル」

    アルピーヌF1 ブリアトーレ コラピント称賛「毎レースで期待するレベル」

    アルピーヌF1のフラビオ・ブリアトーレは、2026年F1マイアミGPを振り返り、フランコ・コラピントのパフォーマンスに満足感を示した。一方で、ピエール・ガスリーについては結果を逃した要因に言及し、チーム全体としての課題も明確にした。

    マイアミではアルピーヌが明確に5番手の戦力として機能し、両マシンが予選最終セッションに進出。決勝ではコラピントが6ポイントを獲得し、コンストラクターズランキングでもハースF1チームを上回る5位に浮上した。競争力の向上は数字でも示された形だ。

    コラピントに求める“基準”を明確化
    フラビオ・ブリアトーレはコラピントの週末について、チームが求める基準に達していたと強調した。

    「フランコは本当にポジティブな週末を終えた。彼は我々が毎レースウィークで期待しているレベルで走った」

    「マシンは競争力があるし、我々の目標を達成するためには、両ドライバーとチーム全体から、こうしたパフォーマンスを毎週積み重ねていく必要がある」

    この発言は、アルピーヌが今後のシーズンにおいて“安定した再現性”を重視していることを示している。単発の好結果ではなく、継続的なポイント獲得が求められている段階に入った。

    ガスリーの取りこぼしと開発の課題
    一方で、ピエール・ガスリーの結果については明確に悔しさをにじませた。

    「ピエールにとっては残念な結果だ。ここでは明らかにポイントを狙える競争力があったが、回避可能なアクシデントによってそのチャンスを失った」

    「彼は他のドライバーの重大な判断ミスの被害者だったが、無事でよかった。現代のF1の安全性のおかげだ」

    さらにブリアトーレは、今回投入されたアップデートが必ずしも期待通りの効果を発揮しなかった可能性にも言及した。

    「カナダまでの2週間で多くの分析を行う必要がある。特にいくつかの新パーツが、ピエールに期待していたパフォーマンス向上をもたらさなかった可能性についてだ」

    5番手定着へ向けた現実的な視線
    アルピーヌは現在コンストラクターズ5位につけており、レッドブルら上位勢の背後で確固たるポジションを築きつつある。

    「我々はコンストラクターズ選手権で5位にいる。過去ではなく、これから何を達成できるかに目を向けている」

    また、週末運営に関してはFIAとF1の判断にも言及した。

    「レース開始を3時間前倒しし、天候を見極めながら予定通り開催できるようにしたFIAとF1の決断には称賛を送りたい」

    アルピーヌにとってマイアミは、純粋なパフォーマンスと運用の両面で手応えと課題が交錯する週末となった。コラピントが示した“基準”を両ドライバーで再現できるかどうかが、今後の順位争いの鍵を握る。

  • ピエール・ガスリー F1マイアミGP横転事故「空中でコントロールできず怖かった」

    ピエール・ガスリー F1マイアミGP横転事故「空中でコントロールできず怖かった」

    ピエール・ガスリー(アルピーヌ)は、2026年F1第4戦マイアミGP決勝で発生したクラッシュについて当時の状況を振り返った。レース序盤の接触によりマシンは宙に浮き、バリアに乗り上げる大きな事故となったが、ガスリーは無事だった。

    ガスリーは「非常に怖かった」と語り、空中で完全にコントロールを失った瞬間の恐怖を明かしている。

    「どこに着地するか分からなかった」恐怖のクラッシュ
    事故の瞬間についてガスリーは次のように語った。

    「幸い無事だった」

    「空中に投げ出されてコントロールできない状態で、とても怖かった。リアから壁に当たったと思う」

    「どこに着地するのか分からなかったし、気持ちのいいものではなかった」

    マシンが完全に制御不能となる中で、着地の行方すら分からない状況だったことを明かした。

    ピエール・ガスリー F1 マイアミグランプリ

    当初は回避可能と認識 相手トラブルは知らず
    ガスリーはこの接触について、当初は回避できた可能性があると感じていた。しかしこの時点では、リアム・ローソンのマシンにギアボックスのトラブルが発生していたことは知らなかった。

    そのため、状況の全体像を把握する前の段階では、インシデントに対する認識に違いがあったことがうかがえる。

    フェルスタッペンのスピン回避で流れを失う
    ガスリーはレース序盤の展開についても説明している。スタート直後は好位置につけていたが、マックス・フェルスタッペンのスピンを回避するために減速を強いられたことで、順位を落とす展開となった。

    「スタートはとても良くて、もし悪いスタートだったら逆にもっと良い位置で1周目を終えられたかもしれない」

    「ターン1を7番手か6番手で抜けたと思うけど、彼(フェルスタッペン)が戻ってくるのが見えて、かなり遅かったから避けるためにブレーキを踏んだ」

    「その結果、後ろの集団に飲み込まれてしまった」

    「5〜6ポジションは失ったと思う」

    レースペースには自信も「チャンスを逃した」
    それでもガスリーはレースペースには手応えを感じていたという。

    「昨日のペースがあったから心配はしていなかった。レースは長いし、ポジションは取り戻せると思っていた」

    「今はチームにとってチャンスを逃したことの方が残念だ」

    結果的にクラッシュによってレースを終えることとなり、好機を失った悔しさをにじませた。