カテゴリー: アルピーヌF1チーム

  • ミック・ドゥーハン アルピーヌF1を批判「不公平だった」 息子ジャック離脱巡り

    ミック・ドゥーハン アルピーヌF1を批判「不公平だった」 息子ジャック離脱巡り

    MotoGPのレジェンドであるミック・ドゥーハンが、息子ジャック・ドゥーハンのF1キャリアの経緯についてアルピーヌを批判し、その状況を「不公平だった」と表現した。

    2026年ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ参戦を開始したバルセロナでスペイン紙の取材に応じた5度の500cc世界王者は、状況の繊細さを認めつつも率直な見解を示した。

    MotoGPのレジェンドであるミック・ドゥーハンが、息子ジャック・ドゥーハンのF1キャリアの経緯についてアルピーヌを批判し、その状況を「不公平だった」と表現した。

    2026年ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ参戦を開始したバルセロナでスペイン紙の取材に応じた5度の500cc世界王者は、状況の繊細さを認めつつも率直な見解を示した。

    「正直なところ詳しくはコメントできないが、不公平だったと思う」

    「最初からそうだった。シーズンが始まる前からドライバーを入れ替える決断がなされていたようなものだったし、それで全てが決まっていた」

    「息子には長期契約があったし、アルピーヌにとって初めてトップまで到達したジュニアドライバーだった。それでも、理由は言えないが別の方向に進むことになった。それが全てだ」

    ジャック・ドゥーハン アルピーヌF1チーム

    この発言は、ジャック・ドゥーハンが2025年序盤にフランコ・コラピントにシートを奪われた後、キャリア再建を進めている状況の中で出たものだ。

    現在ジャック・ドゥーハンはハースのリザーブドライバーを務める一方、ニールセン・レーシングからヨーロピアン・ル・マン・シリーズのLMP2に参戦している。

    「ジャックは強い若者だし、彼のプランは……今はバルセロナでレースカーに乗って戦っているところだ」とミック・ドゥーハンは付け加えた。

    「今はハースにいて、リザーブドライバーとしてシート獲得を目指している。そして、おそらく契約をより重視してくれるチームにいる」

    一方で23歳のジャック・ドゥーハン自身も、F1復帰への意欲を失ってはいない。

    「スポーツカーに集中する可能性を完全に否定しているわけではない。そこには素晴らしいチャンスがある」とジャック・ドゥーハンは語った。

    「ただ正直に言えば、フォーミュラ1が最終的な目標だし、今の自分には単なる希望ではなく、まだ十分にチャンスがある。自力で戻るために戦う機会がある」

    「もしそうでなかったとしても、スポーツカーに集中するのは良い選択だと思う。そこでも素晴らしいキャリアを築くことはできる」

  • ピエール・ガスリー F1レギュレーションに見直し要求「ネガティブすぎる」

    ピエール・ガスリー F1レギュレーションに見直し要求「ネガティブすぎる」

    アルピーヌのピエール・ガスリーは、2026年F1マシンをめぐる議論について「ネガティブすぎる」との見方を示しつつ、現行の方向性には改善の余地があるとして見直しを求めた。

    2026年F1では、パワーユニットのエネルギー回生と展開の制約がドライバーたちの不満を招いており、ストレート終盤でバッテリー展開が尽きて速度が落ちる現象も問題視されている。

    ガスリーは、ドライバーの影響力が以前より小さくなっていることにも不満を示し、4月のインターバル期間を使って改善を進めるべきだと訴えた。

    「ネガティブすぎる」議論への違和感
    ピエール・ガスリーは、新しいF1レギュレーションをめぐる議論について、悲観的な空気が広がりすぎているとの認識を示した。

    「正直に言って、この件をめぐっては少しネガティブすぎると感じているし、僕はそれが好きじゃない」とガスリーはRacingNews365を含むメディアに語った。

    一方でガスリーは、現行の方向性に問題がないと言っているわけではない。議論の空気には違和感を覚えながらも、競技のあり方そのものについてはドライバーの立場から改善を求めている。

    ドライバーから奪われる要素への不満
    ガスリーは、現在のF1がドライバーから多くを奪いすぎていると感じている。

    「本当に、僕たちはまだドライバーから多くを奪いすぎていると思う。鈴鹿のセクター1を走っていて、ある程度のグリップがあるとしても、それは実際にはそれほど重要じゃない」

    「バッテリーや、そういったすべてのことがあっても、与えられたグリップの限界で走らなければならない」

    この発言からは、ドライバーが限界で走るというF1本来の要素は残っているとしながらも、その一方でマシン側の制約、とりわけエネルギーマネジメントの比重が大きくなりすぎていることへの不満がにじむ。

    バッテリーマネジメント問題の見直しを要求
    2026年F1マシンでは、ストレート終盤でバッテリー展開が尽き、速度が落ちることで“ヨーヨー効果”が生じることが懸念されている。ガスリーもこの問題について、他のドライバーたちと同じ感覚を共有していると明かした。

    「間違いなく、ストレートでのバッテリーマネジメントなどについて、他の皆が感じていることには僕も同意する。F1については、僕たちは皆同じ考えだと思う」とガスリーは語った。

    「僕たちは皆、同じものを見ている」

    「僕たちは皆、同じ言語を話している。このスポーツが可能な限り良いものになることを、皆が望んでいる。きっと最善のことをするはずだ」

    ガスリーは、問題点を共有しながらも、関係者の目線は一致していると強調した。単なる批判ではなく、より良いF1を目指すための修正が必要だという立場だ。

    4月のインターバル期間が改善の鍵
    ガスリーは、現在の4月のインターバル期間が、F1をより良い状態に整えるための見直しの機会になるとの見方を示した。

    「これは少し見直しの期間だ。インターバルの間に、皆がF1をより良い状態にするために最善を尽くすはずだ」

    2026年F1レギュレーションをめぐっては、マックス・フェルスタッペンが嫌悪感をあらわにし、F1を去る可能性にまで言及するなど不満が表面化している。そうしたなかでガスリーは、過度な悲観論には距離を置きながらも、バッテリー管理を中心とした現在の競技のあり方には明確な見直しが必要だという考えを示した。

  • アルピーヌF1 ルノー撤退説を否定 ブリアトーレ「完全にコミットしている」

    アルピーヌF1 ルノー撤退説を否定 ブリアトーレ「完全にコミットしている」

    アルピーヌF1は2026年シーズン序盤、コンストラクターズ選手権で5番手につけるなど、安定した立ち上がりを見せている。ピエール・ガスリーは開幕から3戦連続で入賞し、中国GPではフランコ・コラピントもトップ10入りを果たした。

    2025年の低迷からの反発という意味でも、このスタートはチームの変化を示すものだ。今季からメルセデス製パワーユニットへと切り替えた体制変更も含め、プロジェクトは明確に前進している。

    ルノーの関与継続を明言
    アルピーヌの将来を巡っては、出資構造の変化などを背景にルノーの関与縮小や撤退の可能性も取り沙汰されてきた。

    しかしフラビオ・ブリアトーレは、その見方を否定する形で、メーカーとしての関与が継続していることを強調した。

    「我々はベストを尽くし、年々改善していこうとしている」

    「ルノーも完全にコミットしているし、チームもコミットしている」

    2026年に見える体制変化
    近年のアルピーヌは組織変更やパフォーマンスの停滞により、一貫性を欠く状況が続いていた。特に2025年は結果面でも苦戦し、プロジェクトの方向性に疑問が残った。

    だが2026年は異なる。エンジン供給体制の変更と内部改革が進み、序盤から安定した結果を残している。

    「今は競争力を持つための要素が揃っている。エンジンには非常に満足しているし、チーム全体にもかなり満足している」

    鍵となる“土台づくり”
    一方でブリアトーレは、即時の成功ではなく長期的な基盤構築の重要性を強調する。

    「我々はチームを築くための礎を準備しなければならない。それには数年かかる」

    「我々は勝ちたいし、どうなるか見ていく」

    短期的な結果に一喜一憂するのではなく、組織全体を再構築するフェーズにあるという認識が示されている。

    揺らがないプロジェクトの方向性
    今回の発言で明確になったのは、外部資本の動きがあってもプロジェクトの根幹は揺らいでいないという点だ。

    「ルノーもコミットしている」という言葉は、アルピーヌの将来に対する不透明感を打ち消すものでもある。

    現時点でトップ争いに完全に加わっているわけではないが、アルピーヌは確実に上昇基調にある。その成長が“土台”からどこまで積み上がるかが、今後の分岐点となる。

  • ピエール・ガスリー ラコステのアンバサダー就任 F1ドライバーとして新たな顔

    ピエール・ガスリー ラコステのアンバサダー就任 F1ドライバーとして新たな顔

    ピエール・ガスリーが、フランスのファッションブランドであるラコステのアンバサダーに就任した。ラコステは2026年4月3日、フランス人F1ドライバーのピエール・ガスリーを新たなブランドの顔として迎えることを発表した。

    今回の起用でガスリーは、ラコステを象徴するアイテムのひとつであるポロシャツを体現する存在となる。テニスとゴルフを愛し、スポーツ、スタイル、カルチャーが交差する領域に自然に惹かれてきた人物として、その存在感が評価された形だ。

    ラコステは、ガスリーの国際的なキャリア、高い基準、そしてスタイルとパフォーマンスの両方に向き合う姿勢が、ブランドの世界観と強く共鳴すると説明している。F1での実績だけでなく、競技の枠を越えて広がる感性も、今回のパートナーシップの重要な理由となった。

    ピエール・ガスリーは1996年にルーアンで生まれ、6歳でカートを始めると、モータースポーツの階段を急速に駆け上がった。2017年にF1デビューを果たし、フランスのモータースポーツ界を代表する存在のひとりへと成長。2019年にはブラジルGPでF1表彰台に立った最年少のフランス人ドライバーとなり、翌2020年にはモンツァでイタリアGPを制し、1996年以来となるフランス人ドライバーのF1優勝を成し遂げた。

    ラコステは、そうしたサーキット上での実績に加え、ガスリーが他分野にも開かれた個性を備えている点に注目している。スタイルとパフォーマンスの両立を自然に体現する世代のアスリートであり、その姿勢がラコステのDNAと重なると位置づけた。

    今回の協業の中核となるのが、ラコステのポロシャツだ。ルネ・ラコステが、テニス選手により大きな自由な動きと新たなエレガンスをもたらすために考案したこのアイテムは、長い年月を経て、現代のワードローブを象徴する一着へと発展してきた。スポーツとスタイルの交差点に位置する存在として、ブランドの原点を今も体現している。

    ラコステは、ガスリーの起用によって、スポーツとの歴史的な対話を継続しながら、国際的な発信力をさらに強めていく考えだ。フランス人としての歩みと自然なエレガンスを備えたガスリーとの協業は、今後数か月にわたって複数のプロジェクトへと広がっていく予定だという。

    エリック・バラットCEOは今回の発表に際し、次のように述べた。

    「ピエール・ガスリーは、ラコステが創設以来追求してきたパフォーマンスと粘り強さの精神を完璧に体現している。彼の国際的なキャリア、高い基準、そしてテニスやゴルフのような競技への親和性は、我々の世界観と強く共鳴している。彼をメゾンのアンバサダーとして迎え、新たな章をともに開けることを大変うれしく思う」

    ガスリーもまた、ラコステの持つスポーツとスタイルの融合に強い共感を示した。

    「ラコステは、スポーツのヘリテージを非常に現代的なスタイルのビジョンへと昇華させてきた象徴的なフランスのメゾンだ。ポロはその最も力強い表現だと思う。テニスコートで生まれた一着が、肩の力の抜けたエレガンスの象徴になった。今日、その顔のひとりになれることをとてもうれしく思っているし、今後数か月にわたるさらなる取り組みを通じて、この関係を形にしていけることを楽しみにしている」

    今回の発表は、ガスリーがF1ドライバーとしての実績に加え、フランス発のスポーツカルチャーとファッションをつなぐ存在としても評価されていることを示す内容となった。ラコステにとっても、競技の枠を越えて影響力を持つ現代的なアスリート像を、さらに明確に打ち出す一手と言えそうだ。

  • ピエール・ガスリー アルピーヌF1躍進を実感「キャリア最高のマシン」

    ピエール・ガスリー アルピーヌF1躍進を実感「キャリア最高のマシン」

    ピエール・ガスリー(アルピーヌ)は2026年F1日本GPで7位に入り、マックス・フェルスタッペンとの直接対決を制した。

    今回の焦点は3つある。フェルスタッペンを抑え切ったレース内容、アルピーヌのパフォーマンス向上、そして「キャリア最高のマシン」と語った評価だ。

    フェルスタッペンを封じた“守り切りの26周”
    ガスリーはレース序盤から安定したペースを維持し、中団グループを引き離す展開に持ち込んだ。

    セーフティカーによって築いた約3秒のリードは帳消しとなったが、その後はマックス・フェルスタッペンの激しいプレッシャーを受けながらもポジションを守り切った。

    48周目に一度はオーバーテイクを許したものの、すぐにポジションを奪い返し、最終的には0.337秒差でチェッカーを受けた。

    「長いレースだったし、本当にプレッシャーが大きかった」

    「序盤はミディアムでかなり快適だったけど、今年はセーフティカーが多いから、どこかで来ると分かっていた」

    「後半はまったく違う展開になった。彼はずっとプレッシャーをかけてきたし、常に限界で走る必要があった。タイヤマネジメントなんてできなかったし、ミスは一切許されなかった」

    アルピーヌは“第4勢力”へ浮上
    2025年シーズンを犠牲にして2026年レギュレーションへ集中したアルピーヌは、ここにきて明確な成果を見せ始めている。

    オーストラリアでは8番手相当だったパフォーマンスは、中国と日本では4番手グループにまで浮上。予選・決勝ともに安定してポイント圏内を確保している。

    「彼らはハードタイヤで少し良かったけど、最終的には抑え切れた」

    ピエール・ガスリー アルピーヌF1チーム

    「キャリア最高のマシン」発言の意味
    今回の結果を受けて、ガスリーは現在のマシンに対する強い手応えを口にしている。

    「今のところ、これは僕のキャリアで最高のマシンだと思う。2021年のアルファタウリと並ぶくらいだ」

    開幕3戦すべてでポイントを獲得しているドライバーはわずか6人。その中に名を連ね、ランキング8位につけている。

    マイアミに向けた“伸びしろ”も明確
    アルピーヌは現在、風洞とCFDの使用時間において優位な立場にあり、開発面でも追い風が吹いている。

    「良いベースはあると思うし、最初の数戦でマシンがしっかり機能しているのを確認できた」

    「自分たちの限界も分かっているし、改善すべきポイントも明確だ。マイアミに向けて取り組んでいることもあるし、全体的にポジティブな状況だ」

    「この週末には満足している。チームは良い仕事をしたし、しっかり進歩できた。ローソンには18秒差をつけたし、前のハミルトンまでは7秒だった」

    「このまま前進を続ければ、トップグループに近づけるはずだ」

  • アルピーヌF1が声明 誹謗中傷を非難 コラピント巡る“マシン差別”説を否定

    アルピーヌF1が声明 誹謗中傷を非難 コラピント巡る“マシン差別”説を否定

    アルピーヌF1チームは、日本GP後に広がったオンライン上の反応を受け、公式声明を発表した。ドライバーへの誹謗中傷を強く非難するとともに、フランコ・コラピントに対するマシン不公平説やいわゆる“差別”といった見方を明確に否定している。

    声明では、チーム内の公平性や開発の実態、安全面への認識などについても詳しく説明されており、異例ともいえる踏み込んだ内容となっている。

    アルピーヌF1チームの声明全文
    アルピーヌのサポーターの皆様、そしてF1ファンの皆様へ

    日本GP後のオンラインやソーシャルメディア上での反応を確認したうえで、チームとして、提起されているいくつかの点や疑問についてファンの皆様にお答えする責任があると感じています。また、我々のドライバーの一人に向けられたものだけでなく、他チームの関係者やF1ファミリーのメンバーに対しても向けられている憎悪や誹謗中傷について、改めて声を上げたいと思います。

    チームはこれまでも、オンラインやソーシャルメディア上でのあらゆる憎悪的な行為、誹謗中傷、脅迫、いじめを強く非難する立場を取ってきました。そのため、これらを非難する声明を発表するだけでなく、人々が責任ある形でソーシャルメディアを利用し、コミュニティガイドラインに従うよう呼びかけてきました。

    この立場は今も変わっておらず、今後も同様です。ソーシャルメディアは人々を結びつけ、体験を共有し、健全な議論を促す場であるべきです。非常に競争が激しく複雑なスポーツにおいては、意見の違いや対立が生まれるのは当然ですが、すべてのチームとドライバーのファンに対し、思いやりと敬意をもってそれを行うことを求めます。

    これは特定のファン層の問題ではなく、F1コミュニティ全体が団結し、我々全員が愛し情熱を注ぐこのスポーツを楽しむことに関わる問題です。

    チームは、日本GP後にフランコに向けられた憎悪的なメッセージを強く非難します。同様に、中国GPでの2台の接触の後にエステバン・オコンに向けられた誹謗中傷や脅迫についても非難します。

    2人のドライバーは激しくポジション争いをしており、エステバンは全面的に責任を認めてフランコに謝罪しました。メディアペンで自ら彼を探し、さらにソーシャルメディア上でも謝罪しています。その後に起きた誹謗中傷はスポーツの精神に反するものであり、これを早期に非難しなかったのは見落としでした。あらゆるドライバーへのいかなる形の誹謗中傷も容認できるものではなく、過去にチームへ多大な貢献をし、アルピーヌのグランプリウィナーでもあるドライバーに対して、一部のファンからこうした行為が向けられたことは特に残念です。

    また、鈴鹿でのオリー・ベアマンとのインシデントを受けてフランコに向けられた憎悪的な行為についても、チームはこれを非難します。まず最も重要なのはドライバーの安全と健康であり、幸いにもオリーは無事です。こうした接近速度は現行マシンの特性のひとつであり、FIAも述べている通り、今後数週間で慎重に検証される予定です。

    FIAはレース中のフランコとオリーのインシデントについても検証し、追加措置は不要と判断しました。

    チームは自らのチャンネルを注意深く監視し、コミュニティガイドラインに適合しないコメントを管理するためのツールを使用しています。また、こうした問題についてはF1およびFIAと定期的に対話を行っており、将来的に抑制し対処していくことを共通の目標としています。

    チームおよびスポーツが短いブレイクに入り、新シーズン最初の3戦を振り返る中で、2台のマシンの公平性に関する一部ファンの懸念についても明確にしておきたいと思います。

    チームは常に最速の2台をコースに送り出し、両ドライバーが競争力を持ち、選手権で重要なポイントを獲得できるよう平等な機会を提供することを目指しています。

    一部のケースでは、開発を加速させる必要性や製造プロセスの管理上の理由から、特定のパーツやアップグレードを一部のイベントに限って投入することがあります。しかしそれは決して望ましい形ではなく、パフォーマンス向上が見込まれるパーツであれば、即座に両車に投入することを目標としています。今年もその方針は変わらず、ピエールとフランコは、中国GPでギアボックス関連の小さな性能影響の少ない部品変更を除き、同一仕様で走行しています。

    フランコは我々のドライバーであり、チームは彼に信頼を置いています。それは彼がチームに寄せている信頼と同様です。このことは、ピエールと対等な立場でチームにおける役割を担っていることの証です。

    フランコに対する妨害や、同等のマシンが与えられていないという主張は完全に根拠がありません。そのためチームは今回、こうして明確に発信する必要があると判断しました。シーズン中には、開発競争を進める中でアップグレードが片方のマシンに先行投入される場合もあり得ますが、その際にはチームとして明確に説明し、完全な透明性を保ちます。それでもなお、可能な限り両車に同時投入することが常に目標であることに変わりはありません。

    ポイントを獲得しないことはチームの利益にならず、自らを不利にするような行為は最終目標に反するものです。開幕からの数戦でチームは良い位置にありつつも、現状に満足することなく、地に足をつけて取り組んでいます。直近2戦ではチームは4番手の速さを持っており、そのポジションを維持し、2台揃ってポイント争いに加わるためには、引き続き大きな努力が必要だと理解しています。

    エンストンのチームは懸命に取り組んでおり、その原動力となっているのはファンの皆様です。より良い結果を目指して前進し続けています。ピエールとフランコもまた非常に熱心に取り組んでおり、ブレイク期間中にはエンストンでエンジニアとともに作業し、シミュレーターであらゆる可能性を探っていきます。

    あまり知られていないことのひとつですが、ドライバー同士がどれだけ協力し合っているかという点があります。ピエールとフランコは、エンジニアリングオフィスで互いのデスクを訪れ、データやフィードバックを共有しています。チームとしては、ピエールの経験は非常に貴重であり、今シーズン序盤のパフォーマンスが示す通り、彼は非常に高いレベルで安定した走りができる優れたドライバーです。

    エンジニアリングチームも完全に結束しており、全員が同じ方向を向いています。そこにはピエールとフランコの両名も含まれています。情報を隠したり、パフォーマンスに関するノウハウを秘匿したりすることはありません。それは過去のものであり、現代のF1では成功のためにすべてのデータと意見が必要とされます。特に新しいマシンやパワーユニット、そして現在のレース戦略においてはなおさらです。

    我々自身もレースファンとして、すでに次のレースが待ち遠しく、数週間後のマイアミでの再開を楽しみにしています。この期間を活用して最初の3戦を振り返り、改善点を見つけ、さらに強くなって戻ってきます。フランコはその間アルゼンチンに戻り、熱心なファンの情熱に応え、その支援に報いることを楽しみにしています。

    コース上ではライバルたちも立ち止まることはありません。我々も同様です。

    皆様の継続的なサポートに心より感謝しています。それは決して見過ごされていません。今後も最新情報や舞台裏の様子をお届けしていきますので、引き続き我々のチャンネルをご覧ください。

    Source: BWT Alpine Formula One Team

  • ピエール・ガスリー F1日本GP7位「フェルスタッペンを抑え切った」

    ピエール・ガスリー F1日本GP7位「フェルスタッペンを抑え切った」

    ピエール・ガスリー(アルピーヌ)は2026年F1日本GP決勝で7位入賞を果たし、開幕から3戦連続でのトップ10フィニッシュを達成した。スタート直後からポジションを守り抜き、セーフティカー後も激しい防御を続けた。

    レース序盤は後続との差を広げながら安定したペースを維持。セーフティカー後はマックス・フェルスタッペンから激しいプレッシャーを受けながらも、25周以上にわたってポジションを守り抜いた。

    ガスリー「フェルスタッペンを抑え続けたのは簡単ではない」
    ピエール・ガスリーは次のように語った。

    「今日は最初から最後まで本当に激しいレースだったし、7位でフィニッシュしてポイントを追加できてとても満足している」

    「チームがレース全体をうまくマネージしてくれたし、とてもいいレースだった。セーフティカーの前後で2つの異なるフェーズがあったような感じだった」

    「今季ここまでを見ると、レースはかなり動きがある展開になっているから、どこかでセーフティカーかVSCが入ることはある程度予想していた」

    「序盤は後ろとのギャップをうまく築けていたが、セーフティカー後はマックスから強いプレッシャーを受けることになった」

    「25周にわたって防御を続ける必要があったし、4度のワールドチャンピオン相手にそれをやるのは簡単ではない」

    「それでもポジションを守り切り、しっかりポイントを持ち帰ることができて良かった」

    「チームにとってもポジティブな週末だったし、前にいる速いチームともそれほど大きな差はない」

    「このマシンにはしっかりとしたベースがあるので、モチベーションを維持しながら前との差を詰めていきたい」

    ピエール・ガスリー, F1 日本GP

    レース後のインタビューでは、セーフティカー後の攻防の激しさや、マシンのパフォーマンスに対する手応えについてさらに詳しく語った。

    「とても満足している。長くて激しいレースだったし、特にセーフティカー後はかなり厳しかった」

    「序盤は良い展開で快適に走れていたし、少しギャップも築けていた。ただ、どこかでセーフティカーが出ることは分かっていたから、気は抜けなかった」

    「後半はとにかく彼がずっと背後にいて、1周で5回はミラーを確認していた。ギャップを把握しながら、ミスをしないように限界で走り続ける必要があったし、コーナーの立ち上がりも完璧に決める必要があった」

    「本当に激しい展開だったが、最終的にはペースは良かったと思う。ルイスの後ろ7秒でフィニッシュして、リアムには18秒差をつけていた」

    「自分たちは良いグループの中でレースができていたと思うし、ここからさらに積み上げていきたい」

    「これまでの2戦と同様に良いパフォーマンスを発揮できているし、チームにとっても大きな自信になるはずだ」

    「これから数週間はファクトリーに戻るが、今回の結果がチーム全体のモチベーションにつながることを期待している」

    「異なるタイプの3つのサーキットでポテンシャルを示せたのは大きいし、今シーズンに向けて良い手応えを得られている」

    「前のグループとの差はまだ大きいが、不可能な差ではない。これからも開発を続けていくことが重要だ」

  • アルピーヌF1 新型リアウイングで独自アプローチ“小型モンキーシート”導入

    アルピーヌF1 新型リアウイングで独自アプローチ“小型モンキーシート”導入

    アルピーヌF1チームは2026年F1日本GPに向けて、A526に複数のアップデートを投入した。その中でも特に注目されるのが、リアウイングのアクティブエアロ機構周辺に施された新たな空力デバイスだ。

    今回の変更は、リアウイングのアクチュエーターおよびフェアリング後方の“余白”を活用したもので、従来は見過ごされてきた領域に新たな空力的役割を持たせている。

    リアウイング後方に“小型モンキーシート”を配置
    今回のソリューションは、細長いエンドプレートを備えたウイングレット構造で、フェアリング本体へと前方に伸びる形状を採用している。この構成は、かつてV8時代に使用されていた「モンキーシート」を想起させるものだ。

    中央部分には急角度で立ち上がるウイングレットが配置され、その上部にはガーニーフラップが装着されている。さらにそれらを囲うようにエンドプレートが設けられており、小型ながら明確な空力的意図が感じられる構造となっている。

    このデバイスは、リアウイングがクローズ状態にある際に中央セクションの働きを強める効果を狙ったものと見られる。また、ストレートモード解除時の過渡領域において、気流の再付着を助ける役割も担う可能性がある。

    独自のアクティブエアロ構造との相乗効果
    アルピーヌは2026年のアクティブエアロにおいて、一般的なDRS型ではなく“リクライニング式”のリアウイングを採用している。このため、作動時の気流の変化や機構周辺の流れは他チームとは大きく異なる。

    新たなウイングレットは、こうした独自機構まわりの流れを安定させる役割も担っていると考えられ、単なる追加ダウンフォースデバイスではなく、システム全体の効率を高めるための補助的パーツとして設計されている可能性が高い。

    アルピーヌF1チーム フォーミュラ1カー

    リアエンドプレートとブレーキダクトにも改良
    アルピーヌはこのウイングレットに加え、リアウイングのエンドプレートおよびフロントブレーキダクトのディフレクターにも変更を加えている。

    リアウイングのエンドプレートは下部形状が再設計され、より彫り込まれたプロファイルとなった。これは従来から進めてきた上部構造のコンセプトを踏襲しつつ、翼端渦のコントロールや空力効率の最適化を狙ったものだ。

    また、ブレーキダクトのディフレクターについては、作動領域全体において一貫したパフォーマンスを発揮できるよう改良が施されている。

    “余白”を活かす発想が生んだ開発
    F1のレギュレーションにおいて、空力開発の鍵は“許された範囲の解釈”にある。過去にもシャークフィンやTウイングなど、一見無意味に見えたスペースがパフォーマンス向上の余地として活用されてきた。

    今回のアルピーヌの試みもその延長線上にあり、大きな性能向上をもたらすパーツではないものの、積み重ねとしての効果を確実に狙った開発と言える。

  • アルピーヌF1チーム 株式24%に新展開 MLBメッツのオーナー参戦

    アルピーヌF1チーム 株式24%に新展開 MLBメッツのオーナー参戦

    アルピーヌの株式24%を巡る売却交渉が、新たな局面を迎えている。米投資ファンドが保有するこの持分に対し、複数の有力候補が関心を示す中、新たにメジャーリーグ球団オーナーの参入が浮上した。

    報道によれば、交渉はすでに具体的な段階に入っており、関係者間の会合も予定されている。F1チームの評価額や今後の資本構成に影響を与える可能性がある動きとして注目される。

    600億ドル級資産を持つ米富豪が参戦
    アルピーヌの株式24%について、フラビオ・ブリアトーレは「3〜4の潜在的な買い手がいる」と明かしている。この中には、MLB球団ニューヨーク・メッツのオーナーであるスティーブ・コーエンも含まれる。

    報道によれば、コーエンの提示額は6億ドル超とされ、チーム全体の評価額は約25億ドルに達する可能性がある。これはメルセデスが提示したとされる約4億5000万ポンド規模の案に匹敵、あるいはそれを上回る水準だ。

    さらに、関係者によると両者は翌日に会談を予定しており、コーエン側が提示条件の詳細を詰める見通しとなっている。

    F1のアメリカ戦略にも影響か
    コーエンは純資産230億ドル以上を誇る実業家であり、ヘッジファンド「ポイント72・アセット・マネジメント」を率いている。同氏は約24億ドルでメッツを買収し、チームをプレーオフ進出へと導くなど成果を上げてきた。

    こうした米国資本の参入は、アルピーヌにとって単なる資金調達にとどまらない意味を持つ。アメリカ市場でのブランド認知やスポンサー展開、さらには自動車ビジネスの拡大にも寄与する可能性がある。

    同時に、F1全体としても関心を寄せるテーマとなり得る。特に複数チームへの関与が問題視されてきた「マルチオーナーシップ」を巡る議論において、新たな投資家の存在は構造整理の一助となる可能性もある。

    今回の交渉は、単なる株式売却にとどまらず、アルピーヌ、そしてF1全体の勢力図に影響を与える重要な局面となりそうだ。

  • ピエール・ガスリー F1日本GPで“金継ぎ”ヘルメット披露 日本文化へ敬意

    ピエール・ガスリー F1日本GPで“金継ぎ”ヘルメット披露 日本文化へ敬意

    ピエール・ガスリー(アルピーヌ)は2026年F1日本GPに向け、日本の伝統文化「金継ぎ」に着想を得た特別ヘルメットを公開した。これまでの青基調から一転し、白をベースに青と金の“ひび割れ”をあしらった印象的なデザインとなっている。

    鈴鹿では各チーム・ドライバーが日本仕様の特別デザインを投入する中、ガスリーのヘルメットは文化的背景を色濃く反映した仕上がりとして注目を集めている。

    “不完全さを受け入れる美”を体現したデザイン
    今回のデザインは、日本の伝統技法「金継ぎ」をテーマにしている。割れた陶器を金で修復し、その傷を隠すのではなく価値として際立たせる思想が特徴だ。

    ガスリーはSNSで次のように説明している。

    「今年のヘルメットには、日本の文化を取り入れたいと思った。日本は僕にとって特別な国で、とても敬意を持っている」

    「金継ぎは“不完全さを受け入れる”日本の芸術だ。壊れたものを金で修復することで、傷を隠すのではなく価値として強調する。それは回復や強さ、そして困難から生まれる美しさを象徴している」

    日本との深い縁を持つガスリー
    ガスリーにとって日本は特別な場所だ。GP2タイトル獲得後の2017年、レッドブルの判断でスーパーフォーミュラに参戦し、日本で1シーズンを過ごした経験を持つ。

    その年はシーズン途中でF1デビューを果たしながらも参戦を継続し、最終的にはわずか0.5ポイント差でタイトルを逃した。最終戦鈴鹿が台風で中止となる中での僅差決着だった。

    ピエール・ガスリー F1 日本GP

    中国GPの手応えを鈴鹿へ
    今季はメルボルンで苦戦したものの、上海では6位に入りパフォーマンス向上を示したガスリー。鈴鹿ではその流れを維持し、さらなるポイント獲得を狙う。

    「中国では週末を通して戦えていたし、正直もっと上を狙えたと思っている。ポテンシャルはあったし、状況が揃えばさらに良い結果も可能だった」

    「それでも多くのことを学べたし、今後に向けて大きな収穫だった」

    「良い週末だったのにやり残した感覚があるのは、むしろ前向きなサインだと思う。この流れを日本でも続けたい」

    「日本は本当に好きな国だし、2017年にレースをした特別な場所でもある。いつも通りグランプリ前には東京で過ごす予定で、世界でもお気に入りの都市のひとつだ」

    「新しいマシンでの鈴鹿はとても興味深いと思う。このサーキットは高速で流れるようなレイアウトで独特な難しさがある。すぐにリズムに乗って、また良い週末にしてポイントを積み重ねたい」