カテゴリー: アルピーヌF1チーム

  • ピエール・ガスリー F1モナコGP表彰台が復活 アルピーヌの再審請求が成功

    ピエール・ガスリー F1モナコGP表彰台が復活 アルピーヌの再審請求が成功

    ピエール・ガスリーがモナコGPで失った表彰台を取り戻した。FIAはアルピーヌが提出した「ライト・オブ・レビュー(再審請求)」を認め、レース中に科された2件の5秒タイムペナルティを取り消したことを発表した。

    これによりガスリーは7位から3位へ順位が修正され、今季初表彰台を獲得。FIAは裁定見直しの理由として、ピットレーン速度の算出に使用された公式計時データに誤りがあり、ガスリーの速度が実際より高く評価されていたことを明らかにした。

    ガスリーの表彰台を奪った2件のペナルティ
    モナコGPで9番グリッドからスタートしたガスリーは、セーフティカーや赤旗が絡む波乱のレースを巧みに戦い抜き、終盤にはジョージ・ラッセルのドライブスルーペナルティによって3番手まで浮上した。

    しかしレース中、ピットレーン速度違反が2度記録されたとして、それぞれ5秒のタイムペナルティを科された。

    合計10秒の加算によってガスリーはチェッカー後に7位へ降格。表彰台を目前で失う結果となり、レース後には大きな失望を隠せなかった。

    アルピーヌが新証拠を提出
    アルピーヌはレース後、この裁定に対してライト・オブ・レビューを申請した。

    バルセロナ・カタルーニャGP週末が開幕した木曜日に最初の審理が行われ、チームは「新たで重要かつ関連性のある証拠」を提示することに成功。これによりFIAは正式な再審理を認めた。

    審理資料では、公式計時を担当するFOM(フォーミュラ・ワン・マネジメント)も証拠を提出したことが明らかになった。

    その証拠によれば、F1公式タイミングシステムで使用された距離データに誤りがあり、ガスリー車のピットレーン速度が実際より高く算出されていたという。

    公式計時データの誤差が判明
    FIAの決定文書では、ピットレーン速度の算出に使用された距離が不正確であり、10号車の速度を過大評価していたことが確認された。

    つまり、ガスリーに科された2件の速度違反は、誤った計測データに基づいていたことになる。

    木曜日に行われた再審理の結果を受け、FIAは金曜日朝に正式決定を発表。2件の5秒ペナルティはともに取り消され、モナコGPの順位も修正された。

    アルピーヌにとって大きな成果
    今回の裁定変更により、ガスリーは7位から3位へ復帰。アルピーヌにとっては今季初表彰台を獲得する結果となった。

    また今回のケースは、F1においてライト・オブ・レビューが成功した数少ない事例の一つとなる。さらに、公式計時システムに関するデータの誤りがレース結果に直接影響を与えた極めて異例のケースとしても注目を集めている。

    結果として、モナコGPでの表彰台は再びガスリーのものとなり、アルピーヌは重要なチャンピオンシップポイントを取り戻すことになった。

    【関連】
    ・ピエール・ガスリー表彰台復活に異議 レッドブルとマクラーレンが控訴手続き

  • FOMが計測システム誤差を認める アルピーヌF1の再審理請求をFIAが受理

    FOMが計測システム誤差を認める アルピーヌF1の再審理請求をFIAが受理

    モナコGPでピエール・ガスリーに科された2件のピットレーン速度違反ペナルティについて、FIAがアルピーヌの「再審理請求(Right of Review)」を正式に認めた。

    F1の公式計時システムを管理するFOM(フォーミュラ・ワン・マネジメント)が、新たな証拠として計測システムの不正確さを認めたことが大きな転機となった。

    今回の判断により、ガスリーのペナルティが取り消される可能性が浮上。モナコGPで失われた表彰台が復活するかどうか、今後の本格的な審理に委ねられることになった。

    この問題はガスリーだけにとどまらず、同じレースで速度違反の処分を受けた複数のドライバーやチームにも影響を及ぼす可能性があり、モナコGPの結果そのものを揺るがす事態へと発展している。

    FIAがアルピーヌの再審理請求を認定
    モナコGPでガスリーは3位でチェッカーを受けたが、レース中に2度のピットレーン速度違反を犯したとして合計10秒加算のペナルティを受け、最終結果では7位へ降格となった。

    ガスリーはこの裁定について「競技人生で最もつらい瞬間だった」と語っていたが、アルピーヌは判定に疑問を抱き、FIAに再審理を申請した。

    木曜日に行われた審理では、決勝週末のスチュワードが確認できなかった新証拠が提出された。その中でも決定的だったのが、FOMから提出された計時システムに関する報告だった。

    FOMが水曜日に提出した資料によると、モナコGPで使用された距離測定システムに誤差が存在し、ガスリー車の速度を実際より高く算出していた可能性が確認されたという。

    FIAスチュワードは、この情報が「重要かつ新たな証拠」に該当すると判断し、再審理請求の要件を満たしていると結論付けた。

    問題となったピットレーン速度計測
    争点となっているのは、ピットレーン内の速度を算出するための距離測定システムだ。

    F1ではピットレーン内の速度を時間と距離から算出しているが、今回FOM自身が距離測定の精度に問題があった可能性を認めたことで、従来の裁定の前提そのものが揺らぐことになった。

    モナコGPでは通常よりも多い6人のドライバーがピットレーン速度違反で処分を受けており、レース直後からパドック内では疑問の声が上がっていた。

    複数のドライバーは60km/h制限を確実に守るため、通常より慎重なライン取りや減速を行っていたとされるが、それでも違反判定が相次いでいた。

    アルピーヌは審理の中で、計時システムへの懸念がレース前から存在していたと主張した。一方でFIAおよびFOMの代表者はその見解に異議を唱えている。

    ピエール・ガスリー

    ガスリー以外にも影響拡大の可能性
    レース中、3件目の速度違反が発生した時点でスチュワードはレースコントロールに対し、計時システムに異常が確認されていないか問い合わせていた。

    当時は問題なしとの回答がなされたが、今回明らかになった新証拠によって状況は一変した。

    影響を受ける可能性があるのはガスリーだけではない。

    メルセデスのジョージ・ラッセルも同レースでピットレーン速度違反のペナルティを受け、その後ペナルティ消化手順の不備によってドライブスルーペナルティまで科された結果、入賞圏外へ沈んだ。

    もしFIAが最終的にモナコの計測システムに重大な誤差があったと認定すれば、複数の裁定が見直される可能性がある。

    失われた表彰台は戻るのか
    今回の決定は、ガスリーの表彰台復活への道を開く重要な第一歩となった。

    ただし、再審理請求が認められたことはペナルティ取り消しを意味するものではない。今後は新証拠の内容を基に、ペナルティそのものの妥当性について改めて審議が行われる。

    日曜日の夜には決着したと思われていたモナコGPの結果だが、FOMが認めた計測システムの問題によって、F1は新たな論争の渦中に入った。

    ガスリーの表彰台が復活するのか、それとも裁定は維持されるのか。モナコGPの最終結果は、まだ確定していない。

  • アルピーヌF1の長期参戦をルノーCEOが明言 「勝利のためなら感情論は不要」

    アルピーヌF1の長期参戦をルノーCEOが明言 「勝利のためなら感情論は不要」

    ルノーCEOのフランソワ・プロボストは、アルピーヌF1の将来を巡る憶測が続くなか、ルノーが今後も長期にわたってF1に参戦し続ける方針を明言した。

    メルセデスとの資本提携交渉の破談や、中国の自動車大手BYDによる関与の噂などが浮上するなかでも、プロボストはF1をルノーの重要な戦略資産と位置付けている。

    ルノーCEOが長期参戦を約束
    フランソワ・プロボストは、ルノーおよびアルピーヌF1が今後も長期にわたってF1に参戦し続けると断言し、チームへの強いコミットメントを示した。

    RTBFのインタビューでプロボストは「私たちはF1に長く参戦し続ける」と語った。

    さらにF1について、「8億人から10億人がフォローする世界で最も人気のあるスポーツだ」と強調し、ルノーにとって重要な活動であるとの認識を示した。

    アルピーヌを巡る憶測が続く
    アルピーヌF1を巡っては、オトロ・キャピタルが保有する24%の株式に関する交渉がメルセデスとの間で破談となったほか、中国の自動車大手BYDの名前も将来的なF1プロジェクトとの関連で報じられている。

    また、チームの所有体制や将来について様々な憶測が飛び交っている状況だ。

    一方でチームは2025年にコンストラクターズランキング最下位に沈み、2026年からは自社パワーユニット計画を終了してメルセデス製パワーユニットを使用する決断を下した。

    再建への手応えを強調
    プロボストは、自身がルノーCEOに就任した際にチームの安定化を最優先課題として掲げたと説明した。

    「私が就任したとき、チームには安定を求めた。そしてすべてが徐々に正しい方向へ進み始めている」

    「新しいダイナミクスを感じている」

    また、ドライバー体制についても高く評価した。

    「ピエール・ガスリーは実績あるドライバーで、2028年まで契約している。一方でフランコ・コラピントも非常に順調に成長している」

    さらに、再建の中心人物となっているフラビオ・ブリアトーレにも賛辞を送った。

    「私は彼と非常に良好な関係を築いている」

    「彼は2年前、チームにとって最も厳しい時期に戻ってきてくれた。状況を立て直し、すべてがうまく機能している」

    勝利を最優先するルノーの姿勢
    プロボストは、2027年から開始されるグッチとのタイトルスポンサー契約についても歓迎した。

    「これは素晴らしいニュースだ」

    「高級ブランドがF1チームのメインスポンサーになるのは初めてのことだ」

    そして、ルノーが自社パワーユニット開発を終了し、メルセデスのカスタマーチームとなる決断についても正当性を主張した。

    「ルノーは40年以上にわたってF1の歴史の一部だった」

    「だが何よりも私はパフォーマンスを求めている。だから勝ちたい」

    この発言は、ルノーが伝統や感情論よりも競争力と結果を優先しながら、アルピーヌF1の再建を進めていく方針を明確に示すものとなった。

  • FIAがガスリー降格裁定を再審理 アルピーヌF1の異議申し立てを受理

    FIAがガスリー降格裁定を再審理 アルピーヌF1の異議申し立てを受理

    ピエール・ガスリー(アルピーヌ)は2026年F1モナコGPで3位フィニッシュを果たしたものの、ピットレーン速度違反による2件の5秒加算ペナルティによって表彰台を失った。しかし、その結果を覆そうとするアルピーヌの挑戦が新たな局面を迎えている。

    FIAは、アルピーヌが提出した「再審査請求(Right of Review)」を受理し、6月11日(木)にオンライン形式で審理を実施することを正式に発表した。

    アルピーヌが2件のペナルティ取り消しを要求
    レース後、アルピーヌはガスリーに科された2件の5秒加算ペナルティについて再審査請求を提出した。

    FIAが公開した文書によると、対象となるのはモナコGP決勝中に科された2件のピットレーン速度違反の裁定で、審理は中欧時間13時(日本時間20時)からオンラインで行われる。

    ただし、アルピーヌが直面する最大のハードルは、ペナルティが誤っていたことを証明することではない。

    FIA国際競技規則第14条に基づき、まずは当初の裁定時点では利用できなかった「重要かつ関連性のある新たな証拠」が存在することをスチュワードに認めさせる必要がある。

    今回の審理は2段階で進められる。

    まず第1段階で、アルピーヌは新証拠の存在を示す資料や主張を提出する。

    スチュワードがそれを認めた場合のみ、第2段階に進み、ペナルティそのものの妥当性が再検討される。

    0.1km/hと0.4km/h超過で表彰台喪失
    ガスリーはモナコGPで9番グリッドから追い上げ、キャリア最高レベルのレースのひとつと評した走りで3位チェッカーを受けた。

    しかし、レース中に60km/h制限のピットレーンで平均速度を0.1km/h、さらに別の場面で0.4km/h超過したとして、それぞれ5秒加算ペナルティを科された。

    合計10秒が加算された結果、ガスリーは3位から7位へ降格した。

    これによりアイザック・ハジャーが繰り上がりで初表彰台を獲得し、オスカー・ピアストリ、リアム・ローソン、アービッド・リンドブラッドも順位を上げた。

    ガスリーが3位を取り戻すためには、事実上2件のペナルティがともに取り消される必要がある。

    モナコ特有の速度計測方式が争点か
    今回のモナコGPでは異例ともいえる数のピットレーン速度違反が発生した。

    FIAは瞬間速度ではなく、ピットレーンのファストレーン区間に埋め込まれた計測ループとトランスポンダーを用いて平均速度を算出している。

    モナコのピットレーン入口はカーブ形状となっており、一部のドライバーはライン取りによって計測区間の走行距離が短くなった。その結果、制限速度付近で走行していても平均速度が上昇し、違反判定を受けたとみられている。

    レース後にはFIAも計測システムを再確認したが、異常は発見されなかったと説明している。

    アルピーヌF1チーム(ピエール・ガスリー) モナコGP

    過去にも成功例はあるが高い壁
    再審査請求が成功するケースはF1では非常に稀だ。

    多くの場合、チームは「新たな証拠」の存在を認めさせることができず、審理の第1段階で却下される。

    ただし前例がないわけではない。

    昨年のザントフォールトでは、カルロス・サインツJr.とリアム・ローソンの接触に対するペナルティについて、ウィリアムズがレース中には利用できなかった車載映像を提出し、裁定が覆されたケースがあった。

    現時点でアルピーヌがどのような証拠を提出するのかは明らかになっていない。

    ガスリー「不公平な理由で奪われた」
    レース後のガスリーは強い失望を隠さなかった。

    「今の僕をこれ以上傷つけられるものはないと思う」

    「こういう瞬間のために10年間必死に努力してきたんだ」

    「今日はすべてを正しくやった。応援してくれたファンの前で表彰台に立てたはずだった」

    「こういう瞬間が、不公平な理由で僕たちから奪われるべきではない」

    木曜日の審理では、まずアルピーヌが提示する証拠が「重要かつ関連性のある新事実」と認められるかが焦点となる。そのハードルを越えられなければ、ガスリーの表彰台復活の可能性はその時点で消滅することになる。

  • ピエール・ガスリー F1モナコGP降格でFIA批判「0.1km/hで表彰台を失った」

    ピエール・ガスリー F1モナコGP降格でFIA批判「0.1km/hで表彰台を失った」

    ピエール・ガスリー(アルピーヌ)は、F1モナコGPで3位フィニッシュを果たしながら、ピットレーン速度違反による合計10秒加算ペナルティで7位に降格した。

    9番グリッドから混乱のレースを走り抜き、表彰台圏内でチェッカーを受けたガスリーにとって、わずか0.1km/hと0.4km/hの超過による処分は受け入れがたいものだった。

    0.1km/hと0.4km/hが奪ったモナコの表彰台
    ガスリーは1回目のピットレーン速度違反で60km/h制限を0.1km/h超過したとされ、2回目は0.4km/h超過したと判断された。これにより5秒ペナルティを2度受け、レース後に3位から7位へ降格した。

    「今の僕にこれ以上傷つくことはないと思う」とガスリーはコメント。

    「このような瞬間のために、10年間ずっと必死に努力してきた。今日はすべて正しくやった」

    「集まってくれたすべてのファンの前で表彰台に立った。このような瞬間は、不公平な理由で僕たちから奪われていいものではない」

    「今起きていることは正しくない。彼らが正しい判断をしてくれることを願っている」

    ガスリーが求めたシステムの再確認
    ガスリーは、自身が速度制限を超えていたとは考えていないと主張した。F1マシンでピットレーンリミッターを作動させることは「おそらく最も簡単な設定」だとし、複数チームが同様の違反を取られたことにも疑問を呈した。

    「車内では60km/hを下回っていたことを事実として分かっているし、どちらの場合もラインのかなり手前でリミッターを入れていた」

    「3、4チームが速度違反を取られている状況で、これはF1マシンで入れられる最も簡単な設定だ」

    「彼らに警鐘が鳴り、何が起きているのか正確に確認する必要があると気づいてくれることを願っている」

    「これは正しくない。セバスチャン・ベッテルも2009年シンガポールで似たようなことがあった。彼はコーナーをカットして、それが速度違反を誘発した」

    「彼はルールを変えるべき時だと言っていた。これは愚かなシステムだ」

    「僕はこの表彰台に値した」
    ガスリーはランド・ノリスのマクラーレンMCL40を抑え、赤旗後のリスタートではアイザック・ハジャーをかわして3位に浮上した。自身6度目のF1表彰台が目前にあっただけに、失望は大きかった。

    「10年だ。僕はあらゆるチャンスをつかむために懸命に戦っている」

    「僕は5回表彰台を獲得した。でも自分に言わせれば、それでは十分ではない。そして僕は今回の表彰台に値した。彼らが何かしてくれることを願っている」

    「言ったように、これはとても簡単な設定で、車の問題だ。現時点では、本当に答えがない。心が折れている」

    「僕は3位でラインを越えた。9番手スタートから、僕たちは必要なことをすべてやった」

    モナコで得たはずの表彰台は記録上失われたが、ガスリーのレース内容そのものは消えない。アルピーヌにとっても、A526が混戦の中で上位を争えることを示した一戦となった。次戦バルセロナでは、この悔しさを結果に変えられるかが問われる。

  • アルピーヌF1 モナコGP表彰台喪失に異議申し立て ガスリー「胸が張り裂けそう」

    アルピーヌF1 モナコGP表彰台喪失に異議申し立て ガスリー「胸が張り裂けそう」

    ピエール・ガスリー(アルピーヌ)は2026年F1モナコGPで3位表彰台を獲得したかに見えたが、レース後に科された2件のピットレーン速度違反によるペナルティによって7位へ降格した。これを受けてアルピーヌはFIAに対し「再審査請求(Right of Review)」を提出した。

    セーフティカーや赤旗が絡む波乱のレースで、9番グリッドからスタートしたガスリーは着実に順位を上げた。

    終盤にはジョージ・ラッセル(メルセデス)がドライブスルーペナルティを消化したことで実質3位に浮上し、チェッカーフラッグも3位で受けた。

    しかしレース後、ガスリーはピットレーン速度違反を2度犯したと裁定され、合計10秒のタイムペナルティを科された。その結果、モナコでの表彰台は消滅し、最終順位は7位となった。

    アルピーヌがFIAに再審査請求
    アルピーヌはレース後、簡潔な声明を発表した。

    「本日のモナコGPの結果を受け、BWTアルピーヌF1チームはピットレーン速度違反に対して科されたペナルティについて、FIAに再審査請求を提出したことを確認する」

    Right of Reviewは、新たな重要証拠が存在する場合に限り、スチュワードの裁定を再検討できる制度だ。まずFIAが請求を受理するかどうかを判断し、その後に審理が行われる。

    ピエール・ガスリー(アルピーヌF1チーム) F1 モナコGP

    ガスリー「表彰台を奪われた」
    レース後のガスリーは落胆を隠さなかった。

    「今は胸が張り裂けそうだ。何と言っていいか分からない。正直、今は話したくない」

    「僕たちはこういう瞬間のために懸命に努力している。そして、それが僕たち自身でも見直さなければならないような出来事によって奪われてしまった」

    「チームは正しいスピードリミッターを設定していたし、僕は2回ともラインのかなり手前でリミッターを作動させていた」

    「僕はモナコで、ここにいるファンや多くの人々の前で3位でフィニッシュラインを通過した。それなのにペナルティを受けて、大きく順位を落とすことになった。何と言えばいいのか分からない」

    キャリア6度目の表彰台は幻に
    ガスリーは今週末の好パフォーマンスを前向きに捉える余裕もなかった。

    「もう10年間この世界で戦ってきた。僕のキャリアで表彰台は5回しかない」

    「だから表彰台でフィニッシュラインを越えた後に、それがなくなってしまうのは本当に辛い」

    「アルピーヌが戦ってくれることを願っているし、異議申し立てが成功することを願っている。僕たちはやるべきことをすべてやったと感じているからだ」

    表彰台争いは今後も流動的
    今回の裁定により最終結果ではアイザック・ハジャーが3位に繰り上がったが、アルピーヌの再審査請求が受理されて判断が覆れば、モナコGPの最終順位が再び変更される可能性がある。

  • メルセデスのアルピーヌF1株式取得交渉が決裂 ブリアトーレ「価格が原因」

    メルセデスのアルピーヌF1株式取得交渉が決裂 ブリアトーレ「価格が原因」

    アルピーヌF1チームの株式売却をめぐり、メルセデスとの交渉が決裂した。対象となっていたのは、2023年12月にオトロ・キャピタルが2億ドルで取得したアルピーヌの少数株式24%で、現在は6億ドルから8億ドル規模の価格が取り沙汰されている。

    F1チームの価値が上昇を続けるなか、この株式は新たな投資家がF1に足場を築くための数少ないルートと見られていた。メルセデスF1チームのトト・ヴォルフも取得に向けて交渉していたが、先週、その協議は終了した。

    ブリアトーレ「価格が高すぎた」
    アルピーヌのフラビオ・ブリアトーレは、今回の件がアルピーヌF1チームの問題ではなく、オトロとルノー・グループの間の案件だと強調した。

    「オトロはチームとは何の関係もない」とブリアトーレは語った。「オトロはヘッジファンドで、2年前にアルピーヌの24%を買った。そして今、彼らは売りたがっている。誰もが知っているように、彼らはメルセデスチームの背後にいるトト・ヴォルフと交渉していた」

    「2日前、その合意は失敗した。すべての交渉がだ。これは本当にチームとは関係がない。我々はオトロに関してルノー・グループから何のプレッシャーも受けていない。これは本当にルノー・グループの問題であり、アルピーヌチームの問題ではない」

    交渉がなぜ失敗したのかを問われると、ブリアトーレは明確に答えた。

    「とても簡単だ。価格が高すぎた。トトは非常にフェアだった。オトロの人々がフェアだとは思わない。トトはすべての交渉で非常にフェアだった」

    ホーナー関与の可能性にも言及
    オトロ株式をめぐっては、F1外部の投資家だけでなく、クリスチャン・ホーナーが関わるコンソーシアムも関心を示しているとされる。ブリアトーレは、いずれの買い手であっても最終的にはルノーの承認が必要になると説明した。

    「オトロはルノー・グループの問題であり、実際にはチームの問題ではない」とブリアトーレは語った。「クリスチャンを含め、さまざまな人々との交渉があると思う。私にとっては、ルノーが見つける解決策が何であれ、どんな解決策でも喜んで受け入れる」

    「オトロから株式を買う者は、ルノーの祝福を得る必要がある。過半数株主との合意がなければ、少数株式を買うために6億ドルを費やすのは非常に難しいと思う」

    「正直に言って、オトロの政治は理解できない。現時点では、どこにも向かっていない」

    フラビオ・ブリアトーレ(アルピーヌF1チーム)

    ブリアトーレはホーナーとの協働に前向き
    ブリアトーレは、ホーナーがアーデンGP2チームを運営していた時代からの知己であり、バーニー・エクレストンとともにホーナーの初期キャリアに影響を与えた人物でもある。

    ホーナーと一緒に仕事をすることに抵抗はないかと問われると、ブリアトーレは問題ないと明言した。

    「私は誰とでも一緒に仕事をすることを歓迎する」とブリアトーレは語った。「私にとっては歓迎だ。問題はまったくない。特にクリスチャンとはそうだ。私はクリスチャンと非常に良い関係を持っている。彼とは20年来の付き合いで、当時はエンジンで一緒に仕事をしていた。私はその時、ルノーでエンジンを供給していた。我々は5年間一緒に仕事をしていた。問題はまったくない」

    今回の交渉決裂は、アルピーヌの運営体制そのものよりも、少数株式を保有する投資ファンドとルノー・グループの間にある価格設定と承認プロセスの問題を浮き彫りにしている。ブリアトーレの発言からは、チーム側が売却交渉に巻き込まれているというより、外部株主の出口戦略が停滞している構図が見えてくる。

  • ルノーがクリスチャン・ホーナーを“拒否” アルピーヌF1株取得計画を阻止

    ルノーがクリスチャン・ホーナーを“拒否” アルピーヌF1株取得計画を阻止

    ルノーが、元レッドブルF1チーム代表のクリスチャン・ホーナーによるアルピーヌF1への関与を阻止したと報じられている。

    報道によれば、ホーナーは投資家グループを率いて、ニューヨークを拠点とする投資ファンド「オトロ・キャピタル」が保有するアルピーヌ株式24%の取得を検討していた。

    しかし、アルピーヌの親会社であるルノーは、ホーナー陣営が関与する取引に対して拒否権を行使。結果として、この計画は前進しなかったとみられている。

    メルセデスとの交渉決裂も影響
    今回の動きは、メルセデスが同じ24%の株式取得を目指していたとの報道とあわせて明らかになった。

    トト・ヴォルフ率いるメルセデスは数カ月にわたりオトロ・キャピタルと交渉を続けていたが、チーム評価額をめぐる見解の相違から交渉は決裂したとされる。

    複数の報道によれば、オトロ側は24%の株式に約7億2000万ドルの価値を設定しており、アルピーヌ全体の評価額は約30億ドルに達する計算だった。一方でメルセデスは22億〜24億ドル程度と評価していたとされる。

    「我々の理解では、交渉は打ち切られた」とルノー関係者は語ったと伝えられている。

    興味深いのは、ルノーがメルセデスを優先的な買い手として位置付けていたとされる点だ。ルノーは支配株主としての権限を持ち、他の候補者との協議を制限していたと報じられている。

    不透明になるホーナーのF1復帰計画
    ホーナーはレッドブルを離れて以降、さまざまなF1関連プロジェクトとの関係が噂されてきた。

    最近では中国の自動車大手BYDとの接触も報じられている。BYDの副社長ステラ・リーはカンヌ国際映画祭でホーナーと面会しており、同社が将来的なF1参入を検討しているとの憶測も浮上した。

    しかし、ルノーがアルピーヌの支配権維持を明確にしているなかで、アルピーヌを通じたF1復帰ルートは事実上閉ざされた格好となった。

    メルセデスとの交渉が終了し、さらにホーナー陣営の提案も拒否されたことで、アルピーヌの株式売却を巡る動きは新たな局面を迎えている。

    現時点でクリスチャン・ホーナーのF1復帰への道筋は見えておらず、今後はBYDなど新規参入候補の動向が注目されることになりそうだ。

  • グッチがアルピーヌF1を救うのか? ブリアトーレが描く“ベネトン再現計画”

    グッチがアルピーヌF1を救うのか? ブリアトーレが描く“ベネトン再現計画”

    アルピーヌF1チームとグッチのパートナーシップ発表は、単なるスポンサー契約以上の意味を持つ可能性がある。

    2026年にルノーが自社パワーユニット計画を終了し、チームへの投資も縮小するなか、エンストンを拠点とするアルピーヌF1は将来的な所有体制の変化が取り沙汰されている。そのタイミングで登場したのがイタリアの高級ブランドであるグッチだった。

    一見するとファッションブランドとF1チームの一般的なスポンサー契約に見える。しかしF1の歴史を振り返ると、フラビオ・ブリアトーレとイタリアのアパレルブランドが結び付いた時、その先にはチーム買収と世界タイトル獲得という前例が存在する。

    ベネトンが歩んだ“スポンサーからオーナー”への道
    1980年代初頭、イタリアのアパレルブランドであるベネトンはF1への参入を模索していた。

    最初はティレルのスポンサーとなり、その後アルファロメオへと活動の場を移した。しかしスポンサーとしてチームを支援するだけでは満足せず、1985年にトールマンを買収する決断を下す。

    このトールマンこそ、現在のアルピーヌF1へとつながるチームの原点だった。

    ベネトンはチームを買収後、名称をベネトン・フォーミュラへ変更。やがてミハエル・シューマッハを擁し、1994年と1995年にドライバーズタイトル、1995年にはコンストラクターズタイトルを獲得した。

    その成功の中心にいたのが、後にF1界屈指の辣腕マネージャーとして知られるフラビオ・ブリアトーレだった。

    エンストンに戻ってきた“仕掛け人”
    2024年、ブリアトーレはアルピーヌのエグゼクティブアドバイザーとしてF1復帰を果たした。

    その時点でルノーはすでに自社パワーユニット計画終了を視野に入れていたとみられており、将来的なチーム運営体制の見直しも避けられない状況だった。

    そうした中でブリアトーレに求められた役割は、技術責任者ではなく「ビジネスを動かす交渉人」だった。

    過去にもブリアトーレはミハエル・シューマッハ獲得、リジェ買収、スポンサー開拓など数々の大型案件を成立させてきた。彼の強みは技術開発ではなく、チームを成長軌道に乗せるための資金と人材を集める能力にある。

    グッチとの提携は、その最新事例と言える。

    グッチはスポンサーで終わるのか
    現在のアルピーヌF1は、投資会社オトロ・キャピタルが主要株主の一角を担っている。

    パドックでは将来的な資本再編の可能性も噂されており、メルセデスやクリスチャン・ホーナーを含む投資家グループの名前も取り沙汰されている。

    そのため、一部ではグッチが単なるタイトルスポンサーに留まらず、より大きな役割を担う可能性も想像されている。

    もちろん現時点でグッチによる買収計画が存在する証拠はない。しかし40年前、ベネトンも最初は単なるスポンサーだった。

    そして最終的にはエンストンのチームを手に入れ、世界王者となった。

    歴史は繰り返されるのか
    グッチとアルピーヌの提携発表に際し、フラビオ・ブリアトーレは次のように語っている。

    「エンストンのチームは常に他とは違うやり方で成功してきた。そして以前には、ファッションブランドがF1で最初にチェッカーフラッグを受けたこともある」

    この発言は単なる過去への言及ではないのかもしれない。

    1980年代、ベネトンはスポンサーとしてF1に参入し、やがてチームオーナーとなり世界王者へ上り詰めた。そして2026年、同じエンストンを拠点とするチームに再びイタリアのファッションブランドが現れた。

    グッチが本当にベネトンの足跡をたどるのかは分からない。しかし少なくともブリアトーレという男がいる限り、エンストンで起きる変化を単なるスポンサー契約として片付けるのは早計かもしれない。

  • ピエール・ガスリーに迫るコラピント 無線が示したアルピーヌF1の新たな力関係

    ピエール・ガスリーに迫るコラピント 無線が示したアルピーヌF1の新たな力関係

    アルピーヌF1は2026年シーズン、メルセデス製パワーユニットへの変更によって大きく競争力を向上させた。その中で注目を集めているのが、フランコ・コラピントの急成長だ。

    2025年シーズンを無得点で終えたコラピントは、今季すでに複数回の入賞を記録。カナダGPでは自己最高となる6位を獲得し、パドック内での評価を高めている。

    一方で、その活躍がチーム内の力関係にも変化をもたらしつつあるとの見方が浮上している。

    コラピントはカナダGPでガスリーを上回った
    F1ジャーナリストのティム・ハウラニーと解説者のネルソン・ファルケンブルフは、ポッドキャスト『Nailing the Apex』でアルピーヌの現状について議論した。

    ファルケンブルフはコラピントについて高く評価した。

    「マイアミでも素晴らしかったが、モントリオールではさらに良かったと思う。プラクティス走行なしで、寒いコンディションの中、ハードタイヤで送り出された」

    カナダGPではピットストップ後にウォールへ接触しかける大きな瞬間もあったが、それ以外は週末を通じて安定した走りを披露したという。

    ファルケンブルフは「それが唯一のミスだった。週末を通じてガスリーを完全に上回っていた」と評価している。

    ブリアトーレ発言はコラピントではなくガスリー向け?
    今週、フラビオ・ブリアトーレは2027年のドライバーラインアップ決定について、メルセデスの動向を見極めてから判断すると発言した。

    これはマックス・フェルスタッペンの去就次第で、ジョージ・ラッセルやアンドレア・キミ・アントネッリが市場に出る可能性を見据えたものと受け止められている。

    一見すると、アルピーヌがコラピントの将来を保留しているようにも見える。しかしファルケンブルフは異なる見方を示した。

    「普通に考えれば『コラピントより優れたドライバーを探している』という解釈になる」

    「だが現時点ではそんなに単純ではない。コラピントがセカンドドライバー確定というわけではないが、比較対象はガスリーになりつつある」

    ガスリーの無線に現れた焦り
    ファルケンブルフが特に注目したのは、カナダGP終盤のガスリーのチームラジオだった。

    レース終盤の約15周にわたり、ガスリーはレースエンジニアに対して、自身がコラピントと同等のペースで走れているかを何度も確認していたという。

    ファルケンブルフはその様子について次のように語った。

    「ガスリーはプレッシャーを感じ始めていると思う」

    「先週末のグランプリ終盤のオンボード無線を聞けば、その焦りや落胆が伝わってくる」

    「コラピントは新しいシャシーを手にしてから、この新しい力関係を心から楽しんでいることは間違いない」

    結果としてコラピントは6位、ガスリーは8位でフィニッシュ。アルピーヌのエースとしてチームを牽引してきたガスリーだが、コラピントの台頭によって、これまでとは異なる立場に置かれ始めている。

    アルピーヌ内部の勢力図が変わる可能性
    コラピントは昨年まで将来性を評価されながらも結果を残せずにいた。しかし2026年型マシンとの相性の良さもあり、ここ数戦で評価を急上昇させている。

    アルピーヌ首脳陣が2027年の判断を急いでいないのは、外部市場の動向だけでなく、チーム内部で起きている勢力図の変化を見極めたいからかもしれない。

    少なくともカナダGP終了時点では、シートを守る立場にあるのはコラピントではなく、むしろガスリーの方だという見方も徐々に広がり始めている。