カテゴリー: アルピーヌF1チーム

  • アルピーヌF1 マイアミGPスプリント予選で今季初の2台SQ3進出

    アルピーヌF1 マイアミGPスプリント予選で今季初の2台SQ3進出

    アルピーヌF1は、2026年F1マイアミGPのスプリント予選でフランコ・コラピントが8番手、ピエール・ガスリーが10番手に入り、今季初めて2台そろってトップ10グリッドを獲得した。

    新たなアップグレードを投入したマイアミで、アルピーヌは中団勢の中で存在感を示した。コラピントは「中団勢と比べると僕たちは良さそうだ」と語り、A526の理解が進みつつあることに手応えを示した。

    コラピント「ようやくリズムをつかみ始めている」
    フランコ・コラピントは、金曜唯一のプラクティスでA526に問題を抱えながらも、スプリント予選では8番手を確保した。これは自身のあらゆる予選形式におけるベストタイにあたる結果であり、アルピーヌにとっても週末の流れを変える内容となった。

    「うれしい。かなり厳しかった状況を立て直すことができたし、理解するまでに少し時間がかかったけど、ようやくリズムに入り始めて、足りていなかったペースの一部を理解し始めていると思う」とコラピントはスプリント予選後に語った。

    「知っているトラックで、スプリント週末というより難しい状況の中、一日を通して良いラップを走れた。今日はすべてがとてもポジティブだった」

    「このブレイクは、僕たちにとって一度リセットして、もう一度進み、どこに取り組むべきかを理解するうえで良い時間だったと思う。僕たちは正しい方向にかなりうまく取り組めたと思う。今日のパフォーマンスには満足しているけど、もちろん週末はまだ始まったばかりだ」

    「ペースは良さそうだと思う。中団勢と比べると、僕たちは良さそうだ」

    ガスリーは10番手もホイールスピンに不満
    一方のピエール・ガスリーは、スプリントを10番手からスタートする。アルピーヌは今季ここまで、中国GPで一度だけダブル入賞を記録しているが、ガスリーは開幕3戦すべてでポイントを獲得しており、チームのランキング5位タイを支えてきた。

    ただし、ガスリー自身は今回のスプリント予選の内容に満足していない。過度なホイールスピンに苦しんでおり、現状のままではレースで厳しくなると認めた。

    「あまり良くない。今朝からとても難しかった。僕の側で何かがうまく機能していないのが見えていて、ホイールスピンがかなり多い」

    「残念ながら、その原因を突き止めるだけの時間が本当に十分にはなかった。でも感触は良くなかったので、明日に向けて改善するために懸命に取り組まなければならない。今の状態のままだと、レースでは苦戦すると思う」

    「それでも、2台をトップ10に入れられたのは良いことだ。ただ、まだ引き出せるポテンシャルはかなり残っている」

    アップグレード効果を示したアルピーヌ
    アルピーヌにとって、マイアミのスプリント予選はアップグレードの方向性を確認するうえで重要なセッションとなった。コラピントは中団勢との比較で競争力を実感しており、ガスリーも不満を抱えながらトップ10に入ったことで、A526にはまだ改善余地が残されている。

    スプリント本番では、コラピントが8番手、ガスリーが10番手からスタートする。中団グループの中でアルピーヌが実際にどれだけレースペースを維持できるかが、今回のアップグレードの評価を左右することになる。

  • コラピントの将来に不透明感 アルピーヌF1で立場揺らぐ 角田裕毅が浮上

    コラピントの将来に不透明感 アルピーヌF1で立場揺らぐ 角田裕毅が浮上

    フランコ・コラピントの将来に不透明感が広がっている。アルピーヌF1チーム内での立場に揺らぎが生じているとされ、2027年に向けたドライバー市場の中で、その去就が焦点となりつつある。

    コラピントは商業面・政治面の強力な後ろ盾を持ち、母国アルゼンチンでの大規模イベントにも登場するなど注目度は高い。しかし、アルピーヌ内部の環境や近年のドライバー起用方針を踏まえると、長期的なシート確保は安泰とは言えない状況だ。

    アルゼンチンでの存在感と高まる注目
    週末にブエノスアイレスで開催されたデモンストレーションイベントで、コラピントは旧型アルピーヌをドライブし、さらにファン・マヌエル・ファンジオの伝説的マシンであるメルセデスW196のレプリカも走らせた。

    このイベントには約60万人の観衆が集まったとされ、アルゼンチンGP復帰への機運の高まりとともに、コラピントの存在感を強く印象づけるものとなった。

    揺らぐシートと浮上する代替候補
    こうした注目度の高さとは裏腹に、コラピントの立場は安定しているとは言い難い。アルピーヌは近年、ドライバー起用においてドライな判断を下してきたチームであり、状況次第では早期の方針転換もあり得る。

    その中で、2027年に向けた候補として名前が挙がっているのが角田裕毅だ。現在レッドブルのリザーブドライバーを務める角田裕毅は、複数のチームから関心を集めているとされ、アルピーヌもその選択肢のひとつと見られている。

    角田裕毅

    ブリアトーレ体制がもたらす不確実性
    アルピーヌの意思決定には、アドバイザーであるフラビオ・ブリアトーレの影響力も指摘されている。かつてF1に参戦したネルソン・ピケJr.は、ブリアトーレのマネジメントについて次のように語っている。

    「僕にとって最大のミスは、フラビオをマネージャー兼メンターにしたことだった」

    「それは僕と両親のミスだった。心から信頼できる人がいなかった」

    「彼は6人、7人、あるいは8人のドライバーを抱えていた。僕はその中の単なる一人に過ぎなかった」

    「彼は自分自身の利益を最大化するために、パズルのようにドライバーを扱っていた」

    現在もチーム内で影響力を持つとされるブリアトーレの存在は、ドライバーの立場をより流動的なものにしている可能性がある。

    ピケJr.は若手ドライバーに対しても警鐘を鳴らしている。

    「もしフランコに適切な導きがあるなら、彼の利益を守らなければならない。それが最も重要なことだ」

    「多くのドライバーを抱える大きなマネジメントに所属している場合、自分が最優先ではなくなる。本当に自分のために立ち上がってくれる存在が必要だ」

    2027年に向けたシート争いの行方
    コラピントは現在、ブレット・スポーツ・マネジメントに所属しているが、アルピーヌ内部の力学やドライバー市場の変動を踏まえると、その将来は依然として不透明だ。

    角田裕毅の動向とあわせて、2027年に向けたアルピーヌのシート争いは、今後さらに注目を集めていくことになりそうだ。

    Source: GMM

  • ピエール・ガスリー「レッドブルF1はもはやトップ4ではなくなった」

    ピエール・ガスリー「レッドブルF1はもはやトップ4ではなくなった」

    ピエール・ガスリーが2026年F1マイアミGPのパドックでレッドブルの現状について語った。ローラン・メキース率いるチームは開幕当初こそ強さを見せていたが、その後はパフォーマンスが不安定となり、かつてのようなトップチームとしての立場を失いつつある。

    ガスリーは、バーレーンやオーストラリアでの印象と、その後の鈴鹿での状況に大きな差があったと指摘した。さらに、マイアミから導入されたレギュレーション変更についても、ドライバーの意見が安全面で重要な役割を果たしたと強調している。

    開幕直後は「最速候補」に見えたレッドブル
    ピエール・ガスリーは、マイアミで取材に応じ、レッドブルの急激な失速に驚きを示した。

    「バーレーンの後は、彼らがトップ4チームの中にいると確信していた。おそらく最速でもあった。オーストラリアではとても強そうに見えたし、本当にいいスタートを切っていた。何らかの理由で、そのレースの後からすべてがかなり難しくなった。ああ、かなり驚きだった」

    鈴鹿では、ガスリーがマックス・フェルスタッペンの前を走る場面があった。フェルスタッペンは数周にわたって後方につけたものの、実際に脅威を与えるところまでは至らなかった。

    近年のF1では、レッドブル、メルセデス、フェラーリ、マクラーレンを中心とした「トップチーム」の構図が語られてきた。しかし、2026年の序盤戦を見る限り、レッドブルはその基準から一時的に外れ、ライバル勢に対して明確に後れを取っている。

    新レギュレーションが勢力図を変えた
    ガスリーは、マイアミから導入されたルール変更についても言及した。新世代F1ではエネルギーマネジメントや接近速度の問題が浮上しており、ドライバーからのフィードバックが重要な判断材料になっている。

    「ステアリングを握っているのは僕たちだし、あらゆる状況で何が起きているのかを感じているのも僕たちだ。僕たちのフィードバックは、組織内の誰よりもはるかに正確だ」

    「大きな組織やメーカーがあり、それぞれが必要なものを求めて働きかけている。全員を満足させなければならない。でも最終的には、安全が何よりも優先されなければならない」

    ガスリーの発言は、レッドブルの不振が単なる一戦限りの失敗ではなく、2026年F1の新しい技術規則と勢力図の変化を象徴するものでもある。開幕時点では最速候補に見えたチームが、数戦でトップグループから外れたように見える状況は、今季の不確実性を物語っている。

  • アルピーヌF1 マイアミGPで特別リバリー導入 メルカドリブレ強化とA526改良

    アルピーヌF1 マイアミGPで特別リバリー導入 メルカドリブレ強化とA526改良

    アルピーヌは2026年F1第4戦マイアミGPに向けて、フランコ・コラピントとピエール・ガスリーのマシンに特別な変更を加えて臨む。外観ではスポンサー露出の強化、そしてパフォーマンス面では技術的アップデートが投入される予定だ。

    アメリカラウンドという舞台に合わせたマーケティングと戦力強化の両面でのアプローチとなり、開幕3戦連続入賞を続ける流れを維持できるかが焦点となる。

    メルカドリブレ仕様が復活 マイアミで黄色が際立つ
    今回のマイアミGPでは、コラピントの主要スポンサーであるメルカドリブレの存在感が大きく強化された特別カラーリングが採用される。

    チームは「アメリカへの帰還は、2025年に3戦で使用したメルカドリブレの特別カラーの復活も意味する。象徴的な握手ロゴがエンジンカバーとリアウイングに戻り、A526は“サンシャインステート”で黄色の輝きを放つ」と説明している。

    アルピーヌF1チーム マイアミグランプリ

    A526に技術アップデート投入 休止期間で弱点を分析
    パフォーマンス面でも、アルピーヌは4月のインターバルを活用してA526の改良を進めてきた。

    開幕3戦で収集したデータをもとに、パッケージ全体の強みと弱点を精査し、マイアミに向けていくつかの要素を前倒しで投入する見込みだ。

    スティーブ・ニールセン「我々も改善を進めている」
    スティーブ・ニールセンは次のように述べた。

    「F1において1カ月もレースがないのは非常に珍しいことだが、その間チームは再開に向けて非常に忙しい数週間を過ごしてきた」

    「我々は2026年に競争力のあるスタートを切り、すべてのラウンドでポイントを獲得している。そしてそれを今後も続けたいと考えている」

    「ライバルたちもアップグレードに取り組んできたはずなので、金曜日にコースへ戻ったときに違いが見られるのは興味深いだろう。我々もパッケージの強みと弱点を見直し、マイアミに向けていくつかの要素を加速させるために懸命に取り組んできた。引き続きポイント争いに加わることが目標だ」

    コラピントの母国イベントも言及 チームに好影響
    ニールセンは、コラピントがブエノスアイレスで実施したデモランにも触れた。

    「ドライバーたちは準備のためにファクトリーで時間を過ごしたが、フランコが週末にブエノスアイレスへ戻り、旧型車での素晴らしいデモイベントを行ったのを見ることができて良かった」

    「彼にとってエネルギーを補充し、週末に向けたモチベーションになったはずだ。ピエールも準備を進めており、ここまで続いている100%入賞を守る強い意欲を持っている」

    アルピーヌ F1 マイアミグランプリ

    スプリント週末で重要な金曜走行 30分追加の意味
    マイアミGPはスプリントフォーマットで開催されるため、金曜日のプラクティスが極めて重要となる。

    「金曜日にはスプリント週末の慌ただしい流れに入る前に、追加で30分のプラクティスが与えられている。我々はすぐに準備を整える必要があり、マイアミで最高のパフォーマンスを発揮したい」とニールセンは締めくくった。

  • クリスチャン・ホーナー アルピーヌF1関与を否定「現時点では休養中」

    クリスチャン・ホーナー アルピーヌF1関与を否定「現時点では休養中」

    クリスチャン・ホーナーは、アルピーヌF1加入の噂について「現時点では休養中」と明言し、復帰を急いでいない姿勢を示した。2025年半ばにレッドブルを離れて以降、F1から距離を置いているが、夏以降には新たな動きを見せる可能性がある。

    現在の焦点は、単なるチーム代表復帰ではなく、より大きな影響力を持つ立場にある。とりわけアルピーヌとの関係が取り沙汰されるなか、出資を含む関与の可能性も浮上しており、ホーナーの次の一手はF1パドック全体に影響を及ぼすテーマとなっている。

    アルピーヌとの関係は「推測にすぎない」
    クリスチャン・ホーナーはアルピーヌとの関係について、現時点では具体的な進展がないことを強調した。

    「僕がアルピーヌに? 常にいろいろな憶測が飛び交うものだ。現時点ではまだ休養中で、急ぐつもりはない。終わったときにどうなるか見てみよう」

    ガーデニングリーブ(競業避止期間)は春で終了すると見られており、夏には他チームでの活動が可能となる見込みだ。ただしホーナーは、単なるチーム代表職ではなく、株式取得を含む経営関与を求めているとされる。

    F1外での時間を満喫 他カテゴリーにも関心
    現在はF1から距離を置き、他カテゴリーを観戦する時間を楽しんでいる。

    「今は他のスポーツを見るのを楽しんでいるところだ」

    この週末にはスペイン・ヘレスで行われたMotoGPスプリントに“ゲスト”として参加し、モータースポーツへの関心を広げている様子も見せた。

    「MotoGPとリバティ・メディアのゲストとして来ている。ほかのレースを見る時間が少しできたし、もともとこの選手権のファンだったから、ここに来られて素晴らしいよ」

    さらに、現役トップライダーへの評価も口にしている。

    「僕はマルク・マルケスのファンなんだ。彼はMotoGPにおけるフェルスタッペンのような存在だ」

    ホーナーは復帰のタイミングを慎重に見極めつつ、自身の価値を最大化できるポジションを探っている段階にある。アルピーヌを含めた複数の選択肢が取り沙汰されるなか、その決断は今後の勢力図に影響を与える可能性がある。

  • アルピーヌF1 ブリオーニと提携 2026年に向けたブランド強化

    アルピーヌF1 ブリオーニと提携 2026年に向けたブランド強化

    BWTアルピーヌF1チームは、2026年シーズンに向けてイタリアの高級テーラリングブランドであるブリオーニとのパートナーシップを発表した。モータースポーツの頂点であるF1の舞台に、サルトリアの卓越性を取り込む取り組みとなる。

    今回の提携は、精度とパフォーマンスを重視する両分野の融合を象徴するものだ。アルピーヌはエンジニアリングとクラフツマンシップの共通点に着目し、ブランド価値の拡張を図る。

    精度と美意識を結ぶパートナーシップ
    アルピーヌF1チームは、エンストンを拠点に1990年代初頭以降で計7度の世界選手権を制してきた歴史を持つ。2026年の新レギュレーションを前に、新たな時代への移行を進める中で今回の提携を打ち出した。

    チームは今季ここまで全戦でポイントを獲得し、コンストラクターズランキング5位につけている。競争力を維持しながらブランド面での強化も進める狙いだ。

    パートナーシップの一環として、チームのリーダーシップ層は主要イベントや公式の場でブリオーニのテーラードウェアを着用する。これにより、サーキット外での存在感を高める。

    エンジニアリングとテーラリングの共通点
    アルピーヌは、パフォーマンス最大化のために細部を磨き上げるという思想を共有している点を強調する。空力開発エンジニアが空気の流れを制御するのと同様に、テーラリングは身体の動きを最適化する。

    ブリオーニの技術は軽やかさと精密さ、自然な可動性を追求するものだ。構想から完成に至るまで、両分野は高度な要素を洗練された成果へと昇華させる。

    グローバル転戦に対応する機能美
    アルピーヌは、F1の過密な移動スケジュールに対応するためのワードローブを導入する。テーラードブレザーや軽量ウェアを中心に構成され、機能性とエレガンスを両立する設計となっている。

    中核となるのが「Soffioブレザー」だ。軽量カシミアのホップサック素材を使用したアンコンストラクテッド仕様のダブルブレストジャケットで、快適性とブランドの美学を体現している。

    両社トップのコメント
    フラビオ・ブリアトーレ(エグゼクティブ・アドバイザー)は次のように述べた。

    「1980年代後半にエンストンのチームに加わった当時、私たちは既存のF1チームとは異なる視点を持つ存在だった。この名誉ある新たなパートナーシップにより、ブリオーニは我々に新たなスタイルと洗練をもたらし、世界におけるチームとしてのプレゼンスを一層高めてくれる」

    ブリオーニCEOのフェデリコ・アリゴーニは次のように述べた。

    「ブリオーニは常に、高い美意識と基準を持つ人々に選ばれてきた。その価値観は、仕事、意思決定、自己表現に一貫している。F1は、まさにそのような人物たちを惹きつける舞台だ。このパートナーシップは、異なる領域にありながらも、精度と卓越性への情熱を核としてきた2つの分野が出会う自然な表現である」

    ブランド戦略としての意味
    アルピーヌは今回の提携を単なるスポンサー契約ではなく、技術思想の共通性を軸としたブランド戦略と位置づける。ファッションとモータースポーツの融合を通じて、グローバルでの存在感強化を狙う。

    2026年の新レギュレーション時代に向け、アルピーヌは競争力の強化に加えてブランド価値の向上にも取り組んでいる。今回の提携は、その象徴的な一手となる。

    アルピーヌF1チーム ブリオーニ

  • 角田裕毅 F1復帰に現実味 アルピーヌでコラピント去就が焦点

    角田裕毅 F1復帰に現実味 アルピーヌでコラピント去就が焦点

    角田裕毅に再びF1グリッドへ戻るチャンスが浮上している。現在レッドブルのリザーブドライバーを務める角田裕毅だが、2027年に向けたドライバー市場の不透明感が、その可能性を広げている。

    アルピーヌとハースがそれぞれドライバー体制の見直しを検討しているとされ、特にフランコ・コラピントとエステバン・オコンの将来に疑問符がつき始めていることが、角田裕毅にとって追い風となり得る状況だ。

    motorsport.comイタリア版は、コラピントとオコンの将来について不透明感が増していると報じている。

    アルピーヌF1チームのシートが現実的な選択肢に
    報道によると、アルピーヌF1チームは今季ここまでのパフォーマンスに満足しておらず、フランコ・コラピントの去就は「確定的ではない」とされている。

    この不確実性の中で、角田裕毅は有力な後任候補の一人として名前が挙がっている。両者はこれまでも関係性が取り沙汰されており、チーム側・ドライバー側の双方が関心を持っている点も現実味を高めている。

    また、ピエール・ガスリーとの良好な関係性もあり、ラインアップとしての相性面でもポジティブに見られている。

    ハースF1チームも依然として有力候補
    一方で、ハースF1チ-ムも角田裕毅にとって無視できない選択肢だ。

    エステバン・オコンは今季、チームメイトのオリバー・ベアマンと比較して見劣りするパフォーマンスが指摘されており、その立場は決して安泰ではない。

    さらに、チーム代表の小松礼雄との関係性もあり、ハース側が角田裕毅獲得に動く可能性は以前から指摘されている。2026年の移籍はレッドブルの判断で実現しなかったが、2027年に向けては状況が変わる可能性がある。

    角田裕毅 F1復帰の現実味 アルピーヌF1チームとハースF1チームで浮上する“交代シナリオ”

    鍵を握るのは他ドライバーのパフォーマンスと市場の流動性
    現時点で角田裕毅ができることは限られている。重要なのは、フランコ・コラピントやエステバン・オコンといった現役ドライバーのパフォーマンスが今後どう推移するかだ。

    両者が現状の不振を引きずる場合、アルピーヌまたはハースがドライバー変更に踏み切る可能性は高まる。そのとき、既に候補として名前が挙がっている角田裕毅が有力な選択肢となる構図だ。

    さらに現在のF1は、複数のトップドライバーの将来が不透明な状態にあり、市場全体の流動性が高まっている。フェルナンド・アロンソ、ルイス・ハミルトン、マックス・フェルスタッペンといったベテラン勢の動向が、各チームの判断に大きく影響している状況だ。

    その中で角田裕毅は即戦力として評価されるポジションにあり、空席が生まれた場合に現実的な選択肢の一人となる。

    レッドブルは完全に扉を閉ざしてはいないものの、レースシート復帰にはチームを離れる必要があると見られており、他チームへの移籍が現実的なルートとなる。

    2027年に向けたF1ドライバー市場は連鎖的にシートが動く可能性があり、角田裕毅の去就もその流れの中で決まっていくことになる。今後数か月のパフォーマンスと各チームの判断が、その行方を大きく左右することになりそうだ。

  • フランコ・コラピントに50万人超が熱狂 F1アルゼンチンGP復活へ機運高まる

    フランコ・コラピントに50万人超が熱狂 F1アルゼンチンGP復活へ機運高まる

    フランコ・コラピントのデモ走行が、F1に対するアルゼンチンの情熱が今も衰えていないことを証明した。約20年ぶりに同国のドライバーがF1マシンを走らせたこのイベントには、50万人を超える観客が詰めかけ、その熱狂ぶりはシリーズ側に強烈なメッセージを送るものとなった。

    チケットは数週間前に完売し、無料エリアには早朝から長蛇の列が形成された。混雑や導線の不備に不満も出たが、ファンゾーンや走行が始まると雰囲気は一変し、単なる展示イベントを超えた“国を挙げた祭典”へと変わった。

    50万人が示したF1復活への現実的な根拠
    コラピントのマネージャーであるマリア・カテリネウは、この熱狂ぶりが他のF1ドライバーにも衝撃を与えていると明かした。

    「他のF1ドライバーたちは、コラピントが受けているサポートを見て信じられないと言っている。ランド・ノリスでさえ、あれだけ多くの人に応援されるならフランコの友達になりたいと言った。これは本当に素晴らしいことだ」

    アルピーヌのパートナーエクスペリエンス責任者ルカ・マッツォッコも、この光景に驚きを隠さなかった。

    「これはクレイジーだ。信じられない。私はイタリア人だから情熱は理解しているし共有もできるが、それでも信じられない」

    30年以上F1に関わってきた同氏は、この熱狂をフェルナンド・アロンソがルノー時代にスペインで受けていた支持にしか例えられないと語る。

    「どのレースにもフランコのファンは大勢いるし、結果がどうであれ関係ない。この情熱は言葉にできない」

    歴史と現在をつないだ演出が生んだ共鳴
    イベントは単なる走行にとどまらず、アルゼンチンのモータースポーツの歴史を強く意識した構成となった。

    コラピントは2012年型のロータス・ルノーE20でドーナツターンを披露し、V8エンジンのサウンドを響かせながら観客を熱狂させた。

    さらに1950年代スタイルのヘルメットを着用し、フアン・マヌエル・ファンジオがタイトルを獲得したメルセデスW196ストリームライナーをドライブ。アルゼンチン国旗を掲げながら観客に応える姿は、過去と現在を結びつける象徴的な瞬間となった。

    観客席に近い位置でマシンを止め、ファンと交流する姿も含め、コラピントが短期間で国民的ヒーローとなった理由が明確に示された。

    フランコ・コラピント F1 アルゼンチングランプリ

    F1開催を現実に引き寄せた“証明イベント”
    最終走行ではさらに攻めた走りを披露し、大量のスモークとドーナツで観客を沸かせた。エンジンの熱でマシンが炎上しかけるハプニングすら、この日の熱量を象徴する出来事となった。

    終了後、コラピントはバスの上からファンに語りかけた。

    「今日は本当に素晴らしい一日だった。世界最高のファンだし、僕たちはF1に対してこの国がレースを開催するにふさわしいことを示している」

    このイベントは単なるデモ走行ではない。観客動員、熱量、歴史性、そして現役ドライバーの存在というすべての要素が揃った“開催可能性の実証”だった。

    アルゼンチンでのF1復活は長年議論されてきたテーマだが、今回のコラピントの走行は、その議論を一段階引き上げた。

    シリーズ側がこの熱狂を無視し続けることは、もはや難しくなっている。

  • F1 ザク・ブラウンがA/Bチーム批判 メルセデスとアルピーヌ接近に警鐘

    F1 ザク・ブラウンがA/Bチーム批判 メルセデスとアルピーヌ接近に警鐘

    マクラーレンのCEOザク・ブラウンは、F1チーム間の関係強化や共同出資の動きに対して、改めて強い懸念を示した。とりわけ、メルセデスがアルピーヌF1チームの少数株取得に関心を示している状況について、「スポーツの公平性を損なうリスクがある」と警告している。

    すでにメルセデスは今季からアルピーヌにパワーユニットを供給しており、仮に資本関係まで加われば両者の結びつきはさらに強まる。

    ブラウンはこうした流れが、F1全体の競争構造に影響を及ぼす可能性を問題視している。

    「A/Bチーム構造は避けるべき」ブラウンの一貫した立場
    ブラウンは以前から、チーム間の共同所有や“姉妹チーム”のような関係に反対してきた。レッドブルとレーシングブルズの関係についても、繰り返し懸念を表明している。

    「我々の考えはまったく変わっていない。こうしたモデルからは、できるだけ早く、できるだけ遠ざかる必要がある」とブラウンは語った。

    「現代のF1でそれが許されるのであれば、スポーツの公平性が損なわれる重大なリスクがある」

    “11の独立チーム”という前提が崩れるリスク
    ブラウンは、ファンの信頼という観点からも問題を指摘する。

    「ファンが望んでいるのは、11の独立したチームが競い合う姿だ。それが崩れれば興味を失うことになる」

    その具体例として、2024年シンガポールGPでダニエル・リカルドがファステストラップポイントを獲得し、結果的に別チームに影響を与えた事例を挙げた。

    さらに、過去の技術的な問題や人材移動にも言及する。

    「アストンマーティン/レーシングポイントのブレーキダクト問題のような知的財産の問題もあった。スタッフが一晩で移籍するケースもある」

    「その際、我々は待たされるか、あるいは金銭的な調整を求められる。それはコスト上限にも影響する」

    資本関係と人材共有がもたらす“不公平”
    ブラウンは、チーム間の人材移動や技術共有が、競争上の不公平につながると指摘する。

    「補償なしで人材が行き来する場合、それは財務面でもスポーツ面でも不公平なアドバンテージになる」

    「フェラーリとハースの間でも人材の行き来があるが、知的財産は頭の中にも存在する」

    こうした構造は、単なる協力関係の範囲を超え、競争の前提そのものを揺るがしかねないという見方だ。

    アルピーヌF1チーム メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    サッカーを例にした“利益相反”の危険性
    ブラウンはサッカーを引き合いに出し、同一オーナーによる複数チーム運営の問題点を説明した。

    「プレミアリーグで同じオーナーの2チームが対戦し、一方は負けても問題なく、もう一方は降格がかかっている状況を想像してほしい」

    「それが我々が直面し得るリスクだ」

    PU供給以上の関係は不要と主張
    ブラウンは、チーム間の関係はパワーユニット供給に留めるべきだと強調する。

    「エンジンサプライヤーとしての関係が限界であるべきだ」

    「すべてのチームは、可能な限り独立している必要がある。それがスポーツの健全性を守る唯一の方法だ」

    なお、この主張は特定のチームを名指ししたものではないとしつつも、メルセデスによるアルピーヌ株式取得の動きについて問われると、「誰であっても同じだ」と明言した。

    チーム間の結びつきが強まる現在のF1において、ブラウンの警鐘は、今後のガバナンスやレギュレーション議論に影響を与える可能性がある。

  • アルピーヌF1チーム 取締役交代で株式売却に再注目 オトロの動き加速か

    アルピーヌF1チーム 取締役交代で株式売却に再注目 オトロの動き加速か

    アルピーヌF1チームの取締役会における人事交代が、チームの株式構造に関する動きに新たな注目を集めている。ルノー・グループのCFO(最高財務責任者)であるダンカン・ミントが退任し、後任としてギヨーム・ロッソが就任した。

    この交代は単なる人事ではなく、少数株主であるオトロ・キャピタルの持分売却を巡る動きと密接に関係している可能性がある。

    チームの所有構造が転換点を迎える中で、ルノーの意思がより明確に反映される体制が整えられつつある。

    ルノー主導の統治強化と新任ロッソの役割
    アルピーヌF1チームは、ルノー・グループが過半を保有し、エンストン拠点の運営を主導している。独立した組織として機能しつつも、取締役会にはグループ側の人材が参加する構造となっている。

    今回就任したギヨーム・ロッソは、ルノーのグローバルM&A(合併・買収)責任者であり、2025年10月に同グループへ加わった人物だ。さらにルノー・日産・三菱アライアンスの投資部門「アライアンス・ベンチャーズ」のマネージングディレクターも務めている。

    モータースポーツではなく、投資・企業統治の分野を専門とするロッソの起用は、チームの競技面ではなく資本戦略面の強化を意図したものとみられる。

    オトロ・キャピタルの持分売却が焦点に
    アルピーヌF1チームの約24%を保有するオトロ・キャピタルは、現在その持分の売却を検討している。この株式は2023年に約2億1500万ドルで取得されたが、現在はチーム評価額の上昇により6億2000万ドル以上の価値があるとされている。

    ただし契約上、オトロは一定期間(ロックアップ期間)が設けられており、2026年9月までは自由な売却が制限されている。また、ルノーは売却先に対する承認権を持っており、新たな株主の選定にも大きな影響力を維持している。

    関係者によれば、オトロ側は投資リターンの最大化を目指している一方で、ルノーはチームの長期戦略に合致するパートナーの選定を重視しているという。

    複数の買収候補と高まる関心
    オトロの持分を巡っては、すでに複数の関心が報じられている。メルセデス・ベンツが約5億ドル規模の出資を検討しているほか、米国の富豪スティーブ・コーエンの名前も候補として挙がっている。

    さらに、元レッドブルF1代表のクリスチャン・ホーナーも出資を模索しているとされ、将来的なF1復帰に向けた動きとして注目を集めている。

    こうした状況の中で、投資家として比較的受動的とされるオトロの姿勢は、チーム側との間に摩擦を生んでいるとも伝えられており、予定より早い段階での売却も現実味を帯びている。

    所有構造の転換点で強まるルノーの主導権
    今回の取締役交代は、単なる人事刷新ではなく、アルピーヌF1の所有構造が見直される局面における重要な布石と捉えられる。

    ロッソの専門性を踏まえれば、その役割は新規投資家の選定や取引の管理、そしてガバナンスの強化にあると考えられる。

    アルピーヌF1は競技チームであると同時に、ルノーにとっては投資およびマーケティング資産でもある。その中で、少数株主の構成見直しが進む今、グループとしての統制を維持・強化する動きが明確になってきている。