カテゴリー: フェルナンド・アロンソ

  • FIA会長 アロンソF1残留へホンダ追加救済に動く「引退させるわけにはいかない」

    FIA会長 アロンソF1残留へホンダ追加救済に動く「引退させるわけにはいかない」

    FIAのモハメド・ビン・スライエム会長が、フェルナンド・アロンソのF1残留を後押しするため、アストンマーティンのパワーユニット(PU)パートナーであるホンダに対する新たな支援策を模索していることが明らかになった。

    アロンソは2027年もF1に参戦するかどうかをまだ決めていない。現在のF1レギュレーションに魅力を感じられないことに加え、アストンマーティンとホンダの競争力にも不透明感がある。

    そこでビン・スライエムは、ホンダの開発を加速させることでアストンマーティンの競争力向上を促し、アロンソがF1に残る理由を作ろうとしている。

    ビン・スライエムがローレンス・ストロールと会談
    The Raceによると、ビン・スライエムはF1スペインGPを前にした木曜日、アストンマーティンのオーナーであるローレンス・ストロールと会談。ホンダのPU開発を支援し、チームの競争力向上とアロンソとの新契約につなげるための行動計画について話し合ったという。

    ビン・スライエムは前戦F1イタリアGPでもアロンソ本人と話しており、マドリードでもさらに協議する予定だ。

    その発端となったのが、モンツァでのアロンソの様子だった。

    「彼がとても悲しそうにしているのを見た」とビン・スライエムは語った。

    「僕は彼に『フェルナンド、自分の国に来るというのに、2度のワールドチャンピオンでありながら今は最後尾にいる。それが受け入れられないということは理解している』と話した」

    さらにビン・スライエムは、すでにFIAがホンダを支援するために動いてきたことにも言及した。

    「我々は5月に、合法的な形でチームとエンジンが改善できるように何かを行った」

    「そして彼にはこう言った。『我々が何をするつもりなのかを僕から言うつもりはない。君が何を望んでいるのか教えてほしい。ドライバーなのだから、結果を改善するために我々に何をしてほしいのかを教えてくれ』とね」

    ADUOとは別の追加支援策を検討
    ビン・スライエムが言及した5月の措置とは、ホンダに認められたADUO(Additional Development and Upgrade Opportunities/追加開発・アップグレード機会)の救済措置を指している。

    FIAは2026年型PUの性能差を縮小するため、基準を下回ったメーカーに追加の開発機会を与えるADUOを導入。ホンダは追加のベンチテスト時間に加え、開発費として最大1900万ドルの追加枠を利用できるようになった。ただし、その一部は将来の開発予算を前倒しする形となっている。

    しかし、今回検討されているのは、このADUOとは別の新たな支援策だという。

    現時点でホンダとの間で具体的な規則変更について詳細な協議が始まっているわけではなく、内容も決まっていない。

    選択肢としては、PUのホモロゲーションに関する自由度の拡大、追加の開発費枠、あるいはホンダが開発上の制約になっていると考えている特定分野のレギュレーション変更などが考えられている。

    ただし、こうした変更を実現するには他のPUメーカーからの支持も必要になる。

    各メーカーは以前のADUOを巡る協議では、自社の競争上の利益だけを優先せず、ホンダへの追加支援を認めることで合意している。今回も同様の合意を形成できるかが焦点になる。

    アロンソ「来年のルールはまだ変更されると思っている」
    アロンソ自身もF1スペインGPを前に、2027年に向けて現在の規則が最終形ではない可能性を示唆していた。

    「来年のルールについては、まだ再び調整される必要があると思っている。これが最終版ではないという希望はまだ持っている」

    この発言はパドックで注目を集めたが、ビン・スライエムとの一連の話し合いを踏まえたものだった可能性がある。

    アストンマーティンのチーフ・トラックサイド・オフィサーを務めるマイク・クラックも、アロンソの将来は単一の要素だけで決まるものではないと説明している。

    「彼自身、変えてほしいものがひとつだけではないことを明確にしていると思う」

    「このスポーツには彼のような人物が必要だ。フェルナンドが続けるところを、我々全員が見たいと思っているはずだ」

    「それを実現するために何ができるのか。それは実行されると思う。そして良い解決策にたどり着き、彼が続けてくれることを願っている」

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    「フェルナンドを引退させるわけにはいかない」
    ビン・スライエムは、アロンソが競争力不足を理由にF1を去ることだけは避けたいとの考えを強く示している。

    「フェルナンドを去らせるわけにはいかない」

    「彼は成功しなければならない。そして、自分が望むときに去ればいい。パフォーマンスのせいで去ることを強いられるような形であってはいけない」

    ビン・スライエムはさらに「彼の考えを変えられるように話をする」と述べ、アロンソの2027年F1残留に向けて自ら働きかける意向を明言している。

    ホンダは2026年にアストンマーティンのワークスPUパートナーとしてF1に復帰したものの、ここまで競争力の面で苦戦している。イタリアGPではアップグレードされたPUを投入したが、期待されたほどの前進にはつながらなかった。

    FIA側が懸念しているのは、現在の状況が長引けばアロンソの引退だけでなく、ホンダ自身が将来的なF1活動について疑問を抱く可能性まであることだという。

    アロンソをF1に残したいというビン・スライエムの意向は、単なる一人のドライバーの去就問題にとどまらない。ホンダの競争力回復とアストンマーティンの浮上、そしてF1全体の競争環境をどう改善するかという問題と結びつき始めている。

  • フェルナンド・アロンソ 2027年F1去就は急がず「後任候補が夏にローレンスを訪問」

    フェルナンド・アロンソ 2027年F1去就は急がず「後任候補が夏にローレンスを訪問」

    フェルナンド・アロンソは、2027年の去就について決断を急いでいないことを明かし、F1ドライバーとしてアストンマーティンに残るだけでなく、別の役割でチームを支える可能性も選択肢に入れていると語った。

    2026年F1第14戦スペインGPを前にマドリードで行われたFIA記者会見で、アロンソは2027年の計画について「すぐには決まらない」と回答。

    来季以降のF1レギュレーションがドライビングにどのような影響を与えるのかを見極めたうえで、自身とアストンマーティンにとって最善の道を判断する考えを示した。

    2027年の決断は「すぐではない」
    2027年の将来について、いつニュースを聞くことができるのかと質問されたアロンソは、簡潔に答えた。

    「すぐではない」

    なぜ決断を遅らせるのかと聞かれると、「その方がいいと思うから」と冗談めかして返した。

    さらに、アストンマーティン側が契約延長を急いでいるのではないかとの質問も飛んだ。2027年に向けて他チームでは有力ドライバーの契約が固まりつつあるが、アロンソはチームとの間に焦りはないと説明した。

    「もちろん話はしている。でも、そういうドライバーたちは夏にローレンスのところを訪れていたからね。だから、急いではいない」

    アロンソが言及したローレンスとは、アストンマーティンのオーナーであるローレンス・ストロールを指す。

    「ステアリングを握るか別の役割か」
    アロンソにとって判断材料のひとつとなるのが、2027年に向けたF1のレギュレーションだという。

    「前にも言ったように、来年のルールがレースやドライビングの面に影響を与えるのかどうかを理解することが重要だと思う」

    「何度も言っているけど、今のマシンは運転していて最高に楽しいマシンではない。でも、来年は正しい方向への一歩になると思う。そう願っている」

    そしてアロンソは、2027年もF1ドライバーとしてレースを続けることだけが選択肢ではないことを明言した。

    「同時に、来年に向けて自分にとって何がベストなプログラムなのかを考えて、チームと話し合う必要がある」

    「ステアリングを握るのか、それとも別の役割なのか。どこで僕が最もチームを助けられるのか。それを一緒に決めることが一番重要になる」

    現在45歳のアロンソは、2026年もアストンマーティンでF1参戦を続けているが、その先についてはドライバーとしての現役続行だけにこだわらず、アストンマーティンとの関係そのものをどのような形で継続するかを検討していることになる。

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    2027年F1規則には依然として懸念
    アロンソは、2027年に予定されているレギュレーション変更について、現在よりもドライバーがマシンの限界を引き出せる方向に進むことを期待している。

    一方で、電気エネルギーの回生とバッテリー管理がドライビングを左右するという根本的な問題は残るとの見方も示した。

    「正しい方向への一歩だと思う。それで十分なのかは分からない」

    「マシンは常に、高速コーナーやストレートの終わりでバッテリーを充電することがラップタイム的には有利になる。こういうパワーユニットでは、ラップのどこかでバッテリーを充電しなければならないからね」

    「そして、それをするのは楽しさという意味では一番問題になる場所、高速コーナーやストレートの終わりになる。つまり、ドライバーがマシンの限界を攻めることとは逆の方向になる」

    それでもアロンソは、2027年に向けて規則がさらに修正される可能性に期待している。

    「それでも、来年のルールがもう一度調整されることにはまだ期待している。これが最終版ではないと思っている」

    アストンマーティンでWEC参戦も選択肢
    さらに記者会見では、2027年にF1ではなく、アストンマーティンとともにFIA世界耐久選手権(WEC)など別カテゴリーへ参戦する可能性についても質問された。

    「アストンマーティンとF1以外のシリーズ、例えばWECに参戦するプログラムは2027年の選択肢になり得るか」と問われたアロンソの答えは明確だった。

    「そうだ」

    アロンソは過去にWECへ参戦し、ル・マン24時間レースを2度制しているだけに、F1後のキャリアとして耐久レースへ戻ることは現実的な選択肢のひとつとなる。

    ただし、現時点で2027年の計画について具体的な決定が下されたわけではない。アロンソ自身も「すぐではない」と強調しており、まずはF1のレギュレーションがどの方向へ進み、ドライバーがどこまでパフォーマンスに影響を与えられるマシンになるのかを見極める構えだ。

    F1で現役を続けるのか、アストンマーティンで別の役割を担うのか、それともWECを含む別カテゴリーへ活動の場を移すのか。アロンソの2027年は、単純なF1引退か現役続行かという二択ではなく、アストンマーティンとのプロジェクトの中で自身が「最もチームを助けられる」道を選ぶことになりそうだ。

  • フェルナンド・アロンソ F1スペインGPでの引退発表を否定「ない」

    フェルナンド・アロンソ F1スペインGPでの引退発表を否定「ない」

    フェルナンド・アロンソは、今週末にマドリードで開催される2026年F1スペインGPを前に、自身の去就について発表する予定はないと明言した。

    45歳の2度のF1ワールドチャンピオンであるアロンソは、2027年も現役を続行して史上最多となる24シーズン目を迎えるのか、それとも2026年限りでF1キャリアに終止符を打つのか、その決断に注目が集まっている。

    アロンソにとって2026年シーズンは厳しい戦いとなっている。第13戦イタリアGP終了時点で獲得ポイントはわずか3点。13戦を終えた段階でこれほど獲得ポイントが少ないのは、ミナルディからF1デビューし、ノーポイントに終わった2001年以来となる。

    イタリアGPでは、レズモ2での接触によってマシンにダメージを負い、最終的にリタイアを余儀なくされた。

    母国F1スペインGPでの去就発表は「ない」
    F1ドライバーが引退などの大きな決断を母国GPで発表するケースは珍しくない。そのため、マドリードの新設サーキット「マドリンク」で開催されるF1スペインGPを前に、アロンソが自身の将来について何らかの発表を行う可能性も取り沙汰されていた。

    今回がアロンソにとって23回目のF1スペインGPとなる。

    イタリアGP後、今週中に何らかの発表を予定しているのかとメディアから尋ねられたアロンソの答えは明快だった。

    「ないよ」

    一方、アロンソは次戦F1スペインGPについて、アストンマーティンにとって今季残りのレースの中でもチャンスがある週末になる可能性があるとみている。

    「楽しみにしている。残りのレースを考えれば、僕たちが苦戦する週末もあれば、もっと良くなる週末もあることは分かっている」

    「もしかすると、次のレースはそのチャンスのひとつかもしれない」

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    モンツァではホンダF1のパワー不足に苦戦
    アロンソがF1スペインGPに期待を寄せる背景には、マドリンクがモンツァほどパワーユニット性能に左右されるサーキットではないとみられていることがある。

    前戦イタリアGPでは、アストンマーティン・ホンダにとって厳しい週末となった。予選では純粋なペースでアロンソとランス・ストロールが下位に沈み、ホンダ製パワーユニットのストレートでのパフォーマンス不足が浮き彫りになった。

    アロンソは最終的にピットレーンから決勝をスタート。予選後には、モンツァの代名詞である「スピードの殿堂」という呼び名を引き合いに出し、最高速不足を皮肉っていた。

    「コースに入ると『スピードの殿堂』と書いてある。でも、もう『スピードの殿堂』じゃないよね」

    「バルセロナでは350km/hか360km/hに達して、ブダペストでも355km/hくらいだったと思う。でもモンツァでは312km/hくらいだ」

    「だから、もう『スピードの殿堂』ではないよ」

    2027年に現役を続行すれば、アロンソは自身のF1キャリアを史上最多となる24シーズン目へと伸ばすことになる。一方で、45歳という年齢もあり、今季限りでの引退の可能性も引き続き注目されている。

    ただし、少なくとも母国ファンが集まる今週末のF1スペインGPで、その答えが発表されることはない。アロンソはまず、マドリンクでアストンマーティン・ホンダの巻き返しを狙う。

  • フェルナンド・アロンソ ホンダF1に注文「シャシーは非常にいい。次はエンジン」

    フェルナンド・アロンソ ホンダF1に注文「シャシーは非常にいい。次はエンジン」

    フェルナンド・アロンソは、2026年F1第13戦イタリアGPを終え、アストンマーティンのシャシーについて「非常にいい」と評価する一方、ホンダ製パワーユニットにはさらなる改善が必要だと注文をつけた。

    ハンガリーGP以降、AMR26Bのシャシーと空力面では明確な改善が見られている。しかし、エンジンパワーが重要になるモンツァでは再び苦戦。

    アロンソはストレートでの大きなロスを指摘し、2027年に向けて「今度はエンジンでも同じことをしなければならない」と語った。

    AMR26Bで改善したアストンマーティン
    シーズン序盤のアストンマーティンは、シャシーと空力、ホンダ製パワーユニットの双方に問題を抱えていた。パワーユニットは出力だけでなく、信頼性やドライバビリティにも課題があり、車体側も十分な競争力を発揮できていなかった。

    状況が変化したのはハンガリーGPだった。アストンマーティンは大幅に改良されたAMR26Bを投入し、シャシーと空力性能を向上。さらにオランダGPではホンダが改良型パワーユニットを投入した。

    ザントフォールトでは、アロンソが18番グリッドから9位まで挽回。戦略が機能しただけでなく、レースペースでも中団勢の中で高い競争力を示し、車体側の進歩が結果として表れた。

    しかし、ストレート区間が長く、パワーユニット性能の影響が極めて大きいモンツァでは状況が一変した。

    モンツァで露呈したホンダF1の出力不足
    アストンマーティンはイタリアGPで後方に沈み、アロンソとランス・ストロールは主にキャデラック勢との争いを強いられた。

    アロンソは、その原因について明確にパワー不足を挙げている。

    「ストレートで大きく不足していて、そこで全部失っている。データは誰でも見られる。僕たちは何も見えていないわけではないし、全員が同じデータを見ている」

    「パワーが必要だ。でも、僕たちはお互いに支え合っているし、来年に向けて明確な目標がある」

    今後も同じ弱点が表面化するサーキットがあるとアロンソは予想している。

    「ラスベガスも似たような状況になるだろうし、おそらくバクーもそうだ。こういう長いストレートでは僕たちの弱点が露呈する」

    「シンガポールやオースティンのように、もっと楽しめる週末もあるだろう。他のグランプリから学んで、来年はストレートでもっと強くなって戻ってきたい」

    ドライバビリティは改善も「モンツァではパワーが必要」
    ホンダがオランダGPに投入した改良型パワーユニットでは、性能と信頼性について一定の目標を達成した一方、ドライバビリティには改善の余地が残されていた。

    アロンソはイタリアGPで、その部分について進歩があったことを認めている。

    「改善した。でも、それがもっとニュースになるのはマドリードやシンガポールのような、多くの場所で全開にならないコースだろう。モンツァでは何よりもパワーが必要だ」

    低速域や部分負荷での扱いやすさについては改善が進んでいるものの、モンツァでは絶対的な出力性能が重要だったため、その進歩だけでは不足を補えなかった。

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    ホンダF1は2027年開幕へ「もう一段大きなステップ」
    ホンダ・レーシングF1のチーフエンジニアを務める折原伸太郎は、現在のパワーユニットについて開発ロードマップがすでに定められていると説明する。

    ただし、2026年シーズン中に大規模なアップデートを投入する予定はない。焦点は2027年仕様のパワーユニットに移っている。

    「エンジンを開発するためのロードマップがあります。そのロードマップに基づき、2027年の開幕戦に向けて、もう一段大きなステップを踏む予定です」

    「開幕戦までにすべての差を取り戻せるかどうかを言うのは難しいですが、それまでにギャップを縮めるための作業を続けています。ただ、以前にも申し上げたように、今年は大きなアップデートを予定していません」

    ホンダにとって、残る2026年シーズンは現在のパワーユニットから可能な限り多くのデータを収集しながら、2027年に向けた改善を進める期間となる。

    アロンソ「シャシーでは進むべき方向を見つけた」
    アストンマーティンにとって今季残りのレースでは、パワー依存度の低いサーキットでポイント獲得を狙いつつ、苦手なコースでも2027年につながるデータを蓄積することが重要になる。

    アロンソも目先の結果だけを追うつもりはない。

    「もう1ポイント獲得できるチャンスがあれば、それは素晴らしいことだ。そうでなくても問題ない。2027年をもっといいシーズンにするという僕たちの考え方や決意は変わらない」

    「チームとして、僕たちが本来いるべきだと考えている位置にはまだいない。すべてが登らなければならない山だ。改善しなければならないことがたくさんあるのは分かっている」

    一方で、シャシーについては今後の開発に対する手応えを得ている。

    「シャシーについては、来年に向けて改善するために取り組むべき方向性を見つけられたと思う。シャシーは非常にいい。それはハンガリーとザントフォールトで確認できた。今度はエンジンでも同じことをしなければならない」

    AMR26Bによって車体側の改善が明確になったことで、アストンマーティンとホンダが次に克服すべき課題も鮮明になった。モンツァで露呈したストレートでのパワー不足をどこまで解消できるか。2027年に向けて、ホンダのパワーユニット開発が大きな焦点となる。

  • フェルナンド・アロンソ モンツァでF1に苦言「もはやスピードの殿堂ではない」

    フェルナンド・アロンソ モンツァでF1に苦言「もはやスピードの殿堂ではない」

    フェルナンド・アロンソは、2026年F1第13戦イタリアGPが行われたモンツァについて、「もはやスピードの殿堂ではない」と語り、新世代パワーユニット導入によって最高速が大幅に低下した現状に疑問を呈した。

    高速レイアウトで知られるモンツァは、長年にわたって「Temple of Speed(スピードの殿堂)」の異名を取ってきた。しかし、2026年型F1マシンでは従来ほど最高速が伸びず、アロンソは他のサーキットとの逆転現象を指摘している。

    アロンソ「モンツァでは312km/h程度だった」
    2026年から導入された新パワーユニットでは、モンツァでの最高速が前年までと比べて低下した。パワー面で苦戦するアストンマーティンは最高319km/hにとどまり、ポールポジションを獲得したアルピーヌのピエール・ガスリーでも340km/hをわずかに超える程度だった。

    過去のF1では、モンツァで350km/hを超える最高速が記録されることも珍しくなかった。アロンソは、2026年にはむしろバルセロナやハンガロリンクの方が高い速度に達していたと説明した。

    「これまでモンツァで経験してきたものとは違った」

    「ここに来ると『スピードの殿堂』に入ると書かれている。でも、もう『スピードの殿堂』ではない」

    「バルセロナでは350km/hか360km/hくらい出ていたと思うし、ブダペストでは355km/hだった。でもモンツァでは312km/hくらいだった。だから、もう『スピードの殿堂』ではない」

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    アストンマーティンは2台ともリタイア
    アロンソにとって、イタリアGPはマシンのパフォーマンスだけでなく結果の面でも厳しい週末となった。

    決勝では23周を走ったところでリタイア。ターン7の縁石を通過した際にマシンへダメージを負ったとみられ、走行継続を断念した。

    「マシンにダメージを負ったと思う。ターン7で縁石に乗ったあと、何かがおかしいと感じた。サスペンションか何かだと思う」

    「難しかった。週末を通してずっとそうだった」

    「キャデラック勢とは戦えていたから、少なくともレースでは少し楽しめた。でも、難しい週末だった」

    チームメイトのランス・ストロールもアロンソのリタイアから3周後、油圧系のトラブルによってターン1手前でマシンを止めた。このストップによりバーチャルセーフティカーが導入され、アストンマーティンは2台とも完走できずにイタリアGPを終えた。

    最高速が象徴だったモンツァで、他のサーキットを下回る速度しか出せない現状。アロンソの「もはやスピードの殿堂ではない」という言葉は、2026年F1の新パワーユニット時代におけるモンツァの変化を端的に表すものとなった。

  • フェルナンド・アロンソ F1イタリアGPでホンダPUに苦戦「難しかった」

    フェルナンド・アロンソ F1イタリアGPでホンダPUに苦戦「難しかった」

    フェルナンド・アロンソは、2026年F1イタリアGP決勝をマシンダメージによってリタイアした。ターン7で縁石を越えた際に異変を感じ、「サスペンションか何か」に問題が発生した可能性があると説明した。

    パワーユニット交換によってピットレーンからスタートしたアロンソは、決勝でキャデラック勢と争っていたものの、マシンに異常を感じてレースを終了。

    アストンマーティン・ホンダにとっては、ランス・ストロールも油圧系トラブルでリタイアし、2台ともチェッカーを受けられない厳しいイタリアGPとなった。

    ターン7の縁石でマシンにダメージ
    レース後、フェルナンド・アロンソはリタイアに至った状況について、ターン7で縁石を越えたことがきっかけだったと説明した。

    「マシンにダメージを負ったんだと思う。ターン7で縁石を越えたら、何かがおかしい感じがした。サスペンションか何かだったのかもしれない」

    チームも、アロンソがターン7でワイドになった際にマシンへダメージを負ったことを確認。さらなる損傷を避けるため、レースを続けずにマシンを止める判断を下した。

    アロンソはチームのレース後コメントでも、「今日は縁石に当たった際にマシンにダメージを負い、僕のレースは早い段階で終わった。さらなるダメージが発生しないよう、ストップすることを決めた」と振り返った。

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    ホンダPUのパワーについても「難しかった」
    リタイアするまでのマシンの感触に加え、エンジンやパワーについて尋ねられたアロンソは、厳しい状況だったことを認めた。

    「難しかった。週末を通してずっと同じだった。少なくともキャデラック勢とは一緒に走れていたので、レースでは少し楽しむことができたけど、難しい週末だった」

    アロンソはホンダPUを直接名指ししてはいないものの、エンジンとパワーについての質問に対して「難しかった」と回答。高速区間が大部分を占めるモンツァでは、アストンマーティン・ホンダのパッケージにとって厳しい戦いが続いた。

    チーフ・トラックサイド・オフィサーのマイク・クラックも「このサーキットは我々のパッケージに適していなかったかもしれない」と認めている。

    アロンソはリタイアするまでキャデラック勢とのバトルを展開していたものの、ポイント争いに加わるまでには至らなかった。厳しいモンツァを終えたアストンマーティン・ホンダは、次戦マドリードで巻き返しを目指す。

  • アストンマーティン・ホンダF1 トラブルでイタリアGPを2台リタイア

    アストンマーティン・ホンダF1 トラブルでイタリアGPを2台リタイア

    アストンマーティン・ホンダは、2026年F1イタリアGP決勝でフェルナンド・アロンソとランス・ストロールの2台がリタイアする厳しいレースとなった。

    アロンソはマシンにダメージが発生した疑いからレースを終え、その後、ストロールも油圧系の問題が疑われるトラブルによってマシンを止めた。これによりアストンマーティン・ホンダは2台ともチェッカーを受けることなくイタリアGPを終えることになった。

    アロンソはマシンダメージの疑いでリタイア
    アロンソはパルクフェルメ下でパワーユニット(PU)コンポーネントを交換したため、モンツァでの決勝をピットレーンからスタートした。

    後方から追い上げるレースとなったアロンソだったが、レース中盤を迎える前に戦列を離れることになった。

    アストンマーティンはアロンソについて「マシンにダメージがある疑いがあるため、フェルナンドのマシンをリタイアさせた」と発表した。

    F1公式のライブタイミングでも27周目の時点でアロンソがダメージによってリタイアしたことが伝えられている。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    ストロールは油圧系トラブルの疑い
    さらにアストンマーティンをトラブルが襲った。ストロールは28周目にチームからマシンを止めるよう指示を受け、コース上にストップ。この影響でバーチャル・セーフティカー(VSC)が導入された。

    チームはその後、「油圧系の問題が疑われるため、ランスはイタリアGPをリタイアした」と説明した。

    アロンソに続いてストロールもレースを終えたことで、アストンマーティン・ホンダはモンツァでダブルリタイアとなった。

    今週末のアストンマーティンは予選から苦戦を強いられており、アロンソはPU交換によってピットレーンスタートを選択。決勝でも2台にそれぞれ異なる問題が発生し、ポイント獲得の可能性を残すことなくレースを終える厳しい結果となった。

    なお、チームはいずれのトラブルについても現時点では「疑い」としており、アロンソのマシンダメージの詳細や、ストロールに発生した油圧系トラブルの原因については今後の調査で明らかになるとみられる。

  • フェルナンド・アロンソとリアム・ローソン F1イタリアGPはピットレーンスタート

    フェルナンド・アロンソとリアム・ローソン F1イタリアGPはピットレーンスタート

    フェルナンド・アロンソとリアム・ローソンは、2026年F1イタリアGP決勝をピットレーンからスタートすることになった。両者ともパワーユニット(PU)関連の変更を実施し、グリッドからではなくピットレーンからレースを開始する。

    アストンマーティンのアロンソについては、FIA(国際自動車連盟)が9月6日に発行したテクニカルデリゲートの報告書で、複数のPUコンポーネントが交換されたことが明らかになった。

    アロンソはMGU-K、ES、CEを規定数超過で交換
    FIAの報告書によると、アロンソの14号車には新しいMGU-K(モーター・ジェネレーター・ユニット・キネティック)、エナジーストア(ES)、コントロールエレクトロニクス(CE)が投入された。

    アロンソが使用するMGU-Kは今季5基目。2026年シーズンに認められているMGU-Kは3基であり、規定数を超過している。

    さらにESは6基目、CEも6基目となる。いずれも年間3基までという割り当てを大幅に上回っており、FIAはそれぞれ2026年F1スポーティングレギュレーションの規定に適合していないと報告した。

    加えて重要なのは、これら14号車のPUエレメントがFIAテクニカルデリゲートの承認を得ずに交換された点だ。

    FIAは報告書で「14号車に記載されたすべてのPUエレメントは、テクニカルデリゲートの承認を得ることなく交換された」と説明。これはスポーティングレギュレーションのパルクフェルメに関する規定に適合しないとして、スチュワードに案件を付託した。

    これにより、アロンソは通常のスターティンググリッドではなく、ピットレーンからF1イタリアGP決勝をスタートすることになる。

    アストンマーティン・ホンダにとっては厳しい週末がさらに難しいものとなった。アロンソは予選でも後方に沈んでおり、モンツァではストレートスピードを含めたパフォーマンス不足に苦しんでいた。

    リアム・ローソン(レッドブル・レーシング)

    ローソンもPU交換でピットレーンへ
    一方、レッドブル・レーシングのリアム・ローソンもピットレーンスタートとなる。

    ローソンのRB22にはすでに複数の新しいPUコンポーネントが投入され、規定数超過によるグリッド降格が決まっていた。FIAの資料では6基目のICE(内燃エンジン)、ターボチャージャー、エキゾーストに加え、4基目のMGU-K、7基目のPU-ANCなどが投入されている。

    ローソンは負傷欠場しているアイザック・ハジャーの代役として、オランダGPに続いてレッドブルから参戦。予選では14番手に終わったが、PU交換によるペナルティによって後方スタートが確定していた。

    今回の変更によって、ローソンもグリッド最後尾ではなくピットレーンからスタートすることになり、アロンソとともに決勝では集団の後方から追い上げる展開となる。

    モンツァはオーバーテイクの機会が比較的多いサーキットとはいえ、ピットレーンスタートでは序盤から大きなタイムロスを背負う。アロンソとローソンにとって、タイヤ戦略やセーフティカーのタイミングも含め、波乱を生かすことがポイント獲得への鍵となりそうだ。

  • フェルナンド・アロンソ F1イタリアGP予選「ストレートが多いほど厳しい」

    フェルナンド・アロンソ F1イタリアGP予選「ストレートが多いほど厳しい」

    フェルナンド・アロンソは、2026年F1イタリアGPの予選を21番手で終え、Q1敗退を喫した。ストレートスピード不足というアストンマーティンの弱点がモンツァで顕著に表れたうえ、予選中にはエンジンの問題も発生。最後の新品タイヤを使ったアタックを行うことができなかった。

    アロンソは1分25秒150を記録して21番手。チームメイトのランス・ストロールも22番手に終わり、アストンマーティン勢は予選の最後尾2台となった。ただし、他車のグリッド降格により決勝では順位を繰り上げてスタートする。

    エンジン問題で最後の新品タイヤを使えず
    アロンソはQ1終盤を前にマシンをガレージに入れ、そのまま降車。ライバルたちが最後のアタックを行うなか、タイムを更新する機会を失った。

    アロンソはチーム公式コメントで、マシンに発生した問題を調査していると説明した。

    「現在、Q1終盤にガレージから出られなくなったマシンの問題を調査している。新品タイヤを使う機会を逃したことで予選が早く終わってしまい、ラップタイムを更新するチャンスがなかった」

    予選後のインタビューでは、より具体的に「エンジンに問題があった」と明かした。

    「エンジンに問題があって、最後の新品セットを使うことができなかった。だから僕たちにとっては短い予選になった」

    「ストレートが多いほど厳しくなる」
    もっとも、アロンソはトラブルがなくてもモンツァで厳しい戦いになること自体は予想していた。

    近戦でアップデートによる改善を見せてきたアストンマーティンだが、高速かつストレートの長いモンツァでは、その流れを維持することができなかった。

    ここまで苦戦することを予想していたかと問われたアロンソは「もちろん」と答えた。

    「もちろん。ストレートが多くなればなるほど、僕たちにとって厳しくなることは分かっている」

    チーム公式コメントでも、現在のAMR26は特にストレートでライバルに対して遅れを取っていると認めている。

    「僕たちがライバルより後ろにいることは分かっている。特にストレートでペースが不足しているから、このサーキットは僕たちにとって非常に厳しい」

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    エンジンの進歩不足にも「予想通り」
    モンツァではパワーユニット性能がラップタイムを大きく左右する。アストンマーティンにとっては、ストレートでのパフォーマンス不足が予選結果に直結する形となった。

    エンジンがモンツァで期待されたステップを示していないことについて、どれほどフラストレーションを感じているかと質問されたアロンソは、驚きはないと答えた。

    「いや、特にはない。予想通りだからね。もっと僕たちに合ったコースを待つ必要がある」

    アロンソは、今後についてもストレートの多いサーキットでは同様の苦戦が続く可能性があるとの見方を示している。

    「ベガスも僕たちにとって次にそういうコースになるだろうね」

    決勝も厳しい戦いを覚悟
    アストンマーティンは直近のグランプリでAMR26の改善を示してきたものの、モンツァではサーキット特性とマシンの弱点が噛み合わず、予選最後尾に沈んだ。

    さらにアロンソはエンジンの問題によって最後のアタックさえ行えず、本来どこまでタイムを縮められたのかを確認することもできなかった。

    他車のペナルティによって決勝のスタート位置は上がるものの、ストレートスピードが重要となるモンツァではオーバーテイクにも厳しい条件となる。アロンソにとっては、与えられたパッケージから最大限を引き出しながら、レース展開のなかで訪れるチャンスを生かす戦いとなる。

  • フェルナンド・アロンソ F1イタリアGP初日「エンジン 振動 トップスピードがない」

    フェルナンド・アロンソ F1イタリアGP初日「エンジン 振動 トップスピードがない」

    フェルナンド・アロンソは、2026年F1第13戦イタリアGP初日の走行で苦戦を強いられた。FP2では電気系トラブルによって走行開始が遅れ、コースに出てからもストレートでのトップスピード不足や振動に不満を訴え、19番手に終わった。

    パワーユニット性能の重要性が高いモンツァは、アストンマーティン・ホンダにとって厳しい週末になることが事前から予想されていた。実際に金曜日はその弱点が表面化し、アロンソはFP1で21番手、FP2でもトップから2.468秒差の19番手と下位に沈んだ。

    電気系トラブルでFP2のスタートに出遅れ
    アロンソのFP2は、走り始める前から予定通りには進まなかった。マシンに電気系の問題が発生し、セッション序盤をガレージで過ごすことになった。

    チームは問題を解決してアロンソをコースへ送り出したものの、失った走行時間は大きく、他のドライバーより少ない周回数でセットアップやタイヤの確認を進めなければならなかった。

    FP1でもアロンソはコースを外れ、グラベルに片側のタイヤを落とす場面があり、アタックラップのひとつを失っていた。初日はセッションを通じて十分なリズムを築くことが難しい展開となった。

    「エンジン ストレート 振動 トップスピードがない」
    FP2でようやく走行を開始したアロンソだったが、今度はモンツァの長いストレートでマシンの弱点に直面した。

    チームから無線でマシンの感触を尋ねられると、アロンソは問題点を端的に並べた。

    「エンジン、ストレート、振動。トップスピードがない」

    高速区間がラップの大部分を占めるモンツァでは、ストレートスピードの不足がそのままラップタイムに影響する。アロンソの無線からも、コーナーだけではなく直線区間でタイムを失っていることへのフラストレーションがうかがえた。

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    モンツァでアストンマーティン・ホンダの弱点が表面化
    アストンマーティンはハンガリーGPでアップデートを投入して以降、以前より競争力を高めてきた。しかし、長いストレートを持つモンツァは、その改善だけでは補いきれない弱点が出やすいサーキットと事前から警戒されていた。

    実際、アロンソはFP2で1分25秒027。トップのジョージ・ラッセルが記録した1分22秒559から2.468秒遅れの19番手となった。

    チームメイトのランス・ストロールもドライバビリティとパワーを課題として挙げており、モンツァ初日の結果はアストンマーティン・ホンダが高速サーキットで依然として厳しい状況にあることを示すものとなった。

    土曜日に向けて限られた時間で改善へ
    アロンソにとっては、単純なパフォーマンス不足だけでなく、FP2序盤の電気系トラブルによって十分な走行時間を確保できなかったことも痛手となった。

    金曜日に予定していたプログラムを完全には消化できなかったなか、土曜日のFP3では予選に向けたセットアップを詰めると同時に、ストレートスピードや振動といった問題を可能な限り改善する必要がある。

    ハンガリー以降に上向いていたアストンマーティン・ホンダだが、モンツァでは再び厳しい現実に直面した。アロンソが無線で挙げた「エンジン」「ストレート」「振動」「トップスピード」という課題をどこまで解消できるかが、予選に向けた大きな焦点となる。