ランド・ノリス マクラーレンのWECハイパーカーをポルティマオで本格テスト

ランド・ノリス マクラーレンのWECハイパーカーをポルティマオで本格テスト

F1世界王者ランド・ノリスが、ポルトガルのポルティマオでマクラーレンの新型ハイパーカー「MCL-HY」をテストした。2027年のFIA世界耐久選手権(WEC)参戦に向けて開発が進められているマシンで38周を走行し、開発プログラムにも参加した。

ノリスは、初開催となったマドリンクでのF1スペインGPを終えると、そのままポルトガルへ移動。マクラーレン・ハイパーカーにとって5回目となるサーキットテストに加わった。

グッドウッドに続いてMCL-HYをドライブ
ノリスがMCL-HYをドライブするのは今回が2度目となる。最初の機会はグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで、2027年からFIA WECに投入されるマシンの一般公開に合わせてステアリングを握っていた。

ただし、グッドウッドではヒルクライムでの走行だったため、本格的なサーキットテストへの参加は今回が初めてとなった。

ノリスはポルティマオのアウトドローモ・インテルナシオナル・ド・アルガルヴェで、マシンへの習熟走行を行った後、全長4.653kmのコースを38周。複数の開発項目を含むテストプログラムを消化した。

テストにはマクラーレン・レーシングのファクトリードライバーであるミケル・イェンセンと、2024年FIA WECハイパーカークラスのドライバーズチャンピオンで、2027年から正式にチームへ加入するローレンス・ヴァントールも参加した。

「まず、MCL-HYを運転させてくれたマクラーレン・ハイパーカー・チームに本当に感謝しています」とノリスは語った。

「来年に向けた忙しい準備の最中に、少し楽しみながら新しいものを試す機会を与えてもらえたのは素晴らしかったです。貴重なデータもいくつか集められたと思いますし、僕自身も違った感覚やコメント、物事の見方を持ち込めたと思っています。それが、この重要なテスト期間にチームの役に立っていればうれしいです」

ノリスにとって、F1マシン以外を本格的にサーキットでテストすること自体が久々の経験だった。

「個人的にもこのチームと仕事ができたのはすごくよかったですし、新しいマシンを試せたのも刺激的でした。もう何年もF1マシン以外でちゃんとしたテストをしていなかったので、違うものを試すことができて、しかもマクラーレン・ファミリーの一員としてそれができたのは、とても特別でした」

「速いマシンをクールなサーキットで走らせて、来年のWEC開幕に向けたチームの準備を手伝うことができた楽しい1日でした。関係した皆さんに本当に感謝しています。また将来このマシンに乗れるのを楽しみにしています」

ランド・ノリス マクラーレン MCL-HY

マクラーレン「非常に素早く適応した」
マクラーレン・ハイパーカー・チームのチーム代表ジェームス・バークレーも、ノリスが短時間でMCL-HYに適応し、開発に有益なフィードバックを提供したと評価した。

「マクラーレン・レーシングにいる我々は全員がレーサーだ。F1、インディカー、そして世界耐久選手権に参戦することで、カテゴリーをまたいだエキサイティングな機会が生まれる」

「ランドはグッドウッドのヒルクライムで走らせただけでなく、さらにMCL-HYをドライブしたいと考えていた。そのため、ポルティマオでのプライベートテストに招待した」

「我々が予想していた通り、彼は非常に素早く適応し、チームにもシームレスに溶け込み、マシン開発を支える貴重なフィードバックを提供してくれた。一緒に仕事ができたことをうれしく思う。残りのF1シーズンでの成功を願っているし、近いうちに再びマクラーレン・ハイパーカー・チームに迎えられることを楽しみにしている」

ノリスのWEC参戦は未定
現時点で、今回のテストがノリスのWECレース参戦に直結するとの発表はない。F1のチームメイトであるオスカー・ピアストリや、2027年からマクラーレンのインディカー・プログラムに加わるスコット・ディクソンについても、MCL-HYでレースに出場する計画は確認されていない。

一方、ノリスには耐久レースの経験がある。2018年のデイトナ24時間レースにユナイテッド・オートスポーツのLMP2リジェで出場し、フェルナンド・アロンソ、フィル・ハンソンとマシンを共有した。

マクラーレンは2027年からMCL-HYでFIA WECの最高峰ハイパーカークラスに参戦する予定であり、今回のポルティマオテストはその開発過程の一環となる。ノリス自身も「また将来このマシンに乗れるのを楽しみにしている」と語っており、F1世界王者が今後もMCL-HYの開発に関わるのか注目される。