F1スペインGP FP3:アントネッリ首位 ハミルトンとベアマンのクラッシュで赤旗2度

F1スペインGP FP3:アントネッリ首位 ハミルトンとベアマンのクラッシュで赤旗2度

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2026年F1第14戦スペインGPのフリー走行3回目(FP3)が9月12日(土)、マドリードのマドリンクで行われ、メルセデスのキミ・アントネッリが1分32秒797でトップタイムを記録した。

2番手はシャルル・ルクレール、3番手はオスカー・ピアストリ。セッションはルイス・ハミルトンとオリバー・ベアマンのクラッシュによって2度赤旗となり、途中にはバリア修復のため時計そのものが止められる異例の展開となった。

静かな立ち上がり アウディ勢が最初にコースイン
現地時間12時30分にFP3がスタートしたが、序盤は各チームともコースインを急がず、最初の5分間は走行車両がない状態が続いた。

最初に動いたのはアウディのガブリエル・ボルトレトで、チームメイトのニコ・ヒュルケンベルグも続いた。両者はミディアムタイヤで走行を開始した。

前日のFP2でクラッシュしたアービッド・リンドブラッドは、レーシングブルズがシャシーを交換したため作業が続いており、この段階ではまだ走行できない状態だった。

アルボンがウォール接触 サインツJr.もターン7でヒヤリ
セッション開始から約15分、アレクサンダー・アルボンが最終セクターで左リアをウォールに接触させた。

大きなクラッシュではなかったものの、ウィリアムズはマシンをピットに戻して確認。リア周辺の損傷により、その後はコースへ戻ることができなかった。

カルロス・サインツJr.もターン7への進入で激しくロックアップし、そのままエスケープ方向へ直進した。ウォール目前で停止し、リバースして走行を再開している。

フェラーリ勢がペースアップ 角田裕毅も一時4番手
路面にラバーが乗り始めるとタイムが一気に縮まり、シャルル・ルクレールとルイス・ハミルトンのフェラーリ勢が上位に進出した。

ハミルトンが1分34秒284を記録してトップに立ち、角田裕毅もソフトタイヤで一時4番手まで順位を上げた。

その後、アントネッリが1分33秒664で首位に浮上。続いてルクレールが1分33秒332までタイムを縮め、前日のFP2でアントネッリが記録したベストタイムを約0.3秒更新した。


ハミルトンが最終コーナーでクラッシュ 赤旗
セッション開始から約23分、ハミルトンが最終コーナーへの進入でフロントをロックさせ、そのままバリアに衝突した。

衝撃自体は大きくなかったものの、フロントウイングを破損。ウイングがノーズ下に入り込んだ状態でハミルトンはマシンを後退させ、ピットへ戻ろうとした。

フェラーリは無線でマシンを安全な場所に停止させるよう繰り返し指示したが、ハミルトンはしばらく走行を継続。最終的にはチームの指示に従ってコース上でマシンを止めた。

この事故で赤旗が提示され、FP3は中断された。

バリア修復が長期化 FIAがセッション時計を停止
ハミルトンのマシンは比較的早く撤去されたものの、問題となったのはバリアの修復だった。

衝突によってずれたバリアを正確な位置へ戻す作業に時間を要し、赤旗から約20分が経過しても再開時刻は決まらなかった。

残り時間が減り続ければ、各ドライバーが予選に向けたアタックを十分に行えないため、FIAは残り15分38秒の時点でセッション時計を一時停止。FP3そのものを事実上中断する措置を取った。

時計を止めることで、再開後に各ドライバーが少なくとも数回のアタックを行える時間を確保した。

13時32分に再開 リンドブラッドもようやくコースイン
FP3は本来の終了予定時刻を過ぎた現地時間13時32分に再開された。

再開を待っていた各車が一斉にピットレーンへ並び、多くが新品ソフトタイヤでコースイン。ここまで実質的なタイムを記録していなかったマックス・フェルスタッペンもすぐにペースを上げた。

長い中断はリンドブラッドにとっては追い風となった。レーシングブルズはシャシー交換作業を完了させ、残り時間でようやくFP3最初の走行へ送り出した。

スペインGP

ルクレールが1分32秒台 ノリスも2番手へ浮上
再開後は路面コンディションが急速に改善し、タイムが次々と更新された。

ルクレールが1分32秒963を記録してトップに立つと、FP2の大半をギアボックス問題で失っていたランド・ノリスも1分33秒台前半へ入り、一時2番手まで順位を上げた。

オスカー・ピアストリも3番手へ浮上し、マクラーレン勢が予選を前に存在感を示した。

フェルスタッペンも上位に食い込み、メルセデス、フェラーリ、マクラーレン、レッドブルが僅差に並ぶ展開となった。

アントネッリが1分32秒797でトップ
残り約5分、アントネッリが各セクターでタイムをまとめ、1分32秒797をマークした。

ルクレールを0.166秒上回り、再びトップへ浮上。これが最終的にFP3最速タイムとなった。

ピアストリは1分32秒986で3番手。ノリス、フェルスタッペンらも続き、トップグループはコンマ数秒以内に集中した。


残り1分 ベアマンがターン11で大クラッシュ
セッション終了まで1分を切ったところで、オリバー・ベアマンがターン10から11付近でリアを失った。

マシンはスピンしながらバリアへ激しく衝突し、そのままウォール沿いを滑走。タイヤの一部がマシン上部に乗るほど大きく損傷した。

ベアマン自身は自力でマシンを降りたが、事故直後にチームへ謝罪。赤旗が提示され、そのままFP3は終了となった。

ハースは予選までの短い時間で大規模な修復を迫られることになり、ベアマンが予選に出走できるかが焦点となった。

アントネッリがFP3首位 メルセデスは全セッション最速
最終的にアントネッリが1分32秒797でトップ。2番手ルクレール、3番手ピアストリとなった。

金曜日のFP1ではジョージ・ラッセル、FP2ではアントネッリがトップタイムを記録しており、これでメルセデスは3回のフリー走行すべてで最速となった。

ただしFP3はハミルトンとベアマンのクラッシュ、長時間の赤旗中断、さらにトラフィックの影響もあり、多くのドライバーが完全な予選シミュレーションを消化できなかった。

メルセデスが依然としてポール争いの中心とみられる一方、フェラーリとマクラーレンも僅差につけており、初開催のマドリンクで行われるF1スペインGP予選は勢力図を読み切れないまま迎えることになった。