コルトン・ハータのF1参戦への道が、再び厳しい状況に直面している。キャデラックF1のテストドライバーを務めるハータは、スーパーライセンス取得に必要なポイントについて「まだ2ポイント足りない」と明かした。
2026年はFIA F2に参戦しながらキャデラックF1でFP1走行を重ねているハータだが、F1イタリアGPでは油圧系のトラブルによって走行がわずか数周で終了。スーパーライセンスポイント獲得に必要な100kmを走破できず、貴重な1ポイントを取り逃した。
モンツァのFP1で痛恨のトラブル
ハータにとって、モンツァでの週末は厳しいものとなった。
F2のフリー走行でクラッシュを喫した後、F1のFP1ではセルジオ・ペレスに代わってキャデラックのマシンをドライブ。しかし、わずか5周を走ったところで油圧系の問題が発生し、コース脇にマシンを止めなければならなかった。
キャデラックも後に油圧系の問題だったと説明しており、ハータが本格的なプッシュラップを走れたのはわずか1周だった。
このトラブルは、単にF1マシンでの貴重な走行時間を失ったというだけではない。
FP1で100km以上を走行するなど所定の条件を満たせば、ドライバーはスーパーライセンスに向けて1ポイントを獲得できる。ハータはこの制度を利用して必要なポイントを積み上げる計画だったが、モンツァでは必要な距離に届かなかった。
キャデラックで追加走行も「それでは足りない」
今後、ハータにはキャデラックF1で再び走行する機会が予定されているものの、具体的な日程についてはまだ正式に発表されていないという。
「キャデラックでの追加走行については、まだ具体的なことは何も発表されていない」
ハータはそう説明したうえで、モンツァで予定していた走行距離を消化できなかったことが今後の計画にも影響したことを認めた。
「モンツァで早い段階に走行を終えることになったことで、当然ながら僕たちの計画にはブレーキがかかった。現時点では、もう1回のセッションが予定されている」
だが、その1回だけではスーパーライセンス取得条件を満たせない可能性が高い。
追加のFP1走行で必要なポイントをすべて獲得できるのかと尋ねられたハータは、次のように答えた。
「そうは思わない。僕が把握している限りでは、スーパーライセンスまでまだ2ポイント足りない」
キャデラックは当初、2026年にハータを4回のFP1で起用する計画を発表していた。FP1はF1経験を積ませるだけでなく、スーパーライセンス取得に向けた重要な機会として位置づけられている。
F2でもポイント獲得に苦戦
もうひとつのルートとなるF2での成績も、ハータにとって思うようなものにはなっていない。
インディカーで実績を残してきた26歳のアメリカ人は、2026年にF2へと舞台を移した。その大きな目的のひとつが、F1参戦に必要なスーパーライセンスポイントの確保だった。
しかし、シーズンを通じて期待した成績を残せず、モンツァでもF2のフリー走行でクラッシュ。決勝レースもリタイアに終わり、ポイント獲得への道はさらに厳しくなった。
ハータは現在の状況について、チームのパフォーマンス不足も大きな要因になっていると語った。
「ほとんどすべての領域で十分な速さがない。それは僕にとってフラストレーションがたまることだ」
「結果が出なくて、必要なペースを見つけるのも難しい状況はフラストレーションがたまる」
F2でスーパーライセンスポイントを補うことができれば状況は変わるものの、現在の成績を考えれば簡単な道ではない。

2027年もF2継続する考えはなし
スーパーライセンス取得が不透明になるなか、ハータの2027年の去就にも注目が集まっている。
キャデラックF1での将来的なレースシート獲得を目指して欧州へ渡ったハータだが、現時点では来季の具体的なプログラムは決まっていない。
2026年シーズン終了後について尋ねられると、ハータは「待って、どうなるかを見る必要があると思う」と話すにとどめた。
一方で、ひとつだけ明確に否定した選択肢がある。
「でも、もう1年F2をやることには興味がない」
キャデラックF1で追加のFP1を走り、スーパーライセンスポイントを獲得できる可能性は残されている。しかし、モンツァで本来得られるはずだった1ポイントを逃したことで、ハータにはなお2ポイントが必要だという。
F2での苦戦も続くなか、スーパーライセンスをどのように確保するのか。そして2027年にどこでレースをするのか。キャデラックF1での将来的なレギュラー参戦を目指すハータにとって、残されたシーズンの走行機会がこれまで以上に重要になっている。
