2007年F1ワールドチャンピオンのキミ・ライコネンの息子、ロビン・ライコネンが、2027年からレッドブル・ジュニアチームに加入することが正式決定した。レッドブルが9月9日に発表した。
現在11歳のロビン・ライコネンは、幼少期からカートでキャリアを積み、国内外のRotaxおよびWSKの選手権ですでに実績を残している。レッドブルは「同世代で最も有望な若手のひとり」と評価しており、将来のF1昇格を見据えた育成プログラムの一員としてサポートしていく。
11歳のロビン・ライコネンが2027年からレッドブル育成入り
ロビン・ライコネンのレッドブル加入を巡っては、F1イタリアGPが開催されたモンツァで具体的な動きが表面化していた。
ライコネン一家はモンツァを訪れ、ロビンと父キミがレッドブル側と接触。複数の海外メディアがレッドブル・ジュニアチームへの加入が間近だと報じていたが、今回、チームから正式に発表された。
ロビンは2027年からレッドブルのドライバー育成プログラムに加わる。まだカートカテゴリーで経験を積んでいる段階であり、フォーミュラカーへのステップアップまでは時間があるが、レッドブルは早い段階からその才能を確保することになった。
父のキミ・ライコネンは2001年にF1デビューし、2007年にフェラーリでF1ワールドチャンピオンを獲得。2021年限りでF1を引退するまで19シーズンを戦い、通算21勝、103回の表彰台を記録した。
メキース「同世代で最も有望な若手ドライバーのひとり」
レッドブル・レーシングのチーム代表ローラン・メキースは、ロビンがカートですでに見せている能力だけでなく、11歳とは思えない成熟度や冷静さも高く評価している。
「ロビンはすでにカートで並外れた能力を示している。スピード、レースクラフト、そして生まれ持った才能によって、彼は同世代で最も有望な若手ドライバーのひとりとしての地位を築いている」
「同時に、彼の成熟度、冷静な取り組み方、そしてドライビングに対する明確な集中力にも感銘を受けている」
一方でメキースは、ライコネンという名前によってロビンに過度な期待やプレッシャーをかけることは避け、長期的な視点で成長を支えていく方針を強調した。
「我々の目標は、彼の肩に不必要なプレッシャーをかけることなく、一歩ずつ成長させていくことだ。モータースポーツの道のりは長い。彼が自分の可能性を最大限に引き出すために必要な時間、サポート、リソースを提供していく」
「我々は、適切な人々、適切な文化、適切な環境によるサポートがあれば、才能は開花できると強く信じている。ロビンが成長を続けていくなかで、我々が提供すると約束しているのはまさにそれだ」
「ロビンと彼の家族とともに、彼の旅の次のステップへ進んでいくことを非常に楽しみにしている」

キミ・ライコネン「家族全員が喜び興奮している」
息子のキャリアを支えてきたキミ・ライコネンも、レッドブル・ジュニアチームへの加入決定についてコメント。レッドブルとの話し合いを通じて、育成プログラムの内容に強い魅力を感じたと明かした。
「ロビンがレッドブル・ジュニアチームの一員としてレースキャリアをさらに進めていくことに選ばれ、家族全員がとても喜んでいるし、興奮している」
「ローランをはじめ、レッドブルのみんなは話し合いを通じて素晴らしいサポートをしてくれた。彼らは今後数年間にわたってロビンの成長を促し、育てていくための非常に魅力的で包括的なプログラムを用意している」
「これまでのカート活動で十分に示してきた彼の生まれ持った才能を伸ばすために必要な、あらゆる経験を与えてくれる」
レッドブル・ジュニアチームは、これまで数多くのドライバーをF1へ送り出してきた。キミ・ライコネンも、その実績を息子の将来を託す大きな理由のひとつとして挙げた。
「レッドブル・ジュニアチームは長年にわたって素晴らしい成功を収めてきた。その出身者にはセバスチャン・ベッテルやマックス・フェルスタッペンをはじめ、多くのドライバーがいる」
「だからこそ、ロビンは大きな謙虚さを持って、この名高いプログラムに加わる。レッドブルが彼に寄せてくれた信頼に応えられるよう、全力を尽くしていくだろう」
名門育成プログラムからF1への道
レッドブルは長年にわたって若手ドライバーの発掘と育成に力を注ぎ、セバスチャン・ベッテルやマックス・フェルスタッペンをはじめ、多くのF1ドライバーを輩出してきた。
2026年にはアービッド・リンドブラッドがレーシングブルズからF1に昇格しており、育成プログラムからトップカテゴリーへとつながる道は現在も続いている。
そして2027年、その育成組織にF1ファンにとって特別な名字を持つ新たな才能が加わる。
父キミがF1で最後のレースを戦ってから6年。ロビン・ライコネンはレッドブルの支援を受けながら、父とは異なる自身の道でF1を目指すことになる。
