F1のステファノ・ドメニカリCEOは、2026年F1第13戦イタリアGPでキミ・アントネッリの母国初優勝を祝福したティフォシの姿勢を称賛し、「誇りに思う」と語った。
モンツァではフェラーリ勢が勝利を逃す一方、メルセデスのアントネッリが19番グリッドから大逆転で優勝。表彰台ではフェラーリのファンからも大きな歓声を浴びた。ただし、2位のジョージ・ラッセルに対してはブーイングも起きており、ドメニカリの発言とは対照的な場面も見られた。
アントネッリを称えたティフォシに「成熟」を感じたドメニカリ
アントネッリは19番手から追い上げ、チームメイトのラッセルを破ってイタリアGPを制した。イタリア人ドライバーによるモンツァでのF1勝利は1966年以来となり、母国ファンにとって歴史的な一日となった。
フェラーリにとっては厳しいレースだった。シャルル・ルクレールは3周目にパラボリカでクラッシュしてリタイアし、ルイス・ハミルトンも6位にとどまった。それでもティフォシは、表彰台に立ったアントネッリに大きな歓声を送った。
Sky Sports F1の『Ted’s Notebook』でドメニカリは、その光景について次のように語った。
「今日のキミは勝利に値していたと思う。観客にとっても、ここでのイベントにとっても、まさに魔法のような出来事だった。そしてフェラーリのファンが彼に示したリスペクトを見ると、ここにいる人々の成熟ぶりが分かる」
「我々はみんなで誇りに思うべきだと思う。我々のスポーツは、誰かを応援することも、あるチームや別のチームを応援することもできるけれど、最後にはみんながひとつになれるということを、他の世界に示している」
「今は世界が少しおかしな状況にある。だからこそ、これは我々がやっていることの成熟を示す、いいサインだと思う」

2位ラッセルにはブーイング
一方、すべてのドライバーが同じ歓迎を受けたわけではなかった。2位に入ったラッセルが表彰台でトロフィーを掲げた際には、スタンドからブーイングが浴びせられた。
過去のイタリアGPでも、マックス・フェルスタッペンやハミルトンなどフェラーリのライバルとなったドライバーがティフォシからブーイングを受けたことがある。
ドメニカリはラッセルへのブーイングについて直接言及せず、アントネッリに対してフェラーリファンが示した敬意に焦点を当てた。
フェラーリが表彰台に届かなかった母国グランプリでありながら、イタリア人のアントネッリにはチームの垣根を越えた祝福が送られた。ドメニカリにとって、その光景こそがF1とモンツァのファン文化の成熟を象徴するものだった。
