アストンマーティンのチーム代表エイドリアン・ニューウェイは、2026年F1オランダGP決勝でフェルナンド・アロンソが18番グリッドから9位まで挽回したレースを振り返り、赤旗後に採用したタイヤ戦略とアロンソのマネジメントを高く評価した。
アロンソは9位でフィニッシュして2ポイントを獲得。一方、ランス・ストロールはマシンにダメージを負ったとみられるハンドリング問題によってリタイアした。
ニューウェイは、今回のポイントがここ数カ月にわたってマシン改善に取り組んできたシルバーストンのスタッフにとって「価値ある報酬」だと語った。
赤旗後に新品ソフトを投入
アロンソは18番グリッドという厳しい位置からレースをスタートしたが、序盤の混乱と赤旗によって状況が変化した。
アストンマーティンは赤旗後、アロンソに新品のソフトタイヤを装着。ニューウェイによれば、このタイヤを可能な限り長く持たせることがポイント獲得への最善策だと判断していたという。
「赤旗後、フェルナンドには新品のソフトタイヤを履かせた。うまくマネジメントしたことで、彼はそのタイヤでレースのほぼ半分を走ることができた」
「それによって効果的な1ストップレースを組み立てることができた。ポイント圏内でフィニッシュするためには、それが我々にとって最善のチャンスだと考えていた」
アロンソ自身も、レース後にアストンマーティンの戦略判断を絶賛。「戦略は正しかったし、スタートタイヤの選択も正しかった」と振り返り、バーチャルセーフティカー時にステイアウトした判断も含めて「チームが下した判断はすべて正しかった」と語っている。
ガスリーの追撃を抑えて9位
長いスティントを成立させたアロンソはポイント圏内に浮上。レース終盤にはピエール・ガスリーが背後まで迫ったものの、ポジションを守り切った。
「最後の数周になって初めてフェルナンドはガスリーからプレッシャーを受けたが、9位と重要な2ポイントを守るだけのペースがあった」
アロンソは今回、シャシー側に投入された新パーツについて「マシンがとても運転しやすかった」と評価しており、タイヤへの負担が小さかったことも長いスティントを可能にした要因のひとつとなった。
ストロールはハンドリング問題でリタイア
一方、ストロールにとっては対照的なレースとなった。序盤からマシンの挙動に苦しみ、最終的にはリタイアを余儀なくされた。
「ランスはハンドリングの問題に苦しんでいた。マシンに何らかのダメージを負ったことが原因ではないかと考えており、最終的にはリタイアさせなければならなかった」
ストロールによれば、マシンは空力性能で「20~30ポイント」ものダウンフォースを失っていたといい、「運転するのは不可能だった」とその深刻さを説明している。

「全員の努力に対する価値ある報酬」
アストンマーティンは今季、マシンの競争力向上を目指して継続的なアップデートを進めている。オランダGPにも新しいシャシーパーツを投入し、アロンソはその効果について明確な前進を感じたと評価した。
ニューウェイも、今回の2ポイントを単なる9位入賞以上の意味を持つ結果として受け止めている。
「今日獲得したポイントは、全員の努力に対する価値ある報酬だ」
「ここ数カ月、パフォーマンスを改善するために懸命に取り組んできたシルバーストンのチーム全員に感謝したい」
18番手から9位まで追い上げたアロンソの走りと、赤旗やバーチャルセーフティカーを踏まえた戦略判断によって手にした2ポイント。アストンマーティンにとってオランダGPは、ここ数カ月にわたる開発と現場での判断が結果につながった一戦となった。
