カルロス・サインツJr.は、2026年F1オランダGP決勝でウィリアムズのチームメイト、アレクサンダー・アルボンと接触したことについて自らの非を認め、チームとアルボンに謝罪した。
ザントフォールトで苦戦が続いていたウィリアムズだが、決勝ではアルボンがポイント圏を争う展開を見せた。しかし、終盤にサインツJr.との接触が発生。アルボンはマシンにダメージを負い、最終的にリタイアを余儀なくされた。
サインツJr.がターン1でロックアップ「チームメイトに一番やってはいけないこと」
週末を通じてウィリアムズは十分な競争力を発揮できず、サインツJr.自身も後方での戦いを強いられていた。レース終盤には、より新しいミディアムタイヤを履くアルボンが、ハードタイヤで苦戦するサインツJr.の背後まで迫った。
「僕たちは週末を通して15番手、16番手あたりで戦っていた。レースではアレックスが僕の後ろで、より新しいミディアムタイヤを履いている状況になった。僕はレース終盤、ハードタイヤですでにかなり苦戦していた」
アルボンに対してポジションを守ろうとしたサインツJr.だったが、ターン1へのブレーキングで状況が一変した。
「ディフェンスしようとしたとき、ターン1のブレーキングで大きなバンプに不意を突かれた。それでフロントが激しくロックしてしまって、その結果、アレックスまで巻き込んでしまった。チームメイトに対して一番やってはいけないことだ」
サインツJr.は、ロックアップが発生してからマシンを立て直すことができなかったと説明し、自らのミスを認めた。
「正直、あそこの大きなバンプとブレーキングで完全に不意を突かれた。それでフロントが大きくロックして、その後はリカバーできなかった」
「申し訳ないと思っている。チームとして前に進んでいく。僕たちは望んでいるポジションにいない。それだけだと思う」

アルボン「フェルスタッペンとリカルドのバクーみたいな状況ではない」
一方のアルボンは、チームメイトとの接触についてサインツJr.を強く非難することはなかった。
「こういうことは起こる。チームにとって良いことではないし、もちろん僕たちはチームに謝った。でも、フェルスタッペンとリカルドのバクーみたいな状況ではない」
これは、2018年F1アゼルバイジャンGPで当時レッドブル・レーシングのチームメイトだったマックス・フェルスタッペンとダニエル・リカルドが接触し、両者リタイアとなった一件を指している。
「もちろん振り返るつもりだけど、たぶん彼がロックアップしたんだと思う。僕も避けようとしたけど、マシンにダメージを負ってしまったのでリタイアしなければならなかった」
アルボンは戦略にも不満「ポイントは可能だった」
サインツJr.はウィリアムズにはポイントを争えるだけのペースがなかったとの見方を示したが、アルボンの認識は異なっている。
アルボンはレース中、最終的に9位でフィニッシュしたフェルナンド・アロンソと争っており、戦略が違っていればポイント獲得の可能性は十分にあったと考えている。
「レースを通してフェルナンドと一緒に走っていて、彼は最終的に9位だった。だから何が起きたのかを理解する必要がある」
アルボンは、その原因について自身ではすでに明確だと語った。
「何がうまくいかなかったのかは分かっている。最初のピットストップが早すぎて、7台の集団の後ろに出てしまった」
「フェルナンドにアンダーカットされることを警戒していたんだと思う。でも、早くピットに入りすぎたことで、実質的に第2スティントをずっと集団の後ろで過ごすことになった」
「もっと長く走っていれば、後ろのグループをオーバーカットできたと思う。本当に今日はポイントを獲得できたと思っているから、悔しい」
ウィリアムズはこれで6戦連続のノーポイント。2027年の残留を決めたばかりのサインツJr.とアルボンにとって、今回の同士討ちは望まない形で終わったレースとなった。
一方で、両者とも今回の接触をチーム内の対立に発展させる姿勢は見せていない。サインツJr.は自身のミスとして謝罪し、アルボンも責任追及より戦略面の検証を重視しており、ウィリアムズにとっては接触そのもの以上に、ポイント獲得のチャンスを生かせなかったレース全体の分析が課題となる。
