角田裕毅が、2027年のF1レギュラーシート獲得への意欲を明確にした。2026年F1第12戦オランダGPでレーシングブルズから突然の実戦復帰を果たす角田裕毅は、今回のチャンスを自らの実力を証明する絶好の機会と捉えている。
2025年限りでレッドブル・レーシングのレギュラーシートを失い、今季はリザーブおよび開発ドライバーを務めてきた角田裕毅。2027年のF1グリッドでは各チームのラインアップが固まりつつあるが、本人はレギュラー復帰を諦めていない。
「話すだけよりも、実際に走って自分に何ができるかを見せる方がいい」と語り、ザントフォールトで巡ってきた一戦をアピールの場にする考えを示した。
アイザック・ハジャーが手首の負傷によってオランダGPを欠場することになり、レッドブル・レーシングはレーシングブルズのリアム・ローソンを代役として起用。その結果、空いたレーシングブルズのシートに角田裕毅が起用された。
角田裕毅にとってF1のレース出場は2025年最終戦アブダビGP以来となる。
「これ以上のタイミングはない」突然巡ってきたチャンス
角田裕毅は今回の復帰が、自分自身をコース上でアピールする貴重な機会になると考えている。
「間違いなくいいチャンスです。これ以上のタイミングはないと思います」
「話すだけよりも、実際に走って自分に何ができるかを見せる方がいいです。自分に何ができるかは分かっています。でも、走らずにそれを示したり、証明したりするのは難しいです」
レギュラーシートを失ってからも、角田裕毅はレッドブルのシミュレーターで開発作業を続け、旧型車を使用するTPC(Testing of Previous Cars)にも参加してきた。
しかし、実際のグランプリで現行マシンを走らせ、自らのパフォーマンスを示す機会はなかった。
「レッドブルとレーシングブルズがこの機会を与えてくれたことに感謝しています。レースを通じて、自分について何かいいものを見せたいです。そして、何より大切なのは楽しむことです」
「2027年のシートが欲しい」レギュラー復帰への思い
角田裕毅は2027年に再びF1レギュラードライバーとしてグリッドに戻りたいという思いも隠していない。
「もちろん、来年シートを得たいと思っています」
一方で、ドライバーマーケットの動向は自分だけで決められるものではないとして、将来を意識しすぎることなく目の前のオランダGPに集中する姿勢を強調した。
「でも、そういうことは僕がコントロールできるものではありませんし、今は考える必要もありません」
2027年のF1グリッドではすでに多くのチームがドライバーを固めつつあり、残された選択肢は限られてきている。だからこそ、実際のレースで自らの速さを示せる今回の機会は、角田裕毅にとって大きな意味を持つ。

「ずっとマシンに乗りたかった」数カ月間の待機生活
今季の角田裕毅はリザーブドライバーとして多くのF1グランプリに帯同し、レッドブル・レーシングとレーシングブルズの戦いを間近で見てきた。
新レギュレーションのもとでマックス・フェルスタッペン、ハジャー、ローソン、アービッド・リンドブラッドがどのように2026年型マシンを走らせているかを観察し、可能な限り情報を吸収してきた。
それでも、モニター越しにレースを見るだけの日々は、角田裕毅の「もう一度レースをしたい」という思いを強くした。
「ここ数カ月はずっと画面を見ていました。シーズンが始まってから、ずっとマシンに乗ってほかのドライバーたちと競いたくて仕方がありませんでした」
「この瞬間はとにかく楽しみたいですし、もちろん100%のパフォーマンスを出します。それがいい結果につながってくれればと思います」
2027年へのアピールはコース上で
角田裕毅にとって今回のオランダGPは、現時点ではハジャーの負傷によって巡ってきた代役参戦だ。次戦以降についてもハジャーの回復状況次第であり、継続参戦が保証されているわけではない。
だからこそ、限られた機会を最大限に生かす必要がある。
オランダGPはスプリントフォーマットで開催され、金曜日のフリー走行は1時間のみ。その後すぐにスプリント予選を迎える。2026年型F1マシンで初めて実戦を戦う角田裕毅にとって、準備時間は極めて限られている。
それでも、待ち望んできたチャンスがようやく訪れた。
「この瞬間をずっと待ち望んでいましたし、現行マシンでコースに出ることを本当に望んでいました。だから楽しみにしています」
2027年に再びF1のレギュラーグリッドへ戻れるかどうかは、角田裕毅自身にもまだ分からない。ただ、本人が語るように、シートを求めて言葉を重ねるより、実際にF1マシンを走らせて実力を示す方が説得力はある。
突然巡ってきたオランダGPでの復帰戦は、角田裕毅にとって待望の実戦であると同時に、2027年のF1レギュラー復帰へ向けて自らの価値をコース上で示す重要な機会となる。
