カテゴリー: 角田裕毅

  • 角田裕毅 “フェルスタッペン後”のレッドブルF1では構想外?マルコ語る

    角田裕毅 “フェルスタッペン後”のレッドブルF1では構想外?マルコ語る

    レッドブルのトップF1チームにとって、ドライバー陣の状況は「グラスが半分満たされている」とも「半分空いている」とも言える。

    一方では、ヘルムート・マルコ博士がマックス・フェルスタッペンを「完璧なドライバー」と評している。しかしそれは同時に、オランダ人ドライバーが望めば長期契約から抜け出す可能性もあることを意味する。

    「レッドブルはバカじゃない」と2016年のF1ワールドチャンピオン、ニコ・ロズベルグはSky Deutschlandに語った。「彼らはマックスに莫大な報酬を支払い、数年契約を結んでいる。だから彼がただ立ち去れるとは思わない」

    「でも、人に残れと強制することはできない」とドイツ人のロズベルグは認めた。「もし彼が出て行きたいなら、ある時点で受け入れるしかないんだ」

    仮にフェルスタッペンがメルセデスかアストンマーティンに移籍すれば、レッドブル・レーシングには角田裕毅と、場合によってはジョージ・ラッセルしか残らないことになる。

    「マックスの貢献がどれだけ大きいかは明らかだ」とチーム代表のクリスチャン・ホーナーは『De Telegraaf』紙に語った。「そして、いつか彼抜きでやっていかないといけない日が来ることも分かっている。ただ、それが数年後であってほしい」

    「彼のパフォーマンスは本当に信じられないもので、チーム全体を一段高いレベルに引き上げているんだ」

    ホーナーは、フェルスタッペンの移籍が差し迫っているとはまったく思っていないと強調する。

    「いいや。彼は常にこのチーム、そしてレッドブル全体に忠実だった。10代でここに来て、今では27歳の父親であり、4回の世界王者だ。マックスとはいつも信頼関係のもとにやっている」

    「僕は彼が今もここでとても心地良く感じていると思っているよ」とホーナーは付け加えた。

    それでもレッドブルは明らかに将来を見据えて動いており、角田裕毅がナンバー1を担うにはまだ不十分であることを十分に認識している。

    「彼は素晴らしい予選を走った」とマルコはモントリオールで語った。「が、今度は10グリッド降格のペナルティを受けることになった」

    角田裕毅 レッドブル F1

    フェルスタッペンも、日本人チームメイトを引き上げる手助けをしていると明かした。

    「なぜギャップがあるのか説明するのは難しい」とオランダ人ドライバーは語った。「僕がどうクルマを操っているかとか、タイヤのウォームアップについてとか、アドバイスはするけど、最終的には彼自身がやるべきことだよ」

    一方で、レーシングブルズのルーキー、アイザック・ハジャーへの称賛はとどまるところを知らない。

    「アイザックはどんどん驚かせてくれる」とマルコは言った。「彼は常に安定していて、いつもQ3に進出する。何度もそれを達成しているのは驚きだよ」

    レッドブルはさらに、17歳にしてスーパーライセンスを獲得したアービッド・リンドブラッドという選択肢も手にしている。

    Sky Deutschlandがマルコに、これで英国とスウェーデンの血を引く彼が公式プラクティスに出られるのかと尋ねると、「グランプリに出走する資格を得た」とマルコは答えた。

    とはいえ、仮にフェルスタッペンがレース出場停止処分を受けた場合でも、リンドブラッドが代役を務めるという考えは否定的だ。「彼はまだ17歳だからね」とマルコは指摘する。

    「彼はどのカテゴリーでも非常に速かったし、メンタルも非常に強い。そして何より学ぶ意欲がとても高い」

    マルコはその戦略の背景をこう説明した。「我々には今まで、岩佐歩夢というひとりのリザーブドライバーしかいなかったが、彼はスーパーフォーミュラでの義務もある」

    「だから別の選択肢を持つことが重要だった。リンドブラッドは本当に偉大なドライバーになるためのすべての資質を持っているよ」

    さらに、もうひとつの“ワイルドカード”的な選択肢として、35歳のニコ・ヒュルケンベルグもいる。マルコは彼のことを高く評価していると認めている。

    「彼が予期せぬ形でF1にカムバックした後、良いパフォーマンスを見せたことは本当に認めなければならない」とマルコは語った。「彼がマックスの隣のシートを得られなかったが、むしろ良かったのかもしれないね。少し気楽に走れたから」とマルコは笑った。

    レッドブルが再び彼の獲得を狙う可能性について問われると、マルコはこう答えた。「彼はアウディと長期契約を結んでいる。それを手放すようなことはしないさ」

  • 角田裕毅 RB21で独自セットアップ レッドブルF1代表「その点でも大きな前進」

    角田裕毅 RB21で独自セットアップ レッドブルF1代表「その点でも大きな前進」

    角田裕毅は2025年F1シーズンのレッドブル・レーシング昇格後、求められていたポイント獲得を逃すのはこれで3戦連続となったが、カナダGPで18番手スタートから12位まで挽回した走りは、チーム内では復調への希望と受け止められている。

    実際には角田裕毅は予選11番手で、Q3進出をコンマ1秒未満の差で逃していた。だが10グリッド降格ペナルティにより、決勝では本来なら得られていたであろうポイントを失った可能性が高い。

    クリスチャン・ホーナーもレース後にそうした見解を示している。

    「彼のレースは1ストップ戦略を軸に展開していた。そしていったんグレイニングが発生しても、タイヤは自然にきれいになっていった」とホーナーはモントリオールで語った。

    「彼はまずまずの仕事をしたと思う。追い抜きがどれほど難しかったかは見ての通りだ。角田にはもっと自信を持って臨んでほしい。予選11番手という本来のグリッド位置からスタートできていれば、ポイントを獲得できていたはずだ」

    角田裕毅自身も、12位という結果について同様の見解を示した。

    「少なくとも、土曜日はすごく混乱した一日だったので、今日はクリーンなレースができてよかったです。それにいくつか進歩もありましたし、今週末は新しいものも導入していたので、ポジティブな方向に進めていると思います」

    「レースでは自分なりに全力を尽くしましたけど、やっぱりもっと上を目指したいですね」

    角田裕毅 F1 レッドブル・レーシング

    角田裕毅が言及した「新しいこと」とは、RB21の仕様に関係している。イモラで予選中に大クラッシュを喫して以降初めて、マックス・フェルスタッペンが表彰台に上っているのと同じ仕様のマシンを手にしたのだ。

    ホーナーは、これが今シーズンにおける角田裕毅にとって転機になることを期待している。

    「イモラで使っていたのと同じ仕様だ。今ではマックスと同じマシンを使っている。だからこの週末から何かポジティブなものを得られると期待している」

    さらにホーナーは、角田裕毅が見せているアプローチにも称賛の言葉を送った。フェルスタッペンのセットアップを真似ようとしていたこれまでのチームメイトとは異なり、角田は自分自身の道を切り開こうとしているという。

    「彼は、過去に他のドライバーがやっていたようにマックスのセットアップを採用しようとはせず、自分自身のスタイルやニーズに合った方向性を見つけようとしている。今週末はその点でも大きな前進があったと思う」

  • 角田裕毅 レッドブルF1での不振に「プレッシャーを感じている」と吐露

    角田裕毅 レッドブルF1での不振に「プレッシャーを感じている」と吐露

    角田裕毅が、レッドブル・レーシング昇格後の適応に苦しむ現状や、自身が感じているプレッシャーについて率直に語った。

    F1通算100戦目となったカナダGPで、角田裕毅はフリー走行3回目中の赤旗提示時にマクラーレンのオスカー・ピアストリを追い越したとして10グリッド降格のペナルティを受け、予選11番手ながら決勝を最後尾からスタートすることになった。

    レースではハードタイヤでのロングスティントからミディアムに履き替えて追い上げを図ったが、最終的には12位フィニッシュ。これで3戦連続のノーポイントとなった。

    スタート位置やトラフィックを踏まえて、今回の結果が最大限だったかと聞かれると、角田裕毅は次のように振り返った。

    「はい、まあそんな感じですね。

    ペースは悪くなかったですけど、すごく良かったわけでもなかったです。まあ、全体としてはそんなところです。少なくともポジティブな点としては、クルマのパフォーマンスですね。ここ最近のレースよりも、クルマのペースが普通に感じられたり、少し良くなっていたので、そこには少しモチベーションを感じられました」

    シーズン第3戦の日本GPからレッドブルへ昇格した角田裕毅は、新マシンRB21への適応の難しさを「理科室みたい」と例えるなど、開発理解に苦労していることを以前から明かしてきた。

    それでも、バーレーン、マイアミ、イモラではポイントを獲得するなど、前向きな結果も見せていたが、モントリオールではこう語った。

    「土曜日はすごく厳しい一日でした。あの10グリッド降格の、ちょっと納得いかないペナルティもありましたし」と角田裕毅はコメント。

    「特にFP3では、アップグレードも入っていて、クルマをしっかり学びたいタイミングだったのに、そこで多くの時間を失ってしまいました」

    「もちろんチームとしては、できるだけ上を目指したいですし、僕自身もそこに向けて努力してます。でも、このチャレンジ自体は、ある意味楽しんでいる部分もあります」

    「こういう時って、正直すごくプレッシャーを感じますし、楽しめていない時もあります。でも、そういう時間って、自分を成長させたり、証明したりするチャンスでもあると思っています」

    レッドブルは角田裕毅に対し、2025年シーズン終了までの起用を継続する方針を示しており、チーム代表のクリスチャン・ホーナーも「自信を取り戻すための時間とサポートを提供する」と繰り返し述べている。

    ただし、レーシングブルズで印象的な活躍を見せているルーキー、アイザック・ハジャーの存在もあり、角田裕毅の将来を巡る憶測はやむ気配がない。

    角田裕毅は、次戦オーストリアGP(6月27~29日)での巻き返しを目指す。レッドブルのホームレースとなるこの一戦は、彼にとっても今後を占う重要なターニングポイントとなりそうだ。

  • 角田裕毅10グリッド降格にレッドブルF1代表不満「他の追い越しは警告だけ」

    角田裕毅10グリッド降格にレッドブルF1代表不満「他の追い越しは警告だけ」

    クリスチャン・ホーナーは、F1カナダGPで角田裕毅に課された厳しいペナルティを受け、スチュワードの判断の一貫性に疑問を呈した。

    FP3の赤旗中に負傷したオスカー・ピアストリを追い越したとして、角田裕毅にはスチュワードから10グリッド降格ペナルティとスーパーライセンスに2点のペナルティポイントが科された。

    この結果、予選11番手だった角田裕毅は最後尾、すなわちグリッド18番手に降格となった。なおリアム・ローソンとピエール・ガスリーはピットレーンスタートだったため、角田裕毅は実質最下位からのスタートだった。

    角田裕毅は12位まで追い上げたが、ポイント獲得には至らなかった。レッドブル・レーシング代表のクリスチャン・ホーナーは、角田裕毅のペナルティの重さに疑問を呈し、レース後にクールダウンラップ中の追い越し行為で調査された7人のドライバーには、いずれも警告のみでペナルティが出されなかったこととの比較を示した。

    なお、角田裕毅がFP3の赤旗中にピアストリを追い越した際の速度は時速171km(時速106マイル)だったことが指摘されている。

    これら7人のドライバーはすべてFIAから警告を受けたが、いずれも処分は科されなかった。

    角田裕毅 レッドブル F1

    クリスチャン・ホーナーはメディアに対し、次のように語った。

    「角田は土曜に追い越しで厳しく裁かれた。一方で、レース後にマーシャルがコース上にいる中で何台かの車が追い越しをしていた」

    「だからこそ、一貫性が必要だと思う」

    「タイヤがきれいになってからは、実際にはいい走りをしていたと思うし、このサーキットでのオーバーテイクがいかに難しいかを見ても、角田は今回の内容から自信を持つべきだと思う」

    「彼が本来のグリッドポジション、つまり予選順位からスタートしていれば、ポイントを取っていただろう」

    「彼は他のドライバーがやってきたように、マックスのセットアップを模倣する方向に進まず、自分に合った道、自分のスタイルやニーズに合ったものを追求すべきだと思うし、実際にいくらか前進が見られる」

  • 『Number』最新号はF1特集 角田裕毅と日本人ドライバーの軌跡に迫る

    『Number』最新号はF1特集 角田裕毅と日本人ドライバーの軌跡に迫る

    株式会社文藝春秋は、スポーツ総合誌『Sports Graphic Number』1122号(特集タイトル:「F1総力特集 角田裕毅と日本の夢、再び。」)を6月19日に発売する。本号では、日本人で初めてF1トップチーム入りを果たした角田裕毅に焦点を当てた4年ぶりのF1大特集が展開される。

    特集の中核となるのは、レッドブルF1で奮闘する角田裕毅の独占インタビュー。「まだ限界を想像したことはない」と語る本人が、世界王者マックス・フェルスタッペンと同じマシンに挑む日々と、その中でも揺るがない自信の源泉を明かす。

    加えて、ジュニア時代からF3・F2を経てF1に至るまでの足跡を、恩師やライバルたちの証言を交えながら辿る。海外メディアからの評価や、チームスタッフが語る“問題児”時代からの変化も収録され、角田の人物像が多面的に描かれている。

    F1界の頂点に立つフェルスタッペンの異次元の頭脳に迫る技術分析や、盟友ピエール・ガスリーとの絆、レッドブルのエナジー戦略といった記事もラインナップ。2025年のタイトル争いにおける各チームの現状分析、2026年からF1復帰するホンダとアストンマーティンの構想、小松礼雄率いるハースの挑戦、F1を取り巻く環境変化など、F1を取り巻く全体像も包括的にカバーする。

    さらに、鈴木亜久里(1990年日本GP)、佐藤琢磨(2004年アメリカGP)、小林可夢偉(2012年日本GP)ら、日本人ドライバーが表彰台に上がった伝説のレースを詳細に振り返り、日本のF1史における夢の軌跡を誌面で再現している。

    そのほか、HONDAのF1復帰に向けた展望や、F1ブームが加速するアメリカ市場の分析、トヨタ復帰の可能性など、モータースポーツファン必読のテーマが目白押しだ。

    『Sports Graphic Number』1122号 概要
    発売日:2025年6月19日(木)※首都圏基準
    特別定価:800円(税込)
    発行:株式会社文藝春秋

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    『Sports Graphic Number』は1980年創刊の日本唯一のスポーツ総合雑誌。独自の視点とビジュアルで、あらゆる競技の魅力を伝えてきた。今号では、角田裕毅を起点に「F1と日本人ドライバーの夢の継承」に迫る。

  • 角田裕毅には「表彰台に上がるだけの才能はある」 レッドブルF1マルコ

    角田裕毅には「表彰台に上がるだけの才能はある」 レッドブルF1マルコ

    レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーであるヘルムート・マルコが、角田裕毅がチームで成功を収めるために必要な改善点について明かした。

    2025年シーズンにセルジオ・ペレスの後任として当初は新人リアム・ローソンを起用したレッドブルだったが、開幕からわずか2戦でその決定を変更し、角田裕毅をマックス・フェルスタッペンのチームメイトとして起用した。角田裕毅のレッドブル昇格は彼の母国グランプリである鈴鹿の直前に決定され、大きな注目を集めた。

    しかし、RB21への適応には苦戦しており、昇格以降の獲得ポイントはグランプリで4点、マイアミのスプリントで3点の合計7点にとどまっている。

    マルコは『The Inside Track』のインタビューで次のように語った。

    「裕毅はいいスタートを切った。われわれが期待していたほどの結果は出ていないが、金曜日の時点では常にマックスからコンマ1~2秒以内にいる。これはここ数年なかったことだ」

    「彼にはスピードがある。それをポイントという結果につなげなければならない。表彰台に上がるだけの才能はある。メンタル面のアプローチも改善された。裕毅がラジオで感情的になるのは皆が知っているが、それも学んで克服しつつある」

    「彼は速いドライバーだ。ただ、すべてを噛み合わせなければならない。マックスを打ち負かそうとする必要はない。それは不可能だと彼自身も認識していると思うし、今後多くのポイントを稼いでくれることを期待している」

    角田裕毅 レッドブル F1

    レッドブルのマシンはフェルスタッペンのドライビングスタイルに特化して設計されているとされ、多くのドライバーにとっては適応が難しい。そのため、角田裕毅がRB21への対応に今後も苦しむようであれば、2026年の契約延長は見送られる可能性がある。

    そうなれば、レーシングブルズのドライバーたちが後任候補として浮上してくることになる。ローソンのチームメイトであるアイザック・ハジャーはデビューイヤーから高評価を得ており、フェルスタッペンと似たドライビングスタイルを持つため、RB21にも適応しやすいとみられている。

    カナダGPの週末に先立ち、ハジャーはメディアに対し次のように語っている。

    「確かに、自分が(フェルスタッペンの)チームメイトになる準備ができているとは思わない。それは事実だ」

    「でも今いる場所で経験を積むことは良いことだと思っているし、毎週末すごく楽しんでいる。多くを学んでいるし、このマシンを運転するのも好きだ。だから将来的にどうなるか見てみよう。僕はレッドブルのジュニアドライバーだし、この道筋が自然な流れなんだ」

    またマルコは、現在F2に参戦しているレッドブル・ジュニアのアービッド・リンドブラッドにも言及し、「将来のF1候補が豊富に揃っている」と強調した。

    「リンドブラッドはまだ17歳だ。父親はスウェーデン人、母親はインド人。彼を契約したとき、実際に交渉を進めて決断したのは本人自身だった。当時まだ12歳だったはずだが、正しい質問を投げかけてきたんだ。だからわれわれのパイプラインには才能があふれている」

    将来的なF1昇格の可能性について、マルコは次のように続けた。

    「彼は印象的な存在だ。ただ、まだ結果には表れていない。ポールポジションを狙える状況で赤旗が出るなど、2回も不運に見舞われた」

    「最後の予選でも、あと0.8秒あれば通過できていた。でも彼の強みは精神力の強さとコミットメント、それに非常にプロフェッショナルな姿勢だ」

  • 角田裕毅 映画『F1/エフワン』に不満?「ブラット・ピットに抜かれすぎ(笑)」

    角田裕毅 映画『F1/エフワン』に不満?「ブラット・ピットに抜かれすぎ(笑)」

    角田裕毅が、米ニューヨークで開催された映画『F1/エフワン』のワールドプレミアに他の現役F1ドライバーともに出席。話題の映画に“出演”した自身の登場シーンについて、「ブラッド・ピットに何度も抜かれた(笑)」とユーモラスに振り返った。

    角田裕毅、映画の中で主人公ソニー・ヘイズ(ブラッド・ピット)率いるAPXGPがF1グリッドに登場するシーンに実際のF1マシンとともに登場しており、レース中に何度も“抜かれる側”として映し出される。本人もそれを自覚していたようで、プレミア後のインタビューでは笑いながらこう語った。

    「クールな映画でした。でも僕は……何度も抜かれましたね。ブラッド(ピット)に(笑)」と角田裕毅はコメント。

    「スピード感がすごくて、自分がF1マシンに乗ってる感覚になります。観る人はあの迫力を味わえると思います」

    世界的スターとの“ガチンコレース”で“やられ役”を務めた形となった角田裕毅だが、終始明るく楽しげな様子で語り、F1と映画のコラボを心から歓迎している様子だった。

    映画『F1/エフワン』は6月27日(金)より日本全国で公開。果たしてスクリーンで何回、角田裕毅がブラッド・ピットに“抜かれる”のか――それも本作のちょっとした見どころかもしれない

    角田裕毅 F1/エフワン

  • 角田裕毅は「レース自体は良い内容」レッドブルF1代表がカナダGPを総括

    角田裕毅は「レース自体は良い内容」レッドブルF1代表がカナダGPを総括

    レッドブル・レーシングのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、2025年F1第10戦カナダGP決勝を終えて、マックス・フェルスタッペンの2位フィニッシュを「チームとしてできる限りの結果」と評価し、終盤に接触を起こしたマクラーレン勢や、健闘した角田裕毅についても言及した。

    フェルスタッペンはジョージ・ラッセル(メルセデス)との優勝争いに挑んだが、序盤からタイヤの摩耗に苦しみ、2ストップ戦略で追い上げを図る展開となった。ホーナーはこの日のレース内容を次のように振り返る。

    「マックスは今日、スタートからフィニッシュまで競争力のある走りを見せてくれた。最終的にドライバーズ選手権にとっても良い結果となったし、マックスにとってはしっかりポイントを持ち帰る堅実な一日になった」

    「最後のスティントでは非常に良いパフォーマンスを見せていた。レース中、もっと攻めることができた場面もあったかもしれないが、あのスティントは本当に競争力があった。レース全体を通して、我々としてはポジティブな点が多く、しっかり自分たちの仕事に集中できていた」

    マクラーレンのランド・ノリスとオスカー・ピアストリが終盤に接触してノリスがリタイアする波乱の展開についても、ホーナーは冷静に見守っていた。

    「マクラーレンは今日、最終的に厳しいレースになってしまったが、ああいった状況でも活かせるチャンスはある。結局のところ、レースでは自分たちのことに集中するしかない。2人のドライバーがハードに競り合っているなかで、10戦目にしてあのようなことが初めて起きたというのは、むしろうまくやってきたという証拠だと思う」

    「ただ、それがレースというもの。そういう日には、いかにチャンスをモノにできるかが重要になる。今回メルセデスは素晴らしい仕事をしたし、ラッセルの優勝も見事だった。こうして勢力図が変化しうることを示すレースになったと思う」

    角田裕毅 レッドブル F1 カナダグランプリ

    また、18番グリッドからスタートし12位でフィニッシュした角田裕毅についても、ホーナーは称賛の言葉を惜しまなかった。

    「裕毅は今日、1ストップ戦略でしっかりした走りを見せてくれた。ポイントに届かなかったのは運がなかったが、レース自体は非常に良い内容だったと思う」

    今後に向けて、ホーナーはマシンの課題にも言及しつつ、前向きな姿勢を示した。

    「今週末はチームとして非常に良い仕事ができたし、持てる力をすべて引き出せた。次のレースに向けては、タイヤマネジメントとデグラデーションの改善に取り組む必要があるが、今回の内容には多くのポジティブがあった」

    レッドブルF1は次戦、フェルスタッペンの“ホーム”ともいえるレッドブル・リンクでのオーストリアGPに挑む。巻き返しを期す王者チームが、再び表彰台の頂点に立てるか注目される。

  • 角田裕毅 レッドブルF1で苦戦続く フェルスタッペン「彼自身が示すしかない」

    角田裕毅 レッドブルF1で苦戦続く フェルスタッペン「彼自身が示すしかない」

    角田裕毅のレッドブルF1での苦戦はF1カナダGPでも続いた。マックス・フェルスタッペンはチームメイトが直面している問題を正確には把握していないが、励ましの言葉を送った。

    日本GP以降、レッドブル・レーシングに加わった角田裕毅だが、オーストリアの名門チームでの戦いは決して順調とは言えない。マックス・フェルスタッペンとのギャップは依然として大きく、これは予想されていたことでもあるが、ここ数週間はさらに深刻な問題が浮上している。

    角田裕毅自身その原因についてフェルスタッペンも明確には分からないものの、レーシングニュース365を含むメディアに対し、新たなチームメイトにエールを送っている。

    「うーん、難しいよね……。でも土曜日(予選)は少し良くなっていたと思う。もちろんギャップはまだかなり大きかったけど。僕がやっていること、たとえばマシンの操作やタイヤの温め方なんかについてアドバイスはしてる。そういう意味では、僕らはしっかり連携できていると思う。でも最終的には、彼自身が走りで示さなきゃいけないことだよね」とフェルスタッペンは語った。

    角田裕毅 マックス・フェルスタッペン F1 レッドブル・レーシング

    とはいえ、角田裕毅がメンタル面で問題を抱えているとは考えていないという。

    「少なくとも僕にはそうは見えない。そうじゃないといいんだけど、正直分からない。それは本人に聞くしかないよ。でも、彼は全力を尽くしている。今週末は僕らのマシンもいくらか安定しているから、彼にとっても良い方向に向かうといい。でも、このギャップがなぜ生まれたのかを説明するのは、本当に難しいね」、RB21のマシンの中でどうもしっくりこない感覚を覚えており、その原因が分からない状態なのだ。

  • 角田裕毅 F1カナダGP決勝「もっと前でスタートできるように予選をまとめたい」

    角田裕毅 F1カナダGP決勝「もっと前でスタートできるように予選をまとめたい」

    角田裕毅(レッドブル・レーシング)は、2025年F1第10戦カナダGPの決勝を18番グリッドからスタートし、粘り強い走りで12位までポジションを回復した。前日の予選ではトラックリミット違反によりQ2進出を逃し、さらにペナルティでグリッド後退が決定。厳しい条件からのスタートとなった。

    レースでは1ストップ戦略を選択し、序盤をミディアム、後半をハードタイヤで走破。特に終盤はしっかりとタイヤをマネジメントし、複数台をオーバーテイクする力強いパフォーマンスを見せた。

    セーフティカーの導入タイミングが不利に働いたことでポイント獲得は叶わなかったが、クリーンなレース内容とマシンの改善を示す結果となった。

    これで角田裕毅は3戦連続ノーポイントとなったが、今季投入されたアップグレードのポテンシャルを感じさせる週末となり、次戦オーストリアGPへ向けて巻き返しに期待がかかる。

    「今日はマシンの感触も悪くなく、ペースは悪くなかったので、いくつかポジションを取り戻すことはできました」と角田裕毅はレース後にコメント。

    ミディアムタイヤでのスタート後は交通渋滞に巻き込まれ、「ダーティエアでなかなか自分の走りができませんでした」と振り返る。終盤にかけてはハードタイヤでじわじわと順位を上げたが、セーフティカーのタイミングが合わず、戦略的には厳しい展開を強いられた。

    「昨日のミスを取り返す意味でも、今日はクリーンなレースができましたし、今週末はマシンにもいくつかアップグレードを入れて前進できた感触があります。これが今日できるベストだったとは思いますが、もちろん満足はしていません」と悔しさものぞかせた。

    「次のオーストリアは僕も好きなコースです。チームとしっかりデブリーフして、クルマへの信頼をさらに高めたいです」

    角田裕毅 カナダGP F1 レッドブル・レーシング

    さらに、角田裕毅はレース後のインタビューでは次のように語っている。

    「前半はとにかく前のクルマが多くて、空気の影響で思うようにタイヤを使えなかったです。それでも、クルマのバランス自体はそこまで悪くなかったので、フリーエアに入れたときはラップタイムも安定していました。セーフティカーのタイミングがちょっと合わなかったのは残念ですが、そこはレースなので仕方ないです」

    「1ストップにするという判断も良かったと思いますし、マネジメントの面では成長を感じています。もちろんポイントが取れなかったのは悔しいですけど、クリーンなレースを走り切れたのはポジティブに捉えています」

    「オーストリアでは、もっと前のポジションからスタートできるように、予選からしっかりまとめていきたいですし、アップグレードの理解もさらに進めて結果につなげたいです。ホームレースなので気合い入れていきます」

    レッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表も「角田は今日ワンストップでいいレースをしました。ポイントには届かなかったが、内容は良かった」と評価。角田裕毅にとっては、手応えと課題が交錯するレースとなった。