カテゴリー: 角田裕毅

  • 角田裕毅は「ペナルティによって完全に流れが断たれた」 レッドブルF1代表

    角田裕毅は「ペナルティによって完全に流れが断たれた」 レッドブルF1代表

    レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、2025年F1イギリスGPを終えてマックス・フェルスタッペンと角田裕毅のレース内容を振り返り、難しいコンディション下での対応について評価と課題を語った。

    フェルスタッペンはポールポジションからスタートしながらも、ウェット路面に対してダウンフォースが極端に低いセットアップに苦しみ、2回目のセーフティカー明けにスピン。10番手まで後退するも、その後は巧みに順位を回復し、最終的に5位でフィニッシュした。

    「このコンディションでは、レースは常に波乱になる。そして今日も例外ではなかった」とホーナーは語る。

    「我々としては天候をある程度読み違えてしまい、ドライを想定して非常に低ダウンフォースで臨んだ。ああいったコンディションでは、ほとんど走れたものではなかった。マックスは本当によくやったと思う。最後まで諦めず走りきったし、リスタートでは不運にもトラックの悪い側に入ってしまい、その結果スピンしてしまった」

    「ただ、コースが乾き始めてからは順位をうまく取り戻したし、5位まで戻れたのはリカバリーとしては上出来だった」

    角田裕毅 F1 イギリスGP レッドブル・レーシング

    一方、角田裕毅にとっては厳しい一日となった。序盤からペースに苦しみ、オリバー・ベアマンとの接触で10秒のタイムペナルティを受け、最終的に完走者中最下位の15位でレースを終えた。

    「裕毅にとってもタフなレースだった。ペースを出すことができなかったし、ペナルティによって完全に流れが断たれてしまった。あれで挽回は難しくなった」とホーナーはコメント。

    そして最後には、「今回の結果は我々が目指していたものではないが、ニコ・ヒュルケンベルグがついに表彰台を獲得したのは素晴らしいことだ」と他チームの活躍にも敬意を表した。

  • 角田裕毅 レッドブルが雨のF1イギリスGPで2.06秒のピット作業最速

    角田裕毅 レッドブルが雨のF1イギリスGPで2.06秒のピット作業最速

    2025年F1イギリスGPで、角田裕毅とレッドブルが見事なピット作業を披露し、全チーム中最速タイムとなる2.06秒のタイヤ交換を達成した。

    この記録は、11周目にインターミディエイトタイヤへ交換した際のもので、雨に見舞われた難しいコンディションのなかでのパーフェクトな作業だった。ピットレーンでの速さは、その後の展開を大きく左右する場面でもあり、25ポイントが与えられるピットストップ・アワードでも角田裕毅とレッドブルが首位となった。

    2番手にはメルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリが2.21秒(9周目)で続き、3番手には角田のチームメイト、マックス・フェルスタッペンが2.23秒(同じく11周目)を記録した。4位にはアルピーヌのピエール・ガスリーが41周目に2.23秒を記録し、戦略面での強さを見せた。

    トップ10の主なドライバーとタイムは以下の通り:

    ■1位:角田裕毅(レッドブル)2.06秒(11周目)
    ■2位:アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)2.21秒(9周目)
    ■3位:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)2.23秒(11周目)
    ■4位:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)2.23秒(41周目)
    ■5位:アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)2.24秒(2周目)
    ■6位:ジョージ・ラッセル(メルセデス)2.35秒(38周目)
    ■7位:ルイス・ハミルトン(フェラーリ)2.38秒(11周目)
    ■8位:ランド・ノリス(マクラーレン)2.39秒(44周目)
    ■9位:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)2.41秒(11周目)
    ■10位:ジョージ・ラッセル(メルセデス)2.44秒(10周目)

    角田裕毅はレース自体では15位と苦戦したが、ピットストップにおけるチームの迅速さは際立っており、混乱の多かった雨のシルバーストンにおいて、クルーの技術力を証明する結果となった。

    動画の公開は終了しました
  • 角田裕毅 不振でもレッドブルF1は今季続投方針 マルコ「他に選択肢がない」

    角田裕毅 不振でもレッドブルF1は今季続投方針 マルコ「他に選択肢がない」

    マックス・フェルスタッペンの去就を巡る噂が飛び交う中、レッドブルはセカンドドライバーに関しても難しい決断を迫られている。角田裕毅のパフォーマンスが問題視されており、その将来に疑問が投げかけられている。

    2025年シーズン途中にリアム・ローソンの後任としてレッドブルに昇格した角田裕毅は、これまでの9戦でわずか7ポイントしか獲得できておらず、ドライバーズランキングでは17位に低迷している。

    特に苦戦が目立ったのは前戦オーストリアGPで、予選ではQ1敗退(18番手)を喫し、決勝ではランス・ストロールとフランコ・コラピントに相次いで接触。後者のインシデントでは10秒加算ペナルティが科され、2周遅れの最下位フィニッシュとなった。なおこのレースでは、フェルスタッペンがキミ・アントネッリに押し出されてリタイアしており、角田裕毅が唯一のレッドブル勢として走り切った。

    こうした状況下で、ヘルムート・マルコは母国2連戦の2戦目となるイギリスGPでオーストリアのKleine Zeitungに対し、角田裕毅をシーズン終了まで起用し続けると明言した。

    「シーズンを最後まで走らせるという計画に変わりはない」とマルコ。「我々には他に選択肢がないんだ」

    「彼とは話をしたし、エンジニアリングチームとも話をしている。シュピールベルクでは完全にキャパオーバーだった」

    「今後はマックス寄りの硬いセットアップにしすぎないようにして、彼を安定させたい。それが助けになるかもしれない」

    しかし、そのイギリスGP週末も角田裕毅には明るい兆しは見られず、金曜プラクティスではフェルスタッペンにコンマ6秒以上の差をつけられ、15番手に沈んだ。さらに、角田裕毅が使用していたのは旧仕様のRB21であり、フェルスタッペンはアップグレード版のフロアを装着していた。

    決勝では、オリバー・ベアマンとの接触で10秒のタイムペナルティを受け、最後尾の15位完走に終わった。2戦連続でペナルティを受けるなど、精彩を欠く内容となっている。

    角田裕毅 レッドブル F1

    この状況について金曜のFIA記者会見で質問を受けたレッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーも、マルコの立場を支持し、角田裕毅は今季残りも起用し続けると明言した。

    ただし2026年については、レッドブルは自陣のドライバー育成枠を優先しつつも、外部の人材にも目を向けていることを明かした。

    「まずは我々の育成プールにある才能を重視するつもりだ。角田はシーズンの残りで、このチームに相応しい存在だと証明しなければならない」とホーナー。

    「アイザック(・ハジャー)も良い仕事をしているし、リアム(・ローソン)も本来の調子を取り戻しつつある。我々の中には有望な人材が揃っている」

    「ただし、常に外部の選択肢にも目を向けている。我々としては、来年最強のラインアップを揃えたい。ここ数年、プール外のドライバーを起用したこともあるし、必要と判断すれば、再びそうすることも躊躇わない」

  • 角田裕毅 ヒュルケンベルグのF1初表彰台で現役の未経験最多出走者に

    角田裕毅 ヒュルケンベルグのF1初表彰台で現役の未経験最多出走者に

    角田裕毅は、ニコ・ヒュルケンベルグがF1初表彰台を獲得したことで、現役F1ドライバーで最多の表彰台未経験者となった。

    ニコ・ヒュルケンベルグは、F1史上最多となる表彰台未経験記録に終止符を打った。イギリスGPで見せた見事なパフォーマンスによって、ついにその瞬間を迎えた。

    キャリア通算239戦目(エントリー数は242回)となるこのレースで、ザウバーのヒュルケンベルグは戦略を見事に決め、天候が目まぐるしく変化するシルバーストンでランド・ノリスとオスカー・ピアストリに続く3位に入った。

    フェラーリのルイス・ハミルトンからは終盤のスティントで激しいプレッシャーを受けたが、磨耗したウェットタイヤでそれに耐えきり、ついに表彰台の一角をつかみ取った。

    さらに特筆すべきは、37歳のヒュルケンベルグが最後列グリッドからこの快挙を達成したことだ。

    この結果は、ザウバーにとっても2012年の日本GPで小林可夢偉が3位に入って以来となる久々の表彰台となった。

    ヒュルケンベルグの悲願達成により、これまでの最多未表彰台記録保持者の座は、かつてフォース・インディアに所属していたエイドリアン・スーティル(128戦)に引き継がれることになった。

    なお、現役ドライバーで最多の表彰台未経験者はレッドブルの角田裕毅で、今回のイギリスGP終了時点で99戦に出走している。

    それ以外で表彰台を経験していないドライバーは、フランコ・コラピント(アルピーヌ)、オリバー・ベアマン(ハース)、リアム・ローソン(レーシングブルズ)、アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)、ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)とルーキーだけだ。

    角田裕毅 F1

    2010年にF1デビューを果たしたヒュルケンベルグは、長年にわたり中団の堅実なドライバーとして知られてきたが、トップ3入りだけは長らく実現できずにいた。

    最も惜しかったのは、2012年のブラジルGPだ。雨に見舞われたこのレースで一時はフォース・インディアのマシンで首位を走っていたものの、当時マクラーレンに所属していたハミルトンとの接触によりリタイアを余儀なくされた。

    2019年末でフルタイムシートを失ったが、2023年にハースから復帰を果たし、再び安定してポイントを稼ぐ存在へと返り咲いた。

    現在はアウディのワークスチーム移行を控えるザウバーでドライブしており、スペインGPでは5位に入るなど好調を見せていた。そしてついに、長年の悲願だったF1初表彰台をシルバーストンで手にした。

    なお、ヒュルケンベルグはF1での表彰台獲得には時間を要したが、2015年にはポルシェのドライバーとしてニック・タンディ、アール・バンバーと共にル・マン24時間レースで総合優勝を果たしている。

  • F1イギリスGP:角田裕毅 3戦連続でペナルティポイント ベアマンと接触で処分

    F1イギリスGP:角田裕毅 3戦連続でペナルティポイント ベアマンと接触で処分

    角田裕毅はF1イギリスGPでオリバー・ベアマンとの接触により、10秒タイムペナルティとともに今季3戦連続となるペナルティポイントを科された。

    レッドブルのドライバーである角田裕毅は、レース中にターン6でベアマンと接触。スチュワードは接触の原因が角田裕毅にあると判断し、通常のペナルティに加え、ドライバーズライセンスに1点のペナルティポイントを加算した。

    スチュワードは次のように説明している。

    「ターン6の外側で87号車(ベアマン)が22号車(角田)を追い越していた。87号車はコーナーの頂点で明らかに22号車よりも前にいて、コントロールされた走行をしていたため、コーナーへの優先権を有していた」

    「22号車は軽いオーバーステアを喫し、その結果として87号車と接触した。87号車はターン6の出口でスピンを喫し、ターン7の後でコースに復帰する必要があった。このため22号車には10秒のタイムペナルティを科す。ただし、レース中の難しいコンディションを考慮し、ペナルティポイントは1点のみとした」

    角田裕毅はこの処分により、3戦連続でペナルティポイントを受け、累積6点となった。カナダGPでは赤旗中にオスカー・ピアストリを追い越し、オーストリアGPではフランコ・コラピントと接触して、それぞれ処分を受けていた。12 か月のサイクルで 12点のペナルティ ポイントを受け取ったドライバーには、1 レースの出場停止処分が科せられる。

  • 角田裕毅 F1イギリスGP決勝 「根本的なところで遅すぎた」

    角田裕毅 F1イギリスGP決勝 「根本的なところで遅すぎた」

    角田裕毅(レッドブル)は2025年F1イギリスGPで15位完走。レース中の接触によりタイムペナルティを受け、厳しい展開の中で最後尾でのフィニッシュとなった。

    レースはドライで始まったが、途中から降雨に見舞われ、コンディションは急変。角田裕毅は序盤から下位グループでの混戦に巻き込まれ、ペース不足に苦しんだ。

    「簡単なレースではなかったです。でも、自分自身としてはそれほど荒れた展開ではなかったと思います。ただ、ペースがまったくなくて、ドライのときもそれは同じでした」と角田裕毅は振り返る。

    最大のトラブルは、リスタート直後の接触だった。ハースのオリバー・ベアマンを軽く接触したことで彼をスピンさせ、スチュワードは角田裕毅に10秒のタイムペナルティを科した。

    「オリバーとの接触は本当に微かなものでした。でもあのコンディションでは、それでも大きな影響が出てしまうんです。レース後すぐに彼に謝りに行きました」

    角田裕毅 F1 イギリスGP レッドブル・レーシング

    長いスティントでもペースは上がらず、タイヤのデグラデーションにも苦しめられたという。

    「いつものようにタイヤのデグが大きくて、それが一番の問題でした。レインコンディションではけっこう自信もあったんですけど、それでもペースが全然出ませんでした。ダウンフォースの影響もあると思いますが、それだけじゃなくて、もっと根本的なところで遅すぎました」

    ただし短いスティントでの挙動にはいくつかポジティブな点もあったとし、次戦ベルギーに向けて巻き返しを誓った。

    「スパでは仕様が少し変わる予定なので、それまでにしっかり準備して、良いレースができるように頑張ります」

  • 角田裕毅 2戦連続の最下位 接触でペナルティも反撃ならず F1イギリスGP

    角田裕毅 2戦連続の最下位 接触でペナルティも反撃ならず F1イギリスGP

    レッドブルの角田裕毅は、2025年F1イギリスGP決勝で15位完走となり、前戦オーストリアGPに続いて2戦連続の最下位に沈んだ。中盤のリスタート直後、ターン1でオリバー・ベアマン(ハース)に接触してスピンさせたとして10秒加算ペナルティを科され、ポジションを大きく落とす苦しい展開となった。

    11番手からのスタートとなった角田裕毅は、序盤の雨とインターミディエイトタイヤによる滑りやすい路面の中で慎重な立ち上がりを見せていたが、中団グループの混戦に巻き込まれるかたちで徐々にポジションを落とした。

    転機となったのはレース中盤、セーフティカー明けのリスタート直後(29周目)。ターン1で前を走るオリバー・ベアマン(ハース)のイン側に飛び込みを試みた際に接触。ベアマンはスピンを喫し、角田裕毅には「コリジョンの原因」として10秒のタイムペナルティが科された。

    この接触により角田裕毅は最下位まで後退し、以降は終始単独走行。戦略やタイヤ交換でも挽回の糸口は見つからず、難しいコンディションの中で他車との競り合いに加わることなくレースを終えた。

    好調だった前半戦とは対照的 チーム内での差も浮き彫りに
    今季前半は一発の速さと安定感を武器に、チームメイトのマックス・フェルスタッペンに迫る走りを見せていた角田裕毅。しかしここ2戦は、オーストリアでのスタート直後の接触、そして今回のペナルティと、立て続けに結果を残せないレースが続いている。

    イギリスGPではフェルスタッペンも難しいレースを強いられたが、スピンを喫しながらも着実に順位を回復し5位でフィニッシュ。両者の結果差が開いたことで、レッドブル内の序列や信頼のバランスにも影響を与えかねない状況だ。

    次戦スパでの立て直しが急務 タフなサーキットで巻き返しなるか
    角田裕毅にとっては、気持ちの切り替えとともに、ここからの立て直しが重要になる。次戦はF1屈指のハイスピードコースであるスパ・フランコルシャンを舞台とするベルギーGP。例年、天候の急変やセーフティカーの多発、ストラテジーの幅広さで知られ、波乱が起きやすいグランプリでもある。

    レース展開次第では上位進出のチャンスも見込めるだけに、角田裕毅にとってはリズムを取り戻す絶好の場。冷静さと攻めのバランスを取り戻し、厳しい流れを断ち切れるかに注目が集まる。

    角田裕毅 F1 イギリスGP

    2025年F1 イギリスGP 決勝 順位・結果

    1.ランド・ノリス(マクラーレン)
    2.オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
    3.ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)
    4.ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
    5.マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
    6.ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
    7.ランス・ストロール(アストンマーティン)
    8.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
    9.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
    10.ジョージ・ラッセル(メルセデス)
    11.オリバー・ベアマン(ハース)
    12.カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
    13.エステバン・オコン(ハース)
    14.シャルル・ルクレール(フェラーリ)
    15.角田裕毅(レッドブル)
    DNF.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
    DNF.アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)
    DNF.ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)
    DNF.リアム・ローソン(レーシングブルズ)
    DNF.フランコ・コラピント(アルピーヌ)

  • 角田裕毅 レッドブルF1で改善糸口「フェルスタッペンのセットアップとは分離」

    角田裕毅 レッドブルF1で改善糸口「フェルスタッペンのセットアップとは分離」

    レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは、角田裕毅の今後のアプローチ変更について語った。

    ヘルムート・マルコによると、角田裕毅は前戦オーストリアGPでのパフォーマンスに改善の余地があったとして、今後はフェルスタッペンのセットアップから意図的に切り離した方向で進めるという。

    「彼とエンジニア陣で話し合いを行い、マックスのセットアップからもっと切り離すことにした。それが角田のパフォーマンス回復につながると期待している」とオーストリア紙「Kleine Zeitung」に語った。

    今週末のイギリスGP予選では角田裕毅は12番手につけたが、マルコは「明らかに改善が見られたし、この接戦の中では悪くない結果だ」と評価した。

    角田裕毅 レッドブル F1

    マルコ博士、フェルスタッペンのポールを称賛「マックス・ファクターがすべてだった」
    2025年F1イギリスGP予選でマックス・フェルスタッペンが劇的な一撃でポールポジションを獲得。レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは、独「Sky Deutschland」の中継インタビューで、その裏側を語った。

    「金曜の段階で、アンダーステアを解消できてバランスが整えば、我々はトップ争いができると分かっていた。ロングランの内容がそれを示していた」とマルコ。

    「非常に小さな変更を少しずつ重ねながらクルマを整えていった。そして決定的な瞬間に“マックス・ファクター”が炸裂した」

    今回投入されたアップデートについても「オーストリアとは違って、今回ははっきりと効果があった」とし、「こうしたマシンではセッティングが簡単ではないが、正しい方向に進めたことでこの成果につながった」と手応えを語った。

    決勝レースに向けては「非常に接戦になる。タイヤの扱いと戦略がカギになるが、我々はその点でもしっかり準備できている」としつつ、日曜に雨の可能性もある点に触れ「ダウンフォースが小さめの仕様だからこそ、マックスが真価を発揮する場面になる」と述べた。

    フェルスタッペンの父ヨスもチームと喜びを分かち合っており、「今夜はホーナーの自宅で全員でバーベキューをする予定だ。チームの雰囲気はとてもいい」とマルコは笑顔を見せた。

  • F1イギリスGP予選 角田裕毅にホーナー代表が「フェルスタッペン並みの走り」

    F1イギリスGP予選 角田裕毅にホーナー代表が「フェルスタッペン並みの走り」

    角田裕毅のQ2敗退と、F1イギリスGP決勝11番グリッドという結果について、レッドブル・レーシングの代表クリスチャン・ホーナーは「マックス・フェルスタッペンのポールラップに匹敵する素晴らしいパフォーマンスだった」と高く評価した。

    角田裕毅はQ3に進めず12番手で予選を終えたが、オリバー・ベアマンのグリッド降格により、決勝は11番グリッドからスタートする。

    フェルスタッペンが予想外のポールを獲得したことで、ふたりのレッドブルドライバーのパフォーマンス差がまたも強調されることになった。フェルスタッペンがマシンのパフォーマンスを最大限引き出して結果を出す一方で、角田裕毅は順位の面では遠く及ばなかった。

    ただ、今週末の角田裕毅の走りには、1ラップのパフォーマンス面で小さな、しかし確かな進歩が見られた。そしてホーナーは、結果からは想像しにくいほどの称賛を贈っている。

    フェルスタッペンのポールラップを「素晴らしいパフォーマンス」と評したホーナーは、こう語った。

    「角田も同じくらい素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたが、不運に見舞われた。ラップの最初にパワートラブルが起きて、多少妨げられた。我々としてもその原因を調べる必要があるが、彼は確かにマシンの中で何かを見つけてくれた」

    角田裕毅も「Q2のラップはとてもクリーンだった」と振り返ったが、「ラップの最初でパワーを失ってしまった」と明かした。最終コーナー手前でエンジンモードを“リチャージ”から“フルデプロイメント”に切り替え、プッシュラップに入ろうとした際、「いつも得られるはずのパワーがなかった」と話した。

    「ターン3まででコンマ1秒くらいロスしてしまって、他にも加速時のブーストがいくつか効いていなかった」

    「そう考えるとラップ自体はかなり良かったと思いますし、今回はタイム差が本当に僅かだったので、Q3には進めていた可能性が高かったと思います。本当に悔しいです」

    角田裕毅 F1 イギリスGP レッドブル・レーシング

    実際、角田裕毅のラップにはQ3進出の可能性が十分にあり、そうなっていれば5月のマイアミ以来となるQ3進出で、過去5戦で2度しかQ2に進んでいなかった流れの中では小さな快挙だった。

    角田裕毅はフェルスタッペンに比べればまだ速さでは劣っているが、その差は縮まりつつある。FP3では0.5秒差だったが、Q1では0.4秒差まで詰めており、トラブルがなければQ2ではさらに差を詰められていた可能性もある。しかも、シルバーストンは今季屈指のロングラップであり、フェルスタッペンが新型フロアを使用していた一方で、角田裕毅は旧型仕様のままだったことを考えると、チームは静かにその進歩を評価している。

    Q2のラップでは第2セクターの終盤までフェルスタッペンとほぼ互角のタイムを記録していた。マゴッツ~ベケッツの中間までは同等で、ターン3までにパワートラブルで失ったタイムを取り戻す走りを見せた。

    ただし、ベケッツからチャペル、そしてハンガーストレートにかけてはやや遅れを取っており、それは角田裕毅が語る「ブースト不足」による可能性もあるが、ドライビングスタイルの差もあった。角田裕毅は8速を維持したままだったが、フェルスタッペンは7速までギアを落とし、回頭性を活かしてスムーズに旋回していた。

    また、ストウでの立ち上がりでもフェルスタッペンは角田裕毅より0.1秒速く、最終セクターでは角田裕毅が0.2秒をロスした。これは左コーナーへの進入でスピードを乗せすぎて、左右の複合コーナーで最低速度が落ちたことが影響していたと見られる。ただし、立ち上がり自体は悪くなかった。

    フェルスタッペンと同等の走りだったかといえば、明らかにそうではない。ふたりの間には依然として差があり、ホーナーの評価はやや誇張されたものだ。ただ、角田裕毅の走りに光明が見えてきたことは確かだ。

    角田裕毅 イギリスグランプリ F1 レッドブル・レーシング

    「今までで一番クリーンな週末だったと感じています。週末の流れや自信の持ち方など、すべてが良い方向に向かっていましたし、予選でもマシンの感触がとても良かったです」

    「毎回、大事なところで何かしらトラブルが起きるのが本当に悔しいです」

    Q3進出はならなかったが、チームとしては日曜の決勝でポイントを狙えると見ている。もしそれが実現すれば、5月のイモラ以来となる4戦ぶりの入賞となる。ただし、オーストリアGPのような内容では厳しい。あのレースでは角田裕毅の走りは荒く、タイヤマネジメントにも苦しんでいた。

    角田裕毅は「少なくともP18スタートじゃないのは助かります」と笑い、「最後にポイントを取ったのがいつだったか覚えていませんが、チームを喜ばせるためにも結果を出したいです」と語った。

    ただし、オーストリアでタイヤが「溶けていた」と感じ、「ペース差が大きすぎた」理由については、まだ明確には分かっていない。

    「まだ完全には分かっていない部分があります。だから明日のレースも簡単ではないと思います」

    「それでも、いくつか進歩はありました。FP2のあと、レースで何を改善すればいいか分かりましたし、楽観的な気持ちは持っていますが、まだ全体像が見えているわけではありません」

    「同時に、まだ細かい部分で足りないものがあると感じています。マシンにもこれからもっと引き出せるものがあるはずなので、今後のレースでどうなるか楽しみにしています」

  • 角田裕毅 F1イギリスGP予選 「最後のアタックでパワーロスのトラブル」

    角田裕毅 F1イギリスGP予選 「最後のアタックでパワーロスのトラブル」

    角田裕毅(レッドブル)は2025年F1イギリスGP予選でQ2敗退を喫し、トップ10進出にはわずかに届かなかった。レッドブル・レーシングのマシンは好調だったものの、決定的なアタックラップでパワー出力に異常が発生してタイムを伸ばしきれなかったことが、Q3進出を阻んだ要因だったと明かした。

    ハースのオリバー・ベアマンが10グリッド降格ペナルティを受けたことで、角田裕毅は日曜決勝を11番グリッドからスタートする予定となっている。

    ここ数戦と比べれば、角田裕毅にとっては着実な前進と言える内容だった。ただ、チームメイトのマックス・フェルスタッペンがポールポジションを獲得したことを踏まえれば、角田にも今季最高の予選結果を出すチャンスは十分にあった。

    「マシンの感触は悪くなかったんですが、最後にあのトラブルが出たのが本当に悔しいです」と角田裕毅は予選後に語った。

    「普段なら最終コーナーからアタックラップに入るときに出るパワーが出なくて、ターン3の時点でもうコンマ1秒失っていました。そこからメインストレートまでの間でもずっとです」

    「いくつかのコーナー出口でも、普段感じるような加速感、いわゆる“ブースト”のようなものが効いていなかったです。データでも明らかに分かっていて、特にターン3で顕著でした。せっかくこれまでの週末はすごく順調だったので、こういうトラブルが出てしまったのは本当に悔しいです」

    「なので、そういう状況を考えたら、ラップ自体はかなり良かったと思います。全体的に接戦だったし、たぶん普通に行っていればQ3に行けてたと思います。本当に悔しいです。Q3は可能だったと思います」

    角田裕毅 F1 イギリスGP イギリスグランプリ

    角田裕毅「進歩には満足している」
    Q3進出は逃したものの、角田裕毅は週末を通じた自身の進歩には満足しているという。FP1を欠場したにもかかわらず、イギリスGPは「これまでで一番クリーンな週末」だったと振り返った。

    「自分の進歩には本当に満足しています。これまでで一番クリーンなレース週末だったと思います」と角田裕毅はコメント。

    「自信もあるし、すべてがかみ合ってきています。予選中もマシンの感触は良かったです」

    「いつも何かしら起きるのが最後のプッシュのところで…まあ、いつも最後ってわけじゃないですけど、今回は最後のプッシュのときでした。そこが大事なときなんです。だからすごく悔しいです。さっきも言ったとおり、あれがなければQ3に行けてました。本当に悔しいですね」

    角田裕毅が最後にポイントを獲得したのは、エミリア・ロマーニャGPの10位だった。角田は、決勝での巻き返しに自信をのぞかせている。

    「少なくともP18スタートじゃないし…ポイントにも近い位置なので、それは助かります。レースを楽しみにしています。正直、ポイントを取ったのはだいぶ前なので、ちゃんとポイント取ってチームを喜ばせたいです」

    「もちろん厳しいレースになるとは思いますけど、徐々にペースも上がっていましたし、マシンのパフォーマンスも引き出せていたので、今週末はすごくいいステップが踏めたと感じています。それだけに、ただ普通に予選をしたかったという気持ちが強いです」

    「今の目標はポイント獲得ですけど、ここ数戦と比べても、今回はそれを狙える良いポジションにいると思います。セットアップにはけっこう満足していますし、週末を通して行ってきた変更も上手くいったので、前向きな気持ちでいます」

    「レースに向けて、何を改善すべきかも把握しています。だから前向きに考えています。とはいえ、まだ全体像は見えてないですし…マシンにもまだ伸びしろがあると思っています」

    「FP2でのロングランペースもポジティブな感触がありましたし、明日のレースでどう改善すればいいかもしっかり分かっています」