カテゴリー: 角田裕毅

  • 角田裕毅 レッドブルF1でフェルスタッペンから教わった「強い酒」

    角田裕毅 レッドブルF1でフェルスタッペンから教わった「強い酒」

    角田裕毅は日本GP以来、マックス・フェルスタッペンのチームメイトとしてレッドブル・レーシングで走っている。角田はこの4度の世界王者を惜しみなく称賛するとともに、自身にとってフェルスタッペンがどんな存在か、非常に個人的なエピソードも明かした。

    レッドブル公式YouTubeチャンネルの最新エピソード「Behind the Charge」で、角田裕毅は次のように語っている。

    「正直、みんながマックスの何を見ていないのか分からないです。本当に純粋にいい人なんです」

    フェルスタッペンを称賛したのは角田裕毅だけではない。ピットウォールで彼を支えるジャンピエロ・ランビアーゼも、フェルスタッペンがしばしば“悪役”として描かれるのは全く不当だと指摘している。

    角田裕毅とマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)

    フェルスタッペンが角田裕毅に教えた“強い酒”
    角田裕毅にとって大きな変化となったことがある。それは現チームメイトのおかげで知った“強い酒”だ。

    「マックスに会うまでは、ジントニックなんて飲まなかったんです。彼のおかげで僕の人生が新しくなりました」

    アルコールだけでなく、フェルスタッペンはオランダ語のいくつかの悪い言葉も角田裕毅に教えたという。

    総じて、角田裕毅はフェルスタッペンのチームメイトとしての日々を楽しんでいる。しかし、サーキット上では苦戦が続く。ハンガリーGPを終えた時点で、角田裕毅はレッドブルの現ドライバーとして最も長くポイントから遠ざかっており、先週末のブダペストでは17位に終わった。

  • 角田裕毅 F1夏休み前にレッドブル本社で作業「後半戦はもっと強くなる」

    角田裕毅 F1夏休み前にレッドブル本社で作業「後半戦はもっと強くなる」

    角田裕毅(レッドブル)は、夏休みに入る前に本拠地ミルトンキーンズのファクトリーで作業を行う必要があると明かした。

    F1はハンガリーGP終了後からサマーブレイクに入り、次戦オランダGP(ザントフォールト)までレースは行われない。FIAの競技規定では、全チームが最低14日間の工場閉鎖を義務付けられており、その間はシミュレーター作業やファクトリー作業、テストを行うことはできない。

    一部のチームはハンガリーGP直後からこの2週間を消化しているが、レッドブルは今週後半から閉鎖期間に入る予定で、それまでは通常業務が続くという。角田裕毅はその間に課題解決に取り組み、休暇に入ると語った。

    「明日はすぐにファクトリーに向かってシミュレーターに入ります。何がうまくいかなかったのかを調査し、夏休みの間もハードワークして、シーズン後半を今回のような形で始めないようにしたいです。悔しいですが、前向きにとらえて、もっと強くなって戻ってきます」

    その後、角田裕毅は日本に帰国し、鈴鹿サーキットでホンダ・レーシング・スクール・鈴鹿(HRS)の特別講師を務めた。

    角田裕毅 F1 レッドブル角田裕毅は夏休み前にレッドブル本社での作業に臨むと語った

    2025年の苦戦
    開幕直後の2戦でレーシングブルズから好走を見せた角田裕毅は、不調のリアム・ローソンに代わってレッドブルに昇格した。序盤はポイントを獲得する走りもあったが、直近7戦は無得点が続いている。

    この間、チームメイトのマックス・フェルスタッペンは同じマシンで63ポイントを稼ぎ、角田裕毅のレッドブル加入後の通算成績は12戦でわずか7ポイント。フェルスタッペンはチームの総得点194ポイント中187ポイントを獲得しており、数字上の差は大きい。

    両タイトル獲得の可能性はすでに失われているが、コンストラクターズ選手権3位はまだ狙える位置にあり、そのためにも角田裕毅の安定したポイント獲得が求められている。

  • 角田裕毅 F1評論家が苦言「フロントウイングを言い訳にするのは甘い」

    角田裕毅 F1評論家が苦言「フロントウイングを言い訳にするのは甘い」

    角田裕毅の苦戦が2025年F1第14戦ハンガリーGPでさらに深刻化した。レッドブルに昇格して以来、予選Q1敗退、ピットレーンスタート、そして決勝では17位フィニッシュという三重苦に見舞われ、7戦連続ノーポイントというチーム史上初の記録を更新してしまった。

    レース後、角田裕毅は中盤でフロントウイングのガーニーフラップが脱落し、空力バランスが崩れたことを原因に挙げ「レースは事実上、あの瞬間で終わっていた」と説明したが、元F1ドライバーで現在は解説者のマルク・スレールはこの発言を「言い訳」に過ぎないと断じた。

    マルク・スレール「フロントウイングのせいにするのは甘い」
    「フロントウイングの欠陥だけでは言い訳にならない」──マルク・スレールは『Motorsport-Total』の取材にそう語り、角田裕毅の主張を一刀両断した。

    「仮にガーニーフラップが脱落していたとしても、それがレースに決定的な影響を与えたとは言えない。問題はそれ以前から明らかだった。角田裕毅はレース序盤からまったく速さを示しておらず、後方集団に埋もれていた。仮にマシンが完璧でも、ポイント争いに絡める内容ではなかったはずだ」

    事実、角田裕毅は決勝をピットレーンからスタートし、すぐに隊列の最後尾に追いついたものの、アルピーヌ勢(ピエール・ガスリーとフランコ・コラピント)の背後で長時間走行し、抜け出すことができなかった。

    さらに、サウバーのニコ・ヒュルケンベルグは5周目にピットインし、その時点では角田裕毅から15秒以上後方だったが、角田裕毅の最初のピットストップ(20周目)の直前には前に出ていた。その後、角田裕毅はソフトタイヤで2スティント目に臨んだが、巻き返しの兆しは見られず、37周目にハードタイヤに交換しても順位は動かなかった。

    数字が物語る不振の現実 7戦ノーポイント、4度のQ1敗退
    角田裕毅の低迷は、成績の数字にも如実に表れている。今季5月のエミリア・ロマーニャGP(イモラ)で10位入賞を果たして以来、モナコとハンガリーで17位、オーストリアで16位、イギリスで15位と、下降傾向が続いている。特にオーストリアとイギリスでは、レッドブルのF1参戦20年の歴史で初めて、ドライバーが2戦連続で最下位フィニッシュという不名誉な記録を樹立した。

    また、角田裕毅は今季ここまでQ1敗退が4回。すべてレッドブルに昇格してからの記録だ。序盤5戦ではバーレーンGPでの9位を含め7ポイントを獲得していたが、それ以降の7戦では一度もポイントを得られず、獲得ポイントとノーポイント完走の数が並んでしまった。

    角田裕毅 F12025年F1ハンガリーGPで走行するレッドブルの角田裕毅

    レッドブルのコンストラクターズランキングも厳しい状況だ。現在マクラーレンが559ポイントで首位を独走し、フェラーリ(260pt)、メルセデス(236pt)に続いて、レッドブルは194ポイントの4位にとどまっている。

    角田裕毅の将来は「すべてがオープン」 夏休み明けに判断へ
    この苦境のなか、レッドブルのモータースポーツアドバイザー、ヘルムート・マルコはハンガリーGP後に、角田裕毅の来季以降の去就について夏の間に検討し、判断すると明言した。

    「すべては未定だ」──マルコはそう語り、現在の契約が2025年限りであることを改めて認めた。

    角田裕毅にとって、フロントウイングの損傷は確かに不運ではあったが、それ以前の走りにも説得力を欠いていたのは否めない。マルク・スレールの批判は厳しいが、内容において的を射ている。夏休み明けの決断に向けて、角田裕毅には“言い訳無用”の反撃が求められている。

  • 角田裕毅 F1夏休み中にホンダ・レーシング・スクール鈴鹿にサプライズ登場

    角田裕毅 F1夏休み中にホンダ・レーシング・スクール鈴鹿にサプライズ登場

    F1は現在サマーブレイク中だが、角田裕毅(レッドブル・レーシング)が鈴鹿サーキットを訪問し、ホンダ・レーシング・スクール・鈴鹿(HRS)のFormulaクラス アドバンスコース最終回にサプライズで登場した。

    3月の入校から半年間、トップドライバーによる指導を受けてきた受講生たちの前に、スクール卒業生で現役F1ドライバーの角田裕毅が講師のひとりとして現れ、場内は驚きと緊張に包まれた。

    角田裕毅はレッドブル・レーシングのレーシングスーツ姿で現れ、「なんか俺が緊張してくるわ」「スーツがこれしかなかったんですよ」と笑顔でコメント。カメラを向けられると「結構緊張してるんだもん。みんなと一緒ぐらいに。このカメラが…ダメだわ」と照れた様子も見せた。

    「変に知られたら準備されるかなって。いつも通り、僕のこと気にしないで」と語った角田裕毅の言葉通り、参加者たちは通常通りの走行に臨み、最終日の結果を踏まえてスカラシップ選考会へ進出する3名が決定。角田裕毅のように世界の頂点を目指す受講生たちは、次のステージへの挑戦権をつかんだ。

    この日得た経験は、全受講生にとって今後の大きな財産となるに違いない。

    角田裕毅 F1レッドブル・レーシングのレーシングスーツ姿で登場した角田裕毅

    さらに、DAZNでは今回の訪問にあわせて角田裕毅の1日に密着した特別企画も実施。自身も卒業生である角田裕毅がHRSの修了式にサプライズ登場し、後輩たちとともにマシンを走らせた様子を完全収録した。加えて、レッドブル昇格後の戦いの舞台裏を鈴鹿サーキットで独占告白。代表交代がもたらしたチームの変化、エンジニアとの関係、そして後半戦への熱い思いを語った。

  • 角田裕毅 レッドブルF1代表が起用継続を明言「必要な環境を与える」

    角田裕毅 レッドブルF1代表が起用継続を明言「必要な環境を与える」

    ローラン・メキースは、レッドブルがF1において角田裕毅を全面的に支援し続けており、マシンから最大限のパフォーマンスを引き出すための作業が進行中の間は、彼を交代させる計画はないと述べた。

    マックス・フェルスタッペンがレッドブルに加入して以来、彼の隣のセカンドシートは入れ替わりの激しいポジションとなり、頻繁に議論の的となってきた。

    ダニエル・リカルドがオランダ人ドライバーの影響下から離れる道を選んだ後、チームはピエール・ガスリーとアレクサンダー・アルボンを起用したが、いずれも期待に応えられず短期間で交代となった。

    セルジオ・ペレスはより長い期間起用され、当初は成功を収めたが、フェルスタッペンが4度目のタイトルを目指す中で成績が低下。シーズン末にはリアム・ローソンと交代となった。

    しかし、ローソンの在籍はわずか2戦で終わり、その後角田裕毅がシートを得た。だが、この日本人ドライバーも手強いRB21を乗りこなすのに苦戦しており、またもやおなじみの展開になりつつある。

    角田裕毅は複数回のQ1敗退、ポイント獲得の途絶、そしてコンストラクターズ選手権でレッドブルが期待したほどの貢献を果たせていない。

    表面的には、また交代が迫っているようにも見える。しかし、新たな指揮体制の下では、そうではない可能性もある。

    解任されたクリスチャン・ホーナーに代わって就任し、レーシングブルズでの技術的背景を持つメキースは、より忍耐強い姿勢を示し、角田裕毅の立場を擁護している。

    「最優先事項は、裕毅に必要なものを与えてパフォーマンスを発揮させることだ」と、メキースはハンガリーGP週末中にSky Sports F1に語った。

    「セカンドシートに関しても、それが最優先事項であり、チームが集中しているところだ」

    「彼らはここ数戦、そのために取り組んできた。我々はさらに一歩前進するための方法を一緒に探している。スパではその観点から非常にポジティブだった」

    「ここ(ハンガリー)は全体的に少し難しい週末で、評価するのはやや難しいかもしれない」

    「だが、過去に見せてきたような裕毅のパフォーマンスができない理由はない。それが我々が今集中していることだ」

    角田裕毅 レッドブル F1角田裕毅はハンガリーGPでポイントを逃した

    ハンガリーでの苦戦が、同等マシンを得るための角田裕毅の戦いを浮き彫りに

    角田裕毅はハンガロリンクで17位に終わり、レッドブル20年の歴史で最長となる無得点記録を更新した。

    複数のコンポーネント交換によりピットレーンスタートとなった角田裕毅は、レース中に存在感を示すことができなかった。

    ブダペスト週末を前に、角田裕毅はフェルスタッペンとの比較はできないと強調し、現世界王者との間にあるアップグレード面での格差を指摘した。

    「彼(フェルスタッペン)が毎回のセッションや毎戦で一貫してパフォーマンスを引き出す姿は本当に印象的です」

    「そう簡単にできることではないです。でも、彼はそれをやってしまうし、簡単そうに見えます」

    「同時に、直接比較するのはフェアではないと思いますし、したくないです。なぜなら、彼はこのクルマで9年間やってきていて、僕は飛び込んできたばかりだからです」

    「それに、まったく同じクルマを与えられるかどうかも見てみないといけないです。その時までは、直接比較はできないです」

    「だからそれまでは、自分が何を改善できるかをはっきり分かっていますし、自分のやり方で一歩ずつ前進することに集中しています」

    なお、ハンガリーではフェルスタッペンも今季ワーストの結果に終わっており、RB21の限界は角田裕毅だけに当てはまるものではないことも明らかになった。

  • 角田裕毅の主張に元F1ドライバーが異議「差が縮むのはマシン不調時だけ」

    角田裕毅の主張に元F1ドライバーが異議「差が縮むのはマシン不調時だけ」

    角田裕毅が語った「マックス・フェルスタッペンとの差が縮まってきている」という主張に対し、元F1ドライバーのクリスチャン・アルバースが的確な反論を展開した。

    「興味深いのは、マシンが悪いときだけその差が縮まるということだ。マシンが良くなれば、再び大きく広がる」とアルバースは語り、ハンガリーGP週末を通じてフェルスタッペンが非常に不快な状況に置かれていたことを指摘した。

    「オンボード映像を見れば一目瞭然だ。コーナー中盤でのアンダーステアがひどくて、マックスがどれだけ苦しんでいたか分かる。ああいうマシンは彼の好みじゃない」

    このような苦戦にもかかわらず、フェルスタッペンは2026年のレッドブル残留を明言。だが、オランダ国内のF1関係者やメディアはチームの現状に対し厳しい視線を送っている。

    フェルスタッペンはメルセデスとの交渉を経て最終的にレッドブルへの忠誠を再確認したが、ハンガリーGPでのパフォーマンスは、レッドブルの今後に対する懸念をさらに強めるものとなった。RB21はハンガロリンクの狭くテクニカルなレイアウトに苦しみ、戦闘力不足が露呈した。

    元レッドブルF1ドライバーのロバート・ドーンボスはZiggo Sportでこう語った。

    「無線で“もううんざりだ”というのが伝わってきた。『痛ましい』という言葉がすべてを物語っていた。だからエンジニアも一瞬、沈黙したんだろう」

    さらに、フェルスタッペンがルイス・ハミルトンに仕掛けた大胆なオーバーテイクについても、ドーンボスはフラストレーションの表れだったと分析する。

    「彼はやりすぎだった。リスクを恐れず限界で走っていた。マシンにスピードがない中で、できることをすべてやっていたんだ」

    角田裕毅 F1「角田裕毅との差が縮まるのはマシンが悪い時」とアルバース

    F1ワールドチャンピオンであるジャック・ヴィルヌーヴも、イタリアの『ガゼッタ・デロ・スポルト』紙で、レッドブル内部の混乱がパフォーマンスに影響を与えていると語っている。

    「チーム内で権力闘争があり、ヘルムート・マルコとヨス・フェルスタッペンがクリスチャン・ホーナーに勝った形だ。しかし、その過程でチームは確実に弱体化した」

    ドーンボスも同様に、問題は一過性ではないと警告する。

    「今週末はスプリントじゃなかったから3時間のフルプラクティスがあった。それなのにバランスが見つからないというのは深刻だ。“一度限り”というマルコの見解には同意しかねる」

    「マルコはいつだって“グラスは半分満たされている”って考え方だからね」

    夏休み明けの初戦はフェルスタッペンの母国GPであるザントフォールト。オランダのF1実況者オラフ・モルは、次戦についても悲観的な予測を立てている。

    「地元ファンを怒らせたいわけじゃないが、ハンガリーと同じような展開になると思っている」

    一方で、ドーンボスはわずかながらも希望を持つ。

    「ザントフォールトはオールドスクールで高速コーナーが多い。そういうサーキットでは、最終的にドライバーの力が物を言う場面もある」

    それでもなお、彼はフェルスタッペンが良い気分で夏休みに入れたとは言い難いと語った。

    「この状態じゃ、いい気分で夏休みに入るなんて無理だ」

  • レッドブルF1の問題「レーシングブルズのコピーでは解決できない」とメキース

    レッドブルF1の問題「レーシングブルズのコピーでは解決できない」とメキース

    レッドブルのチーム代表ローラン・メキースは、2025年シーズンにおけるチームの苦戦が、レーシングブルズのより安定したマシンからの“要素流用”で解決できるような単純な問題ではないと明言した。

    今季これまで、レーシングブルズの2人のドライバーはいずれも、リアム・ローソンまたは角田裕毅が担当することになったレッドブルのセカンドドライバーよりも優れたパフォーマンスを見せており、すでに45ポイントを獲得。一方、ローソンはレッドブルでの2戦でノーポイント、角田は12戦でわずか7ポイントにとどまっている。

    また予選では、スプリント予選を除いて、レッドブルのセカンドカーがレーシングブルズの少なくとも1台に敗れたケースが9回あり、オーストリアGPではマックス・フェルスタッペンがローソンに0.003秒差で遅れるという場面もあった。

    そして先週末のハンガリーGPでは、レッドブルにとって近年でも最悪レベルの週末となった。フェルスタッペンは予選8番手と後方に沈み、決勝ではレーシングブルズの後塵を拝して9位でのフィニッシュとなった。

    土曜の予選後、Sky Sports F1のインタビューで「RB21にさらなるパフォーマンスをもたらすため、レーシングブルズのマシンから何かを取り入れることは可能か」と問われたメキースは、これを否定した。

    「いや、その質問がフェアなのは分かるが、問題は“そのクルマがどこから来たか”という出自にある」とメキースは語った。「それぞれのクルマが異なるルーツを持っている以上、一方のクルマから他方へ何かを移植することはできない。これが今のF1なんだ」

    「10チームがそれぞれ独立して、自分たちのアイデアをもとに開発し、開発の過程で直面した問題や、そこから導かれた開発の方向性を持っている。だから、クルマ同士で何かを移すなんてできない。すべては初期段階からの開発の積み重ねなんだ」

    またメキースは、厳しい状況下でのフェルスタッペンの経験が「極めて重要」だと語った。フェルスタッペンは9年間レッドブルに在籍し、これはルイス・ハミルトン(メルセデス)やミハエル・シューマッハ(フェラーリ)に次ぐF1史上3番目に長いドライバーとチームのパートナーシップとなっている。

    「これは大きなアドバンテージだ。彼はマシンが機能していたときも、そうでなかったときも知っている」とメキースは語った。

    「そして今回のような状況では、問題は単にバランスの話ではない。我々はここで本来あるべきグリップレベルを見つけられずに苦しんでいる。そんな中、彼の存在は非常に大きな助けとなっている」

    レッドブル・レーシングローラン・メキースは、レッドブル・レーシングとレーシングブルズのマシンは開発経緯が異なるため、性能要素を流用することはできないと語った。

    ハンガリーGP週末においては「様々な実験を試みたが、成功には至らなかった」とメキースは認め、RB21が抱えるグリップ不足の解決策は見つからなかったと語った。

    「FP1の最初のラップからすでに兆候はあった」とレース後のメディアセッションで明かした。「お互いに顔を見合わせて『何が起きてるんだ?』と話していたよ」

    「低速コーナー、中速コーナーのすべてで我々は遅かった。それはバランスの問題だとは言えなかった」

    「マシンを適切な作動領域に入れることができず、タイヤを機能させられなかった。こういうことはFP1でたまに起きるが、今回はそれ以上だった。最初から何かが間違っていたんだ。そして我々はあらゆる手を尽くした」

    「良かったのは、ドライバーたちが両方のマシンで違うアプローチを試してくれたことだ。しかし結果は変わらず、タイヤを機能させることができなかった。ロングランでもショートランでも、偶然や運で良い状態に入れることもあるけど、今回はそうはならなかった。そして予選も同じだった」

    「もちろん、最も良かったラップだけを見れば“そこまで悪くなかったのでは”と思いたくなるが、実際には平均的に見てずっと状態は戻ってこなかった。今年は“作動ウインドウが狭い”という話をよくしてきたが、今回はそのレベルを超えていた。今回は本当に、マシンをまともに機能させることができなかった」

  • 角田裕毅 レッドブルF1担当エンジニアの設定ミスに激怒「事前に言うべき」

    角田裕毅 レッドブルF1担当エンジニアの設定ミスに激怒「事前に言うべき」

    角田裕毅(レッドブル・レーシング)は、F1ハンガリーGPで再び厳しい週末を過ごした。

    表面的には、角田裕毅がハンガリーGPを17位でフィニッシュし、チームメイトのマックス・フェルスタッペンに8ポジション差をつけられたことは、日本人ドライバーにとってさらに痛ましい結果と映る。しかし、今季途中にレッドブル・レーシングへ昇格して以来、今回の週末は角田裕毅にとってベストパフォーマンスのひとつだった可能性もある。

    FP2では今季初めてフェルスタッペンより上位タイムを記録し、Q1では0.2秒以内と迫った。

    だが、レッドブルが直面した“現実の洗礼”──ライバル勢と比べて著しく劣るパフォーマンス──により、それだけではQ2進出には至らなかった。

    決勝ではピットレーンスタート、好まれていなかったソフトタイヤへのスイッチ、さらにはフロントウイングのダメージなど、複数の要因が角田裕毅の追い上げを妨げた。

    週末中には、角田裕毅のマシンに加えられていたある設定変更が、ドライバーに事前に知らされていなかったことも発覚している。

    設定変更を事前に知らされなかった怒り
    FP3で予選シミュレーションを行っていた角田裕毅は、最初のアタックラップで第1コーナー進入時にロックアップを喫し、ラップを中断。その後、ステアリング上のダイヤルを操作してショートランとロングランの設定を切り替えようとしたが、「なんか全然感触が違う。トグルの設定合ってる?」と無線で疑問を呈した。

    これに対し、担当レースエンジニアであるリチャード・ウッドは「あと2つ上だ」と返答。角田裕毅は「それってロングラン用のモードじゃない?」と問い返すと、ウッドは「リセットされた」と答えた。

    これに対して角田裕毅は「それ、セッション前に言うべきでしょ。こっちは寝ぼけてるわけじゃないんだから」と怒りをあらわにした。

    この設定ミスについて角田裕毅はレース後、次のように述べた。

    「(この設定ミスは)我々のガレージの問題です。簡単に防げたことを防げなかった。我々が普段やっているはずのことをやれなかった。

    これは僕がコントロールできる問題じゃなくて、チームがコントロールすべきことなので、本当にフラストレーションが溜まりました。

    レッドブルに来てから、こういうことが少し増えてきた気がするので、今後改善してほしい。

    FP3では大きなセットアップ変更を行っていたので、それを確認できなかったのは残念です。小さなディテールが予選に大きく影響するので、きちんと話し合う必要があると思います」

    角田裕毅 レッドブル F1角田裕毅、ハンガリーGPでレッドブルRB21を駆る。週末中の“設定リセット”に本人の知らないまま変更が加えられていた

    チーム内での評価と今後の展望
    今季の角田裕毅にとって最大の課題は、新チーム代表ローラン・メキースに対して来季もレッドブルにふさわしい存在であることを証明することだ。

    現在の成績だけを見れば説得力に欠けるかもしれないが、角田裕毅を引き続き起用すべきとの声もある。規則変更が控える中、チームにとって“安定性”が重要となり、100戦以上のGP出走経験を持つ角田裕毅のようなドライバーは開発面で大きな武器となる。

    現時点で角田裕毅がレッドブルを離脱した場合の明確な後任は少なく、育成ドライバーであるアイザック・ハジャーが有力視されているが、即戦力となるかは未知数だ。

    なお、チーム代表のメキースは、角田裕毅に残留のために何をすべきかを明確に伝えており、同時にチーム側にも、フェルスタッペンとのギャップを縮めるためのサポート強化が求められている。

    実際、スパで角田裕毅に最新アップデートを供給するよう尽力したメキースだが、ハンガリーではその努力が実を結ぶどころか、設定リセットによって角田裕毅は再び後退を強いられる結果となった。

  • 角田裕毅 レッドブルF1での去就にマルコが助言「すべてがオープン」

    角田裕毅 レッドブルF1での去就にマルコが助言「すべてがオープン」

    レッドブル・レーシングのアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、マックス・フェルスタッペンのF1チームメイトである角田裕毅は、フェルスタッペンを打ち負かすことではなく、自身のパフォーマンス最大化に集中すべきだと考えている。

    4度のワールドチャンピオンであるフェルスタッペンは、F1界で「チームメイト殺し」との異名を持ち、数多くのドライバーが彼のレベルに及ばず、最終的にレッドブルから外されてきた。

    今年は、リアム・ローソンがわずか2戦で結果を出せなかったとしてレッドブルのシートを失い、その後任として乗り込んだ角田裕毅も、RB21での厳しい戦いが続いている。

    角田裕毅 F1 レッドブル・レーシング

    レッドブルから角田裕毅への助言
    若手育成プログラムを統括するマルコは、レッドブルのセカンドシートに座る全てのドライバーに向けたひとつの助言を示している。

    「マックスの隣に座る者は、彼に勝とうとするのをやめなければならない」とマルコはF1-Insiderに語った。

    「自分自身とチームから最高の結果を引き出すべきだ。今のマックスに勝つことは不可能なんだ」

    角田裕毅は現在7戦連続でノーポイントとなっており、レッドブルが実質的に「1人のドライバーのチーム」となっているとの指摘もある。

    角田裕毅は2025年末まで契約を結んでいるものの、レッドブルに残留できるかは不透明だ。特に、角田裕毅の支援者であるホンダがレッドブルと袂を分かち、2026年以降はライバルのアストンマーティンと提携することが決まっている中で、その行方は注目されている。

    マルコは、レッドブルは選択肢をオープンにしていると述べ、角田裕毅の将来はシーズン後半のパフォーマンス次第であると示唆した。

    「我々のドライバー評価は、伝統的にサマーブレイク後に行われる」とマルコ。

    「現時点ではすべてがオープンだ。ポジティブな面もネガティブな面も含めて、パフォーマンスを見ている」

  • 角田裕毅は「フェルスタッペンの歴代最悪のチームメイト」と元F1王者が酷評

    角田裕毅は「フェルスタッペンの歴代最悪のチームメイト」と元F1王者が酷評

    1997年F1ワールドチャンピオンのジャック・ビルヌーブは、マックス・フェルスタッペンのF1チームメイトの中で角田裕毅が「これまでで最悪」だと厳しく批判した。

    角田裕毅は日本GPでフェルスタッペンのチームメイトに昇格して以来、苦戦が続いている。25歳の角田は、レッドブル加入後わずか3度しかポイントを獲得していない。

    RB21でのベストリザルトはバーレーンGPの9位だった。

    近年のレースでは改善の兆しも見せているものの、今季以降の角田裕毅のF1キャリアは不透明な状況だ。

    ビルヌーブはVision4sportに対し、角田裕毅を批判した。

    「角田はこれまでの中でおそらく最悪だ」と彼は語った。「多くの人は『マシンがマックス用に作られているから不公平だ』と言うけれど、マックスだけがチームに良いフィードバックを与えているのかもしれない。だからチームは開発を進め、マシンは彼に合うようにどんどん良くなるんだ」

    「チームがセカンドドライバーを苦しめようとしているわけじゃない。問題は、マックスのようなドライバーが今はほとんどいないことだ。過去を振り返れば、同じレベルのドライバーが複数いた。その上で数人の優秀なドライバー、さらに平均的なドライバーがいた」

    「今は数人の優れたドライバーではなく、多くの優秀なドライバーがいる。だが、突出したドライバーはいない。だからマックスが際立って見える。彼の隣に誰かを置くのは難しい。互いに競い合うドライバーたちがせいぜい『良い』程度なら、彼らはお互いの中で見れば全員が優れているように見える」

    「そこにマックスのような存在が現れると、『ああ、もしかしてみんな大したことないのか』と思わされる。これまでマックスと組んできたドライバーたちがみんな平均的なドライバーだったということなのか?」

    角田裕毅 F1 レッドブル・レーシング

    角田裕毅は「単純に不十分」
    ビルヌーブは、今こそフェルスタッペンの隣に実力が明確なドライバーを置くべきだと考えている。

    角田裕毅やリアム・ローソンなど、これまでのチームメイトはフェルスタッペンのレベルに遠く及ばなかった。

    ビルヌーブは、シャルル・ルクレールやフェルナンド・アロンソをフェルスタッペンのチームメイトとして見たいと語る。

    「ルクレールをマックスの隣に置けば、彼の本当の実力が分かるだろう。あるいは今のアロンソをマックスの隣に置くのもいい。彼なら実力が確かだから」と彼は説明した。「マックスの隣にノリスを置くのも面白い。ノリスが本当に特別なのか、ただの優秀なドライバーなのかが分かるだろう」

    「それで評価が明確になる。マックスが特別なのは分かっているが、これまで隣にいたドライバーたちは単純に十分ではなかった。『かわいそう』なんて言う意味はない。ただ実力不足なんだ。それだけのことだ」

    「それが角田にも起きている。彼はもう4〜5年の経験があるし、これが彼のベストだ。だが明らかに不十分だ。それで終わりだ。チャンスは与えられたが、残念ながらモノにできなかった。本人がそのチャンスを求めていたのに」

    「トップチームの座が与えられたが、結果を残せなかった。それは単純明快だ。彼をかわいそうだと感じる必要はない。トップチームで走るチャンスは与えられたが、彼は成功できなかった。ビッグリーグに昇格したが、今の彼には速さが足りないと分かってしまい、その苛立ちがむしろ走りを悪くしているんだ」