カテゴリー: 角田裕毅

  • 角田裕毅 F1アメリカGP決勝7位「こういう走りを続けていくことが必要」

    角田裕毅 F1アメリカGP決勝7位「こういう走りを続けていくことが必要」

    角田裕毅(レッドブル・レーシング)は、アメリカGP決勝で再び力強い走りを披露し、7位入賞を果たした。

    オープニングラップでトップ10入りを果たし、その後も堅実にポジションを上げてポイント圏内を確保。スプリントと決勝の両方で得点を重ねる週末となった。スタートでの果敢な攻めと、全体を通して安定したペースが光ったが、角田本人は依然として課題も感じているようだ。

    Q:素晴らしいスタートでしたね。1周目でトップ10入りし、さらに3つポジションを上げてしっかりポイントを獲得しました。今日のレース全体をどう感じていますか?

    良いスタートでした。序盤は自信を持って攻めることができて、ペースもすごく良かったです。数台をオーバーテイクできましたし、全体的なペースも悪くなかったと思います。

    ただ、第2スティントでは少しマネジメントしすぎたかもしれません。もう少し上手くできたはずです。それでも、この週末の両レースでポイントを取れたのはポジティブで、こういう結果を安定して出すことが大事だと思っています。

    Q:オリバー・ベアマンとのバトルの場面について、どう見ていますか?

    彼の視点からも確認する必要がありますが、結果的に残念な形になってしまいました。お互いに激しく、でも良い戦いをしていたので、最後の結果だけが不運でした。僕の見方では、自分が何か大きなミスをしたとは思っていません。

    Q:スプリントと決勝での連続した追い上げは見事でした。来季のシートを狙う上で、こうしたパフォーマンスはどれくらい重要ですか?

    すごく重要だと思いますし、こういう走りを続けていくことが必要です。コンストラクターズ選手権でも僕たちはまだ諦めていませんし、もちろんマックス(フェルスタッペン)のドライバーズ選手権も同じです。

    自分としては特にショートランをもっと改善する必要があります。毎回1周目であれほど攻めるのは難しいので、より上位からスタートしてトップチームと戦うことを目指していきたいです。

    角田裕毅(レッドブル・レーシング) F1 アメリカグランプリ

    ■角田裕毅 F1アメリカGP レース展開

    スタートからトップ10へ浮上
    オープニングラップで角田は抜群の反応を見せ、ターン1の混乱をうまく避けながら3台をオーバーテイク。13番手から10番手に順位を上げた。序盤は中団勢の乱戦の中で冷静にタイヤを労りつつ、アロンソ、ベアマン、ヒュルケンベルグらの後方でギャップを一定に保った。

    中盤:堅実なペースでポイント圏内を固める
    7周目、カルロス・サインツJr.とアンドレア・キミ・アントネッリの接触によりVSCが発動。この間にタイヤ温度を保ち、リスタート直後の混戦をうまく処理して再びポジションアップ。レース中盤ではハースF1チームのオリバー・ベアマンとの激しい攻防が展開。ベアマンがターン15で無理な突っ込みを見せスピンした際にも冷静に回避し、7位を守った。

    終盤:レッドブル勢ダブル入賞を確実に
    ピット戦略はワンストップ。中盤にソフトタイヤへ交換し、後半スティントではヒュルケンベルグ(ザウバー)とのギャップをマネジメント。背後から迫るベアマンを寄せ付けず、ペースを安定させて7位をキープ。チームメイトのマックス・フェルスタッペンが優勝するなか、角田裕毅もダブル入賞に貢献し、レッドブルにとって理想的な結果をもたらした。

    レース後の評価
    角田裕毅の走りは「安定感」と「判断力」が光った。序盤の混乱を避け、中盤のバトルでも冷静さを失わず、ピット後はペースコントロールで完璧にまとめ上げた。
    ファン投票「ドライバー・オブ・ザ・デイ」でも6%の支持を獲得し、堅実な仕事ぶりが高く評価された。

    角田裕毅 F1アメリカGP決勝 最終結果
    スタート順位:13番手
    フィニッシュ順位:7位
    獲得ポイント:6ポイント
    チーム:レッドブル・レーシング

  • 角田裕毅 F1アメリカGP予選「普通の予選ができないのが本当に悔しい」

    角田裕毅 F1アメリカGP予選「普通の予選ができないのが本当に悔しい」

    角田裕毅(レッドブル・レーシング)は、スプリントでの大逆襲から一転、F1アメリカGP予選ではまたしても不運に見舞われた。

    スプリントでは18番グリッドから11台抜きを達成し7位入賞を果たしたが、予選ではQ2の最終アタック中にトラフィックに阻まれ、惜しくもQ3進出を逃した。マシンのフィーリングは上々だっただけに、結果につながらない展開が続く。

    角田裕毅は予選後、「スプリントはすごく良かったですし、ターン1でリスクを取ってたくさん抜けました。ただ、予選はQ2の最後のラップで前が詰まってしまって、すごく良い感触だっただけに残念でした。正直、最近は普通の予選ができていない感覚があって本当に悔しいです」と語った。

    その原因として角田裕毅は、チームメイトのリアム・ローソンの動きに不満を示した。
    「僕の見方では、ターン11で彼がすごくゆっくり走っていて、僕を待っているように見えました。あの位置取りは理想的ではなかったです」と説明。さらに、最終アタックではアルピーヌ勢にも邪魔をされ、「2回目のプッシュラップはアルピーヌに引っかかって、Q3に行けるだけのペースがあったのにすべてを失いました。本当に悔しいです」と振り返った。

    角田裕毅(レッドブル・レーシング) アメリカグランプリ

    角田裕毅とローソンの確執は今週末に始まったことではない。前日のスプリント予選でも両者はトラック上でポジションを争い、角田裕毅が「わざと邪魔をされた」と批判していた。さらに過去にはイタリアGPでも両者の接触があり、角田裕毅は「また同じようなことだ。これまでも十分話してきたけど、毎回注意しないといけない」と述べ、ローソンに対する苛立ちを隠さなかった。

    13番手から決勝を迎える角田裕毅は、「クルマのパフォーマンスは感じられているので、明日はクリーンなレースで挽回したいです。スプリントのようにリスクを取ってでも前に出て、またポイントを獲りにいきます」と意気込みを語った。

    決勝ではローソンが12番手、角田裕毅が13番手から並んでスタートする。再び火花が散るのか、それとも冷静なリカバリーを見せるのか、日曜の展開に注目が集まる。

  • 【動画】 角田裕毅 F1アメリカGPスプリント1周目に11ポジションアップ

    【動画】 角田裕毅 F1アメリカGPスプリント1周目に11ポジションアップ

    角田裕毅は、F1アメリカGPのスプリントで劇的なスタートを切り、なんと11台ものマシンを抜き去った。

    前日のスプリント予選では、コース上に送り出すタイミングが遅かったことでチェッカーまでにラインを越えることができず、アタックできずに18番手で終了。レッドブル・レーシングのチーム代表であるローラン・メキースがチームの責任を認めて謝罪する騒動に発展していた。

    しかし、迎えたスプリントで角田裕毅は18番グリッドから素晴らしいスタートを切ると、ターン1で発生したマクラーレン2台がリタイアする多重クラッシュを潜り抜けて7番手までポジションアップ。

    その過程で前方のマシンに接触し、破片や損傷したマシンを避けながら走行し、ニコ・ヒュルケンベルグのフロントウイングを踏み越え、引きずったまま走行したが、ポジションを落とすことなく7位でフィニッシュ。コンストラクターズ2位を目指すチームのために貴重な2ポイントを獲得した。

    レース後、角田裕毅は「良かったと思います。ターン1で前のクルマをアウトブレーキングして、イン側でブレーキングゾーンに入っていったのが、一番リスクを取った場面でした」と語った。

    「中盤では前のクルマが広がっていって、その中で…まあ、フロントウイングを落とさないように気をつけてたけど、結局、ニコ(ヒュルケンベルグ)のフロントウイングの破片を拾ってしまって、半周ぐらいはレッドブルとザウバーの混ざったような感じで走ってました。それがパフォーマンス的にはあまり助けにならなかったですね」

    「でも、リスクを取ってポイントを取れたのはうれしいし、全体的にロングランのパフォーマンスも良かったです。あとはクリーンな予選をするだけですね」

  • リアム・ローソン 角田裕毅の批判に反論「何を怒ってるのか全然わからない」

    リアム・ローソン 角田裕毅の批判に反論「何を怒ってるのか全然わからない」

    リアム・ローソン(レーシングブルズ)は、2025年F1アメリカGP予選後に元チームメイトの角田裕毅(レッドブル・レーシング)から受けた批判に困惑していると語った。角田裕毅はQ2中、ローソンが「わざと邪魔をした」と不満を述べ、「コーナーで信じられないほど減速した」と主張していた。

    両者ともQ2で敗退し、決勝はローソンが12番手、角田裕毅が13番手からスタートする。ローソンはこの批判を軽く受け流した。

    「正直、彼が何を不満に思っているのか全くわからない」と、昨年レーシングブルズで角田裕毅のチームメイトだったローソンは語った。

    「今日の予選で自分が彼の前にいた記憶もない。怒っているのなら怒ればいいけど、僕には関係ない」

    予選での風の影響に不満を示すローソン

    ローソンがより悔しがったのは、Q3進出を逃した原因についてだった。23歳のニュージーランド出身ドライバーは、VCARB 02のポテンシャルを発揮できなかったことを残念がった。

    「全体的に本当に良かったんだ」と、スプリントレースで9位だったローソンは語った。「でも1コーナーで強い突風を受けて、マシンのバランスが大きく乱れた。それが本当に悪いタイミングで来てしまった」

    「もしこれが僕たちのベストだったなら、まあ満足していたと思うけど、速いマシンを持っていながらそれを引き出せなかったのは悔しい」

    角田裕毅(レッドブル・レーシング)

    角田裕毅は再びローソンを批判

    角田裕毅もまた、予選でQ3進出を逃したことに落胆し、改めてローソンの行動を問題視した。

    「ターン11で彼がすごくゆっくり走っていて、僕を待っているような感じでした。コーナーの真ん中で止まりそうな感じで、正直理想的ではなかったです」と語った。

    「それまではQ3に進めるだけのペースがあったのに、あの場面ですべてを失ってしまいました。本当にフラストレーションがたまりました」

    角田裕毅は、ローソンが意図的にそうしたのかはわからないとしながらも、「彼にそのことを伝えようと思います」と語っている。

    分析:微妙な関係が再燃、レッドブル勢内部の火種

    アメリカGP予選後のこの一件は、2024年にチームメイトとして戦った角田裕毅とリアム・ローソンの間に再び火種を生んだ。両者ともレッドブル・グループに属しながらも、今季は異なるチームで戦う。

    ローソンは終始冷静な姿勢を見せた一方で、角田裕毅はトラフィックと失速に苛立ちを隠さなかった。2人のコメントの食い違いは、レッドブル系ドライバー間の競争意識の強さを象徴している。

  • 角田裕毅 F1アメリカGP予選「ローソンはいつも何かをわざとやる感じ」

    角田裕毅 F1アメリカGP予選「ローソンはいつも何かをわざとやる感じ」

    角田裕毅(レッドブル・レーシング)はアメリカGPの予選でQ2敗退を喫し、13番手に終わった。最終アタックでトラフィックに阻まれ、Q3進出のチャンスを失った角田は、フラストレーションを隠さなかった。

    角田裕毅はセッション中、リアム・ローソンやアルピーヌ勢との接触しそうな場面もあり、無線では苛立ちを見せた。セッション後のインタビューでは、その理由を率直に語った。

    Q:ローソンが前にいたようですが、アルピーヌも邪魔になったようでした。どれくらいのタイムロスになったと思いますか?

    ローソンのことは、もういつも通りの話です。いつも何かをわざとやる感じで、正直言って彼のことは気にしてません。それよりアルピーヌの方が本当に進路上にいて、何があったのか分かりませんが、チーム内でのコミュニケーションミスだったのかもしれません。最後の瞬間に出てきて、かなりラップタイムを失いました。あれがなければQ3に入っていたと思います。ここまで普通の予選ができていなくて、本当に悔しいですけど、仕方ないです。

    Q:クルマの調子自体は良くなってきているように見えますが?

    そうですね。最後のラップではクルマのフィーリングもすごく良かったです。昨日からプッシュラップが足りていなかったので、最後の走行でようやく掴めてきた感じでした。だからこそ、あのトラフィックは残念でした。最後まで気持ちは良かったんですけどね。

    角田裕毅(レッドブル・レーシング) F1 アメリカGP

  • 角田裕毅 F1アメリカGPスプリント7位「リスクを取ってポイント獲得できた」

    角田裕毅 F1アメリカGPスプリント7位「リスクを取ってポイント獲得できた」

    レッドブル・レーシングの角田裕毅は、アメリカGPのスプリントで11ポジションを挽回し、7位入賞を果たした。わずか19周の短距離レースでのこの追い上げに「リスクを取ったけど、ポイントを取れて良かった」と振り返った。

    角田はターン1での果敢なブレーキングで数台を抜き去り、序盤から存在感を見せた。途中、ニコ・ヒュルケンベルグ(キック・ザウバー)と接触する場面もあったが、大きな影響を受けずに走り切った。

    90周のレースじゃなくて19周のスプリントで11ポジション上げたのはすごいですね。レース展開には満足していますか?

    良かったと思います。ターン1で前のクルマをアウトブレーキングして、イン側でブレーキングゾーンに入っていったのが、一番リスクを取った場面でした。

    中盤では前のクルマが広がっていって、その中で…まあ、フロントウイングを落とさないように気をつけてたけど、結局、ニコ(ヒュルケンベルグ)のフロントウイングの破片を拾ってしまって、半周ぐらいはレッドブルとザウバーの混ざったような感じで走ってました。それがパフォーマンス的にはあまり助けにならなかったですね。

    でも、リスクを取ってポイントを取れたのはうれしいし、全体的にロングランのパフォーマンスも良かったです。あとはクリーンな予選をするだけですね。

  • 角田裕毅 型落ちフロントウイングとSQ1敗退が示すレッドブルF1での立場

    角田裕毅 型落ちフロントウイングとSQ1敗退が示すレッドブルF1での立場

    レッドブル・レーシングの週末は、アップグレードを継続して投入しながらも、その裏側で明暗が分かれる展開となった。アメリカGPの舞台オースティンでは、チームの哲学と体制、そして角田裕毅の立場が改めて浮き彫りになった。

    チームの技術責任者ピエール・ワシェは、終盤戦に向けて「諦めないアップグレード投入」を続ける方針を明らかにしていた。

    フェラーリやメルセデスと2位争いを繰り広げる中、ミルトン・キーンズの製造能力を背景に、現行マシンの改良と2026年新規則車の開発を並行して進めていると強調していた。

    チームとの噛み合いと高まる去就の緊張感

    アメリカGPを前に角田裕毅は「チームと自分のリズムが噛み合い始めている」と語り、バクー以降で築いてきた手応えを自信に変えていた。「スプリント週末は一つひとつの走行が重要」と語り、短時間でマシンを仕上げる集中力を強調した。

    一方、ヘルムート・マルコは『Kleine Zeitung』に対し、2026年のレッドブル体制を「メキシコGP後に決定する」と明言。フェルスタッペン以外の3シートは未定のままであり、角田裕毅とリアム・ローソンの評価が分かれる正念場だとした。「注目度は高まったが、まだ結果が必要だ」と釘を刺す一方で、F2ドライバーのアービッド・リンドブラッドにも触れるなど、後継候補の名も挙げている。

    その発言を受け、角田裕毅は冷静に受け止めた。「最終的な判断はチームが下すことなので、自分ができるのは走りで証明することだけ」と語り、「自分がコントロールできるところに力を注ぐ」と静かに闘志をにじませた。シンガポールで苦戦したショートランの修正を課題に掲げ、「メキシコまでに結果で示すだけ」と締めくくっていた。

    型落ち仕様フロントウイング

    アメリカGPのフリー走行では、新型フロントウイングが投入されたのはエースドライバーのマックス・フェルスタッペンだけだった。角田裕毅のRB21には新仕様が間に合わず、前戦シンガポールと同じ型落ち仕様のフロントウイングが装着された。

    チームはFP1で比較テストを行ったが、実際には新型はフェルスタッペン用の1セットしか用意されていなかったとみられ、角田には選択肢がなかった。

    角田裕毅は事実上、“旧仕様を使うしかない立場”に置かれた。スプリント予選(金曜)時点でも新ウイングが割り当てられることはなく、角田は終日、型落ち仕様で走行するしかなかった。

    角田裕毅自身も木曜の取材でその点に言及している。

    「まだ試していませんが、ぜひ使ってみたいですね。見た目からしても、よりフロントの回頭性が上がるはずで、シンガポールの予選で自分に足りなかった部分を補ってくれると思います」

    「どれほどの差があるかは数字ではわかりませんが、確実に自分が求めている方向性です。現状ではフロントのツールを使い切っている状態なので、回頭性を加えられるのは大きい。ただ、今あるものでベストを尽くすつもりです」

    結果的に、角田裕毅はスプリント予選でも型落ち仕様のまま挑むことになり、マシン特性の違いと戦略判断のわずかなずれが、SQ1敗退という痛恨の結果へとつながった。

    スプリント予選での采配ミス

    スプリント予選(SQ1)では、角田裕毅がチームの判断ミスにより最終アタックを開始できず、18番手で敗退した。残り1分46秒でピットを離れたが、渋滞とタイムリミットが重なり、最終コーナー手前でチェッカーフラッグを迎えてしまった。

    「すごく悔しいです。僕の問題ではなく、チームのタイミング管理の部分だったと思います」と角田はコメント。「何かが間違っていて、ラップをするチャンスがまったくなかったのは残念」と振り返った。

    この結果、スプリントでは後方18番手スタートを余儀なくされた。

    角田裕毅 レッドブル・レーシング

    ローラン・メキース代表の謝罪

    レッドブル・レーシング代表ローラン・メキースは、角田裕毅のスプリント予選敗退について「我々のミスだ」と公に謝罪した。英スカイスポーツF1に対し、「プログラムがタイトすぎた。裕毅には謝らなければならない」と認めた。

    チームは冷却を優先して一度ピットに戻す戦略を選択したが、再出走までに約2分を要し、結果的に渋滞に巻き込まれた。無線でも「時間がギリギリだ」「間に合わないかもしれない」と角田が伝えていたが、チームはそのまま送り出した。

    ピエール・ワシェも「判断が誤っていた」と認め、チーム内部でのプロセス見直しを約束した。

    ワシェの見解「2回目のラップがあればSQ2進出」

    レッドブルのテクニカルディレクター、ピエール・ワシェはスプリント予選後、「もし2回目のラップを走れていれば、確実にSQ2に進出していた」と明言した。FP1で角田のマシンを担当した際、2種類のセットアップ比較を行った結果、角田側の仕様がよりバランスの取れた仕上がりだったと明かしている。

    「裕毅のセットアップの方が高速コーナーでのボトミングを改善し、低速域の性能も失わなかった」とワシェは語った。

    「マックスはすべてを完璧にまとめてポールを取ったが、裕毅は1周しか走れなかった。我々としては、彼がマシンのポテンシャルを発揮できるよう、体制を見直す必要がある」

    型落ち仕様と謝罪が示す“序列の現実”

    今回のアメリカGPでは、角田裕毅が型落ち仕様のフロントウイングをで走行し、さらに戦略ミスでアタック機会を逃すという二重の不運に見舞われた。

    その一方で、チーム代表と技術責任者がそろって謝罪と擁護のコメントを出したことは、内部的な信頼が失われていない証でもある。

    ただし、責任の一端は角田自身にもある。SQ1の1回目のアタックで十分なタイムを出せず、トップ15入りを逃したことが、結果的にチームが時間的リスクを取る判断につながった。もし初回走行で安全圏に入っていれば、後半の混雑に巻き込まれることはなかっただろう。

    チームのアップグレード投入方針やマルコの「結果を求める」発言に見られるように、角田裕毅に課せられたプレッシャーは明確だ。開発体制の中で常に比較・評価の対象に置かれる彼の立場は、いまだ安定とは言えない。

    型落ち仕様しか与えられなくとも、「走りで示す」と語った角田裕毅。限られたチャンスの中で、自らの力を証明する戦いは続いている。

  • レッドブルF1技術責任者「角田裕毅はSQ2進出の力があった」 F1アメリカGP

    レッドブルF1技術責任者「角田裕毅はSQ2進出の力があった」 F1アメリカGP

    レッドブル・レーシングのテクニカルディレクターであるピエール・ワシェは、アメリカGPスプリント予選で角田裕毅が1回のアタックしか行えなかった状況を振り返り、「もし2回目のラップを走れていれば、確実にSQ2に進出していた」と語った。

    ワシェは、FP1で行われたセットアップ比較テストの結果、角田裕毅のマシンの方がよりバランスの取れた仕様だったと説明する。

    「どの予選セッションでも、我々はセットアップをできるだけ低くして、マシンのパフォーマンスを最大化しようとしている」とワシェは語った。

    「FP1では2台のマシンで2種類のセットアップを試したが、裕毅のセットアップの方が少し良いことがわかった。これはこのサーキットのコーナーで発生する高速域のボトミングを改善し、低速域のパフォーマンスを損なうことなくマシンの性能を引き出せたからだ」

    「マックスは今日、すべてを完璧にまとめてポールを獲得した。だが裕毅は1周しか走れず、我々としては彼がマシンのポテンシャルを最大限に活かせるようにするため、体制を見直す必要がある。もし2回目のラップを走れていれば、間違いなくSQ2に進出していたと思う」

    角田裕毅はFP1で有望な走りを見せていたが、スプリント予選では不運が重なり結果を残せなかった。ワシェはチームとしてその状況を改善する意向を示した。

    レッドブル・レーシング 角田裕毅 F1 アメリカGP

  • レッドブルF1代表 角田裕毅のSQ1敗退は「我々のミス」と謝罪 / F1アメリカGP

    レッドブルF1代表 角田裕毅のSQ1敗退は「我々のミス」と謝罪 / F1アメリカGP

    レッドブル・レーシングのチーム代表ローラン・メキースは、角田裕毅がスプリント予選(SQ1)で敗退した責任を認めて謝罪したが、問題はそれだけにとどまらなかった。

    角田裕毅は1回の計測ラップのみを完了し、暫定14番手のままピットに戻った。しかし、その後ガレージでの作業に時間を要し、チェッカーフラッグ掲示前に最終アタックラップへ出られずに終わった。

    オリー・ベアマン、エステバン・オコン、ガブリエル・ボルトレトらも同様に最終ラップを開始できず、メキースは「我々の判断ミスだ」と謝罪した。

    メキースは英スカイスポーツF1のインタビューで、チームの走行プランが不十分だったと認めた。

    「正直に言って、我々のミスだ。裕毅には謝らなければならない。プログラムが少しタイトすぎた」とメキースは語った。

    「走り続けてコース上で冷やすか、あるいはガレージに戻ってより効率的に冷やすかの選択だった。後者を選び、ガレージで冷却して再びコースに出る時間があると考えたが、実際には数台しか間に合わず、我々はそのカットに間に合わなかった」

    「だから裕毅には謝罪しなければならない」

    ペース不足と複合的な要因
    チームの判断ミスに加え、角田の最初のラップペース不足も結果を左右した。初回のフライングラップはチームメイトのマックス・フェルスタッペンより1.119秒遅れで、フリー走行から続く課題が表れた。ハードタイヤでは好調だったが、ソフトやミディアムではグリップを引き出せず、SQ1でも同様の傾向を示した。

    角田はターン1とターン11で向かい風に苦しみ、さらに旧仕様のフロントウイングを使用していたが、「それほど大きな差ではない」と木曜に語っていた。

    ピット戦略の誤算
    レッドブルは、角田を一度ピットに戻す戦略を採用した。これは燃料補給の必要性からであり、初回ラップの軽量化を狙った判断でもあった。ピットボックス前で停止してから再びコースインするまで約2分8秒を要したが、特別遅い作業ではなかった。

    しかし、再出走した時点で角田裕毅は長い車列の最後尾につくことになり、タイムアップ前に最終ラップを開始できないリスクをチームも本人も認識していた。無線では「時間がギリギリだ」「間に合わないかもしれない」と角田裕毅は伝えていた。

    さらに、周回を続けていたメルセデスやガスリーらがスペースを確保するために速度を落としたことで、ピットレーン出口の混雑はさらに悪化。結果として、角田はガレージを出てからコースインまでに93秒を要し、最終的にラップを開始できなかった。

    角田裕毅(レッドブル・レーシング) F1 アメリカGP

    角田「コントロールできることではなかった」
    セッション後、角田は状況を理解できないまま悔しさをにじませた。

    「ガレージを出るタイミングが全然合っていなかったです。正直、何が起きたのかよくわかりません。何かが間違っていて、ラップタイムを記録するチャンスがまったくなかったのは本当に残念です」

    「すごくフラストレーションが溜まります。僕がコントロールできることではないですし、どちらかというとチームのマネジメント側の問題だったと思います。だから本当にショックです」

    分析:結果以上に浮き彫りになった課題
    メキースの謝罪が示す通り、チーム戦略のミスは明らかだが、角田にも改善すべきポイントはあった。初回ラップの遅れがなければ、SQ2進出の可能性は十分にあった。また、フリー走行でのソフトタイヤでのパフォーマンス不足が、チームの燃料戦略にも影響したとみられる。

    もし角田の初回ラップがもう少し速く、チームが余裕をもって燃料を積めていれば、最終アタックを行うチャンスも得られた可能性が高い。フェルスタッペンがポールポジションを獲得したことからも、マシンの速さは十分にあっただけに、今回の結果は痛恨だ。

  • 角田裕毅 レッドブルF1采配ミスでSQ1敗退18番手「僕の問題ではない」

    角田裕毅 レッドブルF1采配ミスでSQ1敗退18番手「僕の問題ではない」

    角田裕毅(レッドブル・レーシング)は、サーキット・オブ・ジ・アメリカズで行われたスプリント予選で18番手に終わり、土曜のスプリントレースを後方からスタートすることになった。チームの采配ミスが原因で、最終アタックを開始できなかった。

    角田裕毅はSQ1終盤、残り1分46秒の時点でピットレーンを離れたが、セッション最速タイムはすでに1分33秒224。タイムを出すにはわずかな余裕しかなく、コース上では他チームのマシンも最終アタックに向けて密集していた。

    角田裕毅はその渋滞をかき分けようとしたが、最終コーナーに差しかかる前に時計がゼロを示し、計測ラップを開始できず。チームの遅すぎる判断によりアタック機会を逃し、スプリント予選の第1セッションで敗退となった。

    この結果、角田裕毅はF1アメリカGPスプリントで18番グリッドからのスタートとなる。

    角田裕毅「自分の問題ではなくチームのタイミング」
    セッション後、角田裕毅は取材に応じ、時間切れの経緯について「まだ調べる必要がある」と慎重に語った。終盤の混乱のなかでアタックの機会を失ったことについて、複雑な思いを明かしている。

    「わかりません。ちょっとこれから調べないといけませんね」

    また、セッション中にピットアウトのタイミングが重なったリアム・ローソンとの場面についても触れた。

    「いや、あれはいつも通りですよ。正直、彼に関してはもう驚きません。ピットから出るタイミングの問題で、僕は閉じられたのを知らなかったので、何が起きたのかよくわからないです。とにかく何かがうまくいかなくて、ラップをするチャンスがまったくなかったのは残念です」

    そして、スプリント予選での敗退については悔しさを隠さなかった。

    「すごく悔しいです。自分のコントロールではどうしようもなかったですし、正直、僕の問題ではなく、チーム側のタイミング管理の部分だったと思います。だからこそ残念ですね」

    角田裕毅 レッドブル・レーシング

    トラックエボリューションと采配ミスが重なった不運
    スプリント予選では、各チームが限られた時間の中で複数台を効率よく送り出す采配が問われる。今回、レッドブル・レーシングは路面の改善を待ちすぎた結果、角田裕毅を遅すぎるタイミングでコースに送り出してしまった。

    アメリカGPはサポートレースが少ないためトラックエボリューションが非常に大きく、セッション終盤になるほど路面が急速に良くなっていった。そのため各チームが“最後の最後”にタイムを出そうと狙い、結果としてピットレーンでの混雑が発生。角田裕毅のようにアタックを開始できなかったドライバーも複数いた。

    COTAでは1周が約1分35秒前後と長く、アウトラップ中のトラフィックが発生しやすい。残り1分46秒でのコースインは極めてリスクが高く、結果としてその懸念が現実となった形だ。

    采配ミスとトラック状況の不運が重なり、角田裕毅は本来のポテンシャルを発揮できなかった。スプリント決勝では、どこまで巻き返せるかが焦点となるが、残りの予選と決勝に向けてフリー走行として割り切る手もある。