カテゴリー: 角田裕毅

  • レッドブルF1幹部、角田裕毅を絶賛「フェルスタッペンでさえ成し得なかった」

    レッドブルF1幹部、角田裕毅を絶賛「フェルスタッペンでさえ成し得なかった」

    レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、角田裕毅のF1バーレーンGP初日のフリー走行をべた褒め。“マックス・フェルスタッペンでさえ成し得なかった”完璧なデビューだったと述べた。

    アルファタウリ・ホンダF1の角田裕毅は、F1バーレーンGP初日のフリー走行でチームメイトのピエール・ガスリーを0.189秒上回るパフォーマンスで7番手タイムをマーク。堂々のデビューを飾った。

    「我々は彼に5セットのタイヤを与えた。彼は各セットごとに速くなっていった。5回の最適化された予選ラップだった。マックス・フェルスタッペンでさえそれは成し得なかったことだ。角田がコース上でマシンをドライビングは将来への良い兆候だ」

    また、ヘルムート・マルコは、レッドブル・レーシングでのデビューとなったセルジオ・ペレスも称賛した。

    「彼はテストでは第1セクターでタイムを失っていたが、最終的にそれを克服していた」とヘルムート・マルコは語った。

    さらにヘルムート・マルコは、セルジオ・ペレスのロングランのペースを称賛する。

    「彼はフェルスタッペンとほぼ同じレベルだ」

  • 角田裕毅、堂々7番手 「気持ちが高ぶっていた。明日の予選が楽しみ」

    角田裕毅、堂々7番手 「気持ちが高ぶっていた。明日の予選が楽しみ」

    角田裕毅は、F1バーレーンGPの初日のフリープラクティスで総合7番手タイムを記録。アルファタウリ・ホンダF1のチームメイトであるピエール・ガスリーを0.189秒上回る好パフォーマンスを披露した。

    F1で初の公式セッションを迎えた角田裕毅はフリー走行1回目は21周の走行で14番手につけた。予選・決勝と同時刻となるフリー走行2回目ではソフトタイヤを履いた予選シミュレーションに臨み、トップタイムを記録したマックス・フェルスタッペンから0.447秒差の7番手タイムをマークした。

    「最高の一日でした。F1ドライバーとして初めてのプラクティスセッションは、とてもエキサイティングでした」と角田裕毅はコメント。

    「今日は一日中、気持ちが高ぶっていましたし、明日の予選で全開走行をして自分のポテンシャルを披露できるのが楽しみです」

    「チームとして、今週末は素晴らしいペースが発揮できているので、明日初めてのF1予選でどんなパフォーマンスができるか、ワクワクしています」

    「まだマシンについて学んでいる最中で、これがF1で最初のレースウイークなので、自分にプレッシャーをかけすぎずにしつつ、初のレースでどのくらいやれるか、楽しみにしています」

  • 【動画】 角田裕毅、トラフィックでアタックできず声を荒げる

    【動画】 角田裕毅、トラフィックでアタックできず声を荒げる

    角田裕毅が、2021年のF1ドライバーとして初めて挑んだ公式プラクティス。ソフトタイヤでのアタックラップでトラフィックのなかに送り出されて声を荒げるシーンがあった。

    F1プレシーズンテストで総合2番手タイムを記録して注目のルーキーとなった角田裕毅。3月26日(金)には初めてのグランプリとなるF1バーレーンGPのフリー走行1回目を迎えた。

    ソフトタイヤを履いたアタックラップ。角田裕毅はジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)の真後ろに出されて1周を走ることになり激昂。

    『LIKE, COME ON!(どうなってんの!) I GOT XXXXXX TRAFFIC!(トラフィックのなかにいるんだけど!』と無線でチームに不満を述べた。

    これが国際映像での無線デビューとなった角田裕毅だが、F1ドライバーとしての最初のプラクティスセッションで無線で気持ちを伝えることでチームにしっかりと意思表示をした。

    F1公式サイトはこのシーンを抜粋して「ユウキはすでに全力を尽くしている」と紹介した。

    トラフィックでアタックできなかったせいもあり、角田裕毅は14番手でフリー走行1回目を終えている。

  • 「角田裕毅には一流ドライバーと共通する部分がある」とホンダF1 山本雅史

    「角田裕毅には一流ドライバーと共通する部分がある」とホンダF1 山本雅史

    ホンダF1のマネージングディレクターを務める山本雅史が、2021年のF1世界選手権でアルファタウリ・ホンダF1からデビューを果たす角田裕毅について語った。

    今季限りでのF1参戦終了を発表したホンダの最後のシーズンとなる2021年、世界最高峰のレースであるF1に弱冠20歳の日本人ドライバーの角田裕毅(つのだ ゆうき)が参戦する。日本人としては7年ぶり、ホンダの育成ドライバーとしては13年ぶりのF1フル参戦となる。

    角田裕毅は、4歳でレーシングカートを始め、16歳で鈴鹿サーキットレーシングスクール(SRS)を卒業。日本のF4選手権に2年間参戦した後、欧州へ渡ってF3、F2を1年ずつ経験し、ついに最高峰の舞台であるF1の参戦をつかみ取った。順調なキャリアアップの過程を見守ってきた山本雅史は、成長ぶりをこう振り返る。

    「角田選手とよく話すようになったのは2018年、彼がF4で2年目にしてチャンピオン獲得を果たしたシーズンでした。この年の角田選手は14戦7勝。当時から勝ちにこだわる姿勢が強かったし、とても速いドライバーでした。そこで、夏にヨーロッパでF3マシンのテストに参加させたんです。Red Bull育成プログラムのドライバーも参加して3日間のテストを行い、そこで角田選手は全体のトップタイムをマーク。これがきっかけになってRed Bullの育成プログラム入りにつながり、翌年からFIA F3選手権に参戦する流れになっていきました。本人も言っていますが、この欧州テストが彼のキャリアの大きな転機になりましたね」

    F4とF3、カテゴリーは1つ違うだけが、マシンは全くの別物と言えるほど異なる。クルマ自体が大きく重くなる上に、ダウンフォースという、高速走行時に発生する空気の流れを使いこなす技術も求められ、ドライビングのレベルを上げる必要があるだけでなく、身体への負担も大きくなる。相当な練習を積んだのだろうか?

    「レッドブルの(ヘルムート)マルコさんからも、『ヤマモト、ユウキにどれだけ練習させてきたんだ?』と聞かれましたが、事前にF3マシンで走行したのは2回だけです。欧州へ出発する前に1時間程度のミーティングをやって、このテストのプログラムを確認し、それぞれでこういうことを意識して走りなさい、こんな流れでマシンに慣れていきなさい、といった話を細かくしました。角田選手のすごいところは、その話をきっちりと理解して、3日間の走行でどんどんタイムを上げていった吸収力。テストだからという妥協をしないで、トップタイムという見事な結果を出してみせました」

    2019年、FIA F3選手権で優勝1回を含む3度の表彰台登壇を果たして実力を示すと、翌2020年にはF2へとステップアップ。ここでは24レースで3勝、7度の表彰台でランキング3位と、シリーズの中でもトップドライバーの一人として存在感を示した。

    「F2での1年間を経て、彼の顔つきが変わったと思いませんか?F4時代はあどけなさがあったけど、どんどん大人の雰囲気になって。特に昨年はF1への意識がはっきりと芽生え、強さが増しましたね。F1マシンのテスト走行をして、さらにまた顔が変わったと思います。本人には自分が何をしなければならないか明確に見えていて、それを確実にクリアして、アップデートし続けたシーズンでした。彼の強みは、この適応力です。昨年の開幕直後に『シーズンを戦うってことを考えているか?』と聞いたら、『一つずつのレースしか考えていませんでした』なんて答えていたんですが、中盤戦の7レース連続でのポイント獲得など、ランキングのことも考えて確実に入賞を果たす戦い方ができるようになりました。また、フィジカル面も大きく成長しましたね。一年を通じてトレーニングを徹底し、体型も変わったし、筋肉の質がよくなったね、という話を本人ともしました」

    現在、F1に参戦するのは10チーム、各チームにドライバーは2人ずつ。世界で20人しか手にすることができないF1のシートをつかむためには、何が必要なのだろうか?

    「ホンダとしても育成プログラムを設定して、そこに多くのドライバーが参加しています。そして、すべてのドライバーが平等にチャンスを手にしているんです。その同じ土俵で、与えられた機会をフルに活用して、結果を出していくことが重要です」

    ホンダの育成プログラムでは、SRSを卒業したドライバーを中心に、まずは国内のF4へ参戦。そこで成果を出せれば、F3や海外レースへの挑戦へと道が開け、さらに上のカテゴリーへのチャレンジが続いていく。スタートラインは皆同じ、参戦のチャンスを手にしたレースで残した結果で評価され、ステップアップできるかが決まっていく。

    日本のF4選手権でチャンピオンを獲得して欧州に渡った角田裕毅だが、F3で所属したチームは、前年表彰台獲得なし、そして自身にとっては初めて経験するサーキットばかりと、競争力という点で見れば厳しい環境だった。しかし、そこに甘んじることなく、徐々に結果を改善していく。シーズンを振り返ると、序盤はノーポイントが多かったものの、シーズン折り返しを迎えてからは、7レース連続入賞。さらには、3レース連続表彰台に優勝と、文句なしの結果を残した。

    「もちろん、速さには天性のものがあると思いますが、努力も人一倍です。僕が見てきたドライバーの中で、一番トレーニングを積んでいる一人です。ランチに誘うこともありますけど、彼は『そこはトレーニングの予定があるので、明後日にしてください』という感じで、絶対に自分のペースを崩さないんですね。自分に必要なことは何かを見据えて、それを実行するためには遠慮しない。いい意味でのマイペースさがありますね」

    F2では、F1参戦に必要なスーパーライセンスを得るための条件が、ランキング4位以上だった。シーズン中盤ではコンスタントにポイントを重ねてランキング3位につけるなど好調だったが、後半にはノーポイントが続き、ランキングが6位まで落ちてしまったこともあった。

    「ノーポイントが続いたのは、マシントラブルなどが原因でしたが、このとき本人は『チームに助けられた』と語っていました。モータースポーツというのは、自分の速さだけでなく、やはりチームの総合力が欠かせません。チーム全員を味方にしてサポートを引き出せたという点も素晴らしいですね。面白いデータがあるんですが、昨年のF2で、予選とレース1の結果※2だけでポイントを計算すると、角田選手がチャンピオンなんです。世界中の四輪レースの新人ドライバーが対象の『FIAルーキー・オブ・ザ・イヤー』など、数々の賞も得て、自分の実力を証明してみせましたね」

    「F1に至るまでのレースキャリアの中で、ドライバーはさまざまな分岐点に遭遇します。その一つひとつで、正しい方向に進めるか、そのために結果を出せるかがカギです。目の前にきたチャンスを有効に使うために、徹底的に考え抜く。そこで正しい結果を出し続けた先に、世界最高峰の舞台が待っているのではないでしょうか」

    いよいよF1でのデビュー戦が近づく角田裕毅。レースを見る際には、どんなところに注目するとよいのだろうか。

    「一番の見どころは、角田選手のブレーキングと、抜き方ですね。ほかのマシンと並んでコーナーに入ったときに、ブレーキを遅らせて、ズバッと前に出る場面がきっと見られると思います。これは天性のものかもしれませんが、彼はレースを俯瞰して見ているんです。レース全体の動向を眺めることができているというのかな。だから、ほかのマシンの動きを想定して攻略できてしまうし、抜きにかかるときにも、このコーナーでこのくらい差を詰めて、ここでプレッシャーをかけて、最後のブレーキングで前に出る、というような組み立てが可能になるんです。あとは、タイヤの使い方も上手です。F2では、ほかのドライバーがタイヤを目一杯使って走っているときでも、自分はセーブしながら他車を上回るペースを見せてくれていました」

    そして、角田裕毅にはF1の中でもトップで活躍するドライバーとの共通点があると語る。。

    「一般的に、人間が行動するときには、目や耳から情報が入り、それをもとに脳が身体へ指令を送って、腕や足が動きますよね?でも、角田選手の場合には、情報が脳を経由しないというか、目の前で起きた事象に反応してダイレクトに身体が動くような感じで、全く迷いが出ません。こうした走りができるのは、マックス(フェルスタッペン)選手や、チャンピオンのルイス・ハミルトン選手など一流ドライバーと共通する部分ですね」

    今季のF1は、史上最多の23戦が予定されており、さまざまな特性を持ったサーキットが登場します。角田裕毅の得意コースはあるのあろう?

    「開幕戦の舞台となるバーレーンは、昨年のF2で最後尾の22番手からスタートして、6位まで追い上げたコースで、相性はいいと思います。でも、彼はどのコースに行っても速いんですよ(笑)。昨年のF2では予選最速のポールポジションを4回取っていますが、最初は高速コースのレッドブル・リンク(オーストリア)、2回目は高速・中速・低速がバランスよく揃ったスパ・フランコルシャン(ベルギー)でしたが、全然違う特性で90度コーナーが連続するソチ(ロシア)で3回目のポールポジションを決めたときは、驚きましたね。もちろん、ホームGPとなる鈴鹿も楽しみの一つだと思います」

    今季、スクーデリア・アルファタウリ・ホンダで角田選手のチームメートになるのは、日本でも人気の高いピエール・ガスリー。全日本スーパーフォーミュラ選手権での活躍を経てF1へステップアップし、昨年はスクーデリア・アルファタウリ・ホンダでF1初優勝を成し遂げ、大きな話題になった。

    「ピエール選手もとても速いドライバーで、経験も豊富ですが、2人揃ってQ3へ進むことがあれば、角田選手はいい戦いをするんじゃないかなと見ています」

    F1の予選は、全20台が参加するQ1から始まり、上位15台によるQ2、そしてトップ10のみが進出できるQ3と、段階的に台数が減っていく。

    「セッションが進んでいくごとに路面にタイヤのゴムが載っていくので、コーナー速度が上がってタイムが向上します。しかも、Q3はわずか10台ということでコース上の混雑もほぼ起きないし、新品タイヤでのアタックということもあり、タイムを出すための条件がすべて揃った環境になります。こういうときの角田選手は素晴らしい走りをするので、ピエール選手を上回る可能性もあるんじゃないかな」

  • 角田裕毅 「F1ドライバーとして低身長なことはそこまで有利ではない」

    角田裕毅 「F1ドライバーとして低身長なことはそこまで有利ではない」

    角田裕毅が、2021年のF1デビューに先立ち、アルファタウリ・ホンダは自分が快適にレースができるようにAT02を調整する必要があったと説明した。

    20歳の角田裕毅は、2021年のF1グリッドで最年少であるだけでなく、160cmという身長は全F1ドライバーのなかで最も低い。今月バーレーンで開催された3日間のプレシーズンテストで、角田裕毅は総合2番手タイムを記録したが、そのためには特別な準備が必要だったと語る。

    「まず、視界をはっきりと見るため、シートの位置を高くするためにモノコックの中にたくさんのフォームを入れる必要がありました」と角田裕毅は説明した。

    「また、ペダルに届くように特別なペダルケースを作りました」

    しかし、角田裕毅は、体重配分や空力の観点から、彼の身長がF1ドライバーとして有利に働く可能性があるという提案を拒否した。

    「僕たちは多くの仕事をしました。完璧なシートを作るためにかなりの努力をしました。僕にとって、それは大きな利点ではありません」と角田裕毅は語った。

    「FIAが重量配分を行う場所を決定し、配置したい場所を選択できないため、F1では大きな利点とは見なされていません。そのため、少しは重量配分の利点はありますが、それほど多くはありません」

    「そして、空力に関しては、僕にとって大きな違いはあまり見られません。なぜなら、特に今のF1ではマシンは身長の高い向けに作られているからです」

    ちなみに角田裕毅のチームメイトであるピエール・ガスリーの身長は177cmだ。

    角田裕毅とピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダF1) 2021年F1バーレーンGP

  • 2021年のF1世界選手権:見どころはホンダF1の戦闘力と角田裕毅の勝負力

    2021年のF1世界選手権:見どころはホンダF1の戦闘力と角田裕毅の勝負力

    2021年のF1世界選手権がいよいよ開幕。見どころはなんといってもホンダF1の最後のエンジンを搭載したレッドブル・ホンダの戦闘力と7年ぶりの日本人F1ドライバーとなる角田裕毅の活躍だ。

    過去7年間、F1はメルセデスが席巻。2014年にF1にV6ターボ“パワーユニット”が導入されて以来、メルセデスF1がすべてのタイトルを獲得。メルセデスF1が強すぎることで、多くのF1ファンは誰かが“ストップ・ザ・メルセデス”を成し遂げることを望んでいる。

    今年、その最有力候補に挙げられているのがレッドブル・ホンダだ。2018年までルノーのカスタマーF1エンジンで戦ってきたレッドブル・レーシングは、2019年からタイトル奪還を目指し、復帰後まだ勝利を収めていなかったホンダF1とワークスパートナーシップを結ぶことを決断。初年度から勝利を収め、その関係を熟成させてきた。

    だが、実際にはホンダF1とのパートナーシップはまだルノーとの成績を超えていない。2018年にレッドブル・レーシングは、ルノーのF1エンジンで4勝/419ポイントを獲得したが、ホンダのF1エンジンに切り替えた2019年は3勝/417ポイント、2020年は2勝319ポイントだ。2020年はコンストラクターズ選手権2位を獲得したが、それは前年まで上位争いをしていたフェラーリの自滅によるところが大きい。

    興味深いのは、2021年のF1世界選手権は、昨年マシンが引き継がれることだ。昨年の最終戦F1アブダビGPではレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが勝利を挙げているが、それはメルセデスがF1パワーユニットに問題を抱えてフルパワーを出せなかったからだとの見方がある。もう1つの勝利であるF1 70周年記念GPではメルセデスF1はタイヤに問題を抱えていた。

    同じマシンのままであれば、メルセデスF1が有利なのは明らかだ。早期に開発をストップしたメルセデスF1だが、結果的に17戦中13勝をという圧勝でシーズンを制している。だが、シャシーは引き継がれるが、今季のF1マシンはダウンフォースを削減するためにリア周りの空力に変更が加えられた。このレギュレーション変更が2021年F1マシンに影響を与えており、ローレーキのメルセデスはプレシーズンテストでバランス問題に直面(しているように見えた)。対照的にハイレーキのレッドブルは安定度が増している。

    そして、最も注目なのがF1エンジンの進化だ。エンジンの開発はシャシーのように制限エリアはなく、ラストイヤーとなるホンダF1は“新骨格”と称する完全に新しいF1エンジンを投入した。メルセデス、そして、フェラーリも新型F1エンジンを投入しているが、F1プレシーズンテストではホンダのF1エンジンが抜きんでていたとの分析結果もある。シャシーが互角の場合、勝負を決めるのはF1エンジンだ。ホンダのF1エンジンの戦闘力が2021年のF1世界選手権の注目ポイントのひとつとなる。

    次に注目なのは日本人ドライバーとして7年ぶりにF1デビューを果たす角田裕毅だ。2019年にFIA-F3で海外に飛び出した角田裕毅は、2020年にFIA-F2にランキング3位を獲得してF1スーパーライセンスを取得。角田裕毅を支援するレッドブルのセカンドチームであるアルファタウリ・ホンダF1からデビューが決定した。

    FIA-F2からは多くのドライバーがF1にステップアップしている。近年では、2017年の王者シャルル・ルクレール、2018年の王者ジョージ・ラッセル、2位のランド・ノリス、3位のアレクサンダー・アルボン、2019年のニコラス・ラフィフィ(2位)。そして、今年は王者ミック・シューマッハ、角田裕毅(3位)、ニキータ・マゼピン(5位)が3人がF1デビューを果たす。

    昨年のFIA-F2で角田裕毅は3位だったが、王者ミック・シューマッハよりも評価は高く、マシントラブルがなければタイトルを獲得する可能性があったとの見方もある。また、ミック・シューマッハとニキータ・マゼピンがハースF1という競争力の低いチームからのデビューなのに対し、角田裕毅はミッドフィールドでの上位争いが予想されるアルファタウリ・ホンダF1からのデビューとなる。ポイント獲得という点では角田裕毅が最も可能性が高いルーキーだ。

    また、将来レッドブル・レーシングに昇格する可能性という意味でも角田裕毅の注目度は高い。その意味では、2018年にザウバーでF1デビューを果たして2019年にフェラーリに昇格したシャルル・ルクレール、2018年にウィリアムズでF1デビューを果たして、将来のメルセデスF1のドライバー候補と目されているジョージ・ラッセルよりもデビュイヤーの注目度は上かもしれない。

    そして、最もF1ファンが注目しているのはそのアグレッシブなドライビングだ。要所で思い切りよく相手を仕留めるオーバーテイクは秀逸であり、その一方でチャンスを狙ってタイヤを労わる能力も備えている。ドライビングスタイルという点でも、シャルル・ルクレールやジョージ・ラッセル、ミック・シューマッハといったF2王者よりも面白みがある。

    角田裕毅が何戦目でF1初ポイントを獲得できるか、そして、メルセデス、レッドブル、マクラーレン、アストンマーティン、フェラーリ、さらにはフェルナンド・アロンソなどの強豪ドライバーが揃うなかで、日本人ドライバーとして小林可夢偉以来となる表彰台に手が届くのか。

    注目の2021年F1世界選手権は今週末に開幕。第1戦F1バーレーンGPは3月27日(土)に予選、3月28日(日)に決勝を迎える。

    2021年 第1戦 F1バーレーンGP

    3月26日(金) フリー走行1回目 20:30~21:30 (現地時間 14:30~15:30)
      フリー走行2回目 24:00~25:00 (現地時間 18:00~19:00)
    3月27日(土) フリー走行3回目 21:00~22:00 (現地時間 15:00~16:00)
      予選 24:00~25:00 (現地時間 18:00~19:00)
    3月28日(日) 決勝 24:00~ (現地時間 18:00~)

    CS放送/フジテレビNEXT F1バーレーンGP 放送時間

    【フリー走行1】 3月26日(金) 20:20~21:40
    【フリー走行2】 3月26日(金) 23:50~25:10
    【フリー走行3】 3月27日(土) 20:50~22:10
    【予選】 3月27日(土) 23:50~26:00
    【決勝】 3月28日(日) 23:20~27:00
  • ホンダF1の田辺豊治TDが語る“角田裕毅がF1デビューする意義”

    ホンダF1の田辺豊治TDが語る“角田裕毅がF1デビューする意義”

    ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、角田裕毅が日本人F1ドライバーとしてデビューする意義について語った。

    レースの現場でホンダF1を束ねる田辺豊治は、角田裕毅と直接話をしたのはごく最近になってからだと語る。それでも、ホンダのF1パワーユニットを走らせる日本人ドライバーがいることはモチベーションになると語る。

    「日本人のドライバーがホンダのPUでレースをすることになり、我々のモチベーションも一層上がります」と田辺豊治はホンダの公式サイトで語った。

    「角田選手と直接話したのは、昨年のアブダビテストのときくらいでまだ少ないのですが、担当エンジニアから話を聞くと、熱心に学ぼうとする姿勢があるし、自分が何をすべきかを理解しているので、学習速度も速い。数回のF1テストで大きく成長しているようです」

    「アルファタウリも精力的にサポートしていて、開幕戦では“真のF1ドライバー”としてデビューさせるべく、旧型マシンでの走行機会をかなり作ってくれました。シーズンが始まってから学び始めます、という感じではなく、ある程度仕上がった状態でデビューして、そこからさらに成長していく姿を見せてほしいですね」

  • 角田裕毅、F1プレシーズンテストでの“DRSを早く起動”騒動を説明

    角田裕毅、F1プレシーズンテストでの“DRSを早く起動”騒動を説明

    アルファタウリ・ホンダF1の角田裕毅は、今月バーレーンで開催されたF1プレシーズンテストの印象的な2番手タイムのラップでDRSを早く起動させていたことを認めた。

    レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、今年アルファタウリ・ホンダF1でデビューする20歳の角田裕毅をべた褒めしている。

    「彼はF1でこれまでで最高の日本人ドライバーになるだろう」とヘルムート・マルコは語っている。

    ヘルムート・マルコについて角田裕毅は「ヘルムートは毎日テストが終わると電話をかけてきました」と Auto Hebdo に語った。

    「彼は最後のテストセッションの後、特に感銘を受けていました」

    しかし、レッドブル・ホンダF1のマックス・フェルスタッペンに次ぐ2番手タイムを記録した角田裕毅のラップは、DRSを不適切に早く起動していたからだとの指摘もある。

    「それについては多少の騒ぎがあるのを見たことがあります」と角田裕毅は語った。

    「他のドライバーよりも早くDRSを開けていました。テストの最初の2日間はDRSボタンを押すことができても、DRSゾーンにいなければ何も起こらなかったので、実際には非常に奇妙でした」

    しかし、角田裕毅は、テスト最終日はそうではなかったと説明する。

    「FIAがシステムをテストしているに違いないと思うし、その恩恵を受けました」と角田裕毅は説明した。

    「他の人より少し早くDRSを開けました。それによって0.2秒くらい得られたと思います」

    また、他の多くのドライバーが最終日に角田裕毅と同じソフトタイヤ(C5)を使用しなかったことも事実だ。

    「最初のレースの予選まで改善できると思ってはいますが、いずれにしろテストは良かったと思います」と角田裕毅は語った。

    それでも、ヘルムート・マルコだけでなく、アルファタウリF1のチーム代表フランツ・トストも角田裕毅を高く評価している。

    角田裕毅は「もちろん、うれしかったです。特に、フランツは、僕のターン1に入るところに目をつけてくれましたからね」と語る。

    「フランツは僕にとって祖父に少しのような感じです。初日、彼にそもそもテストタイムを見るべきではなく、マシンの限界を探求するべきだと言われました」

    ヘルムート・マルコは、2021年にヘルムート・マルコは、フェラーリやアルピーヌがライバルになるはずだと語る。

    ヘルムート・マルコは「我々の分析によると、アルファタウリはマクラーレンとアストンマーティンの直後で、フェラーリとアルピーヌとほぼ互角なはずだ」と Kleine Zeitung にコメント。

    「いずれにせよ、ウィリアムズ、ハース、アルファロメオよりも前にいるはずだ」

  • 角田裕毅 「この先も日本人ドライバーがF1に乗るチャンスは必ずある」

    角田裕毅 「この先も日本人ドライバーがF1に乗るチャンスは必ずある」

    角田裕毅が、F1デビューとなる2021年のF1世界選手権の開幕戦F1バーレーンGPに先駆けて、ホンダF1の公式サイトでインタビューに答えた。

    3月12日~14日の3日間、開幕戦の舞台であるバーレーンで行われたF1公式テスト。アルファタウリ・ホンダF1の角田裕毅は世界中を驚かせました。最終日の3日目で、全体2番手のタイムを叩き出したのだ。しかも、首位のマックス・フェルスタッペンとはわずか0.093秒差。

    今週末、日本人ドライバーとしては7年ぶりにF1グリッドに並ぶ角田裕毅が、開幕前の忙しい時間を縫ってインタビューに答えた。

    チームの雰囲気には慣れましたか?
    イタリアのチームらしく、フレンドリーでファミリー感が強く、(チーム代表の)フランツ・トストさんを中心に、それぞれの仕事に取り組み、チーム全体がお互いを信頼し合って動いているなと感じます。

    F1マシンの操作は複雑ですか?
    エンジニアに聞きながら操作を覚えました。テストの段階では、全く不安のないくらいに操作できるようになりました。ただ、ほかのマシンを相手にしながらの操作というシチュエーションはまだ経験していないので、レースはまた別かもしれません。レースまでにできることはやって、少しでもボタン操作に慣れた状態で実戦に臨みたいと思います。

    ドライバーとしての強みはなんでしょう?
    自分のベースとなっているのは、昔から培ってきたブレーキングです。これを活かしてドライビングしていきたいと思います!

    日本からの声は届いていますか?
    SNSは結構見ています。TwitterやInstagramでメッセージをいただくことも多くて、『開幕戦が待ちきれない』とか『鈴鹿で待っています』という声をいただくのは本当にうれしいですし、僕も本当に楽しみにしています。

    開幕戦の舞台はバーレーン。得意なコースですか?
    「得意・不得意というのは、あまり意識していないのですが、初戦のバーレーンは好きなコースの一つです。コーナーとしては、下りながら左に回り込むターン10。すごくロックアップしやすい場所で、このサーキットの中でも特徴的な部分ですが、ブレーキングの難しい、このテクニカルなコーナーが好きですね。

    将来、未来のF1を夢見る ドライバーへ一言!
    僕の走りの特徴を見て、少しでも感じてくれる部分があったらうれしいです。この先も、日本人ドライバーがF1に乗るチャンスは必ずあるはずです。一つひとつ成長していけば、必ずこの舞台に近づけると思います。僕を超えられることはないでしょうけど(笑)

    こう言ったあとに、「ウソです!」と満面の笑みを見せた角田裕毅でしたが、F1デビューに向けて自信がある様子は伝わってきた。

    公式テストを終えて「F1マシンで全開アタックをして2番手に入るというのは、最高の気分です。もちろん、まだテストに過ぎないので先走ってはいけませんが」と振り返った。

  • 角田裕毅 「レッドブルF1でマックス・フェルスタッペンと走りたい」

    角田裕毅 「レッドブルF1でマックス・フェルスタッペンと走りたい」

    マックス・フェルスタッペンは、F1グリッドで最も手ごわいチームメイトかもしれないが、角田裕毅はいつかフェルスタッペンと一緒にドライブすることを望んでいる。

    今週末、角田裕毅は、7年ぶりの日本人ドライバーとしてアルファタウリ・ホンダF1でグランプリデビューを果たす。レッドブルF1幹部から高い評価を受けている角田裕毅は、遅かれ早かれレッドブル・レーシングへの昇格が期待されている。

    角田裕毅は、自身がレッドブル・レーシングに昇格できた場合、マックス・フェルスタッペンがまだそこにいることを望んでいる。

    「マックスは本当に速いですし、一緒にドライブしたいドライバーの一人です」と角田裕毅は Daily Mail に語った。

    「将来的に、もちろん、レッドブルは本当に良いチームですし、彼らは本当に良い車を持っています。いつかレッドブルでマックスと一緒にドライブしたいと思っています。ですが、彼は別のチームに所属していますし、ターゲットも異なります」

    「今年、アルファタウリでドライブできることを本当にうれしく思っています。だから、僕としてはとにかく今年に集中して、チームメイトを倒すことに集中し、できるだけ多くのポイントを獲得したいと思っています。将来、マックスと一緒にドライブできればいいですが、今年はアルファタウリに集中しています」

    「本当に良いチームだと思っています。最初の1年間のためには特にそう思います。彼らはルーキードライバーとの経験が豊富ですし、ルーキードライバーを鍛えて、成長させる方法を知っています」

    「だから、とにかく今は彼らと一緒に仕事をして、彼らのためにうまくやっていきたいと思っています」

    マックス・フェルスタッペンと同じように、角田裕毅はフィーダーのカテゴリーを席巻し、アグレッシブでエキサイティングなドライビングスタイルを持っているという評判を築いてきた。

    角田裕毅はそれをF1でも維持するつもりであり、それが機能すると信じているが、他の領域を改善する必要があることも承知している。

    「ブレーキング、特にブレーキングゾーンに強い自信を持っているので、僕のドライビングはアグレッシブに見えると思います」と角田裕毅は付け加えた。

    「そして、僕はオーバーテイクに本当に強く自信を持っています。いつも一回で成功させようと試みています。お互いに動いてタイヤを無駄にしたくないので、常にブレーキングに全力を注いでいます。アルファタウリがそのアグレッシブなスタイルを求めて、気に入ってくれて本当にうれしいです」

    「F1でもそのスタイルを維持しようと思っていますし、後半戦にむけて自信を深めたいと思っています。とにかくスタイルと自分の走りを維持しようと思っています」

    「現時点での僕の弱点は一貫性です。そのため、一貫性を保つために一生懸命努力する必要があります。特にF1では、一貫性を保つことが非常に重要なので、一生懸命働き、その弱点を改善するようにしていきます」