カテゴリー: WRC (世界ラリー選手権)

  • 【WEC】 トヨタ:WRC 最終戦 ラリー・オーストラリア プレビュー

    【WEC】 トヨタ:WRC 最終戦 ラリー・オーストラリア プレビュー

    TOYOTA GAZOO Racingは、11月16日(木)から19日(日)にかけて開催されるFIA世界ラリー選手権(WRC)第13戦ラリー・オーストラリアに、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC #10号車)、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム(#11号車)の、2台のヤリスWRCで参戦する。WRC復帰初年度のフィナーレに相応しい結果を得るべく、チームは一丸となってシーズン最後の戦いに臨む。

    オーストラリア東部、ニューサウスウェールズ州北東部のコフスハーバーを中心に開催されるラリー・オーストラリアは、全13戦で構成される2017年WRCの最終戦である。SS(スペシャルステージ)はその大部分がグラベル(未舗装路)となるが、コースはバリエーションに富んでいる。森林地帯の道は幅が狭く曲がりくねっており、開けた田舎道は流れるような高速コーナーが続く。道のすぐ脇に木々が迫るコースも多く、僅かなミスも許されない。また、ドライコンディションでは、もうもうと立ち上る土煙によって視界が奪われることもあるため、選手は様々な走行条件に適応しなければならない。

    ラリーの中心となるサービスパークは、山と海の自然に恵まれた観光都市コフスハーバーに置かれる。競技初日となる17日(金)のデイ1は、コフスハーバーの北側エリアで3本のSSを各2回走行し、1日の最後にはコフスハーバーの海沿いの道に設けられるスーパーSSを2回走行する、全8本のSSで構成される。翌日のデイ2はコフスハーバーの南側に舞台を移し、3本のスーパーSSを含む全8本のSSが行われる。そして最終日となる19日(日)のデイ3は、コフスハーバーの北側で5本のSSが行なわれるが、そのうち最終ステージのSS21はボーナスの選手権ポイント獲得が可能なパワーステージに指定されている。SSの数は全部で21本、計318.33km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は947.55kmとなる。

    カイ・リンドストローム (スポーティングディレクター)
    チーム代表のトミ(マキネン)からスポーティングディレクターに任命され、今回が最初のイベントになります。私にとっては大きな挑戦となりますが、本当に楽しみです。私は長年コ・ドライバーとしてラリーに携わり、今年はTOYOTA GAZOO Racingの一員としてチームと共に戦ってきました。ですので、ラリー期間中にどのような事が起こるのかは理解していますが、例えば競技中のサービスパークにおける仕事など、まだ知らない面もあり、今回は新人の気構えで臨むつもりです。ラリーに向けての準備は極めて順調なので、きっとうまく行くと信じています。ヤリ-マティは過去に何度も出場していますし、エサペッカは去年WRC 2クラスで優勝しています。天気予報によればラリー期間中は雷雨の可能性もあるようですが、もしそうなればおもしろい展開になるかもしれません。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC #10号車)
    ラリーの開幕がとても楽しみです。通常ラリー・オーストラリアは温暖かつ溢れる陽光の下で行われるため、1年を締めくくるのには最適なイベントです。ステージは全体的に高速で流れるようなコーナーが続き、いつも楽しみながらラリーを戦っています。今年は、いくつか新しいセクションや、しばらくWRCで使われていなかった道を走行するようです。前戦のラリー・グレートブリテンでは少し苦戦しましたが、オーストラリアのSSはヤリスWRCに合っているはずです。私としては表彰台を目指して全力を尽くして戦うつもりですし、その結果として、優勝争いに加わることができれば最高です。

    エサペッカ・ラッピ (ヤリスWRC #11号車)
    ラリー・オーストラリア最大の特徴は、道の表面が滑りやすいルーズグラベル(砂状の砂利)で覆われていることです。最初にSSを走る選手はルーズグラベルを「掃除」しながら走行するため不利となり、出走順が遅い選手のほうが有利になります。しかし、何よりも重要なのは、レーシングライン上から外れないようにドライブすることです。また、タイヤのマネージメントも重要な要素です。1本のSSを2回走る場合、2回目の走行時は下から硬い路面が露出するためタイヤに大きな負担がかかります。そして、気温が高くなると、タイヤにより多くの注意を払って走る必要があります。我々にとってラリー・グレートブリテンは望ましくない結果になってしまいましたが、オーストラリアはきっと良いラリーになると思っています。良い形でシーズンの終わりを迎えられるように頑張ります。

  • 【WRC】 セバスチャン・オジェが2017年のチャンピオンを獲得

    【WRC】 セバスチャン・オジェが2017年のチャンピオンを獲得

    セバスチャン・オジェ(Mスポーツ)が5度目となるWRCチャンピオンを獲得。最多タイトル獲得記録でセバスチャン・ローブに次ぐ2位に浮上した。

    セバスチャン・オジェは、WRC 第12戦 ラリー・グレートブリテンを3位でフィニッシュ。獲得ポイントを215ポイントとし、2017年のWRCチャンピオンを獲得した。また、所属チームのMスポーツも2007年以来となるマニュファクチャラーズタイトルを確定させた。

    昨シーズン限りでフォルクスワーゲンがWRCから撤退して、今年Mスポーツに加入したセバスチャン・オジェは「厳しい1年だったし、みんな必死だった。Mスポーツでチャンピオンになれたのは、本当にアメージングだ」とタイトル5連覇についてコメント。

    「ラリー中、本当に短い間だだったけど、とても強い感情を覚えた。自分の息子が生まれた時も特別な気持ちだった。でも、今日はなぜだか分からないし、説明できない。どうしてこんな気持ちになるのか分からないけど、本当にいい気分だ。僕たちはこの賭けに勝った。賭けではないね。自分たちが選んだ試練にだ。チームのことを誇りに思う」

    「自分が戦ってきた中で、最も競争的なWRCシーズンだった。選手権はこうあるべきだ。ラリーにとっては本当にいいことだと思う」

    「たくさんのウイナーが生まれ、どのチームも少なくとも2勝はしている。その一役を担っているのは嬉しいし、新しいマシンもこれまでで最速で、最も楽しいWRカーだ」

    「レーシングドライバーとして、これほど速いクルマをドライブするのは信じられないくらい楽しいことだ。必死で戦わなくければならなかったし、これまで以上だったかもしれない。これまでは簡単に勝ってきたように見えたかもしれないけど、簡単なことなんて一度もない」

    「5は単なる数字に過ぎない。もちろん、いい数字だし、ここまでできるとは想像していなかった。だから、この位置にいられるのは素晴らしい気分だし、ラリーは今でも自分に強い感情を与えてくれる」

    「今は何も発表することはないけど、まもなくだ。ここにいる多くの人が正しい予想をしているとは思うけど、100%確信はしていない。まだ考えをまとめているところだ。妻からは、家にいるように強くプッシュされているけど、自分にはもう少しアドレナリンが必要だ」

  • 【WRC】 トヨタ:第12戦 ラリー・グレートブリテン 最終日レポート

    【WRC】 トヨタ:第12戦 ラリー・グレートブリテン 最終日レポート

    10月29日(日)、2017年FIA世界ラリー選手権(WRC)第12戦ラリー・グレートブリテンの競技4日目、最終日となるデイ4がイギリスのウェールズ北部を中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC #10号車)が総合5位、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(#12号車)が総合9位でフィニッシュ。ウェールズの滑りやすく難しいグラベルロードで、チームは将来に向けて多くの学びを得た。

    ラリー・グレートブリテンの最終日デイ4は、サービスパークの西南エリアで5本計41.17kmのSSが行なわれた。そのうち2本のSSはそれぞれ2回使われたが、2回目の走行時はグラベル(未舗装路)が泥で非常に滑りやすくなり、タイヤのグリップを得にくいコンディションだった。しかし、昨晩のサービスでセッティング変更を行った結果、ヤリスWRCのハンドリングは好転。ラトバラはSS19でベストタイムを、ボーナスポイントがかかるパワーステージに指定された最終のSS21では3番手タイムを記録し、ポジティブな形でラリーを締めくくった。また、ラッピは4日間を通して辛抱強く走りながらドライビングを改善し、総合9位に入り価値ある1ポイントを獲得。困難なラリーを戦い抜き、チームは貴重な経験を得た。

    FIA世界ラリー選手権(WRC)次戦は11月16日から19日にかけて、オーストラリア東部で開催される第13戦「ラリー・オーストラリア」。2017年のシーズン最終戦に、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamはラトバラ、ラッピのヤリスWRC 2台体制で臨む。ラリーはオーストラリア東部コフスハーバーのサービスパークを中心に行われ、SSの数は全部で21本、計318.33km。森林地帯や牧草地など、種々様々なグラベルコースが戦いの舞台となる。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    今回の自分たちのパフォーマンスに満足しているわけではありませんが、ポジティブな面もありました。何が正しくなくて、どのように改善すべきかを理解できたからです。我々のクルマはラリー・フィンランドのようなハイグリップなコンディションでは速く、大きな進化を確認できました。そしてラリー・スペインで少し変更を施したところ、正しくない方向に進んでしまいました。そして今回、ラリー前のテストで使った路面は、実際にラリーで走ったSSよりもグリップ力が高く、それが問題でした。今回の経験を活かし、次回は少し異なるセッティングで臨みたいと思います。我々のドライバーは良い仕事をしたと思いますが、特に今回が今年最後のラリーとなったユホについて述べたいと思います。非常に小さなミスが良くない結果に繋がり、彼の戦いは昨日終わってしまいました。それまで良いタイムを記録していたので、とても残念に思います。しかし、これがモータースポーツなのです。ユホは、我々の開発およびテストで重要な役割を果たしてくれました。今シーズン、我々がここまで来ることができたのは彼のお陰です。チーム全員、ユホにとても感謝しています。また、年間タイトルを決めたセバスチャン・オジエと、Mスポーツに祝意を表したいと思います。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC #10号車)
    最後のパワーステージでは、あれ以上は無理と言えるくらい攻めました。本当に自分のすべてを出しきったと思います。今回は完璧とはいえないラリーでしたが、それでもポイントを獲得し、何を改善すべきか理解できました。そして、これまで自分が乗ってきたラリーカーの中で、ヤリスWRCこそが最高のクルマであるという考えに、変わりはありません。テストと実際のコースではコンディションが異なり、それが今回苦戦した理由のひとつです。今日のようなツルツルの路面ではクルマの向きを変えることが難しく、フラストレーションが溜まりました。それでも、コースサイドには多くの観客の姿があり、ラリーを楽しむことができました。ラリー・グレートブリテンはいつも1年で最も難しいイベントのひとつですが、ラリー・フィンランド以降のイベントでは私にとって2番目のホームラリーと思える1戦です。いつもこのラリーを楽しんでいます。

    エサペッカ・ラッピ(ヤリスWRC #12号車)
    私にとって今回のラリーの最優先課題は最後まで走りきることでした。そして、このような難しいコンディションのコースで多くの経験を積むため、集中力を高めてラリーに臨みました。今日は各SSを1回目に走行した時は良い走りができ、タイムも悪くありませんでした。しかし2回目に走った時は路面の状態が変わって非常に滑りやすく、なかなかグリップを得ることができず苦労しました。結果は我々が望んだものではありませんでしたが、なかなか得難い経験をしたと思いますし、今回学んだ多くのことは必ずや将来役に立つでしょう。私もチームも、常に学んでいるのです。

    ラリー・グレートブリテン デイ4の結果
    1 エルフィン・エバンス/ダニエル・バリット (フォード フィエスタ WRC) 2h57m00.6s
    2 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +37.3s
    3 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (フォード フィエスタ WRC) +45.2s
    4 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +49.8s
    5 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +50.3s
    6 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (フォード フィエスタ WRC) +1m02.3s
    7 クリス・ミーク/ポール・ネーグル (シトロエン C3 WRC) +1m20.5s
    8 ヘイデン・パッドン/セバスチャン・マーシャル (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +2m16.3s
    9 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (トヨタ ヤリス WRC) +2m46.5s
    10 ダニ・ソルド/マルク・マルティ (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +3m50.5s
    R ユホ・ハンニネン/カイ・リンドストローム (トヨタ ヤリス WRC)

    2017 FIA世界ラリー選手権 第12戦終了後のドライバーズランキング
    1 セバスチャン・オジエ 215
    2 ティエリー・ヌービル 183
    3 オット・タナック 169
    4 ヤリ-マティ・ラトバラ 136
    5 エルフィン・エバンス 118
    6 ダニ・ソルド 95
    7 ユホ・ハンニネン 71
    8 クリス・ミーク 70
    9 クレイグ・ブリーン 64
    10 ヘイデン・パッドン 59
    12 エサペッカ・ラッピ 51

    2017 FIA世界ラリー選手権 第12戦終了後のマニュファクチャラーズランキング
    1 Mスポーツワールドラリーチーム 398
    2 ヒュンダイ・モータースポーツ 305
    3 TOYOTA GAZOO Racing WRT 241
    4 シトロエン・トタル・アブダビ・ワールドラリーチーム 210

  • 【WRC】 トヨタ:第12戦 ラリー・グレートブリテン 3日目レポート

    【WRC】 トヨタ:第12戦 ラリー・グレートブリテン 3日目レポート

    10月28日(土)、2017年FIA世界ラリー選手権(WRC)第12戦ラリー・グレートブリテンの競技3日目となるデイ3が、イギリスのウェールズ中部を中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC #10号車)が総合4位、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(#12号車)が総合9位と、前日よりも順位を上げた。しかし、前日10位のユホ・ハンニネン/カイ・リンドストローム組(#11号車)は、SS14でリタイアとなった。

    ラリー・グレートブリテンのデイ3は、前日よりもやや北側のエリアが戦いの舞台となった。SS8からSS13にかけての6本のグラベルSSはウェールズ中部の森林および丘陵地帯で行なわれ、その後イングランドのチャムレー・キャッスルでターマックのSS14を走行。1度ディーサイドのサービスパークに戻って整備作業を行ない、その後ウェールズの暗闇の中で2本のグラベルSSを走行するという、長く、苛酷な1日だった。グラベルSSは全体的に滑りやすく難しいコンディションとなったが、ラトバラは徐々にペースを上げていき、夜間のSS15では霧の中ベストタイムを記録。前日よりも順位をひとつ上げることに成功した。また、ラッピも難しいコンディションのコースで我慢の走りを続け、ポジションアップを果たした。ハンニネンはSS11でセカンドベストタイムを記録し、SS13終了時点では総合10位につけていた。しかしSS14でクルマが藁のバリアに当たり、サスペンションにダメージを受けリタイアを余儀なくされた。

    競技4日目、ラリー最終日となる10月29日(日)のデイ4は、ウェールズ北部で5本のSSが行われる。そのうち、SS18の再走となる最終ステージのSS21は、トップ5タイムを記録した選手に対し、ボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されている。5本のSSの合計距離は41.17km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は245.48kmとなる。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    セッティングを変更した結果、クルマのパフォーマンスは上がったと思います。ラリー前のテストをとても暖かいコンディションで実施したのですが、どうやらそれが間違いのもとだったようで、寒かった昨日は日中のサービスがなく、作業を実施できたのは夜だけでした。また、今日もかなり長い距離を走ってからのサービスだったため、なかなか変更を加えることができませんでした。しかし、ようやく改善を施せるようになり、すべて良い方向に向かっていると思います。夜間のSSの1本目では、霧が出ていたにも関わらずヤリ-マティは素晴らしい走りをしました。明日は表彰台争いも十分に可能でしょう。また、エサペッカも現在はクルマに良いフィーリングを持っているようです。今回が我々のチームでの最後のラリーとなるユホは、残念な結果となってしまいました。小さなミスが悪い結果につながってしまうのは、良くあることです。きっと彼は悔しい気持ちでしょうが、私は彼の今シーズンの多大なる貢献に心から感謝しています。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC #10号車)
    クルマは今日最初のステージから、少しずつ良くなり、トラクションは昨日よりもかなり改善されました。依然としてアンダーステアには悩まされましたが、1日を通してダンパー調整を続けたところフィーリングはどんどんと良くなり、それにつれてSSのタイムも上がって行きました。そして、霧に包まれた夜間のSSでは、納得できる走りができました。時にコンディションが難しくとも、攻めなければなりません。クルマのフィーリングとグリップはとても良いので、明日が楽しみです。

    ユホ・ハンニネン (ヤリスWRC #11号車)
    今朝は、昨日よりも状況が良くなりました。走行中クルマの前後に付着する泥による重量バランスの変化を考えてセッティングを変えたところ、うまくいきました。リアが泥の重みでそれほど下がらなかったことから、フロントのトラクションをしっかりと得ることができていたと思います。残念ながらチャムレー・キャッスルのSSでブレーキのタイミングが遅れ、藁のバリアに当たってしまいました。その結果フロントのダンパーが破損し、走行不能となりました。さらに、シャシーにもダメージを受けていたため、明日は再出走することができなくなり、とても残念です。

    エサペッカ・ラッピ(ヤリスWRC #12号車)
    今日は出走順が3番手とはやく、路面が良い状態で走ることができたこともあり、昨日よりも良い1日になりました。昨晩サービスでセッティングを大きく変えたところ、クルマは良いフィーリングになってきました。いまだ十分に自信がもてるとはいえない状況ですが、それでも昨日よりも走りを楽しめるようになりました。夜のステージを前にサービスでさらに変更を加えたところ、それ以前のSSよりもグリップが良くなったように感じられ、クルマは良い方向に向かっていると思います。

    ラリー・グレートブリテン デイ3の結果
    1 エルフィン・エバンス/ダニエル・バリット (フォード フィエスタ WRC) 2h32m39.2s
    2 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (フォード フィエスタ WRC) +53.1s
    3 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +53.6s
    4 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +57.7s
    5 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +1m03.6s
    6 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (フォード フィエスタ WRC) +1m06.1s
    7 クリス・ミーク/ポール・ネーグル (シトロエン C3 WRC) +1m27.6s
    8 ヘイデン・パッドン/セバスチャン・マーシャル (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +2m04.0s
    9 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (トヨタ ヤリス WRC) +2m41.0s
    10 ダニ・ソルド/マルク・マルティ (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +3m35.8s
    R ユホ・ハンニネン/カイ・リンドストローム (トヨタ ヤリス WRC)

  • 【WRC】 トヨタ:第12戦 ラリー・グレートブリテン 2日目レポート

    【WRC】 トヨタ:第12戦 ラリー・グレートブリテン 2日目レポート

    10月27日(金)、2017年 FIA 世界ラリー選手権(WRC)第12戦ラリー・グレートブリテンの競技2日目となるデイ2が、イギリスのウェールズ中部を中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC #10号車)が総合5位、ユホ・ハンニネン/カイ・リンドストローム組(#11号車)が総合10位、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(#12号車)が総合11位となり、ヤリスWRCは全車がデイ2を走破した。

    森林および丘陵地帯を舞台とする本格的なグラベル(未舗装路)ステージの初日となったデイ2は、ディーサイドのサービスパークから南に遠く離れたウェールズ中部で3本の伝統的なSSを各2回走行。このラリーでの実戦経験が少ないハンニネンとラッピは、夜間に降った雨で非常に滑りやすくなった難コースに苦戦を強いられた。特に森の中のコースは路面のグリップレベルが刻々と変わり、どれくらい滑るのか予想をすることが難しい。加えて、デイ2は日中のサービスが設定されず、タイヤ・フィッティングゾーンでのタイヤ交換のみで1日を走りきらなければならなかった。しかし彼らは大きなミスをすることなく6本計119.32kmのSSを走行し、明日のデイ3に駒を進めることに成功した。また、過去に2回優勝経験があるラトバラは、やはり滑りやすく困難な路面に苦労しながらも経験に裏打ちされた安定感のある走りを続け、総合5位でデイ2を終えた。1日の走行が終了した後、チームはドライバーと改善策を話しあい、デイ3でのポジションアップを実現するためクルマにセッティング変更を施した。

    競技3日目となる10月28日(土)のデイ3は、ウェールズ中部を中心に9本のSSが行われる。そのうち、SS14は今大会で唯一イングランドを舞台とするSSであり、チャムレー・キャッスルの周辺で1.80kmのショートSSが実施される。また、1日の最後の2本のSSは暗闇の中での走行となり、最初のクルマがディーサイドのサービスパークに戻るのは午後10時過ぎ。全9本のSSの合計距離は142.38km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は676.62kmと、4日間でもっとも長い距離を走る1日となる。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    とても困難な1日となりました。天気は良かったのですが、路面は泥状となり非常に滑りやすく、すべてのドライバーが少なからず影響を受けたと思います。我々のパフォーマンスは期待していたレベルには届かず、なぜそうなったのかを理解しなければなりません。それでもヤリ-マティは、まだ好成績を狙える位置につけています。明日、全ドライバーがスピードを上げられるように、サービスで対策を施すつもりです。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC #10号車)
    今日の路面コンディションは誰にとっても難しかったと思います。夜中に大雨が降りその後路面は乾き始めましたが、内側からの水蒸気によって、より一層滑りやすいコンディションとなってしまいました。午前中はアンダーステアに悩まされ、自信を持って攻めることができませんでした。しかしリグループでセッティングを少し変えたところ、依然としてトラクション不足は感じますがクルマはかなり良くなりました。5位という現在の順位は決して悪くはありませんが、明日に向けて状況をさらに改善できると期待しています。

    ユホ・ハンニネン (ヤリスWRC #11号車)
    とても難しい1日でした。路面コンディションはトリッキーになるだろうと予想し、今朝は一体どれくらいグリップが得られるのか予測しながら走りましたが、コーナーごとにグリップレベルが変わりリズムをとるのは至難の業でした。午後は決して悪いドライビングではなかったと思いますが、それでもタイムは良くありませんでした。明日、自信を持って走るためにはどのようにセットアップを変えたら良いのか、慎重に考えて対策を施すつもりです。

    エサペッカ・ラッピ(ヤリスWRC #12号車)
    グリップ不足の状態で走り続け、まったく満足できない1日でした。今朝は自信を持って走ることができませんでしたが、良いペースで走れなければ自信も得られません。今日最後のステージでは全力でアタックしたのですが、それでも良いタイムが出なかったということは、きっとセットアップに何か間違いがあるのでしょう。今後に向けての改善課題と捉え、グリップを高めるためにサービスで変更を施したいと思います。

    ラリー・グレートブリテン デイ2の結果
    1 エルフィン・エバンス/ダニエル・バリット (フォード フィエスタ WRC) 1h09m20.9s
    2 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (フォード フィエスタ WRC) +24.6s
    3 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (フォード フィエスタ WRC) +26.8s
    4 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +37.1s
    5 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +41.9s
    6 クリス・ミーク/ポール・ネーグル (シトロエン C3 WRC) +42.0s
    7 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +52.0s
    8 ダニ・ソルド/マルク・マルティ (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +1m13.9s
    9 ヘイデン・パッドン/セバスチャン・マーシャル (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +1m22.9s
    10 ユホ・ハンニネン/カイ・リンドストローム (トヨタ ヤリス WRC) +1m43.5s
    11 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (トヨタ ヤリス WRC) +1m50.0s

  • 【WRC】 トヨタ:第12戦 ラリー・グレートブリテン 1日目レポート

    【WRC】 トヨタ:第12戦 ラリー・グレートブリテン 1日目レポート

    10月26日(木)、2017年FIA世界ラリー選手権(WRC)第12戦ラリー・グレートブリテンが、イギリスのウェールズ北部で開幕。競技初日デイ1としてSS1が行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC #10号車)が総合2位、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(#12号車)が総合6位、ユホ・ハンニネン/カイ・リンドストローム組(#11号車)が総合8位となり、3台揃って順調に競技初日を終えた。

    ラリー・グレートブリテンのデイ1は、ディーサイドのサービスパークから約50km西北に位置する競馬場内の特設コースで競技がスタートした。SSは全長1.49kmと走行距離は短く、大きなタイム差がつきにくいコースだったが、ラトバラは1位と0.4秒差の2番手タイムを記録。ラッピ、ハンニネンも僅差でトップ10内に入り、明日から始まる本格的なグラベル(未舗装路)SSに向けて良好なスタートをきった。

    競技2日目となる10月27日(金)のデイ2は、ディーサイドのサービスパークを南下し、ウェールズ中部で3本のグラベルSSを各2回走行する。ミイヘリン、スウィートラム、ハフレンはいずれも歴史あるSSであり、過去何度も名勝負の舞台となってきた。デイ2に関しては午前中と午後のSSの間にサービスが設定されていないため、マシントラブルやドライビングミスは大きな代償を支払うことになる。6本のSSの合計距離は119.32km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は514.55kmとなっている。

    トム・フォウラー(チーフ・エンジニア)
    今日はすべてが上手く行きました。シェイクダウンは、明日から始まるSSと比較的似ているコースだったので良かったと思います。我々は事前に実りあるテストを行なっていたので、特にセットアップ作業を進める必要はありませんでしたが、パフォーマンスと信頼性の両面において問題がないことを確認できました。ウェールズの路面コンディションは他のグラベルラリーとは異なり、天気が良くとも路面は常に湿っていて滑りやすいのが特徴です。ですので、そのような路面に合うようにクルマを仕上げました。明日の朝、SSが始まるまでは、どれくらい競争力があるのか分かりませんが、少なくとも現時点ではとても自信があります。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC #10号車)
    シェイクダウンのコースでは、私が予想していた以上にグリップ力がありました。最初の走行ではクルマが少しオーバーステア気味に感じられましたが、微調整を施したところハンドリングは良くなり、クルマにはとても満足しています。また、SS1でも良いフィーリングを得られました。明日のSSでもっとも重要なのは、ブレーキングに自信を持つことです。というのも、路面のグリップレベルが刻々と変化するからです。私は2002年に17才で初めてラリー・グレートブリテンに出場し、今回が16回目の出場となります。何も問題なくラリーを走りきれば、トップ3以内でフィニッシュできるのではと期待しています。

    ユホ・ハンニネン (ヤリスWRC #11号車)
    正直なところラリー・グレートブリテンはあまり好きなラリーではありませんが、シェイクダウンでクルマはとても良くタイムも上々でした。路面は常に滑るというわけではなく、それなりにグリップがあったので少し自信を持つことができました。そして、今晩の競馬場内でのSS1も予想していたよりもグリップ力がありました。明日は日中のサービスがない長い1日となるので、速さと安定性のバランスをとったアプローチで臨む必要があります。また、ロングステージのハフレンはレッキ(コースの下見走行)の時は泥で覆われていたので、大きな挑戦となるでしょう。リラックスしてドライブすれば、きっとうまく行くはずです。

    エサペッカ・ラッピ(ヤリスWRC #12号車)
    先週のテストはドライコンディションでしたが、今日のシェイクダウンは路面が非常に湿っていたのでグリップレベルを確かめながら走らなくてはならず、走り始めはあまり自信がありませんでした。クルマにもささいな問題がありましたがSS1の前に解決することができました。明日の金曜日は日中のサービスがないため、コースを外れるようなことは許されません。かなり大変な1日となるでしょう。直近の2戦は問題なく最後まで走りきることができなかったので、今回はポイント圏内でのフィニッシュを目標に走ります。

    ラリー・グレートブリテン デイ1の結果
    1 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (フォード フィエスタ WRC) 1m09.7s
    2 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +0.4s
    3 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (フォード フィエスタ WRC) +0.6s
    4 エルフィン・エバンス/ダニエル・バリット (フォード フィエスタ WRC) +1.1s
    5 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (シトロエン C3 WRC) +1.1s
    6 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (トヨタ ヤリス WRC) +1.2s
    7 ダニ・ソルド/マルク・マルティ (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +1.2s
    8 ユホ・ハンニネン/カイ・リンドストローム (トヨタ ヤリス WRC) +1.3s
    9 クレイグ・ブリーン/スコット・マーティン (シトロエン C3 WRC) +1.3s
    10 ヘイデン・パッドン/セバスチャン・マーシャル(ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +1.6s

  • 【WRC】 第12戦 ラリーGB:エルフィン・エバンスがシェイクダウン首位

    【WRC】 第12戦 ラリーGB:エルフィン・エバンスがシェイクダウン首位

    WRC 世界ラリー選手権 第12戦 ラリーGBが開幕。26日(木)にシェイクダウンが行われ、エルフィン・エバンス(Mスポーツ)がトップタイムを記録した。

    シェイクダウンの舞台となった3.32kmのステージは、秋のウェールズらしい泥状のぬかるんだ路面で行われた。トップタイムはフォード・フィエスタWRCを駆るエルフィン・エバンスの1分58秒1。2番手には2.3秒差でダニ・ソルド、3番手にはオット・タナック(Mスポーツ)が続いた。

    トヨタ勢はヤリ-マティ・ラトバラが2分0秒6で4番手タイムを記録。ユホ・ハンニネンが11番手、エサペッカ・ラッピが12番手だった。

    競技は26日(木)夜に、ウェールズ北部の競馬場で行われるショートSSでスタートする。

    2017 世界ラリー選手権 第12戦 ウェールズ・ラリーGB シェイクダウンステージ

    順位 ドライバー マシン タイム
    10 エルフィン・エバンス フォード フィエスタWRC 1:58.1
    5 ダニ・ソルド ヒュンダイi20クーペWRC 2:00.4
    4 オット・タナック フォード フィエスタWRC 2:00.5
    6 ヤリ‐マティ・ラトバラ トヨタ ヤリスWRC 2:00.6
    3 ティエリー・ヌービル ヒュンダイi20クーペWRC 2:00.8
    8 ヘイデン・パッドン ヒュンダイi20クーペWRC 2:00.9
    1 セバスチャン・オジェ フォード フィエスタWRC 2:01.5
    7 アンドレアス・ミケルセン ヒュンダイi20クーペWRC 2:01.5
    9 ユホ・ハンニネン トヨタ ヤリスWRC 2:01.6
    2 クレイグ・ブリーン シトロエン C3 WRC 2:01.6
  • 【WRC】 トヨタ:第12戦 ラリー・グレートブリテン プレビュー

    【WRC】 トヨタ:第12戦 ラリー・グレートブリテン プレビュー

    TOYOTA GAZOO Racingは、10月26日(木)から29日(日)にかけて開催されるFIA世界ラリー選手権(WRC)第12戦ラリー・グレートブリテンに、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC #10号車)、ユホ・ハンニネン/カイ・リンドストローム組(#11号車)、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム(#12号車)の、3台のヤリスWRCで参戦する。秋季のイギリス、ウェールズは降水確率が高く、雨水を含むとグラベル(未舗装路)はぬかるみ非常に滑りやすくなる。トリッキーな路面コンディションでもドライバーが自信を持って走れるクルマを作り上げることを目標に、チームは今季最後の欧州イベントに挑む。

    ラリー・グレートブリテンは、かつてRACラリーという名で開催されていた、長い歴史と伝統を誇るグラベルラリーである。以前はイングランド、ウェールズ、スコットランドとイギリスの広い範囲が戦いの舞台となっていたが、現在はSSの大部分がウェールズ内で行われる。丘陵地帯や森林地帯のグラベルSSは、ドライコンディションならばかなり高速なステージだが、秋のウェールズは降水量が多くウェット路面となる事が多い。そして、雨を含んだグラベルは泥状となり非常に滑りやすくなる。そのため、他のグラベルラリー以上に高いコントロール性がクルマに求められる。また、雨だけでなく、濃霧や、雹(ヒョウ)の可能性もあるため、選手は悪天候による障害にも対応しなければならない。

    ラリーのサービスパークはウェールズ北東のディーサイドに置かれ、SSは北部から中部にかけての広いエリアとイングランドに展開する。競技は26日(木)夜に、ウェールズ北部の競馬場で行われるショートSSでスタート。翌日27日(金)のデイ2はメイヘリン、スウィートラム、ハフレンといった歴史的なSSがウェールズの中部で行われる。28日(土)のデイ3は、デイ2よりもやや北側のエリアが舞台となり、途中のSS14はイングランドの古城がコースとなる。そして競技最終日の29日(日)デイ4は、ウェールズ北部で5本のSSが行われる。4日間で21本のSSを走行し、その合計距離は304.36km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1183.74kmとなる。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    私にとって現役最後のシーズンだった2003年、その最終戦となったラリー・グレートブリテンでは、コリン・マクレー選手と表彰台争いをしました。ですので、このラリーには個人的に素敵な思い出があります。ラリー・グレートブリテンのSSは、見た目よりも路面のグリップ力が高いことが多く、速く走るためにはクルマに対し十分な自信を持つ必要があります。また、雨や霧にもうまく対処しなければなりません。前戦ラリー・スペインの後、我々は今までとは少し違うアプローチを見つけたので、それが今回どのように作用するのか楽しみです。ラリーの事前テスト時は通常よりも暖かい気候でしたが、本番にそれほど大きな影響はないでしょう。最終的にクルマを道の特性に合わせ込むことができるかどうかが重要です。ラリーに向けて、きちんと準備が整っていると思っています。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC #10号車)
    イギリスは私がラリードライバーとしてのキャリアをスタートした場所で、ラリー・グレートブリテンは初めて出場したWRCイベントです。ですので、イギリスは第2の故郷のように感じます。ラリー・グレートブリテンには、メイヘリンやディフナントなど素晴らしい歴史的なSSがあり、とても楽しみです。最近のラリーではクルマにいくつか技術的な問題が生じましたが、チームは既にそれらを完全に解決済みであると確信しています。今季残る2戦で良い結果を残して、この素晴らしいシーズンを終えられることを願っています。シーズン序盤の数戦は手強いラリーでしたが、シーズン終盤のラリーよりもクルマに対しては幾分優しかったのではないかと思います。今年はチームにとって参戦初年度であり、我々はまだ常に多くのことを学んでいます。

    ユホ・ハンニネン (ヤリスWRC #11号車)
    ラリー・スペインで自分たちが成し遂げた結果に満足しているので、自信を持ってラリー・グレートブリテンに臨むことができます。自分にとっては今年最後のラリーとなるため、とにかく楽しんで走りたいです。最後にラリー・グレートブリテン出場したのは2014年ですが、幸いにも大部分のSS は以前と変わっていません。ウェールズでの実戦経験は十分とはいえませんが、ずっと好きだったラリーなので、良い戦いができればと思います。特別なプランはありませんが、これまでうまくいった時のように、SSごとにペースを上げていくつもりです。

    エサペッカ・ラッピ (ヤリスWRC #12号車)
    事前のテストはうまく行きました。しかし天気はとても奇妙で、冬用のジャケットと帽子を持って行ったのですが、ホテルを出ると気温は22度もありました。ラリー・グレートブリテンのSSは雨で湿り泥に覆われていることが多いのですが、それでも自分たちが行ったテストはきっと役に立つはずです。濃い霧が出ると一気に難易度が上がるので、そうならないといいのですが。テストではサスペンションのセッティングを少し変え、それ以外にも、ラリー・スペインで得た教訓に基づく改良をいくつか施しました。その結果、大きな進化を果たすことができたと思います。ラリー・グレートブリテンに対しては基本的に良いフィーリングを持っているので、SSを走るのが楽しみです。そして、最終的によい結果でフィニッシュできればと思います。

  • 【WRC】 トヨタ、オット・タナックを2018年のドライバーに起用

    【WRC】 トヨタ、オット・タナックを2018年のドライバーに起用

    トヨタは、2018年 FIA世界ラリー選手権(WRC)にオット・タナックがコ・ドライバーのマルティン・ヤルヴェオヤと共にヤリスWRCドライバーとして参戦することを合意した。

    オット・タナックはエストニア出身の30歳で、今シーズンこれまでに2度の優勝を果たしている。チームは、参戦2年目となる2018年シーズンに、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組と、3台のヤリスWRCを全イベントに投入する。

    また、現在ユホ・ハンニネンのコ・ドライバーを務めるカイ・リンドストロームは、今シーズン最終戦のラリー・オーストラリアより、チームのスポーティングディレクターに就任する。この新たな体制で、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamは2018年シーズンも、もっといいクルマづくりを目指す挑戦を続ける

    トミ・マキネン(チーム代表)
    「かねてから注目していたオット・タナック選手をチームに迎えることができて嬉しいです。彼は若さと経験の理想的なバランスと、メンタルの強さを兼ね備えており、我々のチームによく馴染んでくれると思います。タナック選手は今季期待を上回る活躍を見せており、あらゆる路面において、スピードと安定したパフォーマンスを残せる、我々の強力なパートナーとなるはずです。
    また、新たなポジションに就いたカイ・リンドストロームにも、お祝いの言葉を送ります。彼と一緒に戦ったモンテカルロで勝利を納めたことは、私のドライバーとしてのキャリアにおける大切な思い出です。あの時、またそれ以降、彼と共に過ごした経験から、彼がプロ中のプロであることを私は知っています。今後もチームの発展を支える、強力な仲間となってくれるでしょう。
    最後に、ユホ・ハンニネンのこれまでの貢献に深い感謝の意を表します。彼はこれからも変わらず我々のファミリーの一員です。チームがここまで来られたのは、彼の力があったからこそです。」

    オット・タナックの経歴
    生年月日:1987年10月15日
    年齢:30歳
    国籍:エストニア

    ・主な戦歴
    2008年:エストニア国内選手権優勝
    2009年:エストニア国内選手権優勝
    2009年:WRC初参戦
    2010年:ピレリ・スタードライバーに選出される
    2011年:FIA S2000世界ラリー選手権(SWRC)で総合2位(3勝)
    2017年:WRCラリー・サルディニア、ラリー・ドイチェランドで優勝

    ・WRCでの実績
    WRC出場:77回、WRCでの勝利:2回
    表彰台:10回、獲得ポイント:379、ステージ優勝:73回

  • 【WRC】 トヨタ:WRC 第11戦 ラリー・スペイン 最終日レポート

    【WRC】 トヨタ:WRC 第11戦 ラリー・スペイン 最終日レポート

    10月8日(日)、2017年FIA世界ラリー選手権(WRC)第11戦ラリー・スペインの最終日となる競技3日目、デイ3がスペインのサロウを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのユホ・ハンニネン/カイ・リンドストローム組(ヤリスWRC #11号車)が総合4位でフィニッシュした。

    ラリー・スペインのデイ3は、サロウのサービスパークを中心に、6本のターマック(舗装路)SSが行なわれた。

    その合計距離は74.26kmと3日間でもっとも短いが、3本のステージを、途中にサービスをはさむことなく各2回走行するため、大きなミスは許されない。ターマック初日のデイ2で2本のSSベストタイムを刻み8位から4位に順位を上げたハンニネンは、デイ3でも安定した走りを続け、午前中のSSでは3番手タイムを2回記録。4位の座を堅守し、2戦連続となる4位フィニッシュを果たした。ハンニネンが最後にラリー・スペインに出場したのは2011年だが、そのブランクをまったく感じさせない力強い走りを実践。ヤリスWRCのターマックでの進化を、タイムと結果で証明した。なお、デイ2で総合6位につけていたラッピは、デイ3のSS15でクルマをガードレールにヒット。ダメージを負って走行不能となり、リタイアに終わった。

    FIA世界ラリー選手権(WRC)次戦は10月26日から29日にかけて、イギリスのウェールズで開催される第12戦「ラリー・グレートブリテン」。かつて「RACラリー」という名で開催されていた伝統のグラベルラリーに、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamはラトバラ、ハンニネン、ラッピのヤリスWRC 3台体制で臨む。ラリーはウェールズ北東部ディーサイドのサービスパークを中心に行われ、SSは21本、計304.36km。10月末のウェールズは天気が変わりやすく、雨、霧、そして雹(ひょう)の可能性もある。雨が降るとグラベルはぬかるみ非常に滑りやすくなるため、クルマのコントロール性が重要となるラリーである。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    4位というユホの結果を嬉しく思います。金曜日のグラベルでは3名のドライバー全員が苦戦しましたが、ターマックでのヤリスWRCのパフォーマンスは非常に高く、ユホは本当に素晴らしい走りをしてくれました。また、チームの不断の努力が結果となって表れ、報われたのも喜ばしいことです。今朝のエサペッカのリタイアは残念ですが、きっと彼はこの週末から多くを学んだはずです。ヤリ-マティの戦いが早々に終わってしまったことも残念ですが、クルマのポテンシャルは十分に高いと思えたラリーでした。

    ユホ・ハンニネン (ヤリスWRC #11号車)
    結果には心底満足しています。昨日と今日は、自分のこれまでのキャリアの中でもっとも楽しく感じられた2日間でした。昨日は本当に素晴らしい走りができ、今日は前の選手とのタイム差が大きく開いていたので、とにかく安定した走りを心がけました。ヤリスWRCはターマックでとても走りやすく、タイムを出すために大きなリスクを冒す必要がなく、クルマを信頼して走ることができました。私は長い間ラリー・スペインに出ていませんでしたが、それでも上位争いに加われたことは、私にとって非常に重要なことです。

    エサペッカ・ラッピ(ヤリスWRC #12号車)
    路面の変わり目で、クルマが予想以上に滑ってしまいました。あれほど大きくグリップが変わるとは思っていませんでした。今後に向けて、またひとつ課題が見つかったと思います。正直なところフラストレーションが溜まる週末でしたが、このラリーでヤリスWRCの経験を積むことができ、また土曜日の午後にそこそこのスピードで走ることができたのは、収穫でした。クルマはターマックでも非常に良いフィーリングだったので、ポジティブな要素も多かったと思います。

    ラリー・スペイン デイ3の結果
    1 クリス・ミーク/ポール・ネーグル (シトロエン C3 WRC) 3h01m21.1s
    2 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (フォード フィエスタ WRC) +28.0s
    3 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (フォード フィエスタ WRC) +33.0s
    4 ユホ・ハンニネン/カイ・リンドストローム (トヨタ ヤリス WRC) +54.1s
    5 マッズ・オストベルグ/トースタイン・エリクソン (フォード フィエスタ WRC) +2m26.2s
    6 ステファン・ルフェーブル/ギャバン・モロー (シトロエン C3 WRC) +2m43.0s
    7 エルフィン・エバンス/ダニエル・バリット (フォード フィエスタ WRC) +4m37.4s
    8 テーム・スニネン/ミッコ・マルックラ (フォード フィエスタ R5) +8m22.7s
    9 ヤン・コペツキ/パヴェル・ドレスラー (シュコダ ファビア R5) +8m54.5s
    10 オーレ・クリスチャン・ヴェイビー/スティグ・ルンネ・スクヤルモエン(シュコダ ファビア R5) +9m04.8s
    R エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (トヨタ ヤリス WRC)
    R ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC)

    2017 FIA世界ラリー選手権 第11戦終了後のドライバーズランキング
    1 セバスチャン・オジエ 198
    2 オット・タナック 161
    3 ティエリー・ヌービル 160
    4 ヤリ-マティ・ラトバラ 123
    5 ダニ・ソルド 94
    6 エルフィン・エバンス 93
    7 ユホ・ハンニネン 71
    8 クレイグ・ブリーン 64
    9 クリス・ミーク 60
    10 ヘイデン・パッドン 55
    11 エサペッカ・ラッピ 49

    2017 FIA世界ラリー選手権 第11戦終了後のマニュファクチャラーズランキング
    1 Mスポーツワールドラリーチーム 358
    2 ヒュンダイ・モータースポーツ 275
    3 TOYOTA GAZOO Racing WRT 225
    4 シトロエン・トタル・アブダビ・ワールドラリーチーム 198

    関連:【WRC】 ラリー・スペイン 結果:クリス・ミークが今季2勝目