カテゴリー: WRC (世界ラリー選手権)

  • WRC 第1戦 ラリー・モンテカルロ デイ2 | トヨタのオジェが首位

    WRC 第1戦 ラリー・モンテカルロ デイ2 | トヨタのオジェが首位

    1月24日(金)、2020年FIA世界ラリー選手権(WRC)第1戦ラリー・モンテカルロのデイ2が、フランス南部のギャップを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのセバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(ヤリスWRC 17号車)が首位に浮上。エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)は総合2位に、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車) は総合6位に順位を上げました。

    前日、モナコでのセレモニアルスタートに続き、フランスの山中で2本のナイトステージを走り切った選手達は、ギャップのサービスパークに夜遅く帰還。競技2日目となる24日のデイ2は、サービスパークを中心に3本のステージを各2回走行しました。6本のステージの合計距離は4日間で最も長く、路面コンディションはドライ、ウェット、凍結、雪と、目まぐるしく変化しました。

    デイ1で首位と25.4秒差の総合4位につけたエバンスは、デイ2午前中の3本のステージ全てでベストタイムを記録。SS4で首位に立ち、SS7までラリーをリードしました。一方、デイ1終了時点で総合2位につけていたオジエは、エバンスに先行を許し午前中のセクションを総合3位で終えました。しかし、午後は2ステージ連続でベストタイムを刻み、最終のSS8でトップに浮上。総合2位のエバンスに1.2秒差をつけ、首位でデイ2を締めくくりました。

    今回がヤリスWRCでの初WRCイベント出場となる19才のロバンペラは、ステージごとにタイムを着実に上げて行き、前日よりもひとつ順位を上げ総合6位につけました。また、ラリー・モンテカルロに初めてヤリスWRCで挑んだ、TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラムの勝田貴元は、経験の蓄積を最優先して堅実な走りを続け、総合7位でデイ2を終えました。

    明日のステージ情報
    競技3日目となる1月25日(土)のデイ3は、サービスパークを中心に、2本のステージを日中のサービスをはさんで各2回走行します。SS9/SS11「サン・レジェ-レ・メレーズ-ラ・バティ・ヌーブ」、SS10/SS12「ラ・ブレオル-セロネ」は、いずれもとても人気がある名物ステージです。4本のステージを終えた選手は、その後ギャップでの最終サービスを経て、約250km離れたモナコを目指し、日曜日の競技最終日に備えます。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    我々のドライバーはクルマの性能を全て引き出して戦い、素晴らしい1日になりました。特に午前中のエルフィンの速さは非常に印象的で、皆が驚いたと思います。セバスチャンは快適な走りを求めて少しづつスピードを上げて行き、ついにこのラリーで勝てるだけのパフォーマンスを発揮しました。ふたりとも本当に素晴らしく、ミスもまったくしませんでした。クルマに対する理解が深まった分だけ、スピードが上がったのでしょう。カッレもまた称賛すべき仕事をしました。常に学びを続けていますし、コンディションが安定した時の走りはとても良かったと思います。

    セバスチャン・オジエ (ヤリスWRC 17号車)
    全体的にはとても良い1日でした。午前中はクルマを完全には快適に感じることができず、少し慎重になり過ぎて良いリズムを掴めませんでした。しかし、セットアップを少し変えて臨んだ午後のステージではフィーリングが好転し、何度か良いタイムを刻むことができました。選んだタイヤが最適かどうか不安だったのですが、午後の再走ステージの2本目は路面が予想以上に乾いていたこともあり、決して悪いチョイスではなかったと思います。

    エルフィン・エバンス (ヤリスWRC 33号車)
    午前中のコンディションはとても難しく、タイヤのグリップが頻繁に変わりました。しかし、ヤリスに大きな自信を持つことができたので、良い朝になりました。午後のステージの1本目では、少し安全サイドに振った走りになってしまいました。2本目のステージは上手く走れましたが、最後のステージは多くのクルマが通過したことでコンディションが非常に悪く、タイヤ選択に関して少し冒険し過ぎたかもしれません。それでも全体的には良い1日だったので、明日もトライし続けます。

    カッレ・ロバンペラ (ヤリスWRC 69号車)
    午前中のステージはとても難しく感じられましたが、その分だけ改善を進めることができたので満足しています。凍った路面をスリックタイヤで走ったことはなく、今朝はかなり注意して走りました。しかし、ステージを重ねるうちにどんどん良くなり、午前も午後も2本目のステージは上手く走れました。学ぶべき事はまだ山ほどありますが、走れば走るだけクルマを快適に感じられるようになっています。明日のステージは、今日とはまた違うタイプだと思いますので、再び新しいチャレンジとなります。コンディションの変化に注意して走る必要があるでしょう。

    ラリー・モンテカルロ デイ2の結果
    1 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (トヨタ ヤリス WRC) 1h 43m31.5s
    2 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ ヤリス WRC) +1.2s
    3 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +6.4s
    4 セバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ (ヒュンダイ i20クーペWRC) +1m06.9s
    5 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (フォード フィエスタ WRC) +1m57.2s
    6 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ ヤリス WRC) +2m19.2s
    7 勝田 貴元/ダニエル・バリット (トヨタ ヤリスWRC) +5m18.7s
    8 エリック・カミリ/フランソワ-クサビエ・ブレジ (シトロエン C3 R5) +8m06.2s
    9 ニコラス・シャミン/ヤニック・ロシュ (シトロエン C3 R5) +9m04.02s
    10 マッズ・オストベルグ/トシュテン・エリクソン (シトロエン C3 R5) +9m37.2s

  • WRC 第1戦 ラリー・モンテカルロ デイ1 | トヨタのオジェが総合2位

    WRC 第1戦 ラリー・モンテカルロ デイ1 | トヨタのオジェが総合2位

    1月23日(木)、2020年FIA世界ラリー選手権(WRC)第1戦ラリー・モンテカルロが開幕。モナコでのセレモニアルスタートに続き、フランス山中で2本のナイトステージが行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのセバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(ヤリスWRC 17号車)が総合2位に、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)が総合4位に、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車) が総合7位につけ、チームの全選手が順調に初日のステージを走破しました。

    モナコ湾に面したアルベール1世埠頭で午後5時からセレモニアルスタートが行なわれ、ラリー・モンテカルロは華麗に開幕しました。その後、選手達はフランス山中へと移動し、午後8時38分に最初のSS1が始まりました。暗闇に包まれた全長17.47kmのステージは完全なドライコンディションで、初めてヤリスWRCでSSに臨んだオジエがベストタイムを記録。エバンスは1.9秒差の3番手タイム、ロバンペラは5番手タイムと、3選手とも好調なスタートを切りました。続くSS2は雪や凍結区間も多くある非常にトリッキーな路面コンディションとなり、オジエは2番手タイムを刻み、首位と19.1秒差の総合2位でデイ1を走破。エバンスは4番手タイムを記録し総合4位で、ロバンペラは7番手タイムをマークし総合7位で初日を終えました。

    明日のステージ情報
    競技2日目となる1月24日(金)のデイ2は、サービスパークを中心に、3本のステージを日中のサービスをはさんで各2回走行します。そのうち、SS4とその再走ステージであるSS7「サン・クレメン-フルシニエール」は、今年新たに加わったステージで、道幅の広い高速セクションと、狭くツイスティな低中速セクションによって構成されます。6本のSSの合計距離は122.58km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は429.90kmとなります。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    我々にとって今晩は良いスタートになりました。最初のステージでのセバスチャンとエルフィンの走りは素晴らしく、彼らはクルマに良いフィーリングを感じ、自信を持ったと思います。カッレもまた良い走りでしたが、軟らかめのタイヤを履いていたので、タイヤを少しオーバーヒートさせてしまいました。2本目のステージは非常に難しいコンディションでしたが、3選手とも問題なく走り切りました。まだまだ先は長く、彼らは良い位置につけていると思います。

    セバスチャン・オジエ (ヤリスWRC 17号車)
    最初のステージは良い出だしでした。路面は完全にドライでグリップは安定しており、きっとこの週末もっとも簡単なステージのひとつだったと思います。続く2本目のステージに関しては、今晩の最難関になるだろうと予め予想していました。とてもトリッキーなコンディションだったので、リズムを合わせようと走りが慎重になり過ぎてしまい、タイムを少し失いました。それでも、ミスをすることなく1日を走り切ることができましたし、まだ先は長いので、決して悪くないスタートだと思います。

    エルフィン・エバンス (ヤリスWRC 33号車)
    タイヤ選びに悩んだ、とても難しい夜間ステージでした。最初のステージはドライだと分かっていましたが、2本目は路面がかなり湿っており、気温が急激にマイナスに下がったため、凍っている区間が多くありました。自分のタイヤ選択が本当に正しかったのかどうかは分かりません。違う種類のタイヤをミックスして装着して走ると良いフィーリングを得にくいのですが、それを経験できたのは良かったですし、きっと明日に繋がるでしょう。

    カッレ・ロバンペラ (ヤリスWRC 69号車)
    今晩、WRカーで初めてWRCのステージを走り、とても良い気分でした。1本目はごく普通のターマックステージで、タイムも良く走りを楽しめました。2本目はモンテカルロらしいステージで、アイスバーンや雪、そして泥まで出ていたので安全な走りに徹しましたが、リタイアするよりは良かったと思います。このようなトリッキーなコンディションはテストの時に経験していなかったので、多くを学びながら、注意深く走りました。明日も楽しみたいと思います。

    ラリー・モンテカルロ デイ1の結果
    1 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) 26m23.5s
    2 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (トヨタ ヤリス WRC) +19.1s
    3 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +25.1s
    4 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン(トヨタ ヤリス WRC) +25.4s
    5 セバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ (ヒュンダイ i20クーペWRC) +51.0s
    6 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (フォード フィエスタ WRC) +1m07.8s
    7 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ ヤリス WRC) +1m18.5s
    8 エリック・カミリ/フランソワ-クサビエ・ブレジ (シトロエン C3 R5) +1m58.6s
    9 マッズ・オストベルグ/トシュテン・エリクソン (シトロエン C3 R5) +1m59.6s
    10 ステファン・サラザン/ケビン・パレント (ヒュンダイ i20 R5) +2m19.6s

  • WRC 第1戦 ラリー・モンテカルロ シェイクダウン 結果

    WRC 第1戦 ラリー・モンテカルロ シェイクダウン 結果

    1月22日(水)、2020年FIA世界ラリー選手権(WRC)第1戦ラリー・モンテカルロのシェイクダウンが、フランス南部のギャップ周辺で行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのセバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(ヤリスWRC 17号車)がトップタイムを、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)が3番手タイムを、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車) が7番手タイムを記録。明日から始まる競技本番に向けて、クルマの最終確認を行ないました。

    ラリー・モンテカルロのサービスパークは今年もギャップに置かれ、その北側に広がる全長3.35kmのターマック(舗装路)ステージで、午後4時からシェイクダウンが行なわれました。今季より新たにチームに加わった3人のドライバーにとって、シェイクダウンはクルマのフィーリングとセットアップを確認する貴重な機会となり、ドライコンディションとなったステージで、オジエが1分57.1秒という全体の最速タイムを1回目の走行で記録。そのタイムは最後まで誰にも破られず、オジエはトップタイムでシェイクダウンを締めくくりました。また、エバンスは2回目の走行でオジエと0.6秒差の1分57.7秒をマーク。今回がWRカーでのWRC初出場となるロバンペラも2回目の走行で大きくタイムアップし、2分00.0秒を記録しました。なお、TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラムにより、今季8戦にヤリスWRCで出場する勝田貴元は、10番手タイムでシェイクダウンを走り終えました。

    明日のステージ情報
    競技初日となる1月23日(木)のデイ1は、モナコ公国のモナコ湾でのセレモニアルスタートに続き、フランス山中で2本のナイトステージが行なわれます。1994年以来の走行となる全長17.47kmのSS1「マリジャイ-ピュイミシェル」は、午後8時38分スタート。全長25.49kmのSS2「ベイヨン-ブレジエ」は午後10時26分スタートと、いずれも完全に日が沈んだ後の走行となり、路面が凍結する可能性もあるため、トリッキーなコンディションが予想されます。2本のSSを走り終えた選手たちは、その後ギャップのサービスパークを目指し、最初のクルマがサービスに入るのは午後11時36分となります。2本のSSの合計距離は42.96km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は337.07kmとなります。

    トム・フォウラー (テクニカル ディレクター)
    新しいドライバー達と最初のラリーに臨むにあたり、事前のテストで既に全員が満足できるセットアップを見つけていたので、シェイクダウンではあまり変更を加える必要がありませんでした。モンテカルロの天気は予測が難しく、様々なコンディションに対応できるようにいくつかの異なるセッティングを用意しました。そして、シェイクダウンではこの週末に遭遇し得るコンディションを予想し、少しセッティングを変えて走りました。全てがスムーズに進み、オジエは最初の走行でファステストタイムを刻みました。シェイクダウンの結果をあまり重視するべきではありませんが、素晴らしい結果には違いありません。その後、路面は泥が多く出てタイムは伸びませんでしたが、全員が自信を持つことができたので、良い走り出しになったと思います。

    セバスチャン・オジエ (ヤリスWRC 17号車)
    ここまでのところ全て順調で、自分が望むような走りができています。シェイクダウンの結果にあまり大きな意味はなく、一喜一憂するべきではありませんが、走りにリズムを感じられることは良いことです。シーズンの開幕を前に、既に十分な量のテストができています。もちろん、細かい部分に関してはさらに学ぶ必要がありますが、全体的にフィーリングは良く、テストでの良い感覚をシェイクダウンでもすぐに感じることができました。ラリー本番に向けて自信はありますが、シーズンの中でも特にトリッキーなコンディションになりやすいラリーなので、謙虚な姿勢で臨まなくてはなりません。

    エルフィン・エバンス (ヤリスWRC 33号車)
    初めてヤリスで臨んだシェイクダウンは、とても良いフィーリングで走れました。走り始めてすぐ、良い感覚が得られました。クルマは本当に素晴らしく、今すぐに走りたいと思うほどです。シェイクダウンはドライなコンディションでしたが、ラリー全体を代表するようなものではないと思いますし、きっとモンテカルロらしいコンディションが我々を待っているはずです。もし、最初のステージがドライだったら良いのですが、その後はきっと興味深く複雑なコンディションになるでしょう。

    カッレ・ロバンペラ (ヤリスWRC 69号車)
    シェイクダウンでクルマは素晴らしいフィーリングでした。舗装路を走るのは1ヶ月ぶりだったので、1回目の走行は簡単ではありませんでしたが、2回目以降は上手く走れたと思います。クルマはフィーリングもセットアップも良く、テストの時に施した微調整が上手く機能したように思います。自分自身に関してまだ改善すべき点があるのは確かですが、それでも良いフィーリングを感じています。

    ラリー・モンテカルロ シェイクダウンの結果
    1 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (トヨタ ヤリス WRC) 1m57.1s
    2 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +0.1s
    3 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン(トヨタ ヤリス WRC) +0.6s
    4 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +1.2s
    5 テーム・スニネン/ヤルモ・レーティネン (フォード フィエスタ WRC) +2.3s
    6 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (フォード フィエスタ WRC) +2.6s
    7 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ ヤリス WRC) +2.9s
    8 ガス・グリーンスミス/エリオット・エドモンドソン (フォード フィエスタ WRC) +3.1s
    9 セバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ (ヒュンダイ i20クーペWRC) +3.3s
    10 勝田 貴元/ダニエル・バリット (トヨタ ヤリスWRC) +4.8s

  • トヨタ | WRC 第1戦 ラリー・モンテカルロ プレビュー

    トヨタ | WRC 第1戦 ラリー・モンテカルロ プレビュー

    TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamは、1月23日(木)から26日(日)にかけて開催されるFIA世界ラリー選手権(WRC)第1戦「ラリー・モンテカルロ」に、セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(ヤリスWRC 17号車)、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車)の、3台のヤリスWRCで参戦します。WRC復帰4年目となる今シーズンは、ドライバーおよびコ・ドライバーのラインアップを一新し、全ての選手権タイトル獲得を目標に戦います。

    今年もサービスパークが置かれるフランス南部のギャップは、オジエのホームタウンです。オジエはIRC(インターコンチネンタルラリーチャレンジ)として開催された2009年大会で、ラリー・モンテカルロ初優勝。2014年から2019年にかけては、WRCとして開催された大会で6連勝を飾るなど、これまでに通算7回モンテカルロを制しています。また、オジエは2013年から2018年にかけて6年連続でWRCドライバーズタイトルを獲得しており、今季はヤリスWRCで7回目の王座を目指します。2017年のラリー・グレートブリテンでWRC初勝利をあげたエバンスは、過去ラリー・モンテカルロで何度もベストタイムを記録しており、上位を争う速さを備えています。また、19才のロバンペラは2019年のラリー・モンテカルロにR5カーで出場し、WRC 2 Proカテゴリー2位を獲得。同年WRC 2 Proでシリーズチャンピオンに輝きました。しかし、WRカーでのWRC出場は今回が初めてとなります。

    ラリー・モンテカルロの初開催は1911年と、世界で最も長い歴史を誇るラリーイベントです。SS(スペシャルステージ)は基本的にターマックですが、山岳地帯では路面が雪や氷に覆われることも多く、コンディションは刻々と変化します。SSごとに変わるだけでなく、1本のSSの中でもドライ、ウェット、スノー、アイスバーンと変化するため、正しいタイヤ選択と路面判断能力が求められます。また、SSの開始直前にステージを走行し、最新の路面状況を選手に伝える「セーフティクルー」も非常に重要な役割を果たします。

    今年のラリー・モンテカルロは、水曜日の午後にギャップ近郊でシェイクダウンが行なわれ、木曜日のセレモニアルスタートは2年ぶりにモナコ公国で開催されます。夕方、モナコ湾に面したアルベール1世埠頭をスタートした選手達は、その後フランス山中で2本の夜間SSを走行しギャップへ。SS1「マリジャイ-ピュイミシェル」は、1994年以降初めて使われるステージです。金曜日は、ギャップを中心に新ステージの「サン=クレマン-フリシニエール」を含む、3本のステージを各2回走行。土曜日はギャップ周辺で2本のステージを各2回走った後、遠く離れたモナコへと向かいます。最終日の日曜日は、モナコを基点にフランス山中で、有名なチュリニ峠を通過する「ラ・ボレーヌ=ヴェジュビー-ペイラ・カヴァ」を含む2本のステージを各2回走行。最終のSS16「ラ・カバネット-コル・ド・ブロー 2」はボーナスの選手権ポイントを獲得可能な「パワーステージ」に指定されています。全てのSSを走り抜いた選手達はモナコへと戻り、アルベール1世埠頭でセレモニアルフィニッシュを迎えます。SSは4日間合計で16本、計304.28km。リエゾンを含めた総走行距離は1505.64kmとなります。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    新シーズンの開幕戦であるラリー・モンテカルロは、エキサイティングなイベントです。特に、今年は多くのドライバーが今までと違うクルマで出場し、我々も完全に新しいラインアップで臨むため、興味深い1戦になるでしょう。我々チームはモンテカルロでまだ勝利を収めていませんが、毎年表彰台を獲得し、高いパフォーマンスを発揮してきました。セバスチャンは過去このラリーで燦然と輝く記録を残し、何台もの異なるクルマで優勝してきました。ですから、まだヤリスWRCを学んでいる段階であったとしても、今回もきっと優勝争いに加わると確信しています。それはエルフィンについても同様で、彼も過去モンテカルロで速さを示してきました。一方、カッレに関しては、完全にノープレッシャー状態での出場です。なぜならモンテカルロではとにかく経験が重要であり、WRカーで初めて出場するには難しい1戦だからです。それでも、チームとしては、今シーズンのタイトル争いを良いリザルトでスタートする自信があります。

    セバスチャン・オジエ (ヤリスWRC 17号車)
    ヤリスWRCで臨む最初のラリーのスタートが待ち切れません。全てのラリーカーはそれぞれ異なる特徴を持ち、それを学ぶためには走行距離を重ねる必要がありますが、ここまでのところテストでは上手く走れています。今シーズンの目標は7回目のタイトル獲得ですが、このクルマならば十分それは可能だと信じています。ラリー・モンテカルロには特別な思いがあり、1990年代の終わりにトミが何度も優勝する姿を、私は観客として目にしました。私にとってトミは、ラリーの世界で最初のアイドルでした。もちろん、私とジュリアンもこれまで良い結果を残してきましたが、連覇に対するプレッシャーは年々高まっています。私にとってラリー・モンテカルロは常にビッグチャレンジですが、心から楽しむことができる1戦でもあります。

    エルフィン・エバンス (ヤリスWRC 33号車)
    トヨタのドライバーとして、最初に挑むラリー・モンテカルロが本当に楽しみです。WRCでチームを移籍したのは今回が初めてでしたが、スタッフ全員がとても歓迎してくれましたし、クルマにも良いフィーリングを感じているので、新シーズンが非常に楽しみです。初めてヤリスWRCをドライブしたのは、モンテカルロに向けた昨年12月のテストでしたが、極めて短時間で良いフィーリングを感じ、自信を持つことができました。このラリーでは常に、色々なコンディションに遭遇する可能性が高く、能力が試されます。クルマをセットアップする際は、自信を持つために何かが必要ですが、既にいくつか良い選択肢を得ているように感じます。

    カッレ・ロバンペラ (ヤリスWRC 69号車)
    自分にとって、ラリー・モンテカルロは特別なイベントです。ヤリスWRCは、これまでドライブしてきたR5カーよりも格段にパワフルでダウンフォースもあるため、大きなステップアップです。しかし、ここまでのところテストではとても運転しやすいクルマだと感じています。それでも、まだ学ぶべき事は多く、全てを理解し、完全に適応するためには数戦必要でしょう。シーズンの序盤は昨年までとは違う考え方で臨み、忍耐強く走るつもりです。モンテカルロは、新しいクルマとチームで出場するには難しいラリーです。天気は変わりやすく、常に路面コンディションに合ったタイヤを選べるわけではありません。きっと大きなチャレンジになるでしょうが、最後まで戦い抜きたいと思います。

  • トヨタ、2020年のWRCに参戦するヤリスWRCを公開 / 2020年参戦体制

    トヨタ、2020年のWRCに参戦するヤリスWRCを公開 / 2020年参戦体制

    トヨタは、2020年のFIA世界ラリー選手権(WRC)に参戦するヤリスWRCを東京オートサロンで公開。新たにチームに加わったセバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネンの3組6選手も参加し、日本のファンの前で来たる新シーズンのチーム体制を発表した。

    2010年以来となるWRCラリー・ジャパンが今年11月に中部地方で開催されることもあり、トヨタは初めて日本でシーズンの参戦体制発表を行うことを決めた。

    また、その会場となった東京オートサロンでは、トヨタがWRC参戦によって得た知見と技術を投じて開発した「GRヤリス」のワールドプレミアも行なわれた。

    TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamは2017年にWRC復帰を果たし、2018年にマニュファクチャラーズタイトルを獲得。昨年はドライバーズタイトルとコ・ドライバーズタイトルを獲得した。今年で4シーズン目を迎えるヤリスWRCは開発をさらに進め、軽量化とエンジンのアップグレードを含む改良が施された。

    また、新たに3人のドライバーがチームに加わり、速さと経験と若さがミックスされた理想的なラインナップで今シーズンも最高の結果を狙う。チームにとって2020年最初のWRCイベントは、1月23日から26日にかけて、モナコおよびフランスで開催される開幕戦「ラリー・モンテカルロ」となる。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    新加入の選手達と共に、日本でシーズンの参戦体制を発表できることを嬉しく思います。ラリー・ジャパンが今年WRCに復帰することが決まりとても楽しみですし、それだけに日本の多くのクルマファンの皆さんと一緒に、シーズンの始まりを迎えられるのは素晴らしいことです。2020年仕様のヤリスWRCの外観は昨年のクルマと似ており、コンディションが異なる多くのラリーで強さを示したパッケージの大部分を受け継いでいます。それでも、“もっといいクルマ”に鍛えるべく小さな改善を積み重ね、より軽量かつパワフルなクルマで新たなるシーズンに臨みます。才能豊かな我々の新ドライバー達はきっとすぐクルマに慣れてくれると思いますので、今シーズンもまた最高の結果を狙えると確信しています。

    2020年 トヨタ ヤリスWRC2020年 トヨタ ヤリスWRC2020年 トヨタ ヤリスWRC

  • トヨタ、新型車GRヤリスを初公開 … WRCの知見とノウハウを注入

    トヨタ、新型車GRヤリスを初公開 … WRCの知見とノウハウを注入

    トヨタは、東京オートサロン2020において、FIA世界ラリー選手権(以下、WRC)を「勝ち抜く」ために生まれたホモロゲーションモデル、新型車GRヤリスを世界初公開した。

    2020年夏頃の販売を目指すとともに、特別仕様車 RZ“First Edition”と特別仕様車 RZ“High-performance・First Edition”を設定、先行予約の受付を1月10日(金)10:00から6月30日(火)までの約6ヶ月間、Web限定で開始した。

    新型車GRヤリスは、WRCに学び、そしてWRCで勝つためTMR(Tommi Makinen Racing)とともに一から開発を行った、TOYOTA GAZOO Racingが展開するスポーツカーシリーズ「GR」のオリジナルモデル。

    TOYOTA GAZOO Racingは、2017年モナコのラリー・モンテカルロに参戦してから現在まで、WRCを通じてお客様が普段走っている世界の様々な道を知り、人とクルマを鍛える「もっといいクルマづくり」に取り組んできた。これまでの取り組みで蓄積してきた知見やノウハウを注ぐとともに、TOYOTA GAZOO Racing WRT(World Rally Team)に学んだ「WRCで競争力あるクルマづくり」や開発初期からの社外プロドライバーによる評価によって、世界のいかなる道でも思い通りに操れるクルマ、つまり「誰もが安心して思いのままに運転できる」GRヤリスが誕生した。

    新型車GRヤリスはTNGAの思想に基づくスポーツ4WDプラットフォームを採用した。WRCの現場からのフィードバックを踏まえ、一から鍛え上げ、バランスの取れた高剛性ボディを実現するとともに、前後のサスペンションジオメトリを最適化。スポーツ4WDシステム“GR-FOUR”との組み合わせによって、高次元での動的性能を追求している。また、アッパーボディには、アルミ素材のエンジンフード、トランクリッド及びドアパネルに加え、形状自由度の高いSMC*7工法で成形されたCFRP素材のルーフパネルを採用。軽量化を図りながら優れた空力性能を示す強固な3ドアタイプのキャビンとした。

    バリエーションの一つとして搭載される1.6L直列3気筒直噴ターボエンジンは、新開発の小型軽量ハイパワーユニット。TNGAエンジンの高速燃焼コンセプトに加え、軽量な運動部品採用によるエンジンの高回転化、ターボチャージャーなど吸排気系の最適化によって、3気筒エンジンとして世界最高レベルの出力200kW(272PS)とワイドなトルクレンジを追求。リズミカルな変速を可能にした6速マニュアルトランスミッション(iMT)と組み合わせ、圧倒的な加速と気持ち良い回転数の伸びが感じられるエンジンに仕上げた。

    また、新型エンジンが生み出すパワーは、多板クラッチによる前後駆動力可変システム採用の新開発スポーツ4WDシステム“GR-FOUR”によって余すことなく四輪に伝えられる。前後駆動力配分の自由度を拡大し、より卓越した走行安定性を実現した。

    なお、生産については、数々のスポーツモデルを造り込んだ元町工場の専用ラインを使用し、「匠」の技能を有する従業員が組み立てることを計画している。

    先行予約限定モデルとなる、特別仕様車 RZ“First Edition”は、RZグレードをベースに、マットブラック塗装を施したラジエーターグリル、フロントサイドディフューザー、リヤスポイラー及びリヤバンパーを特別装備。さらに、特別仕様車 RZ“High-performance・First Edition”においては、RZグレードをベースに、より限界性能を高めた“High-performance”の装備に加え、RZ“First Edition”の特別装備とともにマットブラック塗装のBBS製鍛造アルミホイールも備わった仕様とした。

    今回、Webで事前予約いただいたお客様のみにFirst Editionに関する具体的な商談を行う。車両本体価格は、特別仕様車 RZ“First Edition”が3,960,000円(税込)、RZ“High-performance・First Edition”が4,560,000円(税込)を予定している。

    特別仕様車 RZ“High-performance・First Edition” 主要諸元

    全長(mm)×全幅(mm)×全高(mm) 3,995×1,805×1,460
    ホイールベース(mm) 2,558
    車両重量(kg) 1,280
    乗車定員(人) 4
    エンジン 直列3気筒DOHC直噴ターボチャージャー
    型式 G16E-GTS
    排気量(cc) 1,618
    最高出力(kW[PS]) 200[272]
    最大トルク(N・m[kgf・m]) 370[37.7]
    トランスミッション iMT(6速マニュアルトランスミッション)
    駆動方式 4WD
    差動装置
    スポーツ4WDシステム“GR-FOUR”
    トルセンRLSD×2(フロント、リヤ)+電子制御多板クラッチセンターデファレンシャル/4WDモードダイヤルスイッチ(NORMAL/SPORT/TRACK)
    サスペンション マクファーソンストラット式/ダブルウィッシュボーン式
    ブレーキ ベンチレーテッドディスク/ベンチレーテッドディスク
    タイヤ 225/40ZR18/225/40ZR18
  • キミ・ライコネン、F1引退後はWRCに再挑戦の意向

    キミ・ライコネン、F1引退後はWRCに再挑戦の意向

    キミ・ライコネンは、F1を引退した後は、WRC(世界ラリー選手権)に再挑戦したタイトルを目指したいと語る。

    40歳のキミ・ライコネンは、アルファロメオ・レーシングと2020年末まで契約を結んでいるが、そこでF1キャリアに終止符を打つことが濃厚とされている。

    キミ・ライコネンは、F1を離れていた2010年と2011年にWRCにフル参戦し、両方のシーズンを10位で終えている。ベストリザルトは5位だった。

    キミ・ライコネンにとってWRCはF1引退後の明らかな選択肢であり、WRCでタイトルを獲得することはF1での成功に勝るものだとライコネンは語る。

    「僕のF1チャンピオンよりも大きな意味がある」とWRCでの勝利についてキミ・ライコネンは Red Bulletin にコメント。

    「以前に誰もそれを達成したことがないし、それはWRC挑戦を興味深いものにする別の側面だ」

    キミ・ライコネンは、フェラーリのF1シート喪失が噂された際、トヨタのWRCシートとリンクされていたこともあり、トヨタのドライバーとしてWRCを戦う可能性も残されている。

  • WRC | トヨタ、セバスチャン・オジェの起用を発表…ラインナップを一新

    WRC | トヨタ、セバスチャン・オジェの起用を発表…ラインナップを一新

    トヨタは、2020年のFIA世界ラリー選手権(WRC)に参戦する、ドライバーおよびコ・ドライバーのラインナップを決定。新たにセバスチャン・オジエ、エルフィン・エバンス、カッレ・ロバンペラの3選手をドライバーとして迎え、3台のヤリスWRCで参戦する。

    35歳のオジエ(フランス)と、コ・ドライバーのジュリアン・イングラシア(フランス)は、2013年から2018年にかけて6年連続で世界王者に輝いた、WRCを代表するトップアスリート。

    これまでにWRCで47回の勝利を挙げているが、さらなる勝利と、今シーズンをもってTOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamを離れるオィット・タナックが獲得したドライバーズタイトルの奪回を目指し、来たる2020年シーズンに臨む。

    イギリス、ウェールズ出身のエバンスは、地元開催のラリー・グレートブリテンで2017年にWRC初優勝を果たした。グレートブリテンのようなグラベル(未舗装路)ラリーだけでなく、ターマック(舗装路)ラリーでも速く、今季の第4戦ラリー・フランス/ツール・ド・コルスでは、2019年からペアを組むコ・ドライバーのスコット・マーティン(イギリス)と共に、最終ステージまで優勝を争った。いかなる条件でも安定した走りで結果を残すエバンスは、チームにとって頼りになる実力派のドライバーだ。

    ロバンペラ(フィンランド)は、WRCでの優勝経験があるハリ・ロバンペラを父に持つ、19歳の若手ドライバー。2017年初めてWRC 2にR5カーでスポット出場し、今年はWRCのサポートシリーズであるWRC 2 Proに、コ・ドライバーのヨンネ・ハルットゥネン(フィンランド)と共に参戦。11戦に出場し、5勝をあげチャンピオンに輝いた。ロバンペラは、既に16歳の時ヤリスWRCをテストしていたが、チームは来季からレギュラードライバーとして2シーズンを戦う契約を締結した。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    来シーズンを、彼らと一緒に戦えることをとても嬉しく思います。来年、そしてその先、より多くのチャンピオンシップトロフィーを獲得したいと思っている我々にとって、非常にバランスのとれたラインナップになったと信じています。セバスチャンは本当に強いドライバーですし、彼とジュリアンと一緒に働くことを楽しみにしています。ごく短い時間で我々のチームが結果を出したからこそ、彼ほどの素晴らしい実績を持つ選手が魅力を感じてくれたのだと思います。エルフィンは、以前から注目していたドライバーです。彼はほぼ全ての路面で優勝できる速さがあり、状況に応じて賢く戦い、多くのポイントを獲得できる能力を持ったドライバーでもあります。カッレについては、幼い頃から知っていましたし、その時から特別な才能を備えていることは明らかでした。これから学ぶべきことは少なくありませんが、ステップアップする準備はできていると思います。最後に、オィットとマルティン、ヤリ-マティとミーカ、そしてクリスとセブの、これまでの貢献に感謝の言葉を贈りたいと思います。彼らの今後の活躍を、心から願っています。

    セバスチャン・オジエ
    このチームの一員となり、興奮しています。私にとってはもう一つの新たなる挑戦であり、本当に楽しみです。実は、2016年の終わりにも、翌年一緒に仕事をすることについて話し合いましたが、その時は実現しませんでした。しかしこうして、アイコニックなブランドであるトヨタ、そして子供の頃のアイドルであるトミ・マキネンと一緒に仕事をできることになり、感無量です。成功するために力を合わせて戦い、世界タイトルを取り戻したいと思います。エルフィンは以前一緒に仕事をしたことがあるので良く知っていますし、とても良いチームメイトだと思います。カッレはすでに十分な力を持っていることを証明していますし、素晴らしい才能を備えているのは間違いないので、きっとすぐに成長するでしょう。我々3人ともこのチームで戦うのは初めてなので、クルマやその他のことについて学ぶのは簡単ではないと思います。それでも、できるだけ早くパフォーマンスを発揮できるようにベストを尽くします。

    エルフィン・エバンス
    TOYOTA GAZOO Racingへの加入は自分にとって素晴らしい機会であり、とても興奮しています。チームはWRC参戦を開始した3年前から見事な結果を残してきたので、自分がその一員となることを嬉しく思います。トミは、彼自身ドライバーとして大きな成功を収めたように、WRCの高いレベルで戦う術を熟知しています。ここまで、彼と素晴らしいやり取りを続けてきたので、来シーズンの開幕に向けて、チームとの関係がさらに深まることを期待しています。私たちにとって、2019年は複雑なシーズンでした。怪我によりシーズンの途中で3戦を欠場し、ポイントを獲得できませんでした。しかし、その一方でステージ優勝を飾り、表彰台に立つなど良い結果を残し、速さを示すこともできました。ですから、この新しいチームでさらに上を目指し、より多くの勝利を獲得し、成果を残したいと思います。セバスチャンと再び一緒に仕事をするのも楽しみです。多くの経験と実績がある彼は、チームメイトとして素晴らしい存在です。

    カッレ・ロバンペラ
    このチームへの加入が決まり、本当に嬉しく思います。若いラリードライバーにとっては、WRカーのシートを得ることが目標ですが、今、自分にそのチャンスが訪れたのです。数年前に初めてヤリスWRCをテストした時、トミが自分を信頼してくれたことを嬉しく思いましたが、今、こうして完全に彼のチームのメンバーとなることができて光栄です。来年は自分にとって間違いなく非常に難しいシーズンになるでしょう。最大の課題は、新しいクルマについて学び、新たにカレンダーに加わるラリーに対応することです。最初はクルマとスピード、そして、それらに関わる全てのことが学びの対象となるはずです。セブとエルフィンは経験豊かで、自分にとって本当に良いチームメイトになるでしょう。彼らから多くのことを学習できるので、同じチームに入れて良かったと思います。

    豊田 章男(チーム総代表)
    ヤリ-マティ、3年間ありがとう。僕が初めて、フィンランドに行った時、トヨタは、まだWRC復帰を決めていなかった。はじめてのWRCに興奮していた僕は、選手を直接見たくてホテルのロビーで出待ちをしていた。そこに現れたのがフォルクスワーゲンのヤリ-マティだった。ドキドキしながら声をかけると、君は実に気さくにこたえてくれた。話しながら、僕がトヨタの回し者だと気づいた君は、自分の乗っていたカローラやセリカの話を、とても嬉しそうにしてくれた。こんなにトヨタのことを覚えていてくれている選手がいる内にWRCに戻らなきゃ…と、復帰への決意ができたのは、あの時だった。トヨタファンの気さくなフォルクスワーゲンドライバーに出会えていなかったら、今、トヨタはWRCにいなかったかもしれない(笑)。その2年後、君がうちのエースドライバーになってもらえると聞いた時は、不思議な縁に本当に感動したよ。そして、今だから正直に言うと、最初のシーズンが始まる前、1年目から勝てるなんて思っていなかった。あの時は「1年かけて表彰台に上ろう」が我々の目標だった。でも、初戦のモンテカルロで君はすぐにトヨタを表彰台に導いてくれた。その翌月には、表彰台の一番高い所にまで連れて行ってくれた。本当に夢のようだった。昨年、やっとフィンランドで君と一緒に表彰台に上れたのはとても嬉しかった。あとから写真を見返したら、オィットに渡されたシャンパンを僕は真っ先に君の方に向けていた。そのくらい君と上れたことが嬉しかったってことだと思う。カローラやセリカをあんなに大切に乗ってくれている君だから、これからもトヨタのサポーターでいてくれると信じてます。よろしく。クリス、君にも、今だから正直に話さないといけないことがあります。君を迎え入れる時、ヤリスが転がったり、道を間違えたり、駐車場を走ってしまうんじゃないかと、すごく心配だった(笑)。でも、君は、トヨタのために、しっかり仕事をしてくれた。どんな時でも限界までアタックしてくれたし、元エンジニアだからこそのアドバイスでヤリスを強くしてくれた。1年間ありがとう。そして、オィット…。チャンピオンという夢を君が叶えられたこと、自分のことのように嬉しく思う。そして、その手伝いをさせてもらえたことをトヨタは誇りに思っている。僕は友山(GAZOO Racing Company プレジデント)と違って表彰台に上るのが苦手だったんだけど、昨年のフィンランドで君が初めて僕に高い所への上り方を教えてくれた。君のおかげで、やっとあの景色を見ることができたし、シャンパンがいかにベトベトするものなのかも知ることができた。本当にありがとう。「目標を達成した今、環境を変えて次の挑戦に臨みたい。」という君の決断は本当に素晴らしいと思う。来年からは君がトヨタのライバルになる。強いライバルがいることは、僕らにとっての大きなモチベーションになってくる。表彰台の上り方も、シャンパンの開け方も、しっかり教えてもらったから、次に表彰台で会う時は、上から君にシャンパンをかけることができると思う。また表彰台で会おう!

  • シトロエン、2019年限りでのWRC撤退を電撃発表

    シトロエン、2019年限りでのWRC撤退を電撃発表

    シトロエンは、2019年シーズン限りでWRC(世界ラリー選手権)から撤退することを電撃した。

    シトロエンは11月20日(水)に声明を発表。セバスチャン・オジェがチームを離れることを決断したことで、ワークス活動からの撤退の理由であると述べた。オジェとチームメイトのエサペッカ・ラッピは契約を1年残していた。

    シトロエンは「シトロエンは2020年シーズンに利用できる一流ドライバーがいないため、2020年にWRCプログラムから撤退することを決めた」と声明で述べた。

    シトロエンのCEOを務めるリンダ・ジャクソンは、「セバスチャン・オジエが2019年シーズン終了直後にシトロエン・レーシングを離れると決断したことを受けて、当社はWRCプログラムの終了を決定した」と説明

    「もちろん、我々はこのような状況は望んではいなかったが、セバスチャンなしに2020年シーズンを戦うことは想像できまなかった。これまで高い情熱と献身的な働きをしてくたシトロエン・レーシングには心から感謝している」

    「シトロエンのDNAはラリーと密接にリンクしている。また、通算102勝、8度のマニュファクチャラーズタイトル獲得を成し遂げ、WRCの歴史上もっとも多くの成功を収めたブランドとなったことを誇りに思う」

    セバスチャン・オジェは、トヨタへの移籍が濃厚とされており、来週月曜日にも発表されるのではないかと噂されている。

  • トヨタ 豊田章男社長 「WRCの全タイトル獲得は一年後に日本で叶えたい」

    トヨタ 豊田章男社長 「WRCの全タイトル獲得は一年後に日本で叶えたい」

    トヨタ自動車の豊田章男社長が、今季のWRC(世界ラリー選手権)でのTOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamの活躍を振り返るとともに、ラリー・ジャパンが開催される来季への意気込みを語った。

    今年、トヨタはドライバー/コ・ドライバータイトルを獲得し、最終戦ラリー・オーストラリアで18ポイント差となっているメーカータイトルに挑むはずだった。

    しかし、山火事の影響により、最終戦ラリー・オーストラリアが中止となり、その目標は来季に持ち越されることになった。

    「オーストラリア東部で発生中の森林火災の被害に遭われている皆さまにお見舞い申しあげます。また、この瞬間も、猛火と戦っている地元消防の方々に感謝すると共に、いち早い鎮火が実現できるよう祈念いたしております」と豊田章男社長はコメント。

    「スペインでのドライバー/コ・ドライバータイトル獲得後、もうひとつのタイトルをオーストラリアで獲得しようと、チームは最大限の努力を続けてくれていました。本当であれば、週末に、それを果たし、その喜びの中で、チームのみんなに感謝の気持ちを伝えたいと思っておりましたが、ラリー・オーストラリアがキャンセルとなり、それを実現することはできません」

    「この場を借りて、今年、一緒に戦ってくれたチーム全員に私からの感謝の気持ちを伝えたいと思います。TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのみんな、一年間、ヤリスを強くし続けてくれて、ありがとう」

    「全タイトルを獲って喜ぶという目標は、一年後に日本で叶えたいと思いますので、気持ちを切り替えて、また次の一年もみんなで頑張っていきましょう」

    TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamは、WRCラリー・オーストラリアのサービスパークがあるコフスハーバーに留まり、他チームのドライバーと共に急遽開催したチャリティーイベントに参加。その後地元の消防署を激励に訪問した。

    「現地にいるチームのみんなは、オーストラリアの地でも、すぐに気持ちを切り替えてくれていました。このことについても、お礼を言いたいと思います。チームのみんなは、ラリー期間中のために用意していた食材を地元に提供したり、消防署に行って激励をしてくれたり、地元で困っている人たちのために、率先して動いてくれました」と豊田章男社長はコメント。

    「私もSNSで、その様子を知りました。現場の判断で、すぐに動いてくれたのだと思います。トヨタを代表するメンバーが、こうして率先して行動してくれたこと、本当に嬉しく、そして誇らしく思います。チームのみんなに、本当に感謝します。ありがとう」

    2020年には最終戦としてラリー・ジャパンが復活する。

    「この素晴らしいメンバーと来年も戦っていけること本当に楽しみです。来年、ラリージャパンでは、みんなのそばに居ながら、一緒に戦えると思います。今年味わえなかった喜びを、なんとしてもみんなで味わいましょう」と豊田章男社長はコメント。

    「最後になりましたが、応援いただいたファンの皆さま、熱い声援を1年間ありがとうございました。皆さまが、もっともっと応援したくなるようなチームになれるよう、我々も努力を続けてまいりますので、引き続き、応援いただければ嬉しく思います。皆さま、引き続き、よろしくお願いいたします」