カテゴリー: ウィリアムズ・レーシング

  • ウィリアムズF1 ビクター・マルタンスをスペインGPのFP1に起用

    ウィリアムズF1 ビクター・マルタンスをスペインGPのFP1に起用

    ウィリアムズ・レーシングは、次戦F1スペインGPのフリープラクティス1(FP1)で、ビクター・マルタンスがFW47をドライブすることを発表した。これがマルタンスにとってF1レース週末での初走行となる。

    マルタンスは2025年3月にウィリアムズ・ドライバー・アカデミーに加入。現在はFIA F2選手権の3年目にあたるシーズンに参戦しており、ARTグランプリから出場している。今季はすでにサウジアラビアのフィーチャーレースで表彰台を獲得し、メルボルンではポールポジションも記録している。

    フランス出身のマルタンスは、2022年のF3選手権でアイザック・ハジャーやオリー・ベアマンとの接戦を制し、モンツァでの最終戦でタイトルを獲得した実績を持つ。

    F2昇格後は、ARTグランプリを2023年のF2チームタイトルへと導き、2024年にはバルセロナでの勝利を含む5度の表彰台を獲得している。

    FP1デビューに向け、マルタンスは今季初めにモンツァで行われたTPC(旧型車テスト)プログラムに参加。FW45をドライブし、同じアカデミードライバーであるルーク・ブラウニングと共に走行を重ねた。

    マルタンスは次のようにコメントしている。

    「バルセロナで初めてFW47をドライブできることが本当にうれしい。チームのために走ることができるのは素晴らしい経験になるはずだ。自分自身とチームにとって有意義なセッションにできるよう、できる限り準備を進めている」

    「このチャンスを与えてくれたアトラシアン・ウィリアムズ・レーシングの皆さんに心から感謝しているし、一瞬一瞬を楽しみにしている」

    ビクター・マルタンス スペイングランプリモナコGP週末の走行中、ARTグランプリのマシンを駆るビクター・マルタンス

    ウィリアムズのスポーティングディレクターであるスヴェン・スミーツは、次のように語った。

    「ビクターがアトラシアン・ウィリアムズ・レーシングのマシンで初めてF1セッションに参加することを誇りに思う。彼は才能あるドライバーであり、アカデミーの一員としてキャリアを前進させる重要なステップとなるだろう」

    「TPCプログラムやグローブでのシミュレータ作業が彼の準備を整えており、今週末ガレージで彼の姿を見るのが楽しみだ」

    マルタンスのFP1出走は、今季ウィリアムズが義務づけられている若手ドライバー起用枠の2回目となる。第1回は、開幕戦バーレーンGPのFP1でブラウニングが担当した。

  • ウィリアムズF1 モナコGPでW入賞も戦略に不満「レースというよりゲーム」

    ウィリアムズF1 モナコGPでW入賞も戦略に不満「レースというよりゲーム」

    ウィリアムズF1のアレクサンダー・アルボンとカルロス・サインツJr.は、F1モナコGPで両ドライバーがポイント圏内に入る結果を得たものの、「チームメイトのためにペースを落とす」という中団の“混沌とした戦略”にはフラストレーションを感じていたという。

    ウィリアムズはこれで4戦連続で両ドライバーがトップ10入りを果たすこととなったが、そのためにはライバルを封じ込めるための“異例の戦術”を用いる必要があった。

    先にこの戦略を仕掛けたのはレーシングブルズだった。後方を走るリアム・ローソンが意図的にスローペースで集団の後続を抑え、その前方にいるアイザック・ハジャーに十分なギャップを作らせたのだ。

    これによりハジャーは、2回の義務ピットストップをほとんど順位を失うことなく完了することができた。この戦術は後続のアルボンを含むドライバーたちにとっては苛立たしいものだったが、非常に効果的であり、ウィリアムズも同様の手を打って両車をポイント圏に送り込んだ。

    ウィリアムズ・レーシング F1 モナコGPモナコGP終盤、チームオーダーによってサインツはアルボンにP9のポジションを譲る形となった。

    「正直、気に入らなかった。カルロスも気に入ってなかったと思う」とアルボンはレース後に語った。

    「これが僕らの望むレースのやり方ではない。でも結局は戦術勝負なんだ。レーシングブルズが仕掛けてきたから、こっちも合わせるしかなかった。そうやってレースがグチャグチャになる」

    「枕とコーヒーでも持ち込んでリラックスしたいくらいだったけど、実際はすごく遅いペースで走りながら集中力を保つのが意外と難しいんだ」

    「見た目は良くないけど、チームのためにポイントが取れたのは良かった。現実的には、土曜の予選でレースを失った感じだ。タイヤが決まらなかったし、そのツケを払うことになった。今日はそれがすべてだった」

    「もっとポイントを持ち帰れなかったのはフラストレーションだけど、それでも着実に前進してる。今週末はちょっと残念だった。最大限の成果を出し切れなかった気がしてるし、後ろには怒ってたドライバーが何人かいたと思う」

    ウィリアムズ・レーシング F1 モナコGPローソンのスローペース戦術によって、中団の攻防は実質的にコントロールされた。

    サインツもまた、ローソンの走りを「ペースの操作」と表現し、批判的な立場を取ったが、自分たちが同じ戦術を取ったことでウィリアムズが9位と10位でゴールできたことも認めた。

    ウィリアムズにとっては、もはやトップ10圏内の最下位にあたる9位・10位という結果ですら、物足りなさを感じるようになってきた。アルボンは今季すでに3度も5位フィニッシュを記録しており、それ以上の成果を求める声も強まっている。

    「9位と10位で週末を終えて悔しい気持ちになるのは、良い兆候だと思う」とサインツは説明した。

    「以前のウィリアムズなら9位・10位は大成果だったわけで、それを前向きに受け止めている」

    「レースまではちょっと調子が悪かったけど、決勝ではスピードを感じていた。次のバルセロナでは再び競争力を取り戻せるようにしたい。でもバルセロナは僕たちにとって厳しいサーキットになるかもしれない」

  • カルロス・サインツJr. F1モナコGP新ルールを批判「スロー走行で操作できる」

    カルロス・サインツJr. F1モナコGP新ルールを批判「スロー走行で操作できる」

    カルロス・サインツJr.は、F1モナコGPで導入された「義務的2回ピットストップ」ルールについて批判の声を上げた。このルールがあまりにも簡単に“操作”可能で、ドライバーたちが意図的にペースを落とすことでチームメイトのためにピットの余地を作る展開が見られたからだ。

    実際、ウィリアムズの両ドライバーは中団勢をスローペースで引き留め、ピットに入っても順位を落とさないよう連携。この結果、サインツ自身とアレクサンダー・アルボンの両名がモナコでポイントを獲得することにつながった。

    「結局のところ、クルマが本来出せるペースよりも2~3秒速く走ることを止めているんだ。つまり、レース全体を操作して、その結果にまで影響を与えていることになる」とサインツはレース後に語った。

    「モナコのようなコースでは、それが非常に簡単にできてしまう。他のサーキットだとDRSやストレートがあるから難しいけど、今日は誰にでもできてしまった」

    サインツとチームメイトのアルボンは、メルセデス勢のジョージ・ラッセルとアンドレア・キミ・アントネッリを後ろに従えて、ポイント圏内でフィニッシュした。

    しかし、この“ブロック”に苛立ったラッセルは、アルボンをコース外から追い越し、シケインをカット。無線では「ポジションを戻すくらいならペナルティを受ける方がマシ」と語った。

    「ラッセルがそうした理由は完全に理解できる。自分もやろうかと思ったくらいだ」とサインツは語り、実際にラッセルには意図的なコースカットとしてドライブスルーペナルティが科された。

    「以前なら、レース操作にはもっと厳しいペナルティが科されていた。いまはクラッシュこそしていないけれど、あまりに遅く走ることでレースを操作しているのは間違いない」

    モナコGP F1 カルロス・サインツJr.

    また、レーシングブルズのリアム・ローソンとアイザック・ハジャーも連携。ローソンが後方のマージンを作る役割を担い、ハジャーがソフトタイヤへ交換した際にはポジションロスを最小限に抑えた。

    ハジャーは最終的に6位でフィニッシュし、ローソンも8位に入ってチームにダブル入賞をもたらした。

  • ウィリアムズ代表 F1モナコGP中にスロー走行戦略をメルセデス代表に謝罪

    ウィリアムズ代表 F1モナコGP中にスロー走行戦略をメルセデス代表に謝罪

    メルセデスF1のチーム代表トト・ヴォルフは、F1モナコGPのレース中にウィリアムズ・レーシングのジェームス・ボウルズ代表から届いた「謝罪のテキストメッセージ」について明かした。レース中、ウィリアムズの2人のドライバーがメルセデス勢のジョージ・ラッセルとアンドレア・キミ・アントネッリの前でスロー走行を行ったことについてのやり取りだったという。

    ヴォルフとボウルズは旧知の仲であり、ボウルズはかつてメルセデスでヴォルフの下に勤め、現在はウィリアムズでチーム再建に取り組んでいる。

    2025年のモナコGPでは、新ルールとして全車に2回のピットストップが義務付けられ、各チームは多様な戦略に対応を迫られた。ウィリアムズはカルロス・サインツJr.とアレクサンダー・アルボンが交代でスロー走行を行い、もう一方のドライバーが余裕を持ってピットアウトできるギャップを作るという巧妙な戦術を採用。その結果、アルボンは9位、サインツJr.は10位でフィニッシュし、ウィリアムズにとって4戦連続のダブルポイント獲得となった。

    ヴォルフはレース中のボウルズとのやり取りについて、オートスポーツの取材に対しこう明かした。

    「彼(ボウルズ)からレース中にメッセージが届いたんだ。『申し訳ない』ってね。前の状況から、ああするしかなかったんだろう。私の返事は『分かってる』だった」

    「ジェームスは私の仲間の一人だし、恩着せがましく聞こえてほしくはないが、彼は今やチーム代表として立派にキャリアを築いている。あれは彼がやらなければならなかったことだ。ポイント圏内に2台を持ち込んだわけだしね」

    「最初にああなったのは、レーシングブルズがスロー走行で我々を詰まらせたからだ。だから彼らも同じように対応したんだよ」

    一方ボウルズは、レース中のF1TVのインタビューで、この戦術が本来のレーシングスタイルではないとしながらも、チームの利益を優先した判断だったと述べた。

    スロー走行の影響を大きく受けたのはラッセルで、苛立ちからヌーヴェルシケインでショートカットしてアルボンをオーバーテイクし、結果的にドライブスルーペナルティを受けることとなった。

    ウィリアムズ・レーシング F1 メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    ヴォルフは、メルセデスの厳しいレース展開の要因について、予選での不運を挙げる。

    「レーシングブルズのように力以上の結果を出したチームもあった。その位置を守るために、彼らもウィリアムズも戦っていた。我々はその犠牲者だったが、それは予選がうまくいかなかったからだ」

    「我々には速いクルマがあった。キミ(アントネッリ)はバリアに接触したが、それはルーキーにありがちなミス。そしてジョージ(ラッセル)は突然パワーを失った。フロントロー、あるいはそれ以上のポテンシャルはあったはずだ」

    「その後はトラックの“楽しい”部分でレースをする羽目になったが、あの位置では何もできなかった」

    「ブレーキングで5.5秒も遅いと、まったく別のトラックにいるような感覚になる。違うブレーキングポイントで、ジョージもクルマを止めるのが難しくなって直進してしまった。あれはフラストレーションの表れだろう。何か違うことをしようとした。でもドライブスルーは覚悟していたし、10秒ペナルティで済めばと思っていた。結局、結果は変わらなかった」

    ヴォルフはさらに、戦略判断についても誤りはなかったと主張し、モナコ特有のフォーマット変更の必要性にも言及した。

    「今朝は戦略についてかなり面白い議論をした。『早めにピットに入って、追い上げればいい』と私が言ったんだ。DTMではうまくいった戦略だった。最後尾から勝ったこともある」

    「でも、我々の戦略チームの賢い人たちは、モナコではそれが通用しないと示してくれた。実際、早めにピットに入った他の車を見ても、それで状況は変わらなかったよ」

  • カルロス・サインツJr. F1モナコGP展望「ウィリアムズには僕自身が驚いてる」

    カルロス・サインツJr. F1モナコGP展望「ウィリアムズには僕自身が驚いてる」

    カルロス・サインツは、ウィリアムズF1チームが「とても良い意味で僕を驚かせた」と語り、チームメイトのアレクサンダー・アルボンとともに、今週末のF1モナコGPでも好調を維持したいとの意欲を示した。

    2025年シーズンからウィリアムズに加入したサインツは、フェラーリのシートを7度のワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトンに譲るかたちでチームを離れた。4シーズンで4勝を挙げたにもかかわらずの交代劇だった。

    ウィリアムズに移籍したことで、2026年の新レギュレーション導入まで戦闘力のあるマシンは望めないと見る向きもあったが、30歳のスペイン人ドライバーは、今季序盤の展開に自らも驚いているという。ここまでの7戦中4戦でポイントを獲得し、直近のイモラでは8位に入賞している。

    「ウィリアムズには、いつかフェラーリと同等か、それ以上のレベルに達するポテンシャルがあると分かっていた。そうじゃなきゃ僕はこのチームを選んでいない」とサインツは語った。

    「このチームにはそれだけの可能性があると本気で信じていたし、だからこそこのキャリアのフェーズでウィリアムズを選んだ。でも、思っていたよりも早く成果が出ている。チームはいくつかの点で僕をとても良い意味で驚かせてくれている」

    カルロス・サインツJr. ウィリアムズ・レーシング モナコGP F1カルロス・サインツはイモラGPで8位入賞。3戦連続でポイントを獲得している

    「僕がチームにとって違いを生み出せる存在だと実感できているのも大きい。僕のフィードバックをチームが真剣に受け止めて、改善を求めた部分に全力で取り組んでくれている。それが自信につながっているし、僕がチームを正しい方向に導けているという確信にもなっている。アレックスと一緒にとても良い仕事ができていると思うし、すごく良い方向に進んでいる」

    「空力面での大きな開発はしていないけど、セットアップやアイデアの進化で戦えるマシンにしてきた。1年前には誰も想像しなかったような争いができているのは、その結果だと思う」

    ウィリアムズ・レーシング モナコGP F1イモラで5位に入賞したアレクサンダー・アルボン。表彰台争いにも食い込んだ

    アルボンも好調「トップチームと戦えるのが本当に楽しい」
    チームメイトのアルボンは、ウィリアムズでの4年目にしてさらに好調を維持しており、ここまで7戦中6戦でポイントを獲得。イモラでは一時、オスカー・ピアストリを上回ってフェラーリ勢とも競り合い、最終的に5位に食い込んでみせた。
    「僕たちは全体的にすべての面でステップアップできている」とアルボンは語る。

    「これまでは決勝の方が予選よりも苦しいことが多かったけど、ここ数戦はレースペースもすごく良くなっている。トップチームと戦えるのは本当に楽しいし、すごく新鮮な感覚だよ」

    「最近のいくつかのサーキットについて言えば……マイアミは合うと思っていたけど、イモラがここまで良いとは思わなかった。セットアップの方向性を調整しながら進めていったけど、そこまで大きく変えたわけでもない。今の僕たちは、慎重に楽観できるライン上にいる感じかな」

  • フェラーリ超えに笑顔のサインツJr.「青いF1マシンにしてよかった」

    フェラーリ超えに笑顔のサインツJr.「青いF1マシンにしてよかった」

    カルロス・サインツJr.は、2025年に「赤いマシン」ではなく「青いマシン」に乗っていることに「かなり満足している」と認めた。

    フェラーリの現役ドライバー、シャルル・ルクレールは、マラネロのチームのますます深刻化する状況を、土曜日の無線で繰り返した「マイ・ゴッド(なんてことだ)」という言葉で象徴的に表現した。

    彼はルイス・ハミルトンと同様、チームのホームレースであるイモラでQ3進出すら果たせなかった。

    チーム代表のフレデリック・バスールは、その原因をタイヤに求めた。

    「ほとんどマイアミで起きたことのコピーペーストだ」とフランス人代表は語る。

    「新品タイヤでの改善ができず、Q2では最初のセットで出したタイムが最速だった。なぜかって?それが分かっていたら、すでに解決しているよ」

    バスールのコメントについて問われたルクレールは、怒りを隠さなかった。

    「タイヤを変えても、クルマが機能しないんだ。ポテンシャルがそもそも存在しない」と、動揺を隠せない表情で語った。

    ある記者は、フェラーリが次に予定しているバルセロナでのアップグレードが転機になる可能性があるかとバスールに質問した。これに対し、バスールは予選後にこう答えた。

    「もし『なる』と答えたら、今日の結果を見て私はバカってことになる」

    実際、フェラーリをハミルトンに譲って追い出される形になったカルロス・サインツでさえ、イモラで両方の赤いマシンを予選で上回る結果を出した。

    「シーズン開幕前には、こんな展開はまったく予想してなかった」とスペイン人ドライバーは笑顔を見せた。

    「(ウィリアムズの)プロジェクトには、彼らが見せてくれた数字に対して大きな信頼を持っていたけど、2戦連続でフェラーリの前に出るなんて?もし開幕前にそんな話をされていたら、もっと速くウィリアムズの契約書にサインしていたね」

    ただし、イタリア紙 Corriere dello Sport,の取材では、サインツは「いずれフェラーリは問題を解決する」と見ていると語り、こう続けた。

    「もし将来またフェラーリから声がかかれば、戻るつもりだよ」

    しかし、バスールの指揮下で停滞するフェラーリの進歩に疑問を呈する声も出始めている。

    F1 CEOのステファノ・ドメニカリは、かつて自らがフェラーリのトップを解任された経験を踏まえ、イモラでSky Italiaに対しこう語った。

    「フェラーリは特権であると同時に責任でもある。ただ、バスールに仕事をさせるべきだ」

    ある記者はバスールに対し、2025年型フェラーリの弱点はリアサスペンションにあることが明らかになってきているのではないかと指摘した。なお、マラネロでは現在、新レイアウトの開発が進められているという噂もある。

    これに対してバスールは冗談交じりにこう応じた。

    「レース週末において、チームからよりも君たちジャーナリストからのほうが多く学べるのが面白いね」

    「もちろん、我々は望んでいる位置にはいない。ただし、クルマに単一の欠陥があるわけじゃないし、勝てるマシンに魔法のような要素があるわけでもない。我々は努力して改善を目指しているが、一発で解決する魔法のような答えは存在しない」

  • ウィリアムズF1 ナイジェル・マンセルのFW14Bをグッドウッドで特別走行

    ウィリアムズF1 ナイジェル・マンセルのFW14Bをグッドウッドで特別走行

    ウィリアムズ・レーシングは、2025年のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでナイジェル・マンセルの伝説的マシン「FW14B」を走らせるドライバーとして、チーム代表のジェームス・ボウルズ、ブランドアンバサダーのジェイミー・チャドウィック、F1アカデミー所属のリア・ブロックの3名を起用すると発表した。イベントはF1世界選手権75周年を記念して開催される。

    2025年のフェスティバルのテーマは「ザ・ウイニング・フォーミュラ:チャンピオンと挑戦者たち」。ウィリアムズは、1992年にマンセルが9勝を挙げてタイトルを獲得したFW14Bを披露し、マンセル本人も登場して自らステアリングを握る予定だ。

    マンセルがグッドウッドに登場するのは2022年以来で、その際もFW14Bをドライブし、自身のチャンピオン獲得30周年を祝っていた。

    ボウルズも昨年の2024年大会に参加し、1982年にドライバーズタイトルを獲得したFW08を運転。今年はFW14Bで再びイベントに戻ってくることを楽しみにしている。

    「ジェイミー、リア、そして私の3人がFW14Bをドライブできるなんて、本当に素晴らしいニュースだ」とボウルズは語った。「グローブのファクトリー内の博物館を歩いていると、FW14Bこそが最も目を引く存在だ。これは夢のようだよ。圧倒的な成功を収めた象徴的なマシンだ」

    「FW14Bには当時としては画期的な技術が搭載されていた。その功績だけでなく、チームを前進させた存在としても広く知られている。このマシンをグッドウッドに持ち込んで、実際にドライブするのは本当に名誉なことだ」

    ウィリアムズ・レーシング F12024年グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでFW08を運転したジェームス・ボウルズ

    彼とともに登場するのが、ウィリアムズのブランドアンバサダーであり、F1アカデミーのアドバイザーも務めるチャドウィック。彼女は今季のヨーロピアン・ル・マン・シリーズで開幕から2連勝を挙げ、シリーズ史上初の「女性による総合優勝」を達成したばかりだ。

    「フェスティバル・オブ・スピードの思い出は、私にとってとても幼い頃の記憶です。モータースポーツを始めたのは遅かったのですが、10歳くらいのときに初めて訪れて、たくさんのクルマやF1に出会うことができました」とチャドウィックは語った。

    「また、私が初めてF1カーを運転したのもこの場所でしたので、非常に特別な場所だと感じています。FW14Bはウィリアムズが所蔵するマシンの中でも最も象徴的な存在であり、アクティブサスペンションなど、当時の革新を体現した本当に伝説的なクルマです。サウンドも圧倒されるほどですので、耳栓の準備はしておこうと思っています」

    ラインアップを締めくくるのはF1アカデミーのスター、リア・ブロック。彼女も昨年のグッドウッドでボウルズとともにFW08をドライブしていた。

    「私は幼い頃から父と一緒にグッドウッドに通っていました。父はヒルクライムによく出場していたので、私にとっても馴染み深い場所です。昨年、F1マシンでヒルクライムを走行できたことは、本当に大きな出来事でした」とアメリカ人ドライバーのブロックは振り返った。

    「まさに夢が叶ったような体験で、グッドウッドは私にとって非常に特別な場所です。モータースポーツのさまざまな分野の方々が一堂に会して、このスポーツを祝福する場でもありますので、今年は伝説的なマシンとともに、また新たな思い出を作れることを本当に楽しみにしています」

    2025年のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードは、7月10日から13日にかけて開催される。

  • カルロス・サインツJr. F1エミリア・ロマーニャGP「フェラーリより速かった」

    カルロス・サインツJr. F1エミリア・ロマーニャGP「フェラーリより速かった」

    カルロス・サインツJr.は、F1エミリア・ロマーニャGPで8位入賞を果たしたにもかかわらず、満足しきれない複雑な心境を抱えてイモラを後にした。チームメイトのアレクサンダー・アルボンが5位でフィニッシュし、ウィリアムズにとってはダブル入賞となったが、サインツにとっては「もっと上を狙えた」レースだった。

    6番グリッドからスタートしたサインツは、序盤は堅実な走りを見せていたが、チームは彼を比較的早い段階でピットに呼び入れた。

    多くのドライバーがロングスティントを選ぶ中、この戦略は裏目に出てサインツはトラフィックに巻き込まれることとなった。

    その直後からサインツは無線で「1ストップ戦略が正しい」と訴えており、自身が最善でない戦略に置かれていることを察していた。だが、その後のバーチャル・セーフティカー(VSC)とセーフティカー(SC)による混乱もあり、最終的にはポイント圏内の8位まで巻き返した。

    「正直、今はちょっと不満だ。今週末はマシンのペースが良くて、今日はトップ5も狙えたはずだった」とサインツは語った。

    「メルセデスよりも速かったし、フェラーリよりも速かった。週末を通して本当に良い感触があった。でもなぜか、日曜になると上手くいかない。レースの進め方が課題なんだ」

    「今日はすごく早くピットに入ったけど、あの時点で“ちょっと早すぎるんじゃないか”と感じていたし、結果的にも早すぎた。もっとチームとして互いの理解を深めないと、今のままだと大きなポイントを失い続けることになる」

    カルロス・サインツJr. ウィリアムズ・レーシング F1 エミリア・ロマーニャGPサインツは序盤はアルボンをリードしていたが、チームメイトの後ろでフィニッシュした。

    開幕戦から数戦はウィリアムズに苦戦していたサインツだが、最初のトリプルヘッダーを経て感触をつかみ、以降は安定したパフォーマンスを見せている。ここ3戦連続でポイントを獲得していることは本来ならポジティブな成果だが、彼は今のマシンの競争力を考えると、それでも物足りないと感じている。

    「数戦前、いや1年前の自分に“フェラーリやメルセデスと純粋なペースで戦ってP8に不満を感じている”なんて話したら、すごく喜んでいただろうね」とサインツは語る。

    「でも現実として、この2週連続で僕たちには彼らを倒せるクルマがあった。でもそれを成し遂げられなかった。だから今は満足できない。これだけの速さがあるなら、ちゃんと日曜に活かさないと意味がない」

    「チームとしてもっと良くなる必要があるし、互いの理解を深めて、日曜に物事を複雑にしすぎないようにしないといけない。今日は15番手から8位まで追い上げる展開になるとは思ってなかったけど、なんとかやりきった」

    それでもイモラでのフラストレーションが残る一方で、ウィリアムズでの新生活における順応が進んでいることには手応えもある。

    「まだシーズン7戦目なのに、これだけのスピードとマシンとの一体感を示せているのなら、今後はもっと良くなっていけると確信している。だから前向きな気持ちを保って、チームとして互いに成長し続けていきたいと思っている」

  • アレクサンダー・アルボン F1エミリア・ロマーニャGP「表彰台が見えていた」

    アレクサンダー・アルボン F1エミリア・ロマーニャGP「表彰台が見えていた」

    アレックス・アルボンは、エミリア・ロマーニャGPの最中に「一時は表彰台を狙える」と思っていたことを明かしたが、最終的には5位でチェッカーフラッグを受ける結果となった。

    日曜のレースでは、アルボンはマックス・フェルスタッペンとランド・ノリスに長く続いて走行し、エステバン・オコンのストップにより導入されたバーチャル・セーフティカー中にピットイン。これによって早めにタイヤ交換を済ませていたオスカー・ピアストリの前に出て、暫定的に3番手に浮上した。

    その後レースが進行する中でピアストリのマクラーレンに再び抜かれたが、終盤のセーフティカー導入時に再び新品タイヤへ交換。このタイミングでフェラーリ勢のシャルル・ルクレールとルイス・ハミルトンの間でコースに復帰することになった。

    ルクレールへの最初の攻撃が失敗に終わったことで、ハミルトンにスキを突かれてさらにポジションを落とす展開に。その後、フェラーリ側がルクレールの守りに対するペナルティ懸念からポジションを譲らせたとみられ、最終的に5位でフィニッシュした。

    最後に表彰台に立ったのは2021年のベルギーGP(ジョージ・ラッセル)であり、それ以来の快挙に近づいていただけに、複雑な思いがあるかと尋ねられたアルボンは次のように語った。

    「なんか不思議な気分だよね。純粋なレース展開だけを見れば、3位か4位を争ってた。セーフティカーがなければ、その位置にいたと思う」

    「たしかにVSCでちょっと運が良かった面はあるけど、最後のセーフティカーでは逆に不運だった」

    「(マイアミに続いて)連続で5位、なのに今日はちょっとがっかりしてる。自分でも変な感じがする」

    「シャルルとのバトルではもう少し違うレースができたと思う。あそこでうまくやれていればルイスにも抜かれなかったかもしれないし、もう少し我慢してルクレールを抜くべきだったかも」

    「正直、表彰台を狙えるかもしれないって“舌なめずり”してたくらいだよ。新品タイヤのペースはすごかったから、オスカーさえも狙えるんじゃないかと思ったくらいだ」

    アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ・レーシング F1 エミリア・ロマーニャGPアルボンはイモラでの日曜のレースを通じて印象的な走りを披露した

    それでも、チームメイトのカルロス・サインツJr.が8位に入り、チームとしての勢いを保てたこともあり、アルボン自身は「この結果にはとても満足している」と振り返る。

    「正直、自分に言い聞かせてるんだ。今回は特別だったんだって。でも次のレースに行ってもまた速い。これが偶然なのか、そうじゃないのか」

    「マイアミとイモラは本当に速かったと思う。特に今回は、自分でも予想外だった。マイアミは良いだろうと思ってたけど、イモラは違うと思ってたから。こうなると、他のサーキットでも何かあるかもって期待してしまう」

    「もしかすると来週もいいかもしれない。モナコも悪くないと思うし、バルセロナは厳しいと思うけど、それでもこの流れを楽しみたい」

  • カルロス・サインツJr. F1エミリア・ロマーニャGP「トップに近づく準備は整った」

    カルロス・サインツJr. F1エミリア・ロマーニャGP「トップに近づく準備は整った」

    カルロス・サインツJr.は、2025年F1エミリア・ロマーニャGPの予選で6番グリッドを獲得し、決勝での上位進出に向けて「トップに近づく準備は整った」と手応えを語った。

    「今日は本当にいい予選だった。イモラは自信が問われるサーキットだけど、金曜からマシンの感触がとても良くて、Q2でのラップには自信があった」とコメント。チームはQ3でスリップストリームを活かす戦略を選び、サインツJr.は最後尾でコースインしたが、その結果アウトラップが遅れ、最終アタックは理想的とはいかなかった。

    「アウトラップがタイトになって、スタートライン通過がギリギリだった。でも全体としては満足している。チームのパフォーマンスには誇りを持てるし、明日は前のマシンと戦えると思っている」

    一方でチームメイトのアレクサンダー・アルボンもまた、予選7番手という好位置につけ、ウィリアムズ・レーシングは2台揃ってQ3進出を果たす理想的な展開となった。

    「正直に言うと、今日はあまり気持ちよく走れなかった」とアルボンは振り返る。「マシンのフィーリングに自信を持てず、思い切って攻めることができなかった。簡単にオーバードライブしがちで、難しい予選だったけど、それでもP7に入れたのはポジティブ。こういう日でも速さがあるというのはいい兆候だと思う」

    ウィリアムズ・レーシング F1 エミリア・ロマーニャGP

    ウィリアムズは、今週末の予選でアストンマーティンのようにミディアムタイヤを使うリスクは取らず、決勝に向けてフレッシュタイヤを温存する堅実な戦略を選択した。

    チーム代表のジェームス・ボウルズは「本当に素晴らしい日だった。カルロスがQ2で決めたラップは信じられないほど見事で、一時的とはいえトップに立てたのはチームにとって大きな報酬だった。2台ともトップ10に入れたこと、そして決勝に向けて十分なタイヤを確保できたことは我々にとって大きな意味がある」と語り、手応えをにじませた。

    日曜の決勝では、サインツJr.とアルボンの両名がともに好グリッドからスタートする。今季これまでの進化を裏付けるかのように、ウィリアムズは2台そろってポイント争いに挑むことになる。