カテゴリー: ウィリアムズ・レーシング

  • ウィリアムズF1代表が語る コラピントのアルピーヌF1移籍とその将来性

    ウィリアムズF1代表が語る コラピントのアルピーヌF1移籍とその将来性

    ウィリアムズF1の代表ジェームス・ボウルズは、「困難な環境」に身を置くことになった自身の育成ドライバー、フランコ・コラピントがF1で成功を収められると確信している。

    今週末、フランコ・コラピントが昨年のアブダビGP以来となるF1に出走する。ジャック・ドゥーハンの代役としてアルピーヌF1のレースシートを引き継いだ形だ。

    ルノーが2016年に買収して以降、エンストン拠点のアルピーヌF1チームは度重なるリブランドと、技術部門および上層部の相次ぐ交代により「運営の混乱」という評判を定着させてきた。直近では元チーム代表のフラビオ・ブリアトーレが「エグゼクティブ・アドバイザー」として復帰し、自身が率いるハイテックからオリバー・オークスがチーム代表に就任。しかし先週、ドゥーハンからコラピントへの交代が発表される直前に、オークスは即時辞任した。

    このオークスの辞任とドゥーハンの交代という2つの出来事の関連性については、今なお憶測が飛び交っている。さらに、オークスの弟が今月初めにロンドン警視庁によって多額の現金とともに摘発され、「犯罪収益の移転」の罪で起訴されたことも騒動に拍車をかけた。

    これら一連の出来事によって、「危機状態にあるチーム」との印象はますます強まっている。だが、ウィリアムズF1で育成され、昨年はロガン・サージェントの代役としてF1デビューを果たした後にアルピーヌへ移籍したコラピントについて、ジェームス・ボウルズは「困難な状況でも成長できる」と確信している。

    「今は混乱の時期か? それは間違いない」と、ボウルズはメディアに対して語った。

    「だが彼ら(アルピーヌ)はピエール(ガスリー)とフランコをきちんとサポートすると思っている。なぜなら、両者はチームのために最大限のポイントを稼ぐ“エリートアスリート”だからだ」

    「通常、どんなに状況が不安定でもドライバーの支援は行われる。それは非常に価値のある経験になる。どんなチームであっても、困難な環境下での走行は学びが大きい。そしてそれを乗り越えたとき、人は必ず強くなる」

    「そして、フランコは強い。だから今の彼にとってアルピーヌは正しい場所だと考えている」

    昨年ウィリアムズで9戦に出走し、ロガン・サージェントに代わって好パフォーマンスを見せたコラピントだったが、同チームにはすでにアレックス・アルボンとカルロス・サインツのラインアップが決定しており、レースシート復帰の見込みは薄かった。一方、アルピーヌのドゥーハンには契約上「一定数のレース出走」のみが保証されていたと噂されており、移籍によってチャンスが拡がった形だ。

    ただし、コラピントにも「5戦限定」の“猶予期間”が設けられており、将来が確約されているわけではない。

    「アルピーヌとの契約に踏み切ったのには理由がある。彼にとって最も現実的なレースシート獲得の道がそこだったからだ」とボウルズは語った。

    「2025年、あるいは我々が特に想定していたのは2026年に向けて、彼がグリッドに残る可能性を広げる最善の手段だった」

    「彼が我々のアカデミーにいたことを誇りに思っているし、彼が今F1グリッドに立てているのは、我々の責任も一端を担っていると思っている」

    「ウィリアムズでの走りを見れば分かる通り、彼は非常に短期間でF1のペースに順応した。そして、彼は本当に速い。アルピーヌがどんな“期限”を設けようとも、その限られたチャンスの中で、彼は必ず自身の価値を証明してみせるだろう」

  • カルロス・サインツJr. F1スペインGPの新会場「マドリンク」をFW45で初走行へ

    カルロス・サインツJr. F1スペインGPの新会場「マドリンク」をFW45で初走行へ

    ウィリアムズ・レーシングは、IFEMAマドリードとのパートナーシップのもと、スペインGPの将来的な開催地である「マドリンク(MADRING)」市街地コースでのライブデモンストレーションを通じて、カルロス・サインツJr.を故郷マドリードの街へと凱旋させる。

    F1をより身近に届けるというウィリアムズの取り組みの一環として、世界各都市でのファンゾーン設置や、ウィリアムズ・レーシング公式アプリによる革新的なオンライン体験などに加え、カルロス・サインツJr.が6月7日(土)、マドリンクの一部区間で初めてF1マシンをドライブする。

    この「ホームカミングツアー」は19時にスタート予定。マドリード出身でグランプリ通算4勝を挙げているカルロス・サインツJr.が、リベラ・デル・セナ通りからパルテノン大通りの一部を走行し、最終的にIFEMAマドリード南口へと至る、約1kmのルートをFW45で駆け抜ける。

    このイベントには、レッドブル・ジュニアチームに所属し、カンポス・レーシングからFIA F2選手権に参戦しているカタルーニャ出身のペペ・マルティと、同じくカンポス・レーシングからF3に参戦するマリ・ボヤも参加。それぞれのフォーミュラマシンを披露し、F1および登竜門カテゴリーの迫力を無料でファンに届ける。

    今回のイベントは、「タルデオ」と呼ばれるスペイン独自の午後の社交イベント形式で開催され、ファンゾーンやフードトラック、グッズ販売、その他のサプライズも用意。マドリンクにおける初の体験イベントとして位置づけられている。

    カルロス・サインツJr. F1 スペインGP マドリンク

    カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ・レーシング、F1スペインGPマドリード開催のアンバサダー)は次のように語っている。

    「マドリードは間違いなく自分の故郷である。この街で育ち、カートレースを始めたのもここだった。そんな自分の“庭”でF1マシンを走らせる機会を得られるのは、本当に夢のような出来事であり、マドリードがF1カレンダーの中でも最高のサーキット、最高のイベントになり得る可能性を世界に示す絶好のチャンスである。このロードショーは、F1をより身近に届ける第一歩であり、マドリンクのユニークなコースレイアウトの魅力を示す舞台にもなる」

    F1マドリードGPプロジェクト責任者のルイス・ガルシア・アバドは次のように述べた。

    「今回のイベントは、マドリードがF1とどれだけ本気で向き合っているかを示すものであり、ファンの皆さんにその魅力を直接体感してもらえる貴重な機会です。世界中で尊敬され、愛されるドライバーであるカルロス・サインツJr.をスペインGPのアンバサダーとして迎えられることは、この上ない光栄です。彼とウィリアムズの協力のもと、このロードショーを成功させ、スペイングランプリの新たな幕開けを飾れることを大変うれしく思っています」

  • ウィリアムズF1代表 カルロス・サインツSr.のFIA会長選出馬を支持「適任だ」

    ウィリアムズF1代表 カルロス・サインツSr.のFIA会長選出馬を支持「適任だ」

    ウィリアムズF1のチーム代表ジェームス・ボウルズは、カルロス・サインツSr.がFIA会長選挙に出馬する可能性について、「適任だと思う」と支持を表明した。

    現ウィリアムズF1ドライバーであるカルロス・サインツの父、サインツSr.は、FIA現会長モハメド・ビン・スライエムへの対抗馬として出馬を検討しているとされ、これは先週『オートスポーツ』が最初に報じた。

    一部からは、63歳のサインツSr.がFIA会長選に出馬すれば、F1トップカテゴリーに息子が参戦している点で「利益相反」にあたるのではないかという指摘も出ている。しかし、2024年のダカール・ラリー優勝者であるサインツSr.は、この懸念を否定している。

    ボウルズも、「仮にサインツSr.がFIA会長に選ばれたとしても、息子のレースキャリアに影響を与えるとは思わない」と述べた。その理由として、サインツSr.は息子のキャリア選択に干渉しないこと、そして仮に影響が生じる可能性があっても「十分にファイアウォール(遮断)が可能」だと強調している。

    「もし彼がFIA会長になったとしても、問題が生じるとは思わない」とボウルズは『オートスポーツ』を含む一部メディアに語った。

    「まず第一に、カルロスにはこのスポーツでの40年の経験がある。そして、もし彼と話す機会があれば、ぜひ話してみてほしい。モータースポーツがどのように構築されているのか、自身がどうやって現在の地位にたどり着いたのか、何がその周辺で機能するのかを非常に論理的に語ってくれるはずだ」

    「今のサインツSr.を見ていて感じるのは――これは以前と違うかもしれないが――彼は息子を“自立した1人の人間”として認めていて、何にも干渉していないということだ」

    「彼が本当に楽しんでいるのは、ただサーキットを走るマシンを眺めることなんだ。そして、それを可能にするために自分が積み重ねてきたものがあると感じることなのだと思う」

    「もし彼がFIAの道を選ぶなら、そういった役割からは大きく距離を置く必要があるだろうが、それでも我々は適切に分離できると確信している。だから問題にはならないと考えている」

    カルロス・サインツJr. ウィリアムズ F1

    さらにボウルズは、サインツSr.が多様なカテゴリーのモータースポーツに関わってきたことを挙げ、FIA会長候補としての資質を強調した。

    サインツSr.は今後数週間をかけて、ビン・スライエム会長への対抗馬として必要な支持を得られるかを見極め、出馬を正式表明するかを判断する見通しだ。

    「私は彼が『適任』だと思っている。なぜなら彼は世界選手権を2度獲得しており、非常に幅広いモータースポーツの経験を持っている。シングルシーターからラリーまで精通しているし、スペイン国内ではすでにモビリティ関連の会長職も務めているはずだ」とボウルズは語った。

    「だから、これは一部の人が思っているほど大きなステップではないかもしれない。ただし、最終的にそれを選ぶかどうかは彼自身の判断だ」

    カルロス・サインツSr.は、1990年と1992年にWRC(世界ラリー選手権)を制覇し、2024年には4度目となるダカール・ラリー優勝を果たしている。

  • カルロス・サインツSr. 「息子のウィリアムズF1移籍は正解だった」

    カルロス・サインツSr. 「息子のウィリアムズF1移籍は正解だった」

    FIA(国際自動車連盟)の次期会長選への立候補を検討しているカルロス・サインツSr.が、息子カルロス・サインツJr.の2025年シーズンに向けたウィリアムズF1への移籍について、「正しい判断だった」と支持を表明した。

    30歳のカルロス・サインツJr.は、マイアミGPでチームメイトのアレックス・アルボンにオーバーテイクされたことに怒りを示していた。無線では「アルボンにはステイ(順位維持)の指示が出ている」と伝えられていたにもかかわらず、実際には前に出られてしまった。

    チェッカーフラッグ後、サインツJr.は無線で次のように語っている。

    「こんなやり方でレースはしない。どうでもいいよ。ここでの出来事で、すべてに対する自信を失った」

    来季フェラーリにはルイス・ハミルトンが加入予定であり、サインツJr.は昨年の段階で他のトップチームからのオファーを得られず、ウィリアムズ、アルピーヌ、もしくはアウディ傘下のザウバーのいずれかを選ぶ必要があった。

    ラリーレジェンドである父カルロス・サインツSr.は、当初アウディ加入を強く勧めていた人物でもある。彼自身、昨年フォルクスワーゲン傘下のアウディ車でダカール・ラリーを制している。

    しかし現在63歳のサインツSr.は、スペインのスポーツ紙『マルカ』に対し、次のように語った。

    「今はウィリアムズが正しい選択だったと思っている。昨年はグリッド後方のチームだったのに、カルロスはすでに予選で6番手を獲得した。チームはある意味サプライズであり、今となっては正解だったと認めざるを得ない」

    カルロス・サインツFIA(国際自動車連盟)の次期会長選への立候補を検討しているカルロス・サインツSr.

    一方で、2026年から施行される新しいシャシーおよびエンジンのレギュレーションを見据えると、アウディのようなワークス体制を選んだ方が長期的には有利だったのではという声も根強い。

    この点についても、サインツSr.は次のように述べている。

    「これほどラジカルにレギュレーションが変わると、もはや“カクテル”のようなもので、誰が成功し誰が失敗するかは実際に始まってみないと分からない。来年の最初のレースが始まるまでは、誰が正しかったのか判断するのは非常に難しいだろう」

    また、自身のFIA会長選出馬の可能性についても言及。息子がF1ドライバーであり、グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション(GPDA)の共同ディレクターを務めていることから“利益相反”の懸念が一部で取り沙汰されているが、それについては次のように否定した。

    「私のことをよく知る人々は、それが問題にならないことを理解している」

    さらに、息子のマネジメントチームからは距離を置く考えであることも明言している。

    仮に立候補した場合、現職で物議を醸すモハメド・ビン・スライエム会長に対し、サインツSr.は有力な対抗馬となると多くの関係者が見ている。

    「モータースポーツ界の重要人物たちが、私に決断を促してくれている。だから真剣に検討している」

    スペイン紙『ディアリオ・スポルト』によると、サインツSr.は次のようにも語っている。

    「自分に本当に十分な支持があるのか、そして挑戦する価値があるのかを見極めなければならない」

  • ウィリアムズF1で“チームオーダー騒動” ボウルズがアルボンを擁護

    ウィリアムズF1で“チームオーダー騒動” ボウルズがアルボンを擁護

    ウィリアムズF1チームは、先週末のF1マイアミGPで内部の混乱に見舞われた。カルロス・サインツJr.が、アレックス・アルボンによるチームオーダー無視と受け取れる行動に強い不満を示したためだ。

    サインツは11周目にアルボンにオーバーテイクされた際、チームから「ポジション維持」の指示が出ていたと信じており、順位を譲る形となったこの出来事に強く反発した。結局、サインツは9位でフィニッシュし、アルボンは5位入賞を果たした。

    しかし、ウィリアムズF1のチーム代表ジェームス・ボウルズは、アルボンがチームの指示を無視したという見方を否定。今回の混乱は、チーム内の「伝達ミス」が原因だったと説明した。

    騒動が起きたのはレース中盤の11周目。アルボンはバックストレートでサインツを抜き去り、ターン11へ飛び込んだ。サインツはその直前まで「ポジション維持」というチームからの指示を受けていたため、完全に不意を突かれた形だった。

    レース後のクールダウンラップでは無線で「信頼を失った」と率直に吐露。さらにインタビューでは、「自分がバカみたいに見える」と苛立ちを隠さなかった。

    サインツのレースは、すでに1周目のアルボンとの接触でマシンのフロアにダメージを負い、ペースが著しく落ちていたという事情もあった。

    ウィリアムズ・レーシング F1

    チーム側の説明と再発防止への誓い
    ジェームス・ボウルズは、この一件について詳細に説明し、問題は「不明瞭な伝達」によるものであり、アルボンに非はないと強調した。

    「アレックスのマシンに冷却上の問題が発生しており、ラジエーターに空気を取り込む必要があった。そのため、両ドライバーのレースエンジニアに『一時的に距離を空けろ』という指示を出した」と語った。

    しかし、その意図はドライバーに正確に伝わらず、指示内容が曖昧だったことが混乱を招いた。

    「『オーバーテイクしてはいけない』のか、『スペースを作るだけでいい』のか、伝え方が曖昧だった」とボウルズは認める。

    実際、サインツには「アレックスは攻めてこない」と伝えられていた一方、アルボンには同様の指示が出たのは、すでにDRSを開いてサインツに並びかけた後だった。

    「アレックスに対する指示が伝わったのは、すでにオーバーテイクを始めていた段階だった」とボウルズは釈明した。

    今回の一件についてボウルズは、「これはチームとしての失態であり、今後はエンジニアやドライバーへの伝達方法を見直す必要がある」と述べた。

    「アレックスがチームオーダーを無視したのではなく、我々が伝えるべきタイミングと内容を誤った。それがすべてだ」

    「二度と同じことが起きないよう、必ず対策を講じる」と再発防止を誓った。

    また、ボウルズは戦略的背景についても補足し、仮に今回の“誤解”がなかったとしても、レース中に2台のポジションを入れ替える判断はなされた可能性が高いと明かした。

    「1周目の接触でカルロスのマシンには継続的なダメージがあり、ラップを重ねるごとにパフォーマンスが悪化していた。アレックスとの差は徐々にコンマ数秒に広がっていた」

    「だから、もしあのままレースが進んでいれば、いずれにしてもチームとしてアレックスを前に出す判断をしていただろう」とボウルズは説明した。

    その場合も、チームの決定に基づいた正規の順位交換であり、ドライバーの判断で行われたものではないと強調した。

  • アレックス・アルボン F1マイアミGP決勝「レッドブル時代ですらなかった光景」

    アレックス・アルボン F1マイアミGP決勝「レッドブル時代ですらなかった光景」

    ウィリアムズのアレクサンダー・アルボンは、マイアミGP決勝で5位入賞を果たし、今季ここまでで最大の収穫となる結果に大きな手応えを語った。

    6番手スタートのアルボンは、序盤にエンジン温度の問題に苦しみながらも徐々にペースを上げ、中団グループの中で圧巻の走りを披露。最終的にはメルセデスのジョージ・ラッセル、レッドブルのマックス・フェルスタッペンに次ぐ5位でチェッカーを受けた。

    「本当にいいペースだった。エンジン温度の問題があったから、とにかくカルロス(・サインツ)を早めに抜くことが重要だった。それができてからはメルセデス勢を追いかけることができた」とレースを振り返る。

    「正直なところ、VSC(バーチャル・セーフティカー)がなければP4も狙えたと思う。それくらい快適に走れていたし、ずっとジョージとマックスが視界に入っていた。表彰台が見える位置でレースを走るなんて、こんな経験、レッドブル時代ですらなかった」と冗談交じりに振り返った。

    アレクサンダー・アルボン F1 マイアミGP

    アルボンは週末を通じてマシンの感触に自信を持っていたと明かす。

    「FP1の最初のラップから、これはいけると感じていた。全体を通してマシンのパフォーマンスが素晴らしかった。こういう週末は多くないからこそ、昨日のスプリントのペナルティはすごく悔しかった。だけど、今日は取り戻せたと思う」

    マイアミで唯一ポイントを獲得したミッドフィールドチームとなったウィリアムズ。その立役者となったアルボンは、今季の後半戦に向けて確かな自信をつかんだ。

  • カルロス・サインツJr. F1マイアミGP決勝「メルセデスより速かった」

    カルロス・サインツJr. F1マイアミGP決勝「メルセデスより速かった」

    カルロス・サインツJr.は、F1マイアミGP決勝で9位入賞を果たしたものの、接触と戦略面での不運が重なり「もっと上を狙えた」と悔しさをにじませた。

    7番手スタートのサインツは、1周目のターン3でチームメイトのアレックス・アルボンと軽く接触。これによってマシンに軽微なダメージを負い、さらに装着していたのが4周使用済みのタイヤだったこともあり、第1スティントから苦しい展開を強いられた。

    「スタート自体は悪くなかったけど、他のマシンは新品タイヤだったし、自分は中古。しかも接触でダメージもあった。最初のスティントは本当に厳しかった」と回顧する。

    その後、他車よりも早めのピットインを選択したものの、3周後に発生したVSCによって後続勢がアドバンテージを得る結果に。

    「僕たちが先にピットに入ったせいで、VSCの恩恵を受けたマシンに対して不利になった。その後の展開でも再び苦しくなってしまった」と語った。

    カルロス・サインツJr.  F1 マイアミGP

    終盤にはメルセデスやフェラーリとバトルを展開し、最終ラップにはルイス・ハミルトンに仕掛けて軽く接触する場面も。スチュワードはこの件について調査を行ったが、両者に過失があるとして裁定は「レーシングインシデント」とされた。

    「最終ラップの最終コーナー、当然ながら攻める。ギャップがあったから行ったし、ルイスがちょっとブレーキング中に左に動いたように見えた。ルールを厳密に当てはめると違反だが、最後はみんなリミットを攻めている」とサインツは主張。

    それでもチームの競争力には一定の満足を示し、「今日の僕たちはメルセデスより速かったかもしれない。フェラーリやメルセデスと対等に戦えたことは評価できるし、こういうチャンスを次は自分が活かしたい」と締めくくった。

  • ウィリアムズF1 2025年の限定的なアップグレードを危惧するアルボン

    ウィリアムズF1 2025年の限定的なアップグレードを危惧するアルボン

    2025年のグランプリ5戦中4戦でポイントを獲得したウィリアムズのドライバー、アレックス・アルボンは、ライバルたちがいつでも追いついてくる可能性があることを認識している

    アレクサンダー・アルボンは、F1では優位性は通常永遠に続くものではないことを認識しており、チームは現在の好調を最大限に活用していると語った。

    ウィリアムズ・レーシングは、F1シーズンとしてはほぼ10年ぶりの最高のスタートを切っている。25ポイントでコンストラクターズランキング5位に快適につけており、そのうちの20ポイントはアルボンが獲得し、オーストラリアグランプリでは5位で最高順位を記録している。

    「現実的でありたいと思っている。正直に、そしておそらくは自己中心的に言えば、僕は常に一貫性があると思う」と、アルボンは先週末のサウジアラビアグランプリ後に語った。

    「僕のマシンは常にピークを保っていると思うし、ウィリアムズに入団して以来、自分のパフォーマンスは一貫していると感じている。毎週末、一貫したマシンで一貫したパフォーマンスを発揮できることが、今、強調されているのかもしれない。それが僕のフィーリングだ」

    しかし、F1では成功はつかの間である。アルボンは、2025年シーズンの序盤は、チームができる限りのポイントを獲得するために戦っていくと語っている。なぜなら、ウィリアムズは現在、強力なマシンを擁しているものの、そのリソースの大部分を2026年のF1のクリーンシートに投じているため、今年、トラックに多くのアップグレードをもたらすことはまずないからだ。

    ウィリアムズ・レーシング F1 アレクサンダー・アルボン2025年シーズン、ウィリアムズのF1マシンには多くのアップグレードは行われないかもしれまない。

    「僕たちは現実的にならなければなりません」とアルボンは語る。

    「他のチームが来年の優先事項について何をしているかはわからない。僕たちは好調なスタートを切った。これは、今シーズンをどれだけ成功させたいか、あるいは来シーズンを犠牲にするか、というダイナミクスをある意味で変えている」

    ウィリアムズのチーム代表のジェームス・ボウルズは、2026年のF1新ルールで最高のスタートを切るためなら、2025年シーズンを犠牲にする用意があると繰り返し述べている。新しいレギュレーションでは、新しいパワーユニットが導入され、複雑な新しい空力特性によって来年のマシンの形状が決まるため、チームには全面的な見直しが求められる。

    アルボンは、ウィリアムズが現在グリッド上で「最も強力なミッドフィールドマシン」の1台を擁していると確信しているが、2026年に全力を注ぐわけではないライバルたちには依然として警戒を怠っていない。

    「来年は大きな飛躍を遂げたい」と、タイとイギリスの二重国籍を持つアルボンは付け加えた。

    「今こそ、ポイントを獲得すべき時だ。良いスタートを切ったからには、毎週末ポイントを獲得しなければならない。次のミッドフィールドチームがいつアップグレードを行うかはわからないし、それが実現したら、僕たちの勢いは失われるかもしれない」

    ウィリアムズの現在の好調を維持するもう1つの要因は、F1のカレンダーだ。シリーズではすでに6週間に5レースが詰め込まれており、F1が次のグランプリの舞台であるマイアミに向かうまで、休日は1週間しかない。

    アルボンは、このような短期間に多くのレースが集中する2025年のカレンダーを「容赦ない」と表現すいるが、イベント間の短いターンアラウンドはウィリアムズにとって有利に働く可能性も十分にあると認めている。

    「今年は、多くのチームがまだアップグレードを購入していない。僕たちはそれを活用している。最初の数レースはスケジュールが密集しているため、第1レースで良いマシンでスタートすれば、その勢いを数レース持ち続けることができるからだ。それがとても重要な理由だ」とアルボンは語った。

  • ウィリアムズF1 チームプレー を駆使した“ハジャー封じ”で選手権5位浮上

    ウィリアムズF1 チームプレー を駆使した“ハジャー封じ”で選手権5位浮上

    ウィリアムズは、F1サウジアラビアGPでカルロス・サインツJr.とアレクサンダー・アルボンがチームプレーでアイザック・ハジャー(レーシングブルズ)を封じて、8位と9位でダブル入賞。コンストラクターズランキングでハースF1チームを抜いて5位に浮上した。

    レース終盤、ハードタイヤのウィリアムズ勢を、リバースストラテジーでフレッシュなミディアムを履いたアイザック・ハジャーが追っていた。

    そこでウィリアムズは、前を走るカルロス・サインツJr.に対して、アレクサンダー・アルボンをDRS圏内に留めるように指示。アイザック・ハジャーのタイヤのオフセットを封じた。

    8位でフィニッシュしたカルロス・サインツJr.は「堅実な1日だった!」とコメント。

    「ミディアムタイヤでレースをスタートし、ハードタイヤに交換後は、チェッカーフラッグまで良いオーバーテイクを繰り出し、順位を上げていった」

    「レース終盤、チームはハジャーがアレックスにとって脅威となることを認識し、残り12~13周で彼にDRSを与えるよう指示があった。このトラックには3つのDRSゾーンがあるから、ちょっとしたミスも大きな代償を払うことになるから、簡単ではなかった。でも、完璧にこなして、チームにとって重要な2台がポイントを獲得できた」

    9位でフィニッシュしたアレクダンダー・アルボンは、チームメイトのDRSを防御手段として使うことは“ガスリー対策”として最初から考えていたと説明した。

    「昨日はちょっと厳しい状況だったけど、チームは素晴らしい仕事をして、状況を好転させてくれた」とアルボンは語った。

    「アイザックにオーバーテイクされないように、DRSトレインを作って安全策をとったんだ。もし2台だけで走れてたら、カルロスと僕はもっと良いペースで走れたと思う」

    「でも、この戦略については、戦略会議で話し合ったんだ。実際には、ピエール(ガスリー)に関して詳しく話し合った。ピエールは、今日は良いレースペースを保てるだろうと思ったからだ。でも、結局、アイザック(ハジャー)が彼のポジションを奪った。だから、同じことをやった。とても満足している」

    ウィリアムズ・レーシング F1 ハジャー

    チーム代表のジェームス・ボウルズは「チームの素晴らしい仕事ぶりだった」とコメント。

    「コンストラクターズ選手権で5位という、まさにふさわしいポイントを獲得できた。ワールドクラスのドライバー2人が最高のパフォーマンスを発揮しているというのは本当に幸運なことで、今日、それがいかに成果を上げたかお見せできたと思う」

    「今日は個人ではなく、チームにとっての勝利だった。これ以上ないほど誇りに思う」

  • カルロス・サインツJr. F1サウジアラビアGP初日「小さな進歩の積み重ね」

    カルロス・サインツJr. F1サウジアラビアGP初日「小さな進歩の積み重ね」

    カルロス・サインツJr.は、F1サウジアラビアGPの金曜日のフリー走行で5番手タイムを記録し、ウィリアムズでの進歩が「小さなステップ」を重ねていると述べた。

    冬にフェラーリからウィリアムズに移籍したカルロス・サインツJr.、オーストラリアでクラッシュし、開幕4戦では1ポイントしか獲得できないなど、シーズンスタートは低迷していた。

    しかし、バーレーンでペースの向上を見せた後、金曜日のフリー走行2回目にジェッダ・コーニッシュ・サーキットでトップ5入りし、トップのランド・ノリスに0.675秒差でこの日を終えた。

    「マシンにドライビングスタイルを少し適応させ、セットアップを少しずつ調整し、より良いウィンドウに持っていくための小さなステップだ」とサインツは語った。

    「それは、僕のドライビングと、今年私たちが抱えている制限によるもので、小さなステップを積み重ねていこうとしている」

    カルロス・サインツJr. F1 サウジアラビアGPFP2では、サインツはトップグループで混戦を展開した。

    「うまくいったこともあれば、うまくいかなかったこともある。ソフトタイヤで良いラップを刻むことができ、今日のタイムシートではかなり上位にランクインした。明日もこの調子でいけるかどうか見てみよう。期待している」

    「セットアップとドライビングでさまざまなことを試しているし、確実に進歩が見られている。時には、何かを試して後退することもあるが、そのおかげで前進できる。なぜなら、自分が行くべきではいない方向がわかるからだ」

    「自分のドライビングについても同じことが言える。ドライビングスタイルやマシンの切り替えで小さなことを試してみると、時には後退することもあるが、時には前進するのに役立つこともある。これは適応のプロセスであり、これらのことを理解するために自分に与えている時間だ。時間がかかるだろうとは警告されていたし、確かに時間がかかっているが、理解できた時には、そのレベルに到達しているだろう」

    週末唯一の代表的なセッションで好調なペースを見せたことから、土曜日の予選セッションの「最低目標」はQ3であるかを尋ねられたサインツは、「常にQ3とポイントを目指している。それが、毎週末の僕とチームの目標だ」と付け加えた。

    「これまでのところ、適応に苦労し、物事が思うように進まなかったため、難しい状況だが、今週末は良いステップとなることを願っている」