カテゴリー: ウィリアムズ・レーシング

  • ウィリアムズ ホンダF1とグッドウッドで再会 マンセルがFW11をドライブ

    ウィリアムズ ホンダF1とグッドウッドで再会 マンセルがFW11をドライブ

    ウィリアムズF1チームは、7月10日から13日に開催される「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」において、日本の自動車メーカー・ホンダと久々の“再会”を果たすと発表した。

    このイベントでは、モータースポーツ史に残る名車の数々が展示・走行予定で、その中には1986年シーズンにナイジェル・マンセルが駆った「ウィリアムズFW11」も含まれている。

    1986年、マンセルは最終戦でのタイヤバーストにより惜しくもタイトルを逃し、アラン・プロストに王座を譲ったが、その際に使用されたFW11が今回、ウィリアムズによってレストアされ、38年ぶりにマンセル自身の手で走行される。

    FW11の走行は、1980年代にF1を席巻したウィリアムズとホンダの伝説的なパートナーシップ以来となる初の協力イベントでもあり、両者の再会に大きな注目が集まっている。

    ホンダF1 ウィリアムズ FW11

    ウィリアムズF1のチーム代表であるジェームス・ボウルズは次のようにコメントしている。

    「グッドウッドでウィリアムズの豊かな歴史を讃え、チームの象徴ともいえる2台のマシンを披露できるのは素晴らしい栄誉だ。今回レストアされたFW11は、アトラシアン・ウィリアムズ・レーシングと本田技研工業との歴史的なコラボレーションを象徴するものであり、技術的な卓越性とタイトル獲得という成功の時代を築いた」

    「FW14Bと並んで展示されることで、我々のレーシングレガシーを力強く想起させるはずだ。このイベントは、我々のチームを今なお鼓舞し続けている“伝統”と“革新”を見事に体現している」

    マンセルだけでなく、ウィリアムズF1で優勝経験を持つティエリー・ブーツェンやリカルド・パトレーゼ、さらに元F1ドライバーのカルン・チャンドックもFW11のステアリングを握る予定となっている。

  • アルボン F1カナダGPの戦略批判が話題「僕の言うことを聞いてくれない」

    アルボン F1カナダGPの戦略批判が話題「僕の言うことを聞いてくれない」

    穏やかな性格で知られるアレックス・アルボンだが、最近ではウィリアムズの戦略判断に対する率直な無線メッセージでF1の中でも屈指の”直言ドライバー”としての評判が定着しつつある。

    この傾向はカナダGPでも再び現れた。ただし、状況は見た目ほど対立的なものではなかった。

    「なんで僕の言うことを聞いてくれないのか分からない」と問いかけたり、数周後のピットインの指示に異を唱えたりする無線が、アルボンが第1スティントの終盤に中団で順位を落としていく中で国際映像に乗った。これらの無線は注目を集めるものだった。

    「戦略的に僕の無線だけを選んで流してる気がする」とアルボンはその後、半ば冗談めかして語った。

    「この戦略は間違ってるって毎周言ってたんだけど、あの人たちは特定のタイミングになるまでその無線を使わないんだ」

    無線の短い抜粋によくあるように、文脈が欠けると実際よりも対立的に見えてしまう。ウィリアムズが再建に向けて進み、戦うべき対象が増えてきたことで、アルボンがより強くフラストレーションを表すようになってきたのは確かだが、それは大抵の場合正当な理由がある。

    この無線を世界中の映像に使ったという点よりも奇妙だったのは、その状況をウィリアムズのチーム代表ジェームス・ボウルズがSky Sports F1の中継でどのように要約したかという点だ。

    「アレックスについては最初のチャンスを逃してしまった時点で、もう長く引っ張るしかなくなる。それは彼には見えていない」とボウルズは語った。「彼には、左右から抜かれていってすごく苦しいっていう感覚しかないんだ」

    しかし、アルボンにはそれはちゃんと見えていた。実際、彼のフラストレーションは三段階にわたって表出している。

    彼は、ミディアムタイヤ勢の中で他のドライバーがピットに入ることを予測し、その前にピットインしてポジションを確保したいと考えていたが、ウィリアムズは彼をコースに留めた。その判断によって、先にピットに入ったミディアム勢にはアンダーカットされ、ハードタイヤを履いたマシンにも追いつかれはじめ、アルボンは順位を落としていった。

    そしてようやくウィリアムズがピットインの指示を出すと、今度はアルボンがすかさず「今は入らない、今はボックスしないで!」と主張した。彼の言葉を借りれば「そこまで引っ張っておいて今ピットインなんてできない」という状況だった。

    アルボンは、最適なピットインのタイミングを逃し、攻めることもできなくなってしまったと分かっていた。ウィリアムズが当初の戦略に固執していたら、早めに入った他車の後ろになり、タイヤのライフ差も小さく、追い上げることもできず、さらにはもう1回ピットインせざるを得ない展開になっていた。

    結果的に、アルボンは最後尾でコースに戻ることになった。古いミディアムタイヤで滑りまくっていたために大きく時間を失っていたのだから、それも当然だった。「あれで僕たちのレースは終わった」とアルボンは悔しさをにじませた。そして、エンジントラブルが悪化し、リタイアを余儀なくされた。

    アレクサンダー・アルボン カナダGP F1 ウィリアムズ・レーシング

    とはいえ、レース後のアルボンはチームを責めるような言葉を口にしなかった。これもまた、よくあることだ。無線の怒りやフラストレーションは、その瞬間には激しく聞こえるが、意図やドライバーがどれだけ状況を把握しているかが伝わっていないと実際よりも厳しく受け取られてしまう。

    ドライバーが冷静になって、自らの意図を説明できるようになれば、その動機はより明確になる。そしてアルボンは「全部がチームのせいというわけじゃない」と語った。

    レースメディア『The Race』から「またしても戦略面での判断ミスにフラストレーションを感じているのか」と問われた際、アルボンはこう答えた。

    「正直言って、今年は戦略面では本当にうまくやれてると思ってる。常に正しい判断をしてきたと思う」

    「ドライでもミックスコンディションでも、イモラでの1ストップ成功もそうだし、メルボルンやマイアミでも、タイヤの選択含めて正しい決断ができていた」

    「だからチームとしては、そういう部分は強みなんだ。今回はちょっと詰まってしまったんだと思う。1ストップを成立させたかったけど、たぶん序盤で順位を落とした分を何とか取り戻そうという焦りもあったと思う」

    「ある意味では、僕たちは速さもあったから、例えばアルピーヌみたいに皆を抑えていた相手に対して1ストップでデグラデーションを抑えれば逆転できると考えていたんだ」

    「でも、このコースではグレイニングがすべてで、グレイニングが起きたら速さでは取り返せない。今回はFP2と違って、レースではグレイニングの出方がずっと遅かったから延ばせると思ったけど、実際に始まったら、すぐにピットインするしかなかった」

    アルボンがチームに対して寛容な態度を見せた理由の一部には、「自分の1周目が良くなかった」こともあるかもしれない。フランコ・コラピントの後ろに下がり、その後の再パスで強引にアウト側から仕掛けた結果、押し出されるようにポジションを失った。

    「もっと良い仕事をしないといけない」とアルボンは認めた。

    リタイア自体はポイント圏外だったため痛手とは言えないが、それでも問題はあった。アルボンによれば、原因はマルチカー・トレインの中でクリーンで冷えた空気をクーリングシステムにうまく取り込めなかったことだった。

    「これは今回だけじゃない。他のレースでも少し危うい場面があったけど、今回はダメだった」とアルボンは語っており、ウィリアムズとしても理解を深める必要がある課題だ。

    こうして多くの要素が重なり、今回のアルボンの週末は完璧にはほど遠いものとなった。開幕から数戦のようなクリーンな週末を過ごせていないことが、戦略面での判断ミス以上に大きな失望につながっている。

    「今週末はチャンスを逃してしまったと思う」とアルボンは言う。「速さはあったし、予選でも逃してしまった。タイヤの理解をもっと深めないといけないし、まだ風への感度もある。そこも今回少し出た」

    「レースではすごく強かった。間違いなくトップ10に入れたはずなのに、それを逃してしまったのは本当に悔しい」

  • カルロス・サインツJr. F1カナダGP予選 ハジャーの妨害でQ1敗退に怒り

    カルロス・サインツJr. F1カナダGP予選 ハジャーの妨害でQ1敗退に怒り

    カルロス・サインツJr.は、F1カナダGP予選でQ1敗退を喫したことに「極めて落胆している」と語り、決勝レースについて考える気持ちにもなれないと吐露した。ウィリアムズのサインツは、セッション終盤にレーシングブルズのアイザック・ハジャーに妨害される場面があり、そこで全てが崩れたと明かしている。

    今週末のウィリアムズは、サインツとアレックス・アルボンの両者がプラクティスで好ペースを見せ、順調な滑り出しとなっていた。しかし予選では、早い段階でサインツの流れが崩れてしまう。

    サインツはアタックラップ中にコースオフも経験しており、さらにその直後、スロー走行中のハジャーに遭遇。これに激しく不満を示し、ハジャーは予選後に「妨害行為」としてスチュワードの調査を受け、最終的に3グリッド降格のペナルティを科された。

    Q1で17番手に終わったサインツは、土曜までの好調が水の泡となったことに無念さをにじませた。

    「正直、すごく落胆している。ここまで本当にいい週末だったのに、たった一つの妨害で全てが台無しになってしまった」と30歳のサインツは予選後に語った。

    「Q2まではあと20ミリ秒だった。でも実際には3~4テンポ(0.3~0.4秒)分を妨害されていた。ターン3と4、そしてターン6と7でも妨害された。2回もだ」

    「極めて落胆している。自分ではどうしようもないことで週末が終わるなんて、理不尽に思えるけど、それが現実だ」

    予選後、マシンが週末を通じて悪くなかったにもかかわらず、日曜の決勝に向けた気持ちを問われたサインツはこう答えた。

    「全力は尽くすつもりだけど、今は落胆しすぎていて、明日のことを考える余裕がない」

    一方で、当事者のアイザック・ハジャーは今回の接触を「誤解」とし、サインツに謝罪の意を示した。

    「本当にシンプルな話なんだ。彼がアタックをやめたって無線で聞いたんだ」とハジャーは予選後に述べた。

    「僕も速めのインラップ中だったから、譲らなかった。こういうことは僕たちみんな日常的にやっている。ただ、彼がまだプッシュラップ中だったとは思っていなかった。誤解だったけど、正直どうしようもなかった。彼には申し訳なく思っている」

  • アレクサンダー・アルボン F1カナダGP初日「パッケージはかなり良い」

    アレクサンダー・アルボン F1カナダGP初日「パッケージはかなり良い」

    アレクサンダー・アルボンは、2025年F1カナダGP初日にウィリアムズ・レーシングが見せたパフォーマンスを「とてもポジティブ」と評し、マシンには強力なベースがあると自信を見せた。

    前戦スペインGPでは苦戦を強いられたウィリアムズだが、初日のモントリオールではFP1でアルボンが2番手、チームメイトのカルロス・サインツJr.が3番手と、上位に食い込む力強い滑り出しを見せた。

    「すごくポジティブな一日だったと思う。FP1では他のチームとは異なるプログラムを走っていたから、ちょっと見かけより良く見えたかもしれないけどね」とアルボンは初日を振り返った。

    「FP2も感触は良かった。ブレーキには少し苦戦して、信頼感やリズムを失ってしまったけど、ここではそれがとても重要なんだ。でもマシンのベースはしっかりしているし、いいパッケージがあると思っている。明日の目標はQ3進出だよ」

    アレクサンダー・アルボン カナダGP F1 ウィリアムズ・レーシング

    とはいえ課題がないわけではなく、まだ最適な状態には至っていないとも明かす。

    「正直なところ、マシンはまだ完璧とは言えない。改良の余地はあるし、もっと引き出せるはず。良い部分もあるけど、バランスが難しくて、どこまで変えるか見極めが必要だ。もし大きなポイントを狙いたいなら、さらにマシンを速くする必要があるね」

  • カルロス・サインツJr. F1カナダGP初日「中団の上位にはいる」

    カルロス・サインツJr. F1カナダGP初日「中団の上位にはいる」

    カルロス・サインツJr.は、2025年F1カナダGP初日の走行を終えて、ウィリアムズのパフォーマンスに手応えを感じていると語った。

    サインツは午前中のFP1で3番手と好位置につけたが、これについては「他のチームよりも軽い燃料かエンジンモードを上げていたため」だと説明する。それでも午後のFP2でも7番手とまずまずの位置をキープし、競争力のある週末になりそうだと感じているという。

    「午前中は他のチームより軽めだったから、予想以上に競争力があるように見えたけど、午後もミックスの中にいたし、全体としては悪くなかった。ラッセルがかなり速かったけど、トップ勢からは0.3~0.4秒差で、予想していた通りの位置にいるよ」

    燃料を多めに積んだロングランでの感触についても次のように語った。

    「まあまあだった。トップチームのレベルには届かないけど、中団の上の方、あるいはトップ10圏内では十分戦えると思う。今週末もその位置にいるし、全体としては悪くない」

    カルロス・サインツJr. カナダGP F1 ウィリアムズ・レーシング

    また、予選に向けたタイヤ戦略の見極めが鍵になるとも指摘する。

    「C6とC5、どちらのタイヤを使うかでまたバランスの問題が出てくると思う。両者の性能差は非常に小さいからね。だからこそ、タイヤ戦略をしっかり決めることが重要になる」

    最後に、メルセデスやフェラーリといったトップチームに挑めるかという問いに対しては慎重な姿勢を示した。

    「彼らがすべてを出し切れば、僕たちが予選で前に出るのは難しいと思う。でもマイアミやイモラと同じように、そこまで離れてはいない。その位置にいられるのは、いいことだよ」

  • カルロス・サインツJr. マドリードでF1デモ走行 2026年スペインGPに向け始動

    カルロス・サインツJr. マドリードでF1デモ走行 2026年スペインGPに向け始動

    カルロス・サインツJr.がウィリアムズFW45でマドリードの市街地を初走行し、地元ファン8万人の熱狂に包まれた。2026年のF1スペインGP開催に向けたプレイベント「MADRING」が開催され、F1の首都回帰へ向けた第一歩が刻まれた。

    1日を通して8万人が、地元出身のカルロス・サインツを応援しようと集まり、彼が初めてファンの前でウィリアムズFW45に乗り込む様子を見守った。スペインGPの市街地コースの一部となる通りは、完全に観客で埋め尽くされた。

    マドリードではF1への期待が高まっており、それはMADRINGの最初の「tardeo(夕刻のイベント)」開始時からはっきりと感じられた。このイベントは、これから始まる壮大な出来事の“前菜”にすぎなかった。カルロス・サインツは、スペインGPの市街地コースの一部となる通りをウィリアムズFW45で初めて走り、ファンから全面的な声援を受けた。

    ロードショーに先立つ記者会見で、カルロスは2026年に地元でレースをすることへのモチベーションについて語った。「このグランプリはF1に新たな価値を加え、自らの個性を持つものになると思う」と述べた。また、記者から、同じスペイン人でありながらバルセロナでのF1開催を支えてきたフェルナンド・アロンソとの「MADRINGアンバサダー」としての立場について問われると、サインツは「アロンソへのライバル意識はサーキット上に限られるもので、彼は常に自分にとって大きな手本だった」と断言した。

    午後7時、全長1キロ100メートル以上のコースでイベントが幕を開けた。カルロス・サインツがウィリアムズFW45で最初のスティントを行い、会場の熱気を一気に高めた。その後に続いたのは、スペインのF2およびF3の若手有望株であるペペ・マルティとマリ・ボヤ。彼らはカンポス・レーシングのマシンで登場し、自分たちもこの世界に残る覚悟を見せつけた。

    さらに、音楽とグルメで高い評価を受けるエンタメ集団「WAH」もフォード・ラプターやその他の演出車両に乗ってショーに加わり、F1マシンの演出と見事なハーモニーを奏でた。

    このイベントには、ロベルト・カルロス、フェデ・バルベルデ、アルトゥーロ・バルス、セルヒオ・リュルなど、多くの著名人も来場。その一部は、マシンが通過したあとにチェッカーフラッグを振るという体験を楽しんだ。IFEMA MADRID執行委員会の会長ホセ・ビセンテ・デ・ロス・モソスは、カルロス・サインツの最後のスティントでその役目を担った。

    マドリード F1 スペインGP カルロス・サインツJr.

    マシンを降りたあと、サインツはイベントの中継が行われた橋の上に登り、ファンに手を振って挨拶をした。そして、この初のロードショーの成功を支えたすべての人に向けて、感謝の言葉を述べた。

    「ありがとう、マドリード。ありがとう、みんな。今日のこの温かさ、本当に嬉しかった。この場を作ってくれた主催者、そして何より、今日ここに来てくれたみんなに感謝している。僕は本当に幸せ者だ」

    その後、サインツは再び地上に降りてサインに応じ、観客との別れを惜しんだ。

    会場の一部であるIFEMA MADRIDの展示施設内では、「パドック・エクスペリエンス」が展開され、来場者はシミュレーター体験、ライブミュージック、フード&ドリンクブース、MADRINGおよびアトラシアン・ウィリアムズ・レーシングの公式グッズショップなどを楽しむことができた。

    このMADRING初回イベントは、現在準備が進むスペインGPのプレゼンテーションとも言えるもので、F1が2026年に再びスペインの首都に戻ってくること、そしてマドリードがモータースポーツの世界舞台に返り咲くことを高らかに示した。マドリード、F1、そしてカルロス・サインツは、まさに街中で愛の物語を紡いだかのようだった。

  • カルロス・サインツJr. F1スペインGP予選「コラピントの問題で台無しに」

    カルロス・サインツJr. F1スペインGP予選「コラピントの問題で台無しに」

    カルロス・サインツは母国スペインGPの予選Q1で敗退し、18番手という厳しい結果に終わった。このバルセロナ・カタルーニャ・サーキットではF1デビュー以来、毎回ポイントを獲得してきたサインツだが、今回のレースではその記録の継続に向けて大きなリカバリーが求められる。

    今季復調を見せているウィリアムズは、しばしば1台以上をQ3に送り込んでいるが、今回の予選ではサインツとアレクサンダー・アルボンの両名とも突破に失敗。アルボンは11番手で惜しくもQ3を逃した。

    サインツにとって予選の障害のひとつとなったのは、ウィリアムズのフランコ・コラピントがQ1終盤にピットレーン出口で立ち往生し、予想外の位置に止まってしまったことだった。これにより、彼のアウトラップは大幅に遅れ、タイム更新に必要なアタックタイミングを失った。

    サインツはセッション後、次のように振り返った。

    「正直、とても難しい予選だった。今日のペースならQ3には進めたと思っていた。でもフランコ(・コラピント)がピットレーンでトラブルを抱えて、僕たちは“何もない場所”からすごく遅れて出ていくことになってしまった」

    「そのせいでアタックラップ中に5~6台を追い越す必要があったし、ダーティエアがすごくてパフォーマンスが台無しになった。全体的に僅差の中で、7番手とコンマ1秒半しか違わなかったのに、僕は18番手だったんだ」

    「ポイント圏内に戻るために全力を尽くすよ。明日は何か違うことを試すいい機会になるだろうし、追い上げに挑戦する」

    「もちろん、ここはバルセロナで、18番手スタートは理想的じゃないけど、できる限りのことはすべてやるつもりだ」

    ウィリアムズ・レーシング F1 スペイングランプリ今季5戦連続ポイントを目指すアルボン

    サインツのチームメイトであるアレクサンダー・アルボンも、今季3度目のQ2敗退を喫したが、その要因にはダーティエアやトラフィックがあったという。特にハースのオリバー・ベアマンに関しては無線で「セクター3で意図的に遅く走った」と指摘し、「ダーティすぎる」と不満を口にしていた。

    アルボンにとっては予選前から厳しい週末だった。FP1をビクター・マルタンスに譲ったうえに、FP3ではブレーキの問題により走行はわずか5周にとどまった。

    「Q3を逃したのは残念だけど、それでも満足している。スペインでQ2に進んだのは初めてだし、もう少しでQ3にも届くところだった。それだけ進歩しているという証拠だ。まだやるべきことはあるけどね」とアルボンはコメント。

    無線での発言について問われると、「細かい違いが結果を左右する。正直、オリバーが邪魔になったわけじゃない。ブレーキを踏む必要もなかったし、直接的な影響があったわけでもない。けどダーティエアがすごくて、セクター3ではちょっとキツすぎた。それでQ3を逃した。それだけさ」と冷静に語った。

  • ビクター・マルタンス F1スペインGPでF1初走行「夢がかなった瞬間」

    ビクター・マルタンス F1スペインGPでF1初走行「夢がかなった瞬間」

    FIA F2参戦中のビクター・マルタンスが、2025年F1第9戦スペインGPの金曜フリー走行1回目(FP1)でウィリアムズ・レーシングのマシンを初めて公式セッションでドライブ。19番手という結果以上に、安定した走行と冷静な対応で評価を高める一日となった。

    アルボンの代役として起用されたマルタンスは、限られた走行時間の中でチームのプログラムを着実にこなし、FW47でのデビュー走行をノーミスで終えた。子どもの頃に憧れていたF1ドライバーたちと同じサーキットを走るという夢の時間を、彼は笑顔で振り返った。

    「今週末、アレックスのマシンをドライブできたのは本当に素晴らしい経験だったし、チャンスをくれたチームにはとても感謝しているよ」とマルタンスは振り返る。

    「クルマはとにかくパワーもGフォースもすごくて、でも正直すごく乗りやすかった。チームとして達成したいことが多かったから集中力が必要だったけど、すごく生産的なFP1になったと思う。子どもの頃に見ていたF1ドライバーたちと一緒に走れたことも特別だったし、走っている間ずっと楽しかった」

    マルタンスは目立ったミスなく1時間の走行をまとめ、ウィリアムズのプログラムを消化。堅実な走りで関係者からも高評価を受けた。

    ビクター・マルタンス ウィリアムズ・レーシング F1 スペイングランプリ

    苦戦続くウィリアムズ勢、地元のサインツにも逆風
    マルタンスのデビューの陰で、FP1ではカルロス・サインツが同じく15番手タイムと振るわず、FP2でも14番手にとどまった。母国GPでの連続入賞記録が懸かる中、本人も厳しい状況を認めている。

    「今日は厳しい一日だったけど、それはある程度想定していた。ここのコーナーの特性は、僕らのクルマにとっては相性がよくない。FP1の序盤からすでにマシンの難しさを感じていた。いくつかセットアップ変更を試して、それはいい方向に進んだとは思うけど、上位に食い込むにはまだタイムが足りない」

    「明日に向けてもう一歩前進できるよう取り組んでいくよ。まだまだ理解しなければいけないことが多いけど、週末を通じてプッシュし続ける」と意気込みを語った。

    また、FP2から走行を開始したアルボンもこう述べている。

    「今週末はまだ1セッションしか走っていないから、少し取り戻す必要がある。去年よりは確実にマシンの出来はいいけれど、このサーキットはこれまでうちにとって得意な場所ではなかったし、路面温度も事態を難しくしている。今夜しっかり見直して、明日の予選に向けてどう調整できるか考えていくつもりだ」

  • F1モナコGP後にロブスター奢ったアルボン ラッセルは「まだ足りない」

    F1モナコGP後にロブスター奢ったアルボン ラッセルは「まだ足りない」

    ジョージ・ラッセルは、モナコGPの週末にアレックス・アルボンと一緒に夕食を取った際、メニューで最も高価な料理を注文したかもしれないが、メルセデスのドライバーは「レース中におばあちゃんみたいなチンタラ運転をしていた」と冗談めかして語り、それでもその料理では腹いせにならなかったと語った。

    予選で電気系のトラブルに見舞われ14番手に終わったラッセルは、レース前から「週末はもう台無しになった」と述べていたが、実際にその通りの展開となった。

    決勝ではチームメイトのアンドレア・キミ・アントネッリとともに、ウィリアムズのアルボンとカルロス・サインツの後ろで動けずにいた。

    今回モナコで初めて導入された「2回の義務ピットストップ」ルールにより、サインツとアルボンは互いに後続とのギャップを作るために意図的にペースを落とし、ピットイン後にラッセルとアントネッリの前でコースに戻れるようにしていた。

    この戦略に業を煮やしたラッセルは、ヌーヴェルシケインでわざと直進してアルボンを追い越すという手段に出た。その結果、彼にはドライブスルーペナルティが科された。

    2人は私生活では友人同士であり、レース後のモナコでの夕食ではアルボンが勘定を持つ形で和解した。その席では、ラッセルがその申し出を最大限に活用したことが明かされている。

    アルボンは夕食について問われ、次のように答えた。

    「最高だったよ。彼はメニューの中で一番高いものを頼んでた。本当に。ロブスターパスタだった。デザートはスキップしてたから、ある意味では釣り合いが取れてたけどね。楽しい夜だったよ」

    「もちろん僕が払った。払うつもりだったし、それが当然だと思った。だってレースは本当に最悪だったから。レースの話はほとんどしなかったね」

    ジョージ・ラッセル アレクサンダー・アルボン

    一方でラッセルは、日曜の夕食代ではまだアルボンの“借り”は返しきれていないと冗談交じりに語り、シケインをカットしてペナルティを受けた背景についても説明した。

    「高価とはいえなかったね。あれじゃ全然チャラにはならないよ」

    「正直なところ、50周もウィリアムズのリアウイングを見続けるのにうんざりしてたんだ。皮肉なのは、あの動きをしたおかげで最終的に順位が上がったこと。あれをせずにただアルボンの後ろにい続けていたら、あそこまで順位は上がらなかった。3周でピットストップ1回分の差を稼げて、自分のレースができるようになった」

    「でも僕たちにとっては、週末は早い段階で終わってた。何も争っていなかったし、11位でも20位でもポイントは同じゼロだ。それならせめてモナコを楽しみたかった。土曜日にはそれができなかったからね」

    「せめて最後の25周は楽しめた。これは“反逆者ジョージ・ラッセル”の一環じゃないし、コースカットを正当化したいわけでもない。ただ単に、アレックスがおばあちゃんみたいなチンタラ運転をしてるのを見続けるのに飽きただけなんだ」

  • カルロス・サインツJr.はレッドブルF1加入を望んでいた? 父が語る“本音”

    カルロス・サインツJr.はレッドブルF1加入を望んでいた? 父が語る“本音”

    F1レジェンドであり現在はFIA会長選出馬の可能性も取り沙汰されているカルロス・サインツSr.は、息子カルロス・サインツJr.が再びマックス・フェルスタッペンのチームメイトとして走る機会があれば「喜んで受け入れたはずだ」と語った。

    これは、元F1ドライバーのゲルハルト・ベルガーが、伝説的なアイルトン・セナをも凌ぐとフェルスタッペンを評した発言を受けたものだ。ベルガーは独Auto Bild誌にこう語っている。

    「長い間、私はアイルトンこそ史上最高のドライバーだと思っていた。しかし今では、マックス・フェルスタッペンの方が彼を上回っていると考えている」

    「マックスには、私が今まで見たことのない才能がある」

    現在30歳のカルロス・サインツJr.は、昨年フェラーリのシートを失った際、レッドブルF1だけでなくメルセデスF1からも断られ、2025年はウィリアムズ・レーシングでの中団チーム入りを選ぶこととなった。

    そのサインツJr.は今季すでにいくつかの場面で不満をにじませているが、父サインツSr.はオーストリアの『Kronen Zeitung』紙に対しこう語った。

    「今はウィリアムズで満足している。彼の背後には、彼を信頼し、尊重してくれるチームがいる」

    一方で、63歳のラリーレジェンドは、フェラーリ離脱について「当然ながら悲しかった」とも明かす。

    「フェラーリはF1でも最高のチームの一つ。あれは本当に予想外だった。だけど、人生はそういうものだ。運が良ければ契約できるし、時には離れなければならないこともある」

    レッドブルF1は約10年前、サインツJr.を育成チームのトロ・ロッソ(現レーシングブルズ)からF1にデビューさせたが、その時のチームメイトが当時17歳のフェルスタッペンだった。

    レッドブルF1は今年、この2人を再び同じチームにする案に一時関心を示したものの、フェルスタッペンを「明確なナンバー1」と位置づけるチーム方針と整合しないとして見送ったとされている。

    それでもサインツSr.は次のように語った。

    「マックスの隣で彼が走る姿を見てみたかった。きっと彼もそのチャレンジを喜んで受け入れただろう」

    「残念ながら、それは実現しなかった。君がカルロス本人に聞いたら『ノーだ』と答えるかもしれないが、私には彼がレッドブルで走ることを望んでいたように思える」

    実際、サインツJr.は今季マイアミとイモラでのレース後、ウィリアムズのオペレーションや戦略に対して公然と疑問を呈している。ただし彼自身は、現在ウィリアムズとフェラーリがコース上で争う場面が増えていることにやりがいを感じていると述べている。

    「フェラーリと争えるレベルに到達できる可能性を秘めたチームだと分かっていた。そうでなければ来ていなかった」と、モナコでRTBFの取材に語った。

    「でも、ここまで早くそのレベルに到達しつつあるのは予想外だった。自分がクルマに改善を求めると変化が起こると実感できているのも大きい。チームを正しい方向へ導く力が自分にはあると感じられて、自信につながっている」