カテゴリー: ウィリアムズ・レーシング

  • F1ベルギーGP:カルロス・サインツJr. セッティング変更でピットレーンスタート

    F1ベルギーGP:カルロス・サインツJr. セッティング変更でピットレーンスタート

    スパ・フランコルシャンでの戦略的判断と技術規則違反がグリッドを大きく揺るがし、2025年F1ベルギーGP決勝を前に4名のドライバーがピットレーンからのスタートを強いられる事態となった。そのうちのひとりが新たに加わったカルロス・サインツJr.だ。

    本来15番グリッドからスタートするはずだったサインツだが、ウィリアムズは予選終了後にマシンのメカニカルおよび空力セッティングを変更。

    これは規則上、ピットレーンスタートを選択しない限り認められない作業だ。チームは天気予報に基づき、ウェットコンディションにより適したセットアップへの変更を決断した。

    レース当日のベルギーは激しい雨が予想されており、すでにF3のレースは中止、F2も大雨の中で開催されている。こうした状況を受け、ウィリアムズはポジションを犠牲にしてでも、より適応力のある仕様に賭ける判断を下した。

    ハミルトン、アロンソ、アントネッリもピットスタートに
    サインツのほかにも、ルイス・ハミルトン、フェルナンド・アロンソ、キミ・アントネッリの3人が、パワーユニット交換などの技術的理由でピットレーンスタートとなる。

    特にハミルトンは、フェラーリのサスペンション構成をパルクフェルメの制限を越えて変更しており、この作業だけでもピットスタートの対象になる。彼の場合はこれに加え、エンジン関連の変更によるペナルティも科されている。

    雨と技術選択がグリッドを大きく変動
    ベルギー名物ともいえる不安定な天候が、またしても週末の展開を大きく左右している。予防的なセッティング変更と不可避の技術的ペナルティが重なり、決勝では全体の5分の1にあたる4名がピットレーンからスタートするという異例の事態に。

    視界が制限され、オーバーテイクもリスクの高いウェットレースでは、彼らの追い上げは容易ではない。しかし、荒れた展開が予想される中で、波乱を味方にできる可能性も十分に残されている。

    2025年F1 ベルギーGP 決勝 暫定スターティンググリッド

    Grid No ドライバー チーム 予選
    1 4 ランド・ノリス マクラーレン 1 (-)
    2 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン 2 (-)
    3 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 3 (-)
    4 1 マックス・フェルスタッペン レッドブル 4 (-)
    5 23 アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ 5 (-)
    6 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 6 (-)
    7 22 角田裕毅 レッドブル 7 (-)
    8 6 アイザック・ハジャー レーシングブルズ 8 (-)
    9 55 リアム・ローソン レーシングブルズ 9 (-)
    10 98 ガブリエル・ボルトレト ザウバー 10 (-)
    11 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ 11 (-)
    12 31 エステバン・オコン ハース 12 (-)
    13 87 オリバー・ベアマン ハース 13 (-)
    14 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ザウバー 14 (-)
    15 43 フランコ・コラピント アルピーヌ 17 (↑2)
    16 18 ランス・ストロール アストンマーティン 20 (↑4)
    PIT 30 カルロス・サインツJr. ウィリアムズ 15
    PIT 44 ルイス・ハミルトン フェラーリ 16
    PIT 12 アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデス 18
    PIT 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーティン 19
  • アルボン F1ベルギーGP予選5番手「FW47は速くなったが扱いは難しく」

    アルボン F1ベルギーGP予選5番手「FW47は速くなったが扱いは難しく」

    アレクサンダー・アルボンは、2025年F1第13戦ベルギーGP予選で自身今季最高位となる5番手を獲得した。ウィリアムズのアップグレードが功を奏した一方で、「FW47は速くなったがドライブは難しくなった」とも語っている。

    今週末、ウィリアムズはスパ・フランコルシャンに大規模なアップグレードを投入。フロア、サイドポッド、エンジンカバーに変更が加えられた。

    サインツの「FW47は速くなったが扱いが難しくなった」という評価に賛同するかと問われたアルボンは、次のように答えた。

    「そうだね、僕もそう思う。まだ理想的なセットアップに仕上げる時間は十分に取れていないし、それは今後のセッティングの調整で改善していける部分だと思う。スプリント週末だったからあまり作業ができなかったんだ。ダウンフォースは増えたけど、今週末は思うようにラップをまとめられなかったから、まだ見極めが必要だね」

    土曜の予選に向けて、ウィリアムズはスプリントでのストレートスピード不足を解消すべく、ダウンフォースを一段階下げる決断をした。これが予選での好結果につながったとアルボンは分析する。

    「スプリントの時はちょっとドラッグが大きかったから、他のチームに合わせるために少し削ったんだ。スプリント中も速さは感じていたけど、前に出ることができなかった。予選では少し滑りやすくなったけど、エネルギーのデプロイ(電動アシスト)を改善したのが大きかった」

    「でも、純粋なペースでは、実は予選中はそれほど競争力を感じていなかった。Q2では10番手で、正直どこでタイムを伸ばせるか分からなかったんだ。でもQ3に入って一気にタイムを上げられた。結局はタイヤだよ。今日はその“スイートスポット”を見つけられたんだ」

    アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ・レーシング) ベルギーGP F1

    ダウンフォースを削った影響でマシンの挙動が難しくなった一方、Q3では全てのセクターをうまくまとめ、最高のラップを刻むことができたという。

    「ダウンフォースを削ったらクルマの扱いがすごく難しくなって、タイヤも1周持たなくなった。セクター1と2で速くなろうとすると、セクター3では遅くなっちゃう。1周すべてをうまくまとめるのが本当に難しかった」

    「でもQ3ではうまく全部が噛み合って、1周すべてをまとめられた。すごく満足しているよ」

  • カルロス・サインツJr. F1ベルギーGP スプリント予選「うまく立て直して6番手」

    カルロス・サインツJr. F1ベルギーGP スプリント予選「うまく立て直して6番手」

    ウィリアムズは今週末、今季最大級のアップグレードパッケージを投入してベルギーGPに臨んでいる。その中でカルロス・サインツJr.はスプリント予選で6番手に食い込み、好調な滑り出しを見せた。

    一方、FP1では燃料システムの問題によってセッションの半分を失う苦境もあったが、サインツJr.はそれを乗り越えて強力なラップをまとめた。

    「今日はP6で満足している。FP1の半分を失った後だったから、SQでしっかり走れたのは良かった」とサインツJr.はコメント。

    「チームとしても僕自身としても大きな巻き返しだったし、クルマにはいくつかアップデートが入っているから、セットアップの微調整に向けてまだ理解を深めていく必要がある」

    「でも全体的に、プラン通りにすべてが噛み合えば、僕らの速さをもっと見せることができる。明日もこの流れを続けていきたいね」

    カルロス・サインツJr. F1 ベルギーグランプリ

    一方、アレクサンダー・アルボンはSQ1で敗退。セッション後半のイエローフラッグに阻まれ、ラップタイムを更新できず16番手に終わった。

    「FP1でのトラブルは解決したと思っていたんだけど、スプリント予選ではストレートでかなりのラップタイムを失っていた」とアルボンはコメント。

    「解決のために別のアプローチを試す必要があると思う。マシン全体としてはこのサーキットに合っている感触はあるから、週末を通してはまだ楽観的でいられるよ」

    スプリントではサインツJr.がポイント圏内を目指し、アルボンは後方からの挽回を狙う。ウィリアムズは現在コンストラクターズランキング5位を維持しており、そのポジションを固めるためにも両ドライバーの奮闘が鍵を握る。

  • カルロス・サインツJr. F1の“政治的側面”を痛烈批判「それだけは大嫌い」

    カルロス・サインツJr. F1の“政治的側面”を痛烈批判「それだけは大嫌い」

    ウィリアムズのドライバーであるカルロス・サインツJr.は、F1チャンピオンシップにおいて唯一「嫌い」だと感じているのが、その極端な“政治的”側面であると語った。

    2025年シーズンの開幕に先立ち、サインツはフェラーリから追われる形でウィリアムズへ加入。後任には7度の世界王者ルイス・ハミルトンが就任し、サインツにとっては思いがけない決定だったという。その後、他チームとの交渉を経て、最終的にグローブのチームに落ち着いた。

    サインツはポッドキャスト番組『High Performance』に出演し、F1がいかに政治的なスポーツであるかを実感したと語った。

    「F1ほど政治的なスポーツは他にないと思う」とサインツは述べた。

    「もちろん、サッカーにも政治的な要素はあるけど、F1には到底及ばない。F1には、僕には理解できないレベルの政治がある。それが、このスポーツで唯一嫌いな部分なんだ」

    カルロス・サインツJr. ウィリアムズ・レーシング

    さらに詳しく問われると、サインツは次のように説明した。

    「チームが2つのシートに誰を乗せるかを決める際、“理にかなっていること”が、必ずしも“正しいこと”とは限らないんだ。理にはかなってる、でも正しくない。背後にはスポンサーや資金、いろんなものが絡んでいて、それがドライバーをより魅力的に見せたりもする」

    「純粋にパフォーマンスだけで決まるわけじゃない。パフォーマンスは全体の80%を占めるけど、残りの20%は必ずしも速さや実力じゃない」

    「たとえば、自分が他のドライバーと同じくらい速かったとしても、その20%の差が選ばれるかどうかを分ける。こういうことが起きるのはF1だけなんじゃないかな」

    現在30歳のサインツは、この“政治”に対して不満を抱えつつも、F1への情熱を失ってはいないと明かした。

    「このスポーツの政治的な部分は嫌いだけど、それでもF1は僕の愛するスポーツなんだ。完璧なものなんてないし、このスポーツにも完璧じゃないところがたくさんある。でも、これが僕の人生だし、これからもここにいたい」

    「僕が気に入ってる言葉のひとつが“やるしかない”ってやつなんだ。ただやるしかない。誰が気にする? ただやるんだよ。悩んだり落ち込んだりしても意味はない。次のこと、次の目標に向かって前に進むだけさ」

  • 「アウディを選ぶべきだった」 サインツのウィリアムズF1移籍にシュタイナー

    「アウディを選ぶべきだった」 サインツのウィリアムズF1移籍にシュタイナー

    元ハースF1チーム代表のギュンター・シュタイナーは、2025年シーズンにおけるザウバーの復調を受け、カルロス・サインツJr.がウィリアムズを選んだ決断を後悔しているのではないかと語った。

    2024年、フェラーリのシートをルイス・ハミルトンに奪われたサインツは、ドライバー市場の中心人物となり、移籍先としてウィリアムズとザウバー、さらにはアルピーヌが候補に挙がっていた。

    最終的にサインツは、ジェームス・ボウルズ率いるウィリアムズの進歩に期待を抱き、その加入を決断。多くの関係者は2026年からアウディとしてF1に参戦するザウバーを選ぶと予想していただけに、意外な選択だった。

    しかし、昨年コンストラクターズ最下位に沈み、1レースでしかポイントを獲得できなかったザウバーは、2025年に入ってから見違えるようなパフォーマンスを発揮。ニコ・ヒュルケンベルグがシルバーストンで2012年以来となる表彰台を獲得し、中団勢としての地位を確立しつつある。

    その変化をもたらしたのが、元レッドブルのスポーツディレクター、ジョナサン・ウィートリーの加入だった。

    ギュンター・シュタイナーは、そんな現状を踏まえてサインツの選択に疑問を呈した。ポッドキャスト『The Red Flags Podcast』で次のように語っている。

    「そうだ(Gas)──パフォーマンスのこともあるが、それだけじゃない。マッティア(ビノット)の時代にフェラーリで走っていたことも関係していると思う」

    「彼はいまウィリアムズでいい経験をしていないんじゃないか。かなり苦しんでいるように見えるし、カルロスは本当にいいドライバーだ」

    「シーズン序盤は好調だったが、それも主にアレックス(アルボン)によるものだった。カルロスは目立った結果を一度も残せていない」

    「だから当然、ある程度のフラストレーションは溜まっているはずだし、過去を振り返って『アウディにしておけばよかった』と思っているかもしれない。だけど、決断した以上、それを受け入れるしかない」

    カルロス・サインツJr. ウィリアムズ・レーシング

    メルセデスとレッドブルにも見送られたサインツ
    フェラーリ離脱後、サインツは一時メルセデスやレッドブルへの移籍の可能性も噂されたが、両チームとも最終的には別の選択をした。

    メルセデスはルイス・ハミルトンの後任として自前のジュニア育成ドライバー、アンドレア・キミ・アントネッリにチャンスを与える道を選んだ。

    サインツはポッドキャスト『The High Performance』に出演した際、メルセデスとの交渉について次のように明かしている。

    「正直なところ、(契約に)本当に近づいていたとは言えない。トト(・ウォルフ)や他の関係者と多くの話はしたし、候補のひとりだったことは確かだけど、どの程度真剣に検討されたかはトトに聞いてほしい」

    「でも彼は、キミ・アントネッリにとても満足していると思うよ」

  • ウィリアムズF1 冷却問題の暫定対策で「パフォーマンスを犠牲」

    ウィリアムズF1 冷却問題の暫定対策で「パフォーマンスを犠牲」

    ウィリアムズのチーム代表ジェームス・ボウルズは、2025年シーズンを通してチームを苦しめている冷却問題について、現在も「恒久的な解決策」を追い求めていると明かした。現状の暫定的な対応は、貴重なパフォーマンスを犠牲にしており、チームの競争力に直接的な影響を及ぼしている。

    今季ここまで、アレックス・アルボンとカルロス・サインツの両名はエンジンのオーバーヒートに幾度となく直面してきた。

    特にスペイン、カナダ、オーストリアでのトラブルが顕著であり、アルボンはモントリオールとシュピールベルクでリタイアを余儀なくされた。サインツもブレーキの過熱に苦しみ、安定したレース遂行が妨げられている。

    なかでも、オーストリアGPでポイント圏内を走行していたアルボンが戦線を離脱したことは、チームにとって大きな損失だった。ウィリアムズは今季型マシンの開発を他チームよりも早い段階で事実上終了しており、今後の戦いでは、クリーンな週末運営が唯一の武器となる。復調著しいザウバーらとの接戦が続くなか、これは決して見過ごせない課題である。

    ボウルズは、現在の問題は一定程度「封じ込められている」としたうえで、代償としてパフォーマンスが犠牲になっている点を明確に認めた。

    「今季、我々は冷却面で幾度も課題に直面してきた。中でも、オーストリアでアレックスが非常に良いポジションを走っていたにもかかわらず、リタイアを強いられたことは、問題の深刻さを如実に示している」とボウルズは述べた。

    「シルバーストンのFP1では、他のチームとは異なるテストプログラムを用いて、この課題への対処を進めた。現在は、アレックスとカルロスに異なる仕様を施している」

    「完走を可能にするための解決策は導入済みだ。しかしそれは、明確にパフォーマンスを削る方向のものであり、理想的とは言えない。我々が目指すのは、性能を損なうことなく完全に封じ込める真の解決策であり、チームはその実現に向けて全力で取り組んでいる」

    ウィリアムズ・レーシング

    技術的な詳細には触れなかったものの、必要以上に大きな冷却インレットは空気抵抗を増加させ、直線速度や全体的な効率に悪影響を及ぼす。加えて、前後のブレーキダクトやウィングレットの形状は、タイヤから発生する空力乱流を制御するうえで極めて重要であり、現代F1において重要な開発領域となっている。

    ウィリアムズは来週のベルギーGPに向けて小規模なアップグレードを導入予定であり、ボウルズはそれが中団グループの激戦を乗り越える足がかりになることを期待している。

    「スパに向けて、我々は小規模ながら有効なアップデートを投入する準備を進めている」とボウルズは続けた。

    「だが、それ以上に重要なのは、現在のマシンが持つポテンシャルを最大限に引き出し、それを結果につなげることだ。シーズン終盤にかけて、まだ多くのポイントを獲得できるチャンスが残されている。その機会を確実に活かすためには、週末のすべての局面で精度の高い仕事が求められる」

    「我々にとって有利に働くサーキットも控えている。重要なのは、マシンが本来備えている力を最大限引き出し、それを確実に結果という形に変えること。それが我々の使命である」

  • ウィリアムズF1代表 伝説のFW14Bをグッドウッドで運転「夢が叶った」

    ウィリアムズF1代表 伝説のFW14Bをグッドウッドで運転「夢が叶った」

    ウィリアムズF1チーム代表のジェームス・ボウルズは、1992年の名車FW14Bでグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードに参加できたことについて「夢が叶った」と語り、そのマシンを「ビースト(野獣)」と表現した。

    元メルセデスの戦略ディレクターとして知られるボウルズだが、実はレーシングドライバーとしての経歴も持ち、近年はスポーツカーレースにも参戦している。

    2021年には英国クラブレベルでサルーンカーに出場し、やがてGT4およびGT3へとステップアップ。2022年にはガレージ59のマクラーレン720S GT3でアジアン・ル・マン・シリーズにフル参戦した。

    F1マシンに関しては、これまでに1982年にケケ・ロズベルグがドライバーズタイトルを獲得したウィリアムズFW08をドライブした経験があるが、今回はウィリアムズの歴史の中でも最も象徴的なマシンのひとつ、ナイジェル・マンセルの1992年タイトル獲得マシン「FW14B」のステアリングを握った。

    「今日はこれでグッドウッドの一日が終わったけど、本当に信じられないくらい素晴らしい日だった」とボウルズは語った。「子どもの頃の夢だったんだ。FW14Bをグッドウッドで見ることさえ夢だったのに、触れることができて、さらにそれを運転して、しかも何十万人もの観客の前で──まさに夢が叶った瞬間だったよ」

    FW14Bは、トラクションコントロール、アクティブサスペンション、その他先進的な電子制御を搭載した、F1史上最も技術的に優れたマシンのひとつとされている。そんな伝説のマシンでグッドウッド・ハウスの有名なヒルクライムを駆け上がったボウルズは、すっかり魅了されたようだ。

    「14Bはまさに本物のレーシングカーだ。とにかく軽くて、反応が良くて、ものすごいパワーがある。グッドウッドのような場所で走るには最高のマシンだよ」

    「でも、実際はほこりっぽい普通の道路で、周りには干し草のベールが積まれてる。だから楽しみつつも、慎重さを忘れないようにしてるよ」

    ウィリアムズ・レーシング

    このFW14Bは、1992年にマンセルがタイトルを獲得した実車そのものであり、ボウルズはマシンを大切に扱う必要性についても語った。

    「このマシンは本当に“オリジナル”なんだ。92年にナイジェルがチャンピオンを獲った、まさにその個体。すべてが“一点もの”でね。だから走っている間ずっと『壊さないように』って思ってる。でも本当にすごいんだ──“もっと踏め”ってマシンが語りかけてくるんだよ」

    さらに今回の走行を特別なものにしたのは、ナイジェル・マンセル本人との無線交信だった。

    「ナイジェル・マンセルもFW11をドライブしていて、僕らは同じラジオチャンネルで会話していたんだ」と明かす。「僕がFW14Bで走ってるときに、ナイジェルとしゃべってたんだよ? もう、信じられない体験だった。彼はめちゃくちゃ落ち着いてて、本当に素晴らしい存在だった」

  • ウィリアムズF1代表ボウルズに第2子誕生「妻にはヘリまで用意した」

    ウィリアムズF1代表ボウルズに第2子誕生「妻にはヘリまで用意した」

    ウィリアムズのチーム代表を務めるジェームス・ボウルズに、第2子が誕生したことが明らかになった。英『The Telegraph』に対してボウルズが語った内容によれば、出産はF1イギリスGP週末と重なる可能性があり、万が一のために「ヘリコプターを待機させていた」という。

    「想像できると思うが、私はあらゆる事態に備えている。プランの上にさらにプランを重ねてあるんだ。だから大丈夫。ヘリコプターも含めて、いろんな手段を準備してあったよ」とボウルズは語った。

    妻レイチェルとの間にはすでに19か月の娘エロディがおり、今回の出産で2児の父となった。46歳のボウルズは今回のインタビューで、自身の仕事と家族の在り方についても語っている。

    「初めてのデートのとき、私はこう言ったんだ。『ひとつ言っておくけど、私の仕事は私の人生そのものだ。すごく長時間働く』と。そしたら彼女は『私も長時間働く』と言ってきて、私は『いやいや、私の方が長時間働く』と言い返してね。最終的にはF1の方がちょっとだけ勝っていたけど、ほんの少しだったよ」

    「彼女は本当に信じられないほど優秀な人だ。イギリスでもトップクラスの外科医のひとりで、オックスフォードでダブルファースト(最優秀成績)を修めた後、ホワイトチャペルの救急病院で勤務して、今は形成外科と乳がん治療に従事している。つまり、乳がんを診断して、それを切除して、さらに再建まで自分で行うんだ」

    「今は、乳房再建におけるメッシュ使用の有効性について博士論文を書いているところで、本当に人生を変えるような仕事をしている。私はF1に関わっているだけ。賢いのは彼女の方だ」

  • ウィリアムズF1とUNDONEが初コラボ「ファンとチームをつなぐ物語」始動

    ウィリアムズF1とUNDONEが初コラボ「ファンとチームをつなぐ物語」始動

    カスタマイズ腕時計ブランド「UNDONE(アンダーン)」が、F1チーム「アトラシアン・ウィリアムズ・レーシング」と公式ライセンス契約を締結し、初のコラボレーションウォッチコレクションを発表した。

    これは単なる商品コラボを超え、「ファンとチームがより深くつながる体験の創出」を掲げたプロジェクトとして展開される。

    コレクションは日本国内で企画・デザインされた“ジャパンクオリティ”仕様。UNDONEが追求するクラフトマンシップと精緻なデザインが、F1のスピリットと融合し、ファンの情熱をかたちにするタイムピースが誕生した。

    2モデルが登場 カルロス・サインツJr.とFW47に着想
    今回発表されたのは2つのモデル。「The Carbono(カルボノ)Watch」は、現役ウィリアムズドライバーであるカルロス・サインツJr.とアレックス・アルボンへのリスペクトを込めたクロノグラフモデルで、レースナンバーやヘルメットデザインを取り入れたファン仕様のカスタマイズが可能。

    もう一つの「FW47 Watch」は、2025年型マシン「FW47」の革新性と技術美をオマージュしたスケルトン仕様の機械式モデル。ウィリアムズの哲学をデザインに落とし込んだ一本となっている。

    両モデルともに100m防水やサファイアガラスを採用し、日常使用にも耐える本格スペックを備える。

    “再始動”を図る両者の情熱が交差したプロジェクト
    F1での栄光を取り戻すべく変革を進めるウィリアムズ、そして東京に本社を移し“日本発の時計ブランド”として世界に挑むUNDONE。このプロジェクトは、両者の再起への強い想いと、日本発のものづくりに対する情熱が自然に交差したことから始動した。

    きっかけとなったのは、元レーサーでありUNDONEのヘビーユーザーであるクリスの存在。彼がスポーツウォッチ「Aqua Deep」に魅了され、両者を橋渡ししたことが今回のコラボ実現につながった。

    UNDONEのモータースポーツ部門責任者クリスは「これは単なるデザインコラボではない。物語のある時計を世界中のファンに届ける挑戦だ」と語り、UNDONE Japanディレクターのプーシェル咲彩子は「異なる領域で活動する三者が、夢と使命を携えて自然に重なった」と振り返る。

    ウィリアムズの“物語”を刻む時計に
    ウィリアムズ・レーシングのマーチャンダイジング&ライセンシングディレクター、ルーク・ティミンスは「時間は、自分だけのストーリーがあるときに初めて意味を持つ。この時計は、ファンとチームをつなぐ物語の起点になる存在だ」と語る。

    近年、F1界随一と称されるファンゾーンやオンライン体験を通じ、ウィリアムズは常に“ファン中心”の姿勢を貫いてきた。今回のウォッチもその延長に位置づけられ、実用性と情熱、両者を融合したアイテムとして展開される。

    ウィリアムズ・レーシング
    ロンドンのF1ファンゾーンで世界初披露
    このコレクションは、2025年F1イギリスGPに先立ち、7月1日~6日にロンドンで開催されたウィリアムズ公式ファンゾーンにて世界初公開された。今後は世界各地のファンイベントなどを通じ、ファンとのリアルな接点を広げていくという。

    製品スペック
    ■The Carbono Watch
    ・価格:60,500円(税込)
    ・ムーブメント:日本製 TMIVK64メカニカル・クォーツ フライバッククロノグラフ
    ・ケース:316Lステンレス(幅41.8mm/厚12.7mm)
    ・風防:サファイアクリスタル
    ・防水:100m/10ATM
    ・特徴:カスタム仕様(イニシャル刻印、ナンバー、ヘルメットデザインなど)
    ウィリアムズ・レーシング The Carbono Watch

    ■FW47 Watch
    ・価格:124,300円(税込)
    ・ムーブメント:Miyota 9122 自動巻き機械式
    ・ケース:316Lステンレス(幅40mm/厚13.8mm)
    ・風防:ARコーティング付きサファイアガラス
    ・防水:100m/10ATM
    ウィリアムズ・レーシング FW47 Watch

    販売スケジュール
    ・事前登録期間:7月1日(火)23:00 ~ 7月16日(水)22:59
    ・UNDONEクラブメンバー限定先行予約:7月16日(水)23:00 ~ 7月19日(土)22:59
    ・事前登録者限定予約:7月19日(土)23:00 ~ 7月22日(火)22:59
    ・一般予約:7月22日(火)23:00 ~ 9月1日(月)12:59

    ※予約はUNDONE公式サイトにて(https://undone.co.jp/pages/wr)

    “語れる時計”を世界に
    2014年に誕生したUNDONEは、「時計=視点(Perspective)」という理念のもと、自分らしさを表現できるカスタマイズウォッチを世界に届けてきた。2024年にグローバル本社を東京に移し、日本のものづくりを軸に再出発したばかりだ。

    ポップカルチャーから伝統文化まで、独自のストーリーを込めたコレクションを展開してきたUNDONEが、今回F1という新たなフィールドに挑戦。世界中のファンが、自分の“F1ストーリー”を語れる時計として、このコレクションが新たな価値を生み出していく。

  • アレクサンダー・アルボン F1イギリスGP決勝「リスクと安全のバランス取れた」

    アレクサンダー・アルボン F1イギリスGP決勝「リスクと安全のバランス取れた」

    ウィリアムズのアレクサンダー・アルボンが、天候が刻一刻と変化したF1イギリスGPで的確な判断と鋭い走りを見せ、価値ある8位入賞を果たした。

    予選では思うようなポジションを得られなかったが、決勝ではリスクと安全性をバランスよく取る判断を貫き、雨とドライが入り混じる難コンディションを巧みに乗り切った。レース終盤には再びペースを引き上げ、最終ラップではアストンマーティンのフェルナンド・アロンソを抜いてポジションを上げた。

    「今日はいいレースができたと思う。リスクと安全のバランスが取れていたし、昨日の難しい内容からしっかり立て直せたのがうれしい。終盤はすごくリズムよく走れて、アロンソを最終ラップで抜けたのもよかった。こういうコンディションはすごく好きだし、レーシングラインが狭くて少しのミスも許されない状況で走るのは楽しい」とアルボンは振り返った。

    アレクサンダー・アルボン F1 イギリスGP ウィリアムズ・レーシング

    この走りに対し、チーム代表のジェームス・ボウルズも高く評価している。

    「アレックスは終盤で素晴らしいペースを見せてくれた。序盤はウェット寄りのセットアップが合わず苦戦していたが、チームとして適切なタイミングでスリックに戻した判断が功を奏した。終盤にアストンマーティン勢を追い抜いたのは、彼のタイヤマネジメントとレース感覚によるものだ。カルロス(サインツJr.)については不運なアクシデントだったが、今回のレースで得たデータと手応えは今後のレースに必ずつながる」