カテゴリー: ウィリアムズ・レーシング

  • カルロス・サインツJr. F1ラスベガスGP決勝「中団最速のマシンだった」

    カルロス・サインツJr. F1ラスベガスGP決勝「中団最速のマシンだった」

    ウィリアムズのカルロス・サインツJr.は、2025年F1ラスベガスGP決勝を5位でフィニッシュした。

    サインツJr.は3番グリッドからスタートしたものの、ピットストップ戦略で順位を落とす展開となり、レース後のマクラーレン勢の失格により最終的に5位へ繰り上がった。

    序盤はジョージ・ラッセルに先行を許し4番手を走行。だがピットストップのタイミングでオスカー・ピアストリ、シャルル・ルクレールにアンダーカットを許し、さらに異なる戦略を採ったアンドレア・キミ・アントネッリにも先行される形となった。

    それでも、ウィリアムズは今週末を通して強力なレースペースを発揮しており、サインツJr.は中団最速の競争力を示してポイントを獲得した。

    サインツJr.はレース後、次のように語った。

    「僕たちは今日のP7(※レース後の失格処理前の順位)に満足すべきだと思う。いい仕事ができたし、しっかりとレースをまとめることができた。ピットストップでは少し保守的だったかもしれないし、ルクレールやピアストリに対してポジション争いを仕掛けることもできたかもしれない。でも、それらはすべて良い学びになる」

    「最終的にはトップチームと同等の良いペースがあったし、中団では僕たちのマシンが最速だった。残りの2戦に向けても、この勢いを維持していきたいし、コンストラクターズ選手権の5位を守るために全力を尽くすよ」

    カルロス・サインツJr. ウィリアムズ・レーシング

    ウィリアムズのチーム代表であるジェームス・ボウルズはレース後、サインツJr.のパフォーマンスについて次のようにコメントしている。

    「カルロスは本当によくやってくれた。ペース的に今日のマシンがいた位置はP7で、彼はそのすべてを引き出してくれた。クリーンなレース運びだったし、中団との差をしっかり広げられたのも良かった」

    ウィリアムズはコンストラクターズ5位の維持に向けて僅差の戦いを続けており、サインツJr.の確実なポイント獲得はチームにとって大きな価値をもたらしている。

  • カルロス・サインツJr. F1ラスベガスGP予選「僕らは毎レース強くなっている」

    カルロス・サインツJr. F1ラスベガスGP予選「僕らは毎レース強くなっている」

    2025年F1ラスベガスGPの予選で、カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)が見事な3番手を獲得した。雨に濡れた難しいコンディションの中、サインツJr.はトップ2のランド・ノリス、マックス・フェルスタッペンに次ぐ順位でフィニッシュし、決勝を2列目から迎える。

    今季ウィリアムズは「ビッグ4」(マクラーレン、レッドブル・レーシング、フェラーリF1、メルセデス)に次ぐ“ベスト・オブ・ザ・レスト”として存在感を示しており、サインツJr.は今季2度目の強力な予選結果に満足感を示した。

    乾いた路面でも合っていた可能性を語るサインツJr.
    サインツJr.は予選後、ウェットでの強さに加えて、もともとウィリアムズのマシンがラスベガスの性質に合っていた可能性を口にした。

    「僕はいつも楽観的なんだ。夢を見るのはタダだし、自分がうまくいくことを考えるようにしている」

    「このサーキットはドライでも僕たちのクルマに合っていたかもしれないし、ウェットのFP3ではあまり良く見えなかったけれど、クルマにいくつか変更を加えた。それがウェットで効いて、Q1の最初のラップから、ラップを終えるたびに僕はP1だった」

    「エクストリームウェットでは本当に速かった。インターではほかのドライバーに少し追いつかれるだろうとは思っていたけれど、P3には満足している」

    ウィリアムズは“アンダードッグ”として支持を集めている
    ウィリアムズは今季、トップ4に次ぐ位置で安定しており、アメリカのファンからも大きな声援が送られている。サインツJr.はその理由をこう語る。

    「アメリカのファンはアンダードッグの戦いが好きなんだと思う。彼らは僕とウィリアムズをアンダードッグとして見ているし、同時に上り調子のプロジェクトとしても見ている」

    「僕たちは毎レース、毎周回ごとに強くなっている。ファンが応援してくれるのは本当にうれしい。今日ポールポジションをプレゼントできたら大歓声になったはずだけど、そこまでは届かなかったね」

    カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ・レーシング) ラスベガスグランプリ

    アルボンはQ1でクラッシュ「スナップした場所が最悪だった」
    一方、チームメイトのアレクサンダー・アルボンは、Q1のウエット路面でバリアに接触し、右フロントサスペンションを破損して脱落した。

    「ちょっとスナップしたんだよ。スナップしたくない場所でね」

    「本当にスケッチーだった。みんな同じだったけど、アクアプレーニングが多かった。正直、この天候で走っていること自体が驚きだよ」

    「楽しかったけれど、最後は引っかかってしまった。特に言うことはない。ラップは良さそうだったんだけどね。週末ずっと速かったし、時にはこういうこともあるよ」

  • カルロス・サインツJr. “危険なコース再加入”は不問 予選3番手を維持

    カルロス・サインツJr. “危険なコース再加入”は不問 予選3番手を維持

    ウィリアムズのカルロス・サインツJr.は、F1ラスベガスGP予選のQ1で発生した「危険なコース再加入(unsafe rejoin)」の疑いについて、スチュワードから“ペナルティなし”との判断を受けた。これにより、サインツJr.は土曜夜の決勝を3番グリッドからスタートする。

    雨に見舞われた難しい予選セッション後、サインツJr.は再加入の仕方が問題視され調査対象となっていたが、アストンマーティンが提出した証言が情勢を一変させた。

    ターン5のコースオフから再加入、ストロールの前へ戻った場面が審議に
    Q1終盤、サインツJr.はターン5でコースオフし、濡れた路面でマシンを立て直しつつコースへ復帰した。このとき、ランス・ストロールの前方へ戻る形となり、一瞬ストロールがラインを外すように見える場面もあった。

    視界が悪く、グリップも乏しいコンディションだったことから、スチュワードは「危険な再加入の可能性あり」としてセッション後に調査を開始した。

    アストンマーティン側の証言が決め手 「危険とは感じていない」
    聴聞にはアストンマーティンの代表者も出席し、ストロール本人の見解として「危険とは感じていない」と明確に説明した。

    この証言が決定的となり、スチュワードは「危険な再加入ではない」と結論付け、ペナルティを科さない判断を下した。

    カルロス・サインツJr. ラスベガスグランプリ

    決勝は3番手スタート、好位置から上位争いへ

    今回の裁定により、サインツJr.は予選3番手のグリッドをそのまま維持。前方にはランド・ノリスとマックス・フェルスタッペンが並ぶ。

    雨の予選とは異なり、決勝は乾いたナイトコンディションになる見通しで、サインツJr.にとってはクリーンエアでレースを進められる絶好の位置となる。

    ウィリアムズ移籍後、安定して上位に絡む速さを見せ続けるサインツJr.が、ラスベガスでも表彰台争いに加わる可能性は十分にある。

  • カルロス・サインツJr. マンホール問題再発に警戒心「良い記憶じゃない」

    カルロス・サインツJr. マンホール問題再発に警戒心「良い記憶じゃない」

    カルロス・サインツJr.は、2年前にラスベガス・ストリップ・サーキットで経験したマンホール(排水溝)カバー問題が再発したことに懸念を示した。

    木曜日のフリー走行2回目は、ターン16と17の間でマンホールカバーの緩みが疑われ、2度の赤旗中断が発生した。幸いにもマシンに損傷は出なかったが、サインツは2年前のFP1でフェラーリを駆っていた際、ターン14へ向かうロングストレートで緩んだカバーに激突し、マシンに大きなダメージを負った苦い記憶がある。

    当時はパワーユニット交換を余儀なくされ、その結果グリッド降格ペナルティを受け、予選2番手からスタートすることができなかった。

    今回のFP2では、マーシャルがカバーの動きを発見してレースコントロールへ報告したことから赤旗が出され、現場確認のうえ再開された。しかしスタッフが引き続きその場に残って監視していたところ、走行再開後もドライバーが通過するたびにカバーが動いていることが判明し、2度目の赤旗が出された。この時点で残り時間はなく、セッションは再開されなかった。

    「排水溝のフタなのか、マンホールカバーなのか、何が問題だったのか見てみないといけない」とサインツは走行後に語った。「あまり良い記憶じゃないからね。しっかり対処してくれていることを願っている」

    その後、F1アカデミーの予選がトラブルなく実施され、サーキットでの走行は再開された。

    ラスベガスグランプリ(2023年)

    2023年のラスベガスでは、サインツは緩んだ排水溝カバーにヒットしている。今回の赤旗の影響で、多くのドライバーはソフトタイヤで代表的なタイムを記録することができなかった。

    「残念ながら、みんなにとって特に貴重な時間が奪われてしまった。特に僕にとってはね」とサインツはF1公式チャンネルに語った。「セッションの後半に出ていったんだけど、結局ソフトで1周もタイムを出せなかった」

    ウィリアムズ勢はFP1をトップ5内で終えており、サインツは彼らが競争力を発揮する可能性を期待している。

    「ペースは良さそうだし、マシンバランスも悪くない。タイヤは限界ぎりぎりだけど、予選はタフになると思う。でも僕たちは良い方向に向かっていると思うよ」と語った。

  • サインツJr. フェラーリF1騒動に“紅茶を飲むカーミットのミーム”発言で皮肉

    サインツJr. フェラーリF1騒動に“紅茶を飲むカーミットのミーム”発言で皮肉

    フェラーリを離れウィリアムズに移籍したカルロス・サインツJr.が、古巣フェラーリで続いている騒動について質問され、“カーミット(カーミット・ザ・フロッグ)が紅茶をすするミーム”になぞらえて「僕の知ったことじゃない」とコメントした。

    フェラーリはサンパウロGPでダブルリタイアを喫し、コンストラクターズ選手権4位に後退。さらにジョン・エルカーン会長はルイス・ハミルトンとシャルル・ルクレールに対し「もっと運転に集中して話す量を減らすべきだ」と発言し、物議を醸していた。

    サインツ「紅茶をすするカーミット、それが今の僕」
    フェラーリのシートをハミルトンに譲ったサインツは、2025年から加入したウィリアムズでアゼルバイジャンGPのサプライズ表彰台を獲得。一方、フェラーリに移籍したハミルトンは依然として初表彰台を飾れていない。

    サインツは F1ラスベガスGP を前に Sky Sports F1 の取材にこう語った。
    「どう言うんだっけ、“それは僕の知ったことじゃない”って。まさにあの紅茶を飲んでいるカーミットのミーム、それが今の僕だよ。“僕のビジネスじゃない”。」

    サインツが参照したのは、Lipton の “Be More Tea” から広まった世界的に有名なミームで、他人のドラマを傍観する象徴的な画像として知られている。

    紅茶を飲んでいるカーミットのミーム

    エルカーン会長の“公開注意”に疑問の声
    フェラーリ会長ジョン・エルカーンの「もっと運転に集中せよ」という公開叱責については、複数の元ドライバーや解説者から批判の声が上がっている。

    Sky Sports F1 のアンソニー・デビッドソンはこう指摘した。

    「かなり“公の場での手首叩き”だったよね。もし僕がフェラーリのドライバーだったら驚いただろうし、本来ならこういうことは裏で行われるべきだと思う。

    読んでいて気まずかったよ。メディアが当然この件を聞いてくるわけで、とても厄介だ。完全に余計な発言だったと思う。」

    一方、ハミルトンとルクレールは、エルカーンのコメントについて「ポジティブな意図だと理解している」と述べ、静かに火消しを図っている。

  • カルロス・サインツJr. F1ラスベガスGP展望「ストリートで速さを示せるはず」

    カルロス・サインツJr. F1ラスベガスGP展望「ストリートで速さを示せるはず」

    カルロス・サインツJr.は、今週末のF1ラスベガスGPに向けて「とても楽しみにしている」と語り、これまでの学習の成果をストリートで発揮できるはずだと自信を見せた。

    サインツJr.は、マシン理解が進んだことで「理論上、このコースでは速さを発揮できる」とし、週末のカギを握るタイヤマネジメントに焦点が当たると説明する。

    「僕たちはマシンについて多くのことを学んできたし、理論上はこのストリートでも速いはずだ。週末はタイヤがすべてになるので、しっかり準備してクリーンな実行を目指す」

    また、F1の舞台として独特の存在となっているラスベガスについても言及した。

    「ラスベガス・ストリップを走るのは特別だし、光の中を走るレースは本当にユニークだ。ファンのみんなに喜んでもらえるような週末にしたい。バモス!」

    アレクサンダー・アルボン F1ラスベガスGP展望「ロングストレートは得意」

  • アレクサンダー・アルボン F1ラスベガスGP展望「ロングストレートは得意」

    アレクサンダー・アルボン F1ラスベガスGP展望「ロングストレートは得意」

    アレクサンダー・アルボンは、3回目の開催となるF1ラスベガスGPへの復帰を「とても嬉しい」と語り、チームとともに課題解決のための準備を進めてきたことを明かした。

    「ラスベガスに戻ってくることができて本当に嬉しい。トリプルヘッダーに向けた準備として、シミュレーター作業やエンジニアリングのデブリーフで問題点を整理してきた。今週末、ポイント獲得に向けて良い位置につけられるはずだ」とアルボンは語った。

    ウィリアムズにとって、ラスベガスの特徴は相性の良いポイントになるという。

    「ロングストレートと高速区間があるこのコースは、僕たちにとっていいはずだ」

    一方で、路面状況と気温が大きな課題になるとも述べている。

    「気温が低く、路面状況も特有なので、プラクティス序盤からマシンのポテンシャルを最大限に引き出す必要がある。どんな週になるか見てみよう」

  • ウィリアムズF1 ラスベガスGP限定の洗練されたブラックリバリーを発表

    ウィリアムズF1 ラスベガスGP限定の洗練されたブラックリバリーを発表

    ウィリアムズ・レーシングは、2025年F1ラスベガスGPに向けてFW47を漆黒の特別カラーへと大胆に刷新した。タイトルパートナーであるアトラシアン、そして同社のAIプラットフォーム「Rovo」を前面に掲げた一戦限りのリバリーだ。

    ネオンとクロームが主役になりがちなラスベガスの夜において、ウィリアムズはサテンブラックを基調に、光を浴びると鮮烈に浮かび上がるレインボーアクセントを採用。ストリップで最も“ドレッシー”なマシンとして視線をさらう構えだ。

    アトラシアン第2弾リバリーは“レトロからステルスへ”
    今季アトラシアンと制作した特別リバリーはこれで2つ目。1つ目は2002年の青×白をオマージュしたオースティン仕様で、その週末にはカルロス・サインツJr.がチーム初のスプリント表彰台を獲得し、2016年以来最高のシーズンへと弾みをつけた。

    今回のラスベガスでは、雰囲気が一変。レトロから“ステルスモード”へと振り切ったデザインとなり、チーム代表ジェームス・ボウルズはこの大胆な黒基調について次のように語った。

    「この印象的なリバリーは、アトラシアンとの協力関係を祝う最新の取り組みであり、彼らは我々の技術改革を加速させ、ウィリアムズを再び最先端へ引き戻すために貢献している」

    「これを披露する場所としてラスベガス以上の都市はない。世界で最もテックに前向きな街のひとつだからだ」

    ウィリアムズ・レーシング F1 ラスベガスGP

    “塗装”以上の意味を持つデジタル面での攻勢
    今回の特別カラーは、ウィリアムズがレース週末に合わせて展開する一連のテック関連施策の中心的存在でもある。アトラシアンのAIプラットフォーム「Rovo」が大々的に打ち出され、チームがパドック内で最も積極的なデジタル変革に取り組む存在であることを象徴する形となった。

    黒一色に身を包んだFW47は“潜伏中”の雰囲気を漂わせつつも、レインボーの差し色によって一目でそれとわかる存在感を備えている。華やかなライトが交錯するラスベガスの夜では、静かに、しかし確実に視界へ飛び込んでくる。

    ウィリアムズは今回の一戦に「大胆な賭け」を仕掛ける。テクノロジー、デザイン、そして復活への意思を重ね合わせたこの漆黒のFW47は、ラスベガスの夜を鮮烈に駆け抜ける準備が整っている。

  • 世界初の女性F1ウイナーを目指す松井沙麗 AthTAGアワード金賞獲得

    世界初の女性F1ウイナーを目指す松井沙麗 AthTAGアワード金賞獲得

    東京都出身の15歳レーサー、松井沙麗(まつい・さら)が、アスリートの夢と挑戦を支援するピッチコンテスト「AthTAG GENKIDAMA AWARD 2025」で最上位となるGold Prizeを獲得した。

    名門ウイリアムズ・レーシングのドライバーアカデミーに所属する松井沙麗は、将来の目標として「世界初の女性F1ウイナー」を掲げ、その明確な目標設定と挑戦の姿勢が高く評価された。

    AthTAG GENKIDAMA AWARDとは
    “お金を理由に夢を諦めさせない”支援モデル

    「AthTAG GENKIDAMA AWARD」は、一般社団法人スポーツインフィニティとAthReebo株式会社が主催するアスリート支援プログラム「AthTAG」の中心イベントだ。アスリートが「獲得した活動応援費をどう活用し、世界へ挑むか」を10分間で語るピッチコンテスト形式で行われる。

    活動応援費を提供する企業には、レジェンドアスリートたちの肖像権を自由に使えるというリターンが与えられる点が特徴で、アスリートと企業が互いに支え合う日本初の相互支援モデルとして注目されている。今年は総額1250万円を用意し、書類・動画審査を通過した8名が本選へ進んだ。

    審査員には、柔道の野村忠宏氏、テニスの伊達公子氏、野球の古田敦也氏、バドミントンの潮田玲子氏ら、世界レベルの実績を持つレジェンドアスリートが名を連ねた。

    AthTAG GENKIDAMA AWARD

    松井沙麗が語った“F1への決意”
    松井さんは2010年生まれの15歳。国内カート選手権での入賞、国際大会での表彰台、FIA Girls on Track Rising Stars最終選考進出など、若くして多くの実績を積んできた。海外遠征が中心となるため資金負担が大きく、今回のアワードへの応募には切実な理由があった。

    本選のプレゼンでは、幼少期から抱き続けてきた夢を真っすぐに語った。

    「最終的にはF1ドライバーになって世界初、女性F1 WINNERになることが目標。レース、車が大好きで、世界で一番速い車でレースがしたい」

    審査員たちはその情熱と将来性に加え、具体的な挑戦プランを高く評価した。

    「優勝できなければ来年の活動が続けられなかった」
    金賞受賞が大きな転機に

    受賞後、松井さんは胸の内を率直に語った。

    「今日この大会で優勝できなかったら、来年の活動ができるかわからない状況だったので優勝できてまずは安心。この賞金を使ってもっと成長し、絶対にF1ドライバーになって優勝を目指します」

    活動継続の瀬戸際に立ちながらも挑戦を続けてきた15歳にとって、金賞獲得はまさに未来を開く大きな一歩だ。

    松井沙麗 ウィリアムズ・レーシング

    世界最高峰F1の舞台へ
    15歳の挑戦はこれからも続く

    ウイリアムズ育成ドライバーとして戦い続ける松井さんにとって、今回の受賞は欧州での活動を継続するうえで大きな支えとなる。幼い頃に「絶対にF1に行く」と誓った少女は、今、夢へ向かう階段を着実に上っている。

    松井沙麗。
    その名前は、日本モータースポーツ界に新たな可能性を示す存在として、さらに大きな注目を集めることになりそうだ。

  • カルロス・サインツJr. F1スプリント予選20位「人生最悪のエグゼキューション」

    カルロス・サインツJr. F1スプリント予選20位「人生最悪のエグゼキューション」

    カルロス・サインツ(ウィリアムズ)は、サンパウロGPのスプリント予選でまさかの最下位20番手に沈み、「人生で最悪のエグゼキューション(実行)だった」と無線で嘆いた。セッションを通じてチームの判断とタイヤマネジメントがかみ合わず、ほとんど有効なアタックラップを記録できなかったという。

    サインツは走行後、「とにかく、良い予選じゃなかった」と振り返った。「最初のランはトラフィックとタイヤの温度問題でかなり乱れていた」

    2回目のランでは状況をさらに悪化させてしまい、ほとんど2周も走れなかったんだ。だから結局、この予選を終えてもクルマの限界もパフォーマンスも分からずじまいだった」

    この日サインツは体調不良で木曜メディアデーを欠席していたが、体調は影響していなかったと強調した。「確かに100%の体調じゃないけど、FP1のペースを見れば、もし必要なら速いラップを出せたはずだよ。でも結局、自分たちの手で速いラップを走れない状況を作ってしまった。だから何ができたのか分からないんだ」

    サンパウロでは土曜午前に雨が予報されており、午後には雷雨の可能性もある。スプリントと本予選では風も強まり、ドライバーたちはコンディション対応が重要になる見通しだ。スプリント予選ではランド・ノリス(マクラーレン)がポールポジションを獲得し、アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)が2番手、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)が3番手につけた。

    サインツは現在ドライバーズランキング11位(38ポイント)で、シーズン残り4戦となった。

    カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ・レーシング)

    ウィリアムズの戦略混乱とサインツの不満
    スプリントフォーマットではタイヤ温度の最適化が難しく、短時間で判断を下さなければならない。ウィリアムズはこの日、アタック順やタイヤ準備のタイミングを誤り、サインツは2度の走行機会を生かせなかった。本人が「人生で最悪の実行」と評したように、チームオペレーションの迷走が結果を左右した格好だ。

    今後への影響と課題
    ウィリアムズにとって、残り4戦は来季体制を見据えた重要な局面だ。チームメイトのアレクサンダー・アルボンも一貫した結果を出せておらず、両ドライバーがポイント圏内で存在感を示すことが課題となる。サインツ自身は体調を整えたうえで、決勝と残りラウンドでの巻き返しを狙う構えだ。