カテゴリー: ウィリアムズ・レーシング

  • カルロス・サインツJr. ウィリアムズF1の新車『FW48』でシート合わせ

    カルロス・サインツJr. ウィリアムズF1の新車『FW48』でシート合わせ

    カルロス・サインツは、ウィリアムズが2026年F1プレシーズンテストへの参加開始をバーレーン第2回テストからとするなか、FW48でのシートフィッティングを行った。

    これは、ウィリアムズのチーム代表であるジェームス・ボウルズが水曜日、チームは来月のバーレーンで行われる第2回テストから走行に加わると認めたことを受けたものだ。

    ウィリアムズは、チームが「FW48プログラムの遅れ」と表現する理由により、今週バルセロナで実施されている合同シェイクダウンテストに参加していない唯一のチームとなっている。

    水曜日にPlanetF1.comおよび一部メディアの取材に応じたボウルズは、バルセロナテストを欠場する判断は「信じられないほどつらかった」と認め、「明らかに我々の計画ではなかった」と述べた。

    そのうえで彼は、今回の遅れについて「2026年の新レギュレーションの下でパフォーマンスの限界を押し広げようとする我々の決意の結果だ」と説明している。

    ボウルズはさらに、来月のバーレーンでの残る2回のテストと、3月8日に行われる開幕戦オーストラリアGPに向けた準備という観点から、「(バルセロナを欠場する)判断は正しかったと確信している」と付け加えた。

    こうした発言を受け、ウィリアムズは木曜日、サインツがファクトリーで2026年型マシンのシートフィッティングを行う様子を写した画像をソーシャルメディアに投稿した。

    その写真には、「Another piece of the puzzle complete(パズルのもう1ピースが完成)」というキャプションが添えられている。

    参考までに、サインツの2026年シーズンに向けたシートフィッティングは、キャデラックの新チームでバルテリ・ボッタスが2025年12月8日、アブダビでの最終戦から24時間後にシートフィッティングを完了してから、ほぼ2カ月後のこととなる。

    またメルセデスは、1月10日にアンドレア・キミ・アントネッリが新型W17でシートフィッティングを行う様子を収めた映像を公開している。

    カルロス・サインツJr. ウィリアムズ・レーシングカルロス・サインツJr. ウィリアムズ・レーシング 2026年のF1世界選手権

    静かなスタートとなったものの、サインツはフェラーリからの大きな移籍を経て迎えた2025年F1シーズンで、ウィリアムズで充実した初年度を過ごした。

    31歳のスペイン人ドライバーであるサインツは、アゼルバイジャンとカタールで3位表彰台を獲得し、アメリカGPのスプリントレースでも同じ結果を残している。

    長年メルセデスのエンジンカスタマーであるウィリアムズは、電動化50%、完全持続可能燃料、アクティブエアロダイナミクスの導入など、大規模なルール変更が行われる2026年F1シーズンを以前から重要なターゲットに据えてきた。

    ボウルズは水曜日、一部メディアに対し、ウィリアムズはバルセロナテストに参加すること自体は可能だったが、シーズン開幕に向けたスペアパーツ不足のリスクを負うことになったと語っている。

    ウィリアムズは過去にも、2024年シーズン第3戦オーストラリアGPで、スペアシャシー不足により1台体制での参戦を余儀なくされたことがあった。このレースは、サインツがフェラーリで迎えた最終年に勝利した一戦でもある。

    ボウルズは次のように説明した。

    「バルセロナについて言えば、テストに参加すること自体はできた。シンプルにそれだけだ」

    「参加はできたが、そうするためには、バーレーン、メルボルン、そしてその先に向けたスペア、コンポーネント、アップデートへの影響を完全にひっくり返す必要があった」

    「寒く湿ったバルセロナで走ること、VTT(バーチャル・テスト・トラック)テストを行うこと、スペアの状況、そして率直に言って、シェイクダウンテストで走っても得点は一切ないという点を評価した結果、この決断を下した」

    「我々が正しく準備を整えた状態でバーレーンに臨み、メルボルンに向かうことが最善だという判断について、私は今でも正しいと思っている」

  • ウィリアムズF1、ニューエラと初の公式コレクションを2月11日に発売

    ウィリアムズF1、ニューエラと初の公式コレクションを2月11日に発売

    ウィリアムズF1チームは、2026年シーズンから複数年にわたりニューエラとオフィシャルチームパートナー契約を締結した。その第一弾となる公式コレクションを、2月11日(水・祝)よりニューエラ新宿、ニューエラ銀座、ならびに公式オンラインストアで発売する。

    今回発表されたコレクションは、ウィリアムズF1チームのためにニューエラが手がけた公式ラインアップで、ヘッドウェア、アパレル、アクセサリーで構成される。チームやドライバー、ピットクルーが実際に着用するアイテムに加え、世界中のファンに向けたプロダクトも展開される予定だ。

    なお、店舗によっては一部取り扱いのない商品もあるとしている。

    グランプリ連動の限定モデルも順次展開
    ニューエラは今後、世界各地で開催される2026年F1世界選手権のシーズンを通じ、全24戦のうち一部のグランプリにあわせた限定コレクションを順次発表していく計画を明らかにしている。その一環として、2026年のF1日本グランプリにあわせた限定コレクションも、3月に発売予定とされた。

    ニューエラ ,ウイリアムズ / ウィリアムズ・レーシング

    名門チームとのパートナーシップが示す狙い
    アトラシアン・ウィリアムズF1チームは、1977年の創設以来、コンストラクターズチャンピオンシップ9回を含む数多くのタイトルを獲得してきたF1屈指の名門チームである。現在は競争力の回復とトップ争いへの復帰を長期的な目標に掲げ、チーム体制の強化に取り組んでいる。

    ニューエラはこのパートナーシップを通じて、F1という世界最高峰のモータースポーツの舞台において、機能性とデザイン性を兼ね備えたプロダクトを提供していくとしており、2026年シーズン開幕に向けた両者の取り組みが注目される。

  • ウィリアムズF1、FW48の真相 ボウルズが語る「重量とクラッシュテストの噂」

    ウィリアムズF1、FW48の真相 ボウルズが語る「重量とクラッシュテストの噂」

    ウィリアムズのチーム代表ジェームス・ボウルズは、チームの2026年F1新車FW48が必須のクラッシュテストに失敗したとの見方について言及し、同マシンがいつサーキットに姿を現すのかを明かした。

    グローブを拠点とするウィリアムズは、2025年シーズンの大幅な進歩に加え、新レギュレーションを前に最有力のひとつと評されるメルセデス製パワーユニットを継続使用していることから、2026年のダークホース候補として見られていた。

    しかし今週、非公開で行われているバルセロナテストから撤退することが発表されると、複数の噂が一気に広がった。その多くは、3回のクラッシュテストに失敗したという説や、シャシー重量が目標を大きく超過し、20〜30kg重いとされている点に集中していた。

    メディア対応の場でボウルズは、FW48が来月のバーレーンテストで初走行することを認めるとともに、重量問題については実際に走らせて初めて正確に把握できるものだと示唆した。

    「重量について理解できるのは、バーレーンに行ってからだ」とボウルズは述べた。

    「誰ひとりとして、現時点でそれを正確に把握できる人はいない。適切な形でセンサーを付けず、マシンを完全な状態に組み上げなければならないが、今はそれが存在していないからだ」

    「もし重量目標を超えていることが分かれば、その時点から徹底的に削減するプログラムを進める」

    「だが現時点では、メディアで囁かれていることは、あくまで噂話に過ぎない」

    「分かった段階で、私は皆に説明する。その時は今日ではない」

    ボウルズはまた、クラッシュテストの問題について明確な反論は避けつつも、初期段階のテストで失敗があったことを示唆し、その厳格さに言及した。

    「クラッシュテストは、我々が限られた時間の中で達成できる範囲を、完全に限界まで押し広げている要素のひとつだ」とボウルズは説明した。

    ウィリアムズ・レーシング

    開発やその後のテストには多大なコストが伴うが、ボウルズは、バルセロナテストに参加すること自体は可能だったとしつつも、最終的に見送った判断の背景を明かした。FW48をサクヒールへ空輸する前に、独自のシェイクダウンを行う道を選んだという。

    「やろうと思えばできたが、そうするとバーレーン、メルボルン、さらにその先に向けたスペア、コンポーネント、アップデートへの影響をすべてひっくり返すことになっていた」とボウルズは語った。

    「寒く湿ったバルセロナで走ること、VTTテストを行うこと、そしてスペアの状況を比較評価した結果、率直に言ってシェイクダウンテストで走ることに得られるポイントはゼロだった」

    「だからこそ、その決断を下した。そして、正しい判断だったと今でも思っている。重要なのは、バーレーンにきちんと準備して臨み、さらにメルボルンでも万全の体制を整えることだ」

  • ウィリアムズF1、FW48がクラッシュテスト合格も深刻な重量問題との報道

    ウィリアムズF1、FW48がクラッシュテスト合格も深刻な重量問題との報道

    ウィリアムズは、2026年F1マシンの開発において大きな前進を遂げたものの、依然としてパフォーマンスに影響を及ぼしかねない問題を抱えていると報じられている。

    グローブを拠点とする同チームは金曜日、FW48の開発を継続することに専念するため、今週バルセロナで行われている非公開テストを全日程欠席する決断を下したと発表した。

    その後の報道では、シャシーがFIAの義務付けるクラッシュテストをこれまでに3回不合格となっており、さらに車重が規定値を20〜30kg上回っていると伝えられた。

    これはチームにとって非常に大きな後退となり得る。問題を修正するために必要となる対応が、コストキャップ内の予算に連鎖的な影響を及ぼし、本来であればシーズン後半の開発やアップグレードに充てられるはずだった資金が削られる可能性があるからだ。

    しかし、イタリアの専門メディア『オート・レーサー』からの報道によれば、これらの問題の一部はすでに解決されており、クラッシュテストのひとつを通過したという。

    ウィリアムズ・レーシング

    ウィリアムズは、F1プレシーズンプログラム用のリバリーをファン投票で決める機会を提供するとしているが、その裏では、クラッシュテストの不合格と重量超過により、FW48の開発に立ち戻らざるを得ない状況に置かれていた。

    それでもなお、重量の問題は解消されていないとされており、チームは次回のバーレーンでのテストスケジュールを見据え、この点への対応を最優先課題としているとみられる。

    今回の撤退と、その原因が明らかになったことは、チームにとって大きな打撃となった。新レギュレーション初年度を前に、ウィリアムズは一部の関係者の間で「ダークホース」になり得る存在と見られていたからだ。

    ウィリアムズは2025年シーズンにおいて、数年ぶりに目覚ましい成績を残した。アレクサンダー・アルボンとカルロス・サインツJr.の両名が安定してポイントを獲得し、コンストラクターズ選手権では5位でシーズンを終えている。

  • ウィリアムズF1、スパルコと再タッグ 2026年に公式レースウェア供給

    ウィリアムズF1、スパルコと再タッグ 2026年に公式レースウェア供給

    ウィリアムズF1チームは、2026年以降の公式レースウェアおよびテクニカルアパレル・サプライヤーとして、スパルコを迎えることを発表した。新たな契約により、ドライバー用レーススーツからメカニックのオーバーオールまで、チームの公式装備はスパルコが提供する。

    このパートナーシップは、F1で数々の成功を収めてきた両者の歴史を再び結び直すものだ。

    ウィリアムズは1992年にナイジェル・マンセル、1996年にデイモン・ヒル、1997年にジャック・ヴィルヌーヴがドライバーズタイトルを獲得しており、いずれもスパルコのレーススーツを着用していた。

    2026年シーズンに向けて、現行ドライバーであるアレクサンダー・アルボンとカルロス・サインツがスパルコとの新章をスタートさせる。供給対象はF1チーム本体にとどまらず、F1アカデミー、ウィリアムズF1ドライバー・アカデミー、ウィリアムズ・ヘリテージ、さらにはシムレーシングのドライバーまで含まれ、モータースポーツのあらゆる階層で高性能を追求する両組織の姿勢を示している。

    「アトラシアン・ウィリアムズF1チームは、F1の新レギュレーション時代を迎えるにあたり、レースウェアおよびテクニカルアパレル・サプライヤーとしてスパルコを温かく迎える」とルーク・ティミンズは語った。

    「スパルコはウィリアムズの歴史の一部であり、彼らとともに次のパフォーマンスの段階へ進むことを楽しみにしている」

    ウィリアムズ・レーシング

    一方、スパルコの会長兼CEOであるアルディーノ・ベラッツィーニも、両者の再結集に強い意味を見出している。

    「アトラシアン・ウィリアムズF1チームとスパルコは、F1でチャンピオンを獲得してきた共通の遺産を持っている。このパートナーシップの更新は、両ブランドを形作った章への回帰だ」

    「これは過去への回顧ではなく、次に向けた復帰でもある。我々は新たな専門性、先進素材、そしてより規律的で測定可能なパフォーマンスアプローチを持ち込む」

    「チームがF1の新レギュレーション時代に入るなか、世界最高水準のモータースポーツに向けて開発されたテクニカル装備として、我々の経験をドライバーとチームにもたらせることを誇りに思う」

  • アレクサンダー・アルボン、ウィリアムズF1テスト不参加も「前だけを見ている」

    アレクサンダー・アルボン、ウィリアムズF1テスト不参加も「前だけを見ている」

    ウィリアムズF1チームは、2026年F1レギュレーション下で最初に予定されていたバルセロナでのシェイクダウンテストに参加しない決断を下した。多くのチームが週の後半から合流する形で3日間の走行枠を消化する一方、ウィリアムズはカタルーニャ・サーキットに姿を見せない。

    この判断は、マシンの重量超過やFIAの義務クラッシュテスト不合格といった未確認情報が流れた直後のものだったが、チームは公式には否定も肯定もしていない。

    いずれにしても、2026年の大幅な技術刷新を迎えるにあたり、開幕時点で万全の準備を整えることが各チームにとって最重要課題となっている。

    ウィリアムズは、バルセロナでの走行を見送り、その分の時間とリソースをマシン開発に集中させる方針を選択した。狙いは、2月に予定されているバーレーンでの公式プレシーズンテストに向けて、より完成度の高い状態で臨むことにある。

    チームは声明で次のように説明している。

    「アトラシアン・ウィリアムズF1チームは、FW48プログラムの遅れを受け、最大限のマシンパフォーマンスを追求し続けるため、来週のバルセロナ・シェイクダウンテストに参加しない決定を下した。」

    「チームは代わりに、2026年型マシンを用いたVTT(バーチャル・テスト・トラック)プログラムを含む一連のテストを来週実施し、バーレーンでの最初の公式テストおよびメルボルンでの開幕戦に備える。」

    「今後数週間で再び走行できることを楽しみにしている。引き続き支えてくれているファンの皆さんに感謝したい。2026年には、ともに楽しみにできることがたくさんある。」

    ウィリアムズ・レーシング

    バルセロナでの最初のプレシーズン走行を欠席することで、ウィリアムズのファン、そしてドライバーのアレクサンダー・アルボンも、マシンが実際に走る姿を見るまでしばらく待つことになる。しかし当の本人は、この決断を前向きに受け止めている。

    アルボンはインスタグラムで次のように投稿した。

    「こういう形でシーズンを始めたかったわけじゃない。でも、限界までプッシュしていれば、こういうことも起こり得る。」

    「前だけを見ている。」

    2026年型マシンのパフォーマンス最大化を最優先した今回の判断は、短期的には不安材料を生む一方で、長期的な競争力を見据えた戦略的な選択でもある。ウィリアムズが次に姿を現すのは、バーレーンでの公式テストとなる見込みだ。

  • ウィリアムズF1、FW48のノーズコーンがFIAクラッシュテスト不合格

    ウィリアムズF1、FW48のノーズコーンがFIAクラッシュテスト不合格

    ウィリアムズF1チームの内部では、2026年F1バルセロナテストを欠席するという決定に対し、大きな驚きはなかったという。

    チームは、2026年F1レギュレーションに対応したアレクサンダー・アルボンとカルロス・サインツJr.のマシンが「遅延している」ことを理由に、来週行われる公式バルセロナ・シェイクダウンへの不参加を正式に発表した。

    2026年シーズン最初の公式走行となるこのテストは、1月26日から30日にかけてアウトドローモ・デ・バルセロナ=カタルーニャで実施される。各チームは5日間のうち3日間しか走行できない規定となっており、すでにマクラーレンとフェラーリが初日の走行を見送ることを明らかにしている。

    ウィリアムズF1チームは、バルセロナでの走行に代わり、グローブのファクトリーで独自テストを行う予定だ。これにより、アルボンとサインツJr.は、2月11日から13日にバーレーンで行われる最初の公式プレシーズンテストまで、新車を実戦で走らせる機会を失うことになる。

    当初、FW48プロジェクトの遅れを受け、2026年仕様シャシーが重量過多ではないかとの懸念がパドック内で広がった。しかし、ブラジル版モータースポーツ・ドットコムによれば、最大の問題はシャシーではなく、ノーズコーンにあるという。

    報道によると、2026年F1レギュレーションで義務付けられた二段構造のノーズコーンが、FIAのフロント衝突試験に不合格となった。新規定では、初期衝突後も少なくとも150ミリの構造が保持されることが求められており、試験は秒速17メートル(約38マイル)と秒速14メートル(約31マイル)で実施され、最大40Gの衝撃が加えられる。

    このノーズコーンが承認されない限り、ウィリアムズF1チームはサーキット走行を行うことができない。そのため、チームは来週バルセロナに向かう代わりに、ファクトリー内で一連の検証作業を行う方針だ。

    ウィリアムズ・レーシング

    こうした状況について、グローブのスタッフの間では「大きな驚きはなかった」と伝えられている。FW48計画が「かなり前から」スケジュール遅延に陥っていることは、内部では周知の事実だったという。

    バルセロナ・シェイクダウンを欠席することで、ウィリアムズF1チームは2026年シーズン序盤に不利な立場に置かれる可能性がある。ライバルたちが新世代パワーユニットのエネルギーマネジメント理解を深めていく中、アルボンとサインツJr.はその初期データを得られないままバーレーンテストを迎えることになる。

    2026年F1レギュレーションでは、電動パワーの比率が従来の20%から、内燃機関とほぼ50対50にまで引き上げられており、序盤の理解度がシーズン全体に大きな影響を及ぼすことが予想されている。

    Source: F1 OVERSTEER

  • ウィリアムズF1に何が起きた? 2026年F1マシン遅延でテスト欠席

    ウィリアムズF1に何が起きた? 2026年F1マシン遅延でテスト欠席

    ウィリアムズF1に、2026年F1シーズンを前に早くも想定外の事態が起きた。新レギュレーション下で投入するFW48の開発遅延により、来週行われるバルセロナでの非公開テストを完全に欠席することが決まった。全10チームが集結する最初の重要な走行機会を逃すのは、今季の準備において大きな痛手となる。

    声明では「最大限のパフォーマンスを追求する中での遅延」と説明されているが、具体的な原因は明かされていない。

    なぜウィリアムズF1は走れなかったのか。このテスト欠席が2026年シーズンにどのような影響を及ぼすのか。現時点で分かっている情報を整理する。

    何が起きたのか
    ウィリアムズが発表した短い声明では、テスト欠席の正確な原因は明示されていない。ただ、マシン製作プログラムが何らかの形で中断されたことは事実だ。

    シャシー自体が完成していないのではないかという見方もあったが、The Raceの理解ではそうではなく、必要な要件はすでにすべてクリアしているという。

    ただし、その工程が当初の想定より時間を要した可能性は残る。クラッシュテストの失敗、あるいはチーム自身が設計上の問題を発見した場合、修正には数週間単位の追加開発や製造作業が必要になる。

    ウィリアムズは非常に早い段階から2026年型マシンに設計の重点を移し、初期仕様も早期に確定させる計画だった。まさに今回のような事態を避けるためである。

    そのため、今回の遅延は単なる計画不足や設備の問題ではなく、サプライヤーや生産トラブルが原因でもないと理解されている。

    問題は、モノコックやサスペンションといったマシンの中核となるアーキテクチャに関わる部分にあり、性能を追求する中で当初想定した設計を成立させるための追加対応が必要になった可能性が高い。

    対応しきれなかった2026年F1レギュレーションの難易度
    今回のレギュレーション変更は、エンジンが重くなる一方で最低重量が30kg削減されるなど、車体とパワーユニットの両面で、F1史上でも最大級の刷新と評されている。

    開発自体が極めて過酷であるだけでなく、生産・製造能力にも大きな負荷がかかり、FIAは2026年に向けてホモロゲーション試験の要求水準も引き上げている。

    決められた期限内に、軽量でありながら規定を満たすパッケージを完成させるのは容易ではない。
    今季はスペイン1回、バーレーン2回の計3回のテストが組まれており、その都合からバルセロナテストは1月開催となった。

    この異例の早さが、すべての主要な締め切りを前倒しし、冬の準備期間を大きく圧縮する結果となった。

    ウィリアムズは2年前にも生産能力の遅れを経験しており、現在エンジニアリング部門を統括するマット・ハーマンは、同様のシャシー製作問題を抱えたアルピーヌ時代を知る人物でもある。クラッシュテストと厳しい性能目標を同時に満たす難しさは、チームにとって未知の問題ではない。

    それでも、同じメルセデスPUを使用するアルピーヌF1を含め、他チームがこのハードルを越えていることを考えれば、今回の問題はウィリアムズ自身の判断や見積もりに起因するものだと見られている。

    なぜテストを完全欠席する判断に至ったのか
    今回の決断で最も象徴的なのは、ウィリアムズがテストの一部参加すら選ばなかった点だ。

    小規模な遅れや物流上の問題であれば、遅れて現地入りし、途中から走行する選択肢もあったはずである。テストは5日間にわたって行われるが、各チームの走行は3日間に制限されているため、水曜日から参加しても最大限の走行時間は確保できた。

    それでもウィリアムズは、その選択肢を取らなかった。

    中途半端な準備状態でのテスト参加や、妥協した仕様でマシンを走らせることを避ける判断を下した形だ。

    月曜午前9時から走行を開始するチームがある一方で、アウディF1は1月9日、キャデラックF1は1月16日にすでに新車を走らせている。

    それと比較すると、ウィリアムズは少なくとも数日、場合によってはそれ以上、スケジュールから後れを取っている状況だ。

    バーチャルテストという代替策
    この後退を少しでも緩和するため、ウィリアムズはバルセロナでの実走に代わり、包括的なバーチャルトラックテストを実施する計画だ。

    これは通常のダイノテスト以上に実走に近い形で、実際のシャシー、エンジン、ギアボックスを接続し、高負荷のプログラムを実行するものとなる。詳細なランプランが組まれ、今週末から複数日にわたって行われる見込みだ。

    すでにファクトリーでの火入れは完了しており、マシンとエンジンはリグ上で広範な走行が可能な状態にある。

    一方で、これは実走前に必要な検証作業を、完成の遅れによって十分に行えなかったことを意味している。シミュレーターとの連携が行われるかは不明だが、既存のシム作業以上の成果をもたらすかは未知数だ。

    ウィリアムズ・レーシング

    過去の“冬の失敗”との比較
    ウィリアムズが深刻に準備を妨げられる冬を迎えるのは、過去8シーズンでこれが3度目となる。

    2019年は最初のプレシーズンテストの2日半を欠場。

    2024年は生産問題により出遅れ、テストには参加したもののパーツ不足と重量超過に苦しみ、その影響がシーズンを通して尾を引いた。

    今回の状況は、これらと比較されがちだが、2019年ほど深刻ではない。当時はテスト日数自体が少なく、マシンの競争力も極めて低く、違法パーツを抱えた状態でシーズンを迎えていた。

    2024年とも性質は異なる。あの年はツールや手法全体に問題があったが、今回は特定の要因が計画全体を押し戻したという見方が強い。

    バルセロナを完全に見送った判断も、2月11日から始まるバーレーンテストで立て直すことを最優先した結果であり、準備不足のまま走行するより合理的だと考えられている。

    それでも、ウィリアムズが2026年シーズンに向けて明確に後手に回っていることは否定できない。

    計画はどこまで狂ったのか
    声明で「遅延」と明言した点は、問題を正面から認めた姿勢とも言えるが、バルセロナテストが当初から任意扱いだったわけではない。

    チーム代表のジェームス・ボウルズは、2024年の二の舞は避けると繰り返し強調してきた。バルセロナ以前から十分な走行距離を確保し、準備を万全に整える計画だった。

    テスト用の特別リバリーをファン投票で決定する企画まで行っていたことからも、同テストへの参加は前提条件だったことが分かる。

    2025年にコンストラクターズ5位、2度の表彰台を獲得した流れを土台に、さらなる前進を目指すはずだっただけに、この後退は決して小さくない。

    今後、より詳細な説明では「高い目標設定」や「パフォーマンス追求の代償」が強調される可能性もある。しかし、それはクリスマス前に語られていた「余裕を持った準備」という物語とは必ずしも一致しない。

    ジェームス・ボウルズが、この大きな打撃をどのように説明するのかが注目される。

  • ウィリアムズF1、2026年F1バルセロナテスト欠席を発表 新車開発遅れで決断

    ウィリアムズF1、2026年F1バルセロナテスト欠席を発表 新車開発遅れで決断

    ウィリアムズF1は、2026年F1シーズン開幕前に行われる最初の公式テストとなるバルセロナでのプレシーズンテストに参加しないことを明らかにした。新レギュレーション下で開発が進む2026年F1マシンの準備が遅れていることが、その理由だ。

    2026年F1は、アクティブエアロの導入や内燃機関と電動出力がおよそ50:50となる新世代パワーユニットなど、大幅な技術刷新とともに新時代を迎える。

    各チームがその難易度の高さを認める中、ウィリアムズは新車FW48の開発スケジュールが後ろ倒しとなり、アレクサンダー・アルボンとカルロス・サインツJr.はいずれも1月26日から30日にかけて行われるバルセロナテストを走行しないことになった。5日間のうち、各チームに許される走行日は3日間とされている。

    「ウィリアムズF1チームは、FW48プログラムの遅れを受け、来週バルセロナで実施されるシェイクダウンテストに参加しない決定を下した。最大限のマシンパフォーマンスを追求するためだ」と、グローブを拠点とするチームは声明で述べている。

    「その代わりとして、来週は2026年F1マシンを用いたVTT(バーチャル・テスト・トラック)プログラムを含む一連のテストを実施し、バーレーンでの最初の公式テスト、そしてメルボルンでの開幕戦に備える」

    さらに声明は、「今後数週間でサーキットに戻ることを楽しみにしている。日頃から支えてくれているファンの皆さんに感謝したい。2026年には多くの楽しみが待っている」と続けている。

    ウィリアムズ・レーシング

    プレシーズンテスト欠席という状況は、財政難に苦しんでいた2019年シーズン前を想起させる。当時のウィリアムズは、予定していた自前のシェイクダウンに加え、バルセロナでの合同テスト最初の2日間を欠席し、残り2日間で限られた走行しか行えなかった。

    ただし、現在の背景は大きく異なる。チームはドリルトン・キャピタルのもとで安定した資金を得ており、2019年当時のような大規模なレギュレーション変更も存在しなかった。それでも、2026年F1レギュレーションの変革規模を考えれば、準備の遅れが与える影響は小さくない。

    なお、2回目のプレシーズンテストは2月11日から13日にかけてバーレーンで開催される予定で、ウィリアムズにはその期限までに態勢を整えるための時間は残されている。

  • ウィリアムズF1、2026年F1マシン『FW48』のファイアアップを完了

    ウィリアムズF1、2026年F1マシン『FW48』のファイアアップを完了

    ウィリアムズF1は、2026年F1シーズンに向けた新車FW48のファイアアップを完了した。来週に迫るバルセロナでのプレシーズンテストを前に、長らく待たれていた節目の工程を終えた形だ。FW48は、テスト初走行では暫定カラーリングで登場する予定となっている。

    グローブのファクトリーで実施された今回のファイアアップにより、ウィリアムズF1はプレシーズンにおける象徴的な関門をひとつ越えた。

    今冬、この工程がまだ行われていなかったのは同チームのみで、他チームの多くは前年末までに先行して初回始動を済ませていた。

    ジェームス・ボウルズ率いるチームにとって、この冬は特別な意味を持つ期間でもあった。2026年F1レギュレーションを見据え、ここ数シーズンにわたって進めてきた組織改革と体制刷新の成果を、いよいよ本格的に結実させる年だからだ。

    実際、ウィリアムズF1は2025年の早い段階から、いち早く2026年プロジェクトへリソースを振り向けたチームのひとつだった。FW47がシーズン序盤から競争力を発揮したことで、開発を必要最小限に抑えても戦力を維持できるという判断が可能になった。この想定外の余裕が、長期的視点での決断を後押しした。

    その結果、シーズン前半に積み上げた安定したポイントによって、ウィリアムズF1はコンストラクターズランキング5位を早々に確定させることに成功。さらにシーズン終盤にはカルロス・サインツが2度の表彰台を獲得し、その順位を確固たるものにした。

    成長を示した2025年を経て、チームの視線はすでに次の段階へと向けられている。目標は、後方を気にすることなく、常に上位を見据えて戦うことだ。

    バルセロナでのテストでは、オンライン投票でファンが選んだ暫定カラーリングをまとってFW48が走行する予定となっている。正式なマシン発表は、2月初旬に予定されている。