カテゴリー: WEC (FIA世界耐久選手権)

  • トヨタ WEC第5戦サンパウロ6時間で平川亮の8号車が今季初勝利!

    トヨタ WEC第5戦サンパウロ6時間で平川亮の8号車が今季初勝利!

    7月14日(日)、ブラジル・サンパウロのインテルラゴス・サーキットでFIA世界耐久選手権(WEC)第5戦サンパウロ6時間レースが行われ、2番手からスタートした8号車が今季初勝利。ポールポジションからスタートを切った7号車はトラブルに見舞われ、一時最後尾近くまで後退するも、見事な追い上げを見せ4位でチェッカー。2台揃っての上位入賞でマニュファクチャラーズチャンピオン争いでも前進した。

    2012年にトヨタがハイブリッドのレースカーによる初優勝を飾ったこの地で、ディフェンディングチャンピオンのセバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮のGR010 HYBRID 8号車は、7万3千人ものブラジルのファンの皆様の歓声を背に、今季初勝利のチェッカーを受けた。

    小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ニック・デ・フリースのGR010 HYBRID 7号車は、ポールポジションスタートから勝利を目指し序盤戦は首位を守ったが、技術的なトラブルによる長いピット作業で順位を落とすこととなった。しかし、レース後半に素晴らしい追い上げを見せて4位でフィニッシュ。貴重な12ポイントを獲得した。

    完璧なドライビング、的確なタイヤ戦略とチームワークで、TGRは今季2勝目を手にし、厳しい戦いの中で可能な限り最大のポイントを獲得。マニュファクチャラーズチャンピオン争いで、首位のポルシェに4ポイント差まで迫り、残り3戦での逆転を目指すことになる。

    この週末では最も暖かい気候の下、TGRの2台のGR010 HYBRIDは、昨年11月のバーレーン戦以来となるグリッド最前列独占スタートから、序盤戦をリードした。ポールポジションからスタートした7号車のコンウェイは、クリーンなスタートを決めると、バトルを展開する後続との差を広げていった。2番手グリッドの8号車ハートレーは、スタート直後の1コーナーでコースオフを喫するも、2位のポジションを守り、後続勢の追撃を抑える役割となった。

    タイヤの摩耗が激しいインテルラゴスの路面で、路面温度も上昇する難コンディションでもコンウェイはミディアムタイヤを温存しながら、狭く追い抜きの難しいコースで周回遅れをかわして着実な周回を重ねていった。スタートから1時間を経過した時点で、7号車は2位の8号車に11秒差をつけ、8号車のハートレーは後続のポルシェ5号車を抑えて2位のポジションを守り続けた。

    最初の90分間、首位の7号車は余裕を持ってレースをコントロールしていたが、フルコースイエロー時の速度違反でドライブスルーペナルティを科され、アドバンテージは帳消しとなってしまった。さらに、2時間を過ぎたところでトラブルに見舞われ、燃料系に関するコントロールユニットの修復のために長いピット作業を余儀なくされた。7号車はデ・フリースへと交代し、18番手とほぼ最後尾まで順位を落としてコースに復帰することとなった。

    この7号車のトラブルにより、チームの勝利への挑戦権は8号車へと託された。平川へとドライバーチェンジしたばかりの8号車はすぐに首位に浮上すると、レース折り返しの時点で2位以下との差を30秒まで拡大。平川は次のピットでタイヤを右側のみ新品に交換し、タイヤ温度と摩耗をコントロールする戦略をとった。

    インテルラゴスで初レースながら素晴らしいペースでの走行を見せた8号車の平川は、2位との差を40秒以上に広げ、最後の2時間を担当するブエミへと交代した。7号車もデ・フリースの健闘により順位を取り戻し、小林へと最後の2スティントを託した。

    ブエミは安定したペースで周回を重ねて首位を堅守。2位以下に大きく差を広げたまま残り1時間で最後のピットストップを終えると、2位のポルシェ6号車に1分8秒差をつけてトップでチェッカーを受けた。7号車は小林が猛烈な追い上げを見せ、フェラーリ51号車に猛追。チェッカーまで残り5分というところで息を飲むようなオーバーテイクを見せ、4位へ浮上しチェッカーを受けた。

    南米大陸での実り多いレースを終えたTGRは、チャンピオン防衛を目指し、次戦の舞台となる米国テキサス州オースティンへ向かう。サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で行われる第6戦ローンスター・ル・マンは、9月1日(日)に決勝レースが行われる。

    トヨタ 2024年WEC第5戦サンパウロ6時間 決勝

    豊田章男(TOYOTA GAZOO Racingチームオーナー)
    セブ、ブレンドン、亮、そして8号車のみんな、優勝おめでとう!

    ル・マンの悔しさをみんながモチベーションに変えて臨んでくれたレース。WECチームだけでなくTOYOTA GAZOO Racingみんなが抱いた悔しさをしっかり晴らしてくれました。ありがとう!

    7号車のみんなは、まだ悔しさから抜け出せていないかもしれません。しかし17位まで沈みながらも4位までポジションをあげてくれた走りは最高でした。

    特に最後の可夢偉のオーバーテイクは本当に素晴らしかった!

    ドライバーとしての意地、プリンシパルとしての責任感、エンターテイナーとしての底知れぬ才能、そして波乱ばかりを引き寄せる数奇な運命!そんな可夢偉と7号車を本当に、かわいく思っています。少し自分と似てるところがあるからかな…。

    実は、今回のブラジルの結果を、モリゾウはいつも以上にうれしく思っています。そこには、ル・マンの雪辱だけでなく、他にもいくつかの理由があるからです。

    ひとつはマイクの復帰。ル・マンの欠場は本当に残念だったけど、無事に戻ってきてくれて本当にうれしかった。まだ完治じゃないそうですが、しっかり治して次のレースもよろしく頼みます。

    一方、マイク復帰によってホセが7号車で地元南米を走れなかったのは少し残念でした。10年ぶりの南米でのレース、ホセ自身も本当に走りたかったのだろうと思います。そんな中でもホセはわざわざTOYOTA GAZOO Racingに顔を出してくれました。そして地元ブラジルの応援団を盛り上げてくれました。底抜けに明るいホセがファミリーでいてくれることのありがたさを改めて実感しています。

    そして、8号車のエンジニアとしてドライバーと共に表彰台に立ってくれたライアン。初の表彰台おめでとう!彼は、ル・マンの後、休みも取らずに来日し、スーパーフォーミュラのエンジニアもしてくれていました。彼の存在がWECチームと私の距離をさらに近づけてくれています。日本との行き来は大変だと思いますが、これからもよろしく頼みます。

    最後に、ブラジルの大応援団。10年ぶりのブラジル開催にトヨタの仲間たちがサーキットに大集結してくれました。南米は距離もあって私自身なかなか行くことができません。それなのに南米の仲間たちの温かさを感じることがよくあります。AkioでなくMorizoと呼んでくれる仲間たちです。今回、この仲間たちの応援が8号車の優勝や7号車の驚異の追い上げの力になっていたことは間違いありません。ブラジルの仲間たち、熱い応援を本当にありがとう!

    距離の離れたところで行われたレースでしたが、不思議とチームのすぐそばで戦えたような気持ちになるレースでした。可夢偉がつくってくれているこのチームと、チャンピオンを目指して、これからも“すぐそば”で戦っていきたいと思います。

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    チームにとって、間違いなく我々のための一週間でした。我々は予選で2台揃っていい走りを見せ、決勝でも2台共に本当に速かったですし、タイヤ摩耗のコントロールもとても上手くいきました。優勝した8号車を祝福します。素晴らしい走りでした。7号車にも勝てる力はありましたが、残念ながらトラブルに見舞われ、ピットでの修復でタイムを失いました。厳しい状況でしたが、最後まで諦めずに追い上げを続け、4位という結果は今日のレースでは現実的に可能な最善の結果だったと思います。最高の仕事で支えてくれたチームの皆に感謝します。今日我々のクルマに起こったことを分析し、次戦はもっと強くなって戻って来ます。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー)
    我々のGR010 HYBRIDは、今日一日を通してとても強かったです。私がフルコースイエローでの手順を誤り、僅かに規定のスピードを超えてしまったことでペナルティを科されましたが、その後首位に復帰することはできました。あの時点ではタイヤの状態も非常に良く、順調だと思っていました。しかし私のスティントの終盤、トラブルが発生し、修復のために時間を費やし、大きく順位を落とすこととなってしまいました。可夢偉とニックの懸命な追い上げにより4位まで挽回してフィニッシュすることができました。あの状況からの挽回という意味ではこれ以上の結果はないと思いますが、残念ながら勝利は逃してしまった気分です。

    ニック・デ・フリース(7号車 ドライバー)
    全体を通して見れば、非常にポジティブな週末だったと思います。パフォーマンスは素晴らしかったですし、チームも最高の仕事をしてくれました。可夢偉は予選でポールを獲得し、全てが順調に見えました。残念ながら、技術的なトラブルにより望んでいた結果は得られませんでした。悔しいです。とは言え、我々はほぼ最後尾から4位まで順位を取り戻すという素晴らしいリカバリーを果たしました。優勝できなかったのは残念ですが、チームとして8号車が優勝したことは本当に良かったです。

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー)
    我々8号車にとって、今季初勝利を上げることができて最高の一日になりました。素晴らしいGR010 HYBRIDと、優れたタイヤマネージメントが勝因です。特に決勝レースを通してミディアムタイヤを使えたことが、良いペースを保つのに大いに役立ちました。今季はシーズン序盤が厳しいスタートになっただけに、ようやくトラブル無くレースウィークを戦い抜くことができて嬉しいです。予選で1-2という最高の結果を得られましたが、7号車は不運なトラブルに見舞われてしまいました。彼らは本当に速く、もっと良い結果を得られたでしょう。マニュファクチャラーズ選手権で多くのポイントを獲得できたので、次戦もこの勢いで頑張ります。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    今季初勝利を飾れて最高の気分です。8号車は今季ここまであまり良いシーズンを送ってこなかったので、この勝利は本当に嬉しいです。7号車も素晴らしいレースでした。今日の彼らは本当に速かったので、残念に思っています。私のスティント序盤、スタートはタイヤの摩耗が激しく、簡単ではありませんでしたが、それを克服して、クリーンで良いレースが戦えました。優勝できたということは非常に大きいです。マニュファクチャラーズ選手権争いにおいても良いポイントが獲得できたので、次戦にもこの勢いを活かしていきたいと思います。

    平川亮(8号車 ドライバー)
    今季初の勝利を手にできて本当に嬉しいです。我々が最後に勝った昨年のバーレーンからずいぶん間が空いてしまいましたが、決して諦めることなく努力を続けてきました。7号車は本当に速かっただけに、結果は残念です。マニュファクチャラーズ選手権争いにおいても、チームにとっては今日の勝利は大きかったと思います。今季も残り3戦、チャンピオンを目指してプッシュを続けます。私個人としては、初めてのブラジルでのレースでしたが、本当に楽しむことができました。週末を通して応援してくれたファンの皆様と、多大なる努力で支えてくれたチームの全員に感謝します。今季の残り3戦もチャンピオンへ向けてプッシュを続けます。

  • ミック・シューマッハ F1とル・マン24時間には「奇妙な違い」

    ミック・シューマッハ F1とル・マン24時間には「奇妙な違い」

    ミック・シューマッハは、ル・マン24時間レースへのデビューを前に、F1との「奇妙な」違いを強調した。

    元F1ドライバーのミック・シューマッハは、今週末、今年WECで参戦しているアルピーヌからル・マン24時間レースにデビューする。ル・マンでのレースは、象徴的なレースに向けて行われるすべてのテストやメディア業務により、「10日間のマラソン」となる。

    2024年までのミック・シューマッハのキャリアは、すべてシングルシーターでのものだったため、WECへの転向は彼にとって大きな転換となった。しかし、今週末、伝説のサルト・サーキットでレースを戦うことを彼は待ちきれないでいる。

    「そうだね、実際、少し奇妙なコンセプトだと感じている」とミック・シューマッハはRacingNews365に語った。

    「なぜなら、この一回限りのイベントでは、誰もがただそれに向けて準備していて、他のレースはむしろそれに向けたウォーミングアップのようなものだからだ」

    「でも、素晴らしいレースだと思う。僕にとっては初めての経験だし、すべてが初めての体験だ。レースに情熱を傾ける人たちがここにいることがよくわかる。それは見ていてとても嬉しいことだ」

    「だから、個人的にはレースに参加できることにとても興奮しているし、どんな気分になるか見てみたいと思っている。24時間緊張しっぱなしなのは確かだ。これまでで一番長い時間になるだろう。だから、とても楽しみだ。」

    「比較できない」
    当然、メルセデスF1のテストドライバーとしてF1マシンを運転する方法と、アルピーヌのWECハイパーカーを運転する方法には大きな違いがある。

    明らかに、この2つのカテゴリーは似ておらず、シューマッハも比較できないと考えている。

    それにもかかわらず、彼は異なるマシンを乗りこなすことに問題を感じていない。それは今年培ったスキルだ。

    「2つの異なる選手権という意味では比較できない。そういうものだから、私もそう捉えている」と元ハースのF1ドライバーは付け加えた。

    「だから、例えばテストでF1マシンに乗る時は、2つのカテゴリーを完全に切り離して考えることができる」

  • トヨタ 2024年ル・マン24時間レース テストデーレポート

    トヨタ 2024年ル・マン24時間レース テストデーレポート

    TOYOTA GAZOO Racing(TGR)は、6月9日(日)に行われた2024年シーズンFIA世界耐久選手権(WEC)第4戦ル・マン24時間レースのテストデーに参加し、1週間後に控えるシーズン最大のイベントへ向け更なる準備を進めた。世界チャンピオンとして直近の6戦中5戦でル・マン優勝を誇るTGRは、アルピーヌ、BMW、キャデラック、フェラーリ、イソッタ・フラスキーニ、ランボルギーニ、プジョー、そしてポルシェと共に、ル・マンでのトップカテゴリー参戦数が今世紀最多となる23台のハイパーカーの一員として、今年初めてサルト・サーキットを走行した。

    負傷したマイク・コンウェイに代わって出場することとなったホセ・マリア・ロペスにとっては、GR010 HYBRID 7号車で今季初となる走行を行った。テストドライバーの宮田莉朋も、初めてのサルト・サーキットでハイパーカーでの走行機会を得て、経験を積んだ。本戦にエントリーしている6名のドライバー全員が、次の週末の決勝レース出場資格を得るために義務づけられている10周(うち5周の計測ラップ)を走行した。

    セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮のGR010 HYBRID 8号車は、3分27秒615のベストタイムで、この日3番手。小林可夢偉、ニック・デ・フリースとホセ・マリア・ロペスのGR010 HYBRID 7号車はこの日の総合で9番手となった。2台のGR010 HYBRIDはこの日合計144周(1962km)を走破し、レースウィークへ向けた準備に大きく貢献するデータを収集した。

    1周13.626kmのサルト・サーキットは、その一部で公道を使用しているため、レースウィークの前にフルコースを走ることができるのは、この日3時間ずつ2回走行するテストセッションが唯一の機会となる。好天に恵まれ、暖かな気候の下で午前10時に最初のセッションが開始され、7号車は小林、8号車はブエミのドライブで2台のGR010 HYBRIDが2024年初めてのサルト・サーキットでの走行に向かった。

    約10分後には、8号車は宮田へとドライバー交代。今大会LMP2クラスのCOOL Racingから出場する宮田は、5周のみだったがGR010 HYBRIDで走行し、ル・マンでのハイパーカー初走行を果たしたあと、COOL Racingへと戻った。

    このテスト走行1回目のセッションでは、メカニカルなセットアップの比較に重点が置かれた。赤旗や長いセーフティカー導入などによって中断も多かったこのセッションでは、序盤の赤旗中断からの再開でコースが空いているタイミングに、小林がトップタイムをマークした。8号車はブエミのアタックしたタイムで6番手となった。

    2時間半のインターバルを経て、午後3時半からテスト走行2回目が開始。このセッションでは2台共にセットアップの分析を継続すると共に、ミディアムとソフトの、2種類のタイヤコンパウンドをテストし、性能と摩耗について比較を行った。このセッションでは序盤にハートレーがマークしたタイムが8号車にとってこの日最速となり、3番手。7号車は10番手で終えた。

    計6時間のテスト走行を終え、ドライバーとエンジニアは、12日(水)午後に開始される公式練習走行へ向け、次の数日間は車両セットアップの最適化作業を行うことになる。この12日の2回の練習走行の間に挟まれる形で1時間の予選が行われ、この予選上位8台が13日(木)のハイパーポールに進出。このハイパーポールで決勝のスターティンググリッドが決定される。24時間の長い決勝レースは15日(土)午後4時(日本時間午後11時)にスタートが切られる。

    レースとは別に、11日(火)よりサーキット内には、水素ビレッジでGR H2レーシングコンセプトをはじめとする水素社会へ向けた最新技術が展示される他、マニュファクチャラーズビレッジでは様々なモータースポーツ車両やグッズショップなどが設置されるなど、TGRのファンの皆様へ向けたアクティビティがオープンする。

    2024年 ル・マン24時間レース トヨタ

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    ル・マンに戻り、再びこのコースを走れることができ楽しかったです。ここへ戻ってくるのはいつでも最高です。我々はクルマの適切なバランスを見出すことに専念しました。ここは特に周回を重ねるごとにコースのコンディションが変わっていくので、良いセットアップを見出すのは簡単ではありませんでした。更にスピードを増すためにすべきことをまとめ、次の週末へ向けてもっと良くなるよう頑張ります。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車 ドライバー)
    テスト初日が終わりましたが、またGR010 HYBRIDに戻れて本当に嬉しいです。チームメンバーみんなも、クルマもよく知っているので、まるで、ずっと変わらず同じ家に居たような感覚でした。分析すべき大量のデータがありますが、これからの数日、その全てのデータを確認するという最も重要な作業が待っています。順調なスタートを切ることができ、チームの働きにはとても満足しています。

    ニック・デ・フリース(7号車 ドライバー)
    私にとってハイパーカーでのル・マン初走行でしたが、本当に最高でした。ここル・マンでの自分自身の基準を見出し、リズムをつかむのに数周かかりました。自分の走りには満足しています。今日のように、時間が限られ、3人のドライバーでシェアしながら1周の長いコースを走らなくてはならないという状況では、当然ながら走れる時間はそれほど多くありません。ハイパーカー間の戦いは非常に接近していますが、次の週末になればそれも明らかになるでしょう。今から楽しみです。

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー)
    ル・マンに戻ってくるのは、いつだってとても素晴らしい気分です。今日は天候にも恵まれました。レースウィークを通してそうなるとは限りませんが、私自身はかなりの周回を走ることができました。私はテスト走行1回目の最初と、2回目の最後に走行したので、路面コンディションが大きく向上したことを確認できました。クルマの感触はとても良く、今日の走行には満足しています。これから得られたデータを分析し、水曜日までに改善できる点を探っていくことになります。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    ル・マンに戻って来られて本当に嬉しいです。毎年、ここに戻ってくると最高の気分で、まるで家に帰ってきたかのようです。今日は大きなトラブルも無く,スムーズな一日で、予定していたプログラムの大半をこなすことができました。何度か赤旗やセーフティカーも出ましたが、それはどのチームにとっても同じことです。現段階では我々にとって期待の持てる状況だと思います。他のチームがどんなことをしているのかはわかりませんが、まずは良いスタートを切れました。

    平川亮(8号車 ドライバー)
    今日は多くの異なるオプションをテストし、有意義な一日でした。予定されていたプログラムをこなし、これからの数日間は、今日得られたデータの精査とレースウィークへ向けた車両セットアップ改善に専念することになります。これまでのところは全て順調ですが、ライバルに追いつくにはまだもう少し改善が必要です。レースウィークまでには更なる改善ができるはずです。

    宮田莉朋(テストドライバー)
    ル・マンで初めてGR010 HYBRIDをドライブしたフィーリングは最高でした。私にとってここル・マンでの初走行でもあり、忘れられない特別な瞬間に今日はなりまし、本当に楽しみました。私自身はGR010 HYBRIDでは午前中数周したのみで、その後はCOOL RacingのLMP2車両に乗り換えることとなり、忙しい一日でしたが、素晴らしい経験でしたし、多くのことを学ぶことができました。この機会を与えてくれたTGRに心から感謝しています。

  • WEC:トヨタ 2024年 第3戦 スパ6時間 予選 レポート

    WEC:トヨタ 2024年 第3戦 スパ6時間 予選 レポート

    5月10日(金)、ベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットで、FIA世界耐久選手権(WEC)第3戦スパ・フランコルシャン6時間レースの予選とハイパーポールが行われ、TOYOTA GAZOO Racing(TGR)のGR010 HYBRIDは8号車がハイパーポールへ進出し7番手、7号車は15番手グリッドから明日の決勝に臨むこととなった。

    セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮のGR010 HYBRID 8号車は予選で2番手タイムをマークし、ハイパーポールへの進出を果たしたものの、ハイパーポールセッションでは7番手となった。また、小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ニック・デ・フリースのGR010 HYBRID 7号車は15番手となった。

    ハイパーカーのライバル達の強力なパフォーマンスの前に苦戦を強いられた予選結果となり、TGRの2台のGR010 HYBRIDは、トップ6圏外から決勝をスタートすることになるが、ハートレーが予選で、タイヤ摩耗が著しいスパに最も適合したミディアムタイヤで好パフォーマンスを見せたことは明るい材料であり、明日のレースで上位争いに挑む。

    ここスパで7連勝中のTGRは、3週間前の前戦イモラでも、的確なレース戦略とミスの無いドライビング、迅速なピット作業によってパフォーマンス不足を補い、今季初優勝を飾っており、今大会もその再現が期待される。

    暖かな気候の下、ドライコンディションで午後3時50分より開始された予選は、TGRの2台にとって明暗の分かれるセッションとなった。8号車のハートレーは最初のアタックラップで2分2秒586という好タイムをマークし、その時点でのタイムシートのトップに立った。セッション終盤、ライバルにかわされたものの、僅差となった予選を2番手で終え、ハイパーポールセッション進出を決めると共に、決勝での自信も深めることとなった。一方7号車の小林は、最後までクリーンラップを得ることができず、諦めずにアタックを続けたが、タイヤグリップのピークを過ぎてしまい、タイム更新はならず。15番手でハイパーポール進出を逃した。

    予選上位10台によって争われたハイパーポールでは、規定により全車がソフトタイヤを装着してのアタックとなり、ハートレーは最初のアタックラップでベストタイムをマーク。その時点では暫定2番手だったが、セッション後半はライバル勢がタイムを上げてきたことで順位を落とし、最終的に8号車は7番手グリッドとなった

    オーバーテイクが比較的しやすいスパだが、タイヤの摩耗対策が大きな課題。TGRは、11日(土)午後1時(日本時間午後8時)にスタートが切られる決勝レースで追い上げ、世界選手権ポイントを獲得するためにもドライバー、エンジニア、そしてメカニックと、チーム一丸となって全19台のハイパーカーによるバトルへ挑む。

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    予選でのクルマの感触があまり良くなく、苦戦しました。何が原因だったのか、解決策を見出しているところです。残念ながら15番手と後方からのスタートとなりますが、6時間の長いレースですし、ここスパはイモラよりもずっとオーバーテイクがしやすいサーキットなので、明日の決勝では挽回できることを願っています。タイヤの摩耗は激しいですが、我々はこのコースでの経験が豊富ですし、それらを活かして上位争いを目指します。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    7番手グリッドという結果は望んでいたものではありませんでしたが、チームを誇りに思います。予選でのミディアムタイヤ装着時は、本当に素晴らしいクルマでした。素晴らしいラップを刻むことができ、セッション2番手という結果には満足しています。ハイパーポールでは全車がソフトタイヤを装着することになりましたが、ずっとソフトタイヤは使っていなかったので、満足いくクルマにはなりませんでした。何台かが予選に匹敵するタイムをマークしていたのには驚きましたが、私にはできませんでした。クリーンなラップも取れませんでしたが、最終的にはできることは全てやりました。ミディアムタイヤ装着時の感触は満足いくものですし、決勝での戦いには自信があります。

  • WEC 第2戦 イモラ6時間 決勝:トヨタ7号車が今季初勝利

    WEC 第2戦 イモラ6時間 決勝:トヨタ7号車が今季初勝利

    FIA世界耐久選手権(WEC)第2戦イモラ6時間レースの決勝が4月21日(日)にイタリアのイモラ・サーキットで行われ、6番手からスタートしたTOYOTA GAZOO Racing(TGR)のGR010 HYBRID 7号車が逆転の今季初勝利を飾った。8番手スタートのGR010 HYBRID 8号車もポジションを上げ、5位フィニッシュを果たした。

    小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ニック・デ・フリースの駆るGR010 HYBRID 7号車は、降雨によりコンディションが大きく変わった難しいレースを、完璧なドライビングと優れた戦略により戦い抜き、19台のハイパーカーによる激戦を制した。

    また、セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮のGR010 HYBRID 8号車も8番手スタートから順位を上げて5位入賞を果たし、チームにとって素晴らしい一日となった。

    TGRにとって今季初となったこの勝利により、WECのマニュファクチャラーズ選手権ではポルシェとの差を9ポイントに縮め、また7号車のクルーは、ドライバーズ選手権でトップと16ポイント差の2位で、5月11日(土)にベルギーのスパで行われる次の第3戦へと向かうことになRu。

    6番手からスタートした7号車のコンウェイは、1周目から素晴らしいファイティングスピリットを見せ、5位へとポジションアップ。しかし、8番手スタートのブエミはコース幅が狭く、追い抜きの非常に難しいイモラ・サーキットの洗礼を受け、ポジションキープで序盤の周回を重ねた。

    コース上での追い抜きが難しいイモラで、チームは優れた戦略と完璧なピット作業によってポジションを上げていき、2時間を過ぎたところで、7号車のコンウェイは3位でデ・フリースへとドライバー交代。8号車のブエミも5位で平川へとステアリングを託した。

    3位でコースに復帰したデ・フリースは前を行く2台のフェラーリに激しくプレッシャーをかけ続け、フルコースイエローからの再スタートのタイミングで絶好のダッシュを決めて2位へと浮上。その直後、首位のフェラーリ51号車がピットインしたことで、7号車が首位に立った。

    3時間半が経過したところでコースアウト車両撤去のためバーチャル・セーフティカーが出されると、各車ピットへ。ここで7号車は小林、8号車はハートレーへと最後のドライバーチェンジを行った。

    2台がコースへ復帰してまもなくセーフティカー先導走行へと移行すると、その間に雨が降り始め、路面コンディションが一気にウェットへと変化。グリーンフラッグが振られるとすぐに2台のGR010 HYBRIDはピットへ向かい、ウェットタイヤへと交換。この早めの判断が功を奏し、小林の7号車は2位に20秒以上の大差をつけての首位に。ハートレーの8号車も3番手に浮上した。

    レースが残り1時間となったところで2台のGR010 HYBRIDは最後のピットストップを行い、スリックタイヤへと交換。その少し後にライバル勢も続いて最後のピットへ向かったことで小林の7号車は2台のポルシェを従えての首位に返り咲いた。

    ハートレーはピットアウト直後、まだ湿っている路面でのタイヤ温度を上げるのに苦しみ、2度にわたってグラベルエリアへとコースオフを喫したが、無事コースへ復帰。タイヤが温まると、ハートレーはその時点でのファステストラップを連発しながら追い上げ4位へとポジションをアップ、さらに3位のポルシェに迫った。

    しかし、2台のGR010 HYBRIDは最後のピットがライバル勢よりもやや早めのタイミングだったため、最後まで追加の給油無しで走り切るために、ややペースを落とした燃料をセーブする効率的な走行を強いられることとなった。

    終盤、首位を行く7号車の小林は2位のポルシェからの猛烈な追い上げを受け、最後の30分は1秒差以内での息詰まる首位攻防戦が続いたが、小林は見事これをしのぎ切り、トップでチェッカー。2位のポルシェ6号車に7.081秒差をつけて、TGRと7号車にとってのWECイタリアラウンド2連勝を飾った。8号車のハートレーは、最終ラップにフェラーリ50号車にかわされたが、5位でフィニッシュし貴重なポイント獲得を果たした。

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー):
    とてもタフなレースで、本当に驚くべき勝利です。我々のGR010 HYBRIDはこの週末最速ではありませんでしたが、チームが素晴らしい仕事をしてくれました。マイクとニックも最高の走りで、上位争いへとポジションを上げて私にバトンを託してくれました。私の担当スティントでは、雨の中スリックタイヤで首位を守らなくてはならなかったので、最初から大変なプレッシャーとなりました。ウェットタイヤへ交換した我々の判断は的確で、後続との差を広げることができ、その後もウェットタイヤで良いペースを維持できました。最後のスティントは、燃料が最後までもつか確信が持てなかったので、燃料セーブに全力を尽くしました。本当に大変でした。優勝を争えたのは、戦略面でもチームが本当に素晴らしい仕事をしてくれたおかげです。最高の仕事をしてくれた皆に感謝しています。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー):
    最後まで本当に緊迫したレースでした。可夢偉は最後、燃料をセーブしながら首位を守るという、素晴らしい仕事を成し遂げました。いつものように彼はプレッシャーを跳ね除ける走りで、走っていた彼の心拍数よりもピット内で見ていた私の心拍数の方がきっと高かったのではないかと思います。ニックのスティントも見事でした。私が担当したスタートでは、混乱に巻き込まれることなく、上位を目指しました。ここイモラでの、私にとって初めてのレースは最高に楽しかったです。ピットクルーの作業は素晴らしく、戦略もこれ以上無いほど良かったです。チームとトヨタの全員でこの勝利を祝いたいと思います。

    ニック・デ・フリース(7号車 ドライバー):
    私自身、久しぶりに表彰台の中央に立つことができて最高の気分ですし、チームメイトとそれを共有できたことも嬉しいです。可夢偉とマイクと一緒に同じ車で戦って勝てたことは本当に嬉しいですし、誇りに思います。彼らと、チームみんなの最高の仕事に本当に感謝しています。全ての戦略が的確で、全てのスティントで力強く走ることができ、誰もミスすることなく走り抜いたことで驚きのパフォーマンスを示せました。全員が完璧なレースを戦った結果で、真に勝利に値すると思います。

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー):
    見事なパフォーマンスで勝利を飾った7号車、おめでとう。カタールでの戦いからここでの勝利へと導いた、素晴らしい復活劇です。我々の8号車にとっては難しいレースとなってしまいました。私は8番手からのスタートでしたが、追い抜きが難しい中での戦いを強いられました。それでもポジションを上げていき、表彰台を争い、最終的に5位でフィニッシュできました。満足いく結果ではありませんが、チームにとっては素晴らしい一日でしたし、我々も次戦スパでは力強く上位争いに加われるよう努力を続けます。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー):
    フェラーリのホームコースでの優勝を果たしたチームに、最高の祝福を贈ります。フェラーリの方が速いことは明らかでしたが、7号車は適切なタイミングで適切なカードを切って、見事な走りでトップフィニッシュを果たしました。我々8号車にとっては厳しい一日でした。表彰台まであと一歩でしたし、ここでのレースは最高でした。私の最後のスティントは、燃料をセーブしながらの走りを強いられ、ファイナルラップでポジションを落とすことになってしまったのは悔しいです。最終的な結果は望み通りではありませんでしたが、チームのパフォーマンスは素晴らしかったです。

    平川亮(8号車 ドライバー):
    優勝した7号車のみんなと、表彰台の中央に返り咲いたチームを祝福します。勝てるとは誰も想像していなかったと思いますが、チームが素晴らしいパフォーマンスを発揮し、クルマから全てを引き出してくれました。チームがこの好結果を達成できたことはとても嬉しいです。我々8号車は、ファイナルラップで4位を失うことになったのが少し残念ですが、レースでは起こり得ることですし、この悔しさをバネにして、次戦ではもっと強くなって戻ってこなくてはなりません。

    WEC(FIA 世界耐久選手権)

  • WEC 第2戦 イモラ6時間 予選:トヨタは6番手と8番手に沈む

    WEC 第2戦 イモラ6時間 予選:トヨタは6番手と8番手に沈む

    FIA世界耐久選手権(WEC)第2戦イモラ6時間レースのスターティンググリッドを決定する予選とハイパーポールが4月20日(土)にイタリアのイモラ・サーキットで行われ、TOYOTA GAZOO Racing(TGR)のGR010 HYBRIDは7号車が6番手、8号車は8番手グリッドを獲得した。

    小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ニック・デ・フリースの駆るGR010 HYBRID 7号車は小林がアタックを担当し、1分30秒410で6番手。

    ディフェンディングチャンピオンのセバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮のGR010 HYBRID 8号車はハートレーのアタックで僅差の8番手となった。

    この日の午後に行われた予選では、地元のフェラーリ勢が圧倒的な速さを見せポールポジションを獲得した。GR010 HYBRIDは開幕戦のカタール同様、車両重量、車両バランスとタイヤ性能を引き出すのに苦労し、それが今日の結果にも反映されることとなった。

    予選では後塵を拝することとなったが、TGRはチャンピオン獲得の経験や戦略の知見を総動員し、明日21日(日)の決勝レースにおいて最高のパフォーマンスを引き出し、6年連続のチャンピオン獲得へ向けて努力を続ける。

    今季のWECでは予選のフォーマットが変更された。まず初めにハイパーカー19台全車による予選が行われ、その後上位10台が、続いて行われるハイパーポールへと進む。

    晴れた北イタリアの午後3時25分、12分間の予選セッションが開始。1周4.909kmのサーキットで19台のハイパーカーが一斉にアタックに向かい、セッション序盤はタイヤを暖めながら、目まぐるしく順位が入れ替わる展開となった。残り3分で、8号車のハートレーが3番手となる、このセッションでのベストタイムをマークし、7号車の小林も4番手タイムでこれに続いた。そのすぐ後、スピンした車両により赤旗が出されセッションが中断。残り2分弱で再開されたものの、上位の順位は入れ替わることなく、2台のGR010 HYBRIDは共にハイパーポール進出を果たした。

    遠方に暗い雲が現れ、サーキットもやや雲に覆われ始めたが、続いて行われた10分間のハイパーポールセッションもドライコンディションで推移。8号車のハートレーは残り2分のアタック中にスピンを喫したが、そのまま走行を継続し、最後のアタックで8番手タイムをマークした。7号車の小林も最後の最後に更新したタイムで6番手グリッドを獲得した。

    この週末、ここまでは地元のフェラーリ勢が圧倒的な強さを見せており、TGRはやや苦戦を強いられているが、カタールでポイント獲得を果たした力強いチームワークで、決勝レースでは今季初の表彰台を目指す。6時間で争われる決勝レースは21日(日)現地時間午後1時(日本時間午後8時)にスタートが切られる。

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    できることは全てやりましたが、残念ながらやはりフェラーリには届かず、約1秒差をつけられてしまいました。我々7号車が6番手、ブレンドンの8号車が8番手という結果は、決勝を考えれば悪い位置ではありませんし、ポジションを上げていくチャンスはあると思っています。このコースはとても狭く、LMGT3車両もいるので、追い抜くのは難しいでしょう。色々なことが起こると思いますが、そんな中でも自分たちの走りを貫き、タイトル争いのためにもまた好結果を残せればと思っています。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    燃料が少なくクルマが軽い状態、かつ新品タイヤでこのコースを攻めるのは最高でした。昔ながらの素晴らしいコースで、とても楽しかったです。残念ながら、予選の結果は期待通りとはいきませんでした。トップ6の速さはあったと思いますが、アタックラップで何度か他車に引っかかってしまいました。また、ハイパーポールではスピンを喫してしまい、万全だったとは言えません。4番グリッドまで行ける可能性があったかも知れませんが、しかし結果は結果ですので、今は決勝に集中し、良いスタートを決めて表彰台を争いたいと思います。

  • 元F1王者セバスチャン・ベッテル ポルシェ963で118周を走破「楽しかった」

    元F1王者セバスチャン・ベッテル ポルシェ963で118周を走破「楽しかった」

    4度のF1ワールドチャンピオンであるセバスチャン・ベッテルは、6月のル・マンに向けたポルシェの36時間テストの一環として、モーターランド・アラゴンで行われたテストでポルシェ963で118周を走破した。

    2021年にF1でのフルタイムレースキャリアを終えたベッテルは、2回のダブルスティントで合計581kmをポルシェ963でトラブルなく走行した。

    ベッテルにとって、複雑なシステムに慣れるためにシミュレーターでバーチャルバージョンを走らせ、さらにドイツのヴァイザッハにあるポルシェ本社内のテストトラックで走行した後、ベッテルはこのLMDhマシンで初めてレーストラックを体験した。

    元トロロロッソ、レッドブル、フェラーリ、アストンマーティンのF1ドライバーであるベッテルのハイブリッドマシンに関する豊富な経験は、ポルシェ963のハイブリッド システムがどのように機能するかを学ぶのに役立ったことは間違いない。

    テストには、ポルシェのFIA 世界耐久選手権ハイパーカードライバー6名、つまり#5ポルシェ963のローレンス・ヴァンスール、ケビン・エストレ、アンドレ・ロッテラー、そして#6ポルシェ963のフレッド・マコヴィッキ、マット・キャンベル、マイケル・クリステンセンも出席した。さらに、ポルシェのワークスドライバーであり、2023年DTMチャンピオンであるトーマス・プレイニングもドライブした。

    セバスチャン・ベッテル ポルシェ FIA 世界耐久選手権

    「もちろん、僕は他のモータースポーツ分野にも注目しているし、WECやル・マンで活躍している多くのドライバーを知っている」とベッテルは語った。

    「ある時点で、僕の好奇心は非常に大きくなり、自分で試してみようと思いついた。ポルシェは963で現行のハイパーカーをテストする機会を与えてくれた」

    「シート調整、シミュレーターセッション、そしてヴァイザッハでのロールアウトを経て、すでに良い感触を得ていた。ここアラゴンのサーキットでポルシェ 963を運転するのは、間違いなく楽しかった」

    「まずはすべてに慣れて、自分のリズムを見つける必要があった。頭上に屋根があるだけでドライビング体験は異なるし、重量やタイヤへの対応も違う。ポルシェのワークスドライバーたちはとても親切で、何が特別なのか、何に慣れる必要があるのかを説明してくれた。そのおかげで楽に走ることができた」

    ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツのマネージングディレクターであるジョナサン・ディウグイドは、「アラゴンはヨーロッパで24時間走り続けることができる数少ない場所のひとつであり、ル・マンに向けて36時間走り続ける機会を与えてくれる。かなり長いバックストレートは、サルト・サーキットで見られる300km/h以上のトップスピードを我々に与えてくれる」と語った。

    「セバスチャン・ベッテルがここにいることは、チームにとってまたとないチャンスだ。彼は4度のF1ワールドチャンピオンだ。彼はハイブリッドシステムとハイパフォーマンスレーシングカーに関する膨大な経験を持っている。彼の新鮮でユニークな視点からクルマの現状を把握し、我々のシステムやパフォーマンスにフィードバックしてもらうことは、またとない機会だ。彼をここに迎えられてうれしく思っている。彼は笑顔でクルマから降りてきたし、それはすべて良いことだ」

    セバスチャン・ベッテル ポルシェ963

  • セバスチャン・ベッテル ポルシェWECハイパーカー『ポルシェ963』をテスト

    セバスチャン・ベッテル ポルシェWECハイパーカー『ポルシェ963』をテスト

    元F1ワールドチャンピオンのセバスタン・ベッテルは、ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ ワークスチームとともにポルシェ963のテスト走行を実施する。

    今週、F1グランプリで53勝を挙げているベッテルは モーターランド・アラゴンで約500kW(680PS)のポルシェ963のステアリングを握る。ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツは、スペインで36時間のロングランを行い、今年のル・マン24時間レースの準備を進める。

    ベッテルはすでにシミュレーターで長時間を過ごし、アラゴンのスペイン・サーキットに備えている。ヴァイザッハにあるポルシェR&Dセンターのテストトラック上でのポルシェ963のロールアウトでは、ハイブリッドプロトタイプで初周回を回った。

    セバスチャン・ベッテルは、この試乗で新たな領域に入る。4度のF1ワールドチャンピオンは初めて、ハイパーカー プロトタイプのコックピットで経験を積むことになる。
    2023年以降、ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツのワークスチームとプライベートチームは、北米のIMSAスポーツカーシリーズとFIA世界耐久選手権WECでポルシェ963を走らせています。昨年のIMSAレースで3勝を挙げたポルシェ・ペンスキー・モータースポーツは、2024年シーズンの幕開けを両選手権での勝利で飾ることに成功した。ル・マン24時間のハイライトレースでもあるWECでは、約500kW(680PS)のマシンを含む全車が参戦した。500kW(680PS)のハイブリッド・レーシングカーを含む全フィールドがバイオ燃料で走行する。この燃料は2022年3月からWECで使用されている。

    「ポルシェ963をテストするのが楽しみです。ヴァイザッハでのロールアウトで、すでにクルマの感触をつかんでいる」とセバスチャン・ベッテルはコメント。

    「いつも他のレースシリーズをフォローしてきたし、耐久イベントに対する好奇心も後押ししてくれた。今はアラゴンでのロングランに興奮しているし、ステアリングを握る時間が楽しみだ。慣れるまでには間違いなく時間がかかるだろうけど、チームのみんなはとてもオープンで、僕を助けてくれる。僕にとっては新しい経験になるだろう。この点に関しては、今後どうなるかを見ていくことになるけど、現時点では将来のさらなる計画はない」

    「セバスチャン・ベッテルが我々のポルシェ963に興味を持ってくれたことを嬉しく思う」とポルシェ モータースポーツ副社長のトーマス・ローデンバックは説明する。

    「我々は、テストの機会を求める彼の要望を喜んでサポートし、ハイブリッド・プロトタイプを運転するための広範な準備と十分な時間を提供することに疑問の余地はなかった。彼の貴重なフィードバックから多くのことを学べることは間違いありません。モーターランド・アラゴンでのポルシェ・ペンスキー・モータースポーツとワークスドライバーたちによる36時間のロングランは、そのための完璧な環境を提供するものだ」

    ベッテルはポルシェ963でのテストに向けて計画的に準備を進めてきた。3月14日、彼はマンハイムにあるポルシェ・ペンスキー・モータースポーツの施設でオペレーションクルーに会った。翌15日にはポルシェ・モータースポーツで大規模なシミュレーター・セッションを行った。そこでエンジニアたちと知り合い、ル・マン・プロトタイプの特別な機能や複雑な制御システムに慣れた。3月21日、彼はヴァイザッハR&Dセンターの社内テストトラック上でのポルシェ963を初めて体験した。36歳の彼にとって、それは非日常的な体験となった。F1のシングルシーターで299戦のグランプリに参戦してきたベッテルにとって、屋根のあるレーシングカーに乗るのは久しぶりのことだった。――それまではレース・オブ・チャンピオンズかデモラップを周回するのみだった。

    来週、ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツは、アルカニス近郊のモーターランド・アラゴンにある5.345kmのサーキットに向かい、36時間のロングランを行う。このテストには、セバスチャン・ベッテルとともに、ワークスドライバーのマット・キャンベル(オーストラリア)、ミハエル・クリステンセン(デンマーク)、フレデリック・マコヴィッキィ(フランス)、ケヴィン・エストレ(フランス)、アンドレ・ロッテラー(ドイツ)、ローレンス・ヴァンスール(ベルギー)が参加する。この耐久テストは、6月15日/16日に開催されるシーズンのハイライト、ル・マンへの準備として行われる。記録保持者であるポルシェは、サーキット・デ・24時間で20回目の完全勝利を目指す。

    成功の可能性を高めるため、ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツは、2024年に開催されるル・マン24時間レースで、ヴァイザッハ製の3台目のハイブリッドプロトタイプを走らせる予定だ。すでにフランスのマチュー・ジャミネが4号車のステアリングを握ることが決定している。カスタマーチームのハーツ・チーム・イオタとプロトン・コンペティションは、さらに3台のポルシェ963レーシングカーをエントリーさせた。マンタイEMAとマンタイPureRxcingがキャンペーンを行う2台のポルシェ911 GT3 Rは、新しいLMGT3カテゴリーに挑む。

  • ニック・デ・フリース トヨタとWEC参戦 「F1よりも平等な機会がある」

    ニック・デ・フリース トヨタとWEC参戦 「F1よりも平等な機会がある」

    ニック・デ・フリースは、短期間のF1での経験を経て、WEC(FIA 世界耐久選手権)へのトヨタからの参戦は「有機的で明白」な進歩だと語った。

    2020年から22年にかけてトヨタのWECリザーブドライバーを務めたデ・フリースは、新シーズンのTOYOTA GAZOO Racingの6人のフルシーズンドライバーのひとりに指名され、マイク・コンウェイと小林可夢偉とともに7号車GR010ハイブリッドのラインアップに加わった。

    この移籍は、デ・ブリースがスクーデリア・アルファタウリからF1に参戦していた短い期間に続くもの。10レース後に突然ダニエル・リカルドと交代し、F1活動は終了となった。

    WECプロローグテストとカタールでの開幕戦を前にSportscar365のインタビューに応じたデ・フリースは、F1参戦中もトヨタ・ガズー・レーシング・ヨーロッパと緊密に連絡を取り合っていたことを明かし、今回の再会を「短いステップ」と表現した。

    「チームに戻れてうれしい」とデ・フリースは語った。「自分が知っている場所に帰ってきたような気分だ。2019年の最初のテスト以来、そして2020年に(リザーブドライバーとして)加入して以来、僕たちは常にとても良い関係を築いてきた」

    「僕たちは本当に良い位置にいたし、僕がF1に行ったときも良い位置にいた。その時でさえ、僕はまだチームと連絡を取り合っていた。一緒に戻るのは本当に簡単だた。有機的で明白な進歩だった」

    「また、WECはトップクラスに素晴らしいグリッドがあるエキサイティングな時代だ。過去10年間、このクラスのトップに君臨してきたトヨタとともにその一翼を担えることは光栄なことだ」

    F1 ニック・デ・フリース

    29歳のデ・フリースは、トヨタの7号車に乗るドライバーのなかで最も若く、小林可夢偉より8歳年下、マイク・コンウェイより11歳年下である。

    小林可夢偉とコンウェイのキャリアの早い時期を見てきたデ・フリースは、彼らの話を聞くのを楽しんでいると同時に、ホセ・マリア・ロペスの後任としてラインナップに新たな貢献ができることを期待しているという。

    「二人とも耐久レースやル・マンで多くのことを成し遂げてきた偉大なドライバーだ」とデ・フリースは、2人のチームメイトについて語った。

    「個人的に、このスポーツの歴史を楽しんでいる。50年前とはいかなくても、僕の時代より前だ。F1で可夢偉を見たり、インディカーにいた頃のマイクの記事を読んだりしたのを覚えている。こういう話をするのはクールだ」

    「僕の姉は可夢偉の大ファンで、彼のTシャツを持っていたよ! 彼らは二人とも長い間活動しており、経験があるのでクールだ。共有し、学ぶべきことがたくさんある」

    自分が貢献できることについて、デ・フリースは「どんな組織でも、新鮮な血が入ることで、必ず改善すべき部分が浮き彫りになる。それはある意味で普通のことだと思う」

    デ・フリーズは、F1での競争力に苦戦してきた後、最近WECの有力なチームに加わることができて「とてもうれしい」と語る一方で、トヨタがハイパーカークラスの上位に位置することについては何も当然のことだとは考えていないという。

    「F1では、特定のマシンに乗らなければ勝てないことは誰もが知っている。ここではより平等な機会がある」とデ・フリースは語る。「レースの結果がわかっているわけではない。何事も当然のことだと思うことは決してできない」

    「トヨタの統計は素晴らしいけど、自分たちがどの位置にいるのかを確認しなければならない。僕たちは競争相手に対してしか自分たちを測ることができないし、自分たちが何をしたかはわかっていても、彼らが僕たちよりも大きなステップを踏んだかどうかはわからない」

  • WECプロローグ カタールへの貨物の遅れで月曜日に延期

    WECプロローグ カタールへの貨物の遅れで月曜日に延期

    WEC(FIA 世界耐久選手権)のプロローグは、カタールへの海上貨物の到着が遅れたため、月曜日に延期された。

    2日間のプレシーズンテストは、当初2月24~25日の週末に予定されていたが、首都ドーハの北に位置するロサイル・インターナショナル・サーキットで2月26~27日に行われることになった。

    月曜日には計3回のテストセッションが予定されており、現地時間8:30から夜22:00まで行われる。火曜日にはさらに4時間の走行が予定されている。

    これにより、プロローグ終了後、2月29日(木)に開催される2024年WEC開幕戦カタール1812kmの最初の2回のプラクティスセッションまで、わずか1日の間隔となる。

    「このスケジュール変更は、現在進行中の地政学的な情勢により、スエズ運河と紅海を航行する船舶に大幅な遅れが生じているためであると金曜日朝に発表された声明には書かれている。

    「その結果、カタールのドーハにあるロサイル・インターナショナル・サーキットに到着する海上貨物の一部が遅れている」

    「WECチームにテスト準備のための十分な時間を与えるため、プロローグの開始を遅らせることを決定した」

    「翌週末の開幕戦カタール1812kmのスケジュールに変更はなく、レースは3月2日(土)午前11時(現地時間)にスタートする」

    いくつかのチームは、選手権が初めてカタールを訪れるのを前に、金曜日に車両や重要な機材がカタールに到着するのを待っていた。

    海上輸送でカタールに直接到着するはずだったコンテナ数個は、紅海の航路が寸断されたため、サウジアラビアで荷揚げされた。その後、陸路でドーハに送られたが、1500kmの道のりを1日かけて移動しなければならなかった。

    紅海はスエズ運河とともにヨーロッパとアジアを結ぶ重要なゲートウェイを形成しており、世界貿易のかなりの部分を占めている。しかし、イエメンのフーシ派軍事組織がこの地域を通過するコンテナ船を攻撃し始めて以来、大規模な混乱が起きており、いくつかの船はアフリカの先端を回る長旅を余儀なくされている。

    同様の船舶問題はすでに1月にドバイ24時間レースの2週間延期を余儀なくさせ、デイトナで開催されるIMSAスポーツカー選手権の開幕戦と不運にも衝突してしまった。

    現状では、ロサイルでのWEC初戦は予定通り3月2日に開催され、カタールがかつてのセブリングから開幕戦の座を引き継ぐ。