カテゴリー: WEC (FIA世界耐久選手権)

  • トヨタ 2024年のWRC/WEC車両はマッドブラックの新カラーリング

    トヨタ 2024年のWRC/WEC車両はマッドブラックの新カラーリング

    トヨタは、2024年のFIA世界ラリー選手権(WRC)、FIA世界耐久選手権(WEC)に参戦する車両の新しいカラーリングを発表した。

    世界選手権と戦うGR YARIS Rally1 HYBRID、GR010 HYBRIDが纏う新たなマットブラックのカラーリングは、負け嫌いを表す「速さ」をイメージするとともに、競技車両がモータースポーツを起点としたもっといいクルマづくりに繋がっていく「プロトタイプ」であり、ここから進化していくことを表している。

    新しいカラーリングはWRC、WECだけでなく、今後TOYOTA GAZOO Racingが参戦する競技にも展開される。

    トヨタ 世界ラリー選手権 2024

  • 元MotoGP王者バレンティーノ・ロッシ WRTからWEC LMGT3クラスに参戦

    元MotoGP王者バレンティーノ・ロッシ WRTからWEC LMGT3クラスに参戦

    MotoGPで7度チャンピオンに輝いたバレンティーノ・ロッシは、2024年にBMWの有力チームとともにFIA世界耐久選手権(WEC)に参戦する。

    とはいえ、ロッシの究極のスポーツカーレースへの野望であるハイパーカー・クラスへの参戦が叶うわけではない。ロッシは今後もGT3でレースを続ける。

    ロッシは先週末、弟子のフランチェスコ・バニャイアが2度目のMotoGPタイトルを獲得し、ホンダに移籍したルカ・マリーニに代わってVR46チームを率いるライダーを最終決定したロッシは、2021年いっぱいでライダーとしてのMotoGPを引退した。

    スポーツカーでのキャリアに軸足を移したロッシは、GTワールドチャレンジ選手権を中心に活動し、WRTで2シーズンを過ごし、最初はアウディ、次にBMWをドライブしている。

    このキャンペーンでロッシは、長年BMWのワークスドライバーを務めてきたマキシム・マルタンとのコンビで臨んだミサノ・スプリント・ラウンドの第2レースでGTワールド・チャレンジ初優勝を飾り、フランスの伝説的サーキットで開催されたロード・トゥ・ル・マンの第2レースではジェローム・ポリキャンとともにクラス優勝を飾った。

    44歳の彼は、今月初めのWECルーキー・テストでWRTが運営するLMP2オレカをドライブした。

    しかし、LMP2がWECの1クラスでなくなり、LMGTEがLMGT3に取って代わられたことで、ロッシは慣れ親しんだBMW M4 GT3の46号車でキャンペーンを行うことになった。

    WRTの2台体制(つまり6人体制)のLMGT3には、もう1台のマシンにBMWのベテラン、アウグスト・ファルフスが乗ることが決定している。WRTは、アウディのスポーツカー参戦の代名詞としてロングランを続けてきたが、ハイパーカー・クラスではBMWの2台のLMDhも走らせる。

    ロッシのWEC参戦は、ハイパーカー・クラスに19台、LMGT3に18台を含む2024年の暫定エントリーリストが発表された中で発表された。

    LMGT3クラスにはほかに、ホセ・マリア・ロペス(トヨタのハイパーカー部門でニック・デ・フリースと交代したばかり)、フォース・インディアのF1テスターだったこともあるダニ・ジュンカデラ、フェラーリのF1シミュレータードライバーのダビデ・リゴン、元ロータスF1ジュニアのマルコ・ソレンセンらがすでに参戦を決めている。

    この19台のハイパーカーには、2023年のライバルであるトヨタ、フェラーリ、ポルシェ、キャデラック、プジョーのプログラムが含まれ、2024年にはBMWが2台、アルピーヌが2台、ランボルギーニが1台加わる。

    また、今年のWECに参戦したポルシェのプライベーターであるイオタとプロトン、そして2024年にTipo6-Cをデビューさせる独立チームのイソッタ・フラスキーニも参加している。

    トップクラスでの2シーズン目を望んでいたバイコレスが運営するヴァンウォール・レーシングのハイパーカー・エントリーはない。

  • ミック・シューマッハ 「WEC参戦をセバスチャン・ベッテルに相談した」

    ミック・シューマッハ 「WEC参戦をセバスチャン・ベッテルに相談した」

    ミック・シューマッハは、FIA 世界耐久選手権(WEC)プログラムに参加する前にセバスチャン・ベッテルと相談したことを明らかにした。

    シューマッハは今週初めに2024年シーズンのアルピーヌのWECドライバーとして発表された。同時に元ハースF1チームのドライバーであるシューマッハは、昨年末にメルセデスF1チームに加わり、2024年もリザーブドライバーの任務を務める。

    シューマッハは、現在は引退しているベッテルと強い関係にあることで知られており、4度世のワールドチャンピオンであるベッテルは、ミックの父ミハエル・シューマッハともF1に一緒に参戦した際に強い友情を共有していた。

    WEC参戦への契約を決める前に、シューマッハはベッテルにアドバイスを求めたと述べた。

    「ティモ・グロックと話し、セバスチャンともそれについて簡単に話した」とシューマッハはメディアに語った。

    「これが要因だった。ベッテルはモータースポーツについてとても詳しいから、僕がベッテルに意見を求めに行くのはとても明確なポイントでもあった」

    シューマッハは今季、メルセデスのF1シーズンで重要な役割を果たし、グランプリの週末をシミュレーターでサポートしている。

    メルセデスは現在、コンストラクターズチャンピオンシップで昨年の順位より1つ順位を上げて2位を獲得できる瀬戸際に立っている。

    シーズンを通してレースに参加できなかったシューマッハは、来年のレースプログラムに参加することが不可欠だと強調した。

    「丸1年欠場するのは大変なことだった」とシューマッハは認めた。「マシンに戻ってレースができるし、新たな挑戦が待っていることに興奮している」

    「それが目的だった。僕はレーシングドライバーであり、これまでの14年間レースから離れたことはなかった」

    「来年はレースに出たいというのが間違いなく明確な選択と方向性だった」

  • ミック・シューマッハ 2024年にアルピーヌからWEC参戦が決定

    ミック・シューマッハ 2024年にアルピーヌからWEC参戦が決定

    ミック・シューマッハが、2024年のFIA 世界耐久選手権(WEC)にアルピーヌから参戦することが発表された。

    アルピーヌは、A424ハイパーカーの準備を積極的に進めており、2024年シーズンの開幕戦カタールで、2台の世界耐久選手権マシンのステアリングを握る6人のドライバーを発表した。アルピーヌのハイパーカー・アドベンチャーに加わるのは、経験とスピードを兼ね備えたドライバーたちだ。

    すでにアルピーヌ・エンデュランス・チームで活躍している3人のフランス人ドライバーもこのプログラムに参加する。ニコラ・ラピエール、マチュー・ヴァクシヴィエール、シャルル・ミレジだ。

    さらに、すでにアルピーヌ・エンデュランス・チームと親交のあるフランス人のポール=ルー・シャタン、オーストリア人のフェルディナンド・ハプスブルク、そして耐久レース・デビューとなるドイツ人のミック・シューマッハが加わる。

    アルピーヌは、2024年2月7日に開催されるローンチ・イベントで、クルーとA424の公式カラーリングを発表する。

    ミック・シューマッハはアルピーヌで2024年シーズンを戦うことが決定しており、モーターレース界で独自の道を歩み続けている。F4の勝者である彼は、2018年のヨーロッパF3タイトルを獲得し、その2年後にはF2チャンピオンに輝いた。F1に昇格したミハエル・シューマッハの息子は、2021年と2022年にハースF1チームでレースをした後、リザーブドライバーとしてメルセデスに移籍した。

    昨年10月、ミックは初めて耐久レースのプロトタイプをドライブした。アルピーヌ・チームと協力したドイツ人ドライバーは、将来のチームメイトに見守られながら、この新しいマシンの繊細さを学んだ。この有望な初挑戦を受け、アルピーヌとミック・シューマッハは、2024年に耐久レースの最高峰クラスで、この分野で最も有名なドライバーたちの中で、共に挑戦することを決めた。

    ミック・シューマッハは「FIA WECのハイパーカー・カテゴリーで、アルピーヌとともに新たな章が始まる」とコメント。

    「クルマは印象的だし、始めるのが待ちきれない。僕はシングルシーターで育ってきたから、クローズドコックピットでカバーホイールのクルマを運転することは、自分のドライビングスキルを磨く絶好の機会だ」

    「子供の頃から大好きだったレースが今年は恋しくてたまらなかったし、他のドライバーがトラックで走るのを見るのが辛かったこともあった。耐久レースは私にとって新たな挑戦であり、来年はアルピーヌとともに素晴らしい瞬間を共有できると確信している」

    ミック・シューマッハ FIA 世界耐久選手権

    アルピーヌ・モータースポーツ副社長であるブルーノ・ファミンは「A424プログラムにとって決定的なこの時期に、2024年に我々にとってはハイパーカー・カテゴリーでレースをする6人のドライバーを発表できることを誇りに思う」とコメント。

    「フィリップ・シノーとともに、我々は、世界耐久選手権の最高峰カテゴリーでアルピーヌ・カラーを代表するために、速さと信頼性だけでなく、真のチームスピリットと優れたレースセンスを備えたドライバーを求めていた」

    「例えば、シャルルは若さ、ニコラは若いドライバーを指導する耐久レースの経験、そしてミックは最高レベルで培った経験だ。彼は耐久レースに参加するのは初めてかもしれないが、このプロジェクトに対する彼の熱意と僕たちにとっては参加したいという意志が伝わってくる。彼が真の戦力になることは間違いない」

  • ニック・デ・フリース 2024年にトヨタ 7号車のドライバーとしてWEC参戦

    ニック・デ・フリース 2024年にトヨタ 7号車のドライバーとしてWEC参戦

    元F1ドライバーのニック・デ・フリースが、2024年のFIA世界耐久選手権(WEC)にトヨタ 7号車のドライバーとして参戦することが発表された。

    2024年も引き続き、トヨタは同選手権の最高峰であるハイパーカー・カテゴリー(LMH車両)に2台体制で、チャンピオン獲得を目指し参戦。参戦車両は、WEC参戦を通して磨き続けてきたハイブリッド技術「RACING HYBRID」を搭載したGR010 HYBRID。ドイツ・ケルンのTOYOTA GAZOO Racing Europe GmbHを本拠地として参戦する。

    ドライバーラインナップには、新たにニック・デ・フリースを7号車のドライバーとして迎える。2020年から2022年にはTGR WECチームのテスト兼リザーブドライバーを務め、その後も様々なカテゴリーでの経験を積み、より力をつけたニックを再び仲間に迎え共に戦う。

    2017年より長年に渡ってTGRからWECに参戦していたホセ・マリア・ロペスは、2024年シーズンよりハイパーカークラスを離れ、アコーディスASPチームと共にWEC LMGT3クラスで戦う。本活動は、モータースポーツをサステナブルなものにするために、TGRがカスタマーモータースポーツの一環としてチームアコーディスASPをサポートするもの。ホセはハイパーカークラスで培った長年の経験を活かしてチームやクルマづくりを担い、若手ドライバーやジェントルマンドライバーをTGRファミリーの一員としてサポートする

    また、リザーブドライバーには、2023年シーズンに全日本スーパーフォーミュラ選手権(SF)、スーパーGT500クラスでダブルチャンピオンを獲得した宮田 莉朋を迎えます。

    小林 可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    モータースポーツの世界では常に物事は進化しており、それはドライバーのラインナップにも同じことが言えます。7号車では、マイク、ホセ、そして私が2017年から一緒にドライバーを務めており、本当に長い間一緒に戦ってきました。私たちは数々の素晴らしい瞬間を共に過ごしてきましたが、時には辛いこともあり、特にル・マンは厳しい戦いでした。ドライバーとして、そしてチームメイトとして、ホセの多大な貢献に感謝しています。彼はこれからも私たちTGRファミリーの一員です。同時に、ニックを7号車クルーの一員として再びチームに迎えることができるのは、とても光栄なことです。来シーズンも両車にトップドライバー陣営を揃えることができ、これは、さらに多くのライバルが参戦するハイパーカークラスで対戦する際に重要になります。冬の間にチームとしてより強く成長し、新たな挑戦に備えられると確信しています。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー)
    新シーズンがさらに激しく、エキサイティングなものになることを楽しみにしています。ただ正直に言うと、複雑な感情があります。なぜなら、私はホセと6シーズン共に仕事を通じて楽しんできましたし、一緒にたくさんの楽しい時間や、たくさんの勝利を収めてきました。私たちはチームメイト以上に本当の友人であり、それは私にとって大切なことです。来シーズン、7号車にニックを迎えることができて大変光栄です。彼と一緒にドライバーとして参戦できることを楽しみにしています。彼はトップドライバーかつ、チームプレーヤーでもあるので、素晴らしい仲間になれると確信しています。新シーズンが始まるのが楽しみです。

    ニック・デ・フリース(7号車 ドライバー)
    TGRに戻ってくることができ、とても興奮しています。耐久レースは私が常に楽しんできたものであり、現在信じられないほどの勢いを持っている分野です。私は数年間別の役割でチームに所属していたので、正式に一緒にレースをする時が来たのは素晴らしいことです。チームの継続的なサポートと私への信頼に感謝したいと思います。マイクと可夢偉の二人と7号車をシェアすることをとても楽しみにしています。彼らは二人とも非常に才能のあるドライバーで、すでに多くのことを達成しており、素晴らしいチームになると確信しています。

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー)
    来シーズンもTGRとしてWECに戻ってくることができてとてもうれしいです。私たちは2012年から一緒にレースを続けていますが、これはドライバーが1つのチームでレースをするには信じられないほど長い期間です。私にとっては家族のようなもので、その一員になれることを光栄に感じています。再びリョウとブレンドンと一緒にレースができるのは素晴らしいことです。私たちは一緒にチャンピオンシップを連覇し、さらにル・マンでは優勝と2位を獲得し、特別な瞬間を過ごしてきました。私たちはこれからも一緒に強くなり、成功できることを願っています。カタールでシーズンが始まるのが待ちきれません。ライバルとの戦いを楽しみにしています!

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    とてもタフでエキサイティングなシーズンになるハイパーカークラスで、TGRと引き続き活動できることは大変光栄です。このチームの一員であること、そしてドライバーとして8号車でセバスチャンとリョウと共に戦えることを本当に誇りに思います。私たちは過去数年間、ドライバーとして共に成長し、素晴らしい瞬間を共に過ごしてきました。もちろん、ル・マンのような大きな世界選手権でもチャンピオンとしてこれからも頂点を目指して全力で挑みます。来シーズンのWECには新しい競合チームが参戦するため、今まで以上に状況は厳しくなりますが最善を尽くします。

    平川 亮(8号車 ドライバー)
    2024年のWECでTOYOTA GAZOO Racingとともに挑戦し続けられることは大変光栄です。引き続きセバスチャンとブレンドンが8号車のクルーであることを嬉しく思います。私にとって8号車のドライバーとして彼らと一緒に過ごすのは3シーズン目となりますが、これまでも特別な経験でした。私たちは2年連続でドライバーズチャンピオンシップを獲得し、2022年にはル・マンでも優勝しましたが、今後もさらなる活躍が期待できると確信しています。来シーズンはこれまで以上に厳しいシーズンになると思いますが、タイトルを守り、ル・マンでの勝利を目指して戦うことを、本当に楽しみにしています。

  • ロバート・シュワルツマン WECハイパーカー昇格に「疑いの余地はない」

    ロバート・シュワルツマン WECハイパーカー昇格に「疑いの余地はない」

    スクーデリア・フェラーリのF1リザーブドライバーであるロバート・シュワルツマンは、2024年にFIA世界耐久選手権(WEC)のハイパーカークラスに昇格する準備ができていることに「全く疑いの余地はない」と主張した。

    バルセロナで開催されたGTワールドチャレンジ・ヨーロッパ・シリーズで初勝利を挙げてから1か月後、シュワルツマンは先週日曜日にバーレーン・インターナショナル・サーキットで行われたWEC公式ルーキーテストで、ル・マン24時間レースで優勝したフェラーリのLMHマシンを試した。

    24歳のシュワルツマンは、51号車フェラーリ499Pで30周を周回した後、ベストラップタイム1分48秒559を記録し、既存のイオタ・ポルシェのフルタイム・ドライバー、ウィル・スティーブンスを0.066秒上回って、この日のタイムシートのトップに立った。

    フェラーリはまた、ファクトリーGTドライバーのリルー・ワドゥに499Pのハンドルを握る機会を与え、同じ周回数で1分49秒488のベストタイムを記録した。

    シュワルツマンは2021年のF2シリーズでプレマとともに2位となり、それ以来インディカーやフォーミュラEに挑戦し、2022年にはアメリカとアブダビのフェラーリでフリー走行に出場し、今年はザントフォールトでフリー走行に参加した。

    しかし、これが彼にとってハイパーカーの初めての体験であり、GTWCEで2回目のキャンペーンを行うよりも、ステップアップする時期が来たと確信している。

    「僕はすべてに対してオープンだし、このテストの後、ハイパーカーを試したり、本格的にレースをする機会があることを本当に願っている」とシュワルツマンは語り、「耐久レースの経験全体を感じたいと思っている」と付け加えた。

    ロバート・シュワルツマン

    「テストでは、自分があのクルマに完全に準備ができていることを十分に示したし、それについて何の疑いも持っていない」とシュワルツマンは続けた。

    「僕は一般的に、何にでも素早く適応できるんだ。インディーカーのテストのときもそうだった」

    「フォーミュラEでベルリンテストを行った時もとても良かった。僕にとってはそれほど時間は必要ない。僕は飲み込みがとても速いし、それが僕の誇りなんだ」

    シュワルツマンは、それはGT3でも同じだったと語った。「物事がどのように機能するかは多かれ少なかれわかっている。もう1年は必要ない」とシュワルツマンは主張した。「今まで以上に学べることは何もないと思う」

    フェラーリはすでにWECで2台のフルタイムファクトリーエントリーをサポートしており、既存のドライバーラインアップを変更することは考えていない。しかし、2024年にリシャール・ミルの支援を受け、AFコルセが運営する3台目のマシンを追加する可能性を探っていることを先週明らかにした。

    「3台目の車については分からない。やるのか、やらないのか? でも、もし彼らがそうするなら、彼らが僕のことを考慮してくれることを本当に願っている」とシュワルツマンは語り、「僕は準備ができていて、何でもすぐに学ぶことができ、彼らが興味を持ってくれることを願っている」と語った。

    「フェラーリと一緒にハイパーカーでドライブするのをとても楽しみにしているけど、決めるのはフェラーリだ」

  • WEC:トヨタ8号車(ブエミ/ハートレー/平川)がドライバーズタイトル2連覇

    WEC:トヨタ8号車(ブエミ/ハートレー/平川)がドライバーズタイトル2連覇

    FIA世界耐久選手権(WECの)2023年シーズン最終戦となるバーレーン8時間の決勝が11月4日(土)にバーレーン・インターナショナル・サーキットで行われ、TOYOTA GAZOO Racing(TGR)のGR010 HYBRID 8号車が今季2勝目を挙げて2年連続でのドライバーズチャンピオンを獲得。7号車は2位で続き、TGRは今季4度目の1-2フィニッシュでハイパーカーによる激戦となったシーズンを締めくくった。

    セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮のGR010 HYBRID 8号車はポールポジションからレースをスタートし、一度もそのポジションを譲ることなく今季2勝目。2年連続でのWECドライバーズチャンピオンを獲得した。ブエミとハートレーはWEC史上新記録となる4度目のチャンピオン。平川はハイパーカークラス参戦開始から2年連続でタイトル獲得ということになった。

    このレースで8号車と首位を争った小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスのGR010 HYBRID 7号車は、スタート直後の1コーナーで追突され大きく順位を落としながらも、見事な追い上げを見せ、2位でチェッカーを受けた。逆転タイトルへ向け優勝を目指した7号車だったが、この結果によりドライバーズランキングも2位となった。

    今季はキャデラック、フェラーリ、プジョー、ポルシェ、ヴァンウォール、そして、グリッケンハウスという強力なライバルとのエキサイティングなハイパーカー同士の争いとなる中で、TGRは5年連続でのマニュファクチャラーズ/ドライバーズのダブルチャンピオンを獲得するという完璧なシーズンフィニッシュを飾った。

    6マニュファクチャラーによるハイパーカー間の激戦最終ラウンドは、暑く晴れ渡ったバーレーンで現地時間午後2時に幕を開けた。ポールポジションからスタートしたブエミの8号車が順当に首位をキープする一方で、逆転タイトルを目指す7号車のコンウェイは2番手スタートからすぐ後で追う形としたが、1コーナー進入で後方のキャデラック2号車に追突されコースオフ。大きく順位を落とすこととなってしまった。

    しかし、7号車のコンウェイはすぐに追い上げを開始。スタートから35分ほどでプジョー、ポルシェ勢を次々と交わしていきトップ5へ浮上。一方、その間に首位を行くブエミの8号車は安定した速さを見せ、追うフェラーリの2台に対し大きなマージンを築いた。

    スタートから1時間を前に、各車最初のピットストップへ。コンウェイはそれまでにさらにフェラーリ50号車とポルシェ38号車をかわして3位へとポジションを取り戻した。

    最初のピットを終え2スティント目に入ったブエミがさらに後方との差を広げていく中、コンウェイは2位のフェラーリ51号車との差を詰めていったが、タイヤの摩耗が激しくなり、逆転には至らず。しかし、ほぼ2時間の走行を終えたところでコンウェイから7号車のステアリングを受けとった小林が、すぐにファステストラップを更新する速さを見せてフェラーリ51号車をパス、2位へと浮上した。

    8号車はハートレーへドライバーチェンジ。コースは日没を迎えて闇に包まれる中、2位の7号車小林に対し30秒ほどの差をつけて首位を堅守。周回遅れの車両を慌てることなく正確なドライビングでかわしながら走行を続けた。レースが折り返しを過ぎる頃には8号車は平川、7号車はロペスへと交代。2台のGR010 HYBRIDは後半のナイトランでも安定したペースでレースをリードした。

    レースが残り2時間となったところで、8号車はブエミ、7号車はコンウェイが再びステアリングを握り、最後の1時間は8号車ハートレー、7号車小林がドライブ。2位に40秒ほどの差をつけたハートレーの駆る8号車は、リスクを犯さず安定したペースで走行。3位との差も大きく開いていた2位小林の7号車は終盤ファステストラップを更新する速さを見せた。

    セーフティカーの出ない安定した展開となった8時間のレースで、249周を走り切ったハートレーの8号車は2位の7号車に対し47.516秒差で現地のファンの皆様に見守られながら、トップチェッカー。8時間レースでトップ4台が同一周回という激戦を制した。レース後には、表彰台に向かうTGRメンバーにフェラーリチームから拍手が送られるなど、ハイパーカーで戦い合ったライバル同士、チームの垣根を越えて称え合った。

    全7戦で争われた2023年シーズン、決勝の総走行時間は64時間、TGRは7戦中6勝を挙げ、4回の1-2フィニッシュ。そしてチームは、2012年に現行WECに参戦して以来45勝目を挙げることとなった。

    WEC2023年シーズン 第7戦 バーレーン8時間 決勝

    豊田章男(TOYOTA GAZOO Racing チームオーナー)
    TOYOTA GAZOO Racingの2台が最後まで繰り広げた“アスリートとしての戦い”最高でした。6人のドライバーたち、それを支えた両車のメカやエンジニアのみんな、素敵なレースをありがとう。セブ、ブレンドン、亮、2年連続のドライバーズタイトルおめでとう!ワンツーでそれを決めてくれた7号車のホセ、マイク、可夢偉もありがとう!

    今日は、2台ともトラブルを抱えながら走ることになってしまいました。気持ちよく最終戦を走ってもらうことができず、ドライバーたちには申し訳なく思います。7号車はスタートでのアクシデントもありましたが、すぐに差を詰め、8号車とどちらが勝ってもおかしくないような優勝争いをしてくれました。レースに向かう全員でクルマを走らせて、戦ってくれたと感じられるレースでした。

    モータースポーツの主人公はクルマを走らせる人々です。だからこそ“スポーツ”であり、そこに集う人は、みんながアスリートでありファイターであると思っています。今年のWECはライバルも増え、ファンが待ち望んでいた“戦いの場”になりました。そんな選手権の場で、今日はアスリートたちが全力を尽くして結果を勝ち取りにいく姿を見せてくれました。いちファンとして、私もその姿にとても興奮しました。アスリートが戦える場を整えてくれた主催者の皆さまにも感謝いたします。

    この最終戦にむけて可夢偉は、チーム代表として“どうすべきか?”、ドライバーとして“どうしたいか?”かなり悩んでいたと思います。

    チーム代表の可夢偉は、チームを鼓舞したり、リラックスさせるために戯けたり、改善点を探すためにメカやエンジニアたちと話したり、そんな代表としての役割を、これ以上ないほどにやってくれていました。本当に感謝しています。今日のレースを見ていても、チーム全員が勝利に向けて戦うアスリートになり、だけどお互いを信頼し尊重し合っている…ずっと目指してきた「家族的でありプロフェッショナルなチーム」になってきたと感じます。可夢偉代表、今年もお疲れさまでした。ありがとう。

    一方で、ドライバーの可夢偉に私が望んでいることは“たったひとつ”「誰より速く走ってほしい。全力で戦ってほしい。」ということだけです。これは以前から変わりません。他のドライバーに対しても同じ気持ちです。
    予選でポールを取れずに悔しがる姿、決勝に向けてエンジニアと相談し続ける姿、そして最終スティントでファステストラップを叩き出す走り、今週の可夢偉は、私が見たいドライバーの姿そのものでした。チャンピオンを取れず悔しい結果だとは思いますが、ドライバー可夢偉としても、これ以上ない仕事をしてくれたと思います。

    そんな一人二役の姿を見せることでTOYOTA GAZOO Racingは“ドライバーファーストなチーム”にも変わってきました。これからも2つの顔の狭間で悩むことはあるかもしれませんが、来シーズンも引き続き、“可夢偉だからこそできるドライバーファースト”を続けて、チームを強くしていってもらえればと思います。

    追伸
    このメッセージを書き終えたところでチームから映像が届きました。見てみると「ドライバーたちがレース後のクルマを磨いているシーン」でした。みんなクルマを大切にしてくれてありがとう。(特にホセは一生懸命、楽しそうに磨いてくれていましたね!ありがとう。)みんなにもっと気持ちよく走ってもらえるクルマをつくっていきたいと改めて思いました!

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    シーズン最終戦で1-2フィニッシュを達成し、最高のパフォーマンスを見せて締めくくることができました。7号車のタイトル獲得は叶いませんでしたが、素晴らしい仕事を成し遂げた8号車の全員を祝福します。今季もずっとチームメイト同士の僅差の戦いが続きました。今日のこの素晴らしい結果は、ミスすることなく戦い続けたチームとドライバーの努力の賜物です。パートナーと日本の関係者の皆様の多大なサポートに感謝いたします。そして、もちろんここまで我々が強くなるように支えてくれたモリゾウこと豊田会長、佐藤社長のお二方にも感謝しています。今年は多くのマニュファクチャラーとの激戦となる中で、我々のチームとクルマの強さを証明することができました。このような形でシーズンを締めくくることができたことは、間違いなく我々全員にとって誇りとなります。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー)
    複雑な感情の湧くシーズンエンドとなりました。今レースはチームメイトの後方からのスタートで、少しでもポイントを挽回するつもりでしたが、スタート直後のアクシデントでポジションを落としてしまいました。多くの車両をパスしながらの困難な追い上げを強いられ、タイヤにも負担をかけてしまいました。ベストを尽くしましたが、今日は2位が精一杯でした。タイトルを勝ち取った8号車に祝福を贈ります。彼らの戦いぶりはタイトルにふさわしいものでした。今年もハードワークで支えてくれた7号車のメンバー全員に心から感謝しています。そして、常に素晴らしい仕事をしてくれたチームメイトの可夢偉、ホセにも感謝します。良いシーズンでしたし、4勝できたのは素晴らしいことだと思います。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車 ドライバー)
    チームに取って最高の1年でしたし、全員が素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。2台のGR010 HYBRIDが全てのレースで競い合いながらも、常にチームとして協力しあってきました。それが最も重要なことです。今日のレースに勝ち、そしてチャンピオンも勝ち取ったセブ、ブレンドン、亮、おめでとう。我々の7号車も今年は何度も勝利を挙げ、その一員として戦えることができた、本当に素晴らしい1年でした。今日も勝利を目指し、逆転タイトルのチャンスをつかむために全力で挑みましたが、1コーナーでその望みはかなり難しいものになってしまいました。とは言え、そこからよく挽回しましたし、最終的な結果には満足しています。

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー)
    また世界チャンピオンを獲得でき、信じられない気分です。本当にチームに感謝します。全てが順調にいき、最後までレースとタイトル争いをリードすることができ、最高の夜になりました。本当に価値のあるタイトルだと思います。もちろん、ル・マンで勝てなかったことは残念でしたが、このタフなシーズンの戦いの中でチャンピオンを勝ち取れたことで、我々の強さは証明できました。何度でもチャンピオンは格別なものですが、今年は安定した走りで勝ち取ったタイトルでした。常に最速というわけではありませんでしたが、困難なレースでも着実にポイントを獲得してきました。最終戦で優勝し、チャンピオンを獲得するというのはシーズンの締めくくりにおいて最高の形です。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    最高の1年でした。8号車、そして、TGRのチームの一員であることを誇りに思います。この最高のシーズンを支えてくれた全員に感謝します。シーズンを通して7号車、またライバルたちとの激しいバトルを繰り広げてきましたが、今日も同じでした。ラップタイムとしては、我々8号車が最速ではないこともあったので、とにかくプッシュし続けました。セバスチャンは今日のレースで最もプレッシャーのかかる、スタート直後の1コーナーをトップで抜けるという大役をこなし、亮と共に素晴らしい仕事をしてくれました。4度目の世界チャンピオン獲得を実感するまでにはまだ時間がかかりそうですが、本当に嬉しいです。

    平川亮(8号車 ドライバー)
    今日のレースに勝利し、チャンピオンを獲得できて最高です。我々はチャンピオン獲得のために努力を続けてきたので、本当に嬉しいです。今年は厳しいレースもありましたが、常にプッシュを続け、タイトル連覇を達成することができました。シーズンを通して強力なライバルと、難しいコンディションでの戦いを続けてきましたが、今日のレースはいつも以上に厳しいものでした。我々は後続とのギャップを広げてそれを維持する走りを強いられましたが、タイヤの摩耗が激しく、容易ではありませんでした。2年連続で世界チャンピオンを獲得できるなんて、チームに入った2年前には想像もできませんでした。このチャンスを与えてくれたトヨタとハードワークで支えてくれたチーム全員に感謝します。このチャンピオン獲得という結果を、チャンスを与えてくれた皆様への感謝の気持ちとして捧げたいと思います。

    TOYOTA GAZOO Racing、ブエミ/ハートレー/平川組GR010 HYBRIDが最終戦を制しドライバーズチャンピオン2連覇!

    順位 No. ドライバー名 チーム/車種 周回 トップとの差
    1 8 セバスチャン・ブエミ
    ブレンドン・ハートレー
    平川亮
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ GR010 HYBRID
    249
    2 7 マイク・コンウェイ
    小林可夢偉
    ホセ・マリア・ロペス
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ GR010 HYBRID
    249 47.516
    3 50 アントニオ・フオコ
    ミゲル・モリーナ
    ニクラス・ニールセン
    フェラーリAFコルセ/
    フェラーリ 499P
    249 1:36.286
    4 38 アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ
    ウィル・スティーブンス
    イェ・イーフェイ
    ハーツ・チームJOTA/
    ポルシェ 963
    249 1:37.248
    5 6 ケビン・エストレ
    アンドレ・ロッテラー
    ローレンス・バンスール
    ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ/ポルシェ 963 248 1 Lap
  • WEC:トヨタ 最終戦バーレーン8時間で今季3度目のフロントロー独占

    WEC:トヨタ 最終戦バーレーン8時間で今季3度目のフロントロー独占

    FIA世界耐久選手権(WEC)今季最終戦となるバーレーン8時間の予選が11月3日(金)にバーレーン・インターナショナル・サーキットで行われ、トヨタ(TOYOTA GAZOO Racing/TGR)の2台のGR010 HYBRIDが予選1、2番手を獲得。決勝は最前列に並んでスタートすることとなった。

    ブレンドン・ハートレーがアタックを担当したGR010 HYBRID 8号車が、1分46秒564という圧倒的なタイムでポールポジションを獲得。小林可夢偉の7号車はチームメイトから0.489秒遅れの2番手で続き、チームに予選1-2をもたらした。

  • WEC:トヨタ 2023年 第7戦 バーレーン8時間 公式練習レポート

    WEC:トヨタ 2023年 第7戦 バーレーン8時間 公式練習レポート

    FIA世界耐久選手権(WEC)の2023年最終戦となる第7戦バーレーン8時間の公式練習走行が11月2日(木)に中東バーレーンのバーレーン・インターナショナル・サーキットで開始され、トヨタ(TOYOTA GAZOO Racing/TGR)は難しいコンディションとなった初日から順調なスタートを切った。

    4日(土)の決勝でドライバーズチャンピオン決定の舞台となるバーレーン・インターナショナル・サーキットはこの日、強風と強い雨により赤旗が出されるなど波乱の幕開けとなったが、TGRの2台のGR010 HYBRIDは2回のセッション共に1-2のタイムをマークした。

    TGRは既に、5年連続でのマニュファクチャラーズチャンピオンは確定しており、これまでに開催されてきた11戦で8勝を挙げるなど相性の良いここバーレーンで、ドライバーズチャンピオンも決めるべく、絶好のポジションにつけている。

    ディフェンディングチャンピオンであるGR010 HYBRID 8号車のセバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮は、チームメイトの7号車小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスに15ポイント差をつけてドライバーズタイトル争いをリードしており、また、最大39ポイントが獲得できる今大会、フェラーリの2台もまだ逆転タイトルの可能性を残している。

    小林が公式練習第2回目で記録した1分46秒851がこの日の最速タイムとなり、7号車の逆転タイトルへ向けた強い決意を示す滑り出しとなった。8号車は、ハートレーが同じく夜のセッションで記録したタイムで総合2番手につけた。

    正午過ぎに開始された公式練習第1回目は、開始からわずか9分後、この地域では珍しい豪雨を伴う悪天候となり、赤旗が出された。45分間の中断の後にセッションは再開されたが、この雨により路面は完全なウェットコンディションとなっており、延長されたセッションで2台のGR010 HYBRIDは、ウェットタイヤでの走行テストという新たなプログラムをこなすこととなった。

    このセッションでは、その後ラップタイムを更新できるまでに路面コンディションは改善せず、7号車がセッション開始直後に小林が刻んだタイムでタイムシートのトップをキープ。ブエミの8号車がこれに続き、バーレーンの最初のセッションはTGRの1-2で幕を開けた。

    日没後に開始された公式練習第2回目までには天候は回復し、路面もドライに。照明に照らされた1周5.412kmのサーキットで、チームはようやく今大会使用できるミディアム、及びハードのドライタイヤを評価する機会を得ることとなった。

    公式練習第1回目から行われてきた空力やメカニカルのセットアップは、豪雨による赤旗でいったん中断されたものの、この夜のセッションで再開され、タイヤの摩耗が厳しいサーキットとして知られるバーレーンでの最良の妥協点を見出すべく、ドライバー、エンジニア共に集中的な作業を続けた。

    公式練習第2回目も、1時間ほどが経過したところでGTカーのアクシデントにより赤旗が出され、18分ほどの中断の後にセッションが再開。チームにとって有意義なものとなったこの2回のセッションで、2台は合計159周、860kmを走破した。

    予選と決勝へ向けた最後の準備となる公式練習第3回目は3日(金)の正午より実施され、その後、日没直後の現地時間午後5時5分(日本時間午後11時5分)よりハイパーカークラスの予選が行われる。8時間で争われる決勝レースは4日(土)現地時間午後2時(日本時間午後8時)にスタートが切られる。

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    これまでのところ全て順調に進んでおり、異なるコンディション下においても、我々のパフォーマンスも非常に競争力が高いように見えます。公式練習第2回目はタイヤ評価において非常に重要で、より理解が進んでいます。我々はGR010 HYBRIDと共にここバーレーンで多くの経験がありますが、ことタイヤに関しては、今季はタイヤウォーマー無しなのでほぼゼロから学び直しです。とは言え今日はポジティブな一日で、この勢いを維持できるよう頑張ります。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー)
    我々はウェットでもドライでも、全てのコンディションで力強いように見えました。雨はここバーレーンではめったにないことなので、ウェットコンディションでの走行ができたのは幸運でした。最初のセッションでは数周したところで突然空が暗くなり、いきなり大雨になりましたが、少なくとも我々は、万が一に備えた準備ができています。我々7号車が明日ポールポジションを取れればタイトル争いの一助になりますし、もちろんそれも狙っています。しかし、決勝へ向けての準備が最優先です。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車 ドライバー)
    興味深く、有意義な一日でした。マイクと可夢偉が素晴らしい仕事をしてくれたおかげで、今日を最速で終えることができました。今日はスリックとウェットタイヤの両方で走行しました。周回数は少なかったですが、結果には満足しており、明日はもっと周回を重ねたいと思っています。いつものように、我々の2台は僅差の争いですし、タイトル争いは難しいものになると思いますが、レースは何が起こるかわかりませんし、戦い続けます。

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー)
    盛りだくさんな一日でした。予選シミュレーションを含め、明日のために多くの周回を重ねました。激戦になることは間違いなく、そのためにも全てを正しく進める必要があります。このサーキットはタイヤの摩耗が非常に激しいので、可能な限り最良のセットアップを見出すことと、正しいタイヤの使用を選択することが非常に重要となります。7号車と8号車でそれぞれ準備作業を分担し、時間を最大限有効に活用しているので、良いレースができることを期待しています。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    雨のコンディションでバーレーンを走るのは初めてで、ここで何年もレースをしてきたにもかかわらず、新しい体験ができました。特に、コース上で水が溜まりやすい場所が見えるなど、興味深い経験でした。天候の件を除けば、比較的クリーンな一日でした。ライバルがどう動いてくるかわかりませんが、今のところ我々は速さを示せていると思います。様々なセットアップや異なるタイヤコンパウンドを試すことができました。このコースはタイヤの摩耗が非常に激しいので、決勝レースではそれが大きなポイントになるでしょう。

    平川亮(8号車 ドライバー)
    昼間の雨は、ここでは見たことがないような激しさでした。ウェットコンディションも上手くこなすことができましたが、これからの数日、同じようなコンディションにはならないことを願っています。今日は多くの周回を重ねられたので、クルマとタイヤの挙動を把握することができました。タイヤは摩耗が激しいので、決勝レースではそれを上手くコントロールする必要がありますが、全体的には好調なスタートが切れたと思いますし、この調子でプッシュを続けます。

  • WEC:トヨタ 2023年シーズン 第7戦 バーレーン8時間 プレビュー

    WEC:トヨタ 2023年シーズン 第7戦 バーレーン8時間 プレビュー

    トヨタ(TOYOTA GAZOO Racing/TGR)はドライバーズチャンピオン獲得を目指し、2023年シーズンFIA世界耐久選手権(WEC)の最終戦となる第7戦バーレーン8時間レースに挑む。チームは先月行われた前戦富士で、最終戦を待たずしてマニュファクチャラーズチャンピオンを決めている。そして、フェラーリ、ポルシェ、キャデラック、プジョー、ヴァンウォールといったハイパーカーでエキサイティングな戦いとなっている2023年シーズンをドライバーズチャンピオン獲得で締めくくるべく、今週末11月4日(土)に行われるバーレーンでの決勝レースに臨む。

    GR010 HYBRID 7号車を駆る小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスの3名は、1シーズン5勝のWEC新記録を目指すと共に、ここ4シーズンで3度目の世界チャンピオン獲得へ向け最終戦もプッシュを続ける。

    チームのホームコースである富士スピードウェイで7号車が勝利したことで、ドライバーズランキング首位を守るGR010 HYBRID 8号車のセバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮と7号車の3人との差は、15ポイントまで縮まった。しかし、8号車はこのバーレーンで、2位以上でフィニッシュすれば自力でチャンピオンを獲得できる。

    ドライバーズチャンピオン争いのトップ2はTGRの2台だが、TGRの2台どちらかによる5年連続ドライバーズチャンピオンはまだ確定していない。フェラーリ50号車は首位と36ポイント差、51号車は31ポイント差につけており、バーレーンでは最大39ポイントが獲得できるため、この2台にも可能性が残されている。

    1周5.412kmのバーレーン・インターナショナル・サーキットは、これまでもTGRにとって非常に相性の良い舞台だった。2012年からの11戦中、8勝を上げており、今年は7連覇及び6レース連続の1-2フィニッシュを目指す。

    15のコーナーを持つバーレーンは、特にタイヤに厳しいサーキット。さらに、4日(土)の決勝レースは午後2時にスタートし、気温、路面温度が下がる日没後も走行を続けるため、大きく変化するコンディションへの対応が求められる。

    この異なるコンディションに対応するため、2日(木)の練習走行は昼間と夕刻暗くなってからの2回に渡って行われ、3日(金)の最終練習走行が予選へ向けた最後の準備となる。予選はちょうど日没にかかる現地時間午後5時5分にハイパーカークラスのセッションが開始される。4日(土)の決勝レースは現地時間午後2時にスタートが切られる。

    バーレーン8時間の決勝が終わっても、2023年シーズンの活動は終わりではない。翌5日(日)はWECのルーキーテストが行われ、TGRも参加する。TGRはLMP2クラスの新星、17歳のジョシュ・ピアソンにテストの機会を設ける。5日(日)のテストでは30周以上の走行が計画されており、彼が史上最年少のハイパーカードライバーとなる。また、このルーキーテストでは今季米国IMSA ウェザーテック・スポーツカー選手権のGTDプロクラスでバッサー・サリバンのレクサスRC F GT3を駆り、シリーズチャンピオンを獲得したジャック・ホークスワースとベン・バーニコートもGR010 HYBRIDを初めてドライブする。

    WEC FIA世界耐久選手権

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    今季はエキサイティングなシーズンで、チームの誰もが新たなハイパーカーのライバルとの戦いを楽しんできました。ただ、まだ我々にはドライバーズタイトルという、達成していない大きな目標がひとつ残されています。7号車はややポイントで遅れを取っているので簡単ではありませんが、プッシュを続け、シーズン5勝目を目指します。最も重要なポイントは我々TGRの2台のうちどちらかがタイトルを勝ち取ることであり、そのために一丸となって最後まで戦います。バーレーンは我々TGRにとってこれまで好結果を残してきたサーキットで、その記録をさらに伸ばしたいと思っていますが、競争は激化しています。特に前戦富士ではフェラーリだけでなくポルシェも大きなライバルになって来ていると感じたので、接戦になるでしょう。我々の準備はできていますし、レースを楽しみにしています。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー)
    バーレーンは私にとってこれまでずっと良いサーキットで、レースも楽しいです。私のトヨタでのWEC初勝利は2014年のバーレーンでしたし、その後2回の世界チャンピオンを決めたのもここバーレーンでした。我々7号車はまだ今季のタイトル争いの可能性を残しているので、とにかく勝ちに行きます。ベストを尽くし、後は8号車がどうなるか見ていくだけです。今季は素晴らしいシーズンでしたし、チャンピオンシップの結果にかかわらず、シーズン全7戦中5勝という素晴らしい結果を達成したいと思います。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車 ドライバー)
    暑いコンディションや夜の走行もあるバーレーンで、またレースができるのが楽しみです。我々のGR010 HYBRIDはこれまでもここバーレーンでいつも好調でしたし、チームも良い記録を重ねて来ているので、私自身は楽観視しています。しかし、簡単にいくものではないことはいつも通りで、ハイパーカーのライバル全車が、シーズンを少しでも好成績で終えようとしてくるので、戦いは熾烈になるでしょう。このレースも、適切な車両セットアップを見出し、全てのコンディションに合わせたタイヤマネージメントができるかが重要になるでしょう。

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー)
    バーレーンはシーズンを締めくくるのに最適な舞台ですし、2度のタイトル決定という最高の思い出のある、私にとって特別な場所でもあります。ドライバーとしては、バーレーンは追い越しが可能な長いストレートと高速コーナー、そして、高低差もあり、全ての要素を持っている非常に良いコースで、いつも楽しんでいます。ナイトレースも特別ですし、バーレーンでタイトル獲得のために戦うのが待ちきれません。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    我々にとって非常に重要なレースであり、チームにとってシーズンを締めくくるのにふさわしいレースにしたいと思っています。前戦の日本でマニュファクチャラーズタイトルを決められたことは素晴らしかったですし、これでバーレーンではドライバーズタイトル争いに集中することができます。チームメイトの7号車はシーズンを通してとても速く、今回も最大のライバルになることは間違いありません。他のハイパーカーのライバルも非常に競争力が高く、上位争いは熾烈なものになるでしょう。しかし、我々は何度もここバーレーンでタイトルを決めてきた良い思い出もありますし、この土曜夜もそれが再現できることを願っています。

    平川亮(8号車 ドライバー)
    1年前、セバスチャン、ブレンドンと私は、ここバーレーンで世界チャンピオンを決めたので、もちろん今年もその再現をさせたいです。我々はどれだけのポイントが必要なのかわかっていますが、これだけ接近した戦いの中では簡単なことではありません。練習走行からの車両セットアップ作業で、特に暑い昼間と涼しい夜という2つの異なるコンディションでの妥協点を見出さなくてはなりません。8時間と長いレースなのでクルマのバランス、またタイヤの摩耗も大きく変わるでしょう。クルマがどう変わるのかを理解し、最適解を見出すと共に、ドライバーとしても、ミスのない安定した走りが求められます。シーズン最終戦を1-2フィニッシュで締めくくるために誰もがハードワークを続けていることはわかっていますし、それに応えられるよう頑張ります。