カテゴリー: WEC (FIA世界耐久選手権)

  • ポルシェ、911RSRの後継モデルのテストを開始

    ポルシェ、911RSRの後継モデルのテストを開始

    ポルシェは、2015年シーズンにもっとも成功を収めたGTレーシングカー、ポルシェ911 RSRを2017年シーズンに向けて一新する。

    その後継モデルはポルシェのヴァイザッハ研究開発センターのテストコースにおいてシェイクダウンを終え、間もなく世界中のサーキットにおいて本格的なテスト段階に入る。

    ヴァイザッハでのシェイクダウンでは、多くのポルシェワークスドライバー達が新しい2017年のGTEレーシングカーの感触を確かめた。

    「新しいマシンの初走行を数人のドライバーが行うのは非常に珍しいことです。」とGTモータースポーツ総合プロジェクトリーダーのマルコ・ウジャーシは語る。

    「しかしワークスドライバー全員が開発に携わったこともあり、可能な限り多くのドライバーにテストコースを数ラップしてもらいました」。

    911RSRの後継モデルは、2017年のデイトナ24時間でのデビューを予定している。ポルシェ モータースポーツGT部門のトップであるDr.フランク=シュテッフェン・バリサーは「完全に新しいマシンの初戦が24時間レースというのは大きなチャレンジですが、デビューに向けて開発は順調に進んでいます」と述べた。

    Porsche

  • アウディ、スパ・フランコルシャンで今シーズン初優勝 / WEC

    アウディ、スパ・フランコルシャンで今シーズン初優勝 / WEC

    アウディは、FIA世界耐久選手権(WEC)の第2戦、スパ・フランコルシャン大会で非常に過酷な状況を制し優勝を飾った。

    外気温が25℃以上に達するなか、ワークスチームからエントリーしたハイブリッドカー全6台のうち、完走はわずか2台だけだった。優勝したルーカス・ディ・グラッシ / ロイック・デュバル / オリバー・ジャービス組は、2位以下に2ラップの大差を付けてゴールし、アウディ R18の優秀さを証明した。

    今回のWECを観戦した観客は、これまでになくスリリングなレースを目の当たりにした。6時間におよぶレースには様々なドラマがあり、3ワークスチームのいずれもが、一度は大きなアドバンテージを持ってトップ走行する場面が見られたものの、上昇を続けた気温と激しいレース展開のため多くのマシンはリタイヤした。しかし、フォルクスワーゲンAG取締役会会長、マティアス・ミュラーと、アウディAGの技術開発担当取締役のDr.シュテファン・クニルシュが見守るなか、アウディスポーツ チームヨーストのメンバーは最高の活躍を見せた。

    8号車のアウディ R18は、ルーカス・ディ グラッシがスタートを切り、その後ロイック・デュバル、オリバー・ジャービスへと引き継がれた。幾度ものイエローコーション、数多くのペナルティストップ、アクシデントやマシントラブルが見られた6時間のレースが終了した時、彼ら3人は、トリオを組んで初めての優勝を手にした。今回の優勝は、ディ・グラッシにとってはアウディドライバーとなってから初めてのもので、ジャービスにとっては2回目、そしてデュバルは4回目となる。

    アウディモータースポーツ代表のDr. ヴォルフガング・ウルリッヒは「今日のレースでは、ドライバー、チーム、そしてマシンのすべてに完璧な耐久性が求められていました。そしてルーカス、ロイック、オリバーが、トリオを組んでから初めての優勝を獲得出来たことを心から祝福します。今日の彼らは、非の打ち所がない、完璧なパフォーマンスを見せてくれました」とコメン。

    今回の優勝は、アウディにとって2000年シーズン以来、通算106回目のLMPクラス優勝となった。

    もう1台のAudi R18、マルセル・・ファスラー / アンドレ・ロッテラー / ブノワ・トレルイエ組の7号車は、いくつもの不運に見舞われてしまった。トレルイエが激しいバトルを展開する中、アンダーフロアを縁石に強打し、パーツ交換を余儀なくされてしまった。その交換作業には14分30秒の時間を要し、その後、エアダクトの洗浄が不可避となり、さらに時間を費やした。また、マルセル・ファスラーへのドライバーチェンジを行う際には、カウルの交換が必要となり、この作業に対するドライブスルーペナルティも課せられた。これらの不運のため、彼らは5位でゴールすることとなったが、アウディは今レースで40ポイントを獲得した。

    次回のWEC関連イベントは、6月5日に行われるル・マン24時間レースの公開テストとなる。6月18-19日開催の、アウディが通算18回目の参戦となるル・マン24時間レース本番に向けて、アウディスポーツメンバーは一丸となって入念な準備を整えている。

    アウディ WEC  世界耐久選手権

  • トヨタ、首位独走もトラブルで無念の2台戦線離脱 / WEC 第2戦

    トヨタ、首位独走もトラブルで無念の2台戦線離脱 / WEC 第2戦

    5月7日(土)スパ・フランコルシャン6時間レースの決勝レースが行われ、TOYOTA GAZOO RacingのTS050 HYBRIDは#5号車が4時間の時点で首位を独走していたものの、突然のエンジントラブルで脱落。#6号車も中盤のトラブルでリタイアに終わった。

    TOYOTA GAZOO Racingは、FIA世界耐久選手権第2戦スパ・フランコルシャン6時間レースで、ほぼ手中にしていた勝利をトラブルで逸し、無念の結果で終えることとなった。

    シリーズのマニュファクチャラーズ選手権ポイントリーダーとして今大会に臨んだトヨタは、レース開始から4時間が経過した時点で首位を独走し、2014年以来となるスパ・フランコルシャン6時間レースでの優勝を目前にしていた。

    しかし、2台のTS050 HYBRIDは共にエンジントラブルに見舞われ、レースからの脱落を余儀なくされてしまった。中嶋一貴、アンソニー・デビッドソンとセバスチャン・ブエミが駆った#5号車は総合26位でレースを終えることとなったが、クラス7位完走で、マニュファクチャラーズ選手権において12ポイントを獲得した。小林可夢偉、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイの#6号車はリタイアに終わった。

    トラブルに見舞われるまで、2台のTS050 HYBRIDは大幅にパフォーマンスが向上したことを証明する走りを見せ、#5号車は2位に1分以上の大差をつけて首位を快走、#6号車もレース序盤に見舞われたアクシデントの修復により周回遅れになりながらも3位を走行していた。

    次戦は6月18日(土)と19日(日)に行われるル・マン24爺間レース。25万人ものファンが集まる、世界で最も有名な耐久レースは、今年で84回目を数える。レースを前に、6月5日(日)にレースの舞台となる公道も使用されるサルト・サーキットで公式練習走行が行われる。

    佐藤俊男 チーム代表:
    週末を通じ性能面での向上を確認することが出来ましたが、レース結果は厳しいものとなりました。前戦シルバーストンと比較し明らかな向上を果たせたことに関して、ケルンのチームスタッフとトヨタ東富士研究所の努力に改めて感謝したいと思います。レース中盤を過ぎた時点まで安定して速いラップタイムを刻みながらトップを走行することが出来ましたが、残念なことに2台共エンジンにダメージを受けてしまいました。直ちに原因を究明し、次戦ル・マン24時間レースに向けて対策を講じたいと思います。

    TS050 HYBRID #5号車:
    (中嶋一貴、アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ)
    決勝レース: 26位 114周、ピットストップ 5回、グリッド:5番手
    最高ラップタイム:1分59秒740

    中嶋一貴:
    今日は難しい日となってしまいました。ダウンフォースレベルのセッティングも良く、タイヤ選定も、戦略も全て上手く行っていました。さらに、良いところを探せば、TS050 HYBRIDは非常に競争力が高いことが分かり、それを証明出来たことです。しかし、最後にこのような終わり方をするとは思いもしませんでした。本当に勝てるチャンスはあったと思います。残念としか言いようがありません。

    アンソニー・デビッドソン:
    序盤は良かっただけにとても悔しいです。今日こそは勝利をものに出来ると思っていました。しかし、これまでに経験したことのないトラブルですべてを失ってしまいました。テストでは十分な距離を走って来ましたが、初めてのトラブルでした。気持ちを切り換えてル・マン24時間レースを頑張ります。

    セバスチャン・ブエミ:
    満足とは言えませんが、納得しています。長時間にわたりレースをリードし、まさか、このような終わり方をするとは思っていませんでした。パフォーマンスについてはこの週末を通して満足の行くものでした。今は、ル・マンに向けて照準を合わせています。

    TS050 HYBRID #6号車:
    (小林可夢偉、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイ)
    決勝レース: リタイア 87周、ピットストップ 6回、グリッド:3番手
    最高ラップタイム:2分00秒177

    小林可夢偉:
    残念ながら満足出来る結果には結びつきませんでした。良い走りは見せることが出来ただけに、とても残念なレースでした。しかし、TS050 HYBRIDの性能の高さは確認出来たので、ル・マンでは期待して下さい。

    ステファン・サラザン:
    これほど難しい日はありませんでした。TS050 HYBRIDは2台とも最高の性能を発揮出来ていたので、揃って表彰台に立てるはずでした。とても残念ですが、走行フィーリングは良い感じなのでル・マンに向けては期待が出来ます。

    マイク・コンウェイ:
    とても厳しいレースとなってしまいました。ミスを犯してLMP2のクルマに接触して、レースは苦しくなってしまいました。その後はとにかく、全力でプッシュして表彰台を狙っていました。多分、2台揃って表彰台は狙えたと思います。しかし、現実は厳しいものでした。戦略は悪くはなく、上手く行っていたと思います。

  • 小林可夢偉 「初めてのLMP1カーでの公式予選アタックは上手く行った」

    小林可夢偉 「初めてのLMP1カーでの公式予選アタックは上手く行った」

    小林可夢偉は、WEC 第2戦 スパ・フランコルシャン6時間レースの予選でTS050 HYBRID #6号車のタイムアタックを担当し、2台のポルシェに続く、3番手グリッドにつけた。

    「初めてのLMP1カーでの公式予選アタックとなりましたが上手く行きました」と小林可夢偉はコメント。

    「決勝レースへ向けて力強いスタートが切れたと思いますが、レースが重要です。レースでは、予選よりも力を発揮出来ると思います。今週はTS050 HYBRIDのバランスにも恵まれているので興味深いレースになると思います」

  • トヨタ、小林可夢偉の#6号車が3番手 / WEC 第2戦 予選

    トヨタ、小林可夢偉の#6号車が3番手 / WEC 第2戦 予選

    5月6日(金)FIA世界耐久選手権(WEC)第2戦スパ・フランコルシャン6時間レースの予選が行われ、TOYOTA GAZOO Racingは小林可夢偉とステファン・サラザンがアタックをしたTS050 HYBRID #6号車が3番手、中嶋一貴とアンソニー・デビッドソンがアタックした#5号車が5番手グリッドを獲得した。

    新型2.4リッター直噴ターボエンジンと8MJに対応したハイブリッドシステムを搭載したTS050 HYBRIDは、スパ・フランコルシャン6時間レースの予選でパフォーマンスを発揮した。

    好天に恵まれた午後、気温22度のもと、ステファン・サラザンと小林可夢偉が予選タイムアタックを担当し、マイク・コンウェイと決勝レースに臨むTS050 HYBRID #6号車は、2台のポルシェに続く、3番手グリッドにつけた。

    アンソニー・デビッドソンと中嶋一貴が予選タイムアタック、セバスチャン・ブエミと共に決勝レースに臨む#5号車は、チームメイトから0.052秒遅れの僅差で、予選5番手となった。

    チームは週末を通して予選よりも決勝レースでのペースに焦点を合わせてセッティングを進め、公式練習での結果からも、表彰台フィニッシュを争えると予想しており、マニュファクチャラー選手権でのリードを守るべく決勝レースに挑む。

    TS050 HYBRID #5号車:
    (中嶋一貴、アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ)
    公式練習第3回目: 5番手 (1分59秒440), 27周
    公式予選: 5番手 (平均1分57秒750)

    中嶋一貴:
    我々のTS050 HYBRIDは、3番手のチームメイトとは僅かな差でした。セットアップの面で大きな進化を遂げることが出来、運転していても好調だったので満足しています。決勝レースでの、更なるラップタイム向上のために細かい部分を見直す必要はありますが、クリーンなレースが出来ることを望んでいます。どこまで行けるか期待してください。

    アンソニー・デビッドソン:
    私のアタックラップではタイヤの能力を全て引き出すことが出来ませんでした。しかし、今週初めてニュータイヤでアタックした1周目はグリップに驚かされました。アウディと競い合えたのは良いことですが、予選においてはポルシェには届きませんでした。明日はもっと良い勝負が出来ると思っていますし、それを望んでいます。

    TS050 HYBRID #6号車:
    (小林可夢偉、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイ)
    公式練習第3回目: 3番手 (1分58秒327), 26周
    公式予選: 3番手 (平均1分57秒698)

    小林可夢偉:
    初めてのLMP1カーでの公式予選アタックとなりましたが上手く行きました。決勝レースへ向けて力強いスタートが切れたと思いますが、レースが重要です。レースでは、予選よりも力を発揮出来ると思います。今週はTS050 HYBRIDのバランスにも恵まれているので興味深いレースになると思います。

    ステファン・サラザン:
    公式予選のパフォーマンスには、とても満足しています。TS050 HYBRIDは昨年と比較して大きな一歩を示しました。明日の挑戦を予感させてくれます。我々は決して諦めず突き進みます。タイヤ選択も上手く行き、決勝レースへと手応えを感じています。

  • 小林可夢偉 「決勝レースに向けても強気に臨める」 / WEC 第2戦

    小林可夢偉 「決勝レースに向けても強気に臨める」 / WEC 第2戦

    小林可夢偉は、WEC 第2戦 スパ・フランコルシャン6時間レースにむけて好感触を得ていると述べた。

    小林可夢偉が駆るTS050 HYBRID #6号車は、公式練習2回目で1分58秒556の最速タイムを刻んだ。

    「午前中の公式練習1回目しか走らなかったのですが、その時にも良い感じでした」と小林可夢偉はコメント。

    「このサーキットをTS050 HYBRIDで走るのは最高ですね。パワーとハイブリッドのブーストは本当に印象的です。このコースには高速コーナーが多いのですが、感触は最高でした」

    「今日の成果は非常に良かったので、決勝レースに向けても強気に臨めます」

  • トヨタ:WEC第2戦スパ・フランコルシャン6時間 公式練習レポート

    トヨタ:WEC第2戦スパ・フランコルシャン6時間 公式練習レポート

    FIA世界耐久選手権(WEC)第2戦スパ・フランコルシャン6時間レースが開幕。初日の公式練習が行われ、TOYOTA GAZOO RacingのTS050 HYBRIDは公式練習2回目でトップタイムをマークした。

    トヨタはWEC開幕戦シルバーストン6時間レースでLMP1ハイブリッドクラス唯一の2台完走を果たし、ポイントを獲得。マニュファクチャラーズ選手権首位で第2戦へと臨んだ。

    公式練習初日の2回にわたるセッションでは、順調にセットアップを進めタイムを更新。明日の公式予選へ向けて確実な手応えを得た。

    小林可夢偉、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイの3名が駆るTS050 HYBRID #6号車は、公式練習2回目で、1分58秒556の最速タイムを刻み、0秒155差で中嶋一貴、アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミの#5号車が2番手に続いた。公式練習1回目では、それぞれ3番手と5番手につけた。

    季節外れの雪や雨でセットアップの準備が阻まれた開幕戦シルバーストンとは異なり、暖かく晴れたコンディションでの初日の公式練習を迎えることとなり、チームは理想的な状況でセットアップやタイヤ評価をこなすことが出来た。

    新しいTS050 HYBRIDから最大のパフォーマンスを引き出すセットアップを見出すだけでなく、様々なセッティングでのミシュランタイヤの挙動を理解することも重要な仕事だった。

    開幕戦シルバーストンの後、スペインにある、モーターランド・アラゴンでのテストで得られたデータも今日のパフォーマンス向上に寄与した。公式練習2回目の終盤には、赤旗が出され、予定より7分早くセッションが終了となったが、2台のTS050 HYBRIDは合計で103周、721kmを走破することが出来た。

    TOYOTA GAZOO Racingは、明日6日(金)の公式練習3回目と公式予選、7日(土)の決勝レースへ向けて、更なるパフォーマンス向上を目指す。

    TS050 HYBRID #5号車:
    (中嶋一貴、アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ)
    公式練習第1回目: 5番手 (2分00秒053), 30周
    公式練習第2回目: 2番手 (1分58秒711), 27周

    中嶋一貴:
    順調な一日でした。セットアップで良い方向性を見出すことが出来、全体的に上手く進んでいます。ラップタイムも悪くはありませんし、TS050 HYBRIDがタイムシートのトップに立つのを見るのは久しぶりで、良い公式練習初日となりました。この成果が残りの週末へ向けて良い兆候であることを望んでいます。

    アンソニー・デビッドソン:
    着実な一日で、開幕戦シルバーストンよりもパフォーマンスが向上していることを確認出来ました。TS050 HYBRIDについて学んで行くことで、更なる速さを得られるはずです。公式練習2回目でトップタイムをマーク出来たのは良いことで、チームの士気が高まっています。決勝レースへ向けて良い状況にあると感じており、それこそが我々がレースを戦うために望んでいることです。

    セバスチャン・ブエミ:
    私自身は、今日はあまり走れず、2回目のセッションでは1周のみに留まってしまいましたが、状況は非常に我々を勇気づけてくれるものと感じています。明日の公式予選を終えるまでは、私たちの位置は分かりませんが、去年よりは良い位置につけられそうです。

    TS050 HYBRID #6号車:
    (小林可夢偉、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイ)
    公式練習第1回目: 3番手 (1分59秒429), 27周
    公式練習第2回目: 1番手 (1分58秒556), 19周

    小林可夢偉:
    私は午前中の公式練習1回目しか走らなかったのですが、その時にも良い感じでした。このサーキットをTS050 HYBRIDで走るのは最高ですね。パワーとハイブリッドのブーストは本当に印象的です。このコースには高速コーナーが多いのですが、感触は最高でした。今日の成果は非常に良かったので、決勝レースに向けても強気に臨めます。

    ステファン・サラザン:
    開幕戦シルバーストンの時よりもかなり良くなっていますが、まだ判断するには早いと思います。空力パッケージもこのコースでは効率的に働いてくれていますし、バランスもかなり良い感触です。もちろん、まだまだ改善の余地はありますが、全体的には良い日となりました。公式練習とはいえ、2回目のセッションではトヨタ車が1,2番手のタイムを記録出来たというのは、これまでの改良が上手く行っているということです。明日からが楽しみです。

    マイク・コンウェイ:
    良いタイムを記録出来て、公式練習1回目では3番手、2回目ではトップタイムというのは気持ちが良いものです。走り出しからバランスが良く、時間が経つにつれてさらに良くなりました。レース用にはバランスを取り直さなければなりませんが、戦略も上手く行きそうなので、決勝レースでは良い仕事が出来そうです。

  • トヨタ:WEC 第2戦 スパ・フランコルシャン6時間レース プレビュー

    トヨタ:WEC 第2戦 スパ・フランコルシャン6時間レース プレビュー

    FIA世界耐久選手権(WEC)第2戦スパ・フランコルシャン6時間レースが、今週末5月7日(土)に行われる。

    TOYOTA GAZOO Racingは、チームの本拠地ドイツ・ケルンから僅か120Kmに位置する、隣国ベルギーの“スパ”へと向かう。

    先月のWEC開幕戦シルバーストン6時間レースでは、2位表彰台獲得と共に2台完走という結果で今シーズンのスタートを切ったトヨタは、ライバルを抑え、マニュファクチャラーズ選手権でのランキング首位で第2戦に臨むこととなる。

    チームは、開幕戦の直後から、2日間のテストをスペインのモーターランド・アラゴンで行い、新型TS050 HYBRIDのさらなるパフォーマンスを引き出すべく開発を進めた。このテストでは、2.4リッター直噴ターボエンジンと、8MJに対応したバッテリーによるハイブリッドシステムを採用した新型TS050 HYBRIDの開発を熟成し、さらなる進歩を遂げた。ル・マン24時間レースの前哨戦となる第2戦では、この改善されたパフォーマンスを最大限発揮する。

    “スパ”に持ち込む2台のTS050 HYBRIDは、“シルバーストン”と同じく、ハイダウンフォース仕様。開幕戦で学んだいくつかの車両セッティングの知見を活かしてレースに臨む。

    スパ・フランコルシャン6時間レースは、複雑な思い出の残るレースでもある。2014年には優勝と3位という好成績で、シーズンのダブルタイトル獲得への大きな足がかりとなった。しかし、昨年は中嶋一貴が公式練習中のアクシデントで負傷、また、決勝レースでも13戦続いたWECでの連続表彰台獲得記録が途絶えることとなった。

    先月の開幕戦で、中嶋とアンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミが駆るTS050 HYBRID #5号車はタイヤのパンクに見舞われ、それに伴う車体ダメージで大きくタイムをロス、16位に終わったが、第2戦では雪辱を狙う。

    一方、小林可夢偉、ステファン・サラザンとマイク・コンウェイの#6号車は、3位でチェッカーを受けたが、その後首位のアウディがレース後の車検で失格裁定を受けたことによって、2位という好結果でスタートを切ることとなった。

    2台のTS050 HYBRIDは、全力で“スパ”での表彰台復帰を目指す。土曜日に行われる決勝は、現地時間の午後2時半(日本時間午後9時半)に6時間レースのスタートが切られる。

    佐藤俊男 チーム代表:
    “スパ”はケルンのトヨタ・モータースポーツ(TMG)と、ブリュッセルのトヨタ・モーター・ヨーロッパ(TME)からも近く、我々にとってホームレースのひとつです。それだけにグランドスタンドで多くのサポーターを見るのを楽しみにしていますし、彼らと共に結果を祝えるようなパフォーマンスを発揮したいと思います。“シルバーストン”での順位自体は良いものになりましたが、今シーズンの目標を達成するためには、更なるパフォーマンス向上が必要です。チームはスペインでのテストを含め、全力で改良を進めています。彼らの多大な努力に感謝していますし、この週末、“ル・マン”への重要なステップである“スパ”でその努力が報われることを望んでいます。

    中嶋一貴(TS050 HYBRID #5号車):
    “シルバーストン”は幾つかの理由で我々にとっては厳しい週末になってしまいました。しかし、“スパ”では良いレースになると思っています。今週末は“ル・マン”へ向けて本当に重要なレースであり、TS050 HYBRIDから最大のパフォーマンスを引き出すべく集中します。個人的には、昨年アクシデントのために決勝レースが走れなかったので、これまで以上に今週末のレースを楽しみにしています。“スパ”はドライバーであれば病院でのTV視聴ではなく、走りたくなる素晴らしいコースなのです。

    アンソニー・デビッドソン(TS050 HYBRID #5号車):
    “スパ”でのレースはいつも楽しいチャレンジです。私の好きなコースのひとつですし、TS050 HYBRIDで走れることを楽しみにしています。“シルバーストン”以上に我々のハイブリッドシステムがコースに適合し、良いパフォーマンスが発揮出来ることを願っています。しかし、実際に走り出せば、我々がいかに接近戦の渦中にいるかということが分かるだけでしょう。“スパ”のレースでは、シーズン最大のレースである“ル・マン24時間”へ向けて、我々がどの領域の開発に集中する必要があるかを明らかにしてくれるはずです。

    セバスチャン・ブエミ(TS050 HYBRID #5号車):
    “スパ”は本当に好きなコースです。素晴らしいコースというだけでなく、2014年に勝利を挙げたという最高の思い出もあります。昨年は厳しいレースだっただけに、今週末は大きな進歩が果たされていることを期待しています。我々にとっては理想的なシーズンスタートとは言い難い開幕戦でしたが、我々は改善すべき点を分かっており、ケルンへ戻ってからも、TS050 HYBRIDから更なるパフォーマンスを引き出すべく、懸命な作業を続けて来ました。公式練習から多くの周回が出来るよう、ここ数年のレース同様に、今年も好天に恵まれることを祈っています。

    小林可夢偉(TS050 HYBRID #6号車):
    “スパ”もF1やGP2で走ったので良く知っているコースです。それだけに、TS050 HYBRIDで走るのを楽しみにしています。開幕戦“シルバーストン”では、LMP1カーでの初めてのレースを楽しめましたし、コース上の混雑をどのように走るかなど、多くのことを学びました。これらの経験は間違いなく“スパ”でも役立つでしょう。天候面では予測出来ないことで知られるコースですので、どうなるか分かりません。“シルバーストン”では、ほぼ全てのコンディションで走ることになったので、この週末はTS050 HYBRIDを見極めるためにも、ドライになることを望んでいます。何が起こったとしても諦めることなく、全力で立ち向かいます。

    ステファン・サラザン(TS050 HYBRID #6号車):
    “スパ”を走るのは本当に楽しく、LMP1カーで走るのは至上の喜びです。このような長い伝統を持つコースはシリーズカレンダー上にも少なく、それだけにいつも“スパ”に向かうのは楽しみです。我々は表彰台という好結果でシーズンのスタートを切りましたが、更に高い競争力を望んでいます。チームは“シルバーストン”以来、改良を求めて本当にハードに作業を進めており、TS050 HYBRIDのパフォーマンスがどこまで上がったのかを確認するのは興味深いことになるでしょう。我々のTS050 HYBRIDが“スパ”に適合していて上位争いが出来ることを期待しています。

    マイク・コンウェイ(TS050 HYBRID #6号車):
    “ル・マン”へ向けての更なるステップアップを果たすために、“スパ”は我々にとって忙しい週末になるでしょう。“ル・マン”まで、もうそれほど時間は残されていないので、全てのチャンスをTS050 HYBRIDの調整に費やしたいと思います。“シルバーストン”から我々がどれだけの進化を遂げられたかを確かめるべく、“スパ”でも全力で作業を続けることを意味します。マニュファクチャラー選手権では首位に立っていますが、我々には、まだやるべき事があるということは分かっており、この週末に良い進化を遂げられると思っています。

  • ポルシェ、強力なパートナー各社とともに3年目のWECシーズンをスタート

    ポルシェ、強力なパートナー各社とともに3年目のWECシーズンをスタート

    ポルシェが昨シーズンの成功から得たのは、ポルシェ919ハイブリッドに与えられたカーナンバー1と2だけではない。世界選手権で優勝したチームのパートナー各社も、FIA世界耐久選手権(WEC)で戦ったル・マン・プロトタイプに社名が記されることで評価を高めている。

    「私達は、パートナーの皆様をとても誇りに思っています」とLMP1担当副社長であるフリッツ・エンツィンガーは語る。

    「ほとんどのパートナーとは、プログラムの立ち上げ時から協力してきました。その中のいくつかの企業は車両の研究や開発および製造に関わっています。いずれの場合も、パートナーとスポーツカーブランドであるポルシェとの関係は大変栄誉に満ちたすばらしいものです。私達はともに今シーズンの活躍に期待しています」

    2016年には、ドイツの照明メーカーであるTRILUXがチームに加わる。同社は、最もシンプルかつ信頼性の高い技術で、高エネルギー効率と次世代に対応した照明ソリューションの提供を目指している。同社は全世界に5,200名以上の従業員を擁し、ヨーロッパおよびアジアに7つの生産拠点を置き、25社の姉妹会社および膨大な数のセールスパートナーを通じて、ワールドワイドでサービスを提供している。

    DMG森精機は、チームの専属プレミアムパートナーとして、3シーズン目を迎える。DMG森精機の社名は、世界をリードする工作機械メーカーであるドイツ/ビーレフェルトのDMG MORI SEIKI AKTIENGESELLSCHAFTと、日本のDMG森精機株式会社の2社のパートナーシップを表している。主たる事業運営は、「工作機械」と「産業サービス」で、DMG森精機グループは、22の生産拠点と164の国内/国際セールスおよびサービス拠点で全世界に展開している。DMG森精機の工作機械分野における事業活動は、自動車、航空宇宙、医療技術およびパワーエンジニアリングといった高成長産業に重点的に展開している。ポルシェは、工作機械製造のイノベーションリーダーであるDMG森精機が、ポルシェのモータースポーツにおける成功に寄与してくれるものと確信して同社をパートナーに選定した。

    ショパールも引き続きチームの公式時計のパートナーで。ジュネーブに拠点を置く同社は、ルイ‐ユリス・ショパールが1860年に創業。1963年、ショイフレ家がショパールを買収したことで名声が高まった。現在では、全世界で1700名の従業員を擁し、ヨーロッパ、アジアおよびアメリカに子会社を展開している。ショパールは、世界で最も成功を収めている宝石・腕時計メーカーのひとつ。

    ボーダフォンは、引き続きポルシェチームの通信パートナーを務めている。
ボーダフォン・グローバル・エンタープライズは、ボーダフォン・グループの企業であり、総合通信サービスを世界中の企業に提供している。成熟市場から新興市場にいたるまで、ボーダフォン・グローバル・エンタープライズのグローバルネットワークは150ヶ国を結び、3,000名を超えるエキスパートの経験豊富なチームが1,700社以上の多国籍企業を世界中でサポートしている。

    ポルシェがワークスチームとしてWECに復帰した初年度からの公式パートナーは、産業および自動車分野のグローバルサプライヤーであるドイツのシェフラー、フランスのタイヤメーカーであるミシュラン、潤滑油のブランドであるMobil 1を提供している米国のエクソンモービルの各社。

    さらに、チームが信頼を寄せるパートナーに名を連ねているのは、C. & A.フェルティンス醸造所、商用車メーカーのスカニア、および電池メーカーのA123システムズ。チームのユニフォームは、引き続きアディダスが担当している。エナジードリンクのパートナーであるレッドブルも、成功を続けるポルシェチームを今シーズンもサポートし、ドライバー達はアルピーヌスターのレーシングギアを着用する。

    工具メーカーのハゼットも引き続きチームの公式サプライヤーとなり、また、ウベックスも防護服の供給を継続。高級家具ブランドのウォルターノルがホスピタリティユニットの内装を担当し、そこではハウザーケータリングおよびホットドリンク専門のダルボーフェンが、ポルシェが期待する高いレベルのサービスを迅速に提供している。

  • 小林可夢偉 「生まれたてのこのクルマを育てていきたい」

    小林可夢偉 「生まれたてのこのクルマを育てていきたい」

    小林可夢偉が、2016 WEC開幕戦 シルバーストン6時間レースを振り返った。

    小林可夢偉にとってはLMP1カーでのデビュー戦であり、トヨタで参加した世界選手権としては2009年のF1アブダビGP以来となるレースで素晴らしいパフォーマンスを見せ、表彰台獲得の一翼を担った。

    小林可夢偉とステファン・サラザン、マイク・コンウェイのTS050 HYBRID #6号車は3位でゴール。

    のちに上位車両の失格により2位となり、トヨタにとって2012年のWEC参戦開始以来のシルバーストンでの連続表彰台記録を更新した。

    「シルバーストンのレース、なんとか3位で終われました。チームが本当にいい仕事をしてくれて、まずも僕も初めてのLMP1のレースで表彰台というのは、チームの力、そして、たくさんの人が応援してくれて、ここに来れたかなと思います。まだまだクルマは改善するところがたくさんありますが、このクルマは本当に今年デビューして、生まれたてというつもりでこれからも育てていきたいなと思います。また、次のスパまでにはしっかりクルマを改善して、いいパフォーマンスでゴールできるようにしたいと思っています」

    KAMUI KOBAYASHI