カテゴリー: WEC (FIA世界耐久選手権)

  • ランボルギーニ、2024年にWECとIMSAにLMDh車両で参戦

    ランボルギーニ、2024年にWECとIMSAにLMDh車両で参戦

    ランポルギーニのモータースポーツ部門であるランボルギーニ・スクアドラ・コルセは5月17日(火)、2024年のWEC(FIA 世界耐久選手権)とIMSAウェザーテックス・ポーツカー選手権に参戦するLMDh車両を開発することを発表発表した。

    ランボルギーニの会長兼最高経営責任者であるステファン・ヴィンケルマンは「このスポーツカーレースの最高峰へのステップアップは、当社にとって重要なマイルストーンだ。我々、最も要求の厳しい試験場で、最高のものに対して自分自身を測定していく」と述べた。

    「一方で、これは我々の成功したモータースポーツプログラムの可視性をさらに高めるだけでなく、将来の技術をテストすることも可能にする。我々のLMDhプロトタイプは、4輪で最も洗練されたオープンラボになる」

    ランボルギーニの発表は、WECのプロモーターであるAutomobile Clubdel’OuestとIMSAの両方によって歓迎された。

    ACOのピエール・フィヨン社長は、「ランボルギーニのような一流のメーカーが加わることは、耐久レースにとって素晴らしいことだ」と語った。

    IMSAのボスであるジョン・ドゥーナンは「IMSAは、10年前のランボルギーニスーパートロフェオ北米の導入にまでさかのぼるランボルギーニとの長年のパートナーシップを享受しており、ウラカンで成功したGTDプログラムを続けている」とコメント。

    「ランボルギーニが、2024年にIMSAのフットプリントをさらにGTPとプロトタイプスポーツカーレースのトップカテゴリーに拡大する計画を確認していることを誇りに思う」

    世界中でワンメークレースのスーパートロフェオを展開するランボルギーニは、GT3の既存のプログラムにLMDhを追加する。

    ランボルギーニは、マルチマティックと共同で実施されているアウディとポルシェ主導のフォルクスワーゲン・グループのLMDhプロジェクトに便乗するために取り組んできたが、同時にフランスのコンストラクターであるリジェ・オートモーティブと提携していることが知られている。そのため、今回のLMDhプロジェクトは、既存の関係を持つリジェと連携すると考えられている。

    それぞれハイパーカーとGTPと呼ばれるWECとIMSAのトップクラスでのランボルギーニのLMDhへの参戦は、同社のGT3プログラムのモデルを複製すると考えられている。現在、ランボルギーニに明白なファクトリーチームはなく、IMSAのGTワールドチャレンジヨーロッパ、DTM、GTデイトナクラスなどのシリーズではカスタマーチームのウラカンGT3Evoをサポートするという体制をとっている。

    ランボルギーニ・スクアドラ・コルセの責任者であるジョルジオ・サンナは、LMDhの発表でこれをほのめかし 、新しいプログラムは「カスタマーレーシング活動を新しいプラットフォームに拡大し、カスタマーチームやドライバーとの長期的なパートナーシップを強化するユニークな機会を提供する」と述べた。

    ランボルギーニが交渉中であることが知られているチームには、WECのLMP2クラスに参加したプレマが含まれる。だが、ランボルギーニとプレマはどちらもこれまでのところ取引は行われていないことを強調している。

    ランボルギーニは、アウディ、ポルシェ、アキュラ、BMW、キャデラック、アルピーヌに続いてLMDhの開発に取り組む7番目のメーカーになる。だが、アウディのプログラムは正式に保留されており、今年初めに中止されたことが知られている。

    LMDh車両のベースとなる次世代LMP2シャシーには4つのライセンスされたコンストラクターがおり、オレカ、ダラーラ、マルチマティックには、それぞれ少なくとも1つの確認済みパートナーがすでに存在する。リジェは、最初のメーカーパートナーを獲得することになる。

    ランボルギーニとリジェの提携の発表は7月に予定され、その場で新車の内燃エンジンの構成が発表される可能性が高いとされている。

    ランボルギーニ

  • WEC 第2戦 スパ・フランコルシャン6時間:トヨタ 7号車が今季初勝利

    WEC 第2戦 スパ・フランコルシャン6時間:トヨタ 7号車が今季初勝利

    5月7日(土)、ベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットで2022年FIA世界耐久選手権(WEC)第2戦スパ・フランコルシャン6時間の決勝レースが行われた。天候が激しく変わる「スパ・ウェザー」による波乱のレースを、TOYOTA GAZOO Racingのハイパーカー GR010 HYBRID 7号車が制し、今季初勝利を飾った。

    WECディフェンディングチャンピオンの小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスの3名がドライブするGR010 HYBRID 7号車は、大荒れとなった「スパ・ウェザー」に見舞われながらのハイパーカークラスの接近戦を制し、ル・マン24時間レースの前哨戦となる、シーズン第2戦スパでついに勝利を勝ち取った。

    チームはWECスパ戦での6年連続勝利。そして、7号車にとってはアクシデントでリタイアに終わった前戦セブリングの雪辱を果たす勝利で、GR010 HYBRIDは昨年のスパデビュー以来、8戦中7勝目を飾ることとなった。

    残念ながら、今大会、チェッカーを受けたのは2台のGR010 HYBRIDのうち1台のみだった。セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮の3名がドライブする8号車は、レース序盤戦をリードしたものの、1時間半ほどが経過したところでハイブリッド・システムのトラブルにより戦線離脱を余儀なくされた。

    レースは、4番手グリッドからスタートを切ったブエミのドライブする8号車が、1周目に2位へとポジションを上げる好スタートを切り、3番手グリッドのコンウェイの7号車も、スタ-ト直後の1コーナーで一旦は順位を落とすもすぐに追い上げ、3位で続いた。

    16周目、2台のGR010 HYBRIDは、同じ周に続けて首位のグリッケンハウスをかわし、8号車が首位、7号車が2位へとポジションを上げた。2台のGR010 HYBRIDがレースをリードし後続を徐々に引き離し始めるも、スタートから1時間ほどが経過したところで雨が降り始め、LMP2車両のクラッシュによりレースは赤旗中断となった。

    25分間の中断のあと、レースはセーフティカー先導で走行を再開したが、首位につける8号車は、セーフティカー走行中にコース脇にストップ。ブエミはそのまま車両を降り、8号車はリタイアとなってしまった。まもなく再スタートが切られるも、雨は激しさを増したため、7号車のコンウェイはピットへ向かい、ウェットタイヤへと交換。3位へと順位を落とした。

    さらに強さを増した雨により、コースコンディションは悪化し、レースはさらに2度の赤旗中断を経て、残り2時間強で再開された。雨は止み、徐々に路面が乾き始めるコンディションの中で、レース再開時に2位につけていた小林の7号車は、すぐに前を行くWRT 31号車をパスし首位を奪還した。

    最後の1時間半はロペスが7号車のステアリングを引き継ぎ、インターミディエイト・タイヤで最終スティントに向かった。レースは終盤に3度のフルコースイエローが出される中で、最後まで3台のハイパーカークラス車両による接近戦が展開された。

    ロペスは、さらに路面が乾いていったレース終盤もこのバトルをコントロールし、2位のアルピーヌ36号車に27.473秒差をつけてトップでフィニッシュを果たした。

    チームはすぐにドイツ・ケルンの本拠地へと戻り、WECシーズン最大のイベントである次戦ル・マン24時間レースへ向けた準備を開始する。2022年のル・マン24時間レースは6月11日(土)から12日(日)にかけて開催され、チームは5連覇に挑む。

    豊田章男(TOYOTA GAZOO Racingチームオーナー)
    7号車のみんな、今シーズンの初勝利をありがとう。
    可夢偉が代表となった新チームの初勝利に私も少しホッとしました。

    可夢偉、二足のわらじ、お疲れさま、ありがとう。

    8号車は早い段階でのリタイアでデータも取れず、平川も経験を積むことができず、残念なレースだったと思います。

    今回のトラブルは激しい雨が原因かもしれません。
    ですが、クルマはどんな環境でも安心して乗れるものでないといけません。
    そして、次のル・マンもどんな天気になるかわかりません。
    今回のトラブルの真因を見つけ、次の戦いに向けて備えてもらいたいと思います。

    ル・マン24時間は7号車も8号車もチェッカーを切ってほしい…

    そのためにチーム全員でクルマをもう一度見つめ直して、6人のドライバーが気持ち良く走れるクルマになるよう改善をお願いします。それができれば我々のクルマは誰より長い距離を走れると信じています。
    チームのみんな残り一か月、よろしく頼みます。

    ファンの皆さま、今回も応援ありがとうございました。
    ル・マンでは、2台のGR010 HYBRIDを24時間ずっと応援いただけるようまた明日からチームみんなで努力してまいります。
    引き続き、ご声援よろしくお願いいたします。

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    素晴らしいチームワークにより今季初勝利を上げることができました。私はドライバーであると共に、チーム代表でもあるため、両方の車両に対して責任があります。8号車に起きたトラブルに関してクルーには申し訳ない気持ちですし、徹底的に精査し解決していきます。チーム全体として、今回のレースにはとても満足しています。我々の7号車は非常に難しいレースコンディションにもかかわらず、マイクとホセが素晴らしい走りを見せてくれ、またエンジニアとピットクルーも、このコンディションの中、ミス無く完璧な作業で支えてくれました。次戦はシーズン最大のイベントであるル・マンなので、しっかり準備する必要があります。我々はパフォーマンスを上げるため常に努力を続けていますが、ル・マンへ向けては、信頼性の向上も必要です。今日8号車に起こったようなトラブルは必ずなくしていきます。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー):
    勝利への道は容易なものではありませんでした。最初の1時間は好天に恵まれましたが、一気に天候が変わり、大雨になってしまいました。大変な状況でしたが、そこでミスすることなく頑張ったことが勝利への鍵でした。多くの車両がコースアウトするなど、難コンディションに苦しむ中、ホセも可夢偉もミス無く走り抜いたことを素晴らしく思います。他のクルーも着実に作業をこなしてくれ、ピットストップも一日を通して、とてもよかったです。この優勝で多くのポイントを獲得したので、これでようやくチャンピオン争いに加わることができます。8号車のトラブルは残念でした。次はル・マンですが、我々は今日の勢いを活かしていけることを願っています。今日のレースでは、我々が望んでいた勝利とポイントを勝ち取ることができました。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車 ドライバー)
    前戦セブリングではリタイアに終わりましたが、今日は良いレースができ、チャンピオン争いへの最高の再スタートが切れました。今日はチームとしては勝利と残念な面の両方を味わうことになりましたが、まずはチームの今季初勝利を挙げられたことが重要です。可夢偉とマイクはあの大変なコンディションにもかかわらず、驚くべき走りを見せてくれました。本当にタフなレースで、一時はコース上に留まることすら困難でした。可夢偉とマイクの力走のあと、私がステアリングを引き継いでからは、レースの最後まで、全力でプッシュを続けました。アルピーヌに何度かかなり接近され、黒い雲がピットの向こうに見えたので、難しい判断を強いられましたが、チームは正しい選択をしてくれました。スパで勝てたことは最高ですし、チャンピオン争いの点でも、最大のポイントを獲得できてとても嬉しいです。

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー)
    良いレースが戦えると思っていただけに、今日の結果は本当に残念です。4番手グリッドからのスタートでトップに立ち、その後は燃料消費を抑えて最初のスティントでの周回数を1周伸ばすこともできました。このようなコースでは、大抵フルコースイエローが何度も出るのでそれも味方しました。しかし、その後トラブルが発生し、車両を停めざるを得ませんでした。7号車が優勝できたことは本当に嬉しく思います。彼らは見事な仕事ぶりで、チームに今季初優勝をもたらしてくれました。次戦ル・マンで勝利を争うためにも、今日のトラブルについて解明しなくてはなりません。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    スパでノーポイントに終わったのは本当に残念です。とても良いレースができると思っていました。セブは最初のスティントで素晴らしいスタートを切りましたが、その後トラブルに見舞われてしまいました。レースでは時にあることです。このトラブルがル・マンでなくここスパで発生したことは不幸中の幸いですが、悔しいですし、チャンピオン争いにおいても厳しい結果となってしまいました。一方で、チームが今季初優勝を飾ったことは嬉しいです。7号車は素晴らしい戦いぶりでチームに勝利をもたらしてくれました。ここからはチーム一丸となって、ル・マンに集中します。

    平川亮(8号車 ドライバー)
    今日は残念ながら我々8号車の日ではありませんでした。ブレンドン同様、私も決勝レースで走る機会はありませんでした。セブは素晴らしい走りで一旦は首位に立ちました。リタイアに終わったとは言え、チームとしては良いパフォーマンスでしたし、シーズン初優勝を飾れたのは良かったです。マイク、可夢偉、ホセと7号車のクルー全員に祝福を送ります。これからはル・マンへの準備に専念します。TGRのチームの一員として初めて、ル・マンというビッグレースで優勝を争うことを本当に楽しみにしています。

    WEC 2022年シーズン 第2戦 スパ・フランコルシャン6時間 決勝

    WEC第2戦スパ・フランコルシャン6時間 決勝結果(総合順位)

    順位 No. ドライバー名 チーム/車種 周回 GAP
    1 7 マイク・コンウェイ
    小林可夢偉
    ホセ・マリア・ロペス
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ GR010 HYBRID
    103
    2 36 アンドレ・ネグラオ
    ニコラス・ラピエール
    マシュー・バキシビエール
    アルピーヌ・エルフ・チーム/
    アルピーヌ A480-Gibson
    103 27.473
    3 31 ショーン・ゲラエル
    ロビン・フラインス
    レネ・ラスト
    WRT/
    Oreca 07-Gibson
    103 1:06.185
    4 41 ルイ・アンドラーデ
    フェルディナンド・ハプスブルク
    ノルマン・ナト
    リアルチーム by WRT/
    Oreca 07-Gibson
    103 1:40.676
    5 38 ロベルト・ゴンザレス
    アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ
    ウィル・スティーブンス
    JOTA/ Oreca 07-Gibson 103 1:48.571
    リタイア 8 セバスチャン・ブエミ
    ブレンドン・ハートレー
    平川亮
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ GR010 HYBRID
    29 –
  • WEC:トヨタ 2022年 第2戦 スパ・フランコルシャン6時間 予選レポート

    WEC:トヨタ 2022年 第2戦 スパ・フランコルシャン6時間 予選レポート

    5月6日(金)ベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットで2022年FIA世界耐久選手権(WEC)第2戦スパ・フランコルシャン6時間レースのスターティングリッドを決める予選が行われ、TOYOTA GAZOO Racing(以下トヨタ)のハイパーカー GR010 HYBRIDは7号車が3番手、8号車が4番手につけ、7日(土)の6時間レースは、ともに2列目からのスタートとなった。

    1周7.004kmもあり、ラップタイムも2分を超えるロングコースにもかかわらず、ハイパーカークラスは、僅か0.4秒差の中に4台全車が入る激戦となった。小林可夢偉が予選アタックを担当したGR010 HYBRID 7号車は、ポールポジションのグリッケンハウスから0.316秒遅れの3番手タイムをマークした。

    ブレンドン・ハートレーがアタックした8号車は、7号車からわずか0.05秒遅れの4番手で続き、2台のGR010 HYBRIDは2列目のグリッドから決勝レースに挑むこととなった。

    まだ日の残る現地時間午後6時40分、2台のGR010 HYBRIDはコースがクリアな状況でアタックすべく、セッションが開始されると同時にピットを離れた。3周分の燃料を積んだ2台のGR010 HYBRIDは、まずは十分にタイヤを暖め、アタック開始。

    小林とハートレーは、共に計測2周目に今予選でのベストラップをマーク。ポールポジション獲得を目指し、計測3周目にも更なるアタックを続けたが、周回途中でタイム更新が困難と判断し、セッション終了を待たずにピットへと戻った。

    その直後に10分間にわたる予選セッションのチェッカーが振られ、2台のGR010 HYBRIDは、2列目3,4番手のスターティンググリッドとなることが確定した。決勝レースは現地時間午後1時(日本時間午後8時)にスタートが切られる。トヨタは経験と戦略、ファイティングスピリットを持って勝利を目指す。

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー):
    3番手というのは今日成し得た最善の結果です。残念ながら、ポールポジション獲得には充分ではありませんでしたが、我々がベストを尽くしたことは、2台のタイムが非常に近いことから分かると思います。初のポールポジションを獲得したグリッケンハウスには祝福を送ります。ハイパーカークラス4台のタイムがとても近接しており、明日はエキサイティングなレースが期待でき、前戦セブリングよりもさらに接近した戦いになりそうなので楽しみです。今日はあくまで予選であり、我々は長い決勝レースへ向けて準備をしてきました。決勝日こそが最も重要な一日です。目標はもちろん優勝ですが、セブリングでポイントを失っているだけに、できる限り多くのポイントを獲得することが重要です。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー):
    ハイパーカークラスの4台全車が0.4秒位内に入るという、これだけ接近したバトルができるというのは素晴らしいことです。もちろん4番手という結果は悔しいですが、まだ勝てるチャンスは間違いなくあります。セットアップの方向性を少し誤ってしまい、オーバーステアに苦しみながらのアタックになってしまいました。またアタック時、先行してコースインした他の車両にやや近づき過ぎてしまうなど、上手く行かないセッションでしたが、決勝レースは素晴らしいものになると思います。我々が安定したペースを守り、ピットストップや戦略も完璧にできれば、優勝を争うことができるでしょう。

    WEC第2戦スパ6時間 公式予選結果(総合順位

    順位 No. ドライバー名 チーム/車種 ベストタイム
    1 708 オリビエ・プラ
    ロマン・デュマ
    ライアン・ブリスコー
    グリッケンハウス・レーシング/
    グリッケンハウス 007 LMH
    2:02.771
    2 36 アンドレ・ネグラオ
    ニコラス・ラピエール
    マシュー・バキシビエール
    アルピーヌ・エルフ・チーム/
    アルピーヌ A480-Gibson
    2:02.999
    3 7 マイク・コンウェイ
    小林可夢偉
    ホセ・マリア・ロペス
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ GR010 HYBRID
    2:03.087
    4 8 セバスチャン・ブエミ
    ブレンドン・ハートレー
    平川亮
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ GR010 HYBRID
    2:03.137
    5 83 フランソワ・ペロード
    ニクラス・ニールセン
    アレッシオ・ロベラ
    AFコルセ/
    Oreca 07-Gibson
    2:04.246
  • WEC:トヨタ 2022年 第2戦 スパ・フランコルシャン6時間 公式練習レポート

    WEC:トヨタ 2022年 第2戦 スパ・フランコルシャン6時間 公式練習レポート

    2022年シーズンのFIA世界耐久選手権(WEC)第2戦スパ・フランコルシャン6時間のレースウィークがベルギーのスパ・フランコシャン・サーキットで開幕し、初日となった5月5日(木)は午後から公式練習走行が行われた。

    TOYOTA GAZOO Racing(以下トヨタ)にとって、スパはこれまで良い成績を収めてきたサーキットの一つ。

    今季のWEC開幕戦となったセブリングは、チームにとっては残念な結果に終わり、ハイパーカー GR010 HYBRIDの連勝記録が途絶えた。しかし、今週末、トヨタが過去9戦で6勝を上げているスパで、6連勝を目指す。

    好天の下、90分間にわたって行われた公式練習1回目は、全チームが改良されたスパ・フランコルシャンでの初走行となった。1周7.004kmのコースレイアウトには変更はないが、一部のセクションで再舗装が行われると共に、コース外のランオフエリアが改良された。

    トヨタの2台のGR010 HYBRIDは、この最初の公式練習セッションで、1周のラップタイムを追うのではなく、7日(土)に6時間で戦われる決勝レースへ向けての準備に専念し、結果はそれを反映したものとなった。チームはこのセッションで異なる仕様のタイヤ比較、空力、またメカニカルやハイブリッドのセットアップ分析などのプログラムをこなした。

    WECのディフェンディングチャンピオンである、小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスの3名がドライブするGR010 HYBRID 7号車は、前戦セブリングでのアクシデントにより新しいシャシーを今大会に投入。公式練習1回目では、軽微な技術的トラブルにより若干早めにセッションを終えることとなったが、総合8番手につけた。

    セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮の3名がドライブする8号車は、異なるプログラムを消化し、総合13番手のタイムで初日を終えた。

    明日6日(金)は2度にわたる公式練習セッションで更なる準備を進め、その後、夕方に行われる予選で決勝レースのスターティンググリッドが決定される。7日(土)に6時間で競われる決勝レースは、WECシーズン最大のイベントであるル・マン24時間レースへ向けた最後の実戦の場となる。

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    再びスパに戻れて嬉しいです。セブリングはもうずいぶん昔のような気がします。今日は終盤に少しタイムをロスしましたが、スムーズで順調なセッションでした。この公式練習1回目では、どのチームも異なるプログラムに取り組んでいるので、現時点でパフォーマンスについて判断するのは難しいです。我々のGR010 HYBRIDは好調ですが、まだバランスの面で改良を続ける必要があります。今日得られた全てのデータを見直し、明日の練習走行で調整を加えて、予選に挑みたいと思います。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー)
    GR010 HYBRIDでまた走れるのは楽しいですし、何よりここはスパなので格別です。我々は今日幾つかの異なる項目を試しましたが、終盤にはちょっとした問題に見舞われたことで、セッションの時間をフルに走ることはできませんでした。明日の公式練習セッションまでに2台のGR010 HYBRIDのデータを分析し、さらにセッティングを詰めて行きます。いつものことですが、最初のセッションのあとでクルマは大きく変わります。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車 ドライバー)
    今日のセッションでは私自身はあまり走れませんでしたが、またGR010 HYBRIDで走れるのは嬉しいです。イベントはまだ始まったばかりですし、これからまだまだセッションは多いので、明日こそ沢山走れることを楽しみにしています。この公式練習1回目の結果だけで何らかの結論を出すのは早すぎます。今日、様々なセットアップを試してデータを得たので、それらを元に更なる改良を進めます。

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー)
    我々はこの公式練習1回目のセッションでかなり多くの周回を重ねることができました。もっと多くの中断などを予想していただけに、問題なく進められたのは幸運でした。今日はずっとドライコンディションだったので、多くのテストをこなすと共に、7号車とは異なるコンパウンドのタイヤを試し、比較することもできました。明日金曜日は2度の公式練習の後に予選という、忙しい一日になりますが、それだけに楽しみです。まずは今日のデータを分析し、車両の最適化を進めていきます。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    我々にとってはとてもクリーンなセッションで、多くのテスト項目をこなすことができました。まだもう少し速さが必要ですが、今日は改良されたコースを初めて走ることができて、良いセッションでした。改良されたオー・ルージュとラディオンはさらに路面がスムーズになりましたが、私自身は路面の荒れたコースも個性的で好きです。グラベルのランオフエリアが増えたことで、ドライバーはこれまで以上に慎重に攻める必要があり、良い改良だと思います。

    平川 亮(8号車 ドライバー)
    今日のセッションはとても順調でした。私が走っているときにフルコースイエローが出されましたが、それでもかなり多くの周回を走ることができました。私にとっては2017年以来のスパですが、戻ってくることができて嬉しいです。すぐに感触を取り戻せましたし、一歩一歩ペースも上げて行っています。セッションの終盤にはかなり良い感触で、気分は上々です。まだ改善すべき点はあるので、さらにプッシュを続けます。

  • WEC:トヨタ 2022年 第2戦 スパ・フランコルシャン6時間  プレビュー

    WEC:トヨタ 2022年 第2戦 スパ・フランコルシャン6時間 プレビュー

    トヨタは、来週末ベルギーで行われる2022年FIA世界耐久選手権(WEC)第2戦スパ・フランコルシャン6時間レースでの勝利を目指し、チームの本拠地からほど近い、スパ・フランコルシャン・サーキットへと向かう。

    先月、米国セブリングで行われた開幕戦は、WECのディフェンディングチャンピオンチームであるトヨタにとって厳しい結果となった。

    セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮の駆るGR010 HYBRID 8号車の2位フィニッシュが最高位で、ハイパーカー GR010 HYBRIDデビュー以来の連勝記録は途絶えた。

    開幕戦では、ディフェンディングチャンピオンであるマイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペスの3名が駆るGR010 HYBRID 7号車が、レース中に激しいアクシデントに見舞われてリタイアを喫し、GR010 HYBRIDは8号車の1台しかチェッカーを受けることができなかった。この結果を受け、第2戦スパでは7号車には完全な新車が投入される。

    TOYOTA GAZOO Racing WECチームの本拠地があるドイツ・ケルンは、伝統のサーキットであるスパ・フランコルシャンから120kmほどしか離れておらず、スパは、ホームとも言えるコース。シーズン最大のイベントであるル・マン24時間レースの前哨戦となる今大会、トヨタは更なる好結果を目指して臨む。

    スパはトヨタ WECチームにとってのホームレースのひとつであると同時に、チームが良い結果を多く獲得してきたコースでもある。スパで初めてWECのレースを戦った2013年以来、チームは通算6勝を挙げており、来週末はスパ6連勝を目指す。

    今季よりトヨタ WECチームのレギュラードライバーとなった平川亮は、デビュー戦となった前戦セブリングで、2位表彰台に貢献する印象的な活躍を見せた。平川にとって、セブリングは初のコースだったが、スパでは何度もレースを戦った経験を持っており、ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ参戦時、同シリーズのスパ大会で、2016年には3位、翌年は2位表彰台を獲得と好成績を収めている。

    今週末行われるWECスパ6時間レースは、全長7.004kmのサーキットの一部が改修されてから最初のメジャーイベントとなる。この改修は安全性を高めるために行われ、主な変更点は、このコースの最大の特徴でもあるオー・ルージュからラディオンへと続く箇所で、待避エリア、ランオフエリアが拡大されると共にコース路面も再舗装された。

    今大会に出場する全ドライバーは、この改修されたコースを5月5日(木)夕方に行われる90分間の公式練習走行で初めて走ることになる。翌6日(金)は2度の公式練習走行に続いて、午後6時40分からの予選と忙しい一日になる。この予選で決勝のスターティンググリッドが決定され、7日(土)午後1時に6時間レースのスタートが切られる。

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    残念な結果に終わってしまったセブリングのあと、今月上旬にはポルトガルのポルティマオ・サーキットでのテストを行うなど、ドライバー、チーム一丸となって改良に向け懸命に取り組んできました。ポルティマオでのテストは開始時に降雨に見舞われたにもかかわらず順調に進み、多くの周回を重ね、ル・マンに向けて最も重要な要素である耐久テストを実施できましたし、スパに向けても幾つかの作業をこなしました。セブリングでは荒れた路面が車体のバランスやパフォーマンスに大きく影響しましたが、スパはセブリングよりも我々の車両に向いているので、上位争いができると期待しており、誰もが今季初勝利へ向けて全力を尽くしています。昨年のル・マン以来となる、ヨーロッパのファンと再会できることを心待ちにしていますし、特別なレースウィークになるでしょう。スパのファンの皆様はいつも本当に熱狂的で、多くの声援を送ってくれるので、それに応えたいと思います。応援よろしくお願いします。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー)
    スパは本当に素晴らしいサーキットで、お気に入りのコースのひとつなので、行くのがいつも楽しみです。去年のスパはGR010 HYBRIDでの最初のレースだったこともあり、我々はクルマについて多くのことを学習しなくてはなりませんでしたが、今年は理解という点において進展していると思います。しかし、その後BoP(性能調整)が変更されているので、来週のレースで我々がどのくらいの位置にいるかは全く分かりません。今のパッケージから最大限のパフォーマンスを引き出して、上位を争えるように頑張ります。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車 ドライバー)
    セブリングは本当に残念な結果に終わってしまい、今もまだ悔しいです。それだけにマイク、可夢偉とチーム全員、スパでは巻き返すという決意で臨みます。スパは常に、ル・マンの前哨戦としても重要なレースであり、次に待つ最大のイベントを上手く戦うためにも、全ての準備を間違いなくこなしていく必要があります。セブリングの時よりも競争力を高め、優勝を争えるポジションを目指します。

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー)
    スパはお気に入りのサーキットで、何度行っても楽しいです。あのコースをレースカーで走るのは最高の体験ですし、幸運にも5回も優勝している私にとって、特別なコースです。セブリングでの2位表彰台という結果は、シーズンスタートという意味では悪くはないですが、トップとの差はとても大きいものでした。スパはどちらかと言えば典型的なWECのサーキットですし、BoP(性能調整)が我々のGR010 HYBRIDにとって良い方向に働いてくれることを期待しています。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    スパでのレースは常にエキサイティングなので、GR010 HYBRIDと共にあのコースへと戻るのが待ち遠しいです。我々8号車は開幕戦セブリングで2位表彰台という、まずまずのスタートを切ることができましたが、来週のレースではさらにライバルとの差を詰めなくてはなりません。シーズンが開幕してからの数週間、我々はポルティマオでのテストや、ファクトリーへ戻ってからの作業など、スパへの準備のために多くの有意義な時間を過ごし、準備は整いました。あとはあの「スパ・ウェザー」次第でしょう。

    平川 亮(8号車 ドライバー)
    素晴らしいコースであるスパで、またレースをするのが楽しみです。個人的にセブリングは良いレースができたと思っており、WECのキャリアデビュー戦としては2位表彰台という結果にも満足しています。セブリングは私にとって初体験のコースだったので、学ぶことが沢山ありました。しかし、スパのことはよく知っているので、セブリングよりも上手くやれるはずですし、スパでは過去に何度か良い結果を出しているので、自信もあります。GR010 HYBRIDでスパを走るのは初めてなので本当に楽しみですし、早く走り始めたいです。

    WEC:トヨタ 2022年 第2戦 スパ・フランコルシャン6時間  プレビュー

  • WEC:トヨタ、波乱の展開の末、8号車が2位&7号車がリタイア

    WEC:トヨタ、波乱の展開の末、8号車が2位&7号車がリタイア

    波乱のセブリングでGR010 HYBRID 8号車が2位フィニッシュ 平川亮はWECデビュー戦で表彰台獲得
    2022年シーズンのFIA世界耐久選手権(WEC)開幕戦セブリング1000マイルレースの決勝が3月18日(金)に米国フロリダ州のセブリング・インターナショナル・レースウェイで行われた。波乱の展開の末に、雷雨により短縮終了となったこのレースで、TOYOTA GAZOO Racing(以下トヨタ)のGR010 HYBRID 8号車が2位フィニッシュ。7号車はリタイアとなった。

    昨年デビューしたハイパーカー GR010 HYBRIDはこれまでのレースで100%の勝率を誇ってきたが、2シーズン目となった今年の開幕戦では、アルピーヌの先行を許し、連続勝利記録は6で途絶えた。

    セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮の3名がドライブするGR010 HYBRID 8号車は苦しいレースを戦い抜き、2位でフィニッシュ。表彰台を獲得した。

    一方で、ディフェンディングチャンピオンのマイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペスの3名がドライブする7号車は、レース折り返しとなる4時間経過目前に発生したアクシデントによりリタイア。トヨタにとって、参戦した車両がレースをフィニッシュできなかったのは、2017年のル・マン24時間レース以来となった。

    2台のGR010 HYBRIDは予選から苦戦し、4番手、7番手というポジションからのスタートを強いられた。スタートを担当した8号車のブエミは4周目に3位へ、そして7号車の小林もこれに続く4位へと浮上し、今大会に出場しているハイパーカー4台全車による表彰台争いが繰り広げられた。

    2台のGR010 HYBRIDは、スタートから1時間を迎える少し前に給油のためにピットイン。2台はグリッケンハウスをかわし、ブエミの8号車が2位、小林の7号車が3位で、首位をいくアルピーヌを追った。

    スタートから3時間を過ぎた頃、7号車をドライブしていたロペスが、前を行くハートレーの8号車との差を詰め、104周目にはこれをパス。しかし、この時点で首位アルピーヌとの差は大きく開いており、厳しい性能調整もあり、トップ争いに加わることはできなかった。

    折り返しとなる4時間を前にして、レースは大きく動いた。7号車のロペスが、周回遅れのGTクラス車両と接触してスピン。タイヤバリアにヒットした7号車は、車体にダメージを負いながらもコースに復帰し、ピットへと戻ろうとしたが、その幾つか先のコーナーでコースアウトし、再び激しくタイヤバリアにクラッシュ。ロペスは幸運にも無事だったが、7号車はここでレースを終えることとなってしまった。

    このアクシデントによりレースは34分間の赤旗中断となったが、2位を走る8号車にとっては不運なタイミングでの中断となってしまった。ハートレーは再スタートが切られる直前のセーフティカーラン中に、給油のための緊急ピットインを強いられ、その後、再びドライバー交代とタイヤ交換を含むフル作業のためにピットイン。ここで交代した平川がデビュー戦で初のコースインを果たした。

    8号車のステアリングを握った平川は2スティントに渡って好走を見せ、3位のグリッケンハウスとの差を広げ、その後出されたコース上の異物によるフルコースイエロー中に、ブエミへと交代した。

    レースは残り1時間ほどを残したところで、落雷の危険が近付いてきたために赤旗中断。その後一旦はセーフティカー先導の下で走行が再開され、再スタートを待ったが、再び落雷の危険があるとして走行は停止され、その時点の順位でレース終了が決定された。2022年シーズンのWECはヨーロッパへと舞台を移し、次戦は5月7日(土)にベルギーのスパ・フランコルシャンで6時間レースが行われる。

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    2022年開幕戦たくさんの応援ありがとうございました。結果は8号車が2番手、7号車は残念ながらリタイアとなってしまいましたが、ホセの身体が無事だったことは不幸中の幸いです。7号車、8号車共、同じ位のパフォーマンスでレースを進められ、今持っている力は出し切れたと思いますが、今後、ドライバーと一緒にもっと強いチーム作っていくためにどうしたらいいかを考えていかないといけないと思っています。今回の性能調整は厳しいものでしたが、チームとしてパフォーマンスを引き出すことに集中して2番手になれたのは良かったと思います。今後どんな状況でも諦めず、車の限界を掴めるよう、さらに強いチームを作れるように気を引き締めてやっていきたいと思います。残念ながらチーム代表としての初レースは優勝できませんでしたが、これも試練として、自分自身が学習して、強くなってチームを引っ張っていけるように頑張っていきたいと思いますので、これからも引き続き応援よろしくお願いします。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー)
    望んでいた開幕スタートにはなりませんでした。着実な結果を期待していただけにとても悔しいです。勝てるペースではありませんでしたが、表彰台は十分に狙える位置でしたし、それが目標でした。私に交代する直前のアクシデントだったので、今日は1周も走れませんでした。残念ですが、車両の安全性が高く、ホセが無事だったのは幸いでした。それが一番大事なことです。今日のようなアクシデントは耐久レースにはつきものです。次戦スパへ向けて車両を修復し、今回のリベンジを果たすべくプッシュします。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車 ドライバー)
    私が走っていたときはとても好調で、前を行く8号車をパスすることができました。しかし、不運にもGT車両と接触してしまい、車両前部を破損してしまいました。私はすぐにピットへ戻ろうとして、車両のダメージを見誤ってしまいました。ターン14へと進入したとき、車両の前下部が破損のために路面を擦り、ハンドルもブレーキも効かないままに真っ直ぐバリアに突っ込んでしまいました。大きなクラッシュでしたが、とても安全性の高い車体のおかげ私は無事でした。すぐに対応してくれたセブリングの救急スタッフや皆に感謝しています。私自身は何も問題なく、明日土曜日の12時間レースにも出場できると思います。ただ、チームとチームメイトには本当に申し訳なく思っています。

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー)
    クレイジーなレースで、7号車のアクシデントも含め、チームにとってとても大変なレースでした。あのアクシデントまでは、2台揃って良いレースを戦っていました。しかし2位というのは今日できた最良の結果であり、選手権争いに大事なポイント獲得は果たせました。セブリングに来る前から厳しい戦いになることは分かっていました。勝ちたかったですが、今日は無理なことが分かっていましたし、ポイントが獲得できただけ良かったです。次戦へと気持ちを切り替えます。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    我々8号車にとってはとてもクリーンなレースでした。セブは最初の2スティントでとても良い走りをしてくれました。私に交代したとき、いくつかの中古タイヤを使ったことも有り、後方からプレッシャーをかけてくるホセに対抗するのは大変でした。その後残念ながらホセはアクシデントに見舞われてしまいました。亮は8号車でのデビューで見事な走りを見せました。既に我々の間ではチームメイトとして良い関係が築けており、彼は完璧なレースを見せてくれました。我々には勝利を争うだけの速さはありませんでしたが、ミス無くレースを戦った結果の2位には満足しています。この勢いを活かしてル・マンへの準備を進め、チャンピオンを目指します。

    平川亮(8号車 ドライバー)
    TOYOTA GAZOO Racing WECチームでの初レースを表彰台で飾ることができ、嬉しいです。GR010 HYBRIDで実戦を走るというのは初めての経験でしたが、上手くできたと思います。LMP2車両をかわしながら走るのはとても難しかったです。とはいえまずは自分の担当をミス無く走り、表彰台という好結果でシーズンのスタートを切れたのは良かったです。次戦スパでのレースが楽しみですし、更なる好結果を目指し努力を続けます。

    豊田章男 (TOYOTA GAZOO Racing チームオーナー)
    2022年のFIA世界耐久選手権(WEC)が開幕し、ハイパーカーでの2年目の挑戦が始まりました。可夢偉がチーム代表となり臨んだ初戦は、彼自身も乗る7号車がクラッシュ、8号車は最後まで走り続けましたが勝つことはできず試練の船出となりました。次戦のスパ、そして6月のル・マンに向けてチームみんなで何を改善していくのか?ドライバー、エンジニア、メカニックみんなで考え、実践していってもらえればと思います。7号車のアクシデントにはひやりとしましたがホセの体が無事でなによりでした。クラッシュは誰のせいでもありません。ここからも学べることがきっとあるはずです。ドライバーが、もっと安心して運転できるクルマづくりにつなげていってもらえればと思います。厳しい性能調整がはいっていることも聞いています。勝利を目指して、これを乗り越えようとすればそこに技術や技能の進化が生まれます。このレースの現場でも、もっといいクルマづくりを続けていきましょう。チーム代表となった可夢偉を中心にみんなが集まったレース直後のミーティングを映像で見ました。可夢偉が率先して、こうしたコミュニケーションを始めてくれたことに感謝します。気づいたことは何でも言い合える…何かをしてもらったらありがとうと言う…当たり前なことかもしれませんが私が期待しているのはこうした“家族的”なチームづくりです。ドライバーとの二刀流は大変かもしれないけど、チーム代表としての役割も引き続き、よろしくお願いします。ファンの皆様、このチームはもっと進化してまいります。チームが強くなっていけば、クルマももっと強く速くなっていきます。今シーズンも暖かい応援をよろしくお願いいたします。

    WEC第1戦セブリング1000マイル 決勝結果(総合順位)

    順位 No. ドライバー名 チーム/車種 周回 首位との差
    1 36 アンドレ・ネグラオ
    ニコラス・ラピエール
    マシュー・バキシビエール
    アルピーヌ・エルフ・チーム/
    アルピーヌ A480-Gibson
    194
    2 8 セバスチャン・ブエミ
    ブレンドン・ハートレー
    平川亮
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ GR010 HYBRID
    194 37.466
    3 708 オリビエ・プラ
    ロマン・デュマ
    ライアン・ブリスコー
    グリッケンハウス・レーシング/
    グリッケンハウス 007 LMH
    193 1 Lap
    4 23 ポール・ディ・レスタ
    オリバー・ジャービス
    ジョシュ・ピアソン
    ユナイテッド・オートスポーツUSA/
    Oreca 07-Gibson
    192 2 Laps
    5 31 ショーン・ゲラエル
    ロビン・フラインス
    レネ・ラスト
    WRT/
    Oreca 07-Gibson
    192 2 Laps
    7 マイク・コンウェイ
    小林可夢偉
    ホセ・マリア・ロペス
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ GR010 HYBRID
    110
  • WEC:トヨタ、予選4番手&7番手と性能調整の影響に苦しむ

    WEC:トヨタ、予選4番手&7番手と性能調整の影響に苦しむ

    FIA世界耐久選手権(WEC)第1戦セブリング1000マイルレースの予選が3月17日(木)、米国フロリダ州のセブリング・インターナショナル・レースウェイで行われ、厳しい戦いとなったTOYOTA GAZOO Racingの2台のGR010 HYBRIDは、4番手、7番手グリッドから明日の決勝レースに臨むこととなった。

    この開幕戦に向け変更された性能調整(バランス・オブ・パフォーマンス)の影響は、赤旗で短縮された予選の結果に明瞭に表れた。

    セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮の3名が駆るGR010 HYBRID 8号車は、ハートレーが予選アタックを担当し、1分49秒217のタイムで総合4番手。マイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペスの7号車はロペスのアタックで7番手のタイムに終わった。

    予選はチェッカーを目前にしたところでLMP2車両がクラッシュし、赤旗が出されてそのまま終了。このためアタックに入っていた2台のGR010 HYBRIDは更なるタイム更新のチャンスを失い、ライバルとなるアルピーヌがポールポジション、グリッケンハウスが2番手で続き、LMP2車両が総合3番手に入った。

    GR010 HYBRIDは昨年、6戦中5度のポールポジションを獲得しているが、今大会、前輪を電動モーターで駆動する4輪駆動モードの作動速度が性能調整により制限されたこともあり、6度目を目指したポールポジションへの戦いは厳しくなることが予想されていた。

    しかしながら、ロペスとハートレーは、米国耐久レース生誕の地であるセブリングで、沈みゆく夕日に照らされながら行われた予選セッションを、ひとつでも上位からのスタートを目指し全力で戦った。

    ハートレーはコースインして最初のアタックラップで自身最速タイムをマーク。その後も2周にわたってアタックを続け、チェッカー目前のラップでは第1セクターでタイムを更新し順位アップの期待がかかったが、セッション終了直前にLMP2車両がクラッシュしたことで出された赤旗により、その望みは叶わず4番手に留まった。

    ロペスはセッション開始からしばらく待機してコースインしたが、アタック1周目ではコース上の混雑に阻まれタイムをロス。その後の周回でタイムを更新していった、最後のアタックラップが赤旗で阻まれ7番手に終わった。

    トヨタにとっては残念な予選となったが、チームは明日18日(金)に8時間の長丁場として行われる決勝レースでの戦略を最適化することに意識を切り替え、GR010 HYBRIDでの7戦連続勝利を目指す。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車 ドライバー)
    最後のラップはかなり上手く行き、コンマ5秒ほど速かったと思ったのですが、赤旗が出てしまいました。赤旗がなければもっと上位のグリッド、恐らくトップ4には入れたと思いますが、結果としてはそんなに変わりません。ポールポジション争いには加われませんでしたが、ダメージは最小限だったと思います。決勝レースは長いので、クリーンなレースをすることに集中します。上手く行けば表彰台か、更なる結果も狙えるかも知れません。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    あまりグリップが得られず、スライドしてしまって難しい予選でした。最終コーナーで速度を出し過ぎ、コンマ何秒か失いましたが、それ以外はクリーンなアタックラップでした。とはいえポールポジションを狙うには足りませんでした。明日の決勝レースでは、とにかくできる限りクリーンなレースを戦わなくてはなりません。それこそが耐久レースであり、何が起こるか分からないので、戦い続けます。

    WEC第1戦セブリング1000マイル 公式予選結果(総合順位)

    順位 No. ドライバー名 チーム/車種 ベストタイム
    1 36 アンドレ・ネグラオ
    ニコラス・ラピエール
    マシュー・バキシビエール
    アルピーヌ・エルフ・チーム/
    アルピーヌ A480-Gibson
    1:47.407
    2 708 オリビエ・プラ
    ロマン・デュマ
    ライアン・ブリスコー
    グリッケンハウス・レーシング/
    グリッケンハウス 007 LMH
    1:48.741
    3 83 フランソワ・ペロード
    ニクラス・ニールセン
    アレッシオ・ロベラ
    AFコルセ/
    Oreca 07-Gibson
    1:49.014
    4 8 セバスチャン・ブエミ
    ブレンドン・ハートレー
    平川亮
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ GR010 HYBRID
    1:49.217
    5 22 フィリップ・ハンソン
    フィリペ・アルバカーキ
    ウィリアム・オーウェン
    ユナイテッド・オートスポーツUSA/
    Oreca 07-Gibson
    1:49.388
    7 7 マイク・コンウェイ
    小林可夢偉
    ホセ・マリア・ロペス
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ GR010 HYBRID
    1:49.581
  • プジョー、F1復帰が決定したケビン・マグヌッセンとのWEC契約を解除

    プジョー、F1復帰が決定したケビン・マグヌッセンとのWEC契約を解除

    プジョーは、ハースF1チームへの復帰が決定したケビン・マフヌッセンが、WECチームとの契約を解除したことを確認した。

    ハースF1チームは3月9日(水)、ロシア人ドライバーのニキータ・マゼピンの後任として、ケビン・マグヌッセンが2022年のF1世界選手権に向けて“複数年”の契約を結んでチームに復帰したことを発表した。マグヌッセンのF1およびハースF1チームへの復帰は2年ぶりとなる。

    2021年末にハースF1チームを離れたケビン・マグヌッセンは、アメリカに渡ってチップ・ガナッシ・レーシングからIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権に参戦するとともに、WECに復帰するプジョーのプロジェクトでロイック・デュバル、ポール・ディ・レスタ、ミッケル・イェンセン、グスタボ・メネゼス、ジャン・エリック・ベルニュとともにプジョー 9X8を走らせる予定だった。

    F1とWECはいくつか日程が重なるが、プジョーは、ケビン・マグヌッセンがチームを離れたことを確認した。

    「我々は、F1に復帰するというケビン・マグヌッセンの決定と受け止め、彼の活躍を祈っている」とプジョーは述べ、マグヌッセンに代わって他のドライバーを獲得する予定であることを声明で述べた。

    「最初のラインナップで行ったように、パフォーマンスに加えて、我々の選択基準は考え方に基づいている。チームとして働き、お互いをプッシュし、やる気を起こさせる能力は、我々のセレクションの進展と耐久レースに不可欠だ」

    関連:ケビン・マグヌッセン、ハースF1チームから2年ぶりにF1復帰が決定!ニキータ・マゼピンの後任として複数年契約

  • WEC:トヨタ 2022年 第1戦 セブリング1000マイル プレビュー

    WEC:トヨタ 2022年 第1戦 セブリング1000マイル プレビュー

    TOYOTA GAZOO Racing(トヨタ)は、来る3月18日(金)に米国フロリダ州で行われるセブリング1000マイル(約1600km)レースで2022年シーズンFIA世界耐久選手権(WEC)の開幕を迎える。今季より富士通およびJFEスチールを新たなパートナーとして迎え、全てのパートナーと共に、今シーズンに向けて改良されたハイパーカー、GR010 HYBRIDでシリーズチャンピオンの防衛に挑む。

    2021年シーズン、トヨタは700馬力を発揮するハイパーカーGR010 HYBRIDを新たに投入、デビューイヤーにもかかわらずル・マン24時間レースを含む全6戦に完全勝利し、ドライバー、チームの両選手権タイトルを獲得するという最高のシーズンを送った。今季、2022年シーズンもWECは全6戦で行われ、トヨタはタイトル防衛を目指す。

    2022年仕様のGR010 HYBRIDは、昨年の仕様から、タイヤとホイールのサイズが変更された。前輪は12.5×18インチマグネシウム鍛造レイズ製ホイールに29/71-18サイズのミシュランタイヤを装着、後輪は14×18インチホイールに34/71-18サイズのタイヤという組み合わせとなる。

    タイヤ及びホイールを変更したことで、レギュレーションで定められた空力的な性能を維持するために、ボディワークにも若干の変更が必要となった。最もわかりやすい変更点は、大型化された車両後部のエンドプレートとエンジンカバーフィン。

    それ以外のボディワークついては大きな変更点はなかった、3.5リッターエンジンはWECが2022年シーズンより新たに導入する、100%再生可能燃料に対応すべく調整されている。この燃料はワイン醸造時の絞りかすや農産物などから生成され、CO2排出量を65%以上削減するなど、モータースポーツにおけるサステナビリティ向上という継続的な取り組みに貢献する。

    トヨタは新シーズンへ向けて車両の調整だけでなく、チーム体制の見直しも行った。来る開幕戦セブリングは、小林可夢偉がチーム代表とドライバーという2つの役割を兼務して臨む最初のレースとなります。小林可夢偉は、共に昨年ル・マンを制し、世界チャンピオンを獲得したマイク・コンウェイとホセ・マリア・ロペスと共にGR010 HYBRID 7号車をドライブする。

    そして昨年までもう一台のドライバーだった中嶋一貴はレースドライバーを勇退し、WECチームの本拠地でもあるTGRヨーロッパの副会長という新たな役割に1月からついている。中嶋一貴はレースにおけるチーム運営をサポートするのと同時に、中嶋一貴に代わってセバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレーと8号車をドライブすることとなる平川亮への助言も行う。2016年と2017年にLMP2クラスでル・マン24時間を戦った経験を持つ平川亮は、彼にとって初のWECシーズン参戦に向け、様々なテストやドライビングシミュレーターなどで準備を整えてきた。

    GR010 HYBRIDやドライバーのスーツには新しいパートナーの富士通とJFEスチールのロゴが加わります。トヨタは「富士通とJFEスチールの参加を歓迎すると共に、これまでもWECでの成功に欠かせない支援を頂いている全てのパートナーの皆様に、あらためて心より感謝いたします」と語る。

    2022年シーズンは3月12日(土)と13日(日)の両日に渡ってセブリングで行われるプロローグテストで公式イベントの幕を開ける。GR010 HYBRIDにとってはこのテストが、アメリカのスポーツカーレース発祥の地である、セブリング・インターナショナル・レースウェイ(全長6.019km)を走る初めての機会となる。

    このレースウィークは耐久レースの祭典とも言えるイベントであり、かつての軍用飛行場跡に造られたサーキットには、多くの観客が集まる。18日(金)の夜に1000マイル(約1600km、およそ8時間)にわたるWECのレースが行われ、翌19日(土)には北米をベースに行われているIMSAシリーズの第2戦、通算70回目を迎える伝統のモービル1セブリング12時間レースが行われる。

    トヨタがセブリングでレースを戦ったのは2019年の1回のみだが、記録的な観客が集まったこの時はセバスチャン・ブエミ、中嶋一貴とフェルナンド・アロンソのトリオが勝利を挙げ、マイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペス組が2位で続いてTS050 HYBRIDが1-2フィニッシュを飾った。チームの目標はもちろん、この1-2フィニッシュの再現であり、2022年シーズンにおいて完璧なスタートを切ることだ。

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    セブリングのような耐久レースの聖地とも言えるコースで、2022年シーズンのスタートを迎えることを、チームの全員が楽しみにしています。昨年我々はル・マンで勝利し世界チャンピオンを獲得しました。今年の目標もそれを再現することです。昨シーズン、我々はGR010 HYBRIDの改善点を幾つか発見し、それを解消すべく懸命に努力を重ねて来たので、今季はより信頼性の高いクルマになったと思っています。トヨタ、パートナー企業様、及びチームメンバーの全員によるハードワークとサポートのおかげで、2022年のWECシーズンを戦う準備は整いました。今年のハイパーカークラスは間違いなくエキサイティングなものになるでしょう。新たなライバルとなるプジョー、そしてグリッケンハウスとアルピーヌからの挑戦を心から歓迎します。これから始まるシーズンで、ファンの皆様の記憶に残るようなバトルをお見せできることを楽しみにしています。皆様、応援をよろしくお願いします。

    パスカル・バセロン(テクニカル・ディレクター)
    チーム全体がレースの現場に戻るのをとても楽しみにしており、シーズン前のテストプログラムも非常に順調だったので、良い状態だと感じています。ハイパーカークラスの開発は厳しいホモロゲーションルールで縛られているため、2022年仕様のGR010 HYBRIDにおける変更点は比較的少ないです。今季、ハイパーカーのマニュファクチャラーは、前後31インチか、前29インチ、後34インチかのどちらかのタイヤサイズを選択しなくてはならないため、我々は29/34へと変更することを選びました。この変更により影響を受ける、冷却や空力的パフォーマンスを維持するために、ホモロゲーションで許される範囲でボディワークの変更を行いました。この決断により、我々が昨年直面した後輪のマネジメントに関する課題に対処できることを期待しています。加えて、新たな再生可能燃料を使用することになったため、燃料性状の変化に合わせ、エンジンセッティングの最適化を行いました。この新しい燃料への変更は、カーボンニュートラル社会の実現に向けて重要なステップであり、我々はこのような革新的な技術導入を大いに支持します。これら全ての変更点については冬季のテストで検証を終えており、レースウィークを目前に控えた、セブリングでの今週末のプロローグテストで最終的な準備に入ります。シーズンが待ちきれません。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー)
    セブリングは素晴らしいサーキットで、皆楽しみにしています。多くのファンが応援してくれるのは最高の気分ですし、IMSAの関係者と会うのも楽しいです。スポーツカーレースのお祭りのようで、本当に良い雰囲気です。GR010 HYBRIDにとっては初挑戦でかつ、非常にクルマに厳しいコースなので、シーズン開幕戦の舞台としては決して容易ではありません。前もってプロローグテストで走りこんで、翌週のレースウィークへ向けた準備ができるのでそれを活かしたいです。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車 ドライバー)
    ここ2年ほどセブリングでレースを走っていないので、行くのが楽しみです。いつ行っても特別なイベントであり、昔ながらのコンクリート舗装で荒れた路面の特別なサーキットです。GR010 HYBRIDにとっては初めてのサーキットということもあり、それも楽しみのひとつです。また、何年戦ってきても、シーズンの開幕戦はエキサイティングな瞬間です。期待はしていますが、初めて走るコースで我々がどれだけやれるか、そしてライバルもどれだけ進化しているかは分かりません。

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー)
    新たなシーズンのスタートはいつもエキサイティングですし、セブリングでの開幕は本当に格別です。最後にレースをした2019年以来のセブリングなので、本当に楽しみです。ファンの皆様が素晴らしく、スポーツカーレースに対する彼らの熱意が独特の雰囲気を生み出しています。しかしセブリングはまた非常に特殊なサーキットでもあり、路面は非常に荒れていてクルマに厳しいだけでなく、高温多湿にも苦しめられます。それだけに簡単なレースにはならないでしょうが、勝利を争えるよう準備を進めます。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    2022年のWECシーズンが始まるのを本当に楽しみにしています。セブリングは耐久レースの歴史において重要な存在であり、多くの挑戦をもたらす独特なコースです。ドライバーとしてここでレースをすること、そしてアメリカのファンと会うのは本当に楽しいことです。我々8号車のクルーにとっては亮との初レースになりますが、彼の参加は大歓迎です。彼はテストで素晴らしい仕事をしてくれていますし、セブと3人で協力し最高のシーズンスタートが切れると確信しています。

    平川亮(8号車 ドライバー)
    ハイパーカーでの最初のレースであり、セブリングに行くのも初めてなのでとても興奮しています。セブリングは熱狂的なファンが多い、素晴らしいコースだと聞いています。それらを経験できるのと、TGRの一員としてWECレースに参戦することが楽しみです。昨年末以来、私はシミュレーターやテストで多くの準備を重ねて来ました。まだまだ学ぶことは多いですが、チームのサポートや、特に他のドライバーの皆さんのおかげで、新たな挑戦への準備は整ったと感じています。

  • ダニール・クビアトが契約したロシア籍のGドライブがWEC撤退を発表

    ダニール・クビアトが契約したロシア籍のGドライブがWEC撤退を発表

    元F1ドライバーのダニール・クビアトが契約したGドライブ・レーシングがFIA(国際自動車連盟)の対ロシア措置に不満を表明し、WEC(FIA 世界耐久選手権)から撤退することを発表した。

    ロシアは、ウクライナ侵攻を開始して以来、さまざまな制裁措置を受けており、その制限はスポーツ界にも浸透している。国際オリンピック委員会は、関連するすべての統治機関が、ロシアとベラルーシのアスリートの競技を追って通知があるまで完全に禁止することを推奨。その禁止は広く実施されているが、FIAはその厳しい姿勢をとっていなかった。

    代わりに、FIAは、予見可能な将来の一連の新しい条件に同意した場合、ロシアとベラルーシのドライバーに競争を継続させることを決定した。

    だが、3月4日、FIAは、ドライバーが世界モータースポーツ評議会の決定を遵守し、ウクライナとの連帯においてFIAが行った強いコミットメントを認め、中立的なFIA旗の下でレースを行うことに同意する必要がある「ドライバーコミットメント」フォームを公開した。ドライバーは、ソーシャルメディアや衣服を介して、ロシア/ベラルーシの国家のシンボル、色、または旗を公に表示することも許可されない。

    F1界では、ニキータ・マゼピンがFIAの要求を承諾していたが、ハースF1チームは、ロシア企業のウラルカリとのスポンサー契約を含めてマゼピン家とのすべての関係を断ち切ることを選択。ニキータ・マゼピンは「僕の意志は完全に無視された」と不満を表明している。

    そして、その制裁は、フルタイムで世WECに参戦することを楽しみにしていた元F1ドライバーのダニール・クビアトに影響を及ぼした。

    現在は削除されているが、ダニール・クビアトは、ソーシャルメディアの投稿で彼の立場を非常に明確にし、ロシアとベラルーシのアスリートの完全な禁止に反対していると述べていた。

    「僕はウクライナのこの状況に対する平和的な解決策を本当に望んでおり、僕たち全員が平和に暮らせることを望んでいる」とダニール・クビアトは語った。

    「すべての関係者が一緒に座り、尊敬される対話を通じて解決策を見つけることができることを願っている。2つの隣国が紛争に巻き込まれているのを見るのは恐ろしいことだ。僕は軍事行動や戦争が人類の未来に影響を与えることを望んでいない。僕は娘とすべての子供たちにこの美しい世界を楽しんでもらいたい」

    「また、IOCを含む世界中のすべてのスポーツ連盟に焦点を当て、そのスポーツは政治の外にとどまるべきであると述べたいと思う。スポーツは政治の外にとどまる必要があり、ロシアのアスリートやチームが世界大会に参加することを禁止することは不公平な解決策であり、スポーツが原則として教えてくれる“団結と平和”に反する」

    「僕たちがスポーツをしていなければ、他に誰がこのような時代に国々を結びつけるのを助けることができるだろうか」

    ダニール・クビアトはFIAの新しい「ドライバーコミットメント」への署名を拒否しただけでなく、RacingNews365によると彼の新しいチームになるはずだったGドライブ・レーシングはWECから完全に撤退した。

    Gドライブ・レーシングのチーム代表兼ドライバーであるロマン・ルシノフは「この文書に私のサインを入れない」とInstagramに投稿した。

    「今日、私はロシアのGドライブ・レーシングのドライバーとして、FIAの差別的な条件を受け入れることを拒否することを決めた」とロマン・ルシノフは書いた

    「全てのアスリートの目標は、表彰台で自国の国歌を聞くことだ。10年以上、国際的なレースを経験し、我々のチームは何度もそれを体験してきた。我々はロシアの国旗を掲げ、ロシア国歌を聞き、歌った」

    「ファンのために、そして、私のチームメイト、さらにはスポーツの名誉のために、私はこの文書にサインしない。そうするくらいならドライブしない方がいい」

    「Gドライブ・レーシングは、常に国際的なチームだった。ドライバー、メカニック、エンジニアは、世界のさまざまな国から集まっている。もし、彼らに国旗や経験、名前を諦めるように頼んだとしてら、それは我々が手にしてきた本物のモータースポーツえへの愛情や勝利は決して得られなかっただろう。そういった人々がGドライブ・レーシングとして戦わないことは残念だ」

    「現在、我々は、我が国のモータースポーツを発展させるプロジェクトのさまざまな選択肢を検討している」

    「FIAにスポーツの精神、すべての参加者にとって平等な状況が戻ったときに、我々が国際的なレースに復帰できることを心から願っている」

    Gドライブはロシアのガソリンスタンドチェーンであり、ロシアの天然ガス大手のガスプロムによって運営されている。