カテゴリー: WEC (FIA世界耐久選手権)

  • WEC 富士6時間 予選:小林可夢偉が富士でのハイパーカー初ポール獲得!

    WEC 富士6時間 予選:小林可夢偉が富士でのハイパーカー初ポール獲得!

    2022年シーズンFIA世界耐久選手権(WEC)第5戦富士6時間の予選が行われ、今回初めて富士を走るTOYOTA GAZOO Racing(トヨタ)のハイパーカー、GR010 HYBRID 7号車を駆る小林可夢偉がポールポジションを獲得。ブレンドン・ハートレーの8号車も僅差の2番手で続き、トヨタは「ホーム」富士での凱旋レースを最前列グリッドに並んでスタートすることとなった。

    3年ぶりのWEC開催となった富士スピードウェイに集結した多くの母国ファンの見守る中で行われた予選で、トヨタは今季2度目、富士では4度目となるポールポジションを獲得した。

    小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスの駆るGR010 HYBRID 7号車は、小林が予選アタックを担当し、1分29秒234の好タイムでポールポジションを獲得。セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮の8号車は、ハートレーのアタックで、ポールの7号車に僅か0.020秒及ばなかったものの2番手タイムをマークし、トヨタが予選1-2を占めた。

    このポールポジション獲得により、トヨタはマニュファクチャラーズポイントで貴重な1ポイントを追加し、タイトル争いでのリードを16ポイントへと拡げました。

    ハイパーカーとLMP2クラスの予選は、気温は28度ながら、昼過ぎから顔を出した強い日差しに照らされた路面温度は約43度まで上昇する中、午後3時より10分間で行われ、2016年にWEC富士大会を制している7号車の小林は、新品タイヤを装着して臨んだ計測最初のアタックで最速タイムをマーク。予選の前に行われた公式練習で最速タイムを刻んだハートレーも同じく最初のアタックラップで小林に僅かに及ばないものの素晴らしいラップタイムを記録した。

    富士スピードウェイは、今季のWECが開催されるサーキットの中で1周の距離は最短なこともあり、10分間と短い予選セッションだったが、2台は最初のアタックラップの後に1周ペースを落としてタイヤとブレーキのクールダウンを行った後、ポールポジションを目指して再度アタックに挑んだ。

    この再アタックで、小林は惜しくもタイム更新ならず。ハートレーは自身のベストタイムを1000分の1秒更新したが、小林のタイムには0.02秒及ばず。しかしこの結果、トヨタにとって初となる、富士スピードウェイでの予選1-2を達成した。3番手にはアルピーヌ36号車が続き、ハイパーカークラスは5台全車が1秒以内に入る予選結果となった。

    素晴らしいパフォーマンスで僅差の予選を1-2という最高の結果で終えたトヨタだが、チームの目標はもちろん、明日11日(日)に行われる決勝レースで、9回目の開催となるWEC富士戦での8勝目を勝ち取ること。今レースはトヨタが2012年に現行WECに参戦してから75戦目となり、6時間で争われる決勝レースは、午前11時にスタートが切られる。

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    母国のレースでポールポジションを獲得でき、最高の気分です。私のアタックラップでは、まだ少し改善の余地もありましたが、ポール獲得には十分でした。GR010 HYBRIDがここ富士でも速いこと、そのパフォーマンスを示すことができてとても嬉しいです。ル・マンが終わった後、チームは富士での勝利を次の目標としてハードワークを続け、そのおかけで今日の結果へ繋がったと思います。ハイパーカーにとって初めてとなる、ここ富士でのアタックは大きな挑戦でしたが、それだけにチーム全員の尽力に感謝します。このレースウィークでは、今日の時点でも信じられないほど多くのファンの皆様が訪れてくれていて、明日もたくさんの観客やゲストの方が来てくれると思います。決勝レースでも、来てくださった皆様と勝利を祝うべく全力を尽くします。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    我々のホームコースである富士で、母国のファンの皆様が見ている前での予選1-2は素晴らしい結果です。私と可夢偉との差は非常に僅差で、100分の2秒ほどしかありませんでした。私のアタックラップは完璧とは言えませんでしたが、可夢偉も同じ状況だったことはわかっています。とても難しい路面で、各所ですぐコンマ1秒単位のロスをしてしまう状況でした。チームは本当に素晴らしい仕事をしてくれましたが、明日は簡単にはいかないでしょう。アルピーヌが非常に僅差のタイムを出しており、プジョーの2台もそれほど離れていません。決勝レースも厳しい戦いになるとは思いますが、我々のGR010 HYBRIDはここ富士に合っていて、良いポジションからスタートすることができます。

    WEC第5戦富士6時間 公式予選結果(総合順位)

    順位 No. ドライバー名 チーム/車種 ベストタイム
    1 7 マイク・コンウェイ
    小林可夢偉
    ホセ・マリア・ロペス
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ GR010 HYBRID
    1:29.234
    2 8 セバスチャン・ブエミ
    ブレンドン・ハートレー
    平川亮
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ GR010 HYBRID
    1:29.254
    3 36 アンドレ・ネグラオ
    ニコラス・ラピエール
    マシュー・バキシビエール
    アルピーヌ・エルフ・チーム/
    アルピーヌ A480-Gibson
    1:29.446
    4 93 ポール・ディ・レスタ
    ミケル・イェンセン
    ジャン・エリック・ベルニュ
    プジョー・トタルエナジーズ/
    プジョー 9X8
    1:30.000
    5 94 ロイック・デュバル
    グスタボ・メネゼス
    ジェームス・ロシター
    プジョー・トタルエナジーズ/
    プジョー 9X8
    1:30.152

    2022年シーズン FIA 世界耐久選手権(WEC) 第5戦 富士6時間

  • WEC:トヨタ 2022年 W第5戦 富士6時間 公式練習初日レポート

    WEC:トヨタ 2022年 W第5戦 富士6時間 公式練習初日レポート

    3年ぶりの開催となるFIA 世界耐久選手権(WEC)の日本ラウンドが富士スピードウェイで開幕。レースウィーク初日となる9日(金)は2度にわたる90分間の公式練習走行が行われ、TOYOTA GAZOO Racing(トヨタ)のハイパーカー、GR010 HYBRIDが日本のファンの皆様の前で、サーキットを疾走する勇姿を初めて披露した。

    今大会の舞台である富士スピードウェイは、ハイパーカー GR010 HYBRIDの4輪駆動ハイブリッド・パワートレーンが開発されたトヨタ自動車東富士研究所にほど近く、まさに生まれ故郷への凱旋走行となる。.昨年のWECシリーズチャンピオンである小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスの3名が駆るGR010 HYBRID 7号車が、この日最速となる1分29秒948のタイムをマーク。これまでWECで8戦中7勝を挙げているホームレースでの更なる勝利へ向け、順調な滑り出しを見せた。また、今年のル・マン24時間レースを制したセバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮の8号車も好ペースで続き、チームメイトから僅か0.225秒差の2番手につけた。

    レースウィーク初日から、平日にもかかわらず熱心な日本のファンの皆様がサーキットに集まり、トヨタのチームメンバーは待ちに待った日本でのレースで、温かな歓迎を受けた。

    9日(金)は朝方軽い雨が降ったものの、路面を本格的に濡らすまでには到らず、重い雲に覆われた空の下、気温は約23度のコンディションで、午前11時に公式練習1回目が開始された。7号車はコンウェイ、8号車はブエミがステアリングを握り、記念すべきホームにおけるGR010 HYBRIDの公式初走行の栄誉を担った。

    1周4.563kmの富士スピードウェイは、1.5kmの長いストレートと、低中速コーナーが組み合わされたチャレンジングなサーキット。チームは公式練習セッションの時間をフルに使って、様々なセットアップ比較と最適化作業を行った。

    8号車のブエミがセッション序盤にマークしたタイムが、この公式練習1回目の最速タイムとなり、同じく序盤にコンウェイがマークした7号車のタイムが、8号車に0.247秒遅れる2番手となった。2台のGR010 HYBRIDはあわせて101周を走破。このセッションでは、トヨタの2台を含む上位4台が、コンマ5秒強の中に入る僅差の争いとなった。

    午後3時半過ぎから開始された公式練習2回目も、同じく曇り空の下で行われ、チームはメカニカル面及び空力、そして、ハイブリッドのセットアップなどの調整に加え、タイヤの評価等の作業を続行。ここでは7号車の小林がこの日最速となるタイムをマーク。8号車はハートレーが7号車から0.225秒遅れの2番手で続き、このセッションも2台あわせて101周という多くの周回をこなした。

    初日となったこの日、トヨタは2回の公式練習セッションをあわせて、2台で合計921kmを走破し、多くのデータを収集。ドライバーとエンジニアはこのデータを元にさらにセットアップの調整を続け、明日10日(土)の午前中に行われる公式練習3回目が、予選へ向けた最終準備となる。そして、続く午後3時より、決勝のスターティンググリッドを決定する予選が行われる。

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    3年ぶりにWECを戦うために富士スピードウェイに戻ることができて、本当に嬉しいです。富士は我々のホームコースであり、再び日本のファンの皆様に会えるのは最高です。GR010 HYBRIDは初日からとてもバランス良く、好感触です。我々は今日の2回のセッションをバランスの調整と、ここ富士を初めて走るGR010 HYBRIDを学ぶことに費やしました。これまでのところ順調ですが、ライバルとのラップタイム差は非常に近接しているので、タフなレースになるでしょう。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー)
    また日本に来ることができ、そして、富士スピードウェイを初めてGR010 HYBRIDで走れて嬉しいです。様々なセットアップを試しながらも、両セッションを1-2で終えられたので、良いレースウィークのスタートが切れたと思います。順調に進めることができましたが、まだ幾つか改善できる部分も残っており、ハードワークを続けます。ハイパーカーカテゴリーでの争いは激しさを増しており、決して油断はできません。明日も決勝レースへ向けた準備を続けます。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車 ドライバー)
    全体的に見て良い一日でした。2台のGR010 HYBRIDが、ライバルのハイパーカー勢に対して速さを示せたことは悪くありません。まだスタートしたばかりで、ライバルがどのようなプログラムで進めているのかわからないので、我々はできることをやるだけです。明日の予選では、アタック1周の実力が明らかになるはずで、どうなるか楽しみです。決勝のレースペースに関してまだやるべきことはありますし、かなりの接戦でチャレンジングな週末になると思いますが、まずは順調なスタートが切れました。

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー)
    今日の2回のセッション共に順調で、多くの周回をこなすことができました。また日本に来られたことも嬉しいですし、ハイパーカーをここ富士で初めて走らせられたのも光栄です。幸運にも今日は雨に見舞われることがなかったので、この先もこれが続いてくれることを祈っています。我々の予定していたプログラムは問題なく進み、残りのレースウィークへ向け良い準備ができました。決勝では各スティントで多くの周回を走ることになるので、タイヤ摩耗の面で慎重な走行が必要になるでしょう。レースウィークを通して努力を続けます。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    富士スピードウェイに帰ってこられて嬉しいですし、既に多くの日本人ファンの皆様をパドックやグランドスタンドで見かけました。今日は我々に大きなドラマのないスムーズな一日でした。GR010 HYBRIDの感触は良いですが、バランス面でまだ改良の余地があります。とは言え、レースウィークの最初では当たり前のことです。初日を終えた時点で、完全に満足いくというようなことはほとんど無いので、更なる改良点を見出すべくチーム全員で努力を続け、ベストの状態で決勝レースに挑みたいと思っています。

    平川亮(8号車 ドライバー)
    これまでのところとても順調で、全くトラブル無く両セッション共にトップ2を占めることができています。GR010 HYBRIDは、初めてここ富士でドライブしたということを考えると、とても素晴らしい感触です。我々は車両バランスの微調整を繰り返し、一歩一歩改善を続けていますが、さらに続けて行く必要があります。明日の予選でのポールポジション争いがどうなるのか楽しみです。最も重要な目標である日曜日の決勝では、レースペースが鍵になると思うので、全力を尽くします。

    WEC第5戦富士6時間 公式練習第1回目結果(総合順位)

    順位 No. ドライバー名 チーム/車種 周回 ベストタイム
    1 8 セバスチャン・ブエミ
    ブレンドン・ハートレー
    平川亮
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ GR010 HYBRID
    52 1:31.171
    2 7 マイク・コンウェイ
    小林可夢偉
    ホセ・マリア・ロペス
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ GR010 HYBRID
    49 1:31.418
    3 94 ロイック・デュバル/
    グスタボ・メネゼス/
    ジェームス・ロシター
    プジョー・トタルエナジーズ/
    プジョー 9X8
    38 1:31.439
    4 93 ポール・ディ・レスタ/
    ミケル・イェンセン/
    ジャン・エリック・ベルニュ
    プジョー・トタルエナジーズ/
    プジョー 9X8
    38 1:31.738
    5 36 アンドレ・ネグラオ
    ニコラス・ラピエール
    マシュー・バキシビエール
    アルピーヌ・エルフ・チーム/
    アルピーヌ A480-Gibson
    36 1:32.556

    WEC第5戦富士6時間 公式練習第2回目結果(総合順位)

    順位 No. ドライバー名 チーム/車種 周回 ベストタイム
    1 7 マイク・コンウェイ
    小林可夢偉
    ホセ・マリア・ロペス
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ GR010 HYBRID
    50 1:29.948
    2 8 セバスチャン・ブエミ
    ブレンドン・ハートレー
    平川亮
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ GR010 HYBRID
    51 1:30.173
    3 94 ロイック・デュバル/
    グスタボ・メネゼス/
    ジェームス・ロシター
    プジョー・トタルエナジーズ/
    プジョー 9X8
    39 1:31.194
    4 36 アンドレ・ネグラオ
    ニコラス・ラピエール
    マシュー・バキシビエール
    アルピーヌ・エルフ・チーム/
    アルピーヌ A480-Gibson
    45 1:31.362
    5 93 ポール・ディ・レスタ/
    ミケル・イェンセン/
    ジャン・エリック・ベルニュ
    プジョー・トタルエナジーズ/
    プジョー 9X8
    48 1:31.539

    トヨタ WEC フジスピードウェイ

  • NHK、WECで来日中のプジョードライバーを“外国人観光客”として取材

    NHK、WECで来日中のプジョードライバーを“外国人観光客”として取材

    NHK 『ニュースウォッチ9』は、新型コロナウィリスの水際対策の緩和について特集。そこで登場したのはWEC(FIA 世界耐久選手権)の第6戦 富士6時間レースで来日しているプジョーのドライバーたちだった。

    今週末、WECが3年ぶりに富士スピードウェイ(静岡県)で開催され、チームが来日している。

    一方、9月7日から新型コロナウイルスの水際対策で1日当たりの入国者数の上限を5万人に引き上げるとともに、すべての入国者に求めていた陰性証明書を、3回目のワクチン接種を条件に免除した。

    NHK ニュースウォッチ9は、『外国人観光客の受け入れへの期待は?』と題して寿司屋を取材。

    そこで映し出されたのがジャン・エリック・ベルニュやロイック・ドゥバル、ミケル・イェンセンなどのプジョー御一行。わさびを擦ったり、「すしを握って日本文化を体験」する様子が紹介された。

    偶然?知ってて放送? ドライバーたちもオフの日は外国人観光客にカテゴライズされるかもしれないが、正体を知っているWECファンは驚きの声を挙げた。

  • WEC:トヨタ 2022年 第5戦 富士6時間 プレビュー

    WEC:トヨタ 2022年 第5戦 富士6時間 プレビュー

    FIA世界耐久選手権(WEC)が3年ぶりに富士スピードウェイで開催されることとなり、TOYOTA GAZOO Racing(TGR)のハイパーカー GR010 HYBRIDがホームコースである富士スピードウェイでの初レースに挑む。

    前戦モンツァから約2か月、2022年シーズンのWECも全6戦中、残すところ2戦となった。今第5戦は、6時間レースとして静岡県の富士スピードウェイで行われる。富士スピードウェイは東京から西に100kmほどの富士山麓に位置し、WECのレースが行われるのは2019年以来となる。TGRはこのホームコース「富士」での5連覇を目指す。

    2020年シーズンのWECはここまでの4戦で激しい接近戦が繰り広げられている。7月にイタリア・モンツァで行われ、劇的な結末となった第4戦を終えた時点で、TGRはマニュファクチャラーズランキングで2位のアルピーヌに対して15ポイント差の首位を維持している。

    今季のル・マン24時間を制したセバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮のドライブするGR010 HYBRID 8号車は前戦モンツァで2位フィニッシュを果たし、ドライバーズランキングでは首位アルピーヌを10点差の2位で追っている。一方、2021年シーズンのWECチャンピオンである小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスの7号車は今季2勝目を目指しレース終盤まで首位を走行していたが、他車との接触により3位フィニッシュに終わった。

    小林と平川は、既に今年、富士スピードウェイでスーパーフォーミュラのレースを戦っている。平川は4月の開幕戦で、2020年にSUPER GTで勝って以来となる富士での勝利を飾った。

    ハイパーカーとして初のル・マン24時間制覇を成し遂げた2021年のGR010 HYBRIDは、展示車としてイベントに登場することはあったが、この週末、ついに日本のファンの皆様の前で、実際にレースを戦う姿が初披露される。

    ここ富士でのWEC戦は、チームにとって単なるホームレースという以上の意味を持つ。GR010 HYBRIDのパワートレーンは富士スピードウェイにほど近い、東富士研究所で開発、また製造された。この週末は東富士の多くの仲間にとって、GR010 HYBRIDがレースで戦う姿を初めて目にする機会となる。

    1周4.563kmの富士スピードウェイは、今季WECが開催される中では最も1周が短いサーキットだが、1.5kmに渡る長いメインストレートを持ち、そしてまた、TGRにとってはこれまでWEC富士8戦中7勝と、最も成功したサーキットでもある。勝利を逃したのは、TGRにとって厳しいシーズンとなった2015年のみだった。

    歴史的にも、富士スピードウェイはトヨタの耐久レース車両開発において非常に重要な役割を担ってきた。トヨタ初の本格スポーツカー、トヨタ2000GTは1967年の24時間レースと1000kmレースでその速さと耐久性を証明し、両レースを制した。1968年と1969年にはトヨタのモータースポーツ黎明期を彩った伝説の名車、トヨタ7が1000kmレースで勝利を飾っている。

    1980年代には、ル・マンスタイルの耐久レースシリーズが日本でも行われるようになり、全日本スポーツプロトタイプ選手権への参戦でスポーツカーレースへと復帰したトヨタは、富士スピードウェイでは表彰台中央の常連となった。そして、1982年には富士スピードウェイで初めて世界スポーツカー選手権が行われた。

    富士山の麓に位置する富士スピードウェイは2005年に大規模な改修を受け、コースレイアウトも変更されたが、その後、2012年に初めて現行WECのイベントが開催されて以来、レイアウトの大きな変更はない。そして今、首都圏から最も近くに位置するサーキットである富士スピードウェイは、新たな総合モータースポーツリゾート施設として成長すべく、博物館やドライビングセンター、各種エンターテインメント施設やホテルなどが建設されている最中だ。

    熱狂的な日本のモータースポーツファンの皆様にとって初めてとなる、ハイパーカーが富士スピードウェイを走行している姿を観戦できるのは、9月9日(金)のそれぞれ90分間にわたる2度の公式練習セッションからだ。翌10日(土)は午前中の最終練習走行で予選及び決勝レースへの準備を整え、午後3時よりハイパーカークラスの予選が行われる。6時間で争われる決勝レースは、11日(日)の日本時間午前11時にスタートが切られる。

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    日本のファンの皆様の前で、やっと初めてGR010 HYBRIDが実際にレースを戦うところを見ていただけることになり、とても興奮しています。ここ数年WEC日本ラウンドがなかったのは残念でしたが、それだけにこの週末は特別なものになります。レースだけでなく、トヨタ自動車の仲間、特に東富士のGRパワトレ開発部のメンバー、そして、日本のパートナー関係者などチームにとってとても大切な皆様とお会いできる機会でもあり、いつも支えてくださっている方々にお礼の言葉を届けたいと思っています。前戦モンツァでは速さが足りず、残念ながら勝利を逃してしまったので、さらに強くなって富士に挑む必要があります。もちろん、我々の目標はチームとして両タイトルを勝ち取ることですが、この週末の勝利も望んでいます。ハイパーカーのバトルは激化しており、レースはチャレンジングな混戦になるでしょうが、それがチームをより強くしてくれます。日本のファンの皆様の前で、表彰台の中央に返り咲くべく全力を尽くします。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー)
    モンツァでのレースから随分時間が経ったように感じますが、その間にリフレッシュして充分な準備と共に、残り2戦に立ち向かいます。我々7号車にとってはこれまでのところ、ベストなシーズンとは言い難い状況ですが、全力でプッシュを続け、クリーンなレースで富士ではトップ争いをしたいと思っています。富士は我々のホームレースであり、これまでに多くの勝利を重ねてきたので、今年もその再現を願っていますが、それが簡単でないことはモンツァで証明されました。ハイパーカーの競争レベルはより厳しいものとなっており、何よりも8号車はいつも最強のライバルです。日本のファンの皆様に最高のレースを見ていただくべく、頑張ります。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車 ドライバー)
    また日本に行くことができるのを嬉しく思います。レースをするのにも素晴らしい場所ですし、何より日本の熱狂的なモータースポーツファンの皆様と過ごすことができるのは最高です。TOYOTA GAZOO Racingのホームである日本にチームの一員として訪れることで、なかなかヨーロッパのレースには来るのが難しい日本の多くの仲間と会うことができる、特別なイベントでもあります。富士は素晴らしいサーキットで、私自身レースでの良い思い出があります。長いストレートを持つレイアウトは、高速性能に優れる我々のクルマに合っていると思いますし、力強い戦いができる週末になると思います。

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー)
    富士は我々にとって特別なレースであり、私自身幸運にも3勝を挙げているので、個人的にも相性の良いサーキットです。当然チームにとってとても重要なレースであり、2019年以来のWEC戦ということもあり、ホームレースである富士では力強いレースをすることが重要です。東富士の仲間はチームにとって大きな存在なので、彼らと再び会えるのも楽しみですし、彼らと好結果を祝えるよう全力を尽くします。今シーズン、ハイパーカーの競争は激しさを増しているので簡単ではないでしょうが、正しいセットアップを見出し、クリーンなレースを戦わなくてはなりません。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    我々が2019年に勝利を挙げて以来、随分間が空いてしまっただけに、ようやく富士に戻れることに興奮を抑えきれません。熱狂的な日本のファンの皆様はいつも独特の雰囲気を生み出してくれますし、何よりもTOYOTA GAZOO Racingにとってのホームイベントということで、本当に歓迎されていることを感じます。富士は有名なロングストレートを持つコースなので、GR010 HYBRIDであの1.5kmのストレートを全開で、母国ファンの前で走るのは本当に素晴らしい気分になると思います。シーズンも残すところ2戦となりますが、ドライバーズ選手権では首位を10ポイント差で追っているので、目標はその差を縮めることであり、勝利でそれが叶えられれば最高です。

    平川 亮(8号車 ドライバー)
    富士ラウンドは私にとってWECで初めての母国開催レースであり、日本のファンの皆様の前でレースをするのを本当に楽しみにしています。私自身はSUPER GTやスーパーフォーミュラ、それ以前のジュニア時代から数多く富士でレースを戦ってきていて、WECシリーズの他のどのサーキットよりも富士のことはよくわかっています。そして、何度も良いレースを戦い、今季も既に勝利を挙げているので、今週末に向けては十分に準備ができていると感じています。シーズンは残り2戦となりますが、我々はドライバーズ、マニュファクチャラーズの両選手権でタイトルを争っており、富士でもプッシュを続けます。我々の目標は明確で、また勝つために、最大限の努力をするだけです。

    トヨタ FIA世界耐久選手権 WEC 富士スピードウェイ

  • BMW、LMDh車両『BMW M Hybrid V8』での2024年のWEC復帰を正式発表

    BMW、LMDh車両『BMW M Hybrid V8』での2024年のWEC復帰を正式発表

    BMWは、LMDh車両『BMW M Hybrid V8』のシェイクダウンを7月25日(月)にイタリアで実施。2024年にWEC(FIA世界耐久選手権)に復帰することを発表した。

    BMWは、1999年に『BMW V12 LMR』で優勝して以来、ル・マン24時間レースのトップクラスに参戦することに関心を示していたが、2024年から『BMW M Hybrid V8』とともにWECのハイパーカーカテゴリーに参戦することを正式発表した。

    2023年のIMSAスポーツカー選手権に出場し、1月のデイトナ24時間レースでデビューする予定のLMDh車両『BMW M Hybrid V8』は、今週、シャーシパートナーのダラーラの本社の近くにあるオートドロモ・リカルド・パレッティで初走行を完了した。

    BMW M Motorsportのボスであるアンドレアス・ルースは、ロールアウトは「成功裏に完了した」と語った。

    BMWは、フォーカスを完全にIMSAに切り替える前に、2018-19年のスーパーシーズン中にBMW M8 GTEでWECでの短いスティントを最後に楽しんだ。現在、IMSAのGTD Proクラスで、2つのTeam RLLが運営するBMW M4 GT3で出場しており、ボビー・レイホールのチームは、BMW M Hybrid V8を運営するためのワークスチームとして確認されてる。。

    アンドレアス・ルースは、WECのコミットメントのタイミングについて「LMDhプロジェクトのスケジュールは非常にタイトでため、2023年の最初のシーズンは1つのアプリケーション分野に焦点を当てることが常に計画されていた。IMSAシリーズはこれに最適だ」とコメント。

    「しかし、我々の中期目標は明らかにBMW M Hybrid V8で2つの戦線でレースをすることであり、またWECとルマン24時間レースが提供する主要なプラットフォームを使用するだった」

    「現在、我々は北米でのプログラムと同時に、これに向けて断固として取り組んでいる。月曜日に次の重要な一歩を踏み出した」

    BMWは、ポルシェ、キャデラック、アキュラに次ぐLMDh車のテストに成功した4番目のメーカーとなる。これらはすべて、来年、BMWとともにIMSAの新しいGTPクラスに参戦する。

    BWMのワークスドライバーのコナー・デ・フィリッピとシェルドン・ファン・デル・リンデがイタリアでのテストのために交互にBMW M Hybrid V8のハンドルを握り、今後数日間にわたってさらなる走行が予定されている。

    BMWは、IMSA固有の準備を開始するために大西洋を越えて車を出荷する前に、今後数か月にわたってヨーロッパでさらに多くのテストを予定していると述べた。

    レギュレーションに従い、10月3日から5日にロードアトランタで、12月6日から7日にデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで予定されている2つのIMSA認可テストのいずれかに参加して、新しいGTPルールの公認を行う必要がある。

    BMWの新しいプロトタイプは、2018-19年にBWM M4 DTMに搭載されたターボチャージャー付きバージョンのP66/3エンジンをベースにしている。フォーライトV8モーターは、ウィリアムズ・アドバンスト・エンジニアリング、ボッシュ、エクストラックが共同で構築したワンメイクハイブリッドシステムと組み合わせられる。


    BMW M Hybrid V8
    BMW M Hybrid V8BMW M Hybrid V8BMW M Hybrid V8

  • トヨタ、波乱のサバイバル戦で2台のGR010 HYBRIDが表彰台を獲得

    トヨタ、波乱のサバイバル戦で2台のGR010 HYBRIDが表彰台を獲得

    7月10日(日)イタリアのモンツァ・サーキットで2022年シーズンFIA世界耐久選手権(WEC)第4戦モンツァ6時間の決勝レースが行われ、TOYOTA GAZOO Racing(トヨタ)の2台のGR010 HYBRIDは、8号車が首位と僅差の2位、7号車が3位に入り、ダブルで表彰台を獲得した。

    記念すべき100周年を迎えた「スピードの殿堂」と呼ばれる伝統のモンツァ・サーキットで行われた今大会は、アクシデントが多発する波乱のレースとなった。

    ハイパーカークラスでは新たなマニュファクチャラーを迎え、激しいバトルを展開。トヨタの2台のGR010 HYBRIDは最後まで首位を争いましたが、惜しくも勝利には届かなかった。

    ル・マン24時間での勝利も記憶に新しい、セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮のGR010 HYBRID 8号車は、レース序盤にテクニカルトラブルに見舞われながらも追い上げ、最後は平川が、優勝したアルピーヌ36号車に僅か2.762秒まで迫ったが、惜しくも逆転には至らず、2位でフィニッシュした。

    昨年のモンツァを制した小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスの7号車はレース中盤、首位での走行時にアルピーヌとの接触でタイムを失い、2周遅れの3位でチェッカー。アクシデントが多発し、ライバル勢がトラブルなどで戦列を去るサバイバルレースとなる中、最後まで着実に走り抜いたトヨタの2台は、ダブルで表彰台を獲得した。

    今シーズン初めて4つのマニュファクチャラーが競い合うこととなった今大会だったが、トヨタはマニュファクチャラーズポイントランキングでアルピーヌに15ポイント差の首位、ドライバーズポイントでは8号車が首位のアルピーヌ36号車に10ポイント差の2位、7号車が30ポイント差の3位につけており、残り2戦で逆転のタイトル獲得に挑む。

    2台のGR010 HYBRIDは、序盤からチームメイト同士での接近戦を繰り広げた。クリーンなスタートが切られた後、2番手スタートの8号車ブエミは、後方のアルピーヌからのプレッシャーを抑えて2位をキープ、4番手スタートの7号車ロペスは、アルピーヌを僅差で追う形となった。

    スタートして30分の間に2回のフルコースイエローが出され、ハイパーカークラスの車両はこの間に全車給油のためにピットイン。トヨタは的確な戦略により、7号車が3位へとポジションを上げ、2台のGR010 HYBRIDは2-3位体制となったが、首位を逃げるグリッケンハウスとの差は大きく広がっていた。

    スタートから1時間、ブエミの8号車が電気系のトラブルに見舞われペースダウン。4位へとポジションを落とした。8号車は次のピットストップでシステムの再起動を行い、30秒ほどのタイムロスにより5位でレースに復帰。その後、ブエミはペースを取り戻し、前を行くプジョー94号車をかわして4位へと浮上した。2時間が経過する頃、この日3度目のフルコースイエローが出され、各車ピットイン。7号車はコンウェイへとドライバー交代し、アルピーヌとの2位争いを展開。8号車はハートレーがステアリングを握った。

    スタートから2時間半経過時に発生したGTクラス車両のアクシデントによりセーフティカーが導入され、レースは大きく動いた。ハイパーカークラスの全車がピットへ向かい、ここで迅速なピット作業に助けられたコンウェイの駆る7号車がグリッケンハウスをかわし首位に立った。レースの折り返しとなる3時間経過時点でセーフティカーが退去し本格的なレースが再開。2位を走行していたグリッケンハウスが、フルコースイエロー中の速度超過によりドライブスルーペナルティを受けたため、8号車のハートレーがこれをかわし2位へ。ハートレーはその後もアルピーヌからの猛追を受けるが、次のピットストップまで2位のポジションを守った。

    トヨタの2台とアルピーヌ、これら3台のハイパーカーはそれぞれ数秒という僅差のままレースは最後の2時間に突入。タイヤ交換のタイミングが異なるため、ピットストップごとに順位が入れ替わる展開となった。

    残り1時間が近づいた時、首位は小林のドライブする7号車、これに平川の8号車が続き、3位のアルピーヌを抑えてトヨタの1-2体制となっていたが、タイヤ交換タイミングの違いで、新しいタイヤを装着したアルピーヌが平川の8号車を激しく攻め、平川も素晴らしいドライビングでこれをしのぎ続けたが、153周目に惜しくもかわされ3位に後退。その翌周、首位を逃げる小林の7号車と、2位で追うアルピーヌの2台がコースストレート上で接触するというアクシデントが発生した。

    7号車は右リアタイヤのパンクと車体右後部にダメージを負い、小林はスローダウンしながらも修復のためピットへと戻ってきた。フルコースイエローが出されたため、7号車は1周のタイムロスで済み、3位でコースへと復帰。残り1時間でレースが再開されると、7号車をかわして2位へポジションを上げた平川の8号車は猛烈な追い上げを開始した。

    平川は素晴らしいドライビングで周回遅れの車両をかわしながら首位のアルピーヌとの差を詰めていき、最後までプレッシャーをかけ続けたが、約3秒及ばず2位でチェッカー。小林の7号車は接触により90秒間のピットストップというペナルティを科され、2周遅れながら3位フィニッシュを果たした。

    シーズン後半戦に入ったWECも、モンツァ大会を終えて残り2戦。次戦は2019年以来の開催となる富士6時間レース、チームはこれまで8回開催された富士ラウンドで7勝を挙げている。9月11日(日)に決勝が行われるホームレースの富士、熱狂的なファンの皆様が見守る前で、更なる勝利を目指す。

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー):
    優勝を目指して全力を尽くしましたが、その機会を逃してしまいました。今日は、2台共の表彰台獲得が精一杯でした。私のスティントでは、走行ペースで少し苦戦しました。ポジションを守るために、ピットストップでタイヤを交換しないという戦略を採った結果、狙い通りポジションを維持できましたが、その後のペースが落ちてしまいました。そして、アルピーヌと接触、車両にダメージを負って1周遅れとなり、さらにペナルティも科されましたが、結果的には最終的なレース結果には大きな影響はなかったと思います。今日は満足のいくレースができなかったので、次戦へ向けてさらに努力する必要があります。ドライバーズとマニュファクチャラーズの両タイトルを獲得するためには、次戦富士で絶対に勝たなくてはなりません。WECはハイパーカー間のバトルが激化し、今後もチャレンジングなレースが続くと思いますが、ファンの皆様にとっては素晴らしいことであり、我々もこの戦いを楽しんでいます。我々の2台どちらにもまだタイトル獲得のチャンスは残っていますし、絶対に諦めません。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー):
    7号車にとっては不完全燃焼のレースで、残念ながらタイトル争いでもまた一歩後退してしまいました。我々はレースをリードしていましたが、数周で全てを失ってしまいました。運があれば勝てるペースだと感じてはいましたが、タイヤ戦略が順位を左右するレース展開となりました。接触で優勝争いからは脱落してしまいましたが、3位表彰台は今日の我々にとっては最善の結果です。この結果からさらに学び直し、シーズンが終わるまでハードワークを続けて行く必要があります。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車 ドライバー):
    この厳しかったレースウィークを考えれば、最終的に2位、3位という結果はチームにとっては悪いものではありません。残念ながら我々は接触でダメージを負って周回遅れとなり、また、ペナルティも受けることになってしまいました。その時点で我々のレースは終わってしまいましたが、それまでは優勝を争い、エキサイティングなレースでしたが思い通りにはなりませんでした。今シーズンの残り2戦も、今日のように激しいものとなると思いますが、その接近戦を勝ち抜いていかなくてはなりません。次戦富士では強さを取り戻し、勝てるように頑張ります。

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー):
    2台それぞれに様々なことがあったレースでした。勝てるチャンスがあっただけに、僅差でそれを逃したのは少し残念です。レース序盤に見舞われたトラブルでは、タイムロスを最小限にすべく全力を尽くしましたが、クルマが正常に走らず、容易ではありませんでした。セーフティカーが導入されたことで首位との差を詰めることができ、再びチャンスが巡ってきました。ブレンドンと亮が素晴らしい走りを見せてくれて、最後アルピーヌを追い詰めることができたのは良かったです。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー):
    とても良いレースができたと思っていますが、6時間のレースにおいて数秒差で勝利を逃すというのは、やはり少し悔しいです。セブはレース序盤にトラブルに見舞われましたが、上手く対処したおかげで大きくタイムをロスすることなく済みました。我々8号車3人のドライバーはレースを通して良いペースで走り抜き、エンジニアとメカニックも素晴らしい仕事をしてくれました。今日のアルピーヌは速かったです。我々も悪くはなかったですが、僅かに及びませんでした。この接戦をものにした彼らへ賛辞を送ります。次戦富士ではもっと強くなって戻って来たいと思います。

    平川亮(8号車 ドライバー):
    逆転勝利を目指し全力で最後まで攻めたのですが及ばず、2位という結果は少し残念です。チームはセブのトラブルによく対処してくれて、上位から大きく離されずに済み、その後のセーフティカーで首位争いに復帰することができました。首位のアルピーヌをずっと僅差で追っていたのに、逆転できなかったのは悔しいです。シーズンは残り2戦となり、次戦富士は私にとってのホームレースです。チャンピオン獲得のためには、残り2戦アルピーヌよりも前でフィニッシュすることが必要であり、目標ははっきりとしています。表彰台の中央に返り咲くため、プッシュを続けます。

    トヨタ FIA 世界耐久選手権

    WEC第4戦モンツァ6時間 決勝結果(総合順位)

    順位 No. ドライバー名 チーム/車種 周回 トップとの差
    1 36 アンドレ・ネグラオ
    ニコラス・ラピエール
    マシュー・バキシビエール
    アルピーヌ・エルフ・チーム/
    アルピーヌ A480-Gibson
    194
    2 8 セバスチャン・ブエミ
    ブレンドン・ハートレー
    平川亮
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ GR010 HYBRID
    194 2.762
    3 7 マイク・コンウェイ
    小林可夢偉
    ホセ・マリア・ロペス
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ GR010 HYBRID
    192 2 Laps
    4 41 ルイ・アンドラーデ
    フェルディナンド・ハプスブルク
    ノルマン・ナト
    リアルチーム by WRT/
    Oreca 07-Gibson
    188 6 Laps
    5 38 ロベルト・ゴンザレス
    アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ
    ウィリアム・スティーブンス
    JOTA/
    Oreca 07-Gibson
    188 6 Laps
  • トヨタ:WEC 2022年 第4戦 モンツァ6時間 予選レポート

    トヨタ:WEC 2022年 第4戦 モンツァ6時間 予選レポート

    7月9日(土)、イタリアのモンツァ・サーキットで2022年シーズンFIA世界耐久選手権(WEC)第4戦モンツァ6時間レースの予選が行われ、TOYOTA GAZOO Racing(トヨタ)のハイパーカー GR010 HYBRIDは8号車が最前列2番手グリッドを確保。7号車はその後方4番手につけ、10日(日)の決勝レースのスタートに臨む。

    先月のル・マン24時間レースを制したセバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮のGR010 HYBRID 8号車はハートレーがアタックを担当。ポールポジションのグリッケンハウスから0.919秒遅れとなる1分36秒335をマークして2番手につけ、小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスの7号車は小林がアタックし、8号車と0.584秒差の4番手となった。

    今年100周年を迎える伝統のモンツァでのハイパーカーとLMP2クラスの予選は、終盤の赤旗により予定されていた10分間よりやや短い幕切れを迎えたが、この日、予選の前に2度に渡って行われた練習走行セッションで、チームは決勝、及び予選への準備を進めた。90分間で行われた練習走行2回目では、日曜日の決勝レースを見越したメカニカル面のセットアップ最適化に取り組んだ。僅か0.424秒の中にハイパーカークラスの6台が入る接戦となったこのセッションでのトップタイムは、8号車のハートレーがマークした。

    公式練習3回目は1時間で行われ、まず予選へ向けた調整を行った。小林とハートレーは新品タイヤと少ない燃料を搭載し、10分間で行われる予選へ向けた準備を進め、その後は決勝レースに向けた車両セットアップやタイヤ関連のプログラムを進めた。

    ハイパーカーとLMP2クラス車両がアタックする予選は、現地時間午後5時50分に開始。気温30度、路面温度50度という暑さの中で、スターティンググリッド争いも熱い戦いとなることが予想された。2台のGR010 HYBRIDは、他の車両のいない、コースがクリアな状況でのアタックを狙い、他の車両よりもやや遅れてコースイン。しかし、最初のアタックラップで、小林の7号車はトラックリミット違反を取られてタイム抹消。ハートレーもブレーキングでフロントタイヤをロックさせ、タイムロスを喫してしまった。

    8号車のハートレーはその後の2周でタイムを更新し、2番手へ浮上したが、設定された性能調整(バランス・オブ・パフォーマンス:BoP)もあり、ポールポジションのグリッケンハウスとは1秒近い差をつけられることとなった。7号車の小林は翌周、最後のアタックへ向けて状況を整え直すと、4周目に1分36秒919をマークし4番手グリッドを確保。その直後にプジョー93号車がコース上にストップし、セッションは赤旗中断となった。

    残り1分半ほどで出された赤旗により、セッションは再開されることなくそのまま終了、トヨタの2台のGR010 HYBRIDは、2番手、4番手というスターティングポジションから、第2戦スパからの3連勝へ向け決勝に挑む。決勝レースは10日(日)現地時間の正午(日本時間午後7時)に6時間に渡る戦いのスタートが切られる。

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    2番手と4番手からのスタートは、今日の状況を鑑みれば悪くない結果です。我々はスパとル・マンで連勝しているだけに、ポールが取れなかったことは少し残念ですが、決勝レースは長いので、ポジションを上げるために全力でプッシュしていきます。グリッケンハウスは、この週末ずっと速かったので、ポールポジションを獲得したことは素晴らしいと思います。ハイパーカークラスが実力のある4つのマニュファクチャラーにより僅差で競い合えるのは、ファンの皆様にとっても素晴らしいことです。ライバル達との接戦は良いことですが、我々は、自分たちの車両から最大の性能を引き出し、ミス無くクリーンなレースを戦う必要があります。我々はもちろん勝利を望んでおり、それが決勝レースでの目標です。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    まず、ここモンツァでGR010 HYBRIDの限界まで攻めることができ、気持ちよかったです。しかし、誰もが小さなミスを犯し、今日は難しい予選となりました。ブレーキング区間の路面に大きな凹凸があるこの高速サーキットでは、非常にブレーキをロックさせやすいです。完璧なアタックラップだったとは言えません。予選アタック中、コースの各所で僅かなミスがありましたが、全てのドライバーが同じだったと思います。グリッケンハウスは明らかに我々よりも速く、彼らのポールポジション獲得を祝福します。1周のアタックでは彼らに大きなアドバンテージがあると思いますが、重要なのは予選だけではありません。2番手というグリッドポジションには満足していますし、明日は6時間という長いレースで、あとひとつ順位を上げれば良いだけです。練習走行では、ハイパーカークラスのタイムは非常に接近していました。6台のハイパーカーによる僅差のバトルはエキサイティングなものになるはずで、決勝レースが楽しみです。

    WEC第4戦モンツァ6時間 公式予選結果(総合順位)

    順位 No. ドライバー名 チーム/車種 ベストタイム
    1 708 オリビエ・プラ
    ロマン・デュマ
    ルイス・フェリペ・デラーニ
    グリッケンハウス・レーシング/
    グリッケンハウス 007 LMH
    1:35.416
    2 8 セバスチャン・ブエミ
    ブレンドン・ハートレー
    平川亮
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ GR010 HYBRID
    1:36.335
    3 36 アンドレ・ネグラオ
    ニコラス・ラピエール
    マシュー・バキシビエール
    アルピーヌ・エルフ・チーム/
    アルピーヌ A480-Gibson
    1:36.489
    4 7 マイク・コンウェイ
    小林可夢偉
    ホセ・マリア・ロペス
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ GR010 HYBRID
    1:36.919
    5 94 ロイック・デュバル
    グスタボ・メネゼス
    ジェームス・ロシター
    プジョー・トタルエナジーズ/
    プジョー 9X8
    1:37.253
  • トヨタ:WEC 2022年 第4戦 モンツァ6時間 公式練習1回目レポート

    トヨタ:WEC 2022年 第4戦 モンツァ6時間 公式練習1回目レポート

    7月8日(金)、イタリアのモンツァ・サーキットでFIA世界耐久選手権(WEC)第4戦モンツァ6時間のレースウィークが公式練習1回目のセッションで幕を開け、先月行われたル・マン24時間レースを1-2フィニッシュで制したTOYOTA GAZOO Racing(トヨタ)は、新たなライバルを迎えた新世代ハイパーカーの争いへの準備を開始した。

    レースウィーク初日の8日(金)、イタリア北部に位置する伝統のモンツァ・サーキットは好天に恵まれ、暑さの中で走行が開始された。

    先月のル・マン24時間レースを制したセバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮のGR010 HYBRID 8号車は、トップのグリッケンハウスから1.136秒遅れの1分39秒120で総合4番手のタイムをマーク。昨年の世界チャンピオンである小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスの7号車はチームメイトの8号車から0.167秒差の5番手につけた。

    トヨタは、今大会より新たにハイパーカークラスに加わるプジョーの参戦を歓迎するとともに、「モータースポーツを起点とした、もっといいクルマづくり」に繋がる、エキサイティングな新世代耐久レースの開幕を待ち望んでいた。

    今日の公式練習1回目は、トヨタにとって新たなライバルとなるプジョーと初めて走る機会となったが、トヨタは1992年にここモンツァの500kmレースでプジョーと争い、世界耐久選手権での初勝利を飾っている。それから30年が経ち、パワートレーンがハイブリッドになるなど、技術は大きな進歩を遂げたが、レースの目標が優勝であることに変わりはない。今日の90分間のセッションはGR010 HYBRIDにとって、日曜日の6時間レース決勝へ向けた準備の第一歩となった。

    GR010 HYBRIDは、モンツァで有名なロングストレートで317km/hを記録したが、1周5.793kmのコースを攻略するには最高速だけでなくバランスが必要であり、コーナーでの速度、2つの低速シケインにおけるハードブレーキングでの走行安定性も重要。そのため、レースウィーク初日となった8日(金)の練習走行セッションは、メカニカル、及び空力要素の比較を行い、また、特徴的なモンツァを攻略するための最適なセットアップを見出すプログラムをこなした。

    初日はドライバー全員が等しく走行し、7号車は最後に小林が最速タイムを記録。8号車では、ブエミが最初の15分で記録したタイムがこの日の最速タイムとなった。

    9日(土)は2回の公式練習セッションの後に決勝のスターティンググリッドを決定する10分間の予選が行われる忙しい1日となる。そして、38台が争う6時間の決勝レースは10日(日)の現地時間正午(日本時間午後7時)にスタートのグリーンフラッグが振られる。

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    我々7号車にとってはとてもスムーズなセッションで、多くのことを学ぶことができました。いつもと同じように、初日の公式練習1回目の走行だけで状況を判断するのは難しいです。すごく順調なスタートが切れた、というわけではなかったですが、決勝レースに向けて強いクルマにするべく準備を進めますし、調整を続けながら決勝へ向けてどう変わっていくか確認していきます。この週末はエキサイティングなものになると期待しています。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー)
    レースに向けてサーキットへ帰ってくるのはいつも良い気分ですし、それがモンツァであれば尚更です。今日は多くの周回を重ねましたが、ハンドリングの改善など、まだ幾つかやるべきことがあります。この週末は、強力なライバルが加わるのでとても興味深いものになるでしょう。決勝レースを良い状況で戦うべく、更なるパフォーマンス向上を目指します。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車 ドライバー)
    「スピードの殿堂」モンツァでまた走れるのは嬉しいです。このコースは、昨年の優勝を含め良い思い出が数多くありますし、レースで走るのはいつも楽しいです。今日はたった1回の練習走行を終えただけなので、語るべきことはあまりありませんが、まずは車両のバランス向上に集中します。明日はとても重要な2回の練習走行があるので、より良くするために頑張ります。

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー)
    プジョーがライバルとして初めて我々と同じコースで走り、とても素晴らしく思います。今日は、他のどの車両よりも多い48周を走破し、明日へ向けた分析すべき多くのデータを収集できました。現時点ではグリッケンハウスに遅れをとっていますが、今日のデータを元に修正し、パフォーマンスを上げていきます。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    モンツァに戻ってこられて嬉しいですし、それ以上に新たなハイパーカーのライバルを同じコース上で迎えられたことを嬉しく思います。今日はとても順調でしたが、ペース的には少し不足を感じています。7号車のデータと比較しながら幾つか異なるセットアップを試しましたが、まだまだデータ分析が必要です。まだ1回目の練習走行が終わったばかりで、これからさらに多く走らなくてはなりませんし、やるべきことも残っています。

    平川亮(8号車 ドライバー)
    私自身としてはとてもポジティブな一日で、満足しています。長いスティントを走りましたが、周回を重ねるごとに良いリズムに乗ることができ、7号車と比べても遜色ないタイムをマークすることができました。とは言え、ハイパーカークラスのライバルとの差はあるので、それを詰めるべく、集中してセットアップ作業を進めなくてはなりません。

    WEC第4戦モンツァ6時間 公式練習第1回目結果(総合順位)

    順位 No. ドライバー名 チーム/車種 周回 ベストタイム
    1 708 オリビエ・プラ
    ロマン・デュマ
    ルイス・フェリペ・デラーニ
    グリッケンハウス・レーシング/ グリッケンハウス 007 LMH 25 1:37.984
    2 36 アンドレ・ネグラオ
    ニコラス・ラピエール
    マシュー・バキシビエール
    アルピーヌ・エルフ・チーム/ アルピーヌ A480-Gibson 36 1:38.602
    3 93 ポール・ディ・レスタ/
    ミケル・イェンセン/
    ジャン・エリック・ベルニュ
    プジョー・トタルエナジーズ/ プジョー 9X8 40 1:38.802
    4 8 セバスチャン・ブエミ
    ブレンドン・ハートレー
    平川亮
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ GR010 HYBRID
    48 1:39.120
    5 7 マイク・コンウェイ
    小林可夢偉
    ホセ・マリア・ロペス
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ GR010 HYBRID
    42 1:39.287
  • フェラーリ、2023年にル・マン復活のLMD車両をシェイクダウン

    フェラーリ、2023年にル・マン復活のLMD車両をシェイクダウン

    フェラーリは、2023年に世界耐久選手権に50年ぶりにファクトリーとして復帰するLMDH車両をフィオラノのテストトラックでシェイクダウンした。

    SNSに投稿されたスパイショットでは、長年のフェラーリドライバーであるアレッサンドロ・ピエール・グイディがカモフラージュされた新しいハイパーカーのステアリングを握っている。

    四輪駆動のLMDhプロトタイプは、午前中にアレッサンドロ・ピエール・グイディの手で一連のインラップとアウトラップを完了。残りの時間も走り続けることが期待されている。

    また、フェラーリは車の最初の公式画像をリリース。窓に反射した車を表示している。

    フェラーリのスポーツカーのボスであるアントネッロ・コレッタは、車の「アンベイル」について次のように述べた。

    「このプロジェクトに携わった人々とフェラーリファンの両方が待ち望んでいた非常にエキサイティングな瞬間だ」とHead of Ferrari Attività Sportive GTのアントネッロ・コレッタは語った。

    「何ヶ月にもわたる作業、計画、シミュレーションの結果に触れることができることで、我々は新しいエネルギーとモチベーションを得ることができる。我々は、我々が達成したことを誇りに思っており、テスト中のLMHのマスキングは車のボリュームとスタイリングを隠しているが、それは間違いなくフェラーリとして認識できると思う」

    ル・マン24時間レースの100周年記念エディションへの参加で最高潮に達する世界耐久選手権のトップクラスへの復帰への道は、公式のフェラーリのコンペティツィオーニGTのドライバーによって実施される集中的な開発プログラムを継続していく。

    スパイショットでは、フェラーリが独特のリアウィングセットアップで車への入力をスタイリングできるルールブックを利用していることを示している。

    フェラーリのスポークスマンは、アレッサンドロ・ピエール・グイディが最初に新車を運転したことと、ロールアウトの簡単な詳細を確認した。

    「このプログラムは、シェイクダウンのための標準でした。1周してからボックスに戻ってすべてをチェックしています」

    「車はサーキットよりもボックスに入っていることが多かったですが、これは最初のテストではごく普通のことです」

    彼は、テストが今月適切なレースサーキットに移ることを明らかにした。

    「今月、非常に集中的な開発プログラムを開始します。ロジスティック的に簡単なので、ヨーロッパの多くのトラックを訪れるつもりです」

    フェラーリは、LMHの初期テストが、ジェームス・カラド、ニクラス・ニールセン、アントニオ・フォコを含む既存のGTロスターのメンバーによって行われることを発表した。

    フェラーリ LMD

  • ポルシェ、WECおよびIMSAに参戦するLMDh車両『963』を披露

    ポルシェ、WECおよびIMSAに参戦するLMDh車両『963』を披露

    ポルシェ・モータースポーツは、WEC(FIA 世界耐久選手権)およびIMSAスポーツカー選手権に参戦するLMDh車両『963』をお披露目した。

    伝統的な赤、白、黒のカラーリングされたポルシェ 963は、6月24日(金)に開催されたグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで公式に公開された。

    ポルシェ 963は、WECシーズの最終戦バーレーン8時間レースにて、レギュレーションで許可されている「非競争的」な出場でオントラックデビューを果たします。

    2023年に向けて、ポルシェは4台の963を準備しており、LMDh仕様のプロトタイプは、それぞれWECのハイパーカークラスとIMSAウェザーテックスポーツカー選手権のGTPクラスの両方で2台ずつフルタイムで参戦する計画となっている。

    2つのチャンピオンシップで4大の963を共有するために選ばれたドライバーには、ポルシェのWEC LMGTE Proラインナップであるケビン・エストレ、ミカエル・クリステンセン、ローレンス・ヴァントール、ル・マン24時間レースで3回優勝し、元ポルシェLMP1ドライバーのアンドレロッテラー、マット・キャンベル、マシュー・ジャミネットに加え、ペンスキー・モータースポーツのLMP2デイン・キャメロンとフェリペ・ナッセが務める。

    WECに関しては、ドイツのマンハイムにある施設で運営され、ベルン・ハルトデマーがゼネラルマネージャー、フランシス・シャンモがチームマネージャーとして主導する。

    ポルシェ 963のシャーシは、カナダのハイテク企業Multimaticから供給される。4.6リッターV8バイターボのエンジンは、ハイブリッドロードカーであるポルシェ 918スパイダーをベースにしており、そのDNAは、2005年から2008年にアメリカン ル・ルマンで大成功を収めチーム・ペンスキーが運営するRSスパイダー LMP2カーに由来する。また、ボッシュ、ウィリアムズ・アドバンスト・エンジニアリング、Xracが、ハイブリッドシステムの標準コンポーネントを提供する。

    「2022年前半の4,900マイルを走り込んだ後、我々は非常に良い道を進んでいますが、来シーズンが始まる前にまだやるべきことがある」とポルシェ・モータースポーツのバイスプレジデントを務めるトーマス・ローデンバッハは述べた。

    「我々の新しいポルシェ963は、917、935、956、962、919などの伝説的なモデルの遺産を引き継いでいる」

    「テクノロジーに関して、我々は適切な立場に立つことができると確信している。また、我々は多くのメーカーとさまざまなコンセプトの間のスリリングな競争で勝利を収めるために関連するチーム構造を作成している」

    Porsche 963