カテゴリー: WEC (FIA世界耐久選手権)

  • WEC セブリング:フェラーリ 499Pがトヨタに0.2秒差でポールポジション

    WEC セブリング:フェラーリ 499Pがトヨタに0.2秒差でポールポジション

    フェラーリは、今週末のセブリング1000マイルを前に、2023年FIA 世界耐久選手権シーズン初のポールポジションを獲得し、トヨタを驚かせた。

    アントニオ・フオコは、今週末のレースでデビューする2台の新型フェラーリ499P ル・マンハイパーカーの1台で1分45秒067というベンチマークタイムをマークした。

    ミゲル・モリーナ、ニクラス・ニールセンとともに走る50号車のフオコのラップは、ブレンドン・ハートレーのトヨタGR010ハイブリッド8号車をコンマ3秒近く引き離して暫定ポールとなった。

    ハートレーはベストタイムをコンマ1秒近く縮めて1分45秒281をマークしたが、15分間のハイパーカー・セッションの終盤にタイヤがピークを過ぎたため、トヨタは敗北を認めざるを得なかった。

    小林可夢偉はポールポジションから0.481秒差で#7トヨタの3番手となり、#51フェラーリのアレッサンドロ・ピエル・グイディはターン7でのマイナーオフでコンマ8秒の遅れとなった。

    キャデラックは、チップ・ガナッシ・レーシングが単独で運営するV.Series.Rで5番グリッドを獲得し、アレックス・リンがポルシェ963の2台を抑えてLMDhのトップランナーの栄誉を手にした。

    リンはセッションの前半をトラブルでピットで過ごしたが、残り6分でコースに復帰し、1分46秒082を記録した。このタイムは、ポルシェのケビン・エストレとマイケル・クリステンセンを1秒以上上回った。

    プジョーは2台の9X8 LMHで8位と9位という残念な結果に終わったが、ロイック・デュバルのステアリングを握った1台は2.3秒遅れとなった。また、ミケル・イェンセンの姉妹車である93号車は、セッション開始時に一時的にコース上に停止したが、その後再開した。

    グリッケンハウスとヴァンウォールは、11台のハイパーカーの下位に沈み、ともに4秒以上の遅れをとった。

    WEC(FIA 世界耐久選手権) フェラーリ

    WEC第1戦セブリング1000マイル 予選

    順位 No. ドライバー名 チーム/車種 ベストタイム GAP
    1 50 アントニオ・フオコ
    ミゲル・モリーナ
    ニクラス・ニールセン
    Ferrari AF Corse/
    フェラーリ 499P
    1分45秒067  
    2 8 セバスチャン・ブエミ
    ブレンドン・ハートレー
    平川亮
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ GR010 HYBRID
    1分45秒281 0.214
    3 7 マイク・コンウェイ
    小林可夢偉
    ホセ・マリア・ロペス
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ GR010 HYBRID
    1分45秒548 0.481
    4 51 アレッサンドロ・ピエール・グイディ
    ジェームス・カラド
    アントニオ・ジョビナッツィ
    Ferrari AF Corse/
    フェラーリ 499P
    1分45秒874 0.807
    5 2 アール・バンバー
    アレックス・リン
    リチャード・ウェストブルック
    Cadillac Racing/
    キャデラック V-Series.R
    1分46秒082 1.014
    6 6 フランス ケビン・エスト
    アンドレ・ロッテラー
    ローレンス・ヴァントール
    Porsche Penske Motorsport/
    ポルシェ 963
    1分47秒193 2.126
    7 5 デーン・キャメロン
    マイケル・クリステンセン
    フレデリック・マコヴィッキィ
    Porsche Penske Motorsport/
    ポルシェ 963
    1分47秒120 2.143
    8 94 ロイック・デュバル
    グスタヴォ・メネゼス
    ニコ・ミュラー
    Peugeot Totalenergies/
    プジョー 9X8
    1分47秒455 2.388
    9 93 ポール・ディ・レスタ
    ミッケル・イェンセン
    ジャン-エリック・ベルニュ
    Peugeot Totalenergies/
    プジョー 9X8
    1分48秒205 3.138
    10 708 ロマン・デュマ
    ライアン・ブリスコー
    オリビエ・プラ
    Glickenhaus Racing/
    グリッケンハウス 007
    1分49秒164 4.097
    11 4 トム・ディルマン
    エステバン・グエリエリ
    ジャック・ヴィルヌーヴ
    Floyd Vanwall Racing/
    ヴァンウォール・ヴァンダベル680
    1分49秒329 4.262
  • WEC:トヨタ 2023年シーズン プロローグ・テスト レポート

    WEC:トヨタ 2023年シーズン プロローグ・テスト レポート

    トヨタは、3月11日(土)と12日(日)の両日、米国フロリダ州のセブリング・インターナショナル・レースウェイで行われた2023年シーズンのFIA世界耐久選手権(WEC)プロローグテストに参加。17日(金)に決勝レースが行われるシーズン開幕戦セブリング1000マイルレースへ向けた準備を進めた。

    TOYOTA GAZOO Racing(TGR)のGR010 HYBRIDはこのプロローグテストで初めて、昨年も戦ってきたプジョーとグリッケンハウスに加え、キャデラック、フェラーリ、ポルシェ、ヴァンウォールといった新たなハイパーカークラスのライバルを迎えて走行。エキサイティングな耐久レースの新時代が幕を開けた。

    TGRはこのプロローグテストで開幕戦へ向けた準備を開始。小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスのGR010 HYBRID 7号車、セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮の8号車共に順調に走行。2日間の総合では、ロペスが1分48秒208の最速タイムをマークした7号車がトップ。ハートレーの8号車が僅か0.008秒差の2番手タイムで続いた。

    TGRはこの2日間、4回のセッション合計で、2台あわせて587周、3500km以上という距離を、テストで最も重要な要素である、トラブルフリーで走破した。これにより、エンジニアにとって貴重な、レースウィークへ向けたセットアップを加速させるためのデータを収集。チームは5シーズン連続のWEC世界チャンピオン、6年連続のル・マン24時間制覇という挑戦を開始した。

    2023年仕様として改良されたGR010 HYBRIDは、セブリング走り始め早々から軽量化と空力の見直しによる効果が現れた。これにより、ドライバーとエンジニアは、独特の荒れた路面で知られる1周6.019kmのセブリングでのテストの機会を、車両セットアップ、また、タイヤ評価へフル活用することができた。

    テストが開始された11日(土)は好天に恵まれ、気温も最高31度にまで達した。午前中のセッションでは、1回赤旗中断があったが、ロペスが最速タイムをマーク。8号車は平川のタイムで2番手につけた。

    3度の赤旗中断があった午後のセッションでは僅かにタイムダウン。ここでは8号車のブエミが、トップタイムとなったキャデラックから0.014秒遅れの2番手タイム。7号車はロペスのタイムで3番手となった。

    プロローグテスト初日、TGRはハイパーカークラスで最多となる2台合計278周、1673kmを走破し、新シーズンへ向けた冬季オフシーズンのチームによる努力が効を奏したことを示すことができた。

    日本の東富士とドイツ・ケルンのチームメンバーによる強力な開発体制に加え、テクニカルパートナーからの技術的な貢献もチームを支えている。デンソーはスパークプラグ、アイシン/デンソー共同開発によるフロントモーターを供給。そして、レイズの軽量マグネシウム鍛造ホイール、アケボノのモノブロックブレーキキャリパー、モービルワンの油脂類が採用されている。

    12日(日)も前日同様の作業が続けられ、ドライバー、エンジニア、メカニック共に、蒸し暑いコンディションの中で完璧な作業をこなした。3度の赤旗により30分ほどタイムを失うことになったが、午前中のセッションでは7号車のコンウェイがトップタイム。8号車のブエミが0.008秒差の2番手で続いた。

    このプロローグテスト最後となった日曜日午後のセッションも、GR010 HYBRIDは標準的な作業をこなした。ここでは8号車のハートレーがトップタイムをマークし、このタイムが8号車にとってのプロローグテストでの最速タイムに。7号車はコンウェイのタイムが僅差の2番手となった。このセッションも2度の赤旗が出されたが、チームはチェッカーフラッグが振られるまで周回を重ね、ハイパーカークラスでは最多の周回を走破した。

    TGRはこのあと、2日間にわたって車両を完全に整備し直すと共にセットアップと戦略の微調整を行い、いよいよ始まるレースウィーク初日となる15日(水)は2度の公式練習走行に臨む。16日(木)にはこの新シーズン最初の戦いとなる予選が行われ、1000マイル(約1600km)という長丁場で争われる決勝レースは17日(金)の現地時間正午(日本時間18日午前1時)にスタートが切られる。

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー):
    これまでのところは順調です。テストはとても上手く行き、ラップタイムも悪くないように見えますが、あくまでまだテストの段階であり、レースウィークはまた違ったものになるでしょう。さらに改善できる点を見出す必要があります。今季は新たなライバルが増えますが、実際のところ、我々がテストや練習走行でやるべきことはあまり変わりません。自分たちのスピードを見極め、車両のバランスとセットアップを改良するための準備に集中する必要があります。今年は予選も決勝レースもこれまでとは大きく異なり、わずかなミスで大きく順位を落としかねません。そのため、今後の目標は明確で、決勝レースへ向けて最善のポジションを得るためのスピードを見出すことです。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー):
    とても堅実な2日間でした。セットアップの比較やタイヤ、様々なテストなどやるべきことがたくさんありましたが、多くを達成して学ぶことができ、全てがスムーズに進みました。我々は予定したプログラムに専念し、ペースという点では全てが上手くいっているように見えます。現時点でライバルとの状況がどうなのかをいうのは難しいです。我々は自分たちのことだけしかわかりませんし、2台共に調子は良いです。重要な2日間となりましたが、我々も可能な限りの準備を進めています。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車 ドライバー):
    全体的に良いスタートとなりました。チームとして良いペースを見せられましたが、ここまでの結果は必ずしも金曜日の決勝レースで何が起こるかを反映したものではありません。プロローグテスト2日目は、ライバル勢もかなり良くなってきて、タイムも接近しています。この進化が今後も続くことは間違いないので、上位で戦い続けるためにも、更なるスピードを求めて努力を続ける必要があります。ともあれ今回のプロローグテストでは、2台揃って速さを見せることもできたので、良いスタートが切れたと思いますし、週末が楽しみです。

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー):
    セブリングに戻って新たなハイパーカーのライバルと戦えるのは楽しいことで、良いプロローグテストとなりました。タイムシートに多くのハイパーカーが並んでいるのを見るのは嬉しいですし、耐久レースにとっても素晴らしい瞬間です。このチャレンジングなコースと、暑いコンディションの中で、2日間にわたって競争力を保ち、信頼性も高かったのは良かったです。しかし、ライバル勢がどこまでプッシュしているのか、どれだけのポテンシャルを秘めているのかはわかりません。それは金曜日の決勝レースで明らかになるでしょう。良いデータも得られたので、これから解析し、来週は好結果を目指し戦えることを期待しています。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー):
    全てのハイパーカーが一緒にコースを走っているのを、ようやく見ることができて感無量です。我々はチームのハードワークのおかげで、このプロローグテストの2日間をトラブル無く順調にこなし、ほとんどのテスト項目をやり切ることができました。ドライバーとしても車両の感触は良かったですし、スピードもありました。昨年に比べて車両のバランスという点で良い進化を遂げているように感じます。競争力はあると思いますが、現時点でわかっているのは自分たちの状況であって、ライバルがどのようなことを行っているのかはわかりません。レースウィークへ向けて、さらに性能を引き出すよう努力を続けます。

    平川亮(8号車 ドライバー):
    セブリングに戻れてとても嬉しいですし、2日間のプロローグで充実した走りができたことに満足しています。結果だけ見れば悪くないですが、ライバルがどのようなプログラムをこなしていたのかわからないので、パフォーマンスについて語るのは時期尚早です。とは言え、ここまでのところは満足していますし、この週末に向けて、ハードワークで改良された車両を順調に走らせてくれたチームに感謝しています。これから数日、休息を取って英気を養い、レースウィークに全力で挑みます。

    トヨタ WEC(FIA 世界耐久選手権)

  • トヨタ、改良型GR010 HYBRIDで2023年のWECシーズンに挑む

    トヨタ、改良型GR010 HYBRIDで2023年のWECシーズンに挑む

    トヨタ(TOYOTA GAZOO Racing)は、2023年シーズンのFIA世界耐久選手権(WEC)に向けて改良されたハイパーカー GR010 HYBRIDを発表した。トヨタはこの新たな時代のスタートとなる2023年シーズンのWECで、シリーズチャンピオンとル・マン24時間レースのチャンピオンを防衛すべく、改良型GR010 HYBRIDで挑む。

    トヨタは、これまでに5年連続でのル・マン24時間レース勝利及び4シーズン連続でWECのシリーズチャンピオンを獲得するなどの実績を収めてきた。

    現チャンピオンであるトヨタは今季、記念すべき100周年を迎えるル・マン24時間レースも含めた全7戦で、これまでよりも増えるハイパーカークラスのライバルからの挑戦を受けることになる。

    ハイパーカークラスには、これまでのプジョー、グリッケンハウスに加え、キャデラック、フェラーリ、ポルシェ、そして、ヴァンウォールが新たに加わり、計13台がWECのグリッドに並ぶ予定。シリーズ最大のイベントであるル・マン24時間レースでは、さらなる台数が参戦することも予定されており、伝統の耐久レース制覇という栄誉をかけた戦いはさらに激しさを増すことになるだろう。

    2021年1月に最初のハイパーカーとしてデビューしたGR010 HYBRIDは、その後も細かい領域での進化を続けており、2022年シーズンも信頼性と効率の最適化が進められてきた。

    GR010 HYBRIDに搭載される、520kW(707PS)を発揮する3.5リッターエンジンと200kW(272PS)を発揮する電気モーターが組み合わされた、高性能レーシングハイブリッドパワートレーンは、10年以上にわたるル・マン24時間レース参戦で培われてきたトヨタならではの知見により、軽量化と信頼性の更なる強化が図られている。

    2023年仕様のGR010 HYBRIDで最もわかりやすい進化のポイントは、ボディーワークに見て取れる。車両前部の左右に新たに配されたダイブプレーン空力デバイスと、小型化されたリアウィングのエンドプレート、その他細かなディテールの変更により、操作性と空力安定性が向上している。

    また、ブレーキの冷却とレース中の迅速な冷却設定の変更を目的として、車両前後に新たにベンチレーションが設けられた。加えて、夜間走行時の視認性向上のため、ヘッドライトのレイアウトが変更された。

    レギュレーションで許される1040kgを達成するため、GR010 HYBRIDの車両重量を軽減する作業が進められてきた。これはまだGR010 HYBRIDが設計段階だった2020年に決められたハイパーカーのレギュレーション変更に対応しきれなった部分を補うものだ。

    GR010 HYBRIDは今年もまた、ワイン製造時の廃棄物や農産物から100%生成されたバイオ燃料を使用する。これにより少なくとも65%のCO2排出削減が見込まれ、耐久レースにおけるサスティナビリティ向上への継続的な取り組みに貢献することになる。

    これらの努力に加え、エネルギー使用量と排出ガスを抑制するために、タイヤウォーマーの使用も禁止されることとなった。そのため、ミシュランは耐久性とパフォーマンスを維持したまま、温度上昇が早く、素早くピーク性能に達するようにデザインされた、新たなコンパウンドのタイヤを開発した。

    GR010 HYBRIDは、トヨタが長期にわたり開発協力を続けてきたパートナー企業の技術的集積のおかげで勝利を積み上げてきたが、それは今も続いている。デンソーはラジエーターとスパークプラグ、アイシン/デンソー共同開発によるフロントモーターを供給。そして、レイズの軽量マグネシウム鍛造ホイール、アケボノのモノブロックブレーキキャリパー、モービルワンの油脂類が採用されている。

    トヨタの2023年ドライバーラインナップは今年も変更なく、ル・マンの勝者とWECのチャンピオン経験者のみという強力な体制で臨む。GR010 HYBRID 7号車は小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスの3名が6年目のシーズンを戦う。昨年のル・マン24時間を制し、WECの世界チャンピオンも獲得したセバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮の3名がタイトル防衛を目指し8号車をドライブする。

    そして、2023年のテスト&リザーブドライバーは、中嶋一貴が担当する。2021年シーズンを以てレーシングドライバーを勇退した中嶋は、3度のル・マン24時間レース勝利と世界チャンピオンの経験者、そして、2度のスーパーフォーミュラチャンピオンでもある。彼はTOYOTA GAZOO Racing ヨーロッパの副会長とテスト&リザーブドライバーを兼任することとなる。

    WECの2023年シーズンは、3月11日(土)と12日(日)に行われるプロローグテストで幕を開け、その翌週末、3月17日(金)に行われるセブリング1000マイルレースが開幕戦となる。そして、4月16日(日)の第2戦ポルティマオ6時間(ポルトガル)、4月29日(土)の第3戦スパ・フランコルシャン6時間(ベルギー)戦を経て、シーズンのハイライトとなる第4戦ル・マン24時間レースを迎える。今年のル・マン24時間レースは100周年という記念すべき大会であり、6月10日(土)から11日(日)にかけて開催される。シーズン後半の3戦は、7月9日(日)のモンツァ6時間(イタリア)、9月10日(日)の富士6時間、そして、11月4日(土)のバーレーン8時間(バーレーン)と、全7戦で争われる。

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    待ちに待ったシーズンを迎えます。これだけ多くのマニュファクチャラーがハイパーカークラスに参戦するというのはファンの皆様にとっても素晴らしいことですし、チームとしても新たなライバルの登場に気持ちが高まっています。特にル・マン100周年という記念すべき年でもありますし、強力なライバルと優勝を争い、ファンの皆様に楽しんでいただける、記憶に残るシーズンにしたいと思っています。我々は立ち止まることなく、常に「もっといいクルマづくり」を推し進めていきます。そのために、昨年に続きGR010 HYBRIDには幾つかの改良を施して2023年に挑みます。これらのアップデートは東富士とドイツ・ケルンのチームメンバー、パートナーやサプライヤーの皆様との強い協力関係により生み出されたもので、関係者全員の尽力に感謝したいと思います。この改良型車両を、ロールアウトとプレシーズンテストで走らせたドライバーたちの印象は、とても好感触で、ル・マン制覇とWECタイトル防衛に向けた自信を与えてくれるものでした。

    パスカル・バセロン(テクニカル・ディレクター)
    我々は絶え間ない改善を目指す長期計画の一環として、ドライバビリティ、信頼性と整備性の更なる向上など、GR010 HYBRIDの改良を進めました。2022年にはホイールサイズ変更という非常に大きな変更を行いましたが、それは我々が抱えていた幾つかの問題に対処するためであり、期待通りの効果が得られました。今回の2023年シーズンへ向けた改良点はこれらの改良における次のステップであり、プレシーズンテストでは心強い結果が得られています。今年、新たなハイパーカークラスのライバルと戦うことは、特にファンの皆様にとってはエキサイティングだと思いますが、我々のアプローチは変わりません。やるべきことはいつも同じで、我々の目的は勝利であり、そのために、ミス無く車両パッケージ性能を最大限引き出すこと、それこそが我々のレースへの取り組み方です。信頼性とレースを通してのペースの安定性、そして、アクシデントを避けることは、これまでと変わらず重要な要素であり、改良型GR010 HYBRIDと共に2023年シーズンもチャンピオン防衛とル・マン勝利を目指し戦っていきます。

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  • ストフェル・バンドーン、プジョーWECのリザーブドライバーに就任

    ストフェル・バンドーン、プジョーWECのリザーブドライバーに就任

    ストフェル・バンドーンは、2023年シーズンのFIA世界耐久選手権(WEC)でプジョー・スポールのリザーブドライバーを務めることが発表された。

    昨シーズン、ストフェル・バドールはフォーミュラEでワールドチャンピオンになったが、メルセデスはその年を最後にフォーミュラEから撤退。バンドーンはDSペンスキーに移籍し、ジャン-エリック・ベルニュのチームメイトとなった。

    だが、フォーミュラEシーズンのスタートはあまりうまくいっておらず、最初の3レースでわずか1ポイントしか獲得できなていない。

    DSもプジョーも親会社のステランティスの傘下にある。したがって、フォーミュラ E と WEC の 2 つのプロジェクト間のリンクはすぐに確立されることになった。

    プジョーは月曜日、昨年モンツァでWECデビューを果たし、2023年に9X8で初めてフルシーズンを巻き返すハイパーカー・プロジェクトのリザーブドライバーとして、ストフェル・バンドーンを起用することを発表した。

    「僕のプログラムは、耐久レースとフォーミュラEとF1の完璧なミックスだ」とF1ではアストンマーティンF1チームのリザーブドライバーを務めるストフェル・バンドーンは語った。

    「プジョー9X8ハイパーカーの開発に携わることができ、とても嬉しく思っている。ユニークなコンセプトで、プジョーの話題がまた盛り上がっている。私たちは素晴らしい未来のために協力することができる」

    今シーズン、ストフェル・バンドーンは、アストンマーティンF1チームのリザーブドライバーとしてF1に帯同することが決まっている。フェルナンド・アロンソとランス・ストロールがドライブできなくなった場合に備えてスタンバイする。

    2023年シーズンのWEC、3月17日~18日の週末にセブリングで開幕する。

  • 元F1ドライバーのダニール・クビアト、プレマからWECに参戦

    元F1ドライバーのダニール・クビアト、プレマからWECに参戦

    元F1ドライバーのダニール・クビアトは、2023年のFIA 世界耐久選手権(WEC)にプレマから参戦。No.63 オレカ LMP2マシンをミルコ・ボルトロッティとドリアン・ピンと共有する。

    ダニール・クビアトはトロロッソ/アルファタウリとレッドブルで110回のグランプリに出走し、2014年から2020年にかけて3回の表彰台を獲得している。

    また、F1でレースシートを失った時期には、フェラーリとアルピーヌでテスト兼リザーブドライバーの役割を担っていた。

    2022年には、ロシアのチームである G-Drive とレースをする契約を結び、WECに参戦する予定だったが、ロシアのウクライナ侵攻により、ロシアの競技者に対する経済的およびスポーツ的制裁が開始された後、G-ドライブはチャンピオンシップから撤退。ダニール・クビアトの参戦は白紙となった。

    昨年、NASCARに数回出場したダニール・クビアトは、プレマとWECに参戦する契約を結んだ。2020 年に F1 キャリアを終えて以来、初めてフルタイムのレーシングシートとなる。

    「プレマに加入し、FIA世界耐久選手権に一緒に参戦することは、私のキャリアの中でも非常にエキサイティングなことだ」とダニール・クビアトは語った。

    「このチームは、これまでの成功で非常に有名だけど、今度は耐久レースの世界も制覇しようとしている」

    「チームは以前の成功で非常に悪名高く、現在は耐久レースの世界も征服しようとしています。

    「その一員になれることにとても興奮しているし、自分たちをトップのポジションにつけるために最善を尽くしたいと思っている」

    ピレリは、でに決定しているファン・マヌエル・コレアに加え、フィリップ・ウグランとベント・ビスカールを9号車に追加した。F2カレンダーとWECの日程が重なった場合は、アンドレア・カルダレッリがコレアの代役を務める。

  • アンドレッティ、F1だけでなくWECのハイパーカークラスへの参戦も視野

    アンドレッティ、F1だけでなくWECのハイパーカークラスへの参戦も視野

    アンドレッティのレーシング組織は、F1だけでなく、ル・マン24時間レースやWEC(FIA世界耐久選手権)など事業をさらに拡大することを目指しいてる。

    キャデラックと組んでF1へのエントリーを提出する意向を公に発表したアンドレッティは、ウェイン・テイラー・レーシングと提携して、米国でIMSAスポーツカー選手権に参戦している。

    来週末のデイトナ24時間レースに先立つ記者会見で、マイケル・アンドレッティは、彼のファミリーのレーシングチームが、WECとル・マンのハイパーカークラスに参戦するという野心を抱いていると語った。

    ウェイン・テイラーの計画は、チームの現在および将来のホンダとの提携に沿ったものになる。

    「我々がそれをやりたいと思っていることは秘密ではない。ヨーロッパにサテライト施設を作るつもりだと思う。すでに設置している施設があり、さらに大きくなるだろう」

    「目標の1つは、できれば今後数年以内にWECチームを立ち上げることです」とマイケル・アンドレッティは述べた。

    「ル・マンは、我々にとって明確な目標だ。我々の目標は、世界のすべての主要なレースイベントに参加することだ。そして、明らかに、ル・マンは大きなものの1つだ。したがって、将来的に我々は間違いなくそこにいたいと思っている」

    アンドレッティ・キャデラックは、F1エントリーが承認された場合にどのメーカーのエンジンを搭載するかをまだ明言していない。噂では、2026年のF1復帰を検討しているホンダと組むとも言われている。

    インディカーではシボレー、IMSAではキャデラックとゼネラルモーターズとライバル関係にあるアンドレッティだが、インディカー、IMSA、そして、WECまでホンダとの提携が拡大した場合、F1でも同様のパートナーシップが期待される。

    アンドレッティ ウェイン・テイラー・レーシング

  • ジャック・ヴィルヌーヴ、元F1チームのヴァンウォールからWECに参戦

    ジャック・ヴィルヌーヴ、元F1チームのヴァンウォールからWECに参戦

    元F1ワールドチャンピオンのジャック・ヴィルヌーヴが、F1で初のコンストラクターズチャンピオンシップを獲得したヴァンウォールの名を冠したチームからFIA 世界耐久選手権(WEC)に参戦することが発表された。

    ヴァンウォールは、元F1チーム代表であるコリン・コレスがプロジェクトを監督し、新しいハイパーカークラスで非ハイブリッドの車両であるVanwall Vandervell 680を入らせる。

    1997年のF1ワールドチャンピオンであるジャック・ヴィルヌーブは、2023年のWECで、バイコレスのテスト ドライバーであるトム・ディルマンとエステバン・ゲリエリとヴァンウォールの車両を走らせる。

    ヴァンウォールは 1958年に初のコンストラクターズ タイトルを獲得し、F1の歴史にその名を刻んだ。しかし、ドライバーのスチュアート・ルイス・エバンスが、その年のシーズン終了のF1モロッコGPで負った怪我の結果として死亡したことで、創設者のトニー・ヴァンダーベルはF1への情熱を失った。

    トニー・ヴァンダーベルは、1959 年の初めにチームに資金を提供しないことを発表。チームは1959年と1960 年の各シーズンに1レースしか出場できず、F1から完全に撤退した

    ジャック・ビルヌーブは、F1モナコGPで勝利を収めたことがないため、ル・マン24時間レースへの初挑戦は、グラハム・ヒルだけが成し遂げた偉業である3冠への挑戦とはならない。

    しかし、51 歳のカナダ人は、インディ 500 での勝利と F1ワールドチャンピオンに加えて、ル・マン24時間レースでのヴァンウォールとの勝利を追加することで、別の 3 冠を主張することができる。

    今シーズン、F1関連チームのWEC参戦はヴァンウォールだけではない。フェラーリは、50年ぶりにトップクラスに復活する。

  • アントニオ・ジョビナッツィ、2023年にフェラーリからWECに参戦

    アントニオ・ジョビナッツィ、2023年にフェラーリからWECに参戦

    フェラーリは、2023年のFIA 世界耐久選手権(WEC)のハイパーカークラスに2台の499Pで参戦するドライバーラインナップを発表。元F1ドライバーのアントニオ・ジョビナッツィが参戦が発表された。また、ジョビナッツィはスクーデリア・フェラーリのリザーブドライバーも継続する。

    フェラーリは、イモラのフィナーリ モンディアーリで2023年に2台のハイパーカー『499P』でWEC参戦するドライバーラインナップを発表。

    跳ね馬を世界選手権のトップクラスに戻すために選ばれたドライバーは、才能と経験、スピードとスタミナ、耐久レースに不可欠な資質のユニークな組み合わせを表している。

    アントニオ・ジョビナッツィは、2021年末にアルファロメオのF1シートを喪失。2022年はスクーデリア・フェラーリのリザーブドライバーを務め、2023年のハースF1チームのドライバー候補に挙げられていたが、シートを獲得することはできなかった。

    フェラーリ GT スポーティング アクティビティ部門の責任者、アントネッロ・コレッタは「クルーを選択したことで、セブリングでのデビュー前にプログラムの最後のステップを完了しすることができた」とコメント。

    「7月の499Pの最初のシェイクダウン以来、我々はフェラーリファミリーのドライバーを巻き込んでノンストップで作業を進めてした。選ばれたドライバーに関する決定は、我々が戦うレースだけでなく、チャンピオンシップ中に継続する成長にも関係している。スピードだけでなく、開発と一貫性に関して彼らに何を求めることができるかについて、我々は非常に明確だ」

    499P (カーナンバー50)
    フェラーリ 499P ナーナンバ―50
    アントニオ・フォコ、ミゲル・モリーナ、ニクラス・ニールセンの3人のドライバーが、フェラーリが最後に耐久クラスのトップクラスでレースをしてから経過した年数をマークするために選ばれたナンバー50を誇らしげに付けた車に乗り込む。

    1996年生まれのイタリア人のアントニオ・フォコは、耐久レースシーンで最も才能のあるドライバーの1人としての地位を急速に確立しており、スペイン人のミゲル・モリーナと共にバーレーン8時間耐久レースで優勝し、マニュファクチャラーズワールドチャンピオンシップの優勝に決定的な役割を果たした。

    1989年生まれのミゲル・モリーナは、2021年にヨーロピアン・ル・マン・シリーズでチャンピオンを獲得し、クルーに経験と決意をもたらす。

    1997年生まれのデンマーク人のニクラス・ニールセンは、LMP2 Pro-Amクラスでワールドチャンピオンになった後、2018年からフェラーリ チャレンジで常に跳ね馬のハンドルを握ってきた。

    アントニオ・フォコ
    「50年ぶりにフェラーリが世界耐久選手権のトップクラスに戻ってきたことは歴史的なことであり、このプログラムに参加できることは僕にとって大きな喜びだ。それは僕たち全員にとって大きな責任だけど、同時に、僕たち全員が、素晴らしい仕事をすることに非常に意欲的だ。個人的には、その誕生と発展を目の当たりにしてきた僕にとって特別なこの新しいプログラムを楽しみにしている。僕たちはテストに懸命に取り組んでいるし、セブリングでレースをすることを楽しみにしている」

    ミゲル・モリーナ
    「この機会をいただけて光栄だ。僕を信じてくれたフェラーリに感謝したい。FIAWECのトップクラスでのレースは、僕のキャリアの中で最も重要なスポーツの成果の1つだ。世界選手権のトップクラスでの最後のレースから50年という重要な年にフェラーリを代表できることを嬉しく思う。自分の気持ちを言葉で説明することはできない。この目標は僕のキャリアの頂点であり、僕が長い間追い求めてきた夢だからね」

    ニクラス・ニールセン
    「今の気持ちを説明するのは難しい。2017年に初めてフェラーリでレースに出場し、現在はハイパーカー・プログラムに参加している。世界耐久選手権のデビューシーズンに499Pを運転する最初の6人のドライバーの1人であることは信じられないことだ。フェラーリ、アントネッロ、そしてアマト・フェラーリが僕に寄せてくれたサポートと信頼をとても誇りに思い、嬉しく思っている。これまでのところ素晴らしい旅だった。それが長く続くことを願っている。チームメイトと一緒に仕事を始めるのが待ちきれない。ハイパーカーを運転することは、僕のキャリアにとって大きな前進だ」

    499P (ナンバー 51)
    フェラーリ 499P ナーナンバ―51
    アレッサンドロ・ピア・グイディ、ジェームス・カラド、アントニオ・ジョビナッツィが、フェラーリの歴史の中で最も成功したナンバー 51 の車の共有する。LMGTE Proクラスで2年連続(通算3人目)のワールドチャンピオンとなった1983年生まれのイタリア人のアレッサンドロ・ピエール・グイディと、1989年生まれのイギリス人のジェームス・カラドが、一緒にトップクラスのウィナーの月桂樹を目指す。

    現在、このパートナーシップは、世界選手権で6シーズン目を迎えており、他に類を見ない勝利のリストを誇っている。LMGTEProクラスで2回連続でチャンピオンに輝いた人はいない。39回のスタートから11回の勝利と23回の表彰台を獲得している。

    そこに加わるのがアントニオ・ジョビナッツィだ。2017年からスクーデリア・フェラーリに所属しているジョビナッツィは、2023年もリザーブドライバーとして継続する。

    アレッサンドロ・ピア・ギディ
    「ハイパーカーのレースに参加する6人のドライバーの1人として選ばれたことを非常に誇りに思う。車の重要性、そして歴史的にも僕たちにとって非常に明白だ。公式のフェラーリを運転することは誇りに思うことだけど、499Pはさらに一歩進んでいる。僕たちはフェラーリのためにレースをするし、大きな期待が寄せられている。大きなシーズンが控えているけど、準備を万全に整えている。セブリングはもうすぐで最初のレースに向けてテストを行う必要があるけど、実際のレベルはヨーロッパのレースで明らかになるだろう」

    ジェームズ・カラド
    「ル・マン・ハイパーカー・プロジェクトに参加できることを嬉しく思う。レースでの総合優勝とフェラーリカラーでのチャンピオン争いは夢の実現だ。僕は499Pの開発に携わっており、このFIA WECシーズンに向けたそのポテンシャルを知っている。これからもチーム一丸となって、関わっている全員のために全力で戦っていく。この機会を与えてくれたフェラーリ、特にアントネッロに感謝したい」

    アントニオ・ジョビナッツィ
    「499Pのデビューは、跳ね馬の歴史において決定的な瞬間となるだろう。この並外れた瞬間に参加できることは、僕にとって大きな名誉です。僕たちは謙虚に対応する大きな責任があることを知っているけど、自分たちの強さを認識しており、この大きな挑戦に備える準備ができている」

  • 元F1ドライバーのロマン・グロージャン、ランボルギーニと耐久レース契約

    元F1ドライバーのロマン・グロージャン、ランボルギーニと耐久レース契約

    元F1ドライバーでインディカーに参戦するロマン・グロージャンがランボルギーニと契約。2023年はインディカーと並行してIMSAに参戦し、さらに2024年のランボルギーニのLMDh車両の開発を支援する。

    2023年にアンドレッティ・オートスポーツからインディカーに参戦するロマン・グロージャンは、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権でアイロン・リンクスと提携するランボルギーニのファクトリーチームでランボルギーニ ウラカンGT3をドライブする。

    最初のレースは、1月のデイトナ24時間レースとなる。

    GT3レースと並行して、ロマン・グロージャンはランボルギーニ LMDh車両をテストする。この車は、2024年のFIA世界耐久選手権(WEC)とIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権に出場する。

    ランボルギーニのLMDh車両は、ジュニアシングルシーターおよびスポーツカーチームのプレマ(Prema)の助けを借りて開発されており、今年プレマと提携したアイアン・リンクス(Iron Lynx)によって運営される。

    その後、ロマン・グロージャンは2024年のランボルギーニ・アイロン・リンクスのドライバー ラインナップの一部となる。

    「まず第一に、ランボルギーニに加わることができて光栄に思う。ランボルギーニは、僕や僕の子供たちを含め、車を愛するすべての人にとって象徴的なブランドだ」とロマン・グロージャンは語った。

    「それに加えて、僕は2つのことに非常に興奮している。1つ目は、デイトナで大成功を収めているアイロン・リンクスのような本当に優れたチーム、そして、チームメイトと一緒にGT3でデイトナでスタートすることだ。自分にとって素晴らしい発見になるだろう」

    「そして、その年の後半には、新しい LMDhを開発する。美しい車だ。それを目にすることができる僕は幸運だ。そして、耐久レースにおける信じられないほどのプロジェクトだ」

    「様々なコンストラクターが参加する非常にエキサイティングなカテゴリーになりつつある。ランボルギーニは非常に成功したブランドなので、僕たちが今後うまくいくことを願っている」

    ランボルギーニは、2024年にトップクラスのスポーツカー クラスに加わる予定であり、アキュラ、アルピーヌ、アウディ、BMW、キャデラック、フェラーリ、グリッケンハウス、プジョー、ポルシェ、トヨタはすべてコミットしており、2023 年にはすでに参入しているか、または参入する準備をしている。

    ロマン・グロージャンがスポーツカーでレースをするのはこれが初めてではない。

    2009 年にルノーでネルソン ピケ Jr の後任としてF1の最初のハーフ シーズンを過ごした後、2010 年にヴィタリー・ペトロフに交代してシートを失ったロマン・グロージャンは、FIA GT1 チャンピオンシップやル・マン 24 時間レースでフォード GT をドライブするなど、非常に多様なレース プログラムで1 年を過ごした。チームはGT1シリーズで2勝を挙げた。

    インディカーに関しては、2022年はデイル・コインとの印象的なインディカーデビューシーズンをフォローアップするのに苦労し、ポールと表彰台が少なく、13位でフィニッシュ。シリーズでの初優勝を目指し、2023年はアンドレッティ・オートスポーツに移籍する。

  • WEC:トヨタ、バーレーン8時間を1-2フィニッシュで4年連続Wタイトル

    WEC:トヨタ、バーレーン8時間を1-2フィニッシュで4年連続Wタイトル

    2022年シーズンのFIA世界耐久選手権(WEC)最終戦となるバーレーン8時間の決勝レースが11月12日(土)に中東バーレーン・インターナショナル・サーキットで行われ、TOYOTA GAZOO Racing(トヨタ)のGR010 HYBRID 7号車が優勝、8号車が2位でフィニッシュし、今季3度目の1-2フィニッシュを達成。トヨタがマニュファクチャラーズチャンピオン、そして、8号車のセバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮がドライバーズチャンピオンに輝き、チームは4シーズン連続となるダブル世界チャンピオンを獲得した。

    8時間の長い戦いは、WECのディフェンディングチャンピオンである小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスのGR010 HYBRID 7号車が制し、第2戦スパに続く今季2勝目。この勝利により、トヨタはハイパーカーのマニュファクチャラー部門の世界チャンピオンを決めた。

    そして、ライバルのアルピーヌと同点首位で今大会を迎えたセバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮のGR010 HYBRID 8号車は、アルピーヌを上回る2位でフィニッシュし、今シーズンのル・マン24時間レース勝利と共に、ドライバーズ部門の世界チャンピオンを獲得した。
    ブエミとハートレーはこのチャンピオン獲得により、世界耐久選手権及びその前身である世界スポーツカー選手権のトップカテゴリーを含めた歴史の中で、初めて3回のチャンピオンを獲得したドライバーとして記録に名を残すこととなった。また、ブエミ、ハートレーと共に6月のル・マン24時間を制した平川は、トップカテゴリー参戦初年度にして、日本人としては3人目となるWECのチャンピオンに輝いた。

    バーレーンでの結果は、トヨタに成功裏となる2022年シーズンの締め括りにふさわしいものとなった。トヨタは現行WECシリーズに参戦して10シーズンで、5度目のダブルタイトル獲得。そして、今年はル・マン24時間レースの5連覇、また富士スピードウェイでの8勝目も達成した。

    このWECでの活躍により、FIAの8つある世界選手権のうち、トヨタは参戦している世界耐久選手権(WEC)、世界ラリー選手権(WRC)、また今季より新たに行われているダカールラリーを第1戦とした世界ラリーレイド選手権(W2RC)の3つの選手権全てでチャンピオンを獲得することになった。

    8時間の決勝レースは、現地時間午後2時に、強い日差しに照らされ気温35度という暑さの中で開始され、コース上でも熱戦が繰り広げられた。8号車のスタートを担当したブエミがポールポジションから序盤戦をリード。3番手からスタートしたロペスの7号車は、猛追するアルピーヌに一旦ポジションを奪われるも、3周目には抜き返し、3位のポジションを取り戻した。

    8号車のブエミが、追いすがるプジョー93号車からの追撃を凌いでいる間に、3位に上がった7号車のロペスもトップ2から離されることなく追走。3台は6秒ほどの差で1時間経過後の給油ピットへ。このピット作業でプジョー93号車をかわしたロペスの7号車は、首位の8号車に続いた。

    2時間を経過したところで、3位で追っていたプジョー93号車がトラブルに見舞われ、レースはフルコースイエローに。このタイミングで2台のGR010 HYBRIDはピットへ向かい、8号車はハートレーへ、7号車はコンウェイへとドライバー交代を行った。コースに戻った2台は、1秒以内の差で首位争いを展開。日没を迎えてコースが闇に包まれてもテール・トゥ・ノーズでのバトルが続いたが、3時間を経過してまもなく、7号車のコンウェイが8号車をパスし、首位に立った。

    首位に立ったコンウェイはプッシュを続け、レースが折り返しとなる4時間を経過したところで2位に数秒のマージンを持ってピットへ向かい、小林へと7号車のステアリングを托した。その翌周ピットへ向かった8号車は、ハートレーから平川へとドライバーチェンジ。8号車は7号車のすぐ後方でコースへと復帰した。

    首位を行く小林の7号車は徐々に後続との差を広げていき、5時間が経過した時点で2位との差は15秒まで拡大。さらに次の1時間ではその差を倍増させ、残り2時間を切ったところで7号車はロペスへ、8号車はブエミへとドライバー交代を行った。

    レースは残り45分程というタイミングで、チームは最後のピットインを行い、7号車はコンウェイ、8号車はハートレーがチェッカーを受ける最後のドライバーを担当。後半は首位を守り続けた7号車が245周を走り抜いてトップでチェッカーを受け、8号車も45.471秒遅れの2位でフィニッシュ。トヨタがル・マン、富士に続き今季3度目となる1-2フィニッシュを果たした。この瞬間、開幕戦のセブリングからの8か月で通算58時間、10,620kmにわたり争われてきた2022年シーズン、ハイパーカーの激戦はトヨタの4シーズン連続となるダブルタイトル獲得で幕を閉じた。

    これでWECの2022年シーズンレース全スケジュールは終了したが、トヨタは翌13日(日)もバーレーン・インターナショナル・サーキットに残り、WECの公式ルーキーテストに参加する。このテストでは、WECの推薦により、今季LMP2クラスで戦ってきたリル・ワドゥがGR010 HYBRIDをテストドライブする予定となっており、彼女はハイパーカーをドライブする最初の女性ドライバーとなる。

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー):
    レースでは1-2フィニッシュを果たし、セブ、ブレンドンと亮がドライバーズチャンピオンを獲得、チームもマニュファクチャラーズタイトル獲得と、このレースでの目標全てを達成できました。この結果には本当に満足しています。今日も、シーズン中もずっと、チームとドライバー全員が素晴らしい仕事をしてくれました。日本の仲間や、シーズンを通して応援してくれたパートナーの皆様にも感謝いたします。今年は激戦が繰り広げられたシーズンでしたが、最高の結果で締めくくることができました。7号車のドライバーとしても、最終戦を勝利で終えられて最高の気分です。マイクとホセは力強くレースを戦い、チームクルーも今年1年同じように、良く戦ってくれました。7号車としてはドライバーズタイトルを逃したのは残念ですが、8号車はチャンピオンにふさわしい戦いぶりでしたし、彼らのためにも良かったです。シーズン中はいつも、チームとドライバー共に素晴らしいチームスピリットで本当によく動いてくれました。この瞬間を全員で祝いたいと思います。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー):
    レースで勝ち、1-2フィニッシュの一翼を担えて最高の気分です。素晴らしい仕事をしてくれた可夢偉、ホセと7号車のチームクルー全員,そしてもちろん、ドライバーズチャンピオンを決めた8号車にも祝福を贈ります。8号車は本当に安定していて、シーズンを通して強かったので、今年のチャンピオンは間違いなく彼らです。今日のレースはとても順調で、8時間の大半をチームメイト同士で接近戦を繰り広げることになりました。8号車はしぶとく追いすがってきましたが、可夢偉が引き離してギャップを広げてくれたので、その後は快適でした。我々7号車は今日、全てが上手く行きました。クリーンなレースを戦い、ピットストップも速く、戦略も適切でした。マニュファクチャラーズタイトルを獲得できたことは素晴らしいですし、日本とドイツ・ケルンの仲間たち、そして、支えてくれた全てのみんなのおかげで勝ち取ることができたタイトルです。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車 ドライバー):
    8号車の3人は本当にシーズンを通して強く、チャンピオンに値する戦いぶりでした。日本とドイツ・ケルンのチームメンバー、そして、この成功のために支えてくれた全ての人たちとパートナーの皆様へも祝福を贈ります。競争の激しいシーズンでしたが、目標を達成することができてとても満足しています。今日のレースは、スタートから本当に楽しかったです。GR010 HYBRIDはとても快調でプッシュできましたし、他のハイパーカーとのバトルも楽しめました。マイクと可夢偉も彼らのスティントで素晴らしい走りをしてくれて、最後に私が乗るときには、充分なマージンができていました。我々は最高のチームで、その一員であることを誇りに思います。このチームで共にこの様な瞬間を祝えるというのは本当に幸せです。

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー):
    今シーズンの世界チャンピオンになれたことが信じられない気分です。我々8号車は全てのチャンスを最大限に活かし、ル・マン24時間の勝利とチャンピオンという2つを達成できました。亮は今年ドライバーとして加わったばかりなのに、その初年度にチャンピオンを勝ち取ったのは特に称賛に値します。いきなりハイパーカーをドライブし、強力なライバルとのバトルを繰り広げるというのは容易なことではないのですが、彼はチームメイトとして信じられないような能力を見せてくれました。7号車も常に手強いライバルであり、今日のレースでわかるように、彼らとの戦いは大変でした。我々8号車も勝ってタイトルを決めたかったですが、スタートこそ良かったものの、その後は勝つには十分ではなかったと言うことです。今はチャンピオン獲得のこの瞬間を祝い、後は確実にエキサイティングなものになる来シーズンへ向け意識を切り替えます。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー):
    ここバーレーンでの目標を達成し、ダブルタイトルを勝ち取ることができて本当に嬉しいです。まだチャンピオン獲得の実感は湧きませんが、すぐにその瞬間はくるでしょう。シーズンを通して最高のサポートで、チャンピオンを勝ち取り、ル・マンで勝てるGR010 HYBRIDを用意してくれたチームの皆に感謝しています。今日の我々の目標はシンプルで、アルピーヌよりも上位でフィニッシュしてタイトルを獲得することであり、勝つためにリスクを冒すことはできませんでした。7号車のレースペース良く、勝利に値する走りでした。彼らは素晴らしかったです。7号車はシーズンを通して最大のライバルであり、熾烈な戦いを続けてきましたし、もちろんアルピーヌも手強い相手でした。我々は懸命に戦い、このタイトルを勝ち取りました。このタイトルはチーム全体で勝ち得たものです。

    平川亮(8号車 ドライバー):
    今日、我々の望んだ全てを達成することができました。とても嬉しいですし、この瞬間を、本当にその結果に値する働きをしたチームと共に祝いたいと思います。まだ実感はなく、慣れるのには時間がかかりそうです。WECをハイパーカーで戦うというのは、全て私にとって初めての経験で、最初は大変な挑戦でした。私自身の参戦初年度となった今シーズン、ル・マンで勝ち、また世界チャンピオンになれるとは全く予想していませんでした。それだけに、こんな私を支えてくれたチームとチームメイトに本当に感謝していますし、このシーズンを戦ったことで成長できたと思っています。今日は、チャンピオン獲得の条件がわかっていただけに、とにかくリスクを冒さないことが重要であり、我慢のレースでした。私の役割は、良いポジションで自分のスティントを走り抜くことであり、それは達成できたので満足しています。