カテゴリー: WEC (FIA世界耐久選手権)

  • 元F1ドライバーのストフェル・バンドーン、2024年にプジョーからWEC参戦

    元F1ドライバーのストフェル・バンドーン、2024年にプジョーからWEC参戦

    元F1ドライバーのストフェル・バンドールが、2024年のFIA世界耐久選手権(WEC)にプジョー・スポール・ハイパーカーのドライバーとして参戦することが決定した。

    2023年、ストフェル・バンドーンは、プジョー・スポールのリザーブドライバーを務めてお、ニコ・ミュラーが怪我で参加できなかったため、富士6時間レースでハイパーカーレースデビューを果たしていた。

    バンドーンはチームメイトのロイク・デュバルとグスタボ・メネゼスとともに94号車プジョー9X8のクルーに加わったが、後者は今シーズン限りでチームを離れることになっている。

    バンドーンは「2024年シーズンのオフィシャルドライバーとしてチームに加わることができて本当にうれしい」と語った。

    「僕はずっとFIA WECを高く評価してきたし、2019年と2021年のことはよく知っている」

    「僕の目標は明らかに、このチャンピオンシップに復帰することであり、多くのマニュファクチャラーが参加するハイパーカークラスではさらにそれ以上の成績を収めることだった」

    「ル・マン24時間レースで勝利を目指して戦う機会を得られることは素晴らしいことであり、多くのドライバーにとって夢だと思う」

    「このチームの一員になれて本当にうれしいし、プジョーでスタートできることに興奮している」

    ステランティス・モータースポーツの上級副社長であるジャン=マルク・フィノは、「ストフェル・バンドーンをチーム・プジョー・トタルエナジーズの公式ドライバーに指名できたことを誇りに思う」と語った。

    「富士で見せたように、彼のチームスピリット、パフォーマンス、一貫性はチームメイトのものと一致している」

    「もちろん、ストフェルのことはフォーミュラEのDSペンスキーのドライバーとしてすでによく知っている。彼はステランティス・モーターポートのドライバーファミリーの一員だ」

    「彼の適応能力とすぐにリズムに乗る能力は、FIA WECとFIAフォーミュラEという両シリーズが補完的なものであること、そして両選手権に参加するドライバーを持つことの利点を示している」

    ストフェル・バンドーン WEC 富士6時間レース

    バンドーンは、彼は2018-19年のスーパーシーズン内の2レース、2019年のスパ・フランコルシャン6時間レースとル・マン24時間レースでSMPレーシングのLMP1で初めてWECを走った。

    31歳のバンドーンは2021年にJOTA Sportからシリーズに復帰し、LMP2選手権ランキングで2位になった。

    昨年のバーレーン・ルーキーテストでは、9X8をドライブする予定だったが、虫垂炎を患い、ドライブできなくなった。

    それ以来、プジョー・スポールやテクニカル・スタッフとトラックテストやシミュレーター・セッションを行ってきた。

    富士6時間レースでは、94号車で7位入賞を果たした。

    バンドーンは来年、2024年3月2日の開幕戦カタールでWEC復帰を果たし、その後はル・マンを含む7レースを戦う。

  • 元F1ドライバーのニック・デ・フリース、2024年にトヨタからWEC参戦報道

    元F1ドライバーのニック・デ・フリース、2024年にトヨタからWEC参戦報道

    元アルファタウリのF1ドライバーであるニック・デ・フリースがトヨタに復帰し、2024年のFIA世界耐久選手権(WEC)に参戦するようだ。

    Autosportの情報筋によると、2022年にトヨタのリザーブドライバーを務めた28歳のデ・フリースが、今季もともと彼のために用意されていたレースシートを獲得する準備ができているという。

    デ・ブリースは2023年にトヨタGR010 HYBRIDル・マンハイパーカー7号車に乗る契約を結んでいたが、F1シートを獲得するための契約解除条項があった。

    2024年にはデ・フリースは、ホセ・マリア・ロペスに代わって小林可夢偉、マイク・コンウェイとともに7号車をドライブすることになりそうだ。

    ロペスは、デ・フリースがアルファタウリと契約する前の2023年にデ・フリースと交代することになっていた。

    アルゼンチン出身のロペスは、2017年まで遡るトヨタとの契約を1年だけ延長することで合意したと見られている。

    トヨタは、7月のハンガリーGPを前にアルファタウリを解雇されてダニエル・リカルドに後退したデ・フリースとのレース契約の可能性について口を閉ざしたままだ。

    チームディレクターのロブ・ルーベンは、今月上旬に富士でAutosportのインタビューに応じ、この可能性を軽視した。

    「ニックとは同じオランダ人なので、いつも連絡を取り合ってい」とルーペンはジョークを飛ばした。

    「ニックには多くのチャンスがあると思うし、(過去に)我々のために良いテストもしてくれた」

    「現在のドライバーラインナップは素晴らしいと思う。そういう意味では問題ないと言えると思う」

    一方、今年初めに40歳になったロペスは、6年連続でトヨタにとどまる可能性については口を閉ざした。

    富士でトヨタの将来を確信しているかと尋ねられたロペスは「まだわからない」と答えた。

    「チームに残りたいけど、もう20歳じゃないからね。どうなるかは分からない。まだ決まっていない」

    近年、トヨタは11月下旬から12月にかけて、来シーズンのモータースポーツ活動とともにWECドライバーのラインナップを発表している。

    デ・フリースはアルファタウリに招集される前、2023年にWECとフォーミュラEのデュアルキャンペーンに取り組む構えを見せており、後者のシリーズにはマセラティMSGから参戦する予定だった。

    2020年/21年のフォーミュラEチャンピオンであるデ・フリースが来年も2つのシリーズを併用するかどうかはまだ分からないが、その場合、スパでのWECラウンドとベルリンEプリックスの日程がぶつかる可能性がある。

  • WEC富士:7号車がポール・トゥ・ウィンで地元トヨタが1-2フィニッシュ

    WEC富士:7号車がポール・トゥ・ウィンで地元トヨタが1-2フィニッシュ

    FIA世界耐久選手権(WEC)第6戦富士6時間の決勝レースが9月10日(日)静岡県の富士スピードウェイで行われ、トヨタ(TOYOTA GAZOO Racing/TGR)のGR010 HYBRID 7号車がポール・トゥ・ウィン。GR010 HYBRID 8号車が2位で続き、チームの「ホーム」レースでの1-2フィニッシュを達成した。

    小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスの3名が駆るGR010 HYBRID 7号車は、ポルシェとの激しいバトルを制し、今季4勝目を挙げた。

    この勝利でTGRは今大会獲得可能な最大ポイントを得て、5シーズン連続、通算6度目となる世界耐久選手権のマニュファクチャラーズチャンピオンを最終戦待たずに確定した。

    セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮の8号車は7号車に遅れること39.119秒差の2位で続き、週末を通して合計54700人ものモータースポーツファンが終結したホームコース富士スピードウェイで、チームに完璧な結果をもたらした。

    7号車の3名のドライバーが今季4勝目を挙げたことで、ドライバーズチャンピオン争いはさらに激しさを増し、今季最終戦となる第7戦バーレーン8時間で決まることになる。8号車は今大会2位に入ったことで、ランキング首位の座を守ったが、2位の7号車との差は15ポイント。最終戦の8時間レースでは最大39ポイント獲得可能なため、最後まで激戦となることが予想される。

    結果だけ見れば、TGRは完璧な予選結果による最前列独占からスタートを切り、決勝も1-2フィニッシュを果たしたが、レースの内容は決して容易なものではなかった。2台のGR010 HYBRIDはスタートで順位を落とし、6時間のレースを通してライバルのフェラーリ、ポルシェらハイパーカーのライバル勢とドラマティックな接近戦を繰り広げることになった。TGRが首位に立ったのは残り2時間になってからのことだった。

    レースのスタートでは、ポールポジションの7号車コンウェイがTGRコーナー(第1コーナー)進入時の混乱で行き場を失い3位へ、2番手スタートの8号車ブエミも、同じく大混乱となったTGRコーナーでフェラーリ50号車と接触し、6位へと順位を落とすこととなった。1周目から導入されることとなったセーフティカー走行からレースが再開されると、7号車コンウェイは2位争いの中でコースアウトを喫し4位へと後退。8号車ブエミはキャデラック2号車をかわして5位へと順位を上げた。

    チャンピオンを争うTGRとフェラーリのエキサイティングなバトルは、TGRの2台が先行する形となった。コンウェイとブエミはそれぞれ2台のフェラーリとのバトルを繰り広げ、序盤首位に立っていたポルシェ6号車が最初にピットへ向かうと、7号車が首位に、8号車もフェラーリ50号車をかわし、TGRが1-2体制となった。

    TGRの2台も1時間を経過したところでピットへ向かい、首位のポルシェ6号車をTGRの2台が追う展開に。2時間を経過し、7号車はロペス、8号車は平川へとドライバーを交代すると、ロペスはその時点での最速ラップタイムをマークするハイペースで首位ポルシェとの差を詰めていき、平川も上位2台の争いに加わるべく追い上げを開始した。

    レースが折り返しとなる3時間を経過するころ、各車は3回目のピットへ向かい、給油を行ったあと、ロペスと平川はそのまま2スティント目へと突入。ロペスは首位のポルシェのすぐ後まで追いつき、さらに逆転を狙うが、その後方からは平川が素晴らしい走りで一時は20秒以上あった首位との差をじりじりと削っていき、首位争いは3台がそれぞれ1秒以内という接近戦に。平川は自身のスティント終盤となる4時間を迎える直前に見事なオーバーテイクを見せ、首位に浮上した。

    その数分後、2位の7号車が最後のドライバーとして小林へ、翌周8号車はハートレーに交代。8号車は7号車の前でコースに復帰したが、7号車小林が猛烈な速さで追い上げ、8号車をパス。首位に立った7号車の小林は、ポルシェ6号車との間に8号車を挟む形で、さらにファステストラップを叩き出すなど、後続との差を広げていった。

    残り1時間、最後のピットを終えた小林は、後続との差をコントロールしながら周回を重ね、229周でトップチェッカー。富士で行われた現行WEC10戦中の9勝目、そして、2016年以来続く連勝記録を6へと伸ばした。ハートレーの8号車は2位でチェッカーを受け、TGRは1-2フィニッシュという最高の形でホームレースを終えた。

    レースウィークを通してチームに帯同したトヨタ自動車社長兼TGRヨーロッパ会長の佐藤恒治を中心に、パートナー、富士に集結したTGRファンの皆様、ドライバー、そしてチームが一体となり困難なレースの末に勝利することができた。ドライバーズランキングを決する今季最終戦は、中東バーレーンで、バーレーン8時間として11月4日(土)に決勝が行われる。

    WEC 2023年シーズン 第6戦 富士6時間 決勝TOYOTA GAZOO Racing、「ホーム」富士で1-2フィニッシュ!マニュファクチャラーズチャンピオンも確定し、小林/コンウェイ/ロペス組GR010 HYBRID 7号車が今季4勝目

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    目標だった1-2フィニッシュを達成するのは容易なことではありませんでしたが、我々のペースは素晴らしかったです。ハードワークでこの素晴らしいGR010 HYBRIDを仕上げてくれたチームと、共に支えてくれたパートナーの皆様やトヨタ関係者に感謝いたします。あれほど多くのTGRの旗がコース上で振られているのを見ることができて本当に嬉しいですし、力強く応援してくれたファンの皆様にも本当に感謝しています。今日はとても難しいレースでした。特にスタートで幾つかポジションを落とすこととなったのが大きかったです。このコースで他のハイパーカーを追い抜き、また周回遅れの車両をかわすのは、とても難しいのですが、なんとか上手く対処し、やるべきことをやってチームが本当にドライバーを助けてくれました。ホームレースでマニュファクチャラーズチャンピオンを決められたこともとても嬉しいです。今シーズン、このタイトルを獲得することは難しい挑戦でしたが、速いクルマと強力なチームがあり、そして、ドライバーもミスすることなく素晴らしい走りをしました。我々の最初の目標であるマニュファクチャラーズタイトルを勝ち取ることができたので、まずは祝いたいと思います。次のステップはドライバーズタイトル獲得で、我々7号車は追う立場ですが、最終戦バーレーンでは全力を尽くします。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー)
    チームにとって最高の一日になりました。我々は1-2フィニッシュでマニュファクチャラーズタイトルを決めることを目標にここ富士へとやってきて、それを成し遂げました。簡単なことではなく、ポジションを取り戻すためにとても苦労しましたが、最終的な結果には満足しています。ホセと可夢偉が素晴らしい仕事をしてくれました。我々全員にとって厳しいレースで、オーバーテイクの難しい場面もありました。我々とポルシェとのペースは非常に拮抗していたので、難しい戦いになることはわかっていました。チャンスが来るのを待ち、可夢偉が首位に立ったあとは大丈夫でした。この週末だけでなく、シーズンを通して我々ドライバー全員と、エンジニアも最高の仕事をしました。TOYOTA GAZOO Racingの皆さん、マニュファクチャラーズタイトル獲得おめでとう。次はドライバーズタイトル獲得へ向けての戦いがバーレーンで待っています。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車 ドライバー)
    富士で勝てて最高の気分です。7号車にとって、今季4勝目という素晴らしい結果にもなりました。チームがマニュファクチャラーズタイトルを獲得できたことも嬉しいです。今回の勝利を可能にしてくれたこのWECプロジェクトは、ここ日本の東富士、ドイツ・ケルンなど多くの皆様が支えてくれたおかげであり、みんなに祝福を贈りたいと思います。このグループの一員であることを誇りに思います。可夢偉とマイクは素晴らしいレースを戦ってくれました。私自身の走りにもとても満足していますが、ポルシェを追い抜くのはとても難しく、最後はフロントタイヤが摩耗して逆転は叶いませんでした。しかし、あの時点で重要だったのは大きく引き離されることなくついていき、可夢偉へとバトンを渡すことでした。彼はペースも良く、首位に立ってからは振り返ることなく、後続を引き離していきました。我々はまだドライバーズタイトルを争っており、バーレーンでの戦いが楽しみです。

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー)
    チームに取って完璧な結果となりました。みんなが素晴らしい仕事をした証として、マニュファクチャラーズチャンピオン獲得を祝いましょう。非常に接近したレースで、ファンの皆様には間違いなく楽しんで頂けただろうと思います。我々はスタートでポジションを落とし、他のハイパーカーのライバルをかわすのに時間がかかってしまったので、燃料をセーブしながら戦うことを選択しました。そして最後に、亮が素晴らしいスティントでトップ争いに復帰させてくれました。ただ、今日の7号車には叶いませんでした。彼らを祝福したいと思います。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    母国ファンの皆様の前でチームが1-2を成し遂げ、世界タイトルを勝ち取る、それが今日の我々のミッションであり、無事に達成することができました。2台のGR010 HYBRIDは共に1周目でポジションを落とし、その後ポジションを取り戻すのは大変苦労しましたが、チームが頑張ってくれたおかげで1-2を勝ち取れました。終盤の可夢偉は我々よりも圧倒的に速く、とても太刀打ちできませんでした。この理由を分析する必要があると思います。7号車は今日の勝利にふさわしく、本当に速かったです。

    平川亮(8号車 ドライバー)
    今日は全力を尽くし、ホームレースで可能な限り最高の結果を勝ち取ることができました。大変な戦いで、簡単なレースではありませんでした。我々8号車にとっては、勝てなかったのでもちろん少し残念ではありますが、全体としてみれば1-2フィニッシュを果たせたのでとても満足しています。マニュファクチャラーズチャンピオンを獲得できたことも最高ですし、今日の結果はドライバーズタイトル争いにおいても悪くありません。シーズンはあと1レースを残すのみですが、バーレーンでも同様の結果が得られることを期待しています。

    2023年WEC第6戦富士6時間レース

    佐藤恒治社長
    WEC第6戦富士6時間レースでは、日本のファンの皆様、WECの挑戦を支えてくださっているパートナーの皆様と一緒に、7号車のポールトゥウィン、8号車との1-2フィニッシュ、マニュファクチャラーズチャンピオンの獲得という素晴らしい形で勝利を飾ることができました。応援してくださった皆様に感謝いたします。

    今日は、たくさんのファンの皆様がTGRの旗を振りながら観戦されていました。私自身、ピットでレースを見守っていましたが、厳しいレース展開の中、目の前に見えるスタンドの皆様の熱い応援や笑顔がとても心強かったです。チームの挑戦を後押しする大きな力にもなったと思います。本当にありがとうございました。

    そして、今回のWEC富士で実感したのは、可夢偉代表のもとでつくりあげてきたチーム力です。日頃のコミュニケーションができているからこそ、自ら考え、チームのために自律的に動く。一人ひとりのそんな行動の積み重ねが、僅差の闘いを最後に勝ち切る強さにもなりました。

    トヨタWECチームの転機になったのは、ル・マンでの悔しさであり、豊田会長の「マイチームにはスポーツをさせてあげたい」という言葉です。そこに込められた豊田会長の想いがチーム全員の魂に火をつけました。そこからみんなで目指してきた「真のワンチームの強さ」を、今回はホームで示すことができたと思います。

    この週末は、WECチームだけではなく、全日本ラリーチームは北海道でモリゾウとともに、WRCチームはギリシャで、それぞれの耐久レースに挑みました。闘うフィールドは違っても共通しているのは、「モータースポーツで笑顔を増やしていきたい」という想いです。五感を使ってクルマの魅力を伝えたい。モータースポーツでクルマを鍛え、多くのお客様に喜んでいただきたい。この想いを原点に、WECを通じてもっと多くの笑顔を生み出せるよう、今後とも挑戦を続けてまいります。

    次のバーレーンでの最終戦も、ワンチームで、全力で闘ってまいります。

    追伸
    ケッセル・レーシングから急遽参戦した宮田莉朋選手は、初挑戦ながらWECの舞台で素晴らしい走りを見せてくれました。見事3位表彰台の獲得、おめでとう!莉朋選手に貴重な挑戦の機会をいただいたケッセル・レーシングの皆様、お声がけいただいた木村武史選手、ありがとうございました。

  • WEC富士:トヨタ7号車の小林可夢偉が圧倒タイムでポールポジション!

    WEC富士:トヨタ7号車の小林可夢偉が圧倒タイムでポールポジション!

    9月9日(土)富士スピードウェイでFIA世界耐久選手権(WEC)第6戦富士6時間の予選が行われ、トヨタ(TOYOTA GAZOO Racing/GR)のGR010 HYBRID 7号車を駆る小林可夢偉がポールポジションを獲得。ブレンドン・ハートレーのGR010 HYBRID 8号車が2番手で続き、TGRは明日の決勝を最前列に並んでスタートすることとなった。

    アタックに挑んだ7号車の小林可夢偉は、富士スピードウェイでのハイパーカーによる新たなコースレコードとなる1分27秒794を記録し、母国レースでのポールポジションを獲得した。TGRにとって今シーズン4度目、「ホーム」富士では6度目のポールポジションとなる。

    8号車はハートレーがアタックを担当し、小林に続く2番手タイム。熱狂的な母国ファンの皆様とピットガレージでチームを率いるトヨタ自動車社長兼TGRヨーロッパ会長の佐藤恒治が見守る前で、チームにとって完璧な予選結果となる、最前列独占を成し遂げた。

    ポールポジション獲得により、TGRはチャンピオン争いにおいて貴重な1ポイントを追加。マニュファクチャラーズ部門では2位のフェラーリとの差を27ポイントに拡げると共に、ドライバーズ部門では7号車は首位8号車との差を22ポイントに縮めた。

    小林可夢偉の今季3度目のポールポジション獲得へ向けた挑戦は、午前中、乾きかけの路面コンディションで行われた公式練習3回目から始まっていた。9日(土)は一日を通して天候が安定せず、時々弱い雨が降ってはまた路面が乾いていくという状況。この変わりやすい天候は予選にも影響を与えた。午後3時半から15分間で行われたハイパーカークラスの予選セッションでは、ほぼ乾いた路面でアタックが開始され、2台のGR010 HYBRIDは共にタイヤを暖めるために4周を費やした。

    小林可夢偉は最初のアタックラップで、ハイパーカーとしては初めて1分27秒台に入れるという圧倒的なコースレコードタイムを叩き出しトップへ。ハートレーも続いてアタックに入り、2番手に浮上した。

    小林可夢偉とハートレーは更なるタイムアップを目指しアタックを続けたが、セッション後半には弱い雨が降り始めて来たこともあり、2台のGR010 HYBRIDはチェッカーまで数分を残してピットへ戻った。その後はコンディション変化もあり、ライバル勢もタイム更新はなく、TGRは予選1-2で母国レースでの最前列グリッド独占を達成した。

    明日10日(日)午前11時から6時間で行われる決勝レースも天候が大きく結果を左右する可能性があるが、理想的なポジションからスタートするTGRは、富士スピードウェイで2016年から続く連勝記録の更新と通算9勝目を目指し、幅広い戦略を準備し決勝に挑む。

    WEC 2023年シーズン第6戦富士6時間 予選 TOYOTA GAZOO Racing小林可夢偉が圧倒タイムでポールポジション獲得!B.ハートレーが2番手で続き、TGRは最前列に並んで決勝へ

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    母国レースで今日のこの予選結果を得ることができて最高です。我々にとってとても重要な週末であり、このような形で我々のパフォーマンスを示すことができたことは本当に格別です。残念ながら天候には恵まれず、ドライでは非常に限られた周回しかできませんでしたが、チームは素晴らしい仕事で予選に挑み、私自身も最初のアタックでとても良い走りができました。GR010 HYBRIDは練習走行時よりも大きく進化し、速くなっています。このようなラップタイムが出せるとは予想していませんでしたし、タイムを見たときには少し驚きました。今日これだけの速さが見せられたというのは明日の決勝レースへ向けても良い兆候ではありますが、決勝は簡単にはいかないでしょう。ドライでのレースになると予想していますが、暑くなりそうなので、正しいタイヤ選択が重要になりますし、いつもと同様、幸運も必要です。準備はできています。全力で戦い、1-2フィニッシュできることを願っています。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    チームにとってとても良い予選結果になりました。私自身は、クルマのバランスにおいて完全に満足しているわけではなく、最後の練習走行ではもっと好感触だったのですが、予選時には少し感触が変わり、やや苦戦しました。とはいえ、それでも2番手につけられたので、我々のパフォーマンスの高さは示せたと思います。予選セッション終盤には雨が降ってきて、アタックラップ中にもフロントガラスに水滴がつき始めていました。ハイパーカーでの予選はいつも激戦ですが、今日のこのような雨が降ったり止んだりと難しい状況は全車同じですし、コンディションやコース上の走行ポジションを見出すのも挑戦です。可夢偉は信じられないようなアタックでした。彼には脱帽です。2台のGR010 HYBRIDが最前列グリッドからスタートできるのは最高ですし、あとは優勝を目指すだけです。

  • アンドレ・ロッテラー、フォーミュラEおよびシングルシーターレースから引退

    アンドレ・ロッテラー、フォーミュラEおよびシングルシーターレースから引退

    アンドレ・ロッテラーは、アンドレッティ・オートスポーツから参戦した2022/23シーズンを最後にフォーミュラEから撤退することを発表。シングルシーターレースからも身を引き、今後は2024年の世界耐久選手権でのポルシェへの取り組みだけに集中することをソーシャルメディアで明らかにした。

    2017/18シーズンにテチータに加入して以来、6シーズンにわたってフォーミュラEに参戦し、20年以上にわたってシングルシーターで戦ってきたロッテラーは、これで幕を閉じることになる。

    この間、ロッテラーは2011年にフォーミュラ・ニッポンのタイトルを獲得し、2014年にはケータハムからスパ・フランコルシャンで開催されたベルギーGPでF1初出場を果たしている。

    「26年間にわたるシングルシーターレースの幕を閉じる時が来た」とロッテラーは声明文には書いた。

    「4度目のル・マン24時間レースの優勝とFIA世界耐久選手権の制覇を目指すポルシェとの挑戦に集中するため、FIAフォーミュラE世界選手権にはもう参戦しないことに決めた」

    「フォーミュラBMW、フォーミュラ・ルノー、フォーミュラ3、チャンプカー、フォーミュラ・ニッポン/スーパーフォーミュラ、フォーミュラ1、そして最後に2017年のシーズン4開幕時に加わったフォーミュラEファミリーでのレースは素晴らしいものだった」

    「フォーミュラEを創設してくれた(シリーズの共同創設者である)アレハンドロ・アガグと彼のチーム、そして、FIAに個人的に感謝したい。フォーミュラEは、僕が参戦した中で最もチャレンジングで楽しい選手権だった!」

    「フォーミュラEでレースができたこと、持続可能なテクノロジーを推進できたこと、そしてこのパドックで素晴らしい人々に出会えたことに感謝し、誇りに思う。そのうちの何人かは、今の僕の親友になっている」

    「この革新的でエキサイティングなチャンピオンシップに参加するために協力してくれた人々に感謝したい。レオ・トーマス、ジュリアン&アレクサンダー・ヤコビ、JEV、そしてTECHEETAHチーム!一緒に経験できたことは最高だった!」

    ロッテラーがフォーミュラEを去るというニュースは、ランキング18位と低迷し、開幕戦メキシコ・シティでの4位が最高位となった苦難のシーズンに続くものだ。ロッテラーが最後にポイントを獲得したのはベルリンで行われた第1戦の8位だった。

    彼の苦闘は、タイトル獲得までの道のりで2勝を含む11回の表彰台を獲得したチームメイトのジェイク・デニスの活躍によってさらに強調された。

    テチータで2シーズンを戦ったロッテラーは、2019/20シーズンからポルシェ・フォーミュラEのワークスチームに加わり、2022/23シーズンはカスタマーチームのアンドレッティに移籍。ポルシェとのWECフルシーズンと両立させてきた。

    すでに6月のジャカルタEプリックスはル・マンのテストデーと重なったため欠場を余儀なくされ、その際はダビド・ベックマンが代役を務めた。

    フォーミュラEに参戦した6シーズンで、ロッテラーは7度の2位表彰台を獲得したが、優勝には手が届かなかった。ロッテラーの選手権最高位は8位で、最初の3シーズンはいずれも8位だった。

    アンドレッティは、2023/24年シーズンのロッテラーの後任をまだ発表していない。

  • WEC:トヨタ 2023年第6戦 富士6時間 公式練習レポート

    WEC:トヨタ 2023年第6戦 富士6時間 公式練習レポート

    9月8日(金)に静岡県の富士スピードウェイでFIA世界耐久選手権(WEC)第6戦富士6時間の公式練習が開始され、トヨタ(TOYOTA GAZOO Racing/TGR)にとってホームコースである富士でのレースが幕を開けた。

    約2か月のインターバルを挟んでの開催となった今大会、舞台となる富士スピードウェイは台風の接近に伴い、8日(金)は朝まで断続的な雨に見舞われていたが、雨は弱まり、午前11時からの公式練習第1回目はウェットコンディションながら予定通りに実施。

    午後の公式練習第2回目は日差しものぞくほどに天候が回復し、完全なドライコンディションで予選、決勝へ向けた本格的な走行が進められた。

    来日して以来、日本のファンの皆様、パートナー企業やトヨタ従業員からの熱烈な歓迎を受けてきたチームは、予選、決勝へ向けた準備を開始した走行初日から好走を見せ、フェラーリ、キャデラック、ポルシェ、プジョー、ヴァンウォールらとのハイパーカーの激戦に向け、1-2という好スタートを切った。

    ドライバーズチャンピオン争いで首位に付けるセバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮のGR010 HYBRID 8号車が、この日最速となる1分29秒523をマーク。前戦モンツァを制した小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスのGR010 HYBRID 7号車が0.597秒差の2番手につけた。

    現行WECでは、富士スピードウェイでこれまでに9戦が開催され、うち8戦を制しているTGRは、富士での9勝目及び6連覇を目指すと共に、リードしているチャンピオン争いでよりその位置を固めることを目指している。TGRはマニュファクチャラータイトル争いで、2位のフェラーリに26ポイント差をつけてリードしており、この富士ラウンドを終えた時点でさらに13ポイント差を拡げることができれば、最終戦を待たずしてマニュファクチャラーズチャンピオンを決めることができる。

    昨夜から続く雨によりウェットコンディションで公式練習第1回目は開始されたが、チームはこの時間も無駄にすることなく、7号車はロペス、8号車はブエミがウェットタイヤを装着した車両セットアッププログラムとシステムチェックを開始した。その後、6名のドライバー全員がウェット下での走行をこなし、トラブル無く90分間のセッションを終えた。

    この公式練習第1回目は、セッション終盤に雨が弱まったことで路面コンディションが徐々に良くなっていき、最後の数分で各車このセッションでのベストタイムをマーク。7号車はコンウェイ、8号車はハートレーのタイムによりこのセッションは6番手、7番手となった。

    公式練習第1回目の後、第2回目までの3時間のインターバルの間に天候が回復し、コース路面はほぼドライに。午後3時半からの公式練習第2回目が開始されると共に、7号車は小林、8号車はブエミがステアリングを握り、スリックタイヤでコースイン。この90分間のセッションは、2台のGR010 HYBRIDの車両パフォーマンス比較やミディアム及びハードタイヤの摩耗に関する確認など、様々なセットアップを試す忙しい時間となった。

    このセッションでは、開始直後にブエミが1分30秒を切る好タイムを記録すると、最後まで破られることなく、この日のトップタイムに。また、ブエミと共にセッション序盤に小林がマークしたタイムはこの日2番手となった。チームはこの2回の公式練習走行で得られたデータを分析し、明日9日(土)午前中の公式練習第3回目へ向けたセットアップ及びレース戦略の最適化を図っていく。

    明日は午後3時半からハイパーカークラスの予選が行われ、TGRは今季4度目のポールポジション獲得を目指す。決勝レースは10日(日)の午前11時から6時間にわたって行われる。

    WEC 2023年シーズン 第6戦 富士6時間 公式練習TOYOTA GAZOO Racing、天候一転の富士で6連覇へ向け走行開始

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    日本に戻ってきて母国ファンの皆様や多くのトヨタ関係者の前でドライブできることをとても嬉しく思います。今日は路面コンディションが大きく変わりました。ウェットコンディションではまだやるべきことがありますが、ドライコンディションではとても好調です。まだクルマのバランス面で幾つか調整すべき点はありますが、多くの周回をこなせて良かったです。ここ富士では、決勝レース中のコース路面の変化が大きな要因になります。大雨で洗い流された路面が、この後多くの車両が周回を重ねていくことで変わっていくので、それにあわせた車両セットアップをしておく必要があります。まだイベントは始まったばかりですし、プッシュを続けて行きます。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー)
    ここ富士ではまだこの先も、いつ雨が降るかわからないので、ウェットコンディションでどのような挙動を示すかなど、経験できたのは良かったです。ドライコンディションでのクルマのバランスは悪くないですが、まだ細かい調整を試し、可能な限りパフォーマンスを引き出したいと思っています。今夜も作業を続けますが、まずは順当なポジションにつけられたと思いますし、この勢いで前向きに進めていくだけです。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車 ドライバー)
    今日は順調な一日でした。ウェットコンディションで走れたことは、さらに雨が降ったときのクルマへの理解を深める手助けになりますし、その後はドライで順調に周回を重ねることができました。最初の各車のパフォーマンスレベルは確認できたと思いますが、まだドライでは1時間半しか走っていませんし、コース路面はこれから変わっていくので、まだまだわかりません。ここはブレーキやタイヤを含め、クルマに厳しいコースなので、全てを最適化するためにどうするかがポイントになります。

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー)
    今日は、ウェットとドライの両方を経験して比較することができたので、天候的には予想していた以上にラッキーでした。両セッション共に順調で、片方が完全なウェット、もう片方は完全なドライで走ることができました。実りある金曜日だったと思います。多くのデータを収集できましたし、我々の競争力も高そうです。これからは明日に向けた改良が大事になってきますし、決勝レースではタイヤ摩耗が非常に重要な要素となるので、それをコントロールできるよう作業を続けていく必要があります。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    トラブルなく進んだ一日でした。ドライの公式練習第2回目を1-2で終えられたというのは好結果ですが、タイムは非常に拮抗しています。ウェットコンディションでは、我々はライバルに対しあまり良いペースとは言えなかったので、残りのレースウィークはドライのまま進んでくれることを願っています。全体的に見ればとても良いスタートが切れました。我々は2台で異なる車両セットアップをテストし、異なるタイヤコンパウンドを試すなど、多くのデータを得ることができました。金曜日としては完璧な一日でした。

    平川亮(8号車 ドライバー)
    走行初日としてはとても満足しています。午前中は天候に恵まれませんでしたが、それでも富士で走れるのは毎回嬉しく思います。公式練習第1回目は、降雨により最初は濡れていた路面が徐々に乾いていくという、とても変わりやすく、トリッキーなコンディションでした。午後の公式練習2回目は完全なドライとなり、チームが1-2で終えられ良いスタートが切れたと思います。予選と決勝でも同じ結果が達成できることを祈っています。今日は良いスタートとなりましたし、この勢いのままプッシュを続けます。

  • WEC 富士6時間:安田レイが決勝前の国歌独唱を担当

    WEC 富士6時間:安田レイが決勝前の国歌独唱を担当

    2023年 WEC 富士6時間レースの決勝前に行われる国歌独唱を安田レイが務めることが決定した。

    「FIA 世界耐久選手権 士6時間耐久レース (WEC FUJI)」は2023年9月8日(金)~10日(日)に富士スピードウェイで開催される、

    9月10日(日)の決勝レース直前に行われる国歌独唱を安田レイが務めることが決定した。

    安田レイは、自身のSNSで初の国家独唱にもう緊張しております。頑張ります!」と投稿した。

    安田レイ
    1993年4月15日、アメリカ・ノースカロライナ州生まれ。3歳で日本ヘ。10歳の頃、母親が聴いていた宇多田ヒカルに衝撃を受けてシンガーソングライターを志す。
    13歳で音楽ユニット『元気ロケッツ』に参加。20歳を迎えた2013年、「自身の歌声をもっともっとたくさんの人々の心に直接届けたい』という強い想いを胸に、同年7月シングル「Best of My Love』にてソロデビュー。その後も、ドラマやアニメ主題歌、CMタイアップ曲など、 話題の楽曲を次々とリリース。2015年11月にリリースした「あしたいろ』は、TBS系ドラマ「結婚式の前日に』主題歌として共感を呼び、その年の活躍が認められ、「第57回輝く!日本レコード大賞』新人賞を受賞。配信シーンでの活躍が顕著で、これまでにリリースした1stAL「Will』2ndAL「PRISM』がともにiTunesにてJ-POP1位、総合2位を獲得。ファッション分野、ラジオDJとしての活動も行い、さらなる活躍が期待されている。

  • WEC:トヨタ 2023年シーズン 第6戦 富士6時間 プレビュー

    WEC:トヨタ 2023年シーズン 第6戦 富士6時間 プレビュー

    トヨタはこの週末、静岡県の富士スピードウェイで行われるFIA世界耐久選手権(WEC)第6戦富士6時間レースで6連覇を目指し臨む。

    TOYOTA GAZOO Racing(TGR)は2012年に現行の世界耐久選手権に復帰して以来、9回行われた富士戦で、直近の5連勝を含む8勝を挙げており、TGRにとってのホームコースである富士は、チームにとって最も好成績を残しているサーキットでもある。

    東京の西方約100kmに位置し、長い歴史を持つ富士スピードウェイは、TGRとGR010 HYBRIDにとってのホームコース。GR010 HYBRIDのハイブリッド・パワートレーンは、富士スピードウェイ近郊に位置するトヨタ自動車の東富士研究所で設計、開発、及び、組立が行われている。

    全7戦で競われているWEC2023年シーズン、TGRは今季5勝目を目指し、この「ホーム」富士で勝利することでTGRは5シーズン連続でのマニュファクチャラー世界チャンピオンを決められる可能性がある。TGRは目下ハイパーカークラスのライバルであるフェラーリに対し、26ポイント差でリードしており、富士戦後でさらに13ポイント差をつけることができれば、最終戦を待たずしてタイトルが決まる。

    ドライバーズチャンピオン争いは、数字の上では上位6台が残り2戦でタイトル獲得の可能性を残しているが、事実上、TGRの7号車と8号車にフェラーリの2台を加えた4台のドライバーによる争いとなっている。その差は僅差のため、ドライバーズチャンピオンは11月4日(土)に決勝を迎える最終戦バーレーンまで決まることはないが、今大会富士での結果は、もちろんタイトル争いにおいて非常に重要なポイントとなる。

    前戦モンツァ6時間で勝利を飾った小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスのGR010 HYBRID 7号車は、この勝利でランキング2位へと浮上し、タイトル争いに戻ってきた。ランキング首位につけるセバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮のGR010 HYBRID 8号車に対し、7号車は23ポイント差で追う形となっている。

    今大会には、TGR2台のGR010 HYBRIDに加え、キャデラック、フェラーリ、プジョー、そしてポルシェといった総勢12台のハイパーカーがエントリー。現行WECにおける富士6時間では最多となる、プロトタイプレーシングカーによる攻防戦が、熱狂的な日本のモータースポーツファンの皆様の前で繰り広げられることとなる。

    今季WECが開催されるサーキットの中で最も1周が短いにも関わらず、ストレートは1.5kmの長さを持つ富士スピードウェイでの、大迫力のハイパーカーによる走行は、8日(金)の2回の90分間の練習走行でその姿が日本のファンの皆様の前で披露されることになる。9日(土)の午前中に1時間の最後の練習走行を経て、スターティンググリッドを決定する予選を実施。6時間で争われる決勝レースは、10日(日)午前11時にスタートが切られる。

    トヨタ 富士6時間 WEC(FIA 世界耐久選手権)チャンピオン獲得へ向け、ホーム「富士」での6連覇を目指す

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    チームの誰もがホームでのレースと、いつも支えてくれている日本のファンの皆様、トヨタの仲間やパートナーの皆様の前でレースを戦うことを楽しみにしています。ル・マンを終えた今、我々にとって次に重要なのは、これまでも強さを見せてきた富士で勝つことです。ハイパーカーの争いは激しさを増していますが、それを勝ち抜き、富士での勝利記録を伸ばすことが目標です。ファンの皆様が期待している、多くのマニュファクチャラーによる素晴らしいバトルが繰り広げられるはずです。我々は前戦、フェラーリの地元であるモンツァで勝つことができたので、当然彼らは我々のホームでのリベンジを狙ってくるでしょう。全てを正しく進め、ミスすることなく、上位で争えるよう努力を続けます。今季も残り2戦となり、チャンピオン争いにおいても重要なレースなので、全力を尽くします。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー)
    ホームレースは常に特別で、シーズンの真のハイライトでもあります。我々はライバルと違い、富士で多くの経験を積んできているので、走行初日の金曜日から優位に進められるはずです。富士において過去には天候が重要なファクターとなったこともありましたが、(昨年に引き続き)例年よりやや早い季節の開催となるので、週末を通してドライコンディションで戦えることを望んでいます。モンツァでの勝利によって、我々の7号車もチャンピオン争いに復帰することができたので、この勢いで富士も戦いたいと思います。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車 ドライバー)
    日本でのレースは最高です。日本のファンの皆様の熱狂ぶりは誰もが知っており、全てのドライバーにとって信じられないような経験になりますが、特に我々TOYOTA GAZOO Racingのドライバーには格別です。ここ数年、チームは富士で素晴らしい結果を残してきていますし、もちろんホームレースでの勝利はとても重要なので、この週末は全てを尽くして戦います。GR010 HYBRIDは富士との相性が良いはずですが、ハイパーカークラスのパフォーマンスは非常に接近しているので、エキサイティングなバトルになるでしょう。

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー)
    富士6時間は毎年楽しみにしているレースですし、個人的にもとても楽しんでいます。富士では4勝しており、多くの素晴らしい思い出があります。日本のファンの皆様や、我々のプロジェクトを遠くから支援してくれているパワートレーン開発エンジニアやトヨタの関係者に会える特別な場所でもあります。多くの皆様にGR010 HYBRIDが活躍しているのを見ていただける唯一の機会なので、チーム全員、良いパフォーマンスを見せるべく張り切っています。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    我々のホームレースである富士スピードウェイに、両チャンピオン争いでリードして向かえられるというのは素晴らしいことですし、この週末は好結果を得てタイトル争いをさらに確実なものにすることが目標です。モンツァではハイパーカーバトルがいかに接近したものであるか、そして、わずかなミスが大きく結果に響くということもわかっていただけたと思いますし、それだけに我々は最高の状態で臨む必要があります。特にフェラーリは今シーズンを通して非常に速いので、間違いなく富士でも素晴らしいバトルになると思いますが、それも望むところですし、立ち向かう準備はできています。

    平川亮(8号車 ドライバー)
    富士スピードウェイはチームにとってのホームレースであると共に、私自身にとっても母国レースであり、勝利への想いには特別なものがあります。私個人としては、富士では今年3度目のレースになりますが、スーパーフォーミュラで戦ったこれまでの2戦は表彰台の中央に立つことができなかったので、3度目の正直になることを願っています。昨年は好きなサーキットの一つでもある富士で、母国ファンの皆さんの前で勝つことができて、最高の気分でしたし、今年もまた同じ気分を味わいたいと思っています。GR010 HYBRIDを日本のファンの皆様に見ていただけるのは素晴らしいことですし、この週末もたくさんの応援を楽しみにしています。忘れられないレースをお見せしたいと思います。

  • ランボルギーニ、WEC/IMSA参戦車両『SC63』で2日間のテストを完了

    ランボルギーニ、WEC/IMSA参戦車両『SC63』で2日間のテストを完了

    ランボルギーニは、2024年のWEC/IMSA参戦車両『ランボルギーニ SC63』でイモラで2日間のテストを実施し、1500kmを走行した。

    8月初旬、ランボルギーニ・スクアドラ・コルセのエンジニアがSC63の開発作業を開始し、最初のシェイクダウンがヴァレルンガで行われた。SC63は今年初めにグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで発表された。

    ランボルギーニは2024年にIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権とFIA世界耐久選手権(WEC)にエントリーし、アイアン・リンクスと協力して各選手権に1台ずつ参戦することになる。

    さらに、両車は6月のル・マンでレースを行うが、デイトナには出場せず、IMSAはセブリングでデビューし、WECシーズン開幕戦はカタールで行われる。

    オフィシャルワークスドライバーのミルコ・ボルトロッティ、アンドレア・カルダレッリ、ダニール・クビアトは全員、イモラ・サーキットでル・マン・デイトナ・ハイブリッド(LMDh)マシンをドライブした。

    このトリオは、さまざまな開発領域と校正に焦点を当てて、1500kmを走行しました。

    主な焦点は、ランボルギーニ・スクアドラ・コルセによって社内開発されたパワートレインで、特注の3.8リッター ツインターボ V8エンジンと、すべてのLMDh車両に搭載されている50kWハイブリッド仕様パーツが組み合わされている。

    さらに、ランボルギーニの好みのギア比とLSD(リミテッドスリップディファレンシャル)の設定に合わせて調整しながら、Xtracギアボックスユニットのギアシフト調整が行われた。

    チームがテストしたその他の側面には、ブレーキの移行、冷却データの取得、広範な空力テストの監督に加えて、スピード リミッターとトラクション コントロールの調整が含まれる。

    これは、LMDh認定メーカー4社のうちの1つであるフランスのメーカーであるリジェによって開発された最初のLMDhシャシーで、次世代LMP2シャシーをベースにしている。

    さらに2回のテストが8月の残りの期間、再びヨーロッパの地で、フランスのポール・リカール、続いてベルギーのスパ・フランコルシャンで行われる予定だ。

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  • ランボルギーニ、2024年にWEC/IMSA参戦のLMDh車両『SC63』を発表

    ランボルギーニ、2024年にWEC/IMSA参戦のLMDh車両『SC63』を発表

    ランボルギーニは、2024年に耐久レースに参戦するLMDh車両『SC63』を発表した。

    アウトモビリ・ランボルギーニのモータースポーツ部門にとって、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードは、ランボルギーニ・スクアドラ・コルセ初のハイブリッド耐久レースプロトタイプであるSC63の発表のスリリングな舞台となった。

    SC63によって、ランボルギーニは、モータースポーツプログラムにこの革新的な挑戦を適用し、ブランドが自ら設定した電動化とハイブリダイゼーションという新たな方向に進み続けている。レース専用に開発された新型の3.8リッターV8ツインターボエンジン、ランボルギーニ・チェントロ・スティレがレースデザインチームと密接に協力してデザインしたボディワーク、その他革新的なデザインとテクノロジーを特徴とするSC63は、世界に誇れる宝石のようなモデルだ。

    ランボルギーニ会長兼CEOのステファン・ヴィンケルマンは「SC63は、ランボルギーニがこれまでに生産した中で最も先進的なレーシングカーだ」と語った。

    「ハイブリッドのプロトタイプで世界最大級の耐久レースに参戦する機会は、高性能モビリティの未来に対する我々のビジョンに合致している。SC63 LMDhは、我々のスクアドラ・コルセにとって、最高峰へのステップであり、モータースポーツの未来へのステップだ」

    ランボルギーニのチーフ・テクニカル・オフィサーであるルーヴェン・モアは「モータースポーツは、我々にとって、テクノロジーを証明する貴重で厳しい場だ。SC63は、技術的にも人間的にもエキサイティングな挑戦だ。内燃エンジン、空力効率に優れたボディワーク、そして全体的なテクニカルパッケージの開発は、我々自身の基準を常に引き上げるよう促してきたプロセスだ」

    SC63に待ち受ける未来は、実に挑戦的でエキサイティングなものだ。この車両は、ル・マン24時間レースを含む2024年FIA世界耐久選手権のハイパーカー・クラスと、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権耐久カップのGTPクラスに参戦する予定だ。イタリアのレーシングチーム、アイアンリンクスは、ランボルギーニが国際競争においてこのクルマを率いるために選んだパートナーだ。

    ランボルギーニのモータースポーツ部門責任者のジョルジオ・サンナは「今年はブランド誕生60周年であるだけでなく、ランボルギーニのモータースポーツ部門であるスクアドラ・コルセも設立10周年を迎える」と語った。

    「この10年間、私たちは素晴らしい結果を残してきた。ゼロからスタートした我々は、市販車ベースのレーシングカーで、GTカテゴリーで最も権威ある耐久レースのいくつかを制してきた。その中には、デイトナ24時間レースでのクラス優勝3回、セブリング12時間レースでの2連勝も含まれている。そして今、モータースポーツの未来に向けた最大の一歩を踏み出す準備が整った。世界最高のメーカーと自分たちを比較する準備は整っている」

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