カテゴリー: マックス・フェルスタッペン

  • マックス・フェルスタッペン 2025年イモラでも魅せたF1“神スタート”6選

    マックス・フェルスタッペン 2025年イモラでも魅せたF1“神スタート”6選

    マックス・フェルスタッペンは、F1エミリア・ロマーニャGPの決勝で、1周目に見せた鮮やかなオーバーテイクによって勝利の布石を打った。

    レッドブルF1のエースは、イモラのタンブレロ・シケインでオスカー・ピアストリをアウトから抜き去り、そこから一度もリードを譲らなかった。

    フェルスタッペンはスタート直後のオーバーテイクを得意としており、今回は2025年イモラでの最新の一撃とあわせて、これまでに見せた5つの印象的な1周目を振り返る。

    イモラ 2021年
    マックス・フェルスタッペン2021年 F1 エミリア・ロマーニャGP

    場所は今回のピアストリとの勝負が繰り広げられたイモラ――つまり「アウトドローモ・エンツォ・エ・ディーノ・フェラーリ」。フェルスタッペンはこのサーキットで4年連続優勝を果たしており、その最初の勝利は2021年、ルイス・ハミルトンとの激しいタイトル争いの最中だった。

    その年の開幕戦バーレーンでは、フェルスタッペンが一度はトップに立ったがトラックリミット違反によりポジションを返上。そして第2戦となったイモラでは、両者にとって初めての直接対決が訪れた。

    ウェットコンディションのなか、フロントロウはハミルトンとセルジオ・ペレス。フェルスタッペンは3番手スタートだったが、好スタートを切り、タンブレロ・シケインに到達する頃にはポールのハミルトンに並んでいた。

    フェルスタッペンはイン側を取り、ハミルトンはアウト側で抵抗を試みたが、シケイン後半でラインが交錯し、ハミルトンは縁石に乗ってフロントウイングを損傷。

    この一撃でフェルスタッペンはトップに立ち、荒れたレースを制することとなる。ハミルトンは途中でグラベルにはまりながらも赤旗に救われ2位でフィニッシュした。

    メキシコ 2021年
    マックス・フェルスタッペン 2021年 F1 メキシコGP

    2021年シーズンが白熱していた頃、F1はメキシコへと向かった。直前のオースティンで名勝負を演じたばかりのフェルスタッペンは、高地でレッドブルに有利とされるメキシコでも勝利が必要だった。

    しかし予選では3番手にとどまり、フロントロウはメルセデス勢のボッタスとハミルトン。

    だがスタートでは、フェルスタッペンがボッタスのスリップストリームを活用し、外側のラインから鮮やかに2台を抜き去った。

    イモラ2025と同様、よりグリップのあるラインを選んだことで、メルセデス勢よりも遥かに遅くブレーキングできたことが鍵だった。
    ボッタスはリカルドに接触され後退。一方のフェルスタッペンは終始安定した走りで16秒差をつけて勝利を収めた。

    ベルギー 2022年
    マックス・フェルスタッペン 2022年 F1 ベルギーGP

    2022年、F1は新レギュレーションによりグランドエフェクトカー時代へと突入。メルセデスは苦戦し、フェラーリが序盤をリードしたが、夏休み明けのスパでは既にレッドブルが圧倒的な強さを見せていた。

    予選ではトップタイムを記録したものの、エンジン交換によるペナルティでフェルスタッペンは14番手スタート。しかし、1周目終了時点で既に8位まで浮上していた。

    ガスリーのグリッドが空いていたこともあり、フェルスタッペンはスタートで複数台を一気にパス。その後も危なげない走りで12周目にはチームメイトのペレスを抜いて首位へ。14番手スタートからの勝利は、圧巻の一言だった。

    日本 2022年
    マックス・フェルスタッペン 2022年 F1 日本GP

    これは厳密にはオーバーテイクではないが、鈴鹿の第1コーナーでのディフェンスは、間違いなく1周目の名シーンに数えられる。

    雨が降るなか始まったレースで、ポールのフェルスタッペンに対し、ルクレールがイン側から鋭く並びかける。だがフェルスタッペンは外側から攻め、グリップを最大限に活かしてリードを死守。

    スタート直後の視界確保が重要だと考えていたフェルスタッペンにとって、ここで前に出ることは極めて重要だった。その後レースは赤旗中断となり、再開後は27秒差での独走勝利。表彰台裏では、自分がチャンピオンになったのかどうか困惑する様子も見られた。

    ブラジル 2024年
    マックス・フェルスタッペン 2024年 F1 ブラジルGP

    2024年は、2023年のような圧倒的な支配とはいかず、フェルスタッペンはタイトル争いに苦しんでいた。中盤以降はマクラーレンが支配的となり、チャンピオン決定にはもう1勝が必要だった。

    しかし予選Q2で赤旗に阻まれ、さらにPU交換のペナルティも受けて17番手スタートに。

    「部屋に戻った時はものすごくイライラしていた」とフェルスタッペンは語ったが、レースでは序盤から攻勢に出る。1周目のセナSで11位まで浮上、さらにホームストレートでハミルトンを抜いてポイント圏内へ。

    このレースはまさに彼のキャリアでも最も完璧な1戦のひとつとなり、最終的にはラスベガスでタイトルを決める足がかりとなった。

    イモラ 2025年
    マックス・フェルスタッペン 2025年 F1 エミリア・ロマーニャGP

    そして最新の例が2025年のイモラ。今回はフロントロウスタートだったが、スタートで出遅れてジョージ・ラッセルに先行され、一時は3番手に。

    だが冷静に状況を分析したフェルスタッペンは、RB21を巧みにポジショニング。左右のミラーで周囲を確認し、ラッセルには外側のラインを渡さず、ノリスにも隙を与えなかった。
    その結果、フェルスタッペンはレーシングラインを確保し、ピアストリより10メートルも遅くブレーキング。30km/hのスピード差を武器にタンブレロを駆け抜けて首位を奪取した。

    このあと彼は予想以上のペースでレースを支配。4年前とは全く異なる展開だったが、もしかすると、今季のタイトル争いも再びアブダビ最終戦までもつれ込む兆しかもしれない。

    今後の展開に注目が集まる。

  • フォードF1責任者 「フェルスタッペン離脱でもレッドブルとの提携継続」

    フォードF1責任者 「フェルスタッペン離脱でもレッドブルとの提携継続」

    フォード・モータースポーツおよびフォード・パフォーマンスの責任者であるマーク・ラッシュブルックは、内部の多くの目標はすでに達成されていると述べつつ、「すべてのマイルストーンを一度に達成するのは不可能だ」と強調した。

    2026年に向け、すべてのエンジンメーカーが水面下で準備を進めている中、レッドブル・パワートレインズとフォードも例外ではない。

    ラッシュブルックは、ライバルチームの動向を正確に見極めるのは難しいと認めたうえで、クリスチャン・ホーナーと同様に「メルセデスが自信を持っているように見える」との見解を示している。

    ただし、2026年に向けたもう一つの重要な要素が、マックス・フェルスタッペンの将来だ。オランダ人ドライバーは2028年末までの契約をレッドブルと結んでいるものの、その去就は常に注目の的であり、昨年の夏休み前まではメルセデスとの間でトト・ヴォルフとの交渉が行われていたとされる。また、2026年からホンダと組むアストンマーティンへの移籍の噂も出ており、そこではエイドリアン・ニューウェイが新マシンの設計を担当している。

    フェルスタッペンはレッドブルにとって、そしてフォードにとっても象徴的な存在だが、ラッシュブルックは「フォードのF1プロジェクトへのコミットメントは特定の個人に依存していない」と明言した。

    「私たちは、どのカテゴリーでも“最高のチーム・最高のドライバー・最高のスタッフ”とともに戦いたいと考えている。しかし、特定の誰かを目当てに契約したわけではない。これは長期的な契約であり、関わる人々が変わっていくことは織り込み済みだった。ホーナー、ニューウェイ、ドライバーたちもそうだし、実際すでに我々がコースに出る前に何人かは交代している」と述べ、ニューウェイやセルジオ・ペレスの名前を挙げた。

    「2026年以降もマックスがレッドブル・フォードに残ってくれることを願っている。彼はチャンピオンであり、素晴らしい人物だ。チーム全体を引き上げる存在だ。しかし、仮にマックスがチームを離れたとしても、我々がこのプロジェクトから手を引くことはない。フォードはF1にコミットしている」

    レッドブル フォード F1 マックス・フェルスタッペン

    フェルスタッペンがチームを去る可能性を「恐れているか」と問われると、ラッシュブルックは笑みを浮かべながらこう答えた。

    「“恐れる”という言葉を使いたがるね?私は恐れているとは思わない。重要なのは、レッドブル・パワートレインズとフォードのチームが今後もレースで勝ち続けられるよう、正しい行動を取ることだ。すべての関係者がその成功の一部であり、勝つためには常に適切な努力が求められる。だからこそ、マックスのようなドライバーを引き留めるための努力も当然行っているし、チーム内の人材の動向にも常に目を配っている。そういう意味では、“イエス”だね(彼に残ってほしい)」

    ラッシュブルックがフェルスタッペンを重視する理由は明白だ。彼は現在のレッドブルF1の競争力を支える中心人物であり、ドライバーズおよびコンストラクターズ両選手権での成功に不可欠な存在である。

    「彼がチャンピオンである理由は明確だ。もちろん才能もあるが、それ以上に、チームやプログラムのあらゆる部分において“最高”を求める姿勢がある」

    現状のレッドブルのパフォーマンスは懸念材料か?
    ラッシュブルックは以前、「フォードはすべてのカテゴリーにおいて最高のチームと組むことを目指している」と語っていた。昨シーズン初頭には、レッドブルはF1を支配するチームだったが、現在ではそうとは言えなくなりつつある。この状況は、フォードにとって懸念材料とはならないのだろうか?

    「モータースポーツ、特にF1においては、“勝ち続ける王朝”のような時期と、“そうでない時期”を繰り返すものだ。つまり栄枯盛衰がある。昨年末や今年もレッドブルが勝ち続けていてほしいか?もちろんそうだ。しかし、今のチームには継続的に勝利を掴める素晴らしい人材が揃っていると確信している」

    とはいえ、2026年のレギュレーション変更は、エイドリアン・ニューウェイが関与しない中でレッドブルが迎える初めての大規模な技術改革となる。これは未知の要素ではあるが、ラッシュブルックは残された技術陣に全面的な信頼を寄せている。

    「感触は以前と変わらない。数週間前にミルトンキーンズを訪れ、ピエール・ワシェや技術チームと面会した。我々は今の人材とチームが、これからもレースで勝利を収められると信じている」

  • フェルスタッペン 「F1がイモラのような伝統サーキットを失うのは残念」

    フェルスタッペン 「F1がイモラのような伝統サーキットを失うのは残念」

    マックス・フェルスタッペンは、F1カレンダーから伝統的なサーキットが消えつつある現状について「残念だ」と語った。エミリア・ロマーニャGPが、当面のあいだF1がイモラを訪れる最後の機会になると見られていることを受けての発言だ。

    F1は現在、古典的な常設サーキットから、市街地を使った新興のストリートサーキットへと移行する動きを進めており、それに伴い伝統的な会場の一部が開催カレンダーから外れつつある。

    フェルスタッペンは、F1の歴史に深く根ざしたこの地でレッドブルのマシンを駆り、イモラで4連勝を達成。今季の2勝目を挙げた。

    イモラのF1との契約は今年末で切れる予定で、現時点では延長に向けた動きは確認されていない。この状況を受け、フェルスタッペンは、自身のお気に入りでもあるバルセロナやザントフォールト、そしてスパ(近年は隔年開催)などの伝統的なサーキットが失われつつある現状について質問された。

    「こうしたタイプのサーキットを失うのは残念だ」と、フェルスタッペンはRacingNews365を含むメディアに語った。

    「F1側の立場も理解している。新しいサーキットへ向かうことについてもね」

    「スポーツ的な側面と経済的な側面、両方を見なければならない。F1というビジネスを成長させ、より多くの人に知ってもらうには、それも必要だと思う」

    「でも個人的には、走る楽しさという観点で言えば、こういうタイプのサーキットこそが、そもそも僕をレースというものに夢中にさせてくれた存在なんだ。カートの頃からそうだったよ。カートでも、特別なサーキットというのがいくつかある」

    「それにF1を観始めた時にも、いくつかのサーキットは本当に印象的だった。スピードや、その難しさを見て圧倒された」

    「そして、サーキットに刻まれているF1の歴史。それがあるからこそ、特別な感情が生まれるんだ。そういう意味で、個人的には本当に残念だけど、僕にできることなんてないよね」

    フェルスタッペン F1 エミリア・ロマーニャGP

    フェルスタッペン「正直、勝てる希望はあまりなかった」
    今回の勝利は今季2勝目にすぎないが、ドライバーズ選手権で首位を走るオスカー・ピアストリが3位に終わったことで、フェルスタッペンはその差をわずか22ポイントにまで縮めた。

    週末が始まった時点では、「ここで勝てる希望はあまりなかった」と27歳のチャンピオンは明かしている。

    「ここのコースを走るのは本当に好きだけど、最終的には自分の持っているマシンに縛られることになる」とフェルスタッペンは振り返った。

    「ここ数年は、僕らのマシンはこのサーキットと相性が良かった。でも、今週末のイモラに来る前は、正直なところここで勝てるとはあまり思っていなかった」

    「でも昨日あたりから、1周のペースでマシンがより競争力を発揮してきて、今日の決勝でもうまくいった」

    「ここを走るのは本当に楽しいけれど、それを可能にするためにはマシンの仕上がりが必要なんだ。今回もそのおかげで勝つことができたと思う」

  • レッドブルF1代表 マクラーレンの綻びに警鐘「フェルスタッペンに利あり」

    レッドブルF1代表 マクラーレンの綻びに警鐘「フェルスタッペンに利あり」

    レッドブルF1代表のクリスチャン・ホーナーは、2025年F1シーズンが進行する中で、マクラーレンの両ドライバーが「自己利益」を優先するようになれば、自チームに有利に働く可能性があると示唆した。

    エミリア・ロマーニャGPでは、レッドブルが久々に勢いを取り戻し、マックス・フェルスタッペンが今季2勝目を圧倒的な内容で飾った。

    これまで好調だったマクラーレンのMCL39が、レッドブルRB21の後塵を拝する形となり、フェルスタッペンが悠々とトップチェッカーを受ける展開となった。

    このレースでは、マクラーレンが今後チームオーダーをどう扱うかという議論が再燃。3番手を走行していたランド・ノリスが、チームメイトのオスカー・ピアストリに道を譲ってもらえるかを無線で問いかける場面もあった。

    ノリスは新品タイヤを履いており、セーフティカー明けのタイミングでフェルスタッペンに迫れる可能性を感じていた。しかし最終的には、チームの介入なしで自力でピアストリをオーバーテイクし、ノリスが2位、ピアストリが3位でフィニッシュした。

    ホーナーはレース後、フェルスタッペンがタイヤのデグラデーションの低さや、バーチャルおよびフルセーフティカーの恩恵をうまく利用して、マクラーレン勢に勝利できたと語った。

    「オスカーは序盤にかなりプッシュしていたようで、フロント右タイヤにグレイニングが出始めていた」とホーナーはモータースポーツ・ウィークを含むメディアに説明。

    「1ストップか2ストップかギリギリの判断だったが、彼らは2ストップを選び、イモラのピットレーンの長さが27秒あるため、その判断が彼を大きく後方に下げてしまった。トラフィックに苦しむことになり、マックスはその間も走行を続け、タイヤのデグも非常に低かった」

    「ランドがクリーンエアで追ってきたが、それでも9.5秒のギャップを十分にコントロールできていた」

    「VSCが出て、ピット作業は順調に行われた。オスカーも再度ピットインしたが、その時点で彼はすでにハードタイヤ2セットを使い切っていた」

    「最後のセーフティカーでは、マックスもランドもピットインしたが、その結果ランドはオスカーの後ろになってしまった。今や2人ともタイトルを争っているドライバーだからね」

    フェルスタッペン F1 マクラーレンマックス・フェルスタッペン、イモラでマクラーレンの2台を撃破

    「パパイヤ・ルール」はレッドブルに利するか?
    ホーナーはノリスとピアストリのクリーンなレースぶりを称賛しつつも、今後もこのような状況が続くかについては疑問を呈した。

    「いずれの段階であれ、自己利益がチームの利益を上回る瞬間が来る。それが対立なんだ」とホーナーは指摘。

    「今回、接触せずに済んだのは立派だったし、チームが自由にレースをさせたのも称賛に値する。ただ、かなり接近していたのも事実だ」

    マクラーレンのドライバー同士のレース方針に関しては、昨年のイタリアGP(モンツァ)でも話題になっており、その際にはチームが「パパイヤ・ルール」と呼ばれる指針を設けたことが報じられた。これは「接触のリスクなしに競い合う」というルールだ。

    当時はノリスだけがタイトル争いの現実的な位置におり、「なぜピアストリに譲らせなかったのか」という疑問が投げかけられていた。

    そして今、両者がタイトル争いの中にいる現在、もし両者が互いにポイントを奪い合う展開になれば、フェルスタッペンとレッドブルにとっては“漁夫の利”となる可能性もある。

  • フェルスタッペン復活の狼煙 レッドブルF1に待望のブレークスルー

    フェルスタッペン復活の狼煙 レッドブルF1に待望のブレークスルー

    レッドブルにとっての「ブレークスルー」が、マックス・フェルスタッペンの5年連続ワールドチャンピオン獲得の希望を救う、まさに絶妙のタイミングで訪れた可能性がある。

    フェルスタッペンとレッドブルは、マイアミでマクラーレンに見せつけられた「憂鬱な」までの圧倒的な強さに打ちのめされる形でイモラへと向かった。チームアドバイザーのヘルムート・マルコと、フェルスタッペンの父ヨスは、イモラに投入するアップグレードこそがタイトル争いを立て直す「最後のチャンス」になるかもしれないと語っていた。

    その中でポール・トゥ・ウィンを達成したフェルスタッペンの走りに、マルコは喜びを露わにした。

    「今回はいくつか新しいパーツを持ち込んだ」とマルコは語り、フェルスタッペンの優勝によって選手権でのポイント差が22点に縮まったことにも触れた。

    「マクラーレンよりも明らかに速かったと思う。今回は我々のほうが上だった。これは1年ぶりに、アップグレードがマシンに良い影響を与えた初めてのケースだ。満足しているし、モナコにも自信を持って臨める」

    重要なのは、イモラのサーキットが2025年型マシンの特性に合っていたというだけでなく、レッドブルがタイヤのデグラデーション(摩耗)というマクラーレン最大の強みを削り取ってみせたことだ。

    「少なくともタイヤの摩耗に関してはマクラーレンと同等だった」とマルコは続けた。

    「今回はマシンのバランスが久々に良くて、マックスが思い通りの走りをすることができた。こんな結果が見られて本当に良かった」

    技術的課題の克服が生んだ自信と反攻の兆し
    それ以前、レッドブルの関係者たちは、風洞で得られたデータと実際のサーキットでの挙動との間に明確な不一致があることを嘆いていた。

    「その因果関係について、ようやく理解が進んできたところだ」と語ったのは、チーム代表のクリスチャン・ホーナー。

    「今回は多くの新パーツを投入したが、それが大きな要因になったことは間違いない」

    エイドリアン・ニューウェイの離脱以降、批判を浴びてきたテクニカルディレクターのピエール・ワシェも、日曜の決勝後に珍しくメディアの前に姿を見せた。

    注目の発言は、今回のイモラでの成果をレッドブルにとっての「ブレークスルー」だと認めた点だ。

    「その通りだと思う」とフランス人のワシェは語った。

    「アップグレードの効果は明確に出た。タイヤのマネジメント面でもそうだった。マイアミで第一歩を踏み出して、今回は第二歩だ。セットアップの進歩も大きかったし、新しいパッケージのおかげで、今後さらなる向上の余地が広がった」

    レッドブル・レーシング F1 エミリア・ロマーニャGP

    イモラには多くのトップチームが大規模なアップグレードを持ち込んでいたが、マクラーレン代表のアンドレア・ステラは、最速の座を再び確実なものとするためにはさらなる進化が必要だと認める。

    「今回のレッドブルのアップデートを見ても、我々は警戒しなければならない」とステラ。

    「レッドブルはこのレースに新パーツを持ち込んだし、次戦にも持ち込んでくるだろう。我々も悠長に構えているわけにはいかない。とはいえ、重要な新要素を加えるにはあと数戦は必要になる」

    ワシェも同意する。

    「マクラーレンのクルマは非常に良い。それに加えて今後もアップデートを続けてくる。我々も全力で開発を続ける必要がある」

    そしてフェルスタッペン自身も、2026年にレッドブルを離れる可能性を示唆していた時期があったが、久しぶりに「クルマに満足している」と感じられたことに安堵していた。

    それでも、Viaplayとのインタビューでは冷静さを保つよう自らを戒めた。

    「今は落ち着いていることが大事だ。あまり騒ぎ立てないほうがいい」と警戒を口にする。

    最大の懸念は、やはりマクラーレンの「タイヤ管理能力の高さ」だった。

    「もちろん僕のタイヤも摩耗していた」と27歳のフェルスタッペンは語った。

    「でも、周りのほとんどのマシンよりはマシだった」

  • レッドブルF1代表 フェルスタッペンの決断力絶賛「1コーナーで勝負を決めた」

    レッドブルF1代表 フェルスタッペンの決断力絶賛「1コーナーで勝負を決めた」

    レッドブル・レーシング代表のクリスチャン・ホーナーは、F1エミリア・ロマーニャGPでのマックス・フェルスタッペンの優勝について、その勝因がスタート直後のターン1でのオーバーテイクにあったと語り、ドライバーとしての判断力と闘争本能を改めて称賛した。

    「第1コーナーは“決めるか、それともすべてを失うか”というほどの決断だった」とホーナーは語る。

    「マックスはかなり後ろから飛び込んでいった。ジョージ(ラッセル)がインにいて、オスカー(ピアストリ)はポールポジションから外側にいたけど、彼はそこに飛び込んでいった。オスカーはフェアにスペースを与えたが、あれは本当に大胆だった」

    「彼は隙を見つけると躊躇なく飛び込む。そういう状況判断において、マックスは本当に卓越している。今日もその本能的なレース感覚をいかんなく発揮した」

    当のフェルスタッペンも、あの瞬間について次のように振り返っている。

    「スタート自体は特別良かったわけじゃないけど、アウト側、つまり通常のラインにいたから『とにかく外から突っ込んでみよう』と思った。うまくいったね」

    レッドブル F1 マックス・フェルスタッペン エミリア・ロマーニャGP

    ホーナーはまた、フェルスタッペンが今季のドライバーズ選手権争いにおいて依然として有力な立場にあることを強調し、チームとしての目標を明確に示した。

    「この選手権はマラソンだ。まだ7戦目だが、そのうち2戦を制している。我々は勢いをつかみつつある」

    「来週はまた別のチャレンジが待っているし、その次の週末にはレギュレーションも変わる。我々のフォーカスは完全にドライバーズ選手権にある。そして、我々には明確なナンバーワンがいる。それがマックスだ」

    タイトル争いが混戦模様となる中で、ホーナーはフェルスタッペンの勝負勘と集中力を最大の武器と捉え、信頼を隠さなかった。

    「オスカーは選手権リーダーとして守りに入っていたが、マックスはその隙を逃さず攻めた。こういう瞬間で彼が見せる決断力が、週ごとに我々を勝利に導いている」

  • マックス・フェルスタッペン F1エミリア・ロマーニャGP「スタートで全てを決めた」

    マックス・フェルスタッペン F1エミリア・ロマーニャGP「スタートで全てを決めた」

    マックス・フェルスタッペンは、F1エミリア・ロマーニャGPでの堂々たる勝利に誇りと満足感を表明した。この勝利は、スタート直後のオスカー・ピアストリに対する大胆なオーバーテイクによって築かれた。

    予選ではピアストリにポールポジションを奪われたものの、レッドブルのフェルスタッペンは決勝スタートの第1コーナーでマクラーレンのライバルを外から鮮やかにオーバーテイク。タンブレロ・シケインを抜けた時点でトップに立ち、そこからは一度も先頭を譲らなかった。

    その後はバーチャルセーフティカー(VSC)とセーフティカー(SC)の導入にも冷静に対応し、ランド・ノリスとピアストリを抑えて今季2勝目を挙げた。この勝利はレッドブルF1にとって通算400戦目の節目でもあった。

    フェルスタッペンはレース後、次のように語った。

    「スタート自体は特別良かったわけじゃないけど、アウト側、つまり通常のラインにいたから『とにかく外から突っ込んでみよう』と思った。うまくいったね」

    「それで一気に自分たちのペースを発揮できるようになった。トップに立てば、あとはクルマの仕上がりも良かったし、タイヤマネジメントもできた。今日はとてもいいペースだったし、金曜日から大きく改善できたことを本当にうれしく思っている」

    「VSCのタイミングでのピットインもすごくうまくいったし、ハードタイヤでもいいペースを保てた。SCで隊列が再び縮まったけど、リスタートも問題なく対応できて、そのまま勝ち切ることができた」

    「チーム全員のことをとても誇りに思っている。今週は本当に重要な一週間だったし、クルマのパフォーマンスも良かった。レース全体の運び方やピットインのタイミング、ピット作業など、すべてがうまくいったと思う」

    マックス・フェルスタッペン レッドブル F1 エミリア・ロマーニャGPフェルスタッペンとレッドブルは、日本での優勝に続き、イモラで今季2勝目を挙げた。

    今回の勝利により、ピアストリはドライバーズ選手権で146ポイントで首位を維持。2位はランド・ノリス(133ポイント)、3位にフェルスタッペン(124ポイント)が続いている。F1は次戦モナコへと進むが、フェルスタッペンはこう締めくくった。

    「もちろん来週のモナコは全くタイプの違うサーキットで、チャレンジの多いレースになる。でも今はまず今日の勝利をしっかり楽しみたいし、味わいたいと思う」

    なお、チームメイトの角田裕毅は、予選での大クラッシュとピットレーンスタートという逆境から見事に巻き返し、10位でフィニッシュして貴重な1ポイントを獲得した。

  • F1エミリア・ロマーニャGP:マックス・フェルスタッペンがDRIVER OF THE DAY

    F1エミリア・ロマーニャGP:マックス・フェルスタッペンがDRIVER OF THE DAY

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)が2025年F1 エミリア・ロマーニャGPのDRIVER OF THE DAYに選出された。

    現F1ワールドチャンピオンによる見事なドライブが、イモラで優勝候補だったマクラーレン勢を打ち破った。1周目の驚異的なオーバーテイクで首位に立ち、さらにセーフティカーのタイミングにも恵まれたマックス・フェルスタッペンは、レッドブルの圧倒的な速さを武器にライバルたちを寄せつけなかった。

    マックス・フェルスタッペンは、レッドブル・レーシングのF1通算400戦目を勝利で飾り、今季2勝目、通算65勝目を挙げた。ファン投票の結果は以下のとおり。

    2025年F1 エミリア・ロマーニャGP DRIVER OF THE DAY
    マックス・フェルスタッペン:19%
    アレックス・アルボン:14.9%
    シャルル・ルクレール:11%
    ルイス・ハミルトン:9.5%
    オスカー・ピアストリ:9.3%

  • フェルスタッペン F1エミリア・ロマーニャGP「スタートとロングランに懸ける」

    フェルスタッペン F1エミリア・ロマーニャGP「スタートとロングランに懸ける」

    F1エミリア・ロマーニャGP予選で、レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンは最終アタックで全力を尽くすも、わずか0.034秒届かず2番手に終わった。ミディアムタイヤで勝負に出たジョージ・ラッセルや、ポールポジションを獲得したオスカー・ピアストリが注目を集めるなか、フェルスタッペンは予選の難しさをタイヤのコンディションに集約して語った。

    「今日は全体的に良かった。ソフトタイヤ(C6)を生かすのが本当に難しくて、特に1周の中でどうタイヤを保つかが課題だった」とフェルスタッペンは振り返る。

    「セクター1はすごく良かった。でもそこから先は、タイヤがどんどん垂れていった。もっと速く走ろうとすればするほどタイヤが過熱してしまい、逆にバランスが崩れてアンダーステアになった」

    Q3の2回目のランではセクター1で最速を記録したが、その後のグリップ低下が響いてタイムを伸ばせず、「ラップをまとめるのに必死だった」と語った。

    フェルスタッペンはまた、ラッセルが使用したミディアムタイヤにも言及した。

    「正直、自分もFP3ではミディアムのほうが感触が良かった。でも予選でそれを選ぶ余裕はなかった。今週のC6はこのサーキットに合っていないと感じていたし、グリップがあるうちにタイムを出すしかなかった」

    マシンの仕上がり自体には手応えを感じているようで、「昨日の段階では厳しかったが、今日はクルマの状態がかなり良くなった。バランスも改善されて走らせやすくなった」と語った。

    マックス・フェルスタッペン F1 エミリア・ロマーニャGP

    ただし、週末を通じた課題は依然としてタイヤへの依存にあるとし、「今回のようにソフトが軟らかすぎると、僕たちのマシンはタイヤのオーバーヒートに悩まされやすい。そこは引き続き取り組むべき課題だ」と警戒感を示した。

    決勝に向けては、「まずはいいスタートを切ること。それから新しいセッティングがレースペースにどう影響するかを見てみたい。昨日のロングランはあまり良くなかったけど、今日はクルマのフィーリングが変わっているので期待したい」と前を向く。

    C6タイヤの採用については、「こういった高速コーナーの多いレイアウトでは、さすがに限界を超えている。次の週末(モナコ)ではまた違った傾向が見えるかもしれない」とも語った。

    また、予選中に起きた角田裕毅の激しいクラッシュについては、「最初に無線で無事だと聞いたけど、リプレイを見て『本当に大丈夫?』と思った。衝撃は相当だったけど、何より無事でよかった」と気遣いを見せた。

    厳しいタイヤマネジメントに追われたフェルスタッペンだったが、確実に2番手を確保。レースでの巻き返しに向けて、土曜の仕事は着実に果たしたと言える。

  • フェルスタッペン F1エミリア・ロマーニャGP「C6を生かすのが難しかった」

    フェルスタッペン F1エミリア・ロマーニャGP「C6を生かすのが難しかった」

    マックス・フェルスタッペンは、エミリア・ロマーニャGPの予選において、ソフトタイヤを「生かし続ける」のが難しかったと認めている。レッドブルのフェルスタッペンは、ポールポジションにわずかに届かず、マクラーレンのオスカー・ピアストリに0.03秒差で敗れた。

    この日のイモラ・サーキットは波乱の連続で、赤旗も出るなど混乱の多いセッションとなった。ドライバーたちは、ピレリが投入した新コンパウンド「C6」タイヤから最大限の性能を引き出そうと苦戦していた。

    実際、最終プラクティスでは多くのドライバーがミディアム(C5)タイヤの方が速く、予選でもメルセデスのジョージ・ラッセルがC5で3番手に食い込み、アストンマーティンのフェルナンド・アロンソとランス・ストロールも同じくC5を使ってそれぞれ5番手、8番手に入った。

    Q3終盤、フェルスタッペンはピアストリに0.03秒差で敗れる結果に終わった。

    セッションを振り返ってどうだったか尋ねられたフェルスタッペンは、次のように語った。

    「全体的にはすごく順調だったと思うけど、この最もソフトなコンパウンドは、1周の中で“生かし続ける”のが本当に難しいんだ。セクター1は良かったけど、そこからタイヤのパフォーマンスが落ちていった。ほんのわずかな差だけどね」

    「おもしろいのは、ジョージがミディアムでタイムを出していたこと。つまり、このトラックに対してはソフトすぎたのかもしれない。少なくとも僕たちにとっては、そこから最大限を引き出すのが難しかった。僕自身、ミディアムの方が感触は良かったよ」

    「でも、レースは明日だし、ポイントを獲るのは明日だからね。だからそこに集中する必要がある。とはいえ、今日の内容自体はとても良かったと思ってる」

    マックス・フェルスタッペン エミリア・ロマーニャGP F1ピアストリにわずか0.03秒届かず、Q3を終えたフェルスタッペン

    「マクラーレンとの勝負になるか」という問いに対しては、次のように答えた。

    「どうなるか見てみよう。前回のマイアミでは、実質的にバトルにはなってなかった。でも、今回はもう少しペースを上げて、マシンを安定させて、タイヤをうまくマネージできることを願ってる」

    フェルスタッペンは、ドライバーズランキングでピアストリに32ポイント差をつけられており、チームとしてもマクラーレンに対して141ポイント差で追う立場にある。

    なお、チームメイトの角田裕毅は、予選Q1で大クラッシュを喫して赤旗の原因となり、マシンに深刻なダメージを負ったため、日曜の決勝は最後尾からのスタートとなる。