カテゴリー: マックス・フェルスタッペン

  • 角田裕毅のサポートに疑問符 フェルスタッペン「F1マシンの改善が先決」

    角田裕毅のサポートに疑問符 フェルスタッペン「F1マシンの改善が先決」

    マックス・フェルスタッペンは、チームメイトの角田裕毅にさらなる貢献を求める前に、レッドブルF1がより競争力のあるマシンを開発することの方が重要だと考えている。

    2025年シーズンの3分の1が経過した時点で、フェルスタッペンはドライバーズランキングで首位のオスカー・ピアストリに1勝差以内と迫っているが、コンストラクターズ選手権ではレッドブルはマクラーレンに172ポイントという大差をつけられている。

    レッドブルのセカンドシートは“呪われた座席”として悪名高く、今季もリアム・ローソンがわずか2戦で降格されたことで、その評判を覆すには至っていない。

    角田裕毅は昇格後に前任者よりは好印象を残しているものの、直近6戦で獲得したポイントは7にとどまっている。

    一方、オスカー・ピアストリとランド・ノリスの2人を揃えて毎戦上位争いを繰り広げるマクラーレンとのコントラストは明白だ。

    それでもフェルスタッペンは、「もしレッドブルが再び圧倒的なマシンを手に入れれば、角田裕毅の貢献が意味を持たなくなる可能性がある」と指摘する。

    角田裕毅 F1

    「チームとしてはもちろん、2台ともできる限り上位でフィニッシュさせたいと思っている」とフェルスタッペンはモナコGPの週末、モータースポーツ・ウィークを含むメディアに語った。

    「でも、例えば2023年を見てみれば分かるように、クルマが速ければ他チームの戦略なんて関係ない。結局は上回れるんだ」

    「だからこそ、自分たちが再びその位置に戻れるようにしないといけない。今はうまくいく時もある。イモラではよかった」

    「マシンが機能していて、自分のやっていることに自信があれば、周りのチームやマシンがどんな戦略を採っていようと関係ない。自分たちの最も強力な戦略に従えばいい」

    「もちろん理想は毎戦で1-2フィニッシュすることだ。でも今はそれが難しい」

    「マクラーレンは本当に素晴らしい仕事をしている。だから自分自身のためにも、裕毅のためにも、改善に向けて努力を続けていくだけだ。そして今後の数戦でどれだけやれるか、見ていくことになる」

  • フェルスタッペン F1スペインGPでの巻き返しに意欲「イモラのような展開を」

    フェルスタッペン F1スペインGPでの巻き返しに意欲「イモラのような展開を」

    マックス・フェルスタッペンは、F1スペインGPが「イモラのような展開になることを願っている」と語った。フェルスタッペンはイモラで圧巻の勝利を収めた一方で、前戦モナコでは厳しい週末となった。

    レッドブル・レーシングは、フェルスタッペンが2回目の義務ピットストップを消化していない状態でレースをリードし続けるという戦略に賭け、モナコGP終盤まで粘った。

    チームは赤旗やセーフティカーの発動による有利な展開を期待していたが、それは起こらず、最終盤にピットインしたことで表彰台を逃し4位に後退した。

    この結果、フェルスタッペンはイモラでの勝利によって築いたドライバーズランキングのリードを縮められ、マクラーレン勢のオスカー・ピアストリとランド・ノリスに再び迫られる形となった。イモラでは、1周目にピアストリをオーバーテイクして首位に立つという鮮やかな展開で勝利を収めていた。

    過去3回のスペインGPをすべて制しているフェルスタッペンは、今回もその流れを維持し、4連勝を狙っている。

    「モナコはもう過去のことだから、あまり多くを語る必要はないと思う」とフェルスタッペンはバルセロナで語った。「でもここでは、もう少し競争力を発揮できることを願っている。個人的には、イモラのときのような展開になればと思う。でも実際のところは、まだ分からない」

    「ライバルチームがどこで強いかは分かっているし、僕らとしてはマシンのバランスをうまく取って、タイヤに厳しすぎず、しっかりとした走りができる“良いウインドウ”に入れることができれば、もっと限界まで攻められると思う。今週末はそこを目指すつもりだ」

    マックス・フェルスタッペン F1 スペイングランプリフェルスタッペンは2016年、トロ・ロッソ(現レーシングブルズ)から昇格し、レッドブルF1初戦のスペインGPで初優勝を飾った

    直近の戦績を見ても、フェルスタッペンは日曜に表彰台に上がる可能性が高い。彼はバルセロナで過去4勝を挙げており、2018年以降は毎年トップ3入りを果たしている。2016年にトロ・ロッソ(現レーシングブルズ)から昇格してレッドブルでデビューした際にも、スペインGPでいきなり初優勝を飾った。2017年のリタイアを除き、すべての年で表彰台に立っている。

    「なぜこのサーキットで強いのか、説明するのは難しい」と彼は語る。「でもこのトラックが好きなのは確かだね。リタイアが少ないというのもあるかもしれない。他のサーキットだと、そうはいかないこともあるから」

    「ここを走るのは楽しいし、この場所に来るのも好きだ。過去のマシンもここではかなり競争力があったから、そういった要素がこの好成績につながっているのかもしれない」

  • ラッセルとの契約停滞の背景に?メルセデスF1に“フェルスタッペン待ち”説

    ラッセルとの契約停滞の背景に?メルセデスF1に“フェルスタッペン待ち”説

    2025年シーズン、メルセデスF1で安定した結果を出し続けているジョージ・ラッセル。ランキングではマックス・フェルスタッペンとマクラーレン勢に次ぐ4位につけ、チーム内で最も高いパフォーマンスを発揮しているにもかかわらず、いまだ契約延長には至っていない。

    こうした交渉停滞を巡り、関係者の間では“フェルスタッペン待ち”ではないかという憶測が広がっている。

    チーム代表のトト・ヴォルフは、モナコGPの週末にその見方を否定。「そんなに長くはならない」と断言した。

    「ジョージと私は、これがどう進むかについて完全に理解し合っているし、100%同じ方向を向いている。この件を引き延ばすなんてことは絶対にしない。我々のやり方ではないからね」

    だが一方で、ヴォルフが過去にも似た対応をとったことを思い出す者も少なくない。昨年、ルイス・ハミルトンの後任としてキミ・アントネッリと契約したのは9月のモンツァ。今回も“保留”の理由が別のトップドライバーの動向にあるのではと見る声があるのだ。

    オランダのレーシングパーソナリティ、トム・コロネルは、ラッセルの新契約は近くまとまると予想する。ただしそのタイミングは、フェルスタッペンが契約に含まれる特定の解除条項を行使できる時期と一致すると指摘。

    「関係者は皆、状況を見守っている」とコロネルはViaplayで語る。

    「マックスはすでにトト・ヴォルフと話をしている。我々もそれは知っている。選択肢を広げておいて、最終的にマックスが選ぶ時が来る。その時期はモナコGPの後になるだろう」

    今のところすべては推測の域を出ない。しかし、ラッセルの契約が進まないこと、そしてヴォルフの慎重な姿勢が、フェルスタッペンの将来と無関係とは言い切れない。

  • レッドブルF1代表 フェルスタッペンのモナコGPでの戦略は「賭けに出た」

    レッドブルF1代表 フェルスタッペンのモナコGPでの戦略は「賭けに出た」

    レッドブルF1代表のクリスチャン・ホーナーは、モナコGPでマックス・フェルスタッペンに採用した「オフセット戦略」が“賭け”であったことを認めた。チームは、義務付けられた2回目のピットストップをレース終盤まで引き延ばすことで、ニュールールが生む「リスク」を最大限に活かす判断を下していた。

    予選では本来5番手だったフェルスタッペンだが、ルイス・ハミルトンの3グリッド降格により4番グリッドからスタート。ハードタイヤで長い第1スティントを走った後、ミディアムタイヤへ交換してレースを続けた。

    新たな規則により全ドライバーに2回のピットストップが義務付けられたが、フェルスタッペンはそれを最大限に引き延ばし、レースの大部分でトップを走行。結局、彼が2回目のピットストップを行ったのはレースの残り2周となった最終盤だった。

    結果、フェルスタッペンは4位でチェッカーを受け、勝者ランド・ノリス(マクラーレン)、2位シャルル・ルクレール(フェラーリ)、3位オスカー・ピアストリ(マクラーレン)に続いた。ホーナーは、もし終盤にアクシデントが発生していれば、レッドブルの戦略が最善の結果をもたらしていたと述べている。

    レッドブル F1 モナコGP マックス・フェルスタッペンフェルスタッペンは“オフセット戦略”でレース後半の多くをリードしながら、最終的に4位でフィニッシュ

    「今日は少し“賭け”に出た」とホーナーはレース後に語った。

    「ハードでスタートした我々の戦略は、最初から引き延ばすことが前提だった。セーフティカーや赤旗が出る可能性に賭けたんだ。モナコではそれが起こることもある」

    「マックスはレースの大部分をリードした。でも今回は、皆が実にクリーンだった。最初のピットでは、ピアストリのピットアウト直後に接近する場面もあったけど、せいぜい並ぶくらいだった。だから『もう少し引っ張ろう』という判断になった」

    「後半のスティントはミディアムで非常に長く走った。最終ラップでようやくピットインしたけど、その時点でもセーフティカーやVSC、赤旗に期待していた」

    一方、チームメイトの角田裕毅についてもホーナーは言及。12番グリッドからスタートした角田裕毅は17位でレースを終えた。

    「角田裕毅については逆の戦略を取った。1周目にピットインして大きなアドバンテージを得られるかと思ったが、その後、全車が戦略の駆け引きで極端にペースを落とし始めた」

    「結果的に、角田裕毅はほぼ全レースを同じタイヤで走ることになった。終盤になってようやくクリアな空間が得られ、そこで一番速いラップを記録していたけど、それまではずっと渋滞の中で身動きが取れなかった。本当に厳しい一日だった」

    角田裕毅 レッドブル F1フェルスタッペンのチームメイトである角田裕毅にとっては、モナコで厳しいレースとなった

    今回の2ストップ義務ルールについて、ホーナーは「去年より戦略的には面白くなった」と評価。

    「もっと不確定要素が増えた。ウィリアムズやレーシングブルズの動きを見ながら、様々なシナリオを考えていく中で、事態はどんどん展開していった」

    「特に、近い位置に2台のマシンを揃えて動けたチームには、今日は有利に働いた」

    「通常なら1ストップして後は信頼性を祈るだけの展開になるけど、今回はもう少し“やること”があった」

    今後は三連戦の最終戦、スペインGPへと舞台が移る。ホーナーは、レッドブルがイモラでの成功(フェルスタッペンの今季2勝目)を再現できることに期待を寄せている。

    「モナコでは、我々のマシンの弱点が露呈するのはわかっていた。だからバルセロナでは、イモラに近いパフォーマンスを再現できることを期待している」

    「今日はチャンピオンシップリーダー(ノリス)に対して3ポイントしか失わなかった。まだ1レース勝てば逆転できる位置にいる。レースはあと16戦もある。スプリントも含めて、まだまだチャンスはたくさんある」

  • マックス・フェルスタッペン「F1タイトルより1戦1戦に集中」

    マックス・フェルスタッペン「F1タイトルより1戦1戦に集中」

    4度のF1ワールドチャンピオンであり、5度目の戴冠も視野に入るマックス・フェルスタッペン。しかし、本人は「タイトル争いの計算」を始めるつもりはないようだ。

    モナコGPで苦戦を強いられた週末を終えた後、レッドブルF1のエースは語った。「1戦1戦集中して走るだけ」。ポイント差やチャンピオンシップの行方に意識を向ける様子はなかった。

    モンテカルロでの4位という結果に終わったフェルスタッペンだが、決して落胆はしていない。ランキング首位のオスカー・ピアストリがリードを25ポイントに広げるなか、3位につけるフェルスタッペンは、依然として冷静で揺るがない姿勢を見せている。

    モナコでの苦戦
    「正直言って、チャンピオンシップのことはあまり考えていない。ただ1戦1戦集中したいだけ」とフェルスタッペンは語り、まるでレース中の無線のようにタイトル争いの話題を払いのけた。

    レッドブルは低速コーナーに苦戦し、フェルスタッペンも週末を通して守勢に立たされた。

    予選ではマクラーレン勢とフェラーリ勢の後塵を拝し、決勝では戦略で逆転を狙った。第77周まで引っ張るギャンブルに打って出たが、終盤に波乱は訪れず、長いスティントも奏功せずに4位で終えた。

    「もちろん、サーキットによって競争力がある場合もあれば、苦戦するところもある。今回は明らかに苦しんだ」とフェルスタッペンは説明した。

    「でも正直、今の世代のマシンになってからは、毎年モナコでは苦戦してきた。2023年だけはペースが圧倒的だったから勝てたけど、それ以外の年はずっと難しかった」

    マックス・フェルスタッペン F1 レッドブル・レーシング

    目線はトロフィーより“次の1周”
    表彰台を逃すことはフェルスタッペンにとって満足できる結果ではないが、レッドブルが持てる力を尽くしたことは認めている。

    「この週末のペースを考えれば、良い仕事ができたと思う」とコメント。

    「でももちろん、チームとしてはP4に満足するわけにはいかない。ただ、マシンの限界が分かっている以上、それも受け入れないといけない」

    次戦はスペインGP。高速コーナーが中心のカタロニア・サーキットは、レッドブルF1にとってはより適した舞台となるはずだ。

    フェルスタッペンは、過去を引きずることも、先を見すぎることもせず、いまこの瞬間のレースに集中している。

    「日曜ごとに走るだけ」――それが今の彼のモチベーションだ。

  • レッドブルF1の“賭け”戦略 モナコでフェルスタッペンに託した逆転の一手

    レッドブルF1の“賭け”戦略 モナコでフェルスタッペンに託した逆転の一手

    レッドブル・レーシングがマックス・フェルスタッペンに採用したオフセット戦略は、終盤まで首位を維持させ、最終的には残り2周で義務付けられた2回目のピットストップを行うというものだった。低速コーナーとバンピーな路面が特徴のモナコ市街地サーキットでは、通常の高速コースのような競争力を発揮できないレッドブルにとって、勝利を狙う唯一の希望だった。

    この戦略は、予選4番手からスタートし、ハードタイヤでロングスティントをこなした後、ミディアムで50周という非常に長い2スティント目を走る内容だった。

    今大会特有のレギュレーションにより、レース中には最低でも2種類のコンパウンド、合計3セットのタイヤを使用することが義務付けられていた。C6のソフトタイヤは数周しか保たないため、戦略の主軸はC4ハードとC5ミディアムで組み立てる必要があった。

    マックス・フェルスタッペン モナコGP F1 レッドブル・レーシングフェルスタッペンはモナコでオルタネート戦略を採用

    マクラーレンとフェラーリは、それぞれのマシンにこのレース用コンパウンドの3セットを確保していたが、レッドブルはフェルスタッペン用に2セットしか用意していなかった。

    これは、レッドブルが予選に向けてソフトタイヤの使用セット数を最大化しようとした結果であり、プラクティスでも追加でミディアムを1セット使っていたためだ。レース開始時点で各ドライバーが利用可能だったハードとミディアムのセット数は以下のとおり:

    ■ ノリス:新品ハード2セット/新品ミディアム1セット
    ■ ルクレール:新品ハード1セット/新品ミディアム1セット/使用済ミディアム1セット
    ■ ピアストリ:新品ハード2セット/新品ミディアム1セット
    ■ フェルスタッペン:新品ハード1セット/新品ミディアム1セット
    ■ ハミルトン:新品ハード1セット/使用済ハード1セット/使用済ミディアム1セット

    理論的には、これはレッドブルにとって不利な状況だった。というのも、ハードとミディアムを2スティントにわたって長く使用しなければならず、3セット使用の義務を果たすためには、不向きなソフトタイヤをどうしても投入せざるを得なかったからだ。

    一方で、フェラーリとマクラーレンはソフトを使用する必要がなく、スティント長を柔軟に調整する戦略の自由度が高かった。

    マックス・フェルスタッペン F1レース終盤に首位を走ったが、最終的には4位でフィニッシュしたフェルスタッペン

    とはいえ、この理論上の不利は実際には大きな問題とならなかった。というのも、マクラーレンやフェラーリに対して競争力を欠いていた今回のレッドブルにとっては、そもそも長いスティントが最適だったからだ。後方からのアンダーカットの脅威も存在せず(これは予選でのペナルティによりルイス・ハミルトンが3グリッド降格し、スタートでフェルスタッペンの後ろに回ったため)、レッドブルとしては、他車がピットストップを済ませた後にセーフティカーや赤旗が出るのを期待して、できるだけ長く走行を続ける戦略を選んだ。

    この戦略がうまくはまれば、番狂わせの勝利も不可能ではなかった。しかし、現実にはそうはならず、フェルスタッペンは最終的なピットストップ後、4番手でコースに復帰し、そのままフィニッシュした。

    予選でフェルスタッペンの走行を妨害したことでハミルトンがグリッド降格処分を受けていなければ、フェルスタッペンは5番手スタートとなっていた可能性が高く、その場合のフィニッシュも5位だっただろう。

    しかし、0.286秒も速いタイムで予選を終えたハミルトンのフェラーリは、決勝ではフェルナンド・アロンソのアストンマーティンに引っかかり、その後も“人工的にスローな”渋滞の中で周回遅れに苦しむ展開となった。その結果、フェルスタッペンにとっての脅威とはならなかった。

    レッドブル・レーシングレッドブルにとっては苦戦のモナコだったが、次戦スペインGPは得意とするサーキットだ

    チャンピオンシップ争いの観点では、今回の結果はレッドブルにとって「善戦」だったとも言える。フェルスタッペンがポイントリーダーであるオスカー・ピアストリに対して失ったのはわずか3ポイントにとどまった。

    近年の改良にもかかわらず、レッドブルRB21は依然として低速でバンピーなコースには根本的に適していない。しかし、次戦はバルセロナ。レッドブルにとってははるかに相性の良いサーキットとなるはずだ。

    予選でポールポジションから0.7秒遅れたフェルスタッペンはこう語っていた。

    「今年の予選では、実は去年よりも遅かった。ここで改善したかった部分は、まったく改善されていない。新世代マシンになってから、毎年ここではずっと苦しんでいる」

    「2023年はマシン全体に大きなアドバンテージがあったから勝てたけど、それ以外の年はいつも苦戦ばかり。毎年挑戦してるけど、理由はわからないが、ここではなぜかうまくいかない」

    決勝でも状況は変わらなかった。

    「トップ3のマシンとはペースが違った。ついていこうとすると、すぐにタイヤがオーバーヒートしてしまった。ここはただ僕ら向きのコースじゃないんだ」

  • フェルスタッペン F1の2回ストップ義務制を批判「モナコGPがマリオカート化」

    フェルスタッペン F1の2回ストップ義務制を批判「モナコGPがマリオカート化」

    マックス・フェルスタッペンは、2025年F1モナコGP決勝で自身が採った戦略について「驚きの展開を狙うしかなかった」と振り返りつつ、新たに導入された2回の義務ピットストップルールについては「まるでマリオカートのようだった」と皮肉を込めて批判した。

    フェルスタッペンは予選で5番手に終わったが、ルイス・ハミルトンのグリッド降格によって決勝は4番手からスタート。序盤はランド・ノリス、シャルル・ルクレール、オスカー・ピアストリの3人を追いかける形となった。

    今年のモナコGPでは、2024年にトップ10がスタート順位のままゴールしたという退屈な展開を受けて、F1とFIAが新たな試みとして「最低3種類のタイヤコンパウンドを使用する」ことを義務付け、事実上2ストップのレースフォーマットを採用。これにより戦略の幅が広がり、レースには予想外の要素が加わった。

    その影響で、レーシングブルズやウィリアムズはピットウインドウを開けるために一部のドライバーが意図的にスロー走行を行い、チームメイトのためにスペースを作るという異例の戦略も展開された。

    一方、フェルスタッペンはレース終盤まで2回目のピットストップを行わず、赤旗中断によって“無料”でタイヤ交換ができる展開に賭けた。最終的にそのチャンスは訪れず、残り2周でピットイン。レースをリードしていたポジションから4位に後退してフィニッシュした。

    「正直、改善できる部分はあまりなかった」とフェルスタッペンは語る。「後ろには大きなギャップがあった。だから、ステイアウトして赤旗が出るのを期待するしかなかった。それが唯一、サプライズを起こせる可能性のある選択肢だった」

    「もっと早くピットに入ることもできたけど、それをやったところでどうせ4位に戻るだけだった。だからやれることを試してみた」

    さらに今回の新ルールについて問われると、フェルスタッペンは率直な見解を示した。

    「もちろん、(F1やFIAが)何かを変えようとする意図は理解している。でも、それがうまくいったとは思わない」とSky Sports F1に語った。

    「ここではどうやってもレースにならない。1ストップだろうが10ストップだろうが関係ない。僕はレース終盤リードしていたけど、タイヤは完全にダメになっていた。それでも誰にも抜かれなかった。今のF1カーなら、F2カー相手にでもこのコースでは抜けない」

    「ほとんどマリオカートみたいだったよ。いっそクルマに装備をつけて、バナナでも投げられるようにすればいい。滑りやすい路面とね」

    マックス・フェルスタッペン モナコGP F1

    また、モナコの市街地サーキットがレッドブルF1の長年の課題であるバンプや縁石の多い低速セクションでの弱さを露呈したことも認めた。予選ではランド・ノリスに約0.7秒差をつけられ、ポール争いには絡めなかった。

    「ここは僕たちのトラックじゃない。それだけのことだ」とフェルスタッペンは言い切る。

    「スペインではもっと良くなることを願っている。イモラでのような形に近づければいいけど、それは実際に走ってみないとわからないね」

    「今日の結果は、僕たちができた最大限のものだった。前の3台と戦えるだけのペースはなかった。彼らについていこうとすると、すぐにタイヤが摩耗してグレイニングが起きてしまっていた。だから、予選がすべてだ。何もトラブルが起きなければ、順位はそのまま。実際、今日はまさにそういう展開だった」

    この結果により、フェルスタッペンはドライバーズランキング3位を維持。首位のオスカー・ピアストリとの差は25ポイントとなり、チームメイトのノリスは今季2勝目を挙げてピアストリとの差を3ポイントにまで縮めた。

    レッドブルF1はコンストラクターズランキングで3位。フェラーリに1ポイント差、メルセデスには4ポイント差という接戦の中、次戦スペインGPでは再び主導権を握ることが期待されている。

  • マックス・フェルスタッペン F1モナコGP予選「低速コーナーでは今も弱い」

    マックス・フェルスタッペン F1モナコGP予選「低速コーナーでは今も弱い」

    マックス・フェルスタッペンは、2025年F1モナコGP予選で5番手にとどまった後、レッドブル・レーシングのマシンが「低速コーナーでは今も弱い」と認め、セットアップでは克服できない根本的な問題を抱えていると語った。

    予選ではトップから0.7秒以上離される苦戦を強いられたが、予選中に妨害行為を取られたルイス・ハミルトン(フェラーリ)が3グリッド降格処分を受けたことで、フェルスタッペンは決勝を4番グリッドからスタートすることになった。

    「少しは良くなったけど、僕らは低速が本当に弱い。縁石をまたいだり、路面の傾斜が変わるようなセクションでは特にそうだ」とフェルスタッペンは予選後に語った。「うちのクルマはそういう場面を昔から嫌っているし、それは今も変わっていない」

    フェルスタッペンは木曜日の時点で「ダメージ・リミテーション(被害最小化)の週末になるだろう」と予想していたが、その懸念は予選結果によって裏付けられた形となった。

    「FP2の時点で、ポールは厳しいと分かった。普通ならバランス調整である程度改善できるけど、低速でそもそもクルマが機能していないとなると、何をしても無駄だ。それがうちの問題で、2022年からずっと続いている」

    マックス・フェルスタッペン モナコGP F1 レッドブル・レーシングフェルスタッペン:モナコは「マシンに存在する弱点」を浮き彫りにした

    また、RB21のグリップ不足により予選では限界まで攻め切れなかったことも明かしている。

    「もう少しは差を詰められたかもしれないけど、グリップがなければこのコースでは何もできない。だから0.3秒差でも0.7秒差でも、結局は“速くない”ってことなんだ」

    モナコでの過去3年の成績は、優勝1回(2023年)、表彰台1回(2022年)、6位(2024年)とまちまちだが、フェルスタッペンは今回も苦戦を強いられると予感していた。

    「もちろん、もっと良い結果を狙いたかった。いろいろ解決策も試したけど、うちのクルマはモナコのような低速+縁石の組み合わせを本当に苦手としている。やっぱりここは僕たちのトラックじゃない」

    セットアップだけでは乗り越えられない低速域での構造的な弱点は、レッドブル・レーシングにとって依然として大きな課題だ。決勝では、予選結果から最大限のポイントを持ち帰る“ダメージリミテーション”が現実的な目標となる。

  • フェルスタッペン F1モナコGP「セットアップでやりすぎた」ペース喪失を悔やむ

    フェルスタッペン F1モナコGP「セットアップでやりすぎた」ペース喪失を悔やむ

    マックス・フェルスタッペンは、F1モナコGP金曜のフリー走行2回目(FP2)に向けたレッドブルのセットアップ変更について「やりすぎてしまった」と認め、RB21から「多くの速さを失った」と語った。

    初回のセッション(FP1)でトップ5に入ったフェルスタッペンだったが、FP2では10番手に後退。満足にコーナーを攻められないクルマに対する不満を訴えた。レッドブルのチームメイトである角田裕毅も11番手に続いた。

    フェラーリのシャルル・ルクレールが両セッションを支配し、マクラーレン勢も僅差で迫る中、フェルスタッペンのモナコでの巻き返しは土曜日にかかっている。ただし、モナコ特有の難しさと渋滞の問題には引き続き警戒を示している。

    セットアップの“やりすぎ”でペースを喪失
    「FP1はかなりポジティブだったと思う。ただ、FP2ではバランスの限界を探る意味でいくつか変更を加えたんだけど、正直ちょっとやりすぎてしまった」とフェルスタッペンはSky F1に語った。

    「その結果、思い通りにコーナーを攻めることができなくなって、多くのペースを失ってしまった。タイムもまったく出なくなった」

    モナコ特有の低速コーナーに合わせてバランスを最適化しようとした調整が裏目に出て、フェルスタッペンと角田裕毅の両名とも、序盤の競争力から一転して苦戦を強いられることになった。

    とはいえ、フェルスタッペンは楽観的な姿勢を崩していない。

    「最速になるとは思っていないけど、FP2よりはずっと近づけるはずだと思ってるし、実際かなり近づけるという自信もある」

    マックス・フェルスタッペン レッドブル・レーシング F1 モナコGP

    フェラーリとマクラーレンが主導権
    フェラーリとマクラーレンのペースについては、フェルスタッペンもその強さを認めている。

    「フェラーリはやっぱりすごく速そうだった。マクラーレンもすぐ後ろにいたけど、今季の全体的なペースを見ると、フェラーリはここでさらに一歩前進したように思う」

    地元モナコで圧倒的な速さを見せるルクレール、そして両セッションで上位に食い込んだマクラーレン勢。レッドブルとしては、週末前に「被害を最小限に」と語っていたフェルスタッペンの懸念どおり、低速サーキットでの戦いは困難を極めている。

    予選が結果を大きく左右するモナコにおいて、レッドブルはセットアップの再調整を急ぐ必要がある。

    トラフィック問題もフェルスタッペンを苛立たせる
    さらにフェルスタッペンは、複数回にわたるトラフィックの問題にもフラストレーションを募らせている。FP1ではザウバーのガブリエル・ボルトレトとのニアミスもあった。

    「モナコは毎年のことだけど、トラフィックは本当に厄介だ。ただ、今日はFP1とFP2で2回もかなり危険なシーンがあった。理想的とは言えないよね」

    「プラクティスとはいえ、あのまま引かずに行っていたら大クラッシュになっていてもおかしくなかったと思う。状況を素早く読んで引いたからよかったけど、危ない場面だった」

    レッドブルは土曜の重要なセッションに向けてセットアップの修正を急ぐ中、フェルスタッペンは再びトップ勢に挑むべく、失ったペースの取り戻しを目指している。

  • フェルスタッペン “勝ちたいレース”F1モナコGPに挑む「難しさは今も異常」

    フェルスタッペン “勝ちたいレース”F1モナコGPに挑む「難しさは今も異常」

    マックス・フェルスタッペンは、モナコGPについて「勝ちたいと思うレースのひとつ」だと語り、その難しさはいまなお「本当にクレイジー」だと感じているという。今週末、モナコの市街地で自身3度目の勝利を目指す。

    現F1ワールドチャンピオンのフェルスタッペンは、前戦エミリア・ロマーニャGPで勝利を挙げており、ドライバーズ選手権では首位オスカー・ピアストリに対し22ポイント差に迫っている。

    ピアストリやランド・ノリスといったマクラーレン勢とは異なり、フェルスタッペンはモナコで過去に2度の優勝(2021年と2023年)を経験しており、この伝統あるコースが今もなおF1カレンダーで最大のチャレンジであると考えている。

    「一番難しいのは予選でいかにこのトラックを攻略するかだと思う」とフェルスタッペンは語った。「日曜のレースではオーバーテイクが難しいからこそ、予選が非常に重要になる。路面のバンピーさ、コースの歴史、いろんな要素がある。だから勝ちたいと思うんだ。本当にクレイジーな挑戦だよ」

    マックス・フェルスタッペン レッドブル・レーシング F1 モナコGPフェルスタッペン、今季2勝目を挙げてモナコ入り

    今季これまでの7戦を終えて依然としてタイトル争いに踏みとどまっているフェルスタッペンだが、2025年シーズンにおいて最も好調なのはマクラーレンであり、ピアストリとノリスが計5勝を挙げている。

    月初のマイアミGPではマクラーレン勢が圧倒的な強さを見せたが、その後のイモラでフェルスタッペンはピアストリを1周目に見事なオーバーテイクで抜き去り、レース全体を通して強力なペースを披露してシーズン2勝目を掴んだ。

    しかし、タイヤのデグラデーションが少なく、速度域もイモラに比べて遅いモナコでは、今週末の勢力図がどうなるのかフェルスタッペン自身も「まったく分からない」と話す。

    「マイアミとイモラの平均を取ったら、僕たちはそれほど良くは見えないと思う」とフェルスタッペン。

    「ただ、ここはまったく違う特性のトラックだ。今シーズン、僕たちがしっかり戦えているのはハイスピードなサーキットだけだった。モナコはそうじゃない……だからちょっと慎重に構えている。どこまでやれるか、本当に分からない」

    モナコGP F1 マックス・フェルスタッペンフェルスタッペン、モナコ3勝目なるか

    レースペースでマクラーレンに劣る傾向はあるものの、フェルスタッペンは今季の予選では好調で、ポールポジションはピアストリと並ぶ3回を数えている。

    しかし、そうした予選での強さと、金曜フリー走行でのレッドブルの不振には大きなギャップがあり、フェルスタッペン自身もその理由を説明できないという。

    「分かればいいんだけどね! わざとやってるわけじゃない、誓って言うよ」と木曜のメディア対応で冗談交じりに語った。

    「イモラでは多くのことを学んだ。すごく有益な教訓だったし、自信を持って攻められるようになった。シミュレーターでの作業もたくさんこなしている。

    残念ながら、ここ1年半から2年くらい、僕たちのマシンはとても狭いウインドウでしか機能しない。そのせいで金曜日に苦しむことがある。でも、チームは分析能力に優れていて、翌日に向けて正しい判断を下す力がある。たいていの場合は、ちゃんと改善できているんだ」