カテゴリー: マックス・フェルスタッペン

  • オリバー・ベアマン フェルスタッペンに同調「F1の厳罰化は本能を奪っている」

    オリバー・ベアマン フェルスタッペンに同調「F1の厳罰化は本能を奪っている」

    オリバー・ベアマンは、F1におけるドライバーの言動やレース中の行動に対するFIAの取り締まりが厳しくなっていることについて、マックス・フェルスタッペンの批判に同調した。

    現F1ワールドチャンピオンであるフェルスタッペンは、FIAが年々増やしている行動規範やレース中の規制が「本能的な判断を妨げている」として批判。今月初めには次のように語っていた。

    「バトルの中で本気で仕掛けられないと感じる瞬間がある。本能的じゃないとさえ感じる」

    「『ここでやっていいのか? それともペナルティを受けるのか?』って考えてしまう。それはもうレースじゃない」

    ハースの新人である20歳のベアマンも、Speed Weekの取材に応じ、フェルスタッペンと同様の見解を示した。彼は2024年にケビン・マグヌッセンが受けたレース出場停止処分を、その象徴的な例として挙げている。

    「マックスの意見に賛成する。マグヌッセンの出場停止はいい例だと思う。違反行為そのものはそこまで重大じゃなかったけど、ペナルティポイントの累積という意味では重かった」

    「正直、かなり厳しかったと思う。たとえばオーバーテイクに失敗して2台ともそのまま直進した場面もあったけど、あれは誰にも被害を与えていない。危険でもなかった。そんな行動に2ポイントも与えられたのは疑問だった」

    ベアマン自身も、地元シルバーストンでのグランプリにおいて赤旗中の違反で10グリッド降格と4ポイントのペナルティを受けている。こうした事例は、今のF1が過剰に厳しい環境になっていることを示している。

    「今はほんの些細なことでポイントがどんどん加算される。ドライバーとしてはホイール・トゥ・ホイールの戦いがしたいし、それを見たいと思っているファンも多いはず。もちろん不公平な動きがあれば罰せられるべきだけど、もっと適切なバランスが必要だと思う」

    さらにベアマンは、「本能」よりも「罰を恐れる気持ち」が前に出てしまう場面もあると語る。

    「レース中にふと、ガイドラインの一文が頭をよぎって、それで相手を先に行かせてしまうことがある。それって自然じゃない」

    「その場の判断は一瞬で求められる。FIAの5ページにわたるドキュメントを思い出してる余裕なんてない」

    「FIAの考え方自体は理解しているし、接触やバトルに対して一貫性を求めるのも当然。でも、それをすべての状況に当てはめるのはやっぱり難しいと思う」

  • メルセデスF1代表 2026年のマックス・フェルスタッペン獲得の可能性を否定

    メルセデスF1代表 2026年のマックス・フェルスタッペン獲得の可能性を否定

    メルセデスF1チーム代表のトト・ヴォルフは、2026年シーズンに向けて現ラインアップを維持する意向を改めて強調し、マックス・フェルスタッペン獲得の噂を事実上否定した。

    フェルスタッペンがメルセデスに移籍する可能性は以前から報じられており、ジョージ・ラッセルが両者の間で交渉が行われていることを示唆したことで、憶測はさらに加速していた。しかし、フェルスタッペンはシルバーストンでの報道陣からの問いかけに対して来季のレッドブル残留を明言せず、状況は不透明なままだ。

    このような背景の中、ラッセルとアンドレア・キミ・アントネッリの両名が2025年限りで契約を終えることもあり、彼らの将来にも疑問符が付けられていた。

    だがヴォルフは、2026年から導入される新レギュレーションに際しても、ラッセルとアントネッリのコンビで臨むことを最優先に据えていると断言した。

    「決断するのはチームだけではない。ドライバーたちも自分たちの立場を知る必要がある」とヴォルフはORFに語った。

    「我々は常にこのルールを守ってきたし、今回もそれを貫く。今後もジョージとキミのコンビを継続する方向で動いている。それが最優先事項だ。全員に情報は共有してあるし、サプライズはない」

    トト・ヴォルフ(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)

    フェルスタッペンとの接触を否定
    今月初めには、ヴォルフとフェルスタッペンがイタリアの同じ島に滞在していたことから、両者が接触していたのではとの憶測が飛び交った。SNS上ではヴォルフがフェルスタッペンのプライベートジェットに搭乗する偽画像まで出回った。

    これについてヴォルフは、「飛行機のフォトコラージュを作ってまで話題にするとは驚きだ。これまで見たことがない」と苦笑い。

    そして、「休暇中に近くにいるからといって、F1で一緒に仕事をすることになるわけじゃない。我々は元々仲がいいし、たまたま同じエリアで休暇を過ごしていただけ」と、接触や交渉の事実を否定した。

  • フェルスタッペン 新体制のレッドブルF1でメキースと初陣「緊密に連携したい」

    フェルスタッペン 新体制のレッドブルF1でメキースと初陣「緊密に連携したい」

    マックス・フェルスタッペンは、F1第13戦ベルギーGPでレッドブルの新たなチーム代表ローレン・メキースとの初陣に臨むにあたり、「一緒に仕事をするのが楽しみ」と語った。

    メキースの就任は、7月9日付でクリスチャン・ホーナーが20年にわたるチーム代表職を退任したことを受けてのもので、レーシングブルズから異動する形でレッドブルのトップに就任。レーシングブルズではその後任にアラン・パーメインが座っている。

    フェルスタッペンは、母親がベルギー出身であることから“2つある母国レース”のひとつとされるスパ・フランコルシャンでの週末を前に、メキースとの連携に期待を寄せるとともに、名物サーキットへの愛着を口にした。

    「先週はファクトリーに戻ってチームと一緒にシミュレーター作業をしました」とフェルスタッペン。

    「ローレンと密に仕事ができるのが楽しみです」

    「スパはクラシックなサーキットで、カレンダーの中でもいつも僕のお気に入りなんです。オールドスクールなコースで、いいラップを出すにはすべてを完璧にこなす必要があります。オールージュのような高速コーナーや、他のサーキットとは異なるレイアウト、そして高低差があることで、走っていてチャレンジングですし楽しいですよ」

    ローレン・メキース レッドブル・レーシングローレン・メキースはレッドブルの新体制に順応中

    一方でチームメイトの角田裕毅にとっては、レーシングブルズ時代にともに戦ったメキースとの再タッグとなる。今年の日本GPを機に昇格した角田だが、これまでのところレッドブルではわずか7ポイントしか獲得しておらず、同期間に129ポイントを稼いだフェルスタッペンとの差が際立っている。

    角田は今週末、再導入されるスプリントフォーマットのベルギーGPで「求められるパフォーマンスを発揮し始める必要がある」と自覚を示している。

    「チームにとって新しい時代の始まりとなるレースに臨むにあたって、またローレンと一緒にやれるのは嬉しいです」と角田。

    「レーシングブルズ時代にはすごく良い形で仕事ができていましたし、ローレンのやり方はよく分かっています。今はチーム全体として前に進むことに集中していますし、自分としても求められるパフォーマンスをしっかり出していきたいと思っています」

    「スパは走っていて楽しいサーキットですし、僕たちに合っている可能性もあると思います。スプリントがあると少し難しくなりますが、このオフの間にしっかり準備してきたので、それが活かせると思います」

    「オフは、かなりしっかりトレーニングしながら、気持ちのリフレッシュも意識して過ごしました。スパに向けて精神的にも肉体的にもより良い状態で臨めるように準備してきましたし、今はとてもコンディションが良くて集中できています。この夏休み前の2連戦をすごく楽しみにしています」

    現在、レッドブルはコンストラクターズ選手権で4位に位置しており、首位マクラーレンには288ポイントの大差をつけられている。メキースには、フェラーリ、メルセデス、そして絶好調のマクラーレンに追いつくという大きな課題が待ち受けている。

  • フェルスタッペンのメルセデスF1移籍説 ピケJr.が「契約済み」発言を撤回

    フェルスタッペンのメルセデスF1移籍説 ピケJr.が「契約済み」発言を撤回

    今週末のF1ベルギーGPを前に、マックス・フェルスタッペンの将来は再び激しい注目を集めている。レッドブルはクリスチャン・ホーナーの電撃解任に揺れ、チーム内の政治的混乱とパフォーマンスへの懸念が渦巻く状況だ。

    元F1ドライバーで、三度のF1王者ネルソン・ピケの息子にしてフェルスタッペンの交際相手ケリーの兄でもあるネルソン・ピケJrは、フェルスタッペンがすでにメルセデスと契約を交わしたかのような発言で波紋を呼んだが、現在はその主張を後退させている。

    「そこはただのバカンスに行く場所さ」とピケJrはポッドキャスト『Pelas Pistas』で語り、フェルスタッペンとメルセデス代表トト・ヴォルフが先週サルデーニャ島でヨットを並べて停泊していたという報道に言及した。

    「マックスはただ、自分が勝てると思える場所にいたいだけだ。お金ももちろん関係するけど、一番重要なのは“いいクルマ”に乗れること」

    「彼にとっての選択肢はレッドブルとメルセデスの2つしかない」とピケJrは続けた。「マクラーレンではどっちのドライバーも勝ってるから、まあ……」

    ホーナーの解任については、「もしかしたら彼(マックス)を引き留めるためにホーナーを追い出したのかもしれない。もう契約済みかもしれないし、『ノー』って返事をした後かもしれない」と含みを持たせた。

    フェルスタッペンは8月末までに将来の去就を決断するとみられており、長期契約中ではあるものの、レッドブルは彼の移籍を引き止める構えはないとも報じられている。契約に解除条項があるか否かは問わないという。

    マクラーレンのCEOザク・ブラウンはカナダのTSNに対し、ホーナーの退任について次のようにコメントしている。

    「タイミングには驚いたかもしれないが、結果自体は驚きじゃない。ここ数年、チーム内には多くの混乱と緊張があったし、それがますます悪化していたように見える」

    ブラウンはさらに続けた。「彼の年齢とモータースポーツでの経験を考えれば、また業界に戻ってくると思うよ。でも、もしかしたらサッカーチームのマネージャーとか、別の道を選ぶかもしれないけどね」

    イギリス紙『The Sun』は、チーム内には不穏な空気が広がっており、ホーナーの側近たちが情報リークの出所になっている可能性を指摘している。あるスタッフは、ホーナー解任の翌日にヘルムート・マルコがチームに話した内容を振り返り、「多くのメンバーがまだ動揺していたのに、彼は冗談を言って『もっと笑えよ』って言ったんだ。あれで誰の心も掴めなかった」と語っている。

    レッドブルの新CEOであるオリバー・ミンツラフも批判の的になっている。彼はオーストリアを拠点とした新たな権力体制の一角を担っており、マルコと並ぶ“ポスト・マテシッツ時代”の中心人物とされる。あるスタッフは、ミンツラフの発言を次のように明かしている。

    「『何か問題があったら、ラインマネージャーにテキスト送ってくれ』って言われたよ」

    ホーナーの家族ぐるみの友人らは、今後さらなるリーク情報の出所と見られており、長年チームを率いてきたホーナーが不意を突かれたと語っている。

    「彼は別の話だと思って呼び出されたんだ。ロンドンのホテルで、いきなり部屋に通されて、その場で事実上の解雇通告を受けたんだから、本当にショックを受けていたよ」

  • F1王者フェルスタッペン マルケス・マルケスと重なる“王者の転機”

    F1王者フェルスタッペン マルケス・マルケスと重なる“王者の転機”

    MotoGPのマルク・マルケスとF1のマックス・フェルスタッペン──それぞれのスポーツにおける「最強」が、よく似たキャリアの転機を迎えている。

    かつてマルケスがホンダの象徴だったように、フェルスタッペンもレッドブルと強く結びついた存在と見られてきた。しかし両者は、自身の才能を最大限に発揮できるチームを失ったとき、その道を見直すことを余儀なくされた。

    マルケスはMotoGP参戦当初からレプソル・ホンダのファクトリーチームに所属し、2013年から2019年までの7年間で6回のタイトルを獲得。2019年には全19戦中12勝、残りもすべて2位以内という圧倒的な成績を残した。この支配ぶりは、2023年にフェルスタッペンが22戦中19勝を挙げ、表彰台を逃したのが1度きりだったシーズンに匹敵する。

    だが、MotoGPの勢力図がドゥカティ優勢に傾いたことで、マルケスは競争力を失ったホンダマシンを限界まで操らなければならず、転倒が激増。2020年の開幕戦では右腕を骨折する大クラッシュに見舞われた。以後、ホンダのマシンは乗りにくさが際立ち、他のチームメイトも成績不振に陥った。

    同様に、レッドブルのマシンも“フェルスタッペン専用機”と化し、他のドライバー──ピエール・ガスリー、アレックス・アルボン、セルジオ・ペレス、リアム・ローソンら──は乗りこなせず短命に終わった。

    その一方で、フェルスタッペンは多少劣ったマシンでも勝ち続ける圧倒的な才能を発揮。結果的にチームは彼のフィードバックを中心に開発が進み、さらに“彼専用”の色を強めていく構造が出来上がった。

    「我々は最速のマシンを作るために、持っている情報とデータを元に開発している」と、当時のチーム代表クリスチャン・ホーナーは語った。「それがうまくいって122勝を挙げてきた」

    しかし、その構造も永続ではなかった。2022年のスペインGPで投入されたフロントの応答性向上アップグレード以降、フェルスタッペンは一段と速くなったが、ペレスはそこから急降下した。

    マルケスは2023年末でホンダを離脱。2024年は1年落ちのドゥカティを使うグレジーニチームに移籍し、第2戦でスプリント表彰台に登壇、最終的には年間3勝・ランキング3位と復活を遂げた。そして2025年はドゥカティのワークスチームに加入。開幕からスプリントと決勝の両方で連勝し、現チャンピオンのフランチェスコ・バニャイアを完全に圧倒している。

    一方のレッドブルは、空力の天才エイドリアン・ニューウェイを失い、2024年のRB20は非常に扱いにくいマシンに。そして2025年のRB21に至っては、フェルスタッペンの比類なき才能を持ってしても「操縦困難」と言わしめる「ソリ」状態になってしまった。

    「うちのクルマはとにかく扱いにくい」とフェルスタッペン。「リアム(・ローソン)をレーシングブルズのクルマに乗せた方が速く走ると思う。あっちの方がずっと扱いやすいよ」

    事実、レースディスタンス全体で見れば、レッドブルの方がまだ速いが、それもフェルスタッペンが乗っているからにすぎない。

    「RB21には多くの課題がある」とレッドブルのチーム代表解任直前にホーナーは語っていた。「角田(裕毅)の経験は、現在のマシン開発に大いに役立つだろう」

    そうした中で、メルセデスやアストンマーティンがフェルスタッペン獲得を狙っているという報道もある。特にアストンマーティンは、エイドリアン・ニューウェイを引き抜いた上に、ホンダのワークスパートナーとして2026年からF1に復帰する体制を整えている。

    さらにアストンは、フェルスタッペンに対して「5年で12億ドル(約1,920億円)」という破格のオファーを提示したとの噂まである。実現すれば、フェルスタッペンはかつての名エンジニアと再会し、ホンダのパワーユニットで走ることになる。

    マルケスは「隣の芝生は本当に青かった」と証明してみせた。フェルスタッペンにとっても、その芝生は“グリーン”だけでなく、金銭的にも“グリーンバック”に満ちた場所になるかもしれない。

  • ジェンソン・バトンが断言「今のF1で最強なのはマックス・フェルスタッペン」

    ジェンソン・バトンが断言「今のF1で最強なのはマックス・フェルスタッペン」

    2009年のF1ワールドチャンピオンであるジェンソン・バトンは、マックス・フェルスタッペンを「これまでで最も完成されたF1ドライバー」だと評価し、「マックスは他の誰よりもクルマの限界を引き出せる」と語った。

    2015年のデビュー以来、フェルスタッペンは4度のワールドチャンピオン、65勝、44回のポールポジション、117回の表彰台という輝かしい成績を残してきた。しかし2025年シーズン序盤は苦戦しており、ドライバーズランキングでは165ポイントで3位。首位のオスカー・ピアストリとは69ポイント、2位のランド・ノリスとは61ポイント差がついている。

    それでもなお、バトンはフェルスタッペンを「現在のグリッドで最強のドライバー」と確信している。

    英ラジオ番組『The Chris Moyles Show(クリス・モイルズ・ショー)』に出演した際、「では2番目に優れたドライバーは誰か?」と問われたバトンは、マクラーレンの2人をこう評した。

    「ランドとオスカーはどちらもトップクラスだよ」とバトン。「2人は性格がまったく違う。ランドは自分自身の敵になることがある。信じられないほど速いけど、ほんの小さなミスをすると、それを引きずってしまうんだと思う」

    「オスカーはとても冷静で、ただ速く走りたい、レースがしたいという気持ちが強い。それを見事に実行している。そしてマックスに関して言えば、僕の見解では、彼はF1史上最も完成されたドライバーだと思うんだ」

    ジェンソン・バトン F1モナコGP決勝後、ランド・ノリスにインタビューするジェンソン・バトン(2025年5月25日)

    バトンは、マックス・フェルスタッペンが「これまでに存在した中で最も完成されたF1ドライバー」だと語る一方で、ルイス・ハミルトンについても高く評価している。

    「彼はルイスほど多くのタイトルを獲ってはいないけど、ルイスも間違いなく世界最高の一人だよ。でもマックスには、他の誰にもできないようなことをクルマでやってのける何かがあるんだ」

    ハミルトンの実力について、かつて2010年から2012年までマクラーレンでチームメイトだったバトンは、こう振り返る。

    「僕は3年間彼とチームメイトだったけど、彼の才能と生まれ持った能力は信じられないほどだった。彼はプラクティスで苦戦していて、僕は『よし、予選では勝てるかも』って思うんだけど、彼は突然“バン!”と驚異的なラップを決める」

    「どこから出てきたのか分からないくらいだったよ。信じられない才能だし、彼が築いてきたキャリア、あれを超えるのは誰にもできないんじゃないかな。でも“今この瞬間”に限って言えば、僕はマックスが誰よりもクルマで多くのことができると思っているんだ」

  • フェルスタッペンとメルセデスF1交渉の噂にマルコが反応「誰と会おうと自由」

    フェルスタッペンとメルセデスF1交渉の噂にマルコが反応「誰と会おうと自由」

    マックス・フェルスタッペンの将来を巡る激しい憶測について質問されたrレッドブルF1のアドバイザー、ヘルムート・マルコは、動揺することもなく、あるいは言葉を濁すような態度で応じた。

    ドイツのSport Bildは、82歳のマルコがレッドブル創設者で故ディートリッヒ・マテシッツの右腕として知られ、現在再びF1部門で強い権限を持っていると報じている。

    この状況は、長らく続いていた権力闘争と、シーズン半ばに起きたクリスチャン・ホーナーの電撃解任を受けたものだ。

    Sport Bildは「マルコはここ数年で最も強力な立場にある」とし、2022年にマテシッツが死去して以降、ホーナーが組織内で計画的にオーストリア人であるマルコの権限を削いできた過程を詳しく報じている。

    「いまやマルコが再び主導権を握っている──そして彼と共にあるのがフェルスタッペンだ」

    実際、The Sunはホーナー家に近い人物の話として、今回の解任劇は「レースチームの支配権を巡る標的型の攻撃であり、レッドブルのオーストリア本社はイギリス人がチームを運営していることを好んでいなかった」と伝えている。

    ホーナー解任の衝撃のさなか、フェルスタッペンとトト・ウォルフがサルデーニャ島でヨットを隣接させて停泊していたという噂も浮上した。2026年に向けたメルセデスとの契約締結が目的だったのでは、との憶測が飛び交っている。

    マルコはオーストリア紙Osterreichの取材に対し、ホーナー解任後にフェルスタッペンと話をしたかどうか尋ねられ、次のように語った。

    「マックスには知らせてあった。それ以上のことは言いたくない」

    続けて、フェルスタッペンとウォルフのサルデーニャでの会合の噂についても問われると、マルコはこう答えた。

    「マックスが誰と会おうと自由だ。我々には有効な契約があり、彼が我々に残ると考えている」

    マックス・フェルスタッペン レッドブル・レーシング

    一方で、フェルスタッペンのパートナーであるケリー・ピケの兄、ネルソン・ピケ・ジュニアでさえ、「フェルスタッペンとメルセデスが交渉しているのは明らかだ」と明言している。

    オランダ人レーシングドライバー、イェルーン・ブリーケモーレンもNOSにこう語っている。

    「自分だったら移籍する。前回エンジンレギュレーションが刷新された2014年、メルセデスは完璧な準備で臨み、結果としてF1を数年間支配した。だから次のレギュレーション変更時にも、彼らのクルマに乗りたいと思うのは自然なことだ」

    一方、レッドブルは2025年のドライバーズタイトル争いを完全に諦めたわけではなく、フェルスタッペンに対してチームが巻き返せる力を持っていることを示したい構えだ。

    「まだ332ポイントが残っている。それはかなりの数字だ。スパとブダペストに持ち込むアップデートが効果を発揮することを期待している」

    とはいえ、今週末のスパ・フランコルシャンで結果が出なければ、タイトルへの望みは断たれることになるかもしれない。その可能性をマルコも認めている。

    「それは予想されることだ」

    最後にマルコは、セバスチャン・ベッテルが自らの後任としてレッドブルのモータースポーツコンサルタントに就任するとの根強い噂を一蹴した。

    「その件は話題にもなっていないし、今後もならない」

  • レッドブルF1 マックス・フェルスタッペンのメルセデスF1移籍は「妨害せず」

    レッドブルF1 マックス・フェルスタッペンのメルセデスF1移籍は「妨害せず」

    マックス・フェルスタッペンがメルセデスへ移籍を希望した場合、レッドブルはそれを阻止しない構えだと、ドイツのF1専門メディア「f1-insider.com」とイタリアの有力紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が報じた。

    この報道は、4度のワールドチャンピオンであるフェルスタッペンとメルセデス代表トト・ウォルフが、イギリスGPとベルギーGPの間にサルデーニャでそれぞれのヨットを使って会談を行ったという憶測の直後に浮上したものだ。

    元F1ドライバーのラルフ・シューマッハは次のように指摘する。

    「契約の最終交渉をするのに、わざわざ休暇先を使う必要はない」

    さらに、フェルスタッペンの交際相手ケリー・ピケの兄であるネルソン・ピケJrも、何かが進行中であることを認めている。

    「彼らは交渉中だ。みんな知っていることだよ」

    「契約の細かい部分がまだ詰め切れていないけど、それが選択肢の一つであることは誰もが知っている」と、ピケはブラジルの番組『Pelas Pistas』に語った。

    フェルスタッペン自身はレッドブル残留を望んでいるとしつつも、クリスチャン・ホーナーの突然の解任が、チーム内の機能不全を象徴していると指摘する。

    「レッドブルは重要人物の確保や維持に苦労していると聞いている」

    「ある種の“マックスの父親に関する小さな問題”が表面化し、それを嫌がった人たちもいた。ホーナーがチームに関わり続ける限り、主要な人材を取り戻すのは難しくなるだろうという声もあった」とピケは述べた。

    そして、ホーナーが権力を拡大しようとしすぎたことが最大の問題だったとする見方もある。

    「体制を分権化しようという提案もあったが、ホーナーはそれを拒否した。彼は2チームの運営も、エンジンも、すべてを掌握したがっていた」

    「もし彼がすべてを手に入れていたら、それは大きな後押しになっただろう。でもそうならなかった場合、彼は約1億ドル(約160億円)の巨額な退職金を受け取ることになる」

    現時点でもレッドブルはホーナーの退任条件について交渉を続けているとされ、メルセデスCEOオラ・ケレニウスがウォルフにフェルスタッペン獲得の「ゴーサイン」を出したという報道もある。

    マックス・フェルスタッペン F1 レッドブル・レーシング

    ガゼッタ紙によれば、交渉はいずれにせよ8月末までに決着し、夏休み明けに正式発表される見通しだという。

    フェルスタッペン加入が決まった場合、ジョージ・ラッセルとキミ・アントネッリのいずれがメルセデスを離れるかは未定。ただしウォルフは、アントネッリを2026年にメルセデスPUを搭載するアルピーヌに“レンタル”する案に前向きだとされている。

    ラルフ・シューマッハは次のように続ける。

    「シルバーストンでの結果を見て、マックスはレッドブルがどれだけ努力しても状況を好転させられないと悟ったと思う」

    「結局のところ、彼のキャリアがかかっているのであって、忠誠心の問題じゃない。メルセデスが本気で彼を迎えたいと示せば、彼は移籍するはずだ」

    「メルセデスにとっても、同じエンジンを使っているマクラーレンに負け続けるのはつらい話だ。マックスがいれば、2026年には再び力関係を逆転できるだろう」

    一方で、レッドブルとしてもフェルスタッペン引き留めの最後の望みをかけて、今季中のアップグレードを投入する構えだ。新パーツはスパとハンガリーの2戦で登場する予定となっている。

    「まだシーズンの半分とスプリントが4回残っている」と、レッドブルのアドバイザー、ヘルムート・マルコは語る。

    「ベルギーの改良パーツでマクラーレンに近づけるはずだ。我々はまだタイトル争いが終わったとは思っていない」

  • メルセデスF1 ラッセル放出案にバトン苦言「今の彼を外すのは奇妙な決断」

    メルセデスF1 ラッセル放出案にバトン苦言「今の彼を外すのは奇妙な決断」

    元F1ワールドチャンピオンのジェンソン・バトンは、メルセデスがジョージ・ラッセルをマックス・フェルスタッペンと交代させるという噂について「不公平」だと語り、その決断が実現すれば「奇妙」だと感じると述べた。彼はむしろ、ラッセルとフェルスタッペンがチームメイトとしてともに戦う姿を見たいという。

    フェルスタッペンの将来に関する憶測が高まったのはオーストリアGPの週末。ラッセルがSky Sports F1のインタビューで「フェルスタッペンのような存在と話し合いが続いているのは、ごく自然なこと」と語ったことが発端だった。

    その1週間後、イギリスGPの場でこの件について問われたフェルスタッペンは口を閉ざし、「前回言った通りだよ。他の人たちがいろいろ書いてるけど、僕から言うことは何もない」とコメントしている。

    また、当時まだチーム代表を務めていたクリスチャン・ホーナーも「ノイズが多すぎる」と一蹴し、フェルスタッペンとは2028年末まで契約があると改めて強調した。

    そんな中、バトンは『The Chris Moyles Show』に出演し、ラッセルとフェルスタッペンの“トレード”の可能性について問われると「まあ、あり得なくはない」としつつも、フェルスタッペンが現在のレッドブルという恵まれた環境を離れることには慎重な見方を示した。

    「マックスにとっては難しい選択だと思う。彼はレッドブルで非常にうまくやっていて、これまで多くのものを与えられてきた。クルマは彼を中心に設計されていて、それを完璧に乗りこなしている。あのクルマの中では、誰も彼に太刀打ちできない」

    「彼が3番手や4番手に予選する一方で、チームメイトは18番手だ。もし彼がメルセデスに移籍すれば、全く異なる状況になる。そこではクルマは彼のために設計されていない。うまくやれるかどうか、分からないね。でも、世界最高のドライバーであれば、それでも適応できるはず」

    ジョージ・ラッセル メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツバトンは「ラッセルはタイトルを狙える逸材」と評価している

    バトンはまた、現在ドライバーズランキングでフェルスタッペンと18ポイント差につけるラッセルの活躍に言及し、そのパフォーマンスを高く評価した。

    「ジョージは今、まさにキャリアの絶頂にいると思う。ここ数年でルイス(・ハミルトン)と互角に戦ってきたし、彼はワールドチャンピオンになれる素材だ」

    そのうえで、フェルスタッペンを獲得するためにラッセルを放出するという案については疑問を呈した。

    「マックスを入れるためにジョージを外すというのは、ちょっと奇妙な動きに見える。たしかに18歳のキミ・アントネッリが控えていて、将来的にスターになる可能性はある。でも、それが確実かどうかはまだ分からない」

    「一方で、ジョージは今そこにいて実力もある。そして、F1の新時代においては、非常に競争力のある2人のドライバーが必要になる。来年はレギュレーションも変わるし、クルマもエンジンも一新される。だからこそ、ジョージとマックスのラインアップこそ理想的だと僕は思う」

    また、フェルスタッペンとラッセルのペアが実際にうまくいくと思うかと問われたバトンは、こう締めくくった。

    「見てみたいね、ぜひとも!」

  • レッドブルF1首脳「332ポイント残っている」 フェルスタッペン逆転王座に自信

    レッドブルF1首脳「332ポイント残っている」 フェルスタッペン逆転王座に自信

    レッドブルのモータースポーツアドバイザー、ヘルムート・マルコは、F1ドライバーズ選手権の後半戦で依然として「かなりの」ポイントが残っていることを強調し、マックス・フェルスタッペンがタイトル争いから脱落したわけではないとマクラーレン勢に警告した。

    今季後半には332ポイントがまだ争われる状況で、フェルスタッペンは現在、首位オスカー・ピアストリから69ポイント差の3番手につけている。

    ピアストリのチームメイトであるランド・ノリスはわずか8ポイント差の2番手におり、多くの関係者はノリスこそがタイトル争いにおける唯一のライバルだと見なしている。

    しかしマルコは、スパとブダペストに向けてレッドブルがアップグレードを投入することから、フェルスタッペンが依然として有力候補であると強調した。

    「今季まだ332ポイントが残っていて、これはかなりの数字だ」とマルコはOE24に語った。

    「スパとブダペストに持ち込むアップグレードが、我々のパフォーマンスに良い影響を与えることを期待している」

    レッドブルは、ベルギーGP(スパ)とハンガリーGP(ブダペスト)において、マシンの改良を予定しており、これはフェルスタッペンにとって大きな追い風となる可能性がある。

    ただし、スパでのレースはスプリント週末として開催されるため、フェルスタッペンが新パーツの性能を把握するためのフリープラクティスの時間が制限される。

    この点について問われたマルコは、次のように見解を述べている。

    「利点でもあり、不利な点でもある。確かにスプリント週末では多くのポイントを稼ぐチャンスがあるが、その一方で2回のフリープラクティスが失われる」

    「金曜のプラクティスでミスは許されない。最初の1分からマシンをタイヤとともに正しいウィンドウに入れなければならないんだ」

    ベルギーGPでフェルスタッペンが勝利すれば、彼がタイトル争いに復帰するのではないかとの見方がパドック内で強まる可能性がある。

    そしてマルコは、フェルスタッペンの5年連続ドライバーズタイトル獲得の可能性を否定していない。

    「その可能性はある。そう言えるね」